あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

子ども科学電話相談 春スペシャル3/24(昆虫、鳥、恐竜、鉄道)10時台・11時台

3/24のジャンルは

 昆虫 清水聡司先生

 鳥 上田恵介先生

 恐竜 田中康平先生

 鉄道 梅原淳先生

 

Q9 昆虫はどうして蛹になるのとならないの

  があるんですか?(小3男子)

 

清水先生「それって不思議やよね?」

質問者「はい。」

清水先生「学校で習って、何でそんなんあるんかなって不思議に思うんやけれども、これ意外と説明しにくい話なんやけれども、頑張ってみるわ(笑)。

○○君と一緒に考えてみたいんやけれども、蛹にならない昆虫って何が思い浮かぶ?」

質問者「バッタ。」

清水先生「バッタ。もう1個ぐらいいこうか。」

質問者「………」

清水先生「近いところで? 鎌を持った昆虫は?」

質問者「……」

清水先生「…カマキリ?」

質問者「はい。」

清水先生「そういうのも不完全変態やよね。完全変態、蛹になる方は?」

質問者「…アゲハチョウ。」

清水先生「うん、チョウチョとか? ……大好きな虫、クワガタムシとか好きじゃない?」

質問者「カブトムシ。」

清水先生「そういうのが完全変態ってやつよね。これは育ち方で言うと、バッタとかカマキリは卵から生まれて幼虫になって、少しずつ大きくなるために脱皮って分かるかな?」

質問者「はい。」

清水先生「脱皮をしながら大きくなって、最後に羽が生えてくる羽化という段階で、成虫になるための脱皮をするのね。

完全変態の方は卵から幼虫になって、幼虫が何回か脱皮をして大きくなりながら蛹になって、成虫になるのね。何でその違いがあるかというと、1つはバッサリ言ってしまうと進化。最初に現れたのが無変態というものやけれども…羽の生えてこない昆虫ね。そこから羽の生えてくる昆虫になって…蛹をはさまないので不完全変態という言い方をするんやけれども、その後に現れたのが完全変態の昆虫になるのね。だから出てきた順番で言うと、完全変態のグループは新しいんです。」

質問者「へえええ。」

清水先生「だから、不完全変態よりも何か有利な要素を持っている。ということで蛹をはさむという方法を獲得したのが完全変態なの。

そこで考えていきたいんやけれども、じゃあ何が有利なの?っていう話なのね。はっきり言ってしまうと、不完全変態というのは幼虫になって食べながら、逃げながら、成虫と同じ形をしてるので動きながら、少しずつ大きくなっていきます。危険も大きいです。敵にも見つかりやすい。そういうリスクもある。

それから完全変態の昆虫というのは、例えばチョウチョの幼虫なんかを思い浮かべてみてください。あまり動き回りません。食べ物に囲まれて、葉っぱに囲まれて…同じように隠れなきゃいけないけれども、動いてるよりも隠れてジッとして、とにかくご飯に囲まれて、幼虫時代は食べることに集中するの。だから、そういう意味では効率が良い。」

質問者「うん。」

確かにー! 鳥の糞っぽかったり毒々しい色をしてるのは完全変態の幼虫だ。親と同じような姿である必要がないから、幼虫としてできるだけ食われない姿になることもできたのかな。

 

清水先生「次は形を見てください。完全変態の昆虫の幼虫って、シンプルな形のものが多いんですね。バッタとかカマキリは幼虫でも手脚がすごく長いでしょ?」

質問者「うん。」

清水先生「脱皮で皮を脱がなきゃいけないけれども、その時に失敗する確率も高くなる。芋虫型の方が脱ぎやすいよね?」

質問者「うん。」

清水先生「というのも関係あるかもしれない。」

質問者「ふううん。」

清水先生「完全変態の方は、成長する段階と、成虫になって子孫を残す段階を、大きく役割分担してるの。そのために途中で体を大きく変える必要があるのね。シンプルな体から複雑な体に。その間に蛹をはさんだんじゃないか、という話なの。

例外はすごくあるよ。けれども、バッタは幼虫と成虫で食べるものが同じでしょう?」

質問者「うん。」

清水先生「住んでる場所も同じでしょう? 羽があるので移動はできるけれども、どちらかというと同じような環境で育つものが多い。

チョウチョの場合は幼虫の時と成虫の時、食べ物はどう? 幼虫の時は何を食べてる?」

質問者「………」

清水先生「アゲハチョウの幼虫はミカンの葉っぱを食べるでしょう? 成虫になったら? 葉っぱを食べる?」

質問者「食べない。」

清水先生「食べないよね、花の蜜とか、種類によっては樹液とか、もっともっと栄養の摂りやすいもの、効率の良いものに変えることもできる。住みかや行動を大きく変えることができるの。遠くへも行けるし、軽い体で動き回りやすい。そういう意味で少し有利な進化と考えられてるの。

ただ、もちろん不完全変態の方もそれぞれ進化しています。だから今、身の周りにいる完全変態の昆虫と不完全変態の昆虫で、決して不完全変態が劣るということじゃないと思うんやけれども、完全変態の昆虫の方が種類が多いことも考えると、やっぱり有利な要素が多いんやなって考えられると思います。」

質問者「はい。」 

アナウンサー「そうしますと、完全変態の昆虫は、幼虫と成虫の間に蛹をはさむわけですよね。幼虫の頃はシンプルな形で、成虫になるとちょっと複雑な形で、蛹という段階をはさむことによって…何て言うんでしょうか、形を分けることができるというか。」

清水先生「行動や生活を大きく変化させることができる。ただ、その代わりに蛹という動けない時期をはさまなきゃいけないので、それはまた別の要素だと思うんですけど。」

アナウンサー「なるほど……。○○君、今の説明で分かりましたか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「私も初めて知りました。身近にいる昆虫や遠くに行って見つけた昆虫について疑問に思ったことがあったら、また教えてくださいね。どうもありがとうございました。」

質問者「はい。ありがとうございました。」

清水先生「さよなら。」

質問者「さよなら。」

アナウンサー「これ、質問で寄せられることが多いんですって?」

清水先生「そうなんです。けどその度にグダグダになる質問の1つです(笑)。」

私は今回の説明がイメージしやすくて分かりやすいと思ったけどな。質問内容は同じでも、聞いてくるお子さんの年齢とか知識を考慮しながら説明して、反応を感じながら次の説明をして…だと脳が疲れるだろうと思う。

 

Q10 鳥はどうして形を作って群れになって

  飛ぶのかと、鳥の先頭はどういう役割を

  しているのかです。(小3男子)

 

上田先生「まず、鳥は形を作って飛ぶ。どんな形かな?」

質問者「えーっと、三角みたいな感じに飛んでいくの。」

上田先生「そうだね、先頭が尖って三角というかVという字を斜めにしたみたいな飛び方だね。あれをV字編隊と言います。自衛隊の飛行機なんかもV字編隊飛行とかするよね?」

質問者「はい。」

上田先生「どんな鳥があんな飛び方してるか知ってる?」

質問者「ハト?」

上田先生「ハトもしないこともないけど、ハトはあまりしないのね。もっときれいなV字を作るやつがいる。」

質問者「分かりません。」

上田先生「わりと大きな鳥で、ゆっくり飛ぶ鳥。ツルとか、ガンとか、サギ。」

質問者「ああ……。」

上田先生「最近、多いと言われてるカワウというウがいるけど、ウもV字編隊を作ります。」

質問者「へえええ。」

上田先生「どうしてV字編隊を作るのかなって簡単に言うたら…簡単なことあらへんけど、しんどいから、後ろの鳥は前の鳥が作る風を利用して、楽に飛んでます。」

質問者「あああ…」

上田先生「先頭がいちばんしんどいの。空気の中をバタバタバターって羽ばたくわけね。で、後ろに風ができるわけ。後ろの鳥はその風の波にうまいこと乗って、ちょっとだけ楽して飛ぶんやね。そやから先頭はもうしんどいから、しばらく飛んだら“もうあかんわぁ”って言って、後ろへ後退します。んで次の鳥が先頭になって、一生懸命バタバタバタバタ…って行きます。」

質問者「あああ。」

上田先生「みんなで群れを作って飛んでる方が、タカに襲われたりしなくて安心でしょ? 群れを作りたいわけ。それも大事なんやけれども、ついでに非常にエネルギー、力を節約できて楽ができる。えらいでしょ?」

質問者「うん。」

アナウンサー「エネルギーを節約できるというのは先ほどおっしゃったように、疲れたら次の鳥が先頭に行ってくださいって感じで、交代していくことができるんですね?」

上田先生「そうです。よく、“先頭にいるやつはリーダーですか?”って質問されるんですけど、リーダーじゃないです。次々に交代していきます。」

アナウンサー「○○君の質問にあったように、先頭の鳥は決まった鳥ではないんですって。」

質問者「へえええ…。」

アナウンサー「いちばんしんどい仕事は交代でしましょうよ、という。」

上田先生「そう、みんなすごく平等で公平なんやね。民主主義っていうやつだね。」

先生方「(笑)」

アナウンサー「(笑)○○君、民主主義…誰がしんどい思いをするかって考えた時に、決まった鳥ではなくて、みんながそれぞれ協力し合ってるんですって。」

質問者「あああ…。」

アナウンサー「V字の形をしてるのは何ででしたっけ?」

上田先生「先頭の鳥の斜め後ろに、ちょうど良い気流ができるわけですね。右側でも左側でもできるけど、右側にできた気流に右にいる鳥が乗って、左側にできた気流に左側にいる鳥が乗っていくから、だいたいV字になります。」

アナウンサー「なるほどねえ……。○○君、今のお話を聞いて、どんなことを感じましたか?」

質問者「えっと、前にいるのがリーダーっていうのじゃないことが分かりました。」

アナウンサー「そうですよね、いやあ何か、大切なことを鳥から学んだような気がします(笑)。」

上田先生「そうでしょ? 1人だけずるをしてとか、そういうのはいないわけ。みんなで公平にやろうぜっていう。」

アナウンサー「○○君、これからも気づいたことや不思議なことがあったら教えてくださいね。どうもありがとうございました。」

質問者「はい、ありがとうございました。」

上田先生「さよなら~。」

質問者「さよなら~。」

アナウンサー「みんなで協力し合ってるんですね~。私、知りませんでした。天敵がいつ来るか分からないですからね。」

上田先生「みんなで協力せずに、“自分だけ自分だけ”でやってたら、天敵にとってみれば“あいつら仲悪い、バラバラ!”やから襲いやすい。そういうことだと思います。」

 

Q11 今、恐竜がいないのに、どうして食べ

  ていたものが分かるんですか?(6才男子)

 

アナウンサー「そうですよねえ、恐竜が食べていたもので、何か知っているものはありますか?」

質問者「………何ですか?」

先生方「(笑)」

アナウンサー「(笑)そうですよね、そこも聞きたいですよね。」

田中先生「どうして化石から食べていたものが分かるのか、ということですね。○○君は肉食恐竜と植物食恐竜がいたのは知ってる?」

質問者「うん。」

田中先生「じゃあ肉食恐竜は何がいる?」

質問者「ティラノサウルスとかスピノサウルス。」

田中先生「いいねえ。どうしてティラノサウルスとかスピノサウルスは肉食だと思う? どこを見たら肉食だって分かると思う?」

質問者「うーん……」

田中先生「顔に何か特徴がないかな?」

質問者「あー……目が大きい?」

田中先生「そうだね、肉食動物は目が前を向けるようになって立体視ができるとか、ティラノサウルスがそう言われてるし、他にもまだあるよ。」

質問者「……うーん……」

田中先生「口は?」

質問者「ヘレラサウルス?」

田中先生「ヘレラサウルスもそうだね。ティラノサウルス、ヘレラサウルス、スピノサウルスはどういう歯をしてる?」

質問者「……ティラノサウルスがナイフのような歯をしてて、スピノサウルスが細長い歯をしてて、うーん……」

田中先生「良いよ!素晴らしい! ヘレラサウルスもナイフみたいな歯をしてるよね?」

質問者「うん。」

田中先生「素晴らしいですね。」

質問者「はい。」

田中先生「ナイフみたいな歯ということは、肉を食べる歯ということだよね。」

質問者「うん。」

田中先生「爪もそうなんだよね。どういう爪をしてるか知ってる?」

質問者「……うーん…うーん。」

田中先生「丸い爪? それとも尖った爪?」

質問者「曲がった爪。」

田中先生「そうだよね、曲がって尖ってるよね。ヴェロキラプトルとかデイノニクスは知ってる?」

質問者「知ってる。」

田中先生「すっごく大きく曲がった爪が足についてるよね?」

質問者「うん。」

田中先生「だから、ああいう恐竜は肉食恐竜の特徴を備えています。そういうところを見ると肉食かなって分かります。」

質問者「へええええ。」

田中先生「今度は植物食恐竜だけど、どういうのがいる?」

質問者「ステゴサウルス、チンタオサウルス、……うーんとあとは…」

田中先生「首が長いやつらは?」

質問者「首長竜?」

田中先生「アパトサウルスとかブラキオサウルスって聞いたことある?」

質問者「ああ、聞いたことある。」

田中先生「素晴らしい。そういう恐竜たちは植物を食べてたと言われてるよね? そういう恐竜は爪もまん丸だし、歯も尖ってはいないよね?」

質問者「うん。」

田中先生「今出てきたチンタオサウルスの歯を見ると、小っちゃい歯がたくさんついてるの。植物をすり潰して食べる歯や顎の構造を持ってます。

あと、実は歯が全くなくなっちゃう恐竜もいて、そういう恐竜も植物を食べていたと言われています。」

質問者「へええええ。」

田中先生「歯がない恐竜って知ってる?」

質問者「知らない。」

田中先生「今度、博物館がオープンになったら見に行ってほしいんだけど、ダチョウ型恐竜と言われているオルニトミムスという恐竜がいます。ガリミムスとか…」

質問者「あ、知ってる。」

田中先生「知ってる? ああいう恐竜は歯がないです。パクッて植物を飲み込んで、お腹の中で消化していたと言われています。だからお腹がちょっと大きかったりするんだよね。だから恐竜の骨格を見ると何を食べていたのかが想像できます。

ただ、実はけっこう難しくて、本当に食べたものの化石がお腹に残ってるとすぐ分かるけど、そういうのがなかなかないから、恐竜の研究者も何を食べてたかを考えるのはけっこう苦戦します。すごく難しいと思っています。」

アナウンサー「そうなんですね。でも、歯や爪を見ると、肉を食べてたのか植物を食べてたのかが…」

田中先生「だいたい分かるという感じですね。」

アナウンサー「○○君、どうですか? 分かりましたか?」

質問者「はい。」

 

Q12 阪神電車に2車線しかないのに、何で

  JRは4車線で走ってるんですか?

  (小2男子)

 

アナウンサー「いつも阪神電車に乗ってるんですね? それは2車線しかないのにJRは4車線、4本の線路で走っているということですね?」

質問者「はい。」

梅原先生「兵庫県にお住まいなので、近くの阪神電車ですね? 鉄道の世界では複線と呼びますけれども、2本の線路しかないのにJRは…東海道線ですね? 最近は神戸線とも呼んでますけど。」

質問者「はい。」

梅原先生「こちらは4本の線路があるのはどうしてか、ということですね。確かに自動車の道路みたいに片側2車線ずつになっていて、例えば大阪から神戸方面、三宮方面の列車が2本の線路を使っていて、逆に神戸方面から大阪方面の電車が2本の線路を走ってる。そういう線路ですね?」

質問者「はい。」

梅原先生「これを鉄道の世界では複々線と呼んでいます。どうしてJRは線路の数がそんなに多いのか、ということですね?」

質問者「うん。」

梅原先生「簡単に言うと、線路の数が多ければ多いほどたくさんの列車を走らせることができるので、」

質問者「えっ、そうなの!?」

梅原先生「そうなんです。昔の人が…JRの前の国鉄、国が運営していたんですけど、国が線路を増やしたんです。

じゃあ東海道線に今、どのぐらいの本数の電車が走ってるかというと、さっき数えてみたんですけど、片方で2本の線路を合わせて、1日に300本走ってますね。」

質問者「さんびゃっぽん!?」

梅原先生「はい。阪神電車はどれぐらいかというと、その半分の156本でした。なので、線路の本数が増えると単純に2倍になるんですけど、実は、線路を複線から複々線に増やすと、理論上はもっと増やせるんですね。」

質問者「(鼻息?ため息?)ブフフフ…ぅん?」

アナウンサー「どういうことですか?」

梅原先生「阪神電車もふだん乗っていると、特急電車…途中駅を通過していく電車と各駅に停車する電車がありますよね? 阪神ですと普通電車ですね。」

質問者「はい。」

梅原先生「普通電車って後からやって来る特急電車の待ち合わせをしたり、通過待ちをしますよね?」

質問者「しますします! します(笑)。」

スタジオ内「(笑)」

梅原先生「その度にけっこうな時間止まってて、普通電車に乗ってる人はちょっと嫌になっちゃいますよね?」

質問者「確かにねえ、…(聞き取れず)やったらねえ。」

スタジオ内「(笑)」

梅原先生「そうなんですよ。逆に特急電車は、前を走ってる普通電車に追いつきそうになって、スピードがちょっと落ちることがあるんですよ。特に朝だと電車がたくさん走っているのでノロノロになってしまったり。前を行く電車が待避線に入るまで少しゆっくり待ってなければいけないんですね。」

質問者「阪神電車やったらさぁ、西宮駅とかで、普通が7分止まって、特急がその真ん中を先に走る電車はあるけど。」

梅原先生「そうそう。そうなんです。複々線って、要するに線路を片側2車線に増やすと、途中駅で待っていなくても普通電車が走っている間に、速い電車が抜いていくんです。東海道線ですと新快速という電車がありますよね?」

質問者「あるある!」

梅原先生「その新快速をよーく見ていると、普通電車が走っている隣を追い抜いて行ったりしますよね?」

質問者「いきなり走られて怒ってた時ある。」

梅原先生「(笑)だから待ち合わせをしなくても追い抜いて行けるので、お互いに速く走ることもできますし、その分線路が空くので、たくさんの電車が走ることができるんですね。」

質問者「それやったら○○もずっと乗ってられるねえ。」

梅原先生「そうなんです。ただ複々線にするのはとっても大変で、お金も時間もかかるので…関西だと、あと京阪電車がそうなってますよね?」

質問者「通る通る通る通る。」

梅原先生「近くを走る阪急電車も、よく見ると大阪梅田駅と十三駅の間は、神戸線宝塚線京都線のそれぞれ別々に線路があって、6本の線路がありますよね?」

質問者「阪急電車の発車駅の所もねえ。」

梅原先生「(笑)そうです。あと南海もそうですね、難波駅から高野線南海本線が一緒に走って4本。そうやって電車をたくさん走らせたい時に線路を増やしていますし、しかも増やした以上に…2倍ではなくて理論上は5倍ぐらいに増やせると言われてるんですね。」

質問者「いいやん別にぃ~。」

梅原先生「駅と駅の間にも線路があるというのは、それほど電車を走らせられるということ。特にJRの場合は貨物列車とか長距離を走る特急列車も走ってますよね? 今はずいぶん減りましたけど。」

質問者「貨物列車はさぁ、新快速と同じ所を走って、普通と快速は違う所ですね。」

梅原先生「そうですね。あと、スーパーはくと号とか遠くに行く列車も走ってると思います。そういうものをたくさん走らせたいために線路を増やしたんですね。」

質問者「はいぃ…。」

アナウンサー「○○君、どうですか、分かりましたか?」

質問者「めっちゃ分かっていますう~!」

アナウンサー「(笑)○○君、受け答えがとってもかわいらしくて、本当に電車のことが好きなんだな、お話しすることもとっても好きなんだなということが分かりました。」

質問者「電車100パーセント好きなんですう~。」

アナウンサー「(笑)これからも電車100パーセント好きっていう気持ちで、分からないことがあったら質問してみてくださいね。」

質問者「………」

アナウンサー「(笑)どうもありがとうございました。さよなら。」

質問者「さよなら。」

梅原先生「さよなら~。」

 

Q13 なぜダニは生きているのですか?

  (小4男子)

 

またもや「虫」の質問だ!

清水先生「ウッ…(笑)」

アナウンサー「(笑)直球な質問。○○君はダニについてどう思ってるのかな?」

質問者「生きていても人に害しか及ぼさないのではないかと思ってます。」

清水先生「大きなテーマやなあ…(笑)。」

質問者「ありがとうございます。」

清水先生「まず、ダニは昆虫じゃなくって虫な(笑)。ダニは昆虫に入んないんやけれども、何の仲間かは分かる?」

質問者「……分かりません。」

清水先生「クモなんかに近い仲間ね。何の役に立ってるかって単刀直入ですごく分かりやすいけれども、逆に、○○君はヒトやよね?」 

質問者「はい。」

清水先生「ヒトって何の役に立ってる?」

質問者「ヒトは……他のヒトの役に立ってる。」

清水先生「うん、ヒトの役には立ってるかもしれへんよな。じゃあ、ダニは同じ種類のダニの役には立ってるかもしれへんな?」

質問者「あ、はい。」

清水先生「ね。いきなり重いことを聞いたのは、例えばヒトの活動で地球の環境どうなってる?」

質問者「悪化している…」

清水先生「悪化してるって言われてるよね? それは…役に立ってるんやろか?」

質問者「役に立っていない。」

清水先生「ね、ちょっと考えなあかんよな?」

質問者「はい。」

清水先生「というのを前提に考えようかと思うんやけれども、ヒトにとって役に立ってるかどうかを聞きたいと思うんやけど。」

質問者「はい。」

清水先生「よく、“こんな生き物は役に立ってるの?”と言われる代表が、ゴキブリです。」

質問者「ゴキブリなんですか。」

清水先生「“ゴキブリって役に立ってるの?”って、おじさんたちはよく聞かれるんやけれども、○○君、ゴキブリって何の役に立ってるか分かる?」

質問者「ゴキブリ………地面とかに落ちてるゴミを食べてくれる。」

清水先生「おおお、そうやなあ、そうやねん。実際には分解者と言って、地面に落ちてきた葉っぱを分解したり死骸を分解したりして、それを土に還してくれる。あとは他の生き物のエサになる。食物連鎖って分かるかな?」

質問者「はい。」

清水先生「食う食われるね。それの1つが欠けても自然のバランスが崩れちゃう。ヒトにとってはちょっと嫌な部分もあるけれども、地球、自然にとってはすごく大事な役をしてるのね。」

質問者「はい。」

清水先生「同じことがダニにも言えると思うのね。○○君の言うダニというのが、マダニとか…」

質問者「……(聞き取れず)ダニとかですか。」

清水先生「人の血を吸ったりするダニとか、お家の中に埃に紛れてアレルギーを起こすようなダニが、迷惑ばっかりかけてるやんって思うかもしれないよね?」

質問者「はい。」

清水先生「ヒトにとっては厄介な部分もあると思うんやけれども、ヒトがこの地球で主役ってわけじゃないのね。迷惑かかっちゃうこともあるし、例えば、本当に悲しいことなんやけれども、マダニにしても病気を…SFTSとかライム病とかの病気を伝播すると言われていて、人間にとったら困るんやけれども、病気にとったら乗っかっていける、ダニを利用できるという部分もあるやんか。」

質問者「はい。」

清水先生「あとは、春先によく出てくる小っちゃなタカラダニっていう、コンクリートの壁に赤い数ミリの…」

質問者「ああ。」

清水先生「ダニが動き回ってる。あれも何の役に立ってるのってよく聞かれるんやけれども、役にも立たんし害にもならんという表現しかできない。ほぼほぼ被害はないんやけど、ちょっと不快やから嫌かなと思うけれども、あれも花粉を食べてるとか、多すぎる余ったものを片づけてくれる分解者よね。」

質問者「へえええ。」

清水先生「あとはダニの天敵って…おじさんもあまり知らないんやけれども、カニムシっていう小っちゃなハサミを持った、おじさんにとったらカッコイイ土壌昆虫…どど土壌生物やね(笑)昆虫じゃないんで。」

カニムシ、調べてみたらサソリみたいな姿で見る人によってはカッコイイのかも。森に住むネズミと共生してて、ネズミに寄生するマダニを捕食するという発見を森林総合研究所がしたそうで…鳥の川上先生の職場ですな。

ちなみにカニ(蟹)もサソリ(蠍)も虫のつく漢字。

 

清水先生「そういうもののエサになったり、ダニがダニを食べたり。捕食性のダニもいるしね。そういうものを食物連鎖のさらに上位のものが食う。あとはさっきのゴキブリと一緒で、有機物を分解して土に返してくれる。

その役割を利用したのがチーズ。ダニに作らせるチーズがあるんやけれども…おじさんは食べたことないんやけどね(笑)。」

質問者「へええ。」

アナウンサー「へえええ、あるんですか?」

清水先生「(笑)それは人が上手ーく利用してる部分やけれどもね。まあ、地球上にいる生き物に役に立つ・立たないを簡単に当てはめたらあかんねんけれども、存在の意味のないものというのはないんじゃないかな、って思います。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君、今のお話を聞いてどんなことを感じましたか?」

質問者「うーん、自分が思っているところ以外で他のものの役に立ってるんだなって思いました。」

清水先生「○○君もそうやって周りのみんなの役に立ってるんやと思うよ。」⇦最後に救われる一言でよかった。

質問者「はい。」

アナウンサー「そうですね…深いお話を聞くことができました。」

 

Q14 鳥のハヤブサは何でそんなに速く狩り

  をするの?(5才男子)

 

ハヤブサ! 梅原先生が新幹線はやぶさ号がまだ追いついてないと言ってた本家のハヤブサ! 

 

上田先生「ハヤブサだね。速いスピードで何で狩りをするのかという質問ですね。ハヤブサのスピードはどれぐらい速いか知ってる?」

質問者「うん、時速300キロを超える。」

上田先生「そう。時速300キロを超えるのよ。新幹線より速い。すごいね。何ででしょうね? ○○君はハヤブサがどんなふうに狩りをするか知ってる?」

質問者「うん、上から狙って、ビューって急降下する。」

上田先生「そう。何を捕まえますか?」

質問者「ハトとか。」

上田先生「そう。ハトとかスズメとかヒヨドリの鳥を捕まえます。こうなると分かるでしょう? 鳥はハトだって何だってすごく速く飛ぶでしょう?」

質問者「………」

上田先生「速いでしょ?」

質問者「うん。」

上田先生「人間が捕まえようと思ってもバタバタって逃げてしまって、捕まえられないでしょ? いったん空に上がってしまうと人間は捕まえられないね。ハヤブサは空を飛んでいる鳥を捕まえます。だから速いスピードが要るんですね。」

質問者「うん。」

上田先生「実はハヤブサはね、追いかけて捕まえるんじゃなくて、上から急降下して、不意打ちというか、相手を上から襲います。その時のスピードが300キロを超える。360キロというのが今までの最高として記録されています。すごいでしょ?」

質問者「うん。」

上田先生「だからハヤブサはなぜ速いのかというたら、速く飛ぶ鳥を捕まえるため。そのためにそれだけスピードが速くなったということです。」

アナウンサー「上田先生、追いかけるのではなくて上から急降下してハトなどを捕まえるのはどうしてなんですか?」

上田先生「そうですね……それはハヤブサハヤブサだからなんでしょうねとしか言えないんですけど、一方でオオタカとかハイタカとかのいろんなタカがいます。そういうタカは上から急降下するんじゃなくて、森の中とかで鳥を追いかけて、鳥のスピードよりもちょっと速いぐらい…鳥もすぐ飛んでくれないから、ジグザグに飛ぶのをタカもジグザグに追いかけて、すごく上手に捕まえますね。だから狩りのしかたが違います。」

陸上のチーターのスピード勝負みたいなものだろうか。チーターも見晴らしが良いに住んでいたような。

 

アナウンサー「じゃあもしかしたら上から急降下することによって、ハヤブサはハトなどを捕まえやすいということですか?」

上田先生「元々住んでる場所が、ハヤブサが急降下しやすい場所。海辺の断崖絶壁の上に住んでいます。だから、すごいスピードを出してもぶつかるものがないから、一気にスピードを上げることができるんですね。森の中だと木の枝とかにぶつかって大変でしょ?」

アナウンサー「なるほど。」

上田先生「それからハヤブサは今、東京都内にも住んでます。」

アナウンサー「そうなんですか?」

田中先生「へえええ。」

上田先生「新宿とか渋谷の高層ビルがあるでしょ? その上に止まってるの。」

アナウンサー「○○君は神奈川県に住んでいるので…」

上田先生「見たかもしれない。見た?」

質問者「え? 1回、こうちのね、水族館で見た。」

上田先生「そう、水族館で見たの?」

アナウンサー「高知県ですか? “こうち”というのは高い所じゃなくて、高知県の水族館ですね?」

質問者「うん。」

アナウンサー「じゃあ神奈川県ではまだ見たことないですね?」

上田先生「神奈川県にも住んでると思います。崖のある海辺に行くといることがあるのと、さっき言ったみたいに東京都内でも高いビルがある所。ビルの上の方を見上げてごらん、ひょっとしたらハヤブサが止まってるかもしれないよ。」

質問者「あとはアメリカにいっぱいいるって聞いた。」

上田先生「そうなんです。ニューヨーク市なんかは、ハヤブサがいったん激減したから復活させようと保護の活動をしてまして、かなりいっぱいいて、マンハッタンのビルの上に巣を作ったりもしています。だからハヤブサにとっては高層ビルは断崖絶壁と同じことなんですね。」

アナウンサー「ということなんですね。○○君とハヤブサが何であんなに速いかというと、ハトとかスズメとか速く飛ぶものを、さらに速く飛ぶことによって確実に獲るためということと、遮るものがないのでスピードがより速くなるのではないかということでした。分かってくれましたか?」

質問者「はい。」

 

Q15 毒を持った恐竜がいたかどうかについ

  て質問したいです。(小4男子)

 

田中先生「毒を持つ恐竜がいたか。まず、今生きている動物で、毒を持ってる動物を何か知ってる?」

質問者「えっと鳥だと、カワリモリモズとか…(聞き取れず)いるんじゃないかなと思う。」

田中先生「鳥が好きなの?」

質問者「いや、鳥が恐竜の子孫って聞いたことあるから、それで関係してんじゃないのかなと思って…」

田中先生「なるほど素晴らしい、鋭いね。鳥のあたりは上田先生にこの後に質問してみようと思ってます。

鳥も毒を持ってるのが一部いるというお話だし、ヘビも毒ヘビがいるよね?」

質問者「はい。」

田中先生「それからトカゲも毒トカゲがいるし、魚では毒を持ってる有名な魚、知ってる?」

質問者「え? うーん………」

田中先生「食べたりするよ。」

質問者「食べ…あ、フグ?」

田中先生「うん、フグはすごい強い毒を持ってるよね。だから生き物たちは毒を持ってて、それを何のために使ってると思う?」

質問者「身を守るため?」

田中先生「いいね! 1つは身を守るため。もう1つはどう思う?」

質問者「獲物を捕らえるため。」

田中先生「素晴らしいですね。だから毒は、きっと身を守るという役割と、敵を倒すためという役割があるんだよね。

で、○○君、恐竜はどうだと思う? 毒恐竜がいたと思う?」

質問者「はい、たぶんいるとは思うけど…。」

田中先生「実は毒を持ってたんじゃないかと言われてる恐竜がいます。その恐竜がシノルニトサウルスという中国で見つかってる恐竜です。ヴェロキラプトルとかデイノニクスって知ってる?」

質問者「はい、知ってます。」

田中先生「その仲間にシノルニトサウルスという小型の肉食恐竜がいます。見た目はほんとにヴェロキラプトルみたいな感じなんだけど、この恐竜は上顎の歯がすごく長くて、そこに溝みたいなものがついてると言われているんですね。その溝から毒をうまく流して、それで毒の牙を持っていたと考えられています。」

質問者「知らなかったです。」

田中先生「すごいよね。違うんじゃないかと言う研究者もいるけど、一応、恐竜の中ではシノルニトサウルスが毒恐竜じゃないかと言われてます。

ちなみに、何でシノルニトサウルスは毒を持ってたと思う?」

質問者「えーっと小っちゃいから、身を守るため。」

田中先生「それもきっとあるよね。この恐竜は肉食でもあるんだよね。」

質問者「ああそっか。」

田中先生「ヴェロキラプトルとかデイノニクスの仲間だから…」

質問者「だから獲物を捕らえるためとか…」

田中先生「そうだよね、きっと獲物を倒すのにも使ってたんじゃないかなって考えられるよね?」

質問者「はい。」

田中先生「確かに毒を持ってる恐竜は今のところほとんど見つかってないんだけど、鳥もあまりいないのか、上田先生に聞いてみましょうか。」

上田先生「はい。毒を持ってる鳥はいます。ニューギニアで今から20年ぐらい前に見つかったズグロモリモズとか、さっき言ってくれたカワリモリモズ。それから最近になってアオチメドリとか。オーストラリアでも見つかってます。ニューギニアを中心に何種類か毒を持った鳥がいます。

けど牙じゃなくて皮膚と羽に毒があって、言ってみれば食べたら不味い、防御の毒ですね。」

田中先生「ふううううん…鳥は防御のために毒を持っていることが分かっていると。だから、もしかしたら恐竜の中にも防御のために毒を持ってたものがいたかもしれないですよね。ただ、そういう恐竜はまだ見つかってないです。」

質問者「へえええ、そうなんですね。」

 

Q16 なぜ電車は電気で走るんですか?

  (小1男子)

 

梅原先生「○○君は兵庫県にお住まいということですけど、いちばん近くを走っている鉄道は何で走っていますか?」

質問者「………」

梅原先生「何線の鉄道がありますか?」

質問者「………」

梅原先生「たぶんJRの山陽線とか、山陽新幹線もあるかもしれませんね。鉄道には大きく分けて電気で走っている鉄道と、ディーゼルという、トラックやバスみたいに車両にエンジンを積んでディーゼル軽油を動力にして走っている車両の2種類があります。あと蒸気機関車という、保存用に走ってるものもありますけど、だいたい電気とディーゼルの2つがあるんですけれども、今、電気で走ってる鉄道の方が、運ぶ人も貨物も多いんですね。」

質問者「…サンヨウホンセンダ。山陽本線。」

梅原先生「そうそう、山陽本線。そこを走ってる列車はたぶんほとんど電車だと思いますね。スーパーはくとという特急列車はディーゼルカーですけど、ほとんど電気で走ってるんですね。」

質問者「スーパーはくとは通過するんです。」

梅原先生「そうですね、通過しますね。」

何線が走ってるか聞かれて調べていたんだろうか。先生の話を聞けてないかもしれないけど、先生は相手が見えないし時間の都合上話さないといけない。なかなか大変。

 

梅原先生「もちろん電気で走るから電車って言うんですけど、電車はモーターを回して走るんですね。その電気を電池ではなくて、だいたいにおいて外から供給して走っているんですけど、架線という電線が屋根の上にありますよね? そこから電気をとって走っているんですけど、何で電車の方が世の中に多いのか。走ってる線路の長さはディーゼルカーの方が長いですけど、何で電車の方がたくさん走ってるかというと、実はエネルギーの効率がいちばん良いんですね。

電気を発電するのに同じ燃料を使うとしますね。例えば石油を使って発電するとします。100の量の石油があったとして、電車を走らせるのに使われるのはそのうちの70ですね。70あれば電車は走るんです。

ところが、ディーゼルカーは100のうち80ないと走ってくれないんです。ディーゼルカーの方がエネルギーの効率としてはあまり良くないんですね。

それからもう1つ、電車がなぜ優れているかというと、…エネルギーは食べ物だと思ったらいいですけど、その食べ物、燃料を持って走らなくていいんです。さっき、電車は架線から電気をとって走ると言いましたよね?」

質問者「………」

梅原先生「大丈夫ですか? もしもし?」

質問者「もしもし。」

梅原先生「そうすると、外から電気をあげれば走るので、車両自体がとっても軽くなるんです。ディーゼルカーって…お家にある車もそうですけどガソリンを入れないと走りませんよね? そのガソリンとか軽油はすごく重くて、1両で1000リットルぐらい持ってますから1トンぐらいあるんですね。その分だけ重くなって、重くなれば重いものを動かすのは大変なので、エネルギーがたくさん要るようになって効率があまり良くなくなる。あまりよく働かなくなってしまうんですね。なので電気で走ることが多いんですけど、どうでしょう?」

質問者「はい…もしもし。」

アナウンサー「1つはエネルギーの効率が良いということ。エネルギーは食べ物のようなもので、70食べれば電車は走るけれどもディーゼルは80食べなければ走らないという感じで、電車は少ないエネルギーで走ることができるということなんですね。そこは分かりますか?」

質問者「分かりました。」

アナウンサー「もう1つは、電車の電気は上の架線でもらえるので、重くないんですよね。ディーゼルだと軽油を積まなければいけなくて重いから、電気の方が走りやすいんですって。」

質問者「(鼻息)ブフウ…ブフウ…」

梅原先生「それから、ディーゼルカーだと自動車と同じで排気ガスを出すので、公害も出さないし…地下鉄でディーゼルカーを走らせたら大変なことになってしまうので、電気だととてもクリーンで、そこも昔から電車が多い理由ですね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「環境にも良いということですね。○○君どうでしょうか、分かりましたか?」

質問者「分かりました。」

 

Q17 私は動物のお医者さんになりたいんだ

  けど、虫のお医者さんはいないんです

  か? 虫が病気になったら治せないんで

  すか?(小3女子)

 

清水先生「虫のお医者さんがいてたら、おじさんたち苦労せえへんねんけどねえ(笑)。残念ながら虫のお医者さんというのはいないですね。」

質問者「うん。」

清水先生「何でいないかというと、まぁ需要がないのも1つあるのね。虫って、病気がよく研究されてない部分も多くて治らない。基本的に治しにくい…治らないと言った方がいいんかな。」

質問者「へえええ。」

清水先生「それで代わりを作っちゃう感じなのね。代わりを育てちゃう。そういうやり方をすることが多いので、やっぱり“お医者さん”にならないのね。」

質問者「うん。」 

清水先生「動物のお医者さんは、みんながペットとか飼ってるので、需要があるじゃない?」

質問者「うんうん。」

清水先生「虫のお医者さんはなかなか…お仕事にしても死んじゃうことも多いし、連れてきて“じゃあこれ、いくらです”って言いにくい部分もあってね…(笑)。それが現実の部分もあると思うねん。」

質問者「うん。」

清水先生「ただ病気に関しては、例えばカイコって分かる?」

質問者「うん。カイコ知ってる。」

清水先生「養蚕っていう、カイコを使って糸を取る産業があるでしょう?」

質問者「うん。」

清水先生「だからカイコに関してはすごく研究されてるんです。」

質問者「カイコ育てたことある。自由研究で育てた。」

清水先生「そうか、死んじゃったやついなかった?」

質問者「うーん、死んじゃったやつは、いた。繭から出れなくて…」

清水先生「ああ-、弱って蛹になると羽化できなかったり。それは途中で弱る原因を作ってるのね。だからおじさんたち、虫の飼育を仕事にしてる人間は、まず予防するんです。かからないように。」

質問者「へえええ。」

清水先生「かかった時に、その病気がどういう系統のものかなっていうのを判断します。」

質問者「へええええ!」

清水先生「だめな時は一緒に入ってるものもだめになっちゃうので、申し訳ないけど、そのケースのものは基本的に諦めます。良いものはうつらないように隔離したりして育てていくの。でないと飼ってるものが全部だめになっちゃうんでね。」

質問者「へええ、そうなんだ。」

清水先生「飼ってる容器ももちろん消毒します。そういうことはするのね。カイコを飼ってると、核多角体(かくたかくたい)病…言いにくい病気や(笑)。とか、腐蛆(ふそ)病、特に白殭(はっきょう)病、軟化病とか。ウイルス性の病気とか細菌に感染しちゃう病気とか、いろんなものが出てきます。

あとは養蜂。ハチをやってる人だと腐蛆病が有名かと思いますけれども、ダニがついたりする場合もあるし、そういう時にはダニ駆除剤を使います。そういう意味では治療しちゃうわけやね。」

質問者「へええ。」

清水先生「チョウチョも、抗生物質という細菌を殺す物質を試みで使ったりすることもありますけれども、ただ、あんまり無茶しすぎると耐性菌ていう薬の効かないものを不用意に増やしちゃったり、幼虫のお腹の中に必要な菌まで殺しちゃうことがあるのね。だからなかなかうまくいかないのね。」

質問者「ふうううん。」

清水先生「じゃあ、おじさんたちが実際にどういう予防をしてるか。予防の場合は湿度とか。あまり湿度が高いと…チョウチョの幼虫は特に湿度に弱いの。高音で多湿の状態にすごく弱いのでカラッとさせながら、ある程度、病気になりにくいほどほどの温度を使います。30℃で飼うと病気が出やすくても、20℃とか25℃ぐらいにちょっと低くすると出にくかったり。」

質問者「へえええ。」

清水先生「あとはエサに気をつけます。良いエサ、元気に育つように栄養たっぷりな葉っぱを作るようにするとか。最初っから気をつけてやるの。」

質問者「へえええ。」

ということは食草としての植物の栽培も頑張ってるの? こういう話を聞くとプロだなあと感動する。

 

清水先生「昆虫を飼ってる方で、“クワガタの脚が取れちゃったからクワガタの義足を作りました”とか、そういう方は時々聞きますよね。」

質問者「へええ。」

清水先生「そういうのもありかなと思いますし、あとはチョウチョの場合、例えばアゲハチョウが蛹になる時に糸をかけるでしょう? 帯蛹(たいよう)と言って胸の部分に帯がかかってるじゃない? ああいうのが切れちゃったりすると、それが原因で失敗しないようにお手伝いしたり、糸がなくても蛹になれるようなケースを作って入れたり。それから羽化の時に落っこちちゃうことがあるのね。上がれないものも時々いるの。だいたいは既に幼虫の時に状態が悪いことが多いのね。だから羽が伸びてもあまり長生きできないんやけれども、そういうものもできるだけ助けられそうなら延命します。そして」

アナウンサー「虫のお医者さんはいないかもしれないけれども、清水先生のように虫のために一生懸命頑張ってる先生がいるんですね。」

清水先生「もう1個だけいい?」

アナウンサー「あっ、ごめんなさい。」

清水先生「ごめんなさいね。おじさんたちは温室にチョウチョを飛ばすようなお仕事してるじゃない? やっぱり羽が変な形になっちゃったり、切れて飛べないものもいるのね。そういう時には実は、死んだ同じチョウチョの羽をそっとくっつけて飛べるようにしたり。そういう外科手術に近いようなことは時々やります。」

質問者「えええ!」

清水先生「あとは産婦人科さんて言うたら失礼かもしんないけど、どうしても卵が取れない時に人工的にペアリングをしたり、卵を生ませる処置をしたり。あとは絶滅危惧種保全ていうて、そういうものを人工的に増やして守る活動もしてます。」

質問者「へえええ。」

アナウンサー「○○さん、清水先生のような先生を目指してみるというのもいいですね。」

質問者「うん。」

清水先生「動物と昆虫も含めて、こっちも考えてみてください(笑)。」

質問者「はい。未来に虫のお医者さんってできるかもしれないんですか?」

清水先生「そうやね、○○ちゃんが初めての虫のお医者さんになってください。」

アナウンサー「そうですよ! 楽しみにしてますよ-。」

質問者「はい。」

見えないところでされているお仕事には無条件に感動してしまう。

 

Q18 幼稚園へ、行く時、カラスが、ゴミ

  を、食べてるんだけど、ゴミを、出し

  て、いる家が、いっぱいあるのに、その

  家を、選ぶのは、なぜですか?

  (6才男子)

 

アナウンサー「ゴミを出している家があって、そこにカラスが狙ってくるのはどうして?ということですか?」

質問者「はい。」

上田先生「カラスだね。カラスがゴミを狙ってくる。困ったね。」

質問者「はい。」

上田先生「うーん、何でかな? カラスが狙う家と狙わない家があるのね?」

質問者「はい。」

上田先生「うーん…それはね、…いろんな理由があるんだと思うけど、カラスは○○君の家のゴミをよく狙う?」

質問者「はい、そうです。」

上田先生「たぶんね、いちばんの原因は、○○君のお家のゴミに、カラスの好きなおいしいものがいっぱいあるって、カラスが知ってるから。」

質問者「ああ-…」

上田先生「せやからカラスがあまり食べたくないようなゴミ…って言っても分からないな。カラスは目がすごく良いから、ゴミ袋の中にお肉が入ってるとかソーセージがあるとか卵焼きがあるとか、そんなんが見えると、必ず破いて食べます。」

質問者「はい。」

上田先生「だから、生ゴミは新聞紙とかにちゃんとくるんで、外から見えないようにしてゴミに出すとカラスが分からないから、あまり来なくなると思います。」

質問者「はい。」

上田先生「いろんなことがあるのよ。例えば、○○君の家は犬か猫を飼ってる?」

質問者「飼ってません。」

上田先生「そうか。猫がいると猫が怖いからカラスが来ないとか、犬が近くでつながれてるとワンワン吠えられるから来ないというのもあります。だからカラスって、人の家のことをすごく見てるのね。この家は安全な家かどうか、自分たちが好きなおいしい生ゴミがいっぱい出るかなとか、きちんとチェックしてます。」

質問者「はい。」

上田先生「だからカラスが何を考えてるかをこっちも考えて、カラスに狙われないゴミの出し方が大事かな。」

質問者「はい。」

上田先生「それから、これは○○君は分からないと思うけど、カラスってハシブトガラスとホシボソガラスの2種類がいるのは知ってる?」

質問者「うーん、知らないです。」

上田先生「先生たちが見てても…くちばしが太いのがハシブトで細いのがハシボソだと言われても中間みたいな、どっちか分からないのもおるのね。そやけども、見てるとハシブトはわりと高い所にジッと止まってるの。高い所に止まってジーッと下を見て、エサがあるとバサッと飛び下りて、エサを食べます。ほんでハシボソはわりと地面が好きで、トコトコトコトコと歩いてゴミ袋とかエサに近づいてきます。」

質問者「はい。」

上田先生「だから、ハシブトガラスがいるならば、近くにカラスが止まりやすい所を作らないこと。そんなことも大事かなと思います。

お父さんお母さんに今日のお話をして、カラスがどうすれば来なくなるかなっていうのをみんなで話し合って、いろいろ工夫してみてください。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君はカラスに来てほしいと思ってるのかな? それとも来てほしくないなって思ってるの?」

質問者「あんまり来てほしくないと思っています。」

上田先生「うーん……」

アナウンサー「そうですか、だったらゴミを出す時においしいものがカラスに見られないように新聞紙でくるむということとか、猫や犬を飼うというのは…ちょっと唐突ですかね(笑)?」

上田先生「マイナスもあるのね。あのね…」

質問者「あともう1ついいですか?」

上田先生「どうぞ。」

質問者「田んぼの、土を、食べているみたいだけど、」

上田先生「カラスが?」

質問者「はい。何で、土を、食べるんですか?」

上田先生「うーん…土だけ…」

質問者「その、土が、好きなのか、虫が、好きなのか、どっちか知りたいです。」

上田先生「はい。たぶん土だけは食べないと思う。その中に虫が入ってたりミミズがいたりするので、一生懸命土を掘って…遠くから見てると土ごと食べてるように見えるんだと思います。」

質問者「はい。」

アナウンサー「カラスは目が良いということですから、土の中の虫が見えてるんですか?」

上田先生「見えてるというのもあるし、くちばしを突っ込んで探って、触感も敏感だから、くちばしに触ったら虫だと思ってパクッとするとか。カラス以外にも何となく土にくちばしを突っ込んで虫を捕まえる鳥は何種類かいます。」

アナウンサー「○○君、カラスは頭でいろいろ考えてるんですね。」

質問者「はい。」

上田先生「相手も賢いから、人間もしっかり考えないとだめだよ。」

アナウンサー「そうですね、○○君もお父さんお母さんと一緒に考えて、行動してみてくださいね。」

質問者「はいっ。」

アナウンサー「どうもありがとうございました。」

質問者「ありがとうございました。」

アナウンサー「もちろんカラス単体で観察したいという子どももいるかもしれないんですけど…」

上田先生「本当はかわいいんですけどね、頭が良いから。予想外のことをするから、それが面白い。」

アナウンサー「例えばどのような?」

上田先生「すべり台ってあるでしょ? 遊園地のすべり台を滑るカラスがいる。」

アナウンサー「ええっ!?」

田中先生「へえええ。」

上田先生「何のためにしてるか分からないけど滑ってるのよ。」

アナウンサー「それ、先生が見られたんですか?」

上田先生「僕は見たことないの。僕は電線でクルッと後ろ回りしてるカラスを見たことある。あとビルの間で風の上昇気流があると、カラスが何羽もやって来て、風乗りを楽しむ。」

先生方「ふうううん…」「ふうううん…」

アナウンサー「じゃ、カラスは遊びたいっていうような欲求があるんですか?」

上田先生「そう、カラスは遊びたい鳥なんです。他の鳥はそんなに遊ばない…オウムとかインコは遊びますけど、カラスも遊びますね。非常に知能が高い鳥だと思います。」

アナウンサー「へえええ…清水先生、虫は遊びたい欲求はありますか?」

清水先生「ぃやあ、ないんじゃないかなあ…(笑)。」

上田先生「ないですかね、虫やから。」

清水先生「虫って表情が見えないから自由気ままにやってるように見えますけれども、ただ…楽しみで遊んでるっていうんじゃないと思いますね(笑)。」

カラス対策で犬や猫を飼うとマイナスになる面、聞きたかったなあ。

 

質問終わり~先生方から一言

清水先生「ふだん僕らが考えないようなことを、いろいろと質問にしてくれて、子どもの考えというのはすごく自由というか広いなあ、って思いましたよね。今日答えさせてもらった中で、しつこいほど“昆虫じゃないけど

な”って(笑)。」

アナウンサー「(笑)そうですね!」

清水先生「けど、僕らはどうしても狭い範囲でものを考えてしまうんで、こういう変化を持った質問を頂けて、すごく楽しかったです。」

アナウンサー「カタツムリから始まって…そうですよね、先生は昆虫のご専門ですけれども、“虫”全般のことをね…(笑)」

清水先生「逆に、ほんとに良い勉強になります。やっぱり考えないと、そのことについて理解できないので、すごく良い刺激になりました。」

 

上田先生「僕も清水先生と同じで、子どもの質問って、簡単なように思えるけど、答えようと思うと、“あれ、自分も考えたことがない”、ということがあります。例えば5才の○○君の“ハヤブサは何であんな速いスピードで狩りをするんですか?”という質問がありましたけども、“そんなんハヤブサやから速いから、速くて当たり前やんか”って思って(笑)、それ以上考えなかったですけど、“あれ?”と思ったのは、同じようにタカも狩りをする。けどあいつらは森の中…だからハヤブサほどのスピードを出せないんだな、ハヤブサが速いのは、“そうなんだ、開けた空間、当たるものが何もない所にいるから速くていいんだ!”って、初めて今回気がついて。で、ハヤブサはガーンと一直線と行くわけで、わりと鈍くさいから、ああいう狩りの仕方しかできないんだなって。みんなはハヤブサはカッコイイからそういうことをやってると思うけど、それ以外できないんだと思う。オオタカとかはもっと複雑なことができると思う。考えさせられたなあっていう質問でしたね。」

アナウンサー「先生ご自身が話されてて、“そうだったんだ”と逆に気づかされることがあるというのは面白いですねえ。」

上田先生「この電話相談、本当によくあります。それだけ僕は勉強不足だということだと思いますよ。」

率直だ。ハヤブサがわりと鈍くさいという物言いも含めて。

 

田中先生「今日はわりと最新の研究と言いますか、まだ図鑑にも載ってないような、ネットのニュースで見たという質問がけっこう来てたので、みんな最新の情報にも目を向けて勉強してるんだなと思いました。僕も…図鑑に載ってる恐竜たちって、お子さんはみんな詳しいですから、最新の恐竜が出ると、僕もノートにメモをして勉強してくるんですけど、まさかこんなにすぐに情報が活用されるとは思わなかったですね。」

アナウンサー「私が子どもの頃…今41才ですけれども、図鑑を大切に持っていて、開くと5年前の図鑑だったりして、まだインターネットがありませんでしたから、最新の情報を質問することはなかなかなかったんですが、今は、図鑑を持ってる子どもたちももちろん多いと思いますが、インターネットで仕入れるというか…ですから先生も大変ですね。」

田中先生「子どもたちに負けないように、僕も勉強したいなと思いました(笑)。」

アナウンサー「でも、世界中のことをすぐに知ることができることは、やはり良い部分もありますね。」

田中先生「はい、恐竜研究って目まぐるしく変わっていくし、今年に入ってからも13種類ぐらい、ほとんど1週間に1種のペースで新種の恐竜が発見されてるんですね。」

アナウンサー「えっ! 今年に入ってからって、今3月ですのに。」

田中先生「12週間あって13種。すごい勢いですから、みんな頑張ってついてきてほしいと思います。」

 

梅原先生「鉄道の、わりに根源的な質問と言いますか…特に、なぜこの手段、方法が選ばれているのかという質問が多かったなと思うんですね。例えば、“電車はどうして電気で走るのか”。もちろん電車がいかに電気で走っているかという説明はいつもやってるんですけど…そういうことが多いんですけど、やっぱり、いくつもあるエネルギーの中から、なぜ電気が選ばれたのかというのはなかなか…その説明がうまくできてないかなと思うんですけど、それってやっぱりすごく疑問に思われるのかなと思うんですね。

あと、すみません、9時台に“電車はどのぐらい使われるか”という質問で、好きな電車に南海電車の8300系と仰ったんですね。私、勘違いして古い電車と言ってしまったんですけど、5年前に出たばかりの新しい電車です。似たような番号の電車が古くからあって…8000系というのがあって私はそっちの方が好きだったんですけど。でも南海も良い電車を作る会社ですね。」