あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

子ども科学電話相談 春スペシャル3/24(昆虫、鳥、恐竜、鉄道)8時台・9時台

 

3/24のジャンルは

 昆虫 清水聡司先生

 鳥 上田恵介先生

 恐竜 田中康平先生

 鉄道 梅原淳先生

 

アナウンサー「清水先生、学校が一斉休校になって、突然お休みに入ってしまった方も多くて、どう過ごしたらいいだろうと感じてるお子さんもいると思いますが、どう思いますか?」

清水先生「そうですよね、僕らも今、臨時休館になってましてね、」

アナウンサー「そうですよね、昆虫館も。」

清水先生「(入り口の)前まで来てガッカリして帰る子どもさんの姿を見て、申し訳なく思ってるんですけどね。けど、この季節、春に向かってかなり暖かくてポカポカした日も多いと思いますけど、せっかく外に出ちゃったんなら思いっきり春を感じたら良いと思うんですよ。身の周り、足元を見渡したり、上を見上げたりすると、少しずつ芽吹きというか、桜の花なんか咲いてる所もありますよね?」

アナウンサー「東京では満開ですね。」

清水先生「よく見ると昆虫もそこかしこで動き始めて…テントウムシなんかも草むらへ行くと動いてると思いますし、モンシロチョウとかベニシジミとか、いろんなものを周りで見ることができるんですよ。近くに緑の…河川敷とか公園がある人はラッキーなので、そういう所に行って春を感じてもらったら良いと思いますし、日当たりがある・ないでも暖かさとか風当たりが全然違うので、そういう微妙な空気を感じれるのもこの季節なので。そういう所がちょっと遠いという人は、お家の周り、玄関から外へ出るだけでも全く違う世界、家の隅々、塀の隅っことかで微妙な変化が起こってると思います。そういうふだん見ない所、ぜひじっくり観察してください。」

 

アナウンサー「上田先生、お子さんの中ではいつもと違う3月だなと感じてらっしゃる方もいると思いますが、どのように過ごしたら良いと思いますか?」

上田先生「今の3月、鳥がいちばん活発。春になると鳥たちは巣を作り始めるでしょ? そのためさえずる、いろんな声を聞かせてくれます。例えばウグイスなんかいっぱい鳴いてるでしょ? そうだ、今朝、このNHKに来る時に渋谷の駅から歩いてきたんですけど、ちょうどNHKのそばのツツジの茂みでウグイスが一声鳴いたんですよ。」

アナウンサー「鳴いてましたか! 気づきませんでした。」

上田先生「渋谷にもいるの。」

アナウンサー「耳を澄ましてみると聞こえるかもしれないですね。」

上田先生「そう。今年はちょっと暖かいのでツバメが来る時期が早いとかで、もうあちこち日本全国、ツバメが来てくれてると思いますので、やっぱり鳥たちの楽しい時期ですから、この時期こそ外へ出て鳥の声を聞いたり観察をしてもらいたいと思います。コロナウイルスは怖いですけど、自然の中に行くとウイルスは飛んでないですから大丈夫です。人混みとか電車の中はだめなんですよね。だからなるべく子どもたちは、お父さんお母さんと一緒に自然の中へ行くようなことが良いかなと思います。」

 

アナウンサー「田中先生はこの3月、子どもたちにどんなふうに過ごしてほしいと思ってますか?」

田中先生「せっかく春ですし、時間もあるし、何か新しい研究を始めてみたら良いんじゃないかなと思います。あまり外に出られない子も、例えば窓から見える野鳥を観察することもできますし、清水先生が仰ったみたいに庭で…植物とか昆虫がどんどん現れていますから、そういう生き物たちの写真を撮って、庭で見られる図鑑を作るとか、あと…そうですね、夜ご飯に出てくる魚とか鳥の骨格標本を作るのも面白いですよね。」

アナウンサー「おっ! (笑)骨格標本ですか…例えば鮭を食べたら…」

田中先生「骨を取っておいて…そういうところから恐竜の勉強にもつながると思いますよ。」

発掘される化石も最初は「何かの骨のどこか」だもんね。身のあるうちに骨を観察して体のつくりを学べるのか…なるほど。

 

アナウンサー「梅原先生は春スペシャルで既に2回目の出演なんですけれども、改めて子どもたちにどんなことを伝えたいですか?」

梅原先生「せっかく休みになって、電車に乗りたいとか見たいというお子さんも多いと思いますけど、いちばん感染の危険のある場所とも言われていますので、残念ながらなかなか乗ることができないのではないかと思うんですね。鉄道に関する本や映画をご覧になっていただければと思うんです。鉄道について書いた本や映画ではなくて、鉄道が出てくる本や映画は昔の名作に多いので、例えば鉄道の小説でしたら、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』もすごく有名ですし、鉄道が出てくる映画だと…物騒なパニックものが多いですけど、そうではなくて鉄道がちょこっと出てくる名作だと、例えば、本当に昔ですけどジェームス・ディーンの『エデンの東』とかですね。あの中で主人公のキャルが貨車に乗ったり、お兄さんが戦争に行くのに列車に乗ったり、そういったところをご覧になるといいのかなと思いますね。」

アナウンサー「お子さんもお父さんお母さんと一緒に観て、いろんな角度から鉄道を見ることができるかもしれませんね。」

昆虫や鳥と同じくらい身近なのに、鉄道には観察を憚られる雰囲気を感じなくもない…どっちもやり方次第だと思うけど。

 

アナウンサー「子どもたちの質問に行きましょう。まずは、“虫”の質問ですね。」

Q1 カタツムリには、なぜ右巻きと左巻き

  あって、左巻きの方が少ないんですか?

  (小1男子)

 

アナウンサー「そうなんですね、右巻きと左巻きがあるのは知っていたんですが、左巻きの方が少ないということなんですね。カタツムリは家とか学校で飼ってるんですか?」

質問者「学校で飼っています。」

アナウンサー「そうなんですか、それで興味を持ったんですね。それでは“虫”ということで、清水先生お願いします。」

清水先生「“虫”ね…(笑)。カタツムリは昆虫ではないというのは、○○君、そこは分かってる?」

質問者「はい。」

清水先生「大丈夫やな。何で虫の方にまわってきたかというと、こういう小っちゃな生き物、ヘビとかタコとかも含めて“虫”って昔から言われてたので、きっとおじさんのところにまわってきた質問やと思うんですけれども。」

アナウンサー「(笑)フフフッ」

だからあえて「虫」と言ったのね。前日もカタツムリの話が出て昆虫担当の先生が答えていたような。ヘビ(蛇)もタコ(蛸)も虫偏の漢字だよ~って清水先生が話したこともあったな。

 

清水先生「○○君はカタツムリを飼ってるん?」

質問者「はい。学校で飼ってます。」

清水先生「それはどっち巻きのカタツムリを飼ってるの?」

質問者「左巻きと右巻き両方飼ってる。」

清水先生「両方飼ってるんや! よく右巻き左巻きって言うけれども、どういう違いがあるか、何をもって右巻き左巻きって言うか、○○君は説明できる?」

質問者「はい。殻の穴が左巻きは左にあって、右巻きは右にある。」

清水先生「上から見た時…殻口(かくこう)を上にして置いた時に、殻の穴が右に開いてるか左に開いてるかで右巻き・左巻きだよね。

これ、実はすごく難しいお話で、一般的に右巻きがカタツムリの場合は標準なんよね。それは知ってるよね?」

質問者「はい。」

清水先生「なぜそこに左巻きが生じたかを考えた方が良いと思うのね。そもそも何で右巻きばかりかということも、まず考えていきたいけれども、カタツムリもやっぱり子孫を残さなきゃいけないよね?」

質問者「はい。」

清水先生「その時に右巻きと左巻きが混じってるとどうなのかなって、○○君、考えたことある?」

質問者「…ない。」

清水先生「ないわな(笑)。カタツムリは繁殖する時に、交接っていうの聞いたことあるかな?」

質問者「……はい。」

清水先生「雌雄同体、オスとメスが同じ体に入ってるのね。」

質問者「はい、知ってます。」

清水先生「だからオスの機能もあるしメスの機能もあるのね。2匹が交接といってお互いに交換し合って卵を受精させて2匹が卵を生むという繁殖の仕方やんか。」

質問者「はい。」

清水先生「その時に右巻きと左巻きはなかなか交接しにくいみたいなのね。だから右巻きだったら右巻きばかりの方が良い、というのが左巻きが生じにくい理由の1つなんかなと思うの。」

質問者「はい。」

清水先生「じゃあ次に、何で左巻きが生じたのかなって考えようか。生き物というのは進化していくために、必ずイレギュラーというか、少し変化のあるものを生じていくことが多いのね。

ちょっと飛んじゃうけど、例えば、おじさんがよく扱ってるシロオビアゲハというアゲハチョウがいます。真っ黒なアゲハチョウなんやけれども、後ろの羽に横に1本スーッと白い帯が入るのね。だからシロオビアゲハって言うんやけど。オスもメスもふつうは白い帯が入ってるんやけれども、メスには擬態型というものが生じます。擬態って分かるかな?」

質問者「分からない。」

清水先生「真似をすること。何で真似をするのかというと、毒のあるチョウにメスが真似をすることで、敵に狙われにくくするの。そういう擬態型というのがシロオビアゲハに生じることが分かってるの。子孫を残すために何かしらの変化を持つ個体が現れる、そういう型を持つのは有利と考えられるのね。」

質問者「はい。」

清水先生「じゃあ何で左巻きか。おじさんには専門外すぎて何ともなんですけど、東京にはたぶんいなかったと思うんやけれども、カタツムリの天敵でセダカヘビというのがいるの。それは聞いたことないかな?」

質問者「知っています。」

清水先生「そこまで知ってたら、セダカヘビが右巻きのカタツムリを食べやすい口の形をしてるけれども、左巻きはあまり得意じゃないという研究があるのは聞いたことない?」

質問者「それも知ってます。」

清水先生「おお…(笑)。」

私だったら「ならなぜ聞く?」って大人げなくツッコミ入れるところだ。擬態の他は全部「知ってます」だから、カタツムリについていろいろ調べたんだろうなあ。

 

アナウンサー「知ってるんですか…。すごいですね。」

清水先生「だから左巻きは、おそらくシロオビアゲハの擬態と同じで、右巻きばかりだとリスクというか不利なので、その遺伝子の中に左巻きが出る要素を組み込んでるかもしれない。それで左巻きが生じます。

けど、左巻きが生じたけれども、やっぱり子孫を残しにくい形質なのね。右と左では残しにくいので。だからふだんは隠れちゃってる。」

質問者「はい。」

清水先生「○○君が飼ってるのは左巻きばっかり出てくるヒダリマキマイマイっていうやつかな?」

質問者「右巻きが多い。」

清水先生「右巻きが多いの? たまたまそこに出たんかな。その中に種類としてヒダリマキマイマイというのも実はいるんよ。固定というか左巻きが標準になったのもいるんやけれども、それはおそらくそういったことから発生して、右巻きの中に左巻きが混じるよりは左巻きになった方が有利という進化を選んだのかなとも思います。ただごめんなさい、こうだって決めつけれないんやけれども、右巻き・左巻きがあるというのはそういう理由が考えられるんじゃないかなと思います。…ちょっとまとまりがなかったかもしれないけどね。」

アナウンサー「左巻きが生じるのは子孫を残すという点で考えると不利になるけれども、天敵であるヘビには食べられにくいので、左巻きが生じるのではないかという。」

清水先生「ただ、○○君がいる東京にはその天敵がいないと思うんやけれども、その名残というか、地球の歴史はすごく長いでしょ? その歴史の中でそういうものが有利な時期があったのかな…そういうふうに考えたいのかなぁと…田中先生(笑)。」

田中先生「………はい…」⇦完全に素だったかも。

アナウンサー「田中先生、急に振られましたけれども(笑)。」

清水先生「すいません、急に振っちゃったもんで(笑)。」

田中先生「いや、僕も全然知らなかったので、一緒になってビックリして“ほおー!”と聞いてました。」

アナウンサー「(笑)そうですか。○○君、分かりましたか?」

質問者「はい。あと学校に今ヘビがいます。」

田中先生「へえええ~」清水先生「(笑)ヘビがいる!」

アナウンサー「そうか、そうするともしかしたら左巻きのカタツムリはヘビに食べられにくいので、これからもカタツムリを…ヘビもそうですけど観察し続けて、また分からないことがあったら電話してくださいね。」

質問者「はい。」

ヘビも飼ってるのか、ヘビのエサをどうしてるのか、休校中のお世話は誰がやっているのか(学校の先生方だろうけど)、気になることだらけで終わっちゃった。

 

Q2 羽があるのに飛べない鳥と飛べる鳥はど

  うやって見分ければいいですか?

  (小3男子)

 

アナウンサー「この羽というのは翼のことでしょうかね?」

上田先生「そうですね、パタパタって空を飛ぶ翼のことかな?」

質問者「はい。」

上田先生「分かりました。うん、そうだね、羽があるのに飛べない鳥もいるし、上手に飛ぶ鳥もいるよね? スズメとかカラスとかツバメとか知ってるよね?」

質問者「はい。」

上田先生「あれは飛べるよね?」

質問者「飛べます。」

上田先生「羽があるのに飛べない鳥、何か知ってる?」

質問者「ヒヨコとかニワトリ。」

上田先生「うん、ヒヨコはまだ子どもだから、大人になると羽、翼がちゃんと生えてくるよね? それでニワトリになる。ニワトリは翼があるけれども飛べないかな?」

質問者「はい。」

上田先生「全然飛べないかな?」

質問者「たぶん飛べない。」

上田先生「そうかな? ブロイラーとかは狭い所にギュウギュウ押し込めて飼ってると全然飛ばないけど、庭とかで放し飼いにしておくと、飛べるものは100メートルぐらい飛べます。」

アナウンサー「そんなに飛べるんですか?」

上田先生「翼がちょっと小さくて体が重いから大変だけれども、一生懸命バタバタバタバタって…ちょっとは飛べます。」

質問者「へえええ。」

上田先生「そう。羽があるのに飛べないかな、飛べるかなっていうのは、見ただけでは難しいのね。」

質問者「ふうううん。」

上田先生「ニワトリの親戚のキジは知ってるかな?」

質問者「……うーん…」

上田先生「クジャクは知ってる?」

質問者「クジャクは知ってます。」

上田先生「動物園にいるよね? クジャクもニワトリの仲間です。」

質問者「へえええ。」

上田先生「クジャクは飛べると思う?」

質問者「……飛べない、と思います。」

上田先生「尾っぽの長いのを見ると飛べないように思っちゃうよね?」

質問者「はい。」

上田先生「そやけどもクジャクは飛べます。」

質問者「ええっ!?」

上田先生「先生はずっと前にインドに行った時、野生のクジャクを見ました。クジャクは地面からバタバタバタバターッて…ちょっと重たそうやったけども(笑)、200メートルぐらい飛んで木の上に止まりました。だから“クジャクは飛べるんだ”って思った。」

質問者「ふうううん…」

上田先生「だから見ただけで飛べるか飛べないかは、ちょっとだけ難しい。飛べそうで飛べない鳥もいるし、飛べなさそうで飛べる鳥もいますけど、翼がしっかりあると飛べると思った方がいいけども、あまり体が重たいと、いくらバタバタしても空に浮かばないから飛べなくなってしまうよね。」

質問者「ふうううん。」

上田先生「アヒルって知ってる?」

質問者「知ってます。」

上田先生「アヒルは飛べる?」

質問者「飛べない。」

上田先生「そう、飛べないよね。だけどアヒルはカモの仲間のマガモマガモを人間が品種改良してアヒルにしたのね。マガモは飛べます。」

質問者「えっ。」

上田先生「マガモは飛べるけどアヒルは飛べない。色も形もよく似てるけれども、よく見るとアヒルの方がちょっとでっかいのね。体重でマガモの2倍以上あります。だけど翼は同じぐらいでしょう? 体重が2倍だから、アヒルが飛ぼうとして羽ばたいても体が浮き上がりません。だからアヒルは飛べない、マガモは飛べる。」

質問者「へえええ…。」

上田先生「ちょっと難しいけど、じっくり見ると、この鳥は飛べそうかな、飛べなさそうかなっていうのが分かってくるかと思うけど、どうですか?」

質問者「なんか、飛べる鳥と飛べない鳥がいたけど、アヒルマガモから人間に作られたけど、体重は2倍ってことが…」

上田先生「そう、重たいとだめなんだ。」

ヒルもニワトリも飛べないのは人間が卵やお肉をたくさんとれるように品種改良した結果だよね。

 

アナウンサー「翼があっても体が重たいと飛べないのは何となく分かりますか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「これ、恐竜まで遡ると…田中先生、どうなんでしょうね?」

田中先生「恐竜の化石だとさらに難しくて、骨だけで飛べるか飛べないかを考えなきゃいけないんですよね。○○君、始祖鳥って知ってるよね?」

質問者「はい。」

田中先生「始祖鳥は飛べたと思う?」

質問者「夏休みに自由研究で調べて、昔、始祖鳥は飛べない鳥…(聞き取れず)いたけど、最近の研究では飛べたらしいよって、お母さんから聞いた。」⇦恐竜キッズなのかぁ~と思って聞いてたら、お母さんも最近の研究をチェックをしてるとは。

田中先生「実は始祖鳥は、いまだに研究者どうしが議論しています。学会に行くと毎回バトルしてます。」

上田先生「ほんと始祖鳥って難しいんですよね。うん…」

アナウンサー「そういう鳥もあるんですね。まだまだ研究中の鳥もあるということです。」

上田先生はまだ話したそうだったけどお天気と交通情報のお時間のため終了。

 

Q3 オーストラリアで見つかった恐竜化石が

  オパールみたいにキラキラしてるのは何

  で?(6才女子)

 

アナウンサー「これは何で知ったんですか?」

質問者「キラキラ化石はインターネットで見たよ。」

田中先生「○○さんって、もしかして去年、博物館で会ったことある?」

質問者「うん!」

田中先生「そうだよね、博物館のイベントに来てくれて、ちょっとお話ししたよね?」

質問者「うん!」

田中先生「また電話してくれてありがとうございます。」

質問者「ありがとうございます。」

田中先生「はぁーい。とっても面白い質問をありがとうございます。難しい質問だね。インターネットの記事で見たって言ってた?」

質問者「うん。」

田中先生「去年、2019年に発表された新種の恐竜で、オパールで保存された化石が見つかりました。○○さん、イグアノドンって知ってる?」

質問者「うん。」

田中先生「イグアノドンってどういう恐竜だっけ?」

質問者「……草食恐竜。」

田中先生「草食恐竜で、2本脚で歩いて…4本脚かもしれないけど。このイグアノドンの仲間の恐竜で、フォストリアという名前が決まった恐竜です。このフォストリアの化石がオパールで保存されてたと言われています。

オパールと言ってくれたけど、オパールって何か分かる?」

質問者「うん。」

田中先生「説明できる?」

質問者「持ってる。」

田中先生「持ってる? それはどういう石?」

質問者「…小っちゃくてまるの形。」

田中先生「色は?」

質問者「………」

アナウンサー「分かりにくいかな? どんな色をしてますか?」

質問者「………」

アナウンサー「白かな? どんな感じなんでしょう。」

田中先生「そうか、手元にないかな。」

質問者「…キンキラ。」

田中先生「キラキラ? 硬くてツルツルしてる?」

質問者「うん。」

田中先生「そうだよね、オパールはとっても硬くて、水晶という宝石とよく似た成分を持っています。水晶というのはガラスとよく似た成分なんですね。だからツルツルしててキラキラ光って見えます。成分によってちょっとずつ色が変わるんだけどオパールという宝石があります。」

質問者「うん。」

田中先生「このフォストリアという恐竜化石は、オパールが見つかるオパール鉱山から発見されました。だからこの場所では、恐竜とかいろんな動物の骨の化石が、長ーい時間地面の中にいるうちにオパールの成分が染み込んで、オパールに移り変わった、切り替わったと考えられます。」

質問者「(ため息)ふぉおおお! そうなんだ。」

田中先生「これを“オパール化”って言うんだけど、化石だとたまーにそういうのがあるんだよね。」

質問者「(息を飲んで)ファッ! …すごい……」

田中先生「(笑)すごい。アンモナイトの化石も、時々きれいにオパール化したものが見つかるんだけど、長い時間をかけて骨の成分が違う物質に置き換わった状態ですね。」

質問者「(息を飲んで)ヘェッ! すごーい、そうなんだ。」

田中先生「そんな感じでいいかな?」

質問者「うん!」

アナウンサー「骨自体は最初はオパールのようにキラキラしてないけれども、オパール鉱山の中で見つかったということで、骨がオパール化したということなんですか。」

田中先生「そこら辺の詳しいお話は鉱物の西本先生が…明日だったらきっとお答えしていたと思うんですよね。」

アナウンサー「じゃ、○○さん、明日も放送してますので、よかったら明日も聞いてください。」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうもありがとうございました、さようなら。」

質問者「ありがとうございました、さようなら~。」

田中先生「さようなら~。」

アナウンサー「骨って何となく白というか無機質なイメージがありますけれども、それがキラキラしていたら、とても興味を惹かれるでしょうね。」

田中先生「そうなんです、ツルツルして青く光ってたりして、ほんとにきれいなんですね。骨の宝石と言いますか。」

アナウンサー「骨の宝石! そういうことだったんですねえ…。」

骨が石になる仕組みもよく知らないのにキンキラの宝石になる骨もあるのか~、太陽で水素がヘリウムになるのと同じくらい不思議。

 

Q4 車両の引退ニュースを聞いていて、車両

  はどのぐらい寿命があるのかなと思いま

  した。(小5男子)

 

梅原先生「○○さんがお住まいの近くを走ってる電車は何線ですか?」

質問者「JRの阪和線です。」

梅原先生「阪和線ですね、大阪と和歌山の間を結んでいる路線ですけれど、阪和線の電車ってどのぐらい使っているか分かりますか?」

質問者「…分かりません。」

梅原先生「JR西日本という会社が走らせているんですけど、けっこう長く使う所が多くて、50年ぐらい使ってるんですね。」

質問者「はい。」

梅原先生「最近、阪和線の電車は新しくなったと思いますけど、その前を走っていた電車は確か昭和38年製というのもあったと思うんですね。そのぐらい古いです。

実は電車の寿命にはいろんな考え方があって、いちばん短い寿命の電車は、要するにお客さんが“こんな古い電車に乗ってるの嫌だよ”ですね。やっぱり古くさいから、乗り心地も悪いし…っていうことだと20年ぐらいなんですね。」

質問者「はい。」

梅原先生「ところが機械としての車両というのはすごく長持ちして、今いちばん長く使われている電車は…やっぱり和歌山県の近くですけど、大阪と堺の間を走ってる阪堺電車という路面電車がありますよね?」

質問者「はい。」

梅原先生「そこでは90年以上使ってる電車があるんですね。」

田中先生「へええええ…」

アナウンサー「ふううん?」

梅原先生「本当に毎日走ってるんです。だけどこの電車は冷房がついていないので夏は走っていない…冷房がないとやっぱりみんな夏は乗りたくないですよね? でも機械としては使えるので走っているんです。

鉄道の車両ってものすごく大切に使われてて、下の機械はまだ使えるからずーっと100年近く使ってる電車もありますし、車体は先に寿命が来てしまうので新しいものに替えるということもあって、いろんな考え方があって一概には言えないんです。言えないけれども、だいたい50年くらい使うのが一般的なJRの在来線とか私鉄の電車は多いかなと思います。」

質問者「はい」

梅原先生「例外的に短いのは新幹線の電車です。この3月に東海道新幹線を走っていた700系という電車が引退しましたけど、あの電車は15年ぐらいしか走ってないんですね。

たった15年と言いますけど、新幹線の電車はすごくスピードが出るので、ものすごく長い距離を走るんですね。700系は1日に長くて3000キロぐらい走ってたことがあって、東京と博多の間を1往復半していたんですね。そうすると年間に20万キロぐらい走る時があって、それを15年も使うと300万キロぐらい走るんですね。」

質問者「はい。」

梅原先生「さっき言った阪堺電車だと路面電車だから、そんなに走らないんです。たぶん100万キロも走ってないと思うんですね。そもそも走ってる距離も短いし、スピードも出ないので、車体がそんなに傷まないんです。新幹線の車両はすごく速いスピードで走ってるので、トンネルに入った時に車体が押し潰されたりしますし、車輪にしてもモーターにしても電気部品の傷みもものすごく激しいので、どうしても短い年月で寿命になってしまう。その代わり走った距離は…同じくらいかどうか分からないですけど、新幹線の車両はとにかく極端に長く走っている。路面電車だと時速20キロぐらいで走ってますから長持ちするのかな、というところがありますね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君はどのような電車が好きですか?」

質問者「えっと、南海電車の8300系という電車が好きです。」

梅原先生「うんうんうん、はい。」

アナウンサー「それはどのような電車なんですか?」

梅原先生「8300系だと、南海本線の通勤電車ですね?」

質問者「はい、そうです。」

梅原先生「あれも…どうでしょう、登場してからどのぐらい経つかな、30年ぐらい? 20年から30年ぐらい…細かいことは分からないです。南海も電車をすごく大事に走らせる会社なんですよね。これも経済学とかの考え方で、一生懸命に整備して長ーく使うのと、頻繁に更新して整備にあまりお金をかけない…というか新しいものにどんどん替えた方が良い…性能の良い電車も走るしお客さんにも喜んでもらえるという考え方もあって、会社ごとに違うんですけど、南海の電車は比較的長く走ってますよね。整備がとっても上手な会社なので長ーく走ってますね。」

質問者「はい。」

番号最後に梅原先生から訂正があり、8300系は5年前に作られた新しい電車だそう。

 

Q5 フンコロガシはどうしていろいろな糞を

  集めて転がしているのですか?

  (1年生女子)

 

「1年生」としか言わなくて勝手に小学生だと思ったけど、声のトーンとか話し方から中学生かもしれない。

 

アナウンサー「○○さんはフンコロガシを見たことがありますか?」

質問者「見たことありません。」

清水先生「何で丸めてんのやと思う?…知ってたら聞かへんな(笑)。」

アナウンサー「でも想像してみて…」

清水先生「うん、ちょっと想像してみて。たぶん○○さんが言ってるのはスカラベ…タマオシコガネとかテレビでよくやってると思うんやけど、そういうものを見て何で転がしてるのかなって思ったんかなと思うんですけれども、その糞を転がしてどうするんかな?」

質問者「…食べるため?」

清水先生「お、そうやな。ウンチといっても、まだその中には栄養が残ってるのね。まだまだ使える栄養が残ってるので、それを食べます。自分も食べるけれども、幼虫のエサにします。そのために運んでるんです。

巣穴、卵を生む場所をウンチのすぐ周りにする種類もいるんやけれども、転がしていって別の場所で穴を掘って、その中で幼虫を育てる。その目的で転がしていくんです。あのまん丸の玉、上手いこと作ってるよね?」

質問者「うん。」

清水先生「糞虫ってよく見ると、あれを作りやすいような体をしてるんやけれども、ウンチの邪魔な部分を削り取ったり、ペタペタと押し固めて丸めたり、あとは転がしてる時はどう? ふつうに転がしてた?」

質問者「ううん、脚で転がしてた。」

清水先生「逆立ちしてたよね?」

アナウンサー「そうなんですか?」

清水先生「はい(笑)。上手にウンコを…ウンコって言ったらあかんな(笑)、糞を扱える体をしてるのね。それを転がして地中で巣穴を作って、そこに卵を生みつけて、次の世代につなぐのね。

面白いのはね、こういうの聞いたことあるかもしれないけれども、ボヤボヤっとしてると別の糞虫に玉を持っていかれたりするみたいなのね。」

質問者「ふうううん。」

清水先生「自分で作るよりも誰かが作ったものを持ってっちゃった方が楽ちんやもんね?」

質問者「うん。」

清水先生「そういう要領の良いものもいるし…おじさんも見たことないねやんか、見てみたいよねって思ってます。実は日本にもフンコロガシがいるんですけれども、どれぐらいの大きさか分かるかな?」

質問者「分からない。」

清水先生「分かんないな、急に言われても(笑)。2~3ミリ。マメダルマコガネという小っちゃーいフンコロガシがいます。それが…かなり前になると思いますけど、日本のフンコロガシはよく分かってなかったんですけれども、実は小っちゃいけど転がしてる糞虫がいるのが見つかったのね。」

質問者「ふうううん。」

清水先生「そんなに小っちゃいんで、転がしてる姿も意識してないとなかなか見えないじゃない? 2~3ミリの糞虫が玉を転がしてる…人間の1メーターとか1.5メーターの上から見下ろして、そういうのって見つけられないじゃない?」

質問者「うん。」

清水先生「そういうものも実は日本にいることが分かってるので、興味があったら探してみたら良いと思います。」

質問者「うん。」

清水先生「あとは糞虫と呼ばれる仲間はたくさんいるんですけれども、他のものは転がすんじゃなくて塊を引っ張っていったり。引っ張っていくところは見れると思うよ。」

アナウンサー「糞虫の中でも身近で見られそうなのはどのようなものが…」

清水先生「そっか、大きさ的に見やすいのは、おそらくセンチコガネの仲間かなと思いますけれども…えーっと○○さんは新潟県…山手の方に…おじさんたちは糞虫を観察したい時はウンチを持って行っちゃうんやけれどもね。」

アナウンサー「え、ウンチというのは?」

清水先生「あのぅ…まぁいろんなウンチがありますよね?」

アナウンサー「え、誰のウン…(笑)」

清水先生「中には自分のを使われる方もおられるんですけれども、おじさんは…例えば牛のウンチとかね、馬のウンチとかをちょっともらって行ったり。ただ、いろいろ問題があって、人工飼料というか、牛を飼ってる所はいろんな薬品を使ってることがあるんで、そういうものをむやみに野山に持って行くのはどうかという話もあるんで、最低限にしてほしいですけれども、そういうものを持って行って、お家の人に山手の林道…林道って分かる?」

質問者「分かりません。」

清水先生「お山の中に作業をするためとか、ドライブウェイでもいいけど道がついているのね。少し木漏れ日の入るような、風通しの良い、木に囲まれたような所に糞虫はよくいるので、そういう所にそっと置いとくの(笑)。すると集まってきて…糞虫自体を観察するのはすごく簡単です。あとは牧場、放し飼いにしてる牧場に行くと、たくさん見れると思うんでね。」

質問者「ふううん。」

アナウンサー「○○さん、ぜひその好奇心をこれからも持ち続けて、いろんなことに挑戦してみてくださいね。」

質問者「はい。」

 

Q6 ウ グ イ ス は 声 が 聞 こ え  る の に

  見 つ け ら れ な い…の は ど う し て

        で す か ? ど う し た ら 見 つ け ら

        れ る の ?(6才女子)

 

1音ずつ一生懸命に読み上げてる様子がかわいい。小学校に入ったら国語の時間はこんな感じかな。

 

アナウンサー「○○さんはウグイスの鳴き声が聞こえるけれども見つからないんですね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「上田先生、今朝も渋谷でウグイスの鳴き声を聞いたということですからね(笑)。」

上田先生「はい、聞きました。家の近くでウグイス鳴いてるの?」

質問者「うん。」

上田先生「どんな声?」

質問者「……ホーゥ、コケッキョー。」

スタジオ内「(笑)」「(笑)カワイイー!」

別の鳥もいるようだけどまぁいいか!

 

上田先生「(笑)上手上手。そう、ウグイスの声、本当に良い声だし、みんながすぐ気づくよね? いつも聞きますか?」

質問者「聞いてます。」

上田先生「近くにいるんだね。」

質問者「はい。」

上田先生「家の周りはどんな感じですか? 森とかあります?」

質問者「ないです。」

上田先生「うーん、そっかぁ…ウグイスはどこで鳴いてるのかな?」

質問者「木のらへんに聞こえます。」

上田先生「木のある所? 木はあるんだね。そう、ウグイスは木の中というか…大きな木じゃないのね、背の低い木がいっぱい茂っていたり、笹、笹藪って分かるかな?」

質問者「わかんない。」

上田先生「とにかく木があって、いっぱい草がや葉っぱがあって…なかなか見つけにくい所に住んでるの。だから先生も、ウグイスの声を10回聞いたら1回ぐらいしか姿を見れない。」

質問者「うん。」

上田先生「すごく難しいのよ。だけど見たいわけね?」

質問者「うん。」

上田先生「見れないことはないと思う。うん…」

アナウンサー「どうすればいいですか?」

上田先生「ウグイスの声の聞こえる方へ、そーっと近づいて行ってジッと待ってる。5分でも10分でもジーッと待ってる。そんならウグイスの方からたぶん出てきてくれます。

だけどウグイスもその時の気分次第やから、出てきてくれる時もあるけれども、遠くへ行ってしまう時もあって、その時はあきらめなくてはいけません。だからウグイス次第。」

質問者「うん…。」

アナウンサー「○○さん、お父さんとかお母さんと一緒に行って、そーっとそーっと近づいていったら、もしかしたら見られるかもしれませんよ。」

質問者「はああい。」

上田先生「そーっと行って静かにジッとしてる、これがいちばん。こっちから歩いてくとウグイスは人間が怖いから逃げてしまいます。」

質問者「はあい。」

上田先生「そーっとね。頑張って見てください。」

質問者「はい。」

 

Q7 ミャンマーで見つかって琥珀に入ってい

  た白亜紀の化石、オクルデンタビスは、

  なぜ恐竜と判断されたのですか? あと

  飛べたのですか? 飛べたとしたら飛び

  方は滑空なんですか?(小2男子)

 

田中先生「○○君は去年の9月にこのスタジオに遊びに来てくれたよね?」

質問者「はい。」

聞き覚えのある名前と思ったら、「恐竜スペシャルリターンズ」でスタジオに来たお子さん3人組の一人か! モンゴルにいる小林先生ともお話ししてラクダの群れに興奮してましたな。

 

田中先生「一緒にここでお話ししましたよね?」

質問者「はい。」

田中先生「また電話してくれてありがとうございます。そして最新の研究の話を持ってきてくれましたね。もう1回名前を言ってくれる?」

質問者「オクルデンタビス。」

田中先生「オクルデンタビスという動物の化石が琥珀の中から見つかったんだよね。写真見た?」

質問者「はい。」

田中先生「すごくなかった? 琥珀の中でそのままのような感じで…骨なんだけれども、きれいに化石が残ってたよね?」

質問者「はい。」

田中先生「あれを見て○○君はどう思った? 恐竜? 鳥?」

質問者「鳥。」

田中先生「鳥に似てると思った? ニュースでは恐竜って書いてあった?」

質問者「はい。」

田中先生「あれ、実は鳥です。ニュースで“世界でいちばん小さな恐竜発見”となってたけど、僕もその後に論文をよく見てみたら、はっきりと鳥と書いてありました。」

質問者「えっ?」

アナウンサー「鳥なんですか?」

田中先生「鳥です。○○君、じゃあ何で恐竜って発表されたか分かる?」

質問者「はい…(笑)。」

田中先生「何でだと思う?」

質問者「恐竜から鳥が進化したから。」

田中先生「素晴らしい! じゃあ鳥って恐竜?」

質問者「……うーん…まあ、うん。」

田中先生「そうです、鳥は恐竜です。」

電話の向こうのお子さんが言いよどむ一方、日本野鳥の会の会長さんもいるスタジオで言い切る田中先生。

 

田中先生「だから、鳥を含めて恐竜の中で、いちばん小さな化石なんですね。鳥でも恐竜でもいっちばん小さいのがオクルデンタビスということが分かりました。どれぐらい小さいと思う?」

質問者「……20センチ?」

田中先生「もっと小っちゃいね。」

質問者「(笑)フホホホ…10センチ?」

田中先生「10センチもないと思う。今、生きているいちばん小さな鳥って何か知ってる?」

質問者「マメハチドリ。」

田中先生「すごいね!」

他の先生方は静かに笑って「かなわん…」て空気出してますよ。

 

田中先生「ハチドリは小さいよね? 小さいやつだとだいたい6センチぐらいで、体重が2グラムぐらい。2グラムって1円玉2枚。めちゃくちゃ小っちゃいよね?」

質問者「はい。」

田中先生「頭も当然小さいんだけど、くちばしを除いた頭の長さが8.8ミリあるんだって。だから1センチよりも小っちゃい。」

質問者「ウワァ…」

田中先生「新しく見つかったオクルデンタビスの頭骨は、くちばしを除く長さが7.1ミリ。」

質問者「ウワ…」

田中先生「1ミリちょっとハチドリよりも短いということで、世界でいちばん小さな鳥であり恐竜であると言われました。だからニュースでは“世界でいちばん小さな恐竜”となってたんだよね。たぶん研究者が“いちばん小さな恐竜”って言いたかったんだと思う。」

アナウンサー「世界でいちばん小さい鳥と発表しても、事実関係としては合っているということなんですね。」

 

田中先生「もう1つの質問は飛べたのかどうかって言ってくれたよね?」

質問者「はい。」

田中先生「滑空していたんじゃないかって○○君は考えたわけね?」

質問者「はい。」

田中先生「これはすごく難しくて、というのは、体の化石は見つかってないの。頭しか見つかってなくて、どういう翼の形をしてたかは分かってないんですね。

それでオクルデンタビスにいちばん近い動物が、始祖鳥と…始祖鳥は分かる?」

質問者「はい。」

田中先生「あとジェホロルニスという中国で見つかっている鳥がいるんだけど、この2つで、始祖鳥はさっきの質問でも飛べたかもしれないし飛べなかったかもしれないと議論になっているとお話ししたけど、まだ曖昧なところがあります。ジェホロルニスはおそらく飛べたと思います。その間にいるのが今回見つかったオクルデンタビス。だから…飛べたとは思うけど、そんなに得意じゃなかったかもね。これはまだ化石が見つかってないから難しい。」

質問者「はぁ…。」

アナウンサー「頭だけしか今は見つかってないから、飛べたかどうかを断言するにまだは難しい、ということなんですか。」

田中先生「周りの鳥の化石を見ても、飛べたかどうかは、あやふやなところにいるので難しいですね。」

アナウンサー「○○君はどう思いますか?」

質問者「えー……小っちゃいから飛べたと思う。」

田中先生「うん、そうだよね、ある程度、何かしらの飛ぶ能力はあったかもしれないけど、今の鳥と比べたらどうかというのはまだ難しいかな。」

アナウンサー「○○君は小さい体だから飛べたのではないかな、ということでしたね。」

田中先生「十分あり得る話ですよね。だから○○君が大人になる頃にはもっといろんなことが分かっているかもしれないし、○○君が実際に調べてくれるかもしれないから期待しています。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君、将来の夢は何ですか?」

質問者「恐竜博士です。」

田中先生「素晴らしい。」

アナウンサー「頼もしい答えですね~。また疑問があったらぜひ番組に電話してくださいね。」

質問者「はい。」

 

Q8 パンタグラフがいろいろな形があるのは

  なぜですか?(小1男子)

 

梅原先生「○○さんのいつも見ている電車のパンタグラフの形って何ですか? どんな格好してますか?」

質問者「だいたい菱形とシングルアーム型です。」

アナウンサー「…ん?」

梅原先生「…(笑)はい、パンタグラフは電車の屋根に乗っている部品で、上空にある架線という電線から電気をとるためのものなんですけれども、今○○さんが言ってたのは菱形のものと、それからシングルアーム型と言って、菱形を半分に切ったような、くの字型の、アメンボの脚みたいなものと2種類です。大きく分けると2種類あって、だんだん菱形のものが少数派になっているんですね。」

昆虫の脚にたとえて鉄道ジャンルを番組に馴染ませ、オタクのイメージを緩和しようとしてるんだろうか。ラテン語由来の種名をスラスラ言ってくる恐竜キッズといい勝負だと思って楽しんでるけどな。

 

梅原先生「どうしてこの2つの形があるのかということですけど、元々パンタグラフというのは、実は同じ形を同時に描けるようにするための製図の機械で、誰もあまり見たことがないものの代表的なものなんですけど、要するに菱形のものが元々はパンタグラフだったんですね。」

質問者「はい。」

鉄道用語じゃなかったのかパンタグラフは。集電装置の菱形のタイプか。本当のパンタグラフはもちろん見たことない。

 

梅原先生「それは電車が揺れても、バネや空気の力でずっと架線から離れないとか、高さが低くなっても高くなってもうまく伸び縮みするという、すごく良い発明だったんですね。

ところが、その菱形のパンタグラフにもいろいろ欠点があって、例えばやっぱり大きすぎるとか、低い所になかなか対応しづらいんですね。地下鉄のパンタグラフって見たことありますか?」

質問者「あんまりない。」

梅原先生「実は地下鉄はトンネルの高さがすごく低くて、レールに電気が流れていることが多いんですけど、ほとんどパンタグラフが…何て言うのかな、へこんで…平べったくなるぐらいに縮んでる時があるんですね。それは本当に特別な構造のパンタグラフですけど、それでももっと低くしたい時には難しくて、それで1本脚というかシングルアームパンタグラフが発明されたんですね。

これはくの字型で、しかも…菱形のパンタグラフは枠が伸び縮みするんですけど、シングルアームパンタグラフは本当に棒なので、すごく伸び縮みしやすいし、低くもなりやすい。あと、日本は雪がたくさん降りますよね?」

質問者「はい。」

梅原先生「雪がパンタグラフに積もって上がらなくなって電車が運休になることが、雪国ではけっこうあるんですね。でもシングルアームパンタグラフだと表面積が小さいし構成している部品も少ない。単に棒を上げてるだけなので、上げてる力も強いので、雪にも強い。そんなことでシングルアームパンタグラフが使われているんです。

あと、今いちばんシングルアームパンタグラフが使われているのは新幹線の電車だと思うんですね。新幹線の電車って見たことありますか?」

質問者「はい。」

梅原先生「例えばのぞみ号にしてもはやぶさ号にしても、もうシングルアームパンタグラフなんですね。もちろん電気を取り入れる性能に優れていることもありますけれども、もう1つは、新幹線はすごく速いスピードで走っているので騒音が問題になるんですね。特に騒音源になるのはパンタグラフなんです。それが風を切る音がものすごく大きいので、できるだけ表面積…前方に空気が当たる面積が少ないものにしましょうということで、やっぱり棒だけのパンタグラフに変わっていったと。菱形のパンタグラフはいろんな部品が風に当たって音がうるさいので、最近はシングルアームになりました。」

質問者「はい。」

アナウンサー「シングルアーム型というのは伸び縮みしやすい。それから雪にも強い。さらには新幹線などで音を小さくすることができる、ということなんですって。○○君、分かりましたか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうもありがとうございました。さよなら。」

質問者「ありがとうございました、さよなら。」

梅原先生「さよなら。」

アナウンサー「梅原先生、パンタグラフについての質問は、とにかく毎回寄せられて、興味を持ってる子どもたちが多いんですってね。」

梅原先生「そうですね、電車の絵を子どもたちが描きますと、私もそうでしたけど必ず電車の屋根の上に菱形とか、くの字型をちょこんと描く。やっぱり多いですね。やっぱりそれが電車と他の乗り物との違いなのかなぁと思いますけれども。」

         

          ~8時台・9時台終わり