あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

子ども科学電話相談春スペシャル3/21(昆虫、天文・宇宙、植物、科学)10時台~11時台

3/21のジャンルは

 昆虫 久留飛克明先生

 天文・宇宙 国司真先生

 植物 塚谷裕一先生

 科学 藤田貢崇先生

 

Q12 プラスチックのおもちゃに消しゴムの

  カスがくっついたまま放っていたら、お

  もちゃが溶けたみたいにへこんでいまし

  た。それは何でですか?(小4女子)

 

アナウンサー「あらっ、溶けちゃったんですか?」

質問者「はい。」

藤田先生「プラスチックのおもちゃに消しゴムをくっつけちゃうと溶けちゃうという問題ですよね。私もこないだ、自分の机の中の消しゴムがこうならないようにしていたつもりだったのに、気づいたら消しゴムがしっかりくっついてしまって、ちょっとエラいことになったんですけど(笑)。

消しゴムって何でできてるか知ってます? 実は2種類あるんですね。○○さんが使ってるのはどんな消しゴムなんでしょうね? 色は何色ですか?」

質問者「白色です。」

藤田先生「白い消しゴム。買ってきた時に表をくるんでる紙でできたケースがあると思いますけど、“プラスチック消しゴム”とか“プラスチック字消し”とか書いてませんか?」

質問者「え?」

藤田先生「見たことあります? もしかしたら書いてないかな? “消しゴム”って言いますけど、実はゴムでできてるわけじゃないんですよ。ゴムでできてる消しゴムもありますけど、それは実はプラスチックでできてるんですよ、消しゴムなのに。みんな“消しゴム”と呼ぶけど、プラスチックでできてるんですね。」

質問者「はい。」

藤田先生「原料は何かというと、塩化ビニールという物質を固めて作るんですね。そのままだとすごく硬いんですよ。例えば、よく食品を取っておくプラスチックのケースがありますよね? あれってすごく硬いですよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「プラスチックって硬いものもあれば軟らかいものもありますよね? 水を撒く時に使うホースがありますよね? あれって軟らかいでしょ?」

質問者「はい。」

藤田先生「あれが硬かったらとても不便ですよね? そんなふうにプラスチックも硬くすることができたり、逆に軟らかくすることもできるんです。」

質問者「はい。」

藤田先生「○○さんの使ってるプラスチックでできたいわゆる消しゴムの中に、どういうものが入ってるかというと、この塩化ビニール樹脂というものを軟らかくするための物質が溶けてる…一緒に配合されてるんです。作る時に塩化ビニール樹脂に可塑剤という…“可塑”って難しい字を書きますけど、軟らかくする薬だと思ってくれればいいですかね。」

質問者「はい。」

藤田先生「そのプラスチック消しゴムと、ふつうのプラスチックを一緒に置いとくと、この可塑剤という軟らかくする薬が別のプラスチックにも移っちゃうんです。」

質問者「ああ…。」

藤田先生「そうするとくっついた部分が溶けて…軟らかくなっちゃので、長い間置いておくと形が変わってしまうことになるわけです。…分かってくれたかな?」

質問者「はい。」

藤田先生「よかったです。」

アナウンサー「よかった。軟らかくする素材がおもちゃの方に移っちゃったということだったんですね。」

藤田先生「消しゴムのカスも、元はプラスチック消しゴムから崩れたものなので、可塑剤が入っちゃってるんですね。」

アナウンサー「可塑剤…軟らかくする素材。」

藤田先生「薬品というか物質というか。」

アナウンサー「だそうです。○○さん、いかがですか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「大事なプラスチックのおもちゃだったら、近くに置かない方が良いのですね?」

藤田先生「そうですね。プラスチック消しゴムというのは、ふつうは紙のケースがついてますよね? あれは紙のケースに入れておけば他のものにくっつかないからですね。使う時にあの紙のケースを捨てちゃうと、今回みたいなことが起こるので、私みたいになってしまうので(笑)、紙のケースはちゃんと取っておかなきゃいけないんですね。小っちゃくなってきたら紙のケースを切っても良いけれど、裸で置いとくようにしない方が良いわけです。」

引き出しに入ってる消しゴムのケース(スリーブと呼ぶらしい)を見たら「消しゴムや消しくずはプラスチック溶かすことがある」、「使った後はスリーブに入れてください」と書いてある。子どもの頃から消しゴムは最後までスリーブに入れて使ってきたのに、そんな注意書きは一度も読んだことなかった。

 

Q13 チョウは蛹の中でドロドロに溶けると

  聞いたことがあるけれど、脳みそも溶け

  るんですか? また、その時、考えるこ

  とができるんですか?(小4女子)

 

アナウンサー「ドロドロになるというのはどこかで聞いたことがあるのですか?」

質問者「あります。」

アナウンサー「ほおお…。○○さんはチョウを育てたりしたことはありますか?」

質問者「あります。キアゲハとかモンシロチョウとかを育てたことが。」

久留飛先生「蛹になる昆虫っていろいろいるよね? アゲハチョウもそうだし、カブトムシもそうだし、ハエもカも…そういう具合に蛹になって大人になる昆虫の蛹って不思議やなあと思うよね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「人によっては“第2の卵”と呼ぶ人もいるけど、その中で幼虫と成虫の体は全く違うよね? だから作り直すというのが蛹の中で行われているわけよ。そらそうやんな。」

質問者「はい。」

久留飛先生「じゃ、“神経はどうなってんのん?”て言うたら、一部は残ってるみたいですよ。」

質問者「へえええ。」

久留飛先生「幼虫の時に動かす神経と、成虫になって飛ぶ神経が同じやったら、飛ばれへんやんな?」

質問者「ああ…。」

久留飛先生「なので、ある部分は作り直され、ある部分は最初にあったものがそのまま使われるという。」

質問者「へえええ。」

久留飛先生「記憶…というか覚えてんのやろうか。幼虫の時に○○ちゃんが“よしよし”って育てた記憶を、成虫になってもそのチョウは覚えているんだろうか、って不思議やろう?」

質問者「ああ…。」

久留飛先生「あなたはどう思う? 忘れてしまう?」

質問者「うーん…いや、覚えててほしい。」

久留飛先生「覚えててほしいよねえ。最近分かってきたみたいだけど、例えば温室の中でチョウを飛ばす昆虫館とかあるやろ? 幼虫の時に大事に育てたやつは、その温室の中でもうまく飛んでくれたり、場所をよく覚えてるように思うねん。」

質問者「へえええ。」

久留飛先生「何でかというと、外から採ってきたチョウを温室の中で放すやん、そうすると明るい方に行ってガラスにぶつかって、うまく飛んでくれないことが多いんよ。」

質問者「へえええ。」

久留飛先生「ということは幼虫の時に大事に育てて、そこで放したチョウは、割とそういう記憶を持ってるんじゃないかと思ったりします。やから、昆虫は脳みそが頭にあったり胸にあったりお腹にあったりするんだけど、けっこう賢いんじゃないかなって。」

質問者「へえええ~。」

久留飛先生「今まで分からんかったから“昆虫なんて”と思ってたところがあるかもしれないけど、意外とよく覚えているんじゃないかなと思っています。」

質問者「ああ、そうなんだ。」

久留飛先生「幼虫の時に大事に大事に育てると、成虫になっても、ひょっとしたら覚えててくれるかな? “○○ちゃんの手はこれだな”って分かるかな? 分かってくれたらいいなと思うけど、そこまでは無理にしても、そういうことが記憶として残っているんではないかと、今、言われています。」

アナウンサー「○○さん、いかがですか?」

質問者「えっと、よく分かりました。」

アナウンサー「よかった。蛹の時に“よしよし”と育てると、その時の何かが残ってるかもしれないという…。」

久留飛先生「残ってるように思いますけどねえ、どこかで遠い記憶みたいなものを…特に昆虫は本能で生きると言われていて、そういうことは後からなかなか身につかないとか覚えていないと思われていたんですけど、覚えているんではないかと。昆虫が賢いということに、記憶能力がけっこうあることが分かってんねん。例えばハチの実験なんてよくあるけど、黄色い所に砂糖水を置いて他の色の所に置かないと、黄色い色を覚えて砂糖水を取るとか。」

アナウンサー「へえええ。」

久留飛先生「ゴキブリのイジワル実験で、“ここに来たら電気が流れる”…(笑)嫌な実験をするとそこに来なくなるとか。」

アナウンサー「(笑)賢い!」

久留飛先生「という具合に記憶能力というのは、けっこう昆虫にもあると言われている。ちゃんと実験で確かめられているので、いろんな記憶が残ってるように思いますね。」

 

Q14 なぜ春夏秋冬があるのですか?

  (小1男子)

 

アナウンサー「そうですよね。ちなみに長崎は今、暑いですか? 寒いですか?」

質問者「ちょっと暖かいです。」

国司先生「今1年生だから、今度2年生になるんだよね?」

質問者「はい。」

国司先生「小学校で1年生になって、去年の入学式の時は桜が咲いてたかな? 夏休みも楽しい思い出がいっぱいあるよね? それから冬休みもあったよね?」

質問者「はい。」

国司先生「今度また春になって、その1年間を振り返りながらいってみようか。どうして春夏秋冬があるのかというのは、実は地球のいろいろな動きが理由になっています。

これから春から夏になるでしょう? そうすると日が延びてきたんだけれども、そういうのは感じてるかな? 例えば、お日様は朝、東から昇って、お昼頃に南を通って夕方に西に沈んでいくよね?」

質問者「はい。」

国司先生「じゃあ冬と夏でどう違うかというと、夏休みの太陽は、プールに入った頃は空のすごーく高い所、頭の真上にジリジリ光ってなかった?」

質問者「ああ…、光ってました。」

国司先生「光ってたね。じゃ、冬休みのお昼頃の太陽はあんなに高かったかな?」

質問者「いや、そんなに高くない。」

国司先生「そう、低かったよね、何か弱々しい太陽だったよね?」

質問者「はい。」

国司先生「それからもう1つ。朝、太陽が昇るのはいつもそうなんだけど、冬の太陽と夏の太陽は、昇ってくる時刻が違ってたんだけど、気がついたかな?」

質問者「…いや、気がつかなかった。」

国司先生「これはラジオ体操がポイントなんです。夏休みのラジオ体操は6時半でしょう? 眠い目をこすって行くよね? でも、その時はもう太陽が高くなって、暑くなりかけてるよね?」

質問者「はい。」 

国司先生「こないだ冬休みのラジオ体操に行ったお友だちがいて、まだ薄暗いの。太陽が昇ってないの。」

質問者「えええ。」

国司先生「そうなの。1年を通して太陽の昇る時刻とか、太陽が真南にくる高さは変わっていくの。そうすると冬は昼間の時間がすごく短いんだよ。だから冬は、東京だと4時半くらいには日の入りになっちゃうの。」

質問者「へえええ。」

国司先生「だけど夏は7時くらいでも明るい。○○君の長崎だと、夏の7時だとお日様は西の空に光ってるもんね。太陽が長ーく空にあれば、それだけ暑くなるよね?」

質問者「うん。」

国司先生「それから太陽が冬は遅く昇って、夕方早く沈んじゃうと寒くなるよね?」

質問者「はい。」

国司先生「そういうことで春夏秋冬という季節の移り変わりがどうやらできているらしいんです。」

質問者「へえええ。」

国司先生「でももう少し詳しくお話をすると、これは○○君が住んでいる地球の自転のしかたなの。コマを回したことあるよね?」

質問者「はい。」

国司先生「地球も同じようにコマみたいに回ってて、そのコマの軸が真上に向いてなくて、ちょっと傾いてるんだって。」

質問者「ほおお。」

国司先生「その地球の傾きを外から見るのは大変なので、小学校に地球儀が置いてあると思うんだ。地球儀を見たことある?」

質問者「あります。」

国司先生「よかった。あの地球儀は自転軸が真っ直ぐ立ってなくて、ちょっと傾いてるの。23.4度ぐらいかな。その傾いている状態でお日様、太陽の周りを回ってるんだって。」

質問者「へええ。」

国司先生「これが1周すると、さっきの春、夏、秋、冬という1年のなるの。」

質問者「へえええ。」

国司先生「ここでおじさんも小学校の時に勘違いしたの。夏は地球と太陽の距離が近づいてて、冬になると遠ざかっちゃうのかなって。それは反対なの。冬の方が地球と太陽の距離は近いの。夏の方が遠いんだって。」

質問者「ええ!」

国司先生「どうしてかというと、さっきの傾きなのね。傾いていると…この地球を南北に分けると、日本列島は北半分の方に入ってるの。北半球って言うんだけどね。長崎もそうだよ。北半球の日本列島は、夏の頃に太陽がとっても高い所から照るようになってしまうんですよ。」

質問者「へえええ。」

国司先生「ところが太陽をクルッと半周してちょうど6カ月、冬になると、今度は北半球に太陽が当たるのが少し斜めになって、当たり方でエネルギーがあまりたまってこなくなるの。そうすると反対のオーストラリアっていう国の名前は聞いたことある?」

質問者「聞いたことない。」

国司先生「カンガルーとかコアラが住んでる国なの。それは地球を南北に分けると南の方にあって、実は日本が夏の頃はオーストラリアは冬になっていて…」

質問者「へえええ。」

国司先生「そう、逆なんだよ。だからオーストラリアのクリスマスは、サンタクロースが海水パンツをはいてやって来るっていう写真をおじさんは見たことがあるの。」

質問者「えっ。」

国司先生「そんなふうにして、場所によって春夏秋冬が変わってしまうらしい。それはさっき言った、地球の自転軸がちょーっと傾いているのが理由らしいんだよ。

昨日がちょうど春分の日だったね。これは昼と夜の時間がほぼ同じになってしまう日なんだね。そんな季節の節目のことをいろいろ不思議に思ったんだね。」

アナウンサー「○○君、いかがですか? 地球がちょっと傾いて自転してるので、四季が生ま…れる…」

国司先生「傾いたまま公転をしている。」

アナウンサー「(笑)公転をしている。公転をしていることが関係しているそうですよ。○○君、春夏秋冬があるという説明、納得して頂けたでしょうか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「よかったです。ちなみにいちばん好きな季節はどこですか?」

質問者「夏です。」

アナウンサー「何でですか?」

質問者「えっと、虫がすごくいて、虫が捕りやすいからです。」

国司先生「いいですねえ~。」

アナウンサー「そっかぁ、いいですねえ。また、虫についての質問も待ってますよ。」

質問者「はぁい。」

気温は太陽の熱で地面が温められてできるっていうのもこの番組で知ったけど、太陽の角度と日照時間で気温が変わって季節ができるのか。いろいろ繋がってるんだねえ。

 

Q15 どうやって植物は息をしています

  か?(小4女子)

 

アナウンサー「○○ちゃんはどうしてそれを不思議に思ったのですか?」

質問者「テレビでレンコンが穴から息をしているのを見て、おととい買ってきた植物はどうやって息をしてるかって不思議に思いました。」

アナウンサー「○○ちゃんはおととい、どんな植物を買ったんですか?」

質問者「ブルーベリーと、ハーブ…(笑)あまり名前は覚えてないんですね、ごめんなさい。」

アナウンサー「(笑)いえいえ大丈夫ですよ。」

塚谷先生「レンコンは確かに穴が開いてますよね。レンコンを掘るところって見たことあります?」

質問者「えーと、ありません。」

塚谷先生「レンコンは植物の名前で言うとハスですけど、ハスが生えてるところは見たことあります?」

質問者「えー、ありません。」

塚谷先生「夏になるとハスのピンクとか白の花が咲くので、けっこうきれいだから、どこか近くで見てもらうと良いですけど、生えてる場所は池とか沼なんですよ。レンコンは沼とか池の水の底の、さらに下の泥の中に横に張って生えてるんですね。だから空気がすごく遠いんですよ。なので、レンコンはハスの茎にあたるところですけど、茎にああやって穴を空けとくわけですね。」

質問者「ああ…。」

塚谷先生「そこだけだと空気が通らないじゃないですか。だから、空気がどこにつながってるかというと、ハスの葉っぱ…夏になったらたくさん見られる所があるので見てもらうと良いと思いますけど、ハスの葉っぱは水中から茎を伸ばして、葉っぱ本体は空中に浮かせた状態で出てくるんですよ。ハスの葉っぱは丸い格好をしてるんですけど、葉っぱの縁のところに細かい穴が空いてて、そこまでレンコンの穴が管としてずーっとつながってるんです。」

質問者「おお。」

塚谷先生「ハスの葉っぱの柄を切ってみると、やっぱり穴が空いてるんですね。ずーっと辿っていくとちゃんとレンコンの穴につながってるんですよ。だから、ハスは茎本体とか根っこが水中の、しかも泥の中にあるので、全然空気にたどり着けないから息ができないですけど、葉っぱを出すと葉っぱがシュノーケルみたいな感じになってて、そこから空気が通れるようになってるんですよ。」

質問者「へええ。」 

塚谷先生「だから、ハスはああやって穴を作って、全身に空気が通るようにしてるんですけど、ふつうの植物は水中とか泥の中にいないじゃないですか。」

質問者「はい。」

塚谷先生「だから、そういうことを特に工夫しなくてもふつうに空気が通るし、そもそも酸素は植物が自分で作ってるから、特別な工夫をしなくても足りるわけですね。」

質問者「はあ。」

塚谷先生「レンコンの場合は水中の泥の中にいるので、わざわざ穴をストロー状態につないで外の空気を取り込まないと、根っこの方までなかなか酸素が届かないので、ああいう工夫をしているわけです。」

質問者「はい。」

塚谷先生「他の植物でそういうものがないかというと、ブルーベリーはふつうに空気が通るので工夫はしてなくて、穴が空いてるところはないですね。」

アナウンサー「塚谷先生、ブルーベリーとかは葉っぱがありますよね? 葉っぱから呼吸してるんですか? すごく素朴な質問で申し訳ないですけど。」

塚谷先生「ふつうの植物は、自分の葉っぱで光合成をすることで酸素を作ってますから、光が当たってる間は常にありますから何も問題ないですし、夜になっても葉っぱの裏に…主に裏ですけど気孔という穴が空いてて、そこから空気が入りますから、全然問題ないんですね。」

アナウンサー「そういう仕組みになっているそうです。○○ちゃん、いかがですか?」

質問者「すごいと思いました。私ぜんぜん知らなくて……もう、恥ずかしいです(笑)。」

アナウンサー「いえいえ、そんなことないですよ!」

塚谷先生「いえいえ、そんなことない。京都にいるんですよね? そしたら京都府立植物園とか、」

質問者「ああー行ったことあります。」

塚谷先生「大阪市大の理学部の植物園が京都にあるじゃないですか。今見たら、大阪市大も3月24日から再開するらしいので、行ってもらうとラクウショウとかヌマスギという木があるんですよ。両方の植物園にあるっぽいので行って見てもらうと、木の根元からふつうの根っこと違って、下から上に向かって伸びる根っこが出ています。」

質問者「ええ!」

塚谷先生「根っこって、ふつうは上から下に潜っていくでしょう? でもラクウショウとかヌマスギは…ヌマスギは名前の通り沼に住んでて、根っこがどんどん地面の中に入っていくと沼の奥の方で窒息するから、逆に下から上に根っこを伸ばして、そこで息をするんですよ。」

質問者「はぁ!」

塚谷先生「そういうのが見られると思う。京都だったらそこで見られるし、東京だったらうちの…宣伝になりますけど(笑)、小石川植物園にも見られる所があるので、見てもらうとふつうの木と違って、下から上に根っこを出して呼吸しているのが見られるます。」

質問者「はい、見に行きます。」

塚谷先生「ぜひ見てみてください。」

 

次のお友だち

アナウンサー「お名前、学年をどうぞ。」

質問者「中学校3年生、○○です。」

アナウンサー「中学3年生ということは卒業式を?」

質問者「しました。」

アナウンサー「おお! 卒業おめでとうございます。」

質問者「ありがとうございます。」

質問できるのは中3までだから番組に参加するのもおそらくこれで卒業か。会ったこともないお子さんだけど嬉しいような切ないような。

 

Q16 母がいつも石油ストーブを使ってパン

  を焼いたり餅を焼いたりしてるんですけ

  ど、火は餅とかパンには直接当たってい

  ないのに、何で焦げるんだろうと。空間

  が空いているのに何で焦げるんだろうな

  という質問と、母…なんですけど、石油

  ストーブで餅やパンを焼くと、トースタ

  ーよりもおいしく感じるのは何でだろう

  という質問です。(中3女子)

 

質問の後半はお母さんからなのか、お母さんがそう言ってたのを拾ったのか、聞き取れなくて分からない。けど卒業記念ということでまぁいいか。

 

アナウンサー「ああ…、ストーブで焼くとやっぱりおいしいですか?」

質問者「はい。何かおいしいなとは思うんですけど…(笑)フフッ。」

アナウンサー「今朝も食べました?」

質問者「食べました。」

アナウンサー「おいしかったですか?」

質問者「おいしかったです(笑)。」

藤田先生「中学校3年生で卒業されたんですね。4月からは高校生ということですね。おめでとうございます。」

質問者「ありがとうございます。」

藤田先生「質問で、焦げるというのはどういうことなのかを考えたら良いかなと思うんですね。火が直接当たらないのになぜ焦げるか、ということですけれども、例えばトースターは火は使わないですよね?」

質問者「ああ、はい。」

藤田先生「それでも焦げますよね?」

質問者「………」

藤田先生「あ、上手に焼くと焦げないですね(笑)。」

スタジオ内&質問者「(笑)」

藤田先生「(笑)トースターで焦げたのはあまり見たことないですか?」

質問者「あまりないですね。真っ黒にはならない…かな(笑)。」

藤田先生「ああ…私はよくやりますけど(笑)。焦げるんですよ。」

質問者「(笑)ハハハ」

「料理は科学」だと言っておきながらトースターでパンを焦がすのか…かわいいって言ったら失礼かしら。

 

藤田先生「“焦げ”って何かというと…中学校3年生だから、もうタンパク質とか炭水化物は分かりますよね?」

質問者「分かります。」

藤田先生「炭素が結びついてるような化合物がいろいろありますけれども、パンにはタンパク質も糖も含まれていますよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「そういうものに熱が加わると、まず水分が抜けていくわけですよね?」

質問者「あぁ…。」

藤田先生「水分が失われた後、炭素が含まれている物質はどうなるかというと、周りに十分な酸素があると、燃焼して二酸化炭素になれるんですよ。」

質問者「あああ…。」

藤田先生「燃焼というのは酸素と結びつくことだと学びましたよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「炭素が燃焼すると二酸化炭素になるというのもやりましたよね? 化学式もやりましたよね?」

質問者「はい、やりました。」

藤田先生「ところが酸素が十分にないと、今度は十分に燃焼できないんですね。先に炭水化物とかタンパク質が熱で分解されてしまうんですね。さらに熱を加えていくと、今度は炭素の固体だけが残っちゃうんですよ。」

質問者「ああああ~なるほど。」

藤田先生「炭素の固体というのは通常だと黒く見えるので、その黒いのがいわゆる“焦げ”というものですね。焦げを食べたことあります?」

質問者「(笑)えーっと、まあ、ちょっとは。」

藤田先生「(笑)パンじゃなくても焦げるものはありますよね。焦げって苦いですよね?」

質問者「あーそうですね。」

藤田先生「人間はそれだけを食べても十分な栄養を作ることができないので、苦味を感じて食べないようにしているようですけれども、熱を加えれば焦げることはあるんですね。だからストーブの炎から十分離れている所であっても焦げることはあると。熱さえ加えていれば焦げることはあるということですね。」

質問者「なるほど。」

藤田先生「でも弱ーい熱しか与えないのであれば、当然焦げることはないわけですね。ここまでは大丈夫ですか?」

質問者「はい、大丈夫です。」

中3相手だと燃焼や酸素や炭素も配慮せずに使えるからか、藤田先生の説明が実に滑らかだ。

 

藤田先生「次の、“お母さんがストーブで焼いたパンやお餅の方が、トースターで焼くよりもおいしいんじゃないか”と。○○さんはどうですか?」

質問者「…母よりやらないのであんまり分かんないんですけど(笑)。母はよくやってるので、そうなるらしいです。」

藤田先生「なるほど、分かりました。○○さんが好きな食べ物だけどご両親は嫌いとか、逆にご両親は好きな食べ物だけど○○さんは嫌いという食べ物はあります?」

質問者「ぇえ?何だろう……例えば梅干しとかかな…私苦手なんですけど。」

藤田先生「でもお父さんお母さんは好き?」

質問者「好きですかね。」

藤田先生「そうですか。お父さんお母さんはたぶん、おいしいと思って梅干しを食べてると思うんですね。おいしくないと思って食べる人はあまりいないと思いますけど。」

質問者「(笑)ハハハッ。」

藤田先生「(笑)同じものを食べてるはずなのに、○○さんはあまりおいしいと思わない、ということもあるんですね。これは人間の感じ方で、一人一人がちょっとずつ違っていくわけですよね。」

質問者「はい。」

藤田先生「ストーブで焼いたパンとトースターで焼いたパンは何が違うかというと、いろんな違いはあるけれども、1つはにおいの広がり方かなと思うんですよ。」

質問者「ああ~なるほど。」

藤田先生「おいしく感じるのは実は味だけじゃなくて、鼻からも香りが入ってくることで、おいしさをより感じることができるんですね。もっと言ってしまうと、香りがないと味ってしないんですよ。鼻をつまんでものを食べたら味がしないでしょう?」

質問者「ああ~、しないものはありますね。」

藤田先生「そうなんですね。トースターで焼くと、トースターの中の空気は外にあまり出てこないから、ちょっとは香りがするけれど、そんなにしませんよね? でもストーブの上で焼くと、トースターの時より香りはもれてくると思うんですね。そうすると“おいしいものを作ってるんだ”という感覚になりますよね?」

質問者「ああ…なるほど。」

食べ物スペシャルでも味は舌だけじゃ決まらないっていろんな事例でお話ししてた。部屋を暖めるストーブだと熱の対流も大きいから香りが広がりやすいかもしれないな。

 

藤田先生「あとは焼き方の加減があるかもしれないですね。お母さんはストーブの上でどんなふうに焼いてるんでしょうね? アルミ箔に包んで焼くとか、網に乗せてそのまま焼くとかあると思いますけど…どっちでしょうね?」

質問者「…網で、その上で…」

藤田先生「直接焼いてるんですね。そうすると、パンに含まれている水分が空気中に全部逃げていきますよね? そうするとトースターの中で焼くよりはカリッと仕上がるかもしれないですよね。」

質問者「ああ~。」

藤田先生「カリッとした歯応えが好きな人は、たぶんそういうパンが好き、おいしいと感じるんでしょうね。逆にストーブの上で焼く時も、やっぱりしっとりした焼き加減が良い場合は、アルミ箔に包めば、よりしっとりとした焼き具合になる、かじった時に柔らかく感じるという。もしかしたらそっちの方が好きな人もいるかもしれないですよね。

味わいというのは人それぞれ違って、水分の含まれる量とか、少し硬めに仕上がるとか柔らかめに仕上がるとか、あるいは香りとかでおいしいと感じている、ということかもしれないですね。」

質問者「ああ~、なるほど。」

アナウンサー「○○さん、いかがですか?」

質問者「ああ…、いや、ためになるというか…」

藤田先生「(笑)ありがとうございます。」

質問者「(笑)ありがとうございます。」

アナウンサー「よかったです。これからパンやお餅を焼く時、いろいろ試してみてください。」

質問者「やってみます。」

アナウンサー「お母さんとも話しながら試してみてくださいね。」

質問者「はい、分かりました。」

アナウンサー「それにしても藤田先生、詳しいですね。パンが好きなんですか?」

藤田先生「(笑)焼き方を自分でもいろいろやってます。トースターでやると焦げるので…トースターが壊れてるんだと思うんですけど(笑)。いろんなところで焼いてみましたけど、“ああ、こういうふうに違うんだ”とか。」

アナウンサー「実験したんですか?」

藤田先生「実験してみました(笑)。」

アナウンサー「いやあ、奥深いですね! パン食、餅食の違いというのは。」

藤田先生「(笑)ンッフッフッフッフッ…」

藤田先生のトースターは大丈夫なのか? 買い替えずに実験してるところに“科学の先生”らしさを感じるけど。

 

Q17 昆虫を助けたいんですけど、そういう

  のに良い仕事ってありますか?(小3女子)

 

アナウンサー「昆虫を助けたいというのは、どうしてそう思ったのですか?」

質問者「なんかテレビを見て、昆虫が減っていると聞いたので、助けたいなと思いました。」

アナウンサー「なるほど。久留飛先生、昆虫が減っている、助けたい、そんな職業はありますか?」

久留飛先生「たくさんありますね。昆虫を助けたいってすごく良いと思うんだけど、助けるということは減っているということを知ってるんやろう?」

質問者「はい。」

久留飛先生「どんなときに減ってんの?」

質問者「温暖化とか…。」

久留飛先生「そうか。温暖化…気候が変化しているから、今まで住めなかったものが住めたり、住んでたものが減ったり、そういうことやんね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「ということは地球温暖化に歯向かっていくというか、それを何とかしたいという職業もあるだろうし、温暖化以外にも昆虫が変化しているということは知ってる?」

質問者「…はい。」

久留飛先生「例えばな、あなたの近くの公園でカブトムシとかおらんやろう?」

質問者「はい。」

久留飛先生「けど山のクヌギ林に行ったらいるやんな?」

質問者「はい。」

久留飛先生「という具合に、昆虫というのはうまいこと自分の住む場所を見つけて生きている、と思うんや。それぞれの昆虫が自分の良い場所を見つけて生きている。例えばね、セミが夏になったら出てくるやろう?」

質問者「はい。」

久留飛先生「けど、大人の人から“昔にこんな種類のセミがいたけど、ちょっと変わってきたな”とか聞いたりしない?」

質問者「なんか、クマゼミの生息地が広がったとか。」

久留飛先生「そうやんな。地球の歴史に比べたらすごく短い時間で、“昔はアブラゼミが多かったのに今はクマゼミの方が増えてるんちゃうか”という。これも気候が変化をしたことが大きいと言われてるやん。…という具合に生き物が変化をしていくのは、もちろん天気以外に周りの場所が変わったりすることもあるよね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「昆虫を助けたいというのは、考えを変えたら昆虫が何を食べてるかにもよるやん?」

質問者「はい。」

久留飛先生「アゲハチョウであればミカンの葉っぱを食べるやろう? という具合にエサもないとあかんし、オスとメスがうまいこと出会う場所を見つける必要も、住む場所も要るし、生きていくにはいろんなことが関係してるやんね?」

質問者「……ウン…」

久留飛先生「そういうものを見つける、確保してやる、そういう場所をちゃんととっておいてやることが、昆虫にとってはいちばん住みやすい環境と言えるやろう?」

質問者「はい。」

久留飛先生「ということは、“山を作るときにこういう木を植えたらこんな昆虫が住むはずだ”という作り方の問題があったり、いろんなことが関係してると思うんやけど…という具合に、“昆虫を助けたい”ということは、そこの環境を守ることにも繋がっていくやん?」

質問者「はい。」

アナウンサー「具体的にはどういう仕事が良いんですかね? 小学校3年生の○○さんがこれから目指すには、例えば何かを調べる大学の先生が良いのか、それとも環境を整える仕事…具体的にはどんな…」

久留飛先生「一般的に絶滅危惧種と言われている動物や昆虫を助けたいのであれば、その場所を確保するためのお仕事。川を作るときに“コンクリートの川はやめて土で作っていこう”とか土木も関係するし、困っている昆虫を直接に何とかしたいということであれば、みんなで守ろう運動をするようなことも必要だろうし、広く考えたら生き物のためにやる仕事っていっぱいあると思うねん。…イメージが分かりにくいけど、どんな仕事が良いと思ってる?」

質問者「…うーん………うーん……」

久留飛先生「難しいなぁ。3年生なので、これからどんなことをすると生き物がたくさん住んでくれて、私たちの住むこととあまり反しないような、一緒に生きる環境を作ったらいいのか、難しいんだけど、そういうことをやる仕事はたくさんあると思うわ。」

アナウンサー「昆虫がどれぐらい減ってきてるか調べて、それを伝える仕事も…」

久留飛先生「それもあるでしょう。今までいたのにいなくなったという…そういう昆虫学者になるのも1つの方法だし、もっと直接的に守っていく仕事に関わりたいということであれば環境作りの仕事もあるだろうし、学校の先生になって“こんな状態だから何とかしようよ”という教育の仕事もあるだろうし、何でも選べるとは思うねえ。どうですか?」

質問者「…うーん…」

久留飛先生「難しいな。」

質問者「はい。」

久留飛先生「どんな仕事でも良いと思うけど、何とかしたい、生き物を何とかする仕事ということをいつも思ってて…」

アナウンサー「科学館の先生とかになって、みんなに昆虫の状況を知ってもらうのも良いかもしれませんよ。館長さんになったりね。」

久留飛先生「うん…まぁ難しいな。」⇦元館長さんのぼやきか。館長さんになるのが難しいのか、館長さんになっても昆虫の保護や救済は難しいのか。

国司先生「(笑)」

久留飛先生「…(笑)まぁ、いろんな仕事があるので、まだ3年生なので、これからもっと自然のことを勉強していけば…」

アナウンサー「良いと思いますね。」

久留飛先生「そう、自分なりのどこかに嵌まると思うなぁ。」

アナウンサー「○○さん、ありがとうございました。」

時間切れ。

 

そして11時台スタート。

アナウンサー「先ほど10時台で昆虫を助けたい、そういう職業はありますかという質問があったんですが、植物の塚谷先生、植物の絶滅危惧種を助けられる職業ってあるんですか?」

塚谷先生「ありますよね。例えば現地がすごく危険な状態にあるんだったら、レンジャーとして見回るのも直接的に保護しますし、実はうちの植物園も、小笠原の絶滅危惧種を繁殖させて現地に戻すための手助けをやっているので、植物園に勤めるというのもあると思いますし、そもそも“こういうものが絶滅しそうで危ない”ってみんなに教えないといけないので、NHKに勤めるというのだってありますよね(笑)?」

アナウンサー「(笑)」

塚谷先生「それから、そういうことを施策にしていかないといけないので、政治家になる手だってあるかもしれないし、いろんな方面から絶滅から助けることはできることはあるんじゃないかと思いますね。」

 

Q18 ベテルギウスはいつ爆発するんです

  か? また、どうして爆発するんです

  か?(小3男子)

 

アナウンサー「ベテルギウスというのは星の名前ですか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「なるほど。○○君は宇宙が好きなんですね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「爆発するというのはどこで知ったんですか?」

質問者「えっと、前に本で読んだ時に見つけました。」

国司先生「そうなんだよね、ずいぶん前からベテルギウスが爆発するんじゃないかというので、いろいろな学者が研究しています。

ところで○○君はベテルギウスを見たことある?」

質問者「んー…一応見たことはあります。」

国司先生「おじさん、昨日見た。とっても心配だったから(笑)。」

質問者「ええっ?」

国司先生「今度4年生になると理科で星の勉強があって、“冬の大三角”というのを習うと思います。その三角形を作る星が3つあって、そのうちの1つがベテルギウスという星なんだよね。」

質問者「はい。」

国司先生「何座にあるかというと、オリオン座という星座の、ちょうど肩の辺り。ところが“ベテルギウス”というのは、“大男の脇の下”という意味で、ちょっとこそばゆい感じの星です。

まず、色。昨日も見たけどオレンジ色…赤っぽい、そんな色なんですよ。」

質問者「はい。」

国司先生「それから明るさ。冬の大三角は全部1等星で、見ればすぐに分かっちゃう明るさ…のはずが、“この頃ベテルギウス元気ないな”ってみんな言ってるの。」

質問者「へええ。」

国司先生「どうしてかというと、明るい時は1等星よりもっと明るい0等星に近くなるんですが、この冬は2等星くらいかな。四捨五入すると2等星だから、1.5か1.6ぐらいまで下がっちゃったんですよ。」

質問者「ええー!」

国司先生「オリオンの三つ星が2等星で、それと同じぐらいの明るさで、“こりゃ大変なことになった”って言ってたんです。

実は、明るさの変わる星というのはけっこうあって、変光星と言います。どうしてベテルギウスの明るさが変わるかというと…星に詳しいと“赤色超巨星”なんていう名前は聞いたことある?」

質問者「いいえ。」

国司先生「ベテルギウスというのは実は赤色超巨星という仲間で、太陽の直径の…そうだな、800倍とかひょっとしたら1000倍ぐらい、とっても大きいんですよ。そして太陽の表面の温度は6000℃くらいあるんですが、ベテルギウスは3000℃くらいしかありません。そうすると太陽より温度が低いので、…太陽は何となく乳白色という白かクリーム色なんだけれども、ベテルギウスは赤っぽくオレンジ色に見えてしまう。それで赤色超巨星。

さっき大きさが800倍から1000倍でよく分からないと言ったのは、その星自体が膨らんだり縮んだりしているんです。」

質問者「えっ?」

国司先生「これは脈動と言って、膨らむと明るくなるかというとそうでもなくて、膨らむと温度が下がって暗くなって、縮んでいくと温度が上がって明るくなる。そんなことで変光星、明るさの変わる星なんです。」

質問者「へええ。」

国司先生「じゃあ何でそんなことが起きているかというと、星というのはずーっとずーっと永遠に同じように光るのではなくて、エネルギーのバランスが崩れて最後に爆発してしまったり、膨らんだり縮んだり、そんなことを繰り返して、よく“星が進化する”と言うんです。

ベテルギウスの場合は太陽よりもっと重くて大きいので、進化の度合いがすごく早いのね。そうだなあ…いつ爆発するかっていう質問だけど、これははっきり分からないの。でも、それが1億年とかそんな先ではない。というのは、ベテルギウスは1千万年ぐらい光っていて、光っているエネルギーは中心部分で、いろいろな物資が変わっていく核融合反応が起こっているんですが、その燃料がなくなってくると、エネルギーのバランスをもう崩してるんですよ。」

質問者「へええ。」

国司先生「こないだ面白い発表があって、大きな電波望遠鏡ベテルギウスの形を詳しく調べてみました。星ってどんな形してると思う?」

質問者「丸い形?」

国司先生「それが違うの。大きな電波望遠鏡を組み合わせてベテルギウスの形を調べると、まん丸ではなくて、ちょっと出っ張りがあるの。この前、愛媛県久万町の天体観測館という所の先生に聞いたんですよ。そしたらその先生は、“ベテルギウスはオレンジ色のミカンみたいだって言ってたけど、ちょっと出っ張っているからデコポンみたいになってる”って言ったの(笑)。愛媛県の先生だから、みんなすぐに分かってくれたんだけど…今度八百屋さんに行ってデコポンを見て。そんな形になってるんだよ。」

アナウンサー「○○君、デコポンって知ってる?」

質問者「いいえ。」

アナウンサー「ミカンの一種、柑橘類の一種。」

国司先生「そうです、不知火(しらぬい)という品種なんですよね。それで出べそがあるの。それに似てるの。」

質問者「へええ。」

国司先生「実は今、おじさんのプラネタリウムの中に、デコポンの写真とベテルギウスの写真を並べたのを作ったことがあるんでね。今そんなことをして遊んでるんだけど、そんなふうにしてエネルギーのバランスが今は崩れているので、いつ爆発してもおかしくないんです。でも、それは1週間後かもしれないし、1万年後かもしれないし、10万年後くらいかもしれない。でも1千万年後ではない。そのくらいのオーダーで分かっています。」

質問者「うん。」

アナウンサー「どうでしょう○○君、来週かもしれないし10万年後かもしれないそうです。」

国司先生「もう1つ言うと、ベテルギウスまでの距離が、実は400光年から500光年も離れてるので、もし今爆発したとしても、その光が伝わるのに400年も500年もかかるので、分かるのがそんなに先になります。」

アナウンサー「私たちの地球にその状態が届くのが500年後になるわけですか。」

質問者「へええ。」

国司先生「でも500年前に爆発してたら明日届く。」

アナウンサー「壮大ですね!」

国司先生「壮大なんです。今日、ぜひベテルギウスを見てください。冬の大三角は一番星の金星が見えてきて、7時くらいに真南よりも少し西に傾いて、いちばん明るいのがシリウスで2番目がプロキオンベテルギウスはオレンジ色で…ちょうど三角おむすびの形ですから、きっと見つかると思います。」

質問者「はい。」

 

Q19 タンポポは夜には花を閉じ、朝には開

  くのはなぜなのですか? またその仕組

  みを教えてください。(小4男子)

 

アナウンサー「○○君の所にはタンポポがあるのですか? それともタンポポを見たことがあるのですか?」

質問者「はい。僕は病気で学校を休んだ時に、友だちがくれた花束にタンポポが含まれていて、スイセンもあったんですけど、スイセンは夜には閉じなかったのに、タンポポだけ夜には花を閉じていたので、不思議に思いました。」

塚谷先生「病気はもう治ったんですか?」

質問者「はい(笑)。」

塚谷先生「よかったですねえ。タンポポ、確かに夜に閉じるんですけど、日本に、いわゆるセイヨウタンポポと、元々日本にいるタンポポがあるのは知ってますか?」

質問者「知っています。セイヨウタンポポは確か外来種で。」

塚谷先生「そうですね。今ちょうど外でも花が咲いてるので、開いたり閉じたりするのを見てもらうと、セイヨウタンポポと日本に元々ある…○○君は神奈川県だからカントウタンポポかな、カントウタンポポとで閉じるタイミングが違うんですよ。」

質問者「へえ。」

塚谷先生「夕方になると閉じるんですけど、カントウタンポポの方が早めに閉じるはず。しばらくして、けっこう暗くなってからセイヨウタンポポが閉じると思うんですよ。タンポポも種類によって閉じるタイミングが違うんですね。」

質問者「へええ。」

塚谷先生「どうして夜に閉じるかというと、1つは、花が咲いてるのは花粉を虫とかに運んでもらうためじゃないですか。」

質問者「はい。」

塚谷先生「タンポポは基本的にハチとかアブが来るので、彼らがよく活動してる昼間は咲くメリットがあるけど、夜に開けっ放しにしておいてもあまりメリットがないじゃないですか?」

質問者「はい。」

塚谷先生「かつ、雌しべの先っぽって繊細なので、外に出しっ放しにしてるよりは閉じてる方が安全ですよね?」

質問者「なるほど。」

塚谷先生「スイセンの花って、真ん中に黄色いカップ状のところがあるじゃないですか?」

質問者「ああ、はい。」 

塚谷先生「雄しべと雌しべはその中に、さらに筒の中に入ってるでしょう?」

質問者「はい。」

塚谷先生「だからあれはけっこう保護されてて、わざわざ閉じるまでもないと思うんですけど、タンポポをよーく見てもらうと、花の塊のいちばん外側に雌しべが飛び出してるのね。いちばん外側に出てて傷つきやすい所にあるので、夜に閉じられるんだったら閉じておいた方が良いということで閉じるんだと思います。」

質問者「ふうううん…」

塚谷先生「そうか、部屋に置いてたのに閉じたということか。」

質問者「はい。」

塚谷先生「それは外にいる間に昼と夜のリズムを知ってて…植物も時計を持ってるんですよ。」

質問者「じゃあ、自動的に閉じたっていう」

塚谷先生「うん、“そろそろ夜だよね”って自分で閉じるんですね。」

質問者「へえええ。」

塚谷先生「ただ、タンポポは花粉を運んでもらうために開いて、来ない時は閉じるということをしてるんですけど、もう1つは、実になる頃ももう閉じちゃうでしょう? 花が咲いてる時は開いたり閉じたりしてるけど、そろそろ実になるなって頃は閉じちゃうでしょ。実が完成するとパーッと開くけど、花が終わって実が中で熟してる間はずっと閉じっ放しなんですよ。自分に花粉がついて種ができるとなったら、開いておく必要はないので閉じちゃうんですね。だから昼間でも、花粉が十分来ると閉じ始めます。」

質問者「へえええ~。」

塚谷先生「まだ新鮮で花粉が来ない状態だと、昼間は開けて夜は閉じて…ってやるんですけど、もう十分に花粉が来ちゃうと“いいや”って店じまいして、閉じちゃいます。」

質問者「ふうううん。」

塚谷先生「だから虫がいっぱい来て花粉が運ばれると、わりと早めに閉じちゃいますね。」

質問者「なるほど…。」

アナウンサー「ビックリだね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「先生、閉店ガラガラになるというのは、タンポポに意思があるんですか?」

塚谷先生「そうですね。もっと面倒くさいこと言うと、タンポポ…特にカントウタンポポは、自分の花粉では種がつきにくいので、他の株から花粉をもらわないと種がつきにくいんですよ。なので、花粉側としてはなるべくいろんな花に行って種を作りたい。雌しべの方は花粉1個でももらえればもう満足なわけです。そうすると花粉の側としては、相手の雌しべに十分たどり着いたら用が済んでるので、“閉じていいよ”ってシグナルを送るんです。」

アナウンサー「(笑)」

塚谷先生「だから花粉の方でたぶん“もう来たからね”、“もう閉じていいよ”って。」

アナウンサー「“OKよ”と。不思議ですねえ~。○○君、私もすごくビックリしました。良い質問をありがとうございました。」

質問者「ありがとうございました。」

 

Q20 ラジオのFMは、なぜAMより音がきれ

  いなの?(もうすぐ1年生・男子)

 

アナウンサー「音の聞こえ方ですね? ○○君はラジオが好きなんですか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「持ってるの?」

質問者「うん。」

藤田先生「4月から小学生ですね。おめでとうございます。」

質問者「ありがとう。」

先生方「(笑)」

藤田先生「ラジオをいつも聞いてるんですか?」

質問者「はい。」

藤田先生「ありゃ。ちなみにどんな番組が好きなんですか?」

質問者「…んー、全部の番組聞いてる。」

アナウンサー「おおおお~(笑)。」⇦大喜び。

藤田先生「そうなんですか。FMとAMって○○君が聞いても違うなって分かります?」

質問者「うん。」

藤田先生「例えばどんな時に分かるかな? “これ、きれいじゃないな”っていう時ってどんな音ですかね?」

質問者「んーと、AM…。」

藤田先生「AMで。特にどんなのを聞いた時にはっきり分かります?」

質問者「えーとね、AM聞いてる時。」

藤田先生「うん、AMの、例えば音楽とか、この番組は声がよく届くけど、音楽の時とかによく気づいたりします?」

質問者「聞こえます。」

藤田先生「たぶん、○○君が言っているきれい、あまりきれいじゃないというのは、雑音というものじゃないかなと思うんですよ。音じゃないんだけど、何だかザーザーしたのが入ってるなという気がしませんか?」

質問者「…うん。」

藤田先生「でもFMってそんなに雑音は入らないですよね?」

質問者「うん。」

藤田先生「確かにきれいな音ですよね。これね、かなり難しいんですよ。どうやって答えようかって今も考えてるんですけど(笑)。AMとFMというのは、電波と音の関係の具合がちょっと違うんですね。これは難しいので、こんなふうに説明してみましょう。○○君、タピオカミルクティーとか飲んだことあります?」

質問者「ない。」

藤田先生「じゃあ、シェイクは飲んだことあります?」

質問者「ない。」

藤田先生「アイスクリームの凍らせたみたいなの、食べたことあるかな? ない?」

質問者「うん。」

藤田先生「ストロー、知ってるでしょう?」

質問者「うん。」

藤田先生「ストローの太いのと細いのは見たことはあります?」

質問者「うん。」

藤田先生「太いストローと細いストローって違いが分かるかな? どっちの方が飲みやすいですか?」

質問者「太い。」

藤田先生「太い方ですよね。番組の音とか声を届けるには、ものすごくたくさんの情報というんだけど、音になる元がいっぱい必要なんですよ。その時に、太い方と細い方でどっちが送りやすいかというと、どっちだと思います?」

質問者「太い方。」

藤田先生「太い方ですよね。ラジオって、電波塔から○○君のラジオに見えないストローで繋がってると思ってくれればいいんですね。そのストローの中を音になる元が流れてるんですよ。そうすると太い方だと元々の音をほとんど同じように送ることができるの。でも細いストローだと全部がきれいに送れるわけじゃなくて、ちょっと途中で抜けちゃったりするのもあるかもしれない感じで、太さが違うと思ってくれたらいいですかね。」

質問者「はい。」

藤田先生「FMの方がストローが太い感じなので、音がはっきり聞こえる感じになるということかな。」

質問者「うん。」

アナウンサー「FMの方が、音についての情報を伝えやすい…」

藤田先生「そうです。たくさん伝えることができるということですね。」

アナウンサー「ここで○○君にお姉さんから絶賛おすすめの情報がありまして、“らじるらじる”というのがあるんだよ。もしお母さんお父さんがスマホとかパソコンを持ってたら、ラジオをパソコンやスマートフォンで聞くことができます。」

質問者「へえ。」

アナウンサー「今度お父さんやお母さんと相談して聞いてみてください。とっってもクリアな音で聞こえるんですよ。そういうやり方もあります。それで聞き比べても良いかもしれません。」

質問者「はい。」

アナウンサー「ラジオをこれからも好きでいてくださいね。」

質問者「はい。」

 

Q21 なぜカブトムシはケガをすると治らな

  いんですか?(8才女子)

 

アナウンサー「○○さんはカブトムシを飼っているのかしら?」

質問者「友だちが飼ってて、そのカブトムシがケガをして治らなかったんです。」

アナウンサー「どんなケガをしたんですか?」

質問者「羽にケガをしちゃって…」

久留飛先生「それはカブトムシの成虫の話やんね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「その羽が何か傷んだのかな?」

質問者「はい。」

久留飛先生「羽が傷んでしまって、元に戻ったらいいなと思ったけど、治らんかったということやね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「うまくいく時もあるんよ。例えばバッタって知ってる?」

質問者「はい。」

久留飛先生「ピョンピョン飛ぶバッタ。バッタの幼虫の時にどこかの脚が取れてしまって…割と取れやすいんやけども、脱皮をして大きくなる時に、取れた脚が再生してくることはあるん。ということは幼虫の時にケガをして取れてしまった脚は、元通りになる場合があるんです。

で、カブトムシの成虫になると…バッタもそうだけど、成虫になったのはもう脱皮をしないから、形を変えることはできない。ということで、元通りになるかならないかと言ったら、ならないんです。」

質問者「はい。」

久留飛先生「ただケガをしたからといって、すぐ死んでしまうわけではないわね。」

質問者「はい。」

久留飛先生「なので、成虫の時に脚が取れてしまったりすると、元通りにはならないけれども、まあ死ぬことは少ないのかなと思います。」

質問者「はい。」

久留飛先生「ということで答えはそれなんやけれども…」

アナウンサー「ケガをしたり、不幸にして脚が取れてしまったり、その後に飼っている方で何か気をつけてあげた方が良いことはありますか?」

久留飛先生「そうですよね、取れてしまったことは仕方がないですけど、節足動物というのは関節で体液の流れをそこで割とうまく止めてしまったりできるので、ダメージは少ないかなと思いますね。昆虫って寿命が短いやん? カブトムシでも夏に成虫になって、ひと月かちょっとぐらいで死んでしまうやろう?」

質問者「はい。」

久留飛先生「もちろんケガを治さなあかんねんけど、いちばんの目的は、ダメージをできるだけ最小限にしつつ、うまく次の世代を残す方に力を入れてんのかもしれないな。」

質問者「はい。」

久留飛先生「生き方の問題もあると思うけどね。でも取れてしまった脚とか羽とか、治してあげたいやんね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「羽を傷めても丁寧に飼ってあげるという感じでしょうかね?」

久留飛先生「羽が傷んでしまったらうまく飛べないかもしれないけど、飼育というか面倒をみてあげると寿命をちゃんと全うすると思うよ。」

アナウンサー「お友だちに伝えてあげてくださいね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○さんも虫が好きなんですか?」

質問者「…はい。」

アナウンサー「よかった(笑)。カブトムシお大事にと伝えてね。」

 

Q22 冥王星ってなくなったのですか? 

  また、どうしてなくなったのですか?

  (小1男子)

 

アナウンサー「なくなった、というのはどこかで聞いたのですか?」

質問者「図鑑で知りました。」

アナウンサー「図鑑には何て書いてありました? いつ頃なくなったって書いてあったの?」

質問者「2006年に、惑星から外れたって書いてありました。」

国司先生「そうか、冥王星がね。“なくなった”って、“雲がなくなって晴れた”と言う時の“なくなった”ではなくて、惑星から外れたって○○君は知ってるんだよね?」

質問者「はい。」

国司先生「ということは冥王星が空からポッと消えてなくなっちゃったわけではない。そこは分かってるんだよね?」

質問者「はい。」

国司先生「よかった。惑星とはどういう天体なのか、というところからお話をしなくてはいけないんですが、○○君が住んでる地球は? 惑星だっけ?」

質問者「惑星。」

国司先生「そう、太陽系の第3惑星だね。太陽に近い順番から惑星を言えるかな?」

質問者「うん。」

国司先生「言ってみて?」

質問者「…うん。」

国司先生「最初は? 太陽にいちばん近いのは? 水曜日の?」

質問者「水星?」

国司先生「ピンポーン! 次は?」

質問者「木星?」

国司先生「そうか、曜日でいくと水、木なんだけど、そこは順番が違ってて、水星の次は金星。今、一番星でよく見える。3番目がみんなが住んでる地球。その外側が火星。」

質問者「火星の次が太陽?」

国司先生「ううん、太陽が真ん中。太陽が真ん中にあって、その周りを回ってるのが惑星になるんですが、最初に言った水星、金星、地球、火星、木星土星天王星海王星。ここで惑星が8つ出てきたのね。」

質問者「うん。」

国司先生「それで冥王星はというと、2006年までは9番目の惑星と考えられていました。」

質問者「はい。」

国司先生「冥王星はとっっても遠くにあるから暗いんだよ。大きな望遠鏡でないと見つからないくらい、とっても暗いんです。それを1930年、今から90年も前にアメリカのトンボーさんという方が見つけてくれて、“海王星よりも遠くに惑星が見つかったぞ”と大発見になりました。

それ以来、太陽系の惑星はずーっと9つということになっていたのですが、2006年にどういうことが起こったかというと、世界中の天文学者が集まって、会議をしました。どういう会議をしたかというと、惑星ってどんな星なのか、というのを、もう一度考え直してみようということ。

それで惑星の特徴にどういうことが挙げられるかなと…まず太陽の周りを回ってる天体。それから自分の重さというか重力で丸くなっている形。○○君、小惑星リュウグウの写真なんて見たことある?」

質問者「ない。」

国司先生「ない? 今、はやぶさ2がサンプルを持って帰ってくる途中で、そろばんの玉みたいな形をしてるんだよ。」

質問者「ふううん。」

国司先生「小惑星はまん丸じゃないの。岩のかけらみたいなのがあって、そういうのは惑星とは言えないんだな。

それからもう1つ。地球の通り道とか火星の通り道を軌道と言うんですけれども、そういった通り道に…地球の通り道に地球と同じような惑星はないよね?」

質問者「ない。」

国司先生「ないよね? そういうふうに通り道に惑星が1つある天体を惑星としようという、決まりを作ったんだよね。」

質問者「はい。」

国司先生「ところがね、大きな望遠鏡が開発されるようになると、“冥王星の近くに冥王星よりちょっと大きな星が回ってるぞ”とか…これは太陽系外縁天体って言うんだけど、そういうのがいっぱい見つかってきました。そうすると、太陽系の惑星の10個目、11個目、12個目が見つかったとして、みんな惑星に入れてしまうとおかしくなっちゃうな、ということで、“惑星とはこういうもの”という辞書に書いてある意味みたいなものを書き直したんですよ。

そうすると、前から“ん?”と思ってたこともありました。例えば冥王星は、地球の周りを回っている衛星の月よりも、実は小っちゃいの。衛星くらいの大きさなのに惑星と言ってたのを“うーん”と思ったし、さっき言ったように、もうちょっと遠い所に冥王星と同じような天体がいくつも見つかってきたので、惑星の定義…決まりごとと言うのかな、意味を考えると、冥王星は惑星の仲間から、準惑星という仲間の代表的なものにしてみようということで、世界中の天文学者が集まって…これ多数決で決めたらしい。以前、この番組で解答されていた渡部潤一先生はその会議に出席されて、ちゃんと投票されたと仰ってました。」

質問者「うん。」

国司先生「というふうにして、これは人間がいろいろな科学の観察をしたり研究をしていく中で、冥王星は惑星ではなくて準惑星という仲間に入れましょうと決めたので、惑星ではなくなったんですが、その天体自体がなくなったのではないんです。」

質問者「へええ。」

アナウンサー「うーん…多数決で決まるというのがビックリしましたけど、そういうふうにして決まっていくんですね。」

質問者「すいません、もう1つ聞いてもいいですか?」

アナウンサー「じゃあ短くどうぞ。」

質問者「“こわくせい”って、今日、図鑑で見たのですが、こわくせいって何ですか?」

国司先生「それは読み方はね、小学校の“しょう”と読むの。しょう惑星と言って、」

質問者「小惑星。」

国司先生「うん。ほとんどの小惑星は火星の軌道と木星の軌道の間にあります。それはいちばん大きくても直径が1000キロくらいです。中には直径数百メーターとか、さっき言ったリュウグウとかイトカワとか名前がついた小惑星がいっぱいあって、何万…いやもっとです。本当にたくさんの小惑星が火星と木星の間にあります。今、はやぶさ2がサンプルリターンと言って、リュウグウからかけらというか石を持って帰ってくる。今年の冬に帰るので、その時にまた話題になると思います。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君は本当に星とか天文が好きなのね。将来も星のこと、ずっと興味を持ち続けてもらいたいと思います。昨日も何か星を見たの?」

質問者「昨日は夜、金星を見ました。」

国司先生「見たんだ! おじさんも見た! 昨日、望遠鏡を出して見たんです。一緒に金星を見られて嬉しいなあ(笑)。」

アナウンサー「同じ金星を見てたんですね。○○君、ありがとうございました。また質問を寄せてくださいね。」

質問者「来週の金曜日、電話します。」

先生方「(笑)」

アナウンサー「(笑)予告をして頂きました。待ってるわ。」

 

質問終わり~先生方から一言

久留飛先生「すごいですよね、自分で考えてどうしたらいいのかな、という質問。すごいワクワクします。私はタジタジ(笑)。一緒に考えたいなと思います。」

 

国司先生「みんな実際の空を見てくださってるんだなあと思って、とても嬉しかったです。」

アナウンサー「しかもみんな詳しいですよね?」

国司先生「詳しいですね。私よりよく知ってるお友だちが多かったです。」

 

塚谷先生「いろんな側面から質問があって良かったと思います。実は19日から今日まで、本当は学会があったはずだったんですよ。ですけど学校が閉鎖になってるのと同じで、学会も中止になったので(笑)、その代わりにこっちに来ることができたという感じで、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。」

アナウンサー「楽しいひと時と言って頂ければ何よりです。予定が思わず変わってしまったということで、この後も思う存分、子ども相談に全力投球して頂きたいと思うんですね。」

塚谷先生「(笑)はい。」

アナウンサー「塚谷先生の次回のご登場は4月1日となりますが、聞くところによるとキノコもばっちり答えられると。」

塚谷先生「前回キノコ特集を…去年1回だけあって担当したんですけれども、今回は植物もキノコも両方ということのようです。」

残念なことに4月1日の放送は国会中継で中止。

 

藤田先生「私の最後の質問、小さくても音の違いって…当たり前かもしれないけど分かるんだなということに、ちょっと驚きました。」

アナウンサー「ラジオのAMとFMの音の違いについて。」

藤田先生「これから中学生になって、周波数変調とか振動数変調とかを学ぶようになって、いろいろ分かってくれるかなと思うんですけどね。…(笑)ンフフフ…。」