あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

子ども科学電話相談2/9(植物、水中の生き物) とりとめのない感想

2/9のジャンルは
 植物 アキリ亘先生
 水中の生き物 林公義先生

アナウンサー「外は寒いですけれども、アキリ先生は暖かい所にいらっしゃるそうですね?」
アキリ先生「(笑)フフ、2月の下旬にタイに行ってきます。タイではサトウキビの栽培が盛んですけれども、白葉病(はくようびょう)という病気が蔓延していて、ふつうに苗を見ても分からない状態で、植えてしまうと他の元気なサトウキビにも病気が移っちゃうんですね。そうならないように、顕微鏡を覗きながらサトウキビの茎の先の方にある、葉っぱとかを作る成長点という場所を、小さいですけど摘出して、そこから元気な苗を作る方法があるので、それをタイの方に伝えに行こうと思っています。」
アナウンサー「へええ…細かい作業をなさるんですね。」
アキリ先生「目に見えないぐらい小さなものを取って、そこから苗を作るという操作があるんです。」
アナウンサー「タイの冬は寒いんですかね?」
アキリ先生「暖かいとは思いますけど、タイでも乾期と雨期があるんですけど、おそらく今は雨がない季節かなと思います。」
アナウンサー「乾いて快適な時期かもしれませんね。」
アキリ先生「そう願ってます。」

アナウンサー「林先生は最近、何か面白いことをなさいましたか?」
林先生「(笑)久々に友だちに誘われて、冬の夜磯を。」
アナウンサー「よいそ?」
林先生「夜に。冬の時期は夜がいちばん潮が引く時間なんですね。それで9時頃に行って…寒かったんですけど、友だちが僕を誘ってくれた理由は、ある小さな魚を捕まえたいということなんです。名前がダンゴウオっていう魚。」
アナウンサー「ダンゴウオ。なんか丸々してそうですね(笑)。」
林先生「そうなんです。まん丸いボール状というか団子状の格好からそういう名前がついたと思いますけど、僕も前から採取したことがあって知っていたんですけど、現在は磯にいるのかなと思って行ってみたんですけど、捕れたんですね。やっぱり3色捕れました。」
アナウンサー「えっ、色が違うんですか?」
林先生「(笑)そうなんです。赤い海藻が多い潮だまりでは赤っぽい色が…あずき色って言うんですかね、赤紫の。それから緑の海藻が多い所では緑色、ワカメのような茶色っぽいものもありまして、3つ集まると団子3兄弟になるんですよ。(笑)フッフッフ。」
アナウンサー「今調べましたら、小っちゃくてかわいいですね!」
林先生「とってもかわいいです。小さなお子さんの親指の爪ぐらいか親指の第1関節ぐらいの大きさなんですよね。まん丸くてコロコロしてて。」
アナウンサー「うんうん、かわいい~。それは面白いことでしたね。」
林先生「見えるか見えないぐらいの小さな尾びれを使ってチョロチョロ…おたまじゃくしのような、風船が上がったり下がったりするような。それでまたすぐペタッとくっついてしまうんですね。腹びれに吸盤がありまして。今回も元気にいました。」
アナウンサー「お友だちは飼われるんですか?」
林先生「もう飼育してます。冬場にしか捕れないんですよ。ダイビングする人であれば夏場でもちょっと深めの所で、水温の低い所だったら見ることができますが、冬がいちばんいいですね。」
冬の夜磯でダンゴウオを捕り、ダンゴウオの生息ぶりを喜んで…お元気で素晴らしい。


Q1 米粒の上はなぜ欠けているのですか?
  (小3女子)

アナウンサー「米粒の上が欠けている…○○ちゃんはどんな時に発見したの?」
質問者「晩ご飯を食べ終わった後に、米粒が落ちてたから見てみたら上が欠けてたから、何で?と思った。」
アナウンサー「そっか、それは炊く前の硬いお米じゃなくて、炊いた後のお米を見たのかな?」
質問者「炊いたお米の干からびた…」
アナウンサー「炊いたお米が干からびて、それの上の方が欠けてた?」
質問者「はい。」
アナウンサー「他のお米の粒も見てみた?」
質問者「うん、食べる時に炊いたやつも見たけど、それは欠けてなかった。」
アキリ先生「米粒の端っこが欠けているのはどうしてかということですね。今のお話の中で、欠けたのを見たのは1つだけなのかな?」
質問者「はい。」
アキリ先生「炊くと分かりづらくなると思うけど、炊かれる前のお米を見てもらうと分かりやすいけど、○○ちゃんの食べているお米は、おそらくみんな端っこの方が欠けてるんじゃないかと思いますよ。1回見てみてね。」
質問者「はい。」
アキリ先生「何で欠けてるのかというと…お米って稲という植物からできてるのは知ってるよね?」
質問者「はい。」
アキリ先生「稲の種だということは知ってるのかな?」
質問者「んー、知らなかった。」
アキリ先生「そっか、○○ちゃんが食べてるお米と呼ばれているのは、稲の種なんです。種なんだけど、欠けている部分にはもともとあるものがくっついていたんです。何がくっついていたかというと、胚という部分なんですね。種には胚という部分があるんです。」
質問者「はい。」
アキリ先生「植物の種を蒔くと芽が出るでしょう? 根っこも出るよね? その胚から芽と根っこができるんですよ。」
質問者「へえええ。」
アキリ先生「だけど食べる時、お米にする時に、精米と言って、稲の種には初め籾という皮が被っているのね。それを外してしまうと茶色い玄米というのがあるんです。」
質問者「うんうん。」
アキリ先生「聞いたことある?」
質問者「うん。」
アキリ先生「それを更に磨くと、その胚という部分が取れて、茶色い部分も取れて白米になるんです。」
質問者「ほうほう。」
アキリ先生「○○ちゃんがふだん食べてるのは白米だから、精米という方法で磨いていくうちに胚が取れちゃってるんだと思いますよ。胚の部分がないから、お米の端っこが欠けているというのが答えになりますね。」
質問者「はい。」
アキリ先生「でも玄米を見ると、その胚の部分がまだついているから欠けてないんじゃないかなと思います。色も違うから、今度よく見てみてください。色の違う部分が胚で、胚から芽と根っこができて、稲に育つということなんですね。」
質問者「はい。」
アキリ先生「ふだんは取っちゃってるんだけど、その胚をわざわざつけて食べることもあるんですよ。玄米もそうだけど、実はその胚にはビタミンB1とかビタミンEとか栄養がたくさんあるの。」
質問者「ほうほう。」
アキリ先生「ただ、胚を残した状態にすると、炊いた時ににおいがあったりするので、食べづらいと思う人がいるから、白いお米にまで磨くんですね。ふだんは白米を食べてるけど、実は胚も食べれるんだよということも知っておいたら良いと思いますよ。」
質問者「はい。」
アナウンサー「先生、○○ちゃんが炊いたお米を見たら欠けてなかったというのは、炊く前はやっぱり上の部分が欠けているということでいいんですか?」
アキリ先生「そうですね、欠けていたと思うんですけど、炊く過程でふっくらして、他のお米ともくっついたりして、ちょっと分かりづらくなってるんじゃないかなと思いますね。」
アナウンサー「○○ちゃん、カーペットの上のお米だけじゃなくて、今度、米びつの中のたくさんのお米も見てみると、みんなやっぱり上の方が欠けてると思うから、見てみてね。」
質問者「はい。」
「欠けている」は何かがあったことを感じ取っていたから出た言葉だと思うので、素晴らしい気づきだと思う。

Q2 イルカは寝ると溺れますが、同じ哺乳類のマ
  ッコウクジラはなぜ溺れないとですか?
  (小1男子)

アナウンサー「イルカは寝ると溺れちゃうというのを、どこかで聞いたり読んだりしたのかな?」
質問者「テレビで見ました。」
アナウンサー「マッコウクジラが溺れないというのはどこで知ったの?」
質問者「お母さんが写真を見せてくれて、それがクジラの寝ている写真でした。」
アナウンサー「そうなんだ! マッコウクジラはどんなふうに寝てたの?」
質問者「えっと、頭が上になって寝ていました。」
アナウンサー「頭が上になって尻尾が下になって?」
質問者「はい。」
アナウンサー「それがマッコウクジラが寝ている姿だったのね?」
質問者「はい。」
林先生「面白い質問ありがとうございます(笑)。○○君の質問で、“イルカは寝ると溺れますが”ってあったんだけど、ということはイルカは寝ないことになっちゃうよね。」
質問者「うん。」
林先生「(笑)寝ると溺れちゃうからイルカは寝ないということになるけど、イルカもちゃんと寝てますよ。上手に寝れるから溺れないんだよね。
マッコウクジラもイルカも同じクジラの仲間なんですけれども、両方とも海の中に住む哺乳類だから、肺呼吸をしてるのね。」
質問者「はい。」
林先生「水面の上にある空気を吸い込んで、それを肺に送ってるわけだ。イルカは肺に送って水に潜ってる時間が…運動量がすごく大きいので、割と短いから、時々水面に上がってきて呼吸をするんだよね。」
質問者「はい。」
林先生「ところがクジラは体が大きいこともあるんでしょう、肺も大きいので、1回空気を吸うと水の中に1時間から1時間半ぐらい、マッコウクジラなんて1時間半ぐらい水面に上がらないで済むそうなんです。」
質問者「うん。」
林先生「さっき○○君が、マッコウクジラが頭を上にして寝てた写真を見せてもらったって言いましたね? その通りです。マッコウクジラは集団で、マッコウクジラが何頭も同じ場所に集まって、垂直だよね、頭を上にして寝てるの。寝てて溺れないというのは、さっき言ったように体が大きくて、肺に空気をたっぷり入れて1時間くらい水の中にいても大丈夫だから、安心して寝てるんだけど、イルカの寝方はマッコウクジラと違って、水面で泳いでる時と同じように水平で寝てるんです。」
質問者「ふううん。」
林先生「だから、マッコウクジラのように立って寝るグループと、イルカのように横で、泳いでる格好で眠るグループがいるってことね。」
質問者「はい。」
林先生「子どものイルカは、親のイルカが真ん中に挟んで寝ることができるらしいんだよね。クジラもイルカも頭のてっぺんに噴気孔っていう空気を取り入れる穴があるでしょう? イルカの場合はあれを水面に出して寝たり沈んだりすることを繰り返すから、呼吸は短くてもできるから大丈夫、溺れないの。寝方は昼寝の状態と言ったらいいかな、○○君は昼寝しますか?」
質問者「しませーん。」
林先生「(笑)そうなんだ。じゃあ1日に何時間くらい寝ます?」
質問者「えーっと何時間だっけ、8時間。」
林先生「8時間。健康ですね。僕なんかぜんぜん短いよ(笑)。それでクジラの仲間はね、1日24時間のうち7%しか眠らないんだって。」
質問者「えっ。」
林先生「7%っていうと、計算してみると10分か15分だね。面白いんだよね、眠る時に脳を使ってるんだけど、脳が半分起きていて、半分寝るんですって。私たちの場合は脳が全部休止するんだけど、クジラの仲間は脳を半分使って半分寝てるんですって。こういうのを半球睡眠って言うんだって。短い眠りで済むから、ある本によると最も眠らないで済む動物の1つだって。そりゃそうだよね、1日10分か15分じゃ、僕たちは途中で死んでしまうよね。だけどクジラの仲間というのはそういう眠り方で十分にいける。だから、マッコウクジラも呼吸の時間が非常に長いので、15分ぐらいだったら十分に立って寝てるし、イルカは水面にプカプカ浮かんで呼吸をしながら眠っている、ということらしいよ。だから両方とも溺れない。」
質問者「分かりました。」
アナウンサー「○○君、先生のお答え聞いて、どう思った? すごいね?」
質問者「寝方がすごいなあと思った。」
林先生「すごいねえ、こんな短時間で済むんだったらいっぱいお勉強できるな。お勉強しないか、遊ぶ方か(笑)。」
質問者「(笑)フフ。」
アナウンサー「林先生、マッコウクジラは24時間のうち7%寝れば済むということで、計算したら、1時間ぐらいになるかなって…」
林先生「あ、そうですね、ごめんなさい、10分から15分を繰り返して1時間ぐらいですね。」
アナウンサー「いずれにしてもすごいですね。空気を1回吸って1時間半も保つと。」
林先生「寝てる時はいちばん敵に襲われやすい状況だから、イルカもマッコウクジラも大きなグループで、集団で寝るということが、自分たちの身を守る1つの方法なんでしょうね。」
質問者「はい。」
アナウンサー「脳みそが半分ずつ眠るというのは、右脳と左脳ということなんですか?」
林先生「使い分けができてるみたいですね。半球睡眠と言って半分を睡眠状態で休めて、半分を動かしておくというか、呼吸する時は意識してなきゃいけないので。」
アナウンサー「これも進化で手に入れたものなんですかね。」
林先生「だと思いますね。やっぱり、これだけ体の大きなものが水の中で生きていくための工夫なんでしょうかね。素晴らしいですね。」
脳を完全に休ませないで休むのは、それだけ自然界で生きるのが大変だからってことだよな。
そういえばQ1とQ2は「はい」繋がりの質問でした。

Q3 ヒガンバナってどうして密集して生えてるん
  ですか?(小3女子)

アナウンサー「○○ちゃんのお家の近くにヒガンバナはありますか?」
質問者「小学校に咲いてる。」
アナウンサー「小学校の校庭に密集して生えてるということかな?」
質問者「校庭っていうか、校舎前の遊具の場所に生えてて、学校に行く場所でも生えてて、時々消えるんだけど…」
アナウンサー「○○ちゃんはヒガンバナが好きですか?」
質問者「大好きです。いちばん好きな花。」
アキリ先生「ヒガンバナが1本で咲いてるのを見たことがないんだよね?」
質問者「うん、1本で咲いてるの見たことない。」
アキリ先生「ワーッて咲いてるでしょう?」
質問者「ワーッて咲いてる。」
アキリ先生「何でそういうふうに一斉に咲くのかが不思議なんだもんね。他の花は一斉に咲きますか?」
質問者「……他の花は花畑じゃ密集して生えてるけど、1本で咲いてるのもあるから、1本で咲いてるのを見たことがないのは、今のところヒガンバナだけ。」
アキリ先生「ふううん、そっかぁ。同じ種類の花だと季節はあるけど、ヒガンバナみたいになかなかワーッと一斉に咲かないよね。答えを言ってしまうと、ヒガンバナは分身して増えてるんですよ。」
質問者「ええっ…。」
アキリ先生「(笑)フフフフ。」
質問者「サクラはクローンだけど…」⇦聞こえなかったのか、アキリ先生はスルーしたけど、ボソッとすごいこと言ってるぞ。
アキリ先生「分身と言ったけど、ヒガンバナが球根から花を出して咲くのは知ってますか?」
質問者「…球根は分かんない。」
アキリ先生「チューリップは知ってますか?」
質問者「チューリップ…育てた。」
アキリ先生「チューリップを育てる時に何を植えました?」
質問者「球根。」
アキリ先生「だよね。ヒガンバナも球根があるんですよ。」
質問者「へええ。」
アキリ先生「その球根が大きくなって、隣に小さな球根ができて増えていくんですよ。」
質問者「土の中でタマネギが増える感じ? 」
アキリ先生「タマネギも増えるね。そんな感じでタマネギ、チューリップとか、種じゃなくて自分の体を増やしてどんどん増えていくようなタイプがあるよね? 自分の体から新しい小さいものができて増えるタイプ、ヒガンバナとかチューリップがそうなんだけどね。」
質問者「分身するんですか?」
アキリ先生「分身というか…(笑)、栄養成長と言って、自分の体の一部から新しい自分の体を作って増えていくという方法をヒガンバナは採っているんですね。自分が増えてるわけだから、花を咲かせる時も同じだよね?」
質問者「あああ……。」
アキリ先生「ふつうの植物は種で増えることもあるでしょう?」
質問者「はい。ほとんど種。」
アキリ先生「だよね。でも日本に生えてるヒガンバナは種を作らないんですよ。」
質問者「外国に生えてるのは作るんですか?」
アキリ先生「ヒガンバナは中国から来たと言われてるんだけど、中国では種と球根の両方で増えると思うけど、日本に来てるやつは珍しいタイプで、種を作らないタイプなんです。だから増えようと思ったら球根で増えるしかないんですね。だから一斉に花が開くんです。」
質問者「ああ…。」
アキリ先生「種で増えるとはどういうことかを説明しようね。チューリップは球根でも増えるでしょう? ヒガンバナと同じように球根が増えていくんです。小さい球根ができて分身して増えていくから、チューリップも自分と同じ花を咲かせることができるんですね。だけどチューリップは種で増えることもできるんですよ。」
質問者「そうなんですか?」
アキリ先生「そう。種で増える時は自分ではない他のチューリップの花粉が自分の雌しべにくっついて、そこから種ができるんです。分かるかな?」
質問者「つまり、サクラは他の木としか交尾できないって聞いて、だからクローンで同じサクラを増やしてると聞きましたけど…」
アキリ先生「あ!クローンって言葉を知ってるんだね?」
質問者「はい。」
アキリ先生「そう、ヒガンバナもクローンで増えてるということだね。チューリップもクローンで増えることができるんだけど、自分以外の花粉を受け取って種を作ることができるんです。そうすると、花粉をくれた相手と自分の性質…どんな色の花を咲かせるとか、どんな形の花びらを作るとかが混ざるんですよね。」
質問者「混ざっちゃう。」
アキリ先生「だからチューリップから種をとって、それを植えて、頑張って花を咲かせると、みんなバラバラのチューリップが出てきますよ。」
質問者「じゃあ、自分だけのチューリップを作れる。」
アキリ先生「そう、それはすごいことだね。チューリップも何千という品種があるけど…」
質問者「ワオ!」
アキリ先生「○○ちゃんが言ったように、他の所に生えてるチューリップを持ってきて花粉をくっつけて、種を採ると、自分だけのチューリップができますよ。」
質問者「へえええ。」
アキリ先生「それを品種改良と言うんですよ。」
質問者「ニワトリを毎日卵を生むようにしたとか…そういう感じの?」
アキリ先生「そうだね! 動物もそうやって人と暮らしやすいように形を変えてることもあるけど、植物も同じだね。自分が好きなように交配…他の花粉をかけて種を作って、自分の好きな植物を選んで育てていくという方法もありますよ。」
質問者「ほおおお!」
アキリ先生「すごい楽しみが増えたね(笑)。ただ、チューリップを種から育てると、花を咲かせるのに3年以上はかかるんじゃないかと思いますね。まぁ頑張ってやってもらえるかな?」
質問者「はい。球根だとすぐできちゃう?」
アキリ先生「球根だと秋に植えて翌年の春には花が咲くね。」
質問者「今、1年生がチューリップとパンジーを植えてて、それ多分球根だと思うんだよね。いつも春に咲いてるから。」⇦理解が速い!
アキリ先生「うん、球根で植えたら春に咲くね。」
アナウンサー「○○ちゃん、ヒガンバナの話からチューリップに行ったりニワトリに行ったり、先生のお話を聞きながら、ずいぶんいろんなことを考えてくれたみたいだけど、どうでしたか?」
質問者「ヒガンバナはいちばん好きな花なので、ヒガンバナのことをもっと知りたいなと思いました。いつもは恐竜のテーマで質問するんだけどね。」
スタジオ内「(笑)ハハハハ」
アナウンサー「(笑)そうなんだ! じゃあこの機会に植物のことも好きになって、また植物でも質問してね。」
質問者「はい。」

知識もあるし、思ったことをどんどん話してくるし、慣れてる感じだなぁと思ってたら、恐竜キッズ(しかも常連さん…)だったか! 恐竜のジャンルは質問も回答もハイレベルだから鍛えられてるのかも。

Q4 イカのゲソは何で捌いても動いているんです
  か?(小3女子)

林先生「(笑)ハハッ」⇦イカのゲソを捌く! 俗な言い方に林先生も吹き出す!
アナウンサー「○○ちゃんはそれを見たの?」
質問者「はい。」
アナウンサー「イカをどうしたのかな? お刺身…?」
質問者「秋休みに、函館に旅行に行ったら…」
林先生「ああ……おいしい…。」⇦函館+イカ→おいしいの条件反射が。
質問者「市場でイカ釣り体験っていうのがやっていて、それで自分で釣って食べられるっていうので、お刺身にしてもらったら、動いてたんです。」
アナウンサー「動いてたんだ。」
質問者「で、お母さんが悲鳴をキャーとか言ってました。」⇦いい思い出!
林先生「(笑)フッフッフッフッ…」
アナウンサー「(笑)そうね。お刺身にして、胴体の部分と脚の部分を切り離しても、まだピクピク動いてたんだ?」
質問者「はい。」
アナウンサー「お母さんはキャーって言って、○○ちゃんはどうした?」
質問者「ふつうに食べてました。」
アナウンサー「食べた! お口の中でどうなってた?」
質問者「(笑)動いてました。」
アナウンサー「動いてたか(笑)! それは不思議に思いますよね。林先生、どうですか?」
林先生「(笑)あまりに面白いんで、つい笑ってしまいました。北海道のイカ釣り体験、良い体験しましたね。イカ刺しでしょう?」
質問者「はい。」
林先生「ベスト中のベストですよね。しかも新鮮なんだよね、お口の中でゲソが動いてたって言うから。」
質問者「(笑)そうです。」
林先生「おいしかった?」
質問者「はい、おいしかったです。」
林先生「あ~、次は一緒に食べたいね(笑)。」
質問者「(笑)フフッ。」

ここでやっと回答に。
林先生「さて、ゲソだけが動くって、どうしてか不思議だよね。まずゲソって、イカの何だか知ってる?」
質問者「足。」
林先生「そうだ、足の部分だね。タコもタコの足って言うでしょう? イカの足は10本でタコの足は8本って…確かに足に見えるんだけど、生物学的には腕の部分って呼んで…」
質問者「へえええ。」
林先生「腕に部分の部をつけて腕部(わんぶ)と呼んでるんです。まぁどっちでもいいんだけど(笑)。
ゲソのついてる根元に、目がある所だから頭があるよね? 頭から先っちょ、刺身にしていちばんおいしい所、内臓が入ってる所が胴の部分で。大きくゲソの部分と、頭の部分と、胴の部分と3つに分けられるわけだ。」
質問者「へえええ。」
林先生「そこには頭の部分から体中に、はしご型と言ったらいいと思うけど、頭を中心にして左右に…魚を開きにするみたくイカを開いてみると、左右に太い神経が入ってるんですよ。その神経の中にさらに神経節という、細かい木の枝みたく枝分かれしてる神経があっちこっちに張りめぐらされているわけ。その神経が張りめぐらされてないと、ゲソの部分でエサを獲ったりすることもできないわけで、とにかく体中に神経が張りめぐらされているわけね。で、末梢神経から“動かせよ”っていう電気的なエネルギーがそこへ流れるわけなの。だからゲソの部分にも神経があるから、腕が動くということ。これが1つ。」
質問者「はい。」
林先生「この神経だけど、電気信号で動いてるというのは、今お話ししましたよね? 基本的にイカとかタコの筋肉はタンパク質とか脂肪からできてるよね?」
質問者「はい。」
林先生「そのタンパク質や脂肪に金属が入ってくると電気が発生して、圧力がかかったりしても電気が発生して、動くような状況になる。」
質問者「へえええ。」
林先生「例えば、ゲソを包丁で切るじゃない? すると包丁が金属でしょう? その金属がさっきの末梢神経に反応して、電気的な信号が発生するの。それでゲソがモコモコッと動くわけです。もともと末梢神経がちゃんとあって、それは切断された後でも電気的エネルギーは少し残ってるから、動くことは動く。そこに包丁で金属的なものが触れると、さらに電気が強くなってゲソがよく動くということになるのね。」
質問者「でも、感電したら人間みたいに…」
林先生「ああ(笑)、感電するほどの大きな電力というか圧力はかかってません。大丈夫です。神経に通ってるのは微電力と言って、測ることができないくらい、すごい微量な電気エネルギーです。」
質問者「へえええ。」
林先生「この2つの理由で、○○ちゃんが食べたゲソは動いてたんだろうと思うんですね。筋肉がすぐ死ぬわけではないから、少しは動いてるんです。体の他の部分も切ると…タコの足も生で食べた場合は、よく動いてますよね。」
質問者「へえええ。」
林先生「茹でちゃうともうだめだけど(笑)。」
アナウンサー「そうか、新鮮だと、その神経がまだ生きているので…」
林先生「そうです、筋肉の中の末梢神経がまだ動いてるので。わずかですけど、切断されてもしばらくは動いてます。」
質問者「へえええ。」
林先生「すごいよね。お母さんがビックリするのは無理ないね。○○ちゃんがそれを食べて、口の中で動いてたっていうのもこれまたすごいな。(笑)フッフッフッフッ…」
質問者「(笑)」
アナウンサー「とびきり新鮮でないと、なかなかできないですもんね。」
林先生「新鮮じゃないとこの体験はできないし、この質問も生まれなかったと思うね。スーパーでもイカ刺しは売ってるよね? ゲソも売ってるけど、あれはもう筋肉が動いてない状況だから、こういう体験はできないからね。」
質問者「でも、海から漁師さんたちが獲ってきて、大っきい桶に入れていたんですけど、私はけっこうたくさん並んだので、そのうちに新鮮じゃなくなっちゃうんじゃ…」
林先生「ああ、そうね。でも北海道でしょう? 季節は?」
質問者「秋です。」
林先生「じゃあまだ北海道の秋の海の水温や気候だったら、十分新鮮ですよ。大丈夫大丈夫。」
質問者「ええ!」
林先生「イカは釣り上げてから陸上にしばらく放っといても、ピョンピョン飛び跳ねるくらいすごいよ。樽の中に海水を入れると、ビュンビュン墨を吐いたりして、樽の中が真っ黒になるくらい元気だもんね。」
質問者「へえええ。」
アナウンサー「○○ちゃん、先生のお答えを聞いてどうでした?」
質問者「理由が知れて良かったです。」
物理的な現象だったわけか。動くイカゲソもお母さんの悲鳴も、なにもかもが刺激的なお話だった。

Q5 植物の種を植えて、赤ちゃんが生まれて育つ
  時、土の中で根っことかがどうやって育って
  いるのか…聞きました。(小2女子)

アナウンサー「種を蒔いて土の上には芽が出てきたりするけど、土の中はその時どうなってるかな、根っこはどうなってるのかな、ということを知りたいのかな?」
質問者「はい、そうです。」
アキリ先生「植物の種を蒔いたら土の中がどうなってるのか知りたい。確かにふだん見えないよね?」
質問者「はい。」
アキリ先生「どうなってるんでしょうかね(笑)。種を蒔いたら根っこと、あと何が出ますか?」
質問者「芽が出ます。」
アキリ先生「芽が出ますね。根っこはどっちに向かって伸びますか?」
質問者「んー、下。」
アキリ先生「下。芽は?」
質問者「芽は上に向かってる。」
アキリ先生「そうだね。植物ってすごくてね…土の中が暗いっていうのは分かるかな?」
質問者「はい。」
アキリ先生「暗くて、自分がどっちを向いてるのかが分かりづらい所でも、ちゃんと上と下を自分で分かって、上に芽を伸ばして、下には根っこを伸ばそうと成長するんですね。」
質問者「はい。」
アキリ先生「逆になったらどうなると思いますか?」
質問者「んー、分かりません。」
アキリ先生「根っこが上に向かって芽が下に向かうって、考えづらいでしょう?」
質問者「はい。」
アキリ先生「何で植物が芽を上に向けて伸ばしていくかは知ってますか?」
質問者「知りません。」
アキリ先生「そっか。植物が、芽が大きくなって葉っぱが出てくるでしょう? お日様の光を葉っぱが受けると栄養を作るというのは知ってますか?」
質問者「知りません。」
アキリ先生「植物はね、葉っぱを広げて太陽の光をたくさん浴びて、浴びた時に自分の中で栄養を作ることができるんです。栄養を作りながら大きくなっていくんです。だから葉っぱがずっと土の中にあると、真っ暗でしょ? そうすると栄養を作れませんよね? そこまでは分かるかな?」
質問者「はい、分かります。」
アキリ先生「だから植物は上に向けて芽を伸ばすし、下に向けて根を伸ばす。根っこは根っこで芽とは違って、どんな働きをしてるか知ってますか?」
質問者「うーん、知りません。」
アキリ先生「根っこは土の中にあるお水を吸ったりしているんですよ。植物はお水をあげないと枯れるのは知ってますか?」
質問者「はい、知ってます。」
アキリ先生「例えば○○ちゃんがお水をあげた時に、そのお水を根っこから吸っているんです。植物の芽と根の働きは分かったかな?」
質問者「はい、分かりました。」
アキリ先生「そしたらいよいよ土の中だね。種を蒔きますよね。その時に、最初に根っこが出ますよね? 根っこは下に向かいますよね?」
質問者「はい。」
アキリ先生「土の中は…土ってけっこう硬いから、まず先の細い根をゆっくり伸ばして、少しずつ土に刺さるように下に伸ばします。どんどん下に伸びていくんだけど、それだけじゃなくて、横にも細い根を伸ばすんです。」
質問者「へえ、そうなんですか。」
アキリ先生「そうすると根っこが広がるでしょう? 広がるといろんな所からお水とか栄養を吸えますよね? そうやって根っこは成長しますよ。」
質問者「はい。」
アキリ先生「それと同時に芽も上に伸ばします。芽は光を求めて上に伸びます。○○ちゃんはモヤシを見たことがありますか?」
質問者「見たことあります。」
アキリ先生「どんな形してますか?」
質問者「細長い形。」
アキリ先生「そうだね。モヤシは真っ暗な中で育てるんです。土の中じゃないんだけど真っ暗な中で植物が育てられるんです。」
質問者「へえ、そうなんですね。」
アキリ先生「モヤシって、先の方が傘の持つところみたいに、クルッと曲がってるのは知ってますか?」
質問者「えー、知りません。」
アキリ先生「今度よく見てみてください。モヤシの葉っぱの方、クルッと曲がってるものがあると思いますよ。」
質問者「はい。」
アキリ先生「土の中に種を蒔いて芽が出る時、土をヨイショヨイショって土をかき分けながら上に伸びなきゃならないんだよね。そのために、まず葉っぱは大きくしないで、先の方を傘みたいにクルッと曲げた状態で土をかき分けながら上に伸びるんです。分かるかな?」
質問者「うーん、はい。」
アナウンサー「傘の握るところみたいに…」
アキリ先生「そうですね、傘の持つところ、あそこはクルッと曲がってるでしょう? ああいう感じになってるんですよ。」
質問者「そうなんですね。」
アキリ先生「曲がったところを上にしながら、ヨイショヨイショとかき分けながら外に出るんです。その時は葉っぱはまだ小さいんだけど、いよいよ外に出てお日様の光を浴びれる時に、葉っぱを広げるんです。」
質問者「はい。」
アキリ先生「だから○○ちゃんの、植物は種を蒔いた後、土の中でどうなってるのですかという質問に対しては、まず根っこは下に伸びて、芽の方は葉っぱが小さい状態のまま、傘のように曲がって、おじぎをしながら上に伸びてるような感じ、というのが答えになりますね。…分かるかな?」
質問者「はい、分かります。」
アナウンサー「地面の上にプチッと芽が出てくるまで、地面の下でいろんなことが起こっているんですね。」
アキリ先生「暗い状態にいると植物は分かるので、おじぎをしながら土をかき分けて上に伸びていくんです。」
質問者「はい。」


11時台初めは「ここがイチオシ」
アナウンサー「全国の子どもたちにリポーターになってもらって、動物園や植物園、科学館、水族館など、ふだんからよく行っている大好きな場所を紹介して頂きます。今日、子どもリポーターに挑戦してくれるのは、宮城県仙台市の小学校2年生の男の子、R君。大好きなイチオシスポットを紹介してくれるそうです。R君?」
R君「こんにちはー、Rでーす。僕は昆虫と海の生き物が大好きな小学2年生です。緊張して、とってもドキドキしています。よろしくお願いしまーす。」
先生方「(笑)フフフフ」
アナウンサー「(笑)よろしくお願いしまーす。R君は昆虫と海の生き物が大好きなんだ? 昆虫は特にどんなものが好きなの?」
R君「コカマキリとダンゴムシ、ワラジムシ。あと海の生き物は、深海生物です。」
アナウンサー「深海生物が好きなのね。特に大好きというものはあるの?」
R君「メンダコと、あとダイオウグソクムシです。」
林先生「(笑)」
アナウンサー「メンダコもかわいいもんね。それで、R君は今どこに来ているんですか?」
R君「僕が今いるのは、宮城県のお隣、福島県にあるアクアマリンふくしまです。」
えっ! 仙台の水族館じゃなくてアクアマリンふくしま? お隣だけど仙台からいわき市ってかなり遠いぞ。

アナウンサー「アクアマリンふくしま、ということは、水族館かな?」
R君「はい。」
アナウンサー「R君はよくそこに行くの?」
R君「今日で3回目なんですが、来る度にとっても楽しくて、朝から夕方までいても時間が足りなくて、ここに住みたいなって思うくらいお気に入りの水族館でーす。」
林先生「(笑)」
アナウンサー「(笑)そうなんだぁ。でもお家は仙台市でしょう? どうやって行くの?」
R君「お父さんが運転する車で来ました。」
アナウンサー「お父さんもせっせと連れてきてくれるのね。車でどのくらいかかるんですか?」
R君「仙台から3時間くらいかかります。」⇦高速道路使って片道3時間だよ。往復6時間。そして朝から夕方まで滞在。つき合うお父さんもすごい。
林先生「(笑)すご…」
アナウンサー「うわぁ大変! そうなの…今日はこれからR君が大好きなアクアマリンふくしまを紹介してくれるのね?」
R君「はい!」
アナウンサー「まず、場所は福島県のどの辺ですか?」
R君「ここは福島県いわき市です。ちょうど東京と仙台の間、真ん中くらいの所にあります。アクアマリンふくしまは、小名浜という海岸にあります。大きな海も近くにあります。とーってもデカいです。」
アナウンサー「(笑)太平洋だな? R君が今日で3回目って言ってたけど、初めてアクアマリンふくしまに来たのはいつなの?」
R君「去年の秋休み、10月に来ました。」
アナウンサー「えっ! 去年の秋に来て、今3回目なんだ。じゃあ、来たらほんとに好きになっちゃったのね。どこが面白いと思ったの?」
R君「オオメンダコやオオクチボヤなどの珍しい深海生物や、他の水族館にあまりいない生き物がたーくさんいるところです。ウミガラスエトピリカクラカケアザラシ、大きな耳がかわいいフェネックなどもいます。」
アナウンサー「海の生き物だけじゃなくて、鳥とか他の動物もいるんだ。」
R君「はい。」
アナウンサー「へえええ。じゃあ、R君はいろんな生き物がいるところが気に入っているのかな?」
R君「はい。」
アナウンサー「R君にアクアマリンふくしまのイチオシポイントを全国のお友だちに教えてもらいましょう。」
R君「はい。…イチオシポイントダッテ…えっと…」⇦独り言と周りの大人とのやりとりも聞こえちゃってる。
R君「他の水族館でタイミングが合わなくてなかなか会えなかった深海のアイドル、オオメンダコです。」
アナウンサー「オオメンダコ、初めて見たの?」
R君「アア、ハイ…コッチ…僕のイチオシポイントは、アクアマリンふくしまの大水槽です。」
アナウンサー「大水槽。大きな水槽があるのかな?」
R君「はい。この大水槽には黒潮親潮が出合う福島県沖の海を表した、三角形のトンネルがあって、その中を泳…あ、間違えました、その中を歩けます。」
林先生「(笑)」
アナウンサー「そうなのね、三角形のトンネルの中を歩いて、お魚を見ることができるんだ。」
R君「はい。」
アナウンサー「どんなお魚がいるんですか?」
R君「水槽には、大きな魚だとマグロやカツオ、小さな魚だとイワシやカタクチイワシが泳いでいます。」
アナウンサー「いっぱいいる?」
R君「んー…はい。」
アナウンサー「その三角形のトンネルをR君が歩くと、どんな気分? どんな感じがする?」
R君「三角のトンネルの中に入ると、まるで自分も海の中の魚になったような気分になります。」
アナウンサー「そうなんだ、頭の上の方にも魚が泳いでいるのね?」
R君「はい。」
アナウンサー「横にも泳いでいるの?」
R君「はい。」
アナウンサー「へえええ。素敵な所だね。でも、R君が言ってくれたカツオとかマグロとかイワシ…みんなおいしそうなお魚だね(笑)。」
R君「大水槽の近くには、何と、泳いでいる魚を見ながらお寿司が食べられるお寿司カウンターがあるんです。」
アナウンサー「そうなんだ。R君はそこで食べてみたことあるの?」
R君「ありませーん。」
アナウンサー「(笑)食べてみたい?」
R君「はい。マグロとサーモン、イクラを食べてみたいです。」
アナウンサー「実際に泳いでるお魚を見ながらお寿司をつまむって、なかなか気分が良いでしょうね。」
R君「はい。」
アナウンサー「R君、ここに水の中の生き物の林先生がいらっしゃるの。林先生ともお話ししてみてください。林先生はアクアマリンふくしまにいらっしゃったことがあるんですよね?」
林先生「はい。R君が3回行ったんでしょう? 僕は2回。負けました(笑)。たいへん面白いというか、日本の水族館は世界の中でも飼育技術も優れてますし、規模も大きくなって、いろんな地域でいろんなものが見れるという特徴を持ってて、このアクアマリンふくしまも、地域的なものだけでなく、北の海から南の海のものまで、たくさん見れるところが、ユニークで特徴がありますね。」
アナウンサー「R君、そうなの? 北の海とか南の海のものもいるの?」
R君「うーん…イルヨネ? はい、いまーす。」
林先生「R君、ほんと、レポーターとして最高だね。上手。」
R君「はい!」
林先生「ラジオだけじゃなくて、テレビに映ってレポートしても絶対いけると思うなぁ。すごく上手だよ。」
R君「ありがとうございます。」
林先生「僕も何回かやったことあるけど、R君みたく上手くいかなかったと思うな。」
アナウンサー「(笑)林先生にお墨付きを頂きました。先生が面白いと思ったポイントがあったら、R君に教えてください。」
林先生「僕が行っていつも楽しいというか、多くの子どもさんたちが集まってる場所が1ヶ所あって、R君、子ども体験館の「アクアマリンえっぐ」っていう所はありましたか?」
R君「はい、ありました。」
林先生「釣りができたり、釣った魚が食べられたりする所。」
R君「はい。アクアマリンふくしまには、何と釣り堀があって、そこで釣った魚を調理して食べることもできます。」
林先生「おじさん、そこ大好き(笑)。」
アナウンサー「(笑)なるほど、いろんな体験もできて、味わうこともできるんですね。」
R君「はい。他に缶詰め作り、鰹節削り体験などもあります。」⇦水産業の町だから、見る以外のお魚との関わり方も教えてくれるんだろうなぁ。
林先生「そうだねえ。」
アナウンサー「じゃあほんとに1日楽しめるのね。R君、今度はインタビューをしてくれるんですって?」
R君「はい、ここからは僕が飼育員さんにインタビューしてみまーす。飼育員さんの なかむらちほさんです。よろしくお願いいたします。」
林先生「上手だね(笑)。」
なかむらさん「はい、初めまして。アクアマリンふくしまの飼育員の なかむらちほです。」
R君「なかむらさん、アクアマリンふくしまについて、大人の人でも分かるように、もっといろいろ教えてください。」⇦子ども目線と大人目線を考えてるとはすごいな!
なかむらさん「はい。今R君がとっても上手に説明してくれましたが、ちょっと補足して伝えたいと思います。
アクアマリンふくしまは、親潮黒潮が出合う海がテーマになっています。福島県沖に潮目というのを形成して、とっても豊かな海が広がっているんですが、そこの生き物を中心に、親潮のふるさとであるオホーツク海から、黒潮のふるさとである熱帯アジアの水辺までの生き物を中心に展示していますが、ただ生き物を展示するだけでなくて、緑の豊かな自然の中で生き生きと暮らす生き物たちを見れるというのが、アクアマリンふくしまの特徴だと思っています。」
R君「そうなんですね、ありがとうございます。なかむらさんはどんな生き物の飼育員さんですか?」
なかむらさん「私はいろいろな小さな動物を担当していますが、いちばん中心に担当しているのは、ユーラシアカワウソという動物です。…実はR君はカワウソの展示水槽にいますので…中に入ってみてどうかな? 何が見えますか?」
R君「カワウソが泳ぐプールみたいな所と、滝や木々が生えてる所があります。洞窟や隠れる所と自由に泳ぎ回れる所があって、楽しそうです。あと、掘った穴があります。」
なかむらさん「そうなんです、実はこの穴、カワウソが掘ってるんですよ。今説明してくれた通り、カワウソは巣穴で生活する動物ですが、こんなふうに自分で穴を掘って巣穴を作ることもあるんですね。
……今カワウソが近づいてきましたが、この水槽にはカワウソが全部で8頭います。R君、近くでカワウソを見てみてどうですか?」
R君「いました、ちょっと隠れていますね。…あ、今近くに寄ってきました。」
なかむらさん「それではせっかくなので、ここでR君にカワウソのエサやり体験をしてもらいたいと思います。R君、準備はいいですか?」
R君「はーい!」
なかむらさん「じゃあやってみましょう。今、カワウソのお父さんのドナウという子が近くにやってきましたので、R君、呼んでみてください。“ドナウ”って。」
R君「はーい。ドナーウ。」
なかむらさん「そうそう、手を出してみて。」
R君「…あっ取れた。」
なかむらさん「大丈夫大丈夫。」
R君「………ウーン…ハーイ…」⇦エサやりに集中して実況は難しいもよう。本人が楽しんでくれれば十分!
林先生「なかむらさん、ドナウっていうのはドナウ川からのドナウですか?」
なかむらさん「先生さすがですね。そうなんです。ドナウは、ドイツのミュンヘンにある動物園からやってきた個体でして…」
林先生「そうですか、ユーラシアカワウソだから多分そうかなと思ったの(笑)。」
なかむらさん「そうです! ドイツ川の近くに暮らしていたのでドナウという名前がついています。
今、R君がとっても上手にエサをあげてくれましたが、R君、あげてみてどうですか?」
R君「……エット、エット…」
林先生「R君、エサを食べる時、両手を使ってる?」
R君「えっと、ドナウがエサを食べるシーンがとてもかわいくて…」
林先生「かわいいでしょ? 食べる時の音が聞こえるかな?」
R君「牙もすごかったです。」
林先生「そうだね。チャキチャキ、チャキチャキって噛み砕く音がよく聞こえるんだよね。」
なかむらさん「食べる音はよく聞こえた?」
R君「はーい。」
林先生「おじさんも経験があるんだ(笑)。」
台本のセリフ的な言葉と本人の素直な言葉が入り混じり。これはこれで本人が楽しんだ感が伝わるリポートだ。

アナウンサー「カワウソのエサやり体験なんて、できて良かったね。なかむらさん、今日はどうもありがとうございました。」
なかむらさん「はい、ありがとうございます。」
アナウンサー「R君、最後に全国のお友だちに、改めてR君のイチオシをアピールしてください。」
R君「はい。僕のイチオシ、アクアマリンふくしまは、他の水族館にはなかなかいない生き物とたーくさん出会えて、いろんな体験もできます。本が自由に読めるコーナーもあります。シロナガスクジラの体長と同じくらいの高さの展望台からは、いわき市の風景がよく見えます。アクアマリンふくしまの姉妹館、「いなわしろかわせみ水族館」では、国内初展示のオウサマゲンゴロウモドキにも会えますよぉ。とっても楽しい水族館が東北にもいっぱいです。ぜひ来てください!」
アナウンサー「R君、素晴らしいリポートでした(笑)。ありがとう。」
林先生「素晴らしい(笑)。」
アナウンサー「緊張しましたか?」
R君「はい!」
林先生「とても緊張してるようには見えない。」
アキリ先生「思えないですね。」
アナウンサー「目に浮かぶように実況もしてくれました。ありがとう。」

前もって作った紹介文を話す時と、素になった時の声が違いすぎて、そういう意味では緊張してたんだろうな。素に戻った時のフニャフニャ感とかちょっとイライラした感じもかわいかった。仙台に住んでた時は茨城の実家と何度も往復してたから、仙台から小名浜までの遠さがよく分かる。R君がどれだけアクアマリンふくしまに魅了されたかもよく分かった。

Q6 クジラの歯のところにあるヒゲは何に使われ
  るんですか?(小3男子)

アナウンサー「○○君が“たぶんこうじゃないかな”って思ってることはあるんですか?」
質問者「人間の歯と同じように使う…。」
林先生「クジラは大きく分けると、口の中にヒゲを持ってるヒゲクジラっていうグループと、口の中に鋭い大きな太い歯を持ってる歯クジラの2つがいるんですね。○○君の質問にあったのはヒゲクジラの仲間。例えばセミクジラとかナガスクジラなどはヒゲを持ってますね。マッコウクジラとかシャチは歯を持っている方のクジラですね。
○○君が歯と同じような役目をしてるんじゃないかと言うのはその通りで、ヒゲクジラの仲間のヒゲは、やはりエサをとるために必要な、歯の代わりにあるものと言ったらいいんじゃないかと思います。
ヒゲクジラの仲間のエサは、主に水中に漂っている…小さければプランクトンの仲間、それからオキアミのようなちょっと大きめのプランクトン、それから中層を泳いでる小型の魚。そういう動物がいる所を追いかけながら、水と一緒に吸い込んで、あの長いヒゲを使って漉し取るんです。水とエサをより分ける。そのためのヒゲなんですね。」
質問者「はい。」
林先生「実はヒゲは両方の歯に、300枚くらいあるみたいですよ。300枚ある板みたいなところに、さらに細かい髪の毛のように枝分かれしたものがあって、大きな口を開きながら海水ごとエサを漉し取る。それが大きな役目です。」
アナウンサー「なるほど、網みたいな感じなんですね。○○君、これで大丈夫かな?」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君の予想は当たりましたね。」

Q7 食べられる種と食べられない種があるのは何
  でですか?(6才男子)

アナウンサー「○○君はどうしてこれを不思議に思ったのかな?」
質問者「イチゴを食べてたから何でだろうと思って、ママに聞いたら分かんないと思って、次の日、ママがメールで送ってくれた。」
アナウンサー「そうなんだ。イチゴを食べてて思ったのね? そうか、イチゴの種は食べちゃうもんね。」
質問者「うん。」
アナウンサー「食べられない種って、どんな種があると思う?」
質問者「スイカとか、メロンとか?」
アナウンサー「そうね、お口から出すもんね。」
アキリ先生「食べられる種と食べられない種があるのはどうしてですか、という質問ですね。イチゴを食べてて不思議に思ったみたいだけど、最初に言っておくと、イチゴの粒々は、あれは種ではなくて実なんですよ。」
質問者「ぃいい!?」
アキリ先生「粒々の中に本当の種が入ってるの。1つそれを知っておいてね。
イチゴは実だから、○○君が思っているのは種というよりも、種が硬いもので守られているのは何でですか?っていうことだと思うんだよね。」
質問者「はい。」
アナウンサー「先生、イチゴの表面にゴマみたいな粒々がありますよね? あれは種ですよね?」
アキリ先生「あれが本当の実なんです。あれの中に本当の種があるんです(笑)。なので、○○君の質問は、種がああいう硬いもので守られているんだけど、その中でも食べれるのと食べれないのがあるのは何でか?っていう質問になると思います。」
質問者「はい。」
アキリ先生「答えを言うと、植物は種の中身を本当は食べられたくないんです。」
質問者「ええー?」
アキリ先生「種って蒔くと芽が出て大きくなるでしょう? 種って人間で言うと赤ちゃんなんだよね。それが食べられちゃうと仲間を増やせないでしょう? だから本当は食べてほしくない。イチゴも粒々はちょっと硬いよね?」
質問者「確かに、粒々はパリッて…ちょっと硬い。」
アキリ先生「ね? スイカはもっと硬いよね?」
質問者「うん。」
アキリ先生「ああいう感じで種を硬いもので守っているんですね。でも、イチゴは小さいから飲み込んじゃうよね?」
質問者「うん。」
アキリ先生「ウンチと一緒に外に出ちゃうんだもんね。だから食べれるということになっていますね。
イカの種も大人だと飲み込んじゃう人もいるけど、それもウンチと一緒に出るので、まぁ毒にはならないので大丈夫だと思います。もっと言うと、スイカの種はお酒のおつまみなんかにして食べるんですよ(笑)。」
質問者「ひぃえええ!?」
アナウンサー「(笑)どうやってですか?」
アキリ先生「炒ったりして、中を割って食べることもあるので…一応スイカの種も食べれるんだってことは知っておいたらいいと思うんだけどね。
もう1つ大事なのは、種でも本当に食べられたくない用心深いやつは、種の中に毒がありますよ。」
質問者「えっ?」
アキリ先生「桃を食べたことはありますか?」
質問者「はい、あります。」
アキリ先生「中に大っきい、硬いのがあるでしょう?」
質問者「あります。」
アキリ先生「あれの中に本当の種があるんだけど、桃は種の中に毒があるんですよ。それは動物に食べてほしくないからだね。自分を守るために毒を持ってるの。
答えをまとめると、1つは硬くて食べづらいものがあるということ。もう1つは毒で身を守ってるものがある。だから食べれる種もあるし、食べづらいもの、あるいは食べてはいけない種がある、ということを知っておいてくれたらいいと思いますよ。」
質問者「へえええ……分かりました。」
アナウンサー「よかった。じゃあ○○君、ママにも教えてあげてね。」
質問者「はーい。」
イチゴの赤い部分は「花托(かたく)」という花の根元だった部分らしい。植物は動けないから動物に種をばらまいてもらうために食べておいしい部分を作るけど、種が完全に消化されないように硬い皮で覆ったり毒ですぐ排出してもらう…すごい。

Q8 イカの墨とタコの墨、どっちが濃いです
  か?(6才男子)

アナウンサー「どうしてこれを不思議に思ったのかな?」
質問者「……テレビで見たから。」
アナウンサー「○○君はどっちが濃いと思う?」
質問者「…イカです。」
林先生「“濃い”という意味初いろいろあるかと思うんですが、僕もイカの方が濃いんじゃないかなと思いますね。いくつかの理由があるんですけれども、僕は海によく潜るんだよね。潜った時にタコが驚いて墨を吐く時とか…テレビでもよく見れるけど、タコが襲われた時に自分の身を守るために、パッと墨を吐き出すでしょ? あの時に、タコの墨って水の中にワーッと薄ーく広がるんだよね。墨の中に相手が嫌がる…毒ではないんだけど、刺激物質が入ってるみたいなの。
ところがイカは、泳いでる時にこっちに向かってくるから写真を撮ろうと思うと、ビュッと逆噴射で逃げる時に、僕に向かって墨を吐き出すんですよ。その墨はジェット噴射のようにピュッと飛び出して、タコのようにフワーッとならないの。ネバネバした感じで固まってるんですよ。
だから、濃いとか薄いとかっていう表現は難しいと思うんですけれども、イカの墨の方が何となく粘り気がある。タコの墨の方が、簡単に言っちゃうとサラサラ感があるような感じかな? イカスミパスタって好き?」
質問者「好き。」
林先生「イカスミパスタはやっぱり濃いから粘りをうまく使えるというふうに、お料理の本には書いてありますね。」⇦お料理の本まで調べてくれたのね。
アナウンサー「(笑)フフフ」
林先生「だからタコスミパスタって、そういえば聞かないんですよね。そういう意味ではイカ墨の方が僕も濃いんではないかなと…いろんな意味で。粘り気があると言った方がいいかな。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君、先生のお答えを聞いてどうだった?」
質問者「ビックリしました。」
林先生「海の中に入ってみると、そういうことが自分でも分かるんだよ。大きくなったらやってみて。」
質問者「うん。」
アナウンサー「質問してくれて、どうもありがとう。さようなら。」
質問者「さよなら。」
アナウンサー「イカとタコの墨のどっちが濃いって、あまり…」
林先生「そうですね、あまり考えないですけど、僕もこの質問に対して、水中で見てた時のことを思い出すと、何となくタコの方は大きく広げて、その間に逃げる、イカの場合はジェット噴射があるので、逃げ方がもっと速いんですよね。相手を瞬間的に目潰しして、その間にジェット噴射で逃げる。タコは歩きながら移動しなきゃならないから、その分広く拡散して身を隠して、うまく逃げると。」
アナウンサー「へええ、同じ墨でもそうやって性質が違って、逃げる時の戦略が違うんですね。」
林先生「味が濃いか薄いかは難しいと思うんですけど(笑)。」
ご自身で海に潜って見た経験を話せるのもすごいとしか言えない。

質問終わり~先生方から感想と一言
アキリ先生「1つ1つ難しい質問が多くて悩まされたんですけれども、意外と皆さん、いろんな言葉を知っていて、クローンという言葉を知っていたり、ビックリしましたね。私も日々勉強して、いろんな言葉を覚えたいと思います(笑)。」

林先生「今日頂いた4問は、今まで僕が答えたことのない問題だったんですね。非常に素朴だけど考えてみると…っていう楽しい質問が多かったです。特にイカゲソね、(笑)口の中に入れても動いたというのは、前にイカアニサキスをお父さんが食べてお腹を痛くしたっていう話があって、イカはとにかく面白いなと思いましたね。」
アナウンサー「そして、アクアマリンふくしまからのR君、すごく上手でしたね。」
林先生「そう、素晴らしいレポートでした。」