あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

子ども科学電話相談9/8 とりとめのない感想

9/8のジャンルは
 植物 田中修先生
 水中の生き物 林公義先生

今の先生方の中でいちばん古株で、出演を始められたのも同時期らしいお二人。

アナウンサー「田中先生、今年の夏休みは何かいい思い出はできましたか?」
田中先生「いつもこの「子ども科学電話相談」がいい思い出なんですけども…」
林先生&アナウンサー「(笑)フフフ」
嬉しいこと仰ってくれる…。早速和んだ。
田中先生「この番組によく、四つ葉のクローバーってどうしてできるのか?って(質問が)くるんですね。どっかに出てるのか、誰かがそう説明されたんか知らないんですけれども、四つ葉のクローバーはよく踏む場所で傷つけられたら出てくるという説明がなされるんですね。でも、そんなよく踏まれる場所でホンマに四つ葉のクローバーが出てるのはあんまり見たことないし、そしてたいてい見つかるのは、いっぱい生えてる内側のとこで、そこで採って1週間ほどしたら、そこにまた出るんですね。」
アナウンサー「へえ!」
田中先生「傷つけられて出る可能性は否定しませんけども、みんなが採ってはる四つ葉は、きっと作りやすい株があるんです。実際そんなん売ってることがあるんでね、だからそうなんですよって言うんやけども、今年の夏、たまたまその四つ葉のクローバーを作るという株を頂いたんで、これはいっぺんホンマに育ててみようと思って、プランターに入れて育てたら、もう毎日四つ葉、五つ葉っていっっぱい出てきます(笑)。」
アナウンサー「(笑)そうですか! へええー。先生の夏休みの自由研究…(笑)ハハハハハハ…」⇦ツボに入ったもよう。プランターで量産される四つ葉のクローバーか…。
田中先生「(笑)そうですね。もう感激するほど本当に。だから(四つ葉を)作りやすい株っていうのがあって、それが出てるんだっていうこと。」
長年の疑問を実験で確かめられたからか、楽しそうに話される。

林先生はこの紹介される肩書きがこの夏の間に変わった。
アナウンサー「先生の夏休みはどうでしたか?」
林先生「アメリカのサンフランシスコの近くにあるモントレー水族館という所へ、1度行ってみたいなと思ってて、行ってきて、自分の目で野生のラッコが、ジャイアントケルプの間に出入りしてエサを採ったりするのを見てきて、あれが感激でした。」
アナウンサー「野生のラッコですか!」
田中先生「ふうううん…」
林先生「そうですね。もちろん水族館の水槽の中にもいるんですが、目の前に野生のラッコが出てくるんですよね。最初、双眼鏡で一所懸命探して、それからカメラを用意して……いろいろ楽しんできました。」
お二人とも感激する夏の思い出ができたようで何よりです。

Q1 植物はどうして最初に花から咲くのと咲かな
  いのがあるのですか?(小5男子)

アナウンサー「最初に花が咲かないのは、最初に何が出てくるの?」
質問者「サクラ。」
アナウンサー「ん? あ、最初に花が咲くのはサクラね。それから最初に花が出てこないっていうと、葉っぱが出てくるということかな?」
質問者「はい。」
アナウンサー「それはどんなのを知ってる?」
質問者「ホウセンカ。」
アナウンサー「○○君はどうしてそれを不思議に思ったんですか?」
質問者「前にサクラを見てそう思いました。」
田中先生「ふつうの植物…さっきホウセンカって言ったけども、多くの植物がそうやね。葉っぱが出て、その後花が出て。そうやね?」
質問者「はい。」
田中先生「花が咲いたら何ができるか分かるかな?」
質問者「種?」
田中先生「そうやね。花が咲いた後に種作るためには、種には栄養がいっぱい要るんやね。次に芽ぇ出さなあかんし、育っていかなあかんから、種には栄養が要るんや。その栄養は葉っぱが作るんやな。葉っぱが栄養を作る話は分かるかな?」
質問者「はい。」
田中先生「うん、5年生やから分かるよね? 光合成っていうやつやね。知ってる?」
質問者「はい。」
田中先生「その光合成で葉っぱが栄養を作って、花が咲いて、その栄養を使って種ができるの。これがふつうの順番やから、花を先に咲かすやつは、栄養を持ってないかんのね。さっき○○君が言ってくれたサクラは、木の太い幹とか根のとこにいっぱい栄養を持ってるから、先に花を咲かせてもその栄養を使って種を作ることもできるんや。いいか?」
質問者「はい。」
塚谷先生は、サクラは前の年の夏に葉っぱの光合成で栄養をためて、翌年の花の準備までして冬を越すと話していたっけ。7/23の7問目。
https://aserazu-sawagazu.hateblo.jp/entry/2019/07/28/200758
冬に活動中断するけど葉っぱ⇨花の順番は同じで、1年を人間目線で区切るか植物目線で区切るかの違いだと。花を咲かせて種を作るにはそれなりの準備が要るけど、植物はそれぞれのやり方で周到に準備しているんだよな。

田中先生「春に花咲くやつっていうのはサクラとかウメとか、ハナミズキなんか知ってるかな?」
質問者「はい。」
田中先生「それもみんな先に花咲かすね。先に花を咲かすことができるん。それじゃ何で先に花咲かすのかって考えて。何かいいことあるのかって。何かいいことあると思うか?」
質問者「んー…」
田中先生「そらね、サクラでも葉っぱが先にワアッと出てしまった後に花咲かしたらね、花あんま目立たへんね?」
質問者「あああ…」
田中先生「でも、葉っぱも何もないのに花をサクラみたいにウワーッと咲かしたら、そらぁものすごい目立つやろう?」
質問者「あ、はい。」
田中先生「花は目立ったらええんやね。何でか分かるかな?」
質問者「虫などに…」
田中先生「そうそうそう。花は目立って虫に来てほしいから、目立ちたいんや。そういう利点があるからそうするのね。
それから、今からやったら…ヒガンバナって知ってるかな?」
質問者「知りません。」
田中先生「あっ…ヒガンバナ…知らんかぁ?」⇦かなり驚かれてるもよう。
林先生も「んー…」と苦笑い?
田中先生「ヒガンバナっていっぺん覚えといてね。秋のお彼岸の頃になると、必ずこのヒガンバナの花が咲くんや。これはやっぱり葉っぱも出んといきなり蕾が出てきて花が咲くの。○○君は神奈川県の街の中に住んでんのかな?」
質問者「うん。」
田中先生「あ、そっかあ。ほんであんまりヒガンバナ見ないんやね。ヒガンバナていうのはそうして秋のお彼岸の頃に蕾が出てきて花が咲くの。これはどこに栄養持ってるかっていうと、球根ていうのを持ってるからね、その球根の中に栄養があるから、これも花を先に咲かすことができるの。」
質問者「ああ…」
田中先生「このヒガンバナは見たらもっと不思議なことあってね、葉っぱがしばらく無いんや。花は咲いてるていうのはよく知られてるんやけど、葉っぱはどこにあんやろうって不思議に思うぐらい見つからへんの。これは冬にヒガンバナの花が咲いてた所に行って確かめてみて。冬にいっぱい葉っぱが出てるん。だから、花と葉っぱを出す時期を全然ずらして、そして冬の畔とか野原とか、お墓のとこに多いんやけど、そこで葉っぱを冬に茂らすの。冬の野原とか畔とか、他の植物が全然無いやろ?」
質問者「はい。」
田中先生「だから他の植物と競争することないんや。冬は寒いって言っても、冬の昼間の太陽って結構ちゃんと葉っぱに照らしてくれるからね、その暖かさで光合成をして栄養を作って生きてるの。だからぜひ、今度の秋のお彼岸にヒガンバナっていっぺん観察してみて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「作戦っていうことですね。」
田中先生「(笑)フフフ、そうですね。」
林先生「うーん。」
ヒガンバナは子どもの頃に田んぼの畔で見てたけど、確かに葉っぱの記憶はない。冬に葉っぱを出して栄養を作って、それを球根にためて、翌年に花を咲かせるということだろうか。他の雑草が枯れて活動をお休みする中、ノビノビと葉を広げて太陽光を独占するわけか。閑散期の平日に旅行に行くような生き方…共感できる。

Q2 海の生物はどうやって呼吸をしているのか、
  混合物が邪魔でないのか教えて下さい。
  (小3男子)

難しいこと聞いてくるね。「いきもの」じゃなくて「セイブツ」って言う辺り、手強そうなお子さん。
アナウンサー「海の中の生物というと、例えばどんなものを思ってる?」
質問者「あの、混合物と言えば、例えば寄生虫ですとか。」
アナウンサー「え?」
質問者「混合物というのは、寄生虫リュウサンなど…が魚にとって…何か、邪魔でないのか。」
アナウンサー「あああ……なるほどね、分かった。」⇦本当に?
アナウンサー「お魚がどうやって呼吸しているのかっていうことでいいのかな?」
質問者「はい。」
アナウンサー「混合物ということで○○君が考えるのは、寄生虫とか…もう1つ何か言ってたね。」
質問者「リュウサンなど。………リュウサン。」
アナウンサー「リュウサン?」
質問者「はい。」
林先生「硫酸……? はぁ…」⇦先生も質問の意図を掴みあぐねているもよう。まず「混合物」が謎。
アナウンサー「硫酸か。うん、分かった(笑)、とりあえず林先生に繋ぐね。」⇦きっと分かってない。

林先生「3年生で水の中に溶け込んでいるとか、混合物とか、難しい言葉をよく知ってるんだなあ(笑)。○○君の質問は2つあると思うんですが、海の中の生物はどうやって呼吸しているのかということと、今、寄生虫とかって言ってくれたけど、要するに呼吸とは関係ない、口の中に入ってくるいろんなものって考えていいかな?」
質問者「いや、そういうわけではなくて、呼吸をしている一方で、混合物が邪魔でないのか、という…」⇦大人が掴みきれない「混合物」を押しまくる。これは大変。
林先生「混合物、ううーん…」
アナウンサー「もしかしたら硫酸っていうのは、海の中から噴き出している、温泉みたいな…」
林先生「ああ、例えば深海にあるチムニーから出てる有毒なガスみたいなものとか。」
質問者「はい。そういう系のものも含めて混合物と言っております。」⇦丁寧な物言いだけど手強さは変わらず。
林先生「ああなるほどー。んーそうだなあ、2番目の方はちょっと先生も難しいかな?
まず、呼吸法なんですけれども、海の中の生物というのは魚以外にもいっぱいいるよね? 例えばエビ、カニ、貝、イカ、タコ、○○君はたくさん知ってると思うんだけど、ほとんどの水の中で生きているものの呼吸法はエラ呼吸と言って、エラという器官を持っているんですよね。」
質問者「はい、知っております。」
林先生「エラって実際に見たことあるかな?」
質問者「見たことはありませんが、図は見たことあります。」
林先生「その図の中にあったと思うんだけど、大きくて赤くて、何かベラベラっとした状態のものなんだよね。あの赤い色は、実は血液があそこに流れている血管が通っているからで、その細い血管から水中に溶け込んでいる酸素を取り出して、呼吸に役立てているわけですね。」
質問者「はい。」
林先生「それで、ベラベラのあるもう1つ上の方に、もう少し短いんだけども尖った金平糖みたいな格好したのがポツポツポツとあるんですよ。専門的な言葉で言うと、さっきのベラベラのところは鰓弁(さいべん)という部分で、上の方は鰓耙(さいは)。耙は人間の歯と同じ役目をしてる部分なんですけども、イワシとかプランクトンをエサにしてる魚はそこを使って水の中のエサを上手に漉し取るようになっているわけ。だから、エラはある意味では呼吸だけじゃなくてエサをとる時の役目もあるということを覚えておいて下さい。」
質問者「はい。」
林先生「さらにエラの役割で、塩(えん)細胞…海水はしょっぱいでしょう? 塩水の中の塩類を調整する細胞もその中にあるんだよね。魚は塩水が濃い所にも塩水のない所にも生活しているでしょう? そのエラを上手に使って、不要な塩類を外に出したり、必要な塩類を取り入れたりするという働きも、エラの中にあるんです。」
魚のエラって多機能だったのね。

質問者「はい。」
林先生「それで、まあ最終的な混合物なんですけれども、深海の生物が海の中で生きていけるのも、少ないんだけれども、体をゆったり動かすようにして、呼吸の調節…パクパクやるスピードをゆっくり落として、少ない酸素を上手に取り入れているわけだよね。だけど、確かにチムニーから有毒ガスとか硫黄とかいろんなものが出てると思うんだよね。そういうものを上手に取り除く、多分別の細胞が発達していると思います。ただし、そういうものがあるからといって、そこに住めないということではなくて、多分、深海魚や深海生物は逆にそういうものを利用して、エサとしている生き物もいるんだよね。」
質問者「はい。」
林先生「だから、呼吸と呼吸に使ってるエラが、どこまでそういうものを取り除いたり取り出したりする機能があるかっていうのは、先生は今ここで詳しく説明することができないので、また時間があったら調べてみますけれども、エラにはいろんな、浸透圧調整だとかアンモニアの排出だとか、ガス交換だとか、3つの大きな仕組みが隠されているから、多分その仕組みの中で行っているのかな、と思います。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君、随分難しいことを質問してくれましたね。混合物が邪魔じゃないのかというのは、どうして疑問に思ったの? 何かで見たのかな?」
質問者「いや、あの、混合物があって、水っていうのは、魚などが混合物を吸っていて、いても、飲み込んでしまったりするかもしれない…」
林先生「ああー、そっかそっかあ。混合物というものの中に、いちばん最初に寄生虫ってお話あったよね。混合物っていう言葉は非常に複雑というか、いろんな意味を含んでいると思うんだけど、寄生虫なんかは確かに海水中から呼吸をしてる時にエラにくっついてしまったり、または皮膚から直接体の中にくい込んでいったり、エサとして採っているものの中から寄生虫の卵が魚のお腹で孵って、寄生虫になってしまうっていうのもあると思うんだよね。
寄生虫の小さい時とか卵の時は、魚の目で見つけることができないと思うので、水なんかと一緒に入ってしまうことはあるかもしれないけども、一方では寄生虫に対する免疫みたいなものもあって、多少の寄生虫では消化をしていく中で上手に排出されてしまったりということもあるかもしれないね。」
質問者「はい。」
質問者の言う「混合物」って不純物のことなんだろうか。

アナウンサー「自分の体から外に出しちゃう。」
林先生「そういうことですね。邪魔じゃないかというと、やっぱりどんどん入ってきたら、多分邪魔だよね。きっと困るんだよね。」
質問者「邪魔ですよね。」
林先生「そうだよね(笑)。」
質問者の疑問「混合物が邪魔でないのか」の答えに何とかたどり着いた。

アナウンサー「うん……。そういうこともありつつ、体の中から出したり、また別に移動したりということなんでしょうかね?」
林先生「そうですね。魚の中には、お腹を開けてみるとものすごい量の寄生虫が入ってる場合もありますから、それは魚が好んで寄生虫を育ててるわけじゃなくて、寄生虫が勝手にある時期に入って、中で増えてしまったんだろうと想像できるんですね。だから、寄生虫についてはなかなか、自分で寄生虫が入らないように努力するということが難しいかもしれません。ただし、体の外側につく寄生虫あるでしょ? 皮膚につく寄生虫。フグは体につく寄生虫なんかは、砂地に体こすりつけて自分で落としたりするんですよ。そういうこともあるみたいね。」
質問者「はい。あとは、海の掃除屋さんとも言われるような魚がいて、それが寄生虫を退治してくれるっていう…」
林先生「あっ!そうだねえ、よく知ってましたね、そうですねえ。クリーニングフィッシュってやつね。エビなんかも魚の寄生虫を掃除してくれるね。」
アナウンサー「○○君、随分詳しいですね。」
林先生「うーん、詳しい。ぜひ、海の生物学者になって下さい。」
質問者「はい。」

Q3 松ぼっくりは、何で開いたり閉じたりするん
  ですか?(6才男子)

アナウンサー「○○君はどうしてそれを不思議に思ったんですか?」
質問者「実際自分でやってみたから。」
アナウンサー「あっ!そう! どんな時に開いてどんな時に閉まった?」
質問者「水にずっと入れとくと閉まって、その逆に乾かすと開いた。」
アナウンサー「そうなんだ~、自分で実験してみたんだね。」
田中先生「この○○君が不思議に思ったことね、だいぶ昔やけど研究者の人も不思議に思って調べてるんや。松ぼっくりって、たくさんのウロコみたいなもんが集まってるやろ?」
質問者「はい。」
田中先生「あれ1枚、はがして考えてみるから。いいかな? ウロコみたいにいっぱいなってるやつ、1枚取ると思って。」
質問者「はい。」
田中先生「あれ、名前覚えてしまおうか。鱗片(りんぺん)って言うんや。鱗片っていっぺん言うてくれる?」⇦来ました復唱タイム。難しい言葉だ。
質問者「りんぺん?」
田中先生「そうそう、もっと元気な声で大きく“りんぺん”って言って?」
質問者「りん、ぺん!」⇦リクエストに応える素直なお子さんだ。
田中先生「そうそう、そうなんや。鱗片って言ってね、あれが反ったり反らなかったりするんやね。反る理由はね…トランプのカードでもその辺に1枚あったら、カードの上と下を、親指と他の指とで持って、キューッと外へ反り返してくれるか? 想像してみて。そしたら、外側の方が縮んだ時、ギューッと外へ反るやろ?」
質問者「…はい。」
田中先生「外側が縮んだらギューッと反る。これが乾燥した時に、さっきの鱗片で起こるんや。だから1枚の鱗片が乾燥してくると、外側がギューッと反る、縮むんやね。そうすると、外側へ反り返ってくるやろ? …分かるかな?」
質問者「はい。」
田中先生「トランプのカードの上と下を2つの指で押さえて、外側を縮めようと思ったらこうなるやろ?」⇦見えない話が始まった。
アナウンサー「外側を縮める?」
田中先生「外側が縮んだら反り返ってくる。」
アナウンサー「上と下でカードを持って、両方の指をギュッと縮めればいいんですね? そうすると…」
田中先生「内側より外側が縮んだ状態になってるはずやね。」
アナウンサー「……内側より…内側っていうのは、親指と人差し指でつまむと手を向いてる方が外側っていうことですか。」
田中先生「そうそう、トランプのカードで言う外側と、指で挟んで、ギューッと縮んだら、絵の見えてるとこがギューッと見えてくるね?」
アナウンサー「ああー、そうですね。女王とかがグッとせり出してくる感じ。」
なかなかイメージが難しいけど、寝癖で髪がはねるイメージでもいいかな?

田中先生「○○君、大丈夫かな?」
質問者「うん。」
田中先生「そしたらね、この内側の下の方に実は種があるんや。だから種が見えやすくなって、乾燥してるから、飛び散りやすくなる。せやから、種が飛び散っていくの。乾燥した時に種が飛び散りやすくなるような構造なん。種が飛び散ったら何かいいことあるかって思うかも分からんけども、それは、遠くの方へ種を飛ばしたら、松の子どもが広い範囲で育ってくれるんで、松にとっては嬉しいんね。」
質問者「はい。」
田中先生「下へ全部落ちたら、自分が育ってる所に種が全部落ちて、そこで芽ぇ出してきても、あんまり嬉しくない。広い範囲で育ってほしいから、乾燥したら鱗片の外側が縮んで内側に隠れてる種が見えて、その種が飛び散って広い範囲で育ってくれるという仕組みなん。」
アナウンサー「○○君は、ウロコみたいな鱗片の1つ1つの中に、1つずつ種があるっていうのは知ってる?」
質問者「知らない。」
アナウンサー「じゃあ今度よく見てみると…今、松ぼっくり持ってる?」
質問者「持ってます。」
田中先生「あ、そしたらはがしてみたら観察できるから。…ほんで持ってんのやったらね、もっと面白いこともできるよ。その松ぼっくりを水に浸けておいたら、小さくギュッと締まってくるやろ? それと同じぐらいのペットボトルへ入れるんや。そして、しばらく置いといたら乾燥してくるね? そしたら松ぼっくり、ウワーと開いてくるから、……“これどうして入れたんや?”って誰かに聞いてみて。“こんなもん入らへんやろ?”って。」
想像力を駆使する話が続くなぁ。鱗片が閉じてる時にペットボトルに入れて、乾いて鱗片が開いたら取り出せなくなる…手品みたいな遊びだな。田中先生の本に載ってたような気がする。

林先生&アナウンサー「(笑)フフフフ」
田中先生「なかなか開いてきいひんかったら、何か食べ物のとこに乾燥剤っちゅうの入ってるしね、あれでもペットボトルの口から落としてくれたら、すぐ乾燥して開いてくるし。分かったかな?」
質問者「……はい。」
田中先生「分かってくれた? 1回やってみて。」
質問者「はい。」
アナウンサー「そうすると先生、乾燥した時に種が飛び散りやすくなるってことは、晴れた日に種が飛び散りやすくなるように、ということなんですか?」
田中先生「あ、そうなんです。雨降ってる時には種は遠くへ飛べないんでね。タンポポも全く一緒ですね。乾燥したら綿毛がフーッと飛んでいくっていう…。」
アナウンサー「なるほど。○○君、ということでいいかな? 松ぼっくりを持ってるんだったら観察して、実際にどんな種かなって見てみると、またいろんなことが分かるかもしれないね。」
質問者「はい。」
田中先生「ぜひペットボトルに入れて下さい。」

Q4 アオブダイはエラでどう粘膜を作るのでしょ
  う?(5才男子)

アナウンサー「アオブダイはエラで粘膜を作るの?」
質問者「はい。」
アナウンサー「すごいね。へええ。○○君はアオブダイって見たことあるの?」
質問者「はい。」
アナウンサー「何で見た? 実際に見たの?」
質問者「はい…DVDでね。」
林先生「DVD、ブダイ以外にもいろんなものが入ってるの?」
質問者「はい。」
林先生「それで特にアオブダイの粘膜作りに興味を持ったのかな?」
質問者「はい。」
林先生「じゃ、そのDVDで説明があったかどうか分からないですけど、この粘膜は何のために作るかっていうお話はしてましたか?」
質問者「はい。」
林先生「ブダイの仲間は全部ではないんですけども、夜寝る時にこの寝袋というか、粘膜で作った袋の中に自分の体をすっぽり包み込んで寝るんだよね。さっきもお友だちがエラの質問をしてくれたんだけど、○○君は魚のエラって自分で見たことあるかな?」
質問者「はい。」
林先生「触ったことはある?」
質問者「ない。」
林先生「おじさん、よく魚を解剖したり調べたりする時にエラを見るんだけども、実はエラってね、ツルツルじゃないんだよね。すごいベトベトなんだよね。このベトベトはいろんな意味があるんです。
ベトベトなのは粘液って呼ばれるものなんだけれども、この粘液をたくさん出しちゃうと呼吸が苦しくなったり、他のものがくっついたりして、エラ詰まりと言って余計なものがくっついたりして邪魔なんです。ふだんは粘液を外側に捨てるようにしてるんだけれども、このアオブダイは、エラから出てくる粘液を上手に使って、口の中で海水と混ぜあわせるんです。混ぜ合わせて出したやつを、今度は胸びれでかき回すんですよ。水の中で。そうするとだんだんゼリーみたいな形になって大きな膜ができる。それを体の周辺に寝袋のように包み込んで作っていくという、そういうことができるんだね。」
すごい技を持ってるのね。体から出たものを無駄なく再利用して、毎晩自分で寝袋を作ってるのか。

質問者「はい。」
林先生「何でこんなことをわざわざやらなきゃいけないのかなっていう理由…そこら辺はDVDで見たって言ってたけど、○○君はその理由を知ってますか?」
質問者「敵から身を守る役目。」
林先生「うん、そうなんだね。敵から身を守るため。その場合の敵って、一体何なんだろう?」
質問者「分かりません。」
林先生「そうか。じゃ、ここでおじさんがもう少し説明しておくね。ブダイが夜寝る時に膜を作るというのは、ブダイっていうお魚はね、その粘液に強いにおいがあるんですよ。寝袋を作ると、体から出てくるにおいを寝袋の中だけでとどめることができるでしょ? 夜寝てる魚を食べる敵としては、ウツボなんかがいるわけ。夜行性の。」
質問者「ネムリブカ。」
林先生「あ、ネムリブカなんかもいるよね。確かにそうだね。臭覚、においにすごく敏感なお魚たちは、寝袋の中で寝ているブダイのにおいが外側にあまり出てこないので、ブダイが寝てるのを見つけにくいんだよね。そういう役目があるっていうことが1つあると思います。
そのために寝袋を作るとだけ言われていたんだけど、実は…NHKでやってる「ダーウィンが来た!」って放送知ってる?」
質問者「知りません。」
林先生「知らない。今度見てね(笑)。」
アナウンサー「日曜日にやってます。」
林先生「その番組の中で紹介された、新しい事実がありましてね、夜になると、この粘液の周りに寄生虫のウミクワガタっていうのがいるんですよ。」
アナウンサー「クワガタですか!」
林先生「そう。初めて聞いたでしょう? ウミクワガタっていうのはエビ・カニの仲間、甲殻類なんだけど、その格好が本当にクワガタそっくり。しかもオオクワガタみたいな格好してるの。だけどすごく小っちゃいの。最近ウミクワガタがすごく人気になって、海に潜っていろんなものを見る人たちはそれを探してるんだけど、そのウミクワガタが、(ブダイの)寝袋が無いとブダイの体に寄ってきて、血液を吸ってしまうんですね。今度、寝袋を調べてみると、寝袋の周りにいっぱい白いツブツブがついてる。その中に寄生虫だとかウミクワガタだとかがたくさんついてたんだって。だから、ウツボだとか大型の敵に狙われるのを避けるだけじゃなくて、ウミクワガタのような寄生虫からも、夜の防ぎようがない時に寝袋が守ってくれてる、ということね。」
質問者「はい。聞いたことありますけど。」⇦クールというか何かヒドい。 
林先生「あ、そうなんだ。よかったよかった(笑)。」⇦にこやかに受け流す林先生。

アナウンサー「粘液を、エラから出すんですね。ずいぶんたくさん出すんですか?」
林先生「そうですね。粘液自体はエラから出てくるんですけども、それを口の中で寝袋用に加工するんですよね。それをまた更に、水の中にあるさまざまな成分と反応すると、ゼリー状になって、そこで大きな袋を作るんですね。その袋を作るやり方としては、ひれでかき回して大きな袋を作っていく。」
アナウンサー「ううーん、面白いですね。」

Q5 自然のタンポポとかは、いちばん最初の種は
  どこから飛んできたのかということです。
  (小3女子)

アナウンサー「○○ちゃんはどうしてこれを不思議だなと思ったんですか?」
質問者「いつも見てるタンポポとかは何年前からあるのだろうとか思ってたんだけど、いちばん気になったのがそれだったので電話しました。」
アナウンサー「そうするとタンポポの寿命が何年ぐらいってことなのかな? それともタンポポというお花は何百年前からあったのかってことなのかな?」
質問者「はい。」
アナウンサー「あるいは飛んできてそこの地面からパッて生えてるのはどうしてかな?ってことかな?」
質問者「はい。」
私は何百年前とか何千年前からあるのかを知りたいんだと思ってたけど、いろんな意味にとれる質問だった。質問の意味が今ひとつ定まらないまま田中先生へ引き継がれる。

田中先生「こういうことやね? ふつうのタンポポは毎年同じ所に葉っぱ出てきて花咲くのに、突然、全然違う場所でタンポポが生えてくるのは何でかなっていう質問やね?」
質問者「はい。」
田中先生「それでいいね? そしたらタンポポの花咲いてるところ見てるんやね?」
質問者「はい。」
田中先生「花咲いた後、綿毛みたいな丸いのができるのは知ってる?」
質問者「はい。」
田中先生「あれ、風が吹いたらビューッと飛んでいくのは分かるかな?」
質問者「はい。」
田中先生「あの綿毛1本1本に種がついてんやね。だからどこかへ飛んで行ったらそこへ落ちるんや。」
質問者「はい。」
田中先生「綿毛になった時、何個ぐらい種が集まってるか、想像できる?」
質問者「んー……1000個くらい?」
田中先生「1000個もないんや。今よくその辺にあるセイヨウタンポポって呼んでるやつは、大体200個ぐらい。」
質問者「へええー。」
田中先生「今度ヒマやったら数えてみて。200個ぐらいあんねやね。だから、1個花が咲いたら200個の種が飛び散るんや。あのタンポポはその種が落ちたら、すぐそこで発芽するんや。遠い所に行って種がポトッと落ちたらそこで発芽するのね。発芽したタンポポは、3か月ほど育ったらちゃんと花咲かすんや。」
質問者「はい。」
田中先生「今度いっぺん実験しようと思ったら、綿毛から1本取って、植木鉢にその種を置いて、水をやって育ててみてくれるか?」
質問者「はい。」
田中先生「雑草やって言ってるけれども、緑のきれいな葉っぱがちゃんと出てくるし、3か月も栽培してたら花が咲くんや。
1個咲いたらまた次々と咲いてきて、みんなで5個も咲いたら、1粒の種が何個(の種)になるか分かるか?」
質問者「えっと……1000個?」
田中先生「そうやね。その通りや。1個の種が3か月したら1000個の種を作るんや。1粒の種が1000個作るっていうとあまり感激がないかも分からんけども、この増え方は、1000円が、3か月で、100万円になる増え方やろ?」⇦感激を伝えるためとは言え、ずい分生々しい例え話を持ち出してくる。3か月で1000倍…質問者がさっき言ってた1000個も全くのハズレではなかった。借金の金利としてだったら大変なことに…。
林先生&アナウンサー「(笑)フッフッフッ」
質問者「はい。」
田中先生「ものすごい増え方なんや。これでタンポポはいろーんな所に種を飛ばしていくんや。だから○○さんが知らん所に種が落ちて出てくるから、なんぼでも出てくるなっていう印象はそれで分かってもらえると思う。1回ぜひ、1粒を植木鉢に植えて育てて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「でも先生、その咲いたタンポポが元がどこから来たのかっていうのは、ちょっと分からない…ですよね?」
田中先生「どこの種が飛んできたか、それはちょっと分からんね。風に吹かれてる綿毛を調べようと思ってついて行かんといてね、危ないから。それはもうしょうがないから。」
質問者「はい。」
アナウンサー「でもけっこう飛ぶでしょうね、一旦落ちてまた風に巻き上げられてっていう…」
田中先生「そうなんです。しかも飛び出す時は、さっきの松ぼっくりじゃないけども、乾燥したらキューッと球状になるんです。タンポポって、1回花が咲いて萎れる、萎れたら(茎が)パタンと倒れるんですね。そして、あれがだんだんと育ってくると、立ち上がってきて、立ち上がってきたら、必ず周りにある花より背の高いとこに自分は行くの。そして、乾燥して風が吹いたらウワーッと飛び出すの。」
アナウンサー「へえええー。なるほど~。」
田中先生「うまいことできててね、とにかく遠くに飛んで、広い範囲に広がっていけるような仕組みを持ってるので、このタンポポってどんどん広がっていくのね。」
質問者「はい。」
田中先生「今お話しているタンポポセイヨウタンポポっていうやつね。昔から日本にあるタンポポとの区別分かる?」
質問者「分かりません。」
田中先生「花の下のとこキューッと包んでる包片(ほうへん)っていうのが、反り返ってるやつがセイヨウタンポポなん。反り返ってなかったら昔からあるやつやから、花を見たら1回確かめて下さい。」
質問者「はい。」
植物が育つには水が要るけど、子孫を広げるには水気は要らないのか。

11時のニュースが台風15号の情報のため5分延長。自分のところで特に何もなかったのは幸運としか言えない。

11時台は久しぶりの「先生からのクイズ」。林先生から水中の生き物に関するクイズ。
事前に出されていた第1問
ナマズは口の周りに4本のヒゲを持っています。このヒゲは何のためにあるのでしょう?
①カッコよく見せるため ②大人になったから ③獲物、食べ物を探すため」

クイズの挑戦者は小学1年生のお子さん。
アナウンサー「よろしくお願いします。「子ども科学電話相談」はいつも聞いてくれていますか?」
挑戦者「はい。」
アナウンサー「ありがとう。どんなジャンルが好きですか?」
挑戦者「ん?」⇦ジャンル通じず。
アナウンサー「どんな分野が好き? 水中の生き物とか恐竜とか天文とか…」
挑戦者「あっ、鳥が好きです。」
林先生「ああー、鳥が。川上先生…(笑)フフフフ」
アナウンサー「(笑)そうなんだ。今日は水の中の生き物のクイズだけれども、ナマズに興味はありますか?」
挑戦者「…あんまりありません。」⇦正直なのは良い。
林先生「(笑)ウフフフ」
アナウンサー「(笑)そっかぁ、ちょっと声が小さくなった。クイズに自信はありますか?」
質問者「はい。」
アナウンサー「じゃあ、これからいくつか質問に答えて頂きますけど、頑張ってね。それでは第1問は」
挑戦者「③。」
アナウンサー「どうしてそう思ったのかな?」
挑戦者「目が悪い生き物は、触角などでものを触って、エサか避けるものかを見分けてるから。」
アナウンサー「そうか、そういう理由で③にしたのね。それでは林先生、正解を発表して下さい。」
林先生「はい。正解は、♪ピンポーンです! 当たり、③ですね。」⇦番組で効果音使ってくれるのに、自ら盛り上げてくれる。
林先生「今説明して頂いたんで、補足するところがほとんどないんですけど、ナマズが住んでるところって、意外と水が濁ってるところが多いでしょ。そういうところの生き物は、エサを採ったりするために、目で見つけるよりは他の方法を取り入れないといけないわけですね。その場合に口の周りに出てるヒゲは非常に重要で、そこでものの動き、水の流れを感じたり、場合によっては砂とか泥の中に潜ってるエサを探す、そういう探知機みたいに、あのヒゲは役立っているということで、“獲物を探すため”が正解ということになりますね。
実はですね、②も正解になるんです。実はナマズは小さい時、ヒゲが6本あるんですよ。大人になると2本が消えて4本になる。問題は“4本のヒゲ”ということでしたけれども、“何のために”は獲物を探すためでも、②でも正解にしようかなと思ってた。
(笑)ヘッヘッヘッ。」⇦正解を2個用意しておくとはおちゃめだなぁ。
アナウンサー「へえええー。なるほど。○○君、今の回答は自信がありましたか?」
挑戦者「はい。」

先生からのクイズ第2問
「次の魚の名前の中で、正しい魚の名前はどれでしょう? ①サカナサン ②オジサン ③オバサン
さあどれでしょう。」

アナウンサー「面白い名前が出てきたけども、どれかが実際にいる魚の名前なんですね?」
挑戦者「②番。」
アナウンサー「②のオジサン。どうして②だと思ったの?」
挑戦者「うーん、魚っぽい?」
アナウンサー「おじさんっぽい魚がいるからっていう感じかな?」
挑戦者「違う、3個の中でいちばん魚の名前っぽかったから。」
林先生「なるほど…(笑)。③でーす。」
アナウンサー「……ん? ③番?」
林先生「②番でーす。(笑)」⇦言い間違えたもよう。
アナウンサー「②ですね?(笑) ○○君、2問目も正解でした。いるんですね、オジサンっていう魚が。」
林先生「そうですね。さっき間違えて③番って言っちゃったんですけども、オバサンていう魚はいないんですね。何でオジサンかっていうと、これは海の中に住んでいるヒメジという魚の仲間で、長い2本のヒゲがあって、やはりナマズと同じように砂の中に隠れてるエサを掘って食べる。そのために(ヒゲが)あるんですね。
このヒメジの仲間で、もし新しい種類が出たら、ヒゲがなければオバサンってつけてやろうかなって思ってる先生たちがいっぱいいるんです。」
田中先生「(笑)ハハハハ」
アナウンサー「(笑)えっ? そうなんですか?」
林先生「(笑)おばさんにはふつうヒゲが無いですよね。」
アナウンサー「なるほど、顎ひげのように見えるという感じですか?」
林先生「そうですね。○○君、魚っぽい名前だっていうのは、けっこうインスピレーションがいいですね。」
オバサン候補のお魚はどこにいるんだろう。

先生からのクイズ第3問
デンキウナギ、デンキナマズ、シビレエイなどは電気を出す魚として有名です。では電気を出すための発電器は何からできているのでしょう?
①浮き袋 ②筋肉 ③ウロコ」

林先生「かなりマニアックな質問になります。」
挑戦者「①番。」
アナウンサー「浮き袋。それはどうしてそう思ったのかな?」
挑戦者「電気をためれそうだから。」
林先生「ああ~そうか。中が空気だからね。」
アナウンサー「スタジオには田中先生がいらして、さっきから頷いたり、クスクス笑ったりしながら聞いてらっしゃるので、先生にも回答して頂きましょうか。」
田中先生「はい。ちょっと○○君には悪いんやけども、僕は筋肉。…って答えます。」
アナウンサー「②番。筋肉だと思ってる。」
林先生「正解は、②番、筋肉です。……パーフェクトならなかった、残念!」
田中先生「(笑)ハッハッハッハッ…」⇦嬉しそう。知ってたのか?
アナウンサー「えっ、筋肉から電気が生まれるってことですか?」
林先生「はい。このデンキウナギ、デンキナマズ、シビレエイ、一般的には電気魚って言ってるんですね。役目は、電気を出して危害を加える動物を脅したり、主にエサを獲るのに使っているんですけども、私たち人間も自分の筋肉とか神経は、ふだんでも微弱な電気エネルギーは出てるんですよね。」
アナウンサー「弱ーい電気が生まれてる。人間でも。」
林先生「はい。だけど電気魚はこの仕組みを上手に利用して、背中の方にある特殊な筋肉に、電池みたいな発電器を持ってるんですね。電柱って呼ばれる組織。電柱って細長いでしょう?」
アナウンサー「デンチュウって電信柱ですか?」
林先生「電信柱のこと。電気を出す小さな筋肉の細胞が直列につながってるんですよ。1本の棒のようになるから電柱と呼ばれているんですね。その電柱がいっぱい並んで大きなバッテリー状になると、並列になる。そうすると電気のエネルギーが余計に強くなりますね。」
あぁ、電流の直列とか並列とか全く理解できないままだった…生き物の体にまで潜んでる仕組みだったとは…科学の藤田先生にいつか解説して頂きたい。

アナウンサー「どのくらいの電気を出すんですか?」
林先生「瞬間的に出す強さが、デンキナマズの場合は350~400ボルト出します。デンキウナギが500~800ボルト、シビレエイは60~80ボルト。1個の電池が1.5ボルトですから、800倍とかになるわけですね。」
田中先生「んー……」
林先生「ですから相当なものですよね。人間もこれに痺れて、漁師さんが感電したということもよく聞きますね。」
田中先生「はああ…」
田中先生は感心してるけど、1年生には難しい言葉がずいぶん出てきたな。

アナウンサー「○○君、最後の(クイズ)は、ちょっと難しかったよね?」
挑戦者「うん。」
アナウンサー「浮き袋は確かに電気がたまりそうですもんね。」
林先生「そうですね(笑)。」
アナウンサー「でも、3問中2問正解だった。挑戦してみてどうでしたか?」
挑戦者「とても楽しかっです。」
林先生「(笑)ウフフ、ありがとう。」
アナウンサー「また挑戦してみてね。」
挑戦者「あの、ちょっと質問も考えてきてるんですけど…」
林先生「(笑)そうか、リクエストだから。」
挑戦者「どうして魚のほとんどにはまぶたが無いんですか?」⇦ナマズに興味ないと言いながら魚の質問を用意したって、前向きというか健気というか、憎めないね。
林先生「逆におじさんから質問してみたいと思うんだけど、人間のまぶた、これは何のためにあるんだと思う?」
挑戦者「目が乾燥したらまばたきするため。」
林先生「そうだ! それ以外に何かあるかな?」
挑戦者「んー、目をつぶる。」
林先生「あ、そうだね。目をつぶるって、休む時にも役に立つよね。目の表面、レンズとか角膜とかあるけれども、目の表面に傷がついたりすると大変だよね。そういうのを防ぐ役目もあるし、光の量を調整する、もちろん眠る時にはまぶたを閉じてぐっすり休むこともできる。
魚の目は…魚って水の中で生活してるでしょ? だから、まぶたのいちばん重要な役目としての乾燥を防ぐというのは、水の中にずっといるから、目が潤いすぎちゃう場合もあるんだよね。それから水の流れが直接あたっちゃったりすると、ものが歪んで見えたりして困ってしまう。そのために目の周りの皮膚から薄い膜がついていて、眼球に直接水が触れないようにはなっている。それがある意味ではまぶたの役割をしてるのかなと思います。
あと、鳥の目を見てると時々シュッと白いものが出てくるの知ってる?」
挑戦者「知らない。」
林先生「よく見ててみな。目のところに時々白い膜がシュッと出るんです。これね、シュッと出るからじゃないんだけど瞬膜…瞬間に出る膜って言って……おじさんのダジャレになっちゃうんだけどね(笑)」
田中先生&アナウンサー「(笑)ハッハッハッハッ…」
大人たちで盛り上がる。1年生に通じたかな?

林先生「瞬膜という膜があって、実は魚にもこの瞬膜を持ってるものがいて、サメの仲間に見られます。これはやっぱりまぶたと同じ役目をしていると思います。鳥なんかは目の乾燥を防いでいるということですね。ですから鳥は年中開きっぱなしじゃなくて、時々その瞬膜を見ることができますよ。」
挑戦者が好きなジャンルに合わせて鳥の話もしてくれる優しい林先生。この質問は想定外だったのかどうか分からないけど、お子さんの興味に合わせて説明できるの素敵だな。

Q6 何でアサガオは朝は青っぽいのに後から紫っ
  ぽくなるんですか?(5才女子)

アナウンサー「○○ちゃんはアサガオのお花を育ててるの?」
質問者「はい。」
アナウンサー「じゃ、お家のアサガオの話?」
質問者「はい。」
アナウンサー「咲いた時、朝は青っぽかったのね? 紫っぽくなったのはいつ頃? お昼とか夕方とか夜とか。」
質問者「んー……お昼ぐらいで。」
田中先生「朝、青くてきれいかったやつが萎れてくると、だんだん赤くなってくんやんね。で、夕方には紫がかってしまったという現象を見たんやね。」
質問者「はい。」
田中先生「このアサガオの花の色というのはね、アントシアニンという名前のものなんやけども、この名前聞いたことある?」
質問者「ないです。」
田中先生「ないか。じゃあ今、もう確実に覚えてもらわないとこのお話できないんで、“アントシアニン”って言ってみてくれる?」⇦復唱タイムの中の王道的専門用語、アントシアニン。何度となく聞いて私も覚えたわ。
林先生「(笑)フッフッフッフッ…」⇦林先生も聞けて嬉しそう。
質問者「あんとしあにん?」
田中先生「おっ、そうそう。アントシアニンね、これ覚えといてね。これは青い時も、萎れる時の赤紫がかった時も、同じアントシアニンが変化してるの。花の色水ってとったことある?」
質問者「あります。」
田中先生「あるんや! ほなこの青いのからとったことある?」
質問者「あります。」
田中先生「あるんや。ほおお。透明の袋に花入れて、ちょっと水入れてキュッキュッと揉んでたら、出てくるね。」
質問者「はい。」
田中先生「ちょっと温かいお湯入れたらもっとよく出てくんのやけども、そうしてとった色水に、台所に料理に使はる酢ぅってあるの分かるかな?」
質問者「え?」
アナウンサー「お酢。」
田中先生「酢ぅ。すっぱーい…」
質問者「夏休みにやりました。」⇦すごい!
田中先生「あ、やったんや! ほしたら、その色水にお酢をちょっと入れたら、ワアーッと赤紫に変わったでしょう?」
質問者「はい。」
田中先生「そしたらもう1つの方もやったかな? アンモニア水っていう虫さされに塗る時のお薬があるんやけども、それ加えてみたことある? それは加えてないか?」
質問者「はい。」
田中先生「また機会があったら、虫さされの時に塗るアンモニア水っていうの売ってるから、それ買ってきて、その揉んで出した色水にポトンポトンと落としていくんや。そしたらね、きれいな青になって、緑になって、黄色にも変わっていくという変化が見られる。これがアントシアニンというものの性質なんや。
だからもう○○さんが分かったように、朝、真っ青やったやつが、夕方に赤紫になったというのは、花びらの中がどんな状態になったんやと思う?」
質問者「…え………」
田中先生「酢を入れたような状態に変化したんやね。花びらってだんだん萎れてくると、そういう変化を起こすんや。だからアントシアニンというものの色がだんだん変わってくるの。それが朝は青くて夕方見た時に紫がかってたっていう理由です。いいですか?」
質問者「はい。」
花びらに酢を入れた状態、つまり酸化なわけだけど、未就学のお子さんに酸化を説明するのはやっぱり大変かな。酸素の話からしないといけなくなりそうだし。

田中先生「よく見て実験もしてるんやね。ぜひ今度、アンモニア水入れる方も確かめてみて下さい。」
質問者「はい。」
田中先生「アサガオ無かったら、紫キャベツていうのが同じアントシアニンやからね、それで搾り取ってくれてもいいから。」
アナウンサー「紫キャベツとか、ブルーベリーなんかも大丈夫ですか?」
質問者「あ。」⇦思いあたるものがあったのか?
田中先生「はい。紫タマネギもそうですね。」
アナウンサー「○○ちゃん、先生のお話聞いてどう思った?」
質問者「楽しかったです。」
自分で実験してるから先生のお話も分かりやすかっただろうし、追加の実験も想像すると楽しそうだよね。

Q7 メダカとミナミヌマエビとドジョウを一緒に
  飼っています。エビとドジョウは一緒に住み
  にくいと兄が言っていましたが、仲良く暮ら
  しています。このまま一緒に育ててもいいで
  すか?(小4女子)

アナウンサー「お家で同じ水槽で飼ってるのね?」
質問者「はい。」
アナウンサー「メダカとドジョウと、もう1つは何のエビ?」
質問者「ミナミヌマエビ。」
林先生「あっ、ミナミヌマエビ。あああ…」
アナウンサー「何匹ぐらいずつ飼ってるのかしら?」
質問者「メダカは15匹くらいと、エビが10匹ぐらいで、ドジョウが5匹ぐらいです。」

林先生「こういう水の中の生き物を飼育するの好きなの?」
質問者「はい。」
林先生「今、ミナミヌマエビって言ってくれたかな?」
質問者「はい。」
林先生「こちらでスジエビって聞いてたもんだから、スジエビだったら問題ないかなと思ったんですけど、メダカ、スジエビまたはミナミヌマエビ、ドジョウ、いずれもこの3種類を同じ水槽で飼うことは問題はないと思います。
今エビの方がミナミヌマエビって言ってくれたけど、スジエビミナミヌマエビだと、ミナミヌマエビは小さいでしょう?」
質問者「はい。」
林先生「だから、メダカは襲うことないんだけど、ひょっとするとドジョウに食べられてしまう危険性があるんだよね。だからミナミヌマエビの場合は、3種類一緒に飼うのはちょっと難しいかな。お兄さんがそういうふうに言っておられた?」
質問者「はい。」
林先生「うん、お兄さんの忠告を聞いた方がいいかもしれない。○○ちゃん知ってると思うんだけど、メダカは中層とか表層を泳ぐ魚で、実はメダカってすごくなわばりを持つんだよね。こういう共同で生活していても、なわばりをすごく強く主張する魚だから…」
アナウンサー「表層というのは水槽の上の方を泳いでるってことですか?」
林先生「そうですね、水槽の表面の方を泳ぐ。ところがなわばりを作る時は、中層も使うようになる。メダカだけで飼ってる場合はそのなわばりが非常に明瞭に出てくる。だけど、ドジョウなんかと一緒に飼ってる場合は、ドジョウの方が体も大きいし、泳ぎもメダカに比べると速かったりするんで、そのなわばりが少し小さくなるかもしれない。ドジョウは見てると分かると思うんだけど、泥の中で生活していたり、底の方で生活する魚だよね。だからメダカとは住む場所が違ってるから、両方飼っても生活場所でトラブルが起きることは少ないかなと思います。」
質問者「はい。」
林先生「ただしミナミヌマエビ…これは(水槽の)中に沈む生木を入れたり水草を入れたりして、
隠れ場所を作ってあげてますか?」
質問者「はい。」
林先生「エサはどういうのをあげてるの?」
質問者「メダカのエサの沈んだやつ。」
林先生「沈むタイプのエサ?」
質問者「はい。」
林先生「で、メダカはそのエサも食べてる?」
質問者「はい、食べてます。」
林先生「メダカはどっちかというと表面に浮くタイプのエサがいいとは思うんだけど、食べてれば問題ないと思うんだけど、いずれにしても体の大きさがミナミヌマエビって、メダカと同じくらいのサイズじゃない? またはちょっと小さめじゃない?」
質問者「ちょっと小さめ。」
林先生「そうだよね。だからこの中でいちばん神経質な生き物なんだよね。だから、他の魚の動きだとか、またはちょっかいを出されたりすると思うんだけど、あとはエサを採る時にも競争になって、ちょっとツラいかなと思うんだよね。だから、水槽が余分にあるんであれば、ミナミヌマエビだけ別に飼ってあげた方がいいかもしれない。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○ちゃん、今は仲良く暮らしてるの?」
質問者「はい。」
林先生「何匹というか、今メダカはどのくらい飼ってるの?」
質問者「けっこういっぱい飼ってる。」
林先生「それでミナミヌマエビも?」
質問者「5~6匹。」
林先生「ドジョウは?」
質問者「ドジョウも5~6匹。」
林先生「んー、水槽の大きさは?」
質問者「だいぶ大きいです。」
林先生「横幅が60センチぐらいはある?」
質問者「はい、あります。」
林先生「そうか、そうすると……3種混合で、大きさ的には問題ないんだけども、あとはそれぞれの魚とエビの性格が少しずつ違うから、ミナミヌマエビはできれば別にしてあげた方がいい。あと、それだけ大きい水槽だと、今エビだとか小さな魚の赤ちゃんを飼うためのケースっていうのが別にあるんですよね。ペット屋さんに行くと売ってるから、そういうのにミナミヌマエビを避難させてあげるというのも手かもしれない。そうすれば1つの水槽で飼える。あとセパレーターと言って、水槽の中を区切るプラスチックの板があります。穴がいっぱい空いてるから、水を濾過するためには1つで十分なんだけども、そういうので分けてやったらどうかしら?」
質問者「ああー…」
林先生「そういう方法もありますよ。」
質問者「はい、分かりました。」
林先生「お兄さんの忠告は正しいと思います。お兄さんとまた相談して、飼育して下さい。」
質問者「はい。」
質問の事前情報と食い違いがあったようだけど、質問者から聞き出して、実際のエビに合わせて回答しててさすがだ。結果往来だけどスジエビだった場合よりお話が興味深かった感じがする。お兄さんの面目躍如にもなったし。

アナウンサー「○○ちゃんが面倒見てるの?」
質問者「お母さんとお父さんと…みんなで」
林先生「そうかぁ、お兄さんは…忠告だけ?(笑)」
田中先生「(笑)ハハハハ」
アナウンサー「○○ちゃんは何がかわいいですか?」
質問者「近寄ったら、お腹が空いてたら浮かんでくるのが面白いです。」
林先生「うーん、そうだねえ。エサを食べてくれると嬉しいよね。あと注意。エサをやり過ぎないように。少しお腹を空かすぐらいの方がいいと思うけどね。たくさん飼ってるから調節が難しいかもしれない。」
アナウンサー「○○ちゃん、今日林先生から聞いたことをお父さんやお母さんにも伝えて、みんなで相談してみようか。」
質問者「はい。」

質問終わり~先生方から一言
田中先生「今日はサクラの花と葉っぱの出方、松ぼっくりタンポポの発芽、アサガオの花の色の変化って、身近な植物をきちんと観察したり、実験したりして質問してくれたんで、楽しかったです。」
アナウンサー「そしてクイズにも正解して…(笑)」
田中先生「(笑)そうですね。“ジャンジャン”って言ってほしかったけど。(笑)ハハハハ」
正解したのに効果音がなくて寂しかった…今後もクイズに他の先生を巻き込むなら、ちょっと考えてあげた方がいいかも。

林先生「(番組が)日曜日にやるようになってから、ずい分質問を頂いているんですけど、「夏休み子ども科学電話相談」の時より、かなり高度な質問が多くなったような気がして、こっちも一生懸命勉強しないといけませんね。
あと、今日は久しぶりに田中先生とご一緒したんですけど、先生の“アントシアニンって言ってみな”っていうやつ、(笑)これが聞けて良かったです。」
アナウンサー「(笑)ですね、私もそう思いました。」
やっぱり、林先生も嬉しかったのね。

最後にお二人ご一緒の「さよなら」も和んだなあ。