あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

夏休み子ども科学電話相談7/21 とりとめのない感想

7/21のジャンルは
 鳥 川上和人先生
 恐竜 田中康平先生

今日から8/4まで15日連続で生放送の「夏休み子ども科学電話相談」。ここしばらく10分遅れだったのも、今日は久々に10:05から開始。

冒頭でも話題になった「恐竜博2019」、私も見に行った。アナウンサーは初日に80分待ちの表示も見たと混雑ぶりを伝えてたけど、私は平日だったので、行列も待ち時間もなく、スムーズに見て来れた。子どもの姿もけっこう見たけど、夏休みになったこれからが、もっと子どもだらけになるんだろうなぁ。老若男女、お国も色々、みんな関心あるんだなぁと思った。

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私はむかわ竜がかわいい雰囲気あると思った。
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組み上げたむかわ竜の骨格標本の化石は複製だけど、その足元に実物の化石が平置きされてた。展示された化石のほとんどが実物だし、ほとんどの展示は撮影OKだから、主催側の力の入れようも窺える。
恐竜の学名にはいろんな意味が込められてるのも、こないだ行って初めて知った。名前の由来もちゃんと記載されてるので、ピントが合わない目を頑張らせて見てきた。

田中先生も先週行かれたそうで、世界初で公開されたデイノケイルスの全身骨格の大きさと姿を「どの恐竜にも似てない」と話してたけど、私は基本的な恐竜の姿がよく分かってなくて、すごさがイマイチ理解できてない。ラジオで聞くばかりで図鑑とかはほとんど見てないし、ちょっと前にNHKスペシャルで今の研究で描かれる恐竜を初めて見たくらいである。デイノケイルスもピンク系のかわいらしい羽毛だったような。
アナウンサー、「かなり鳥のイメージという気がした」と、上手く川上先生につないだ。NHKスペシャルの恐竜特番の監修にお名前あったものね。
川上先生「何て言うか……恐竜は毎年恐竜博をやってるのに、鳥類博はやってもらえない。どうせ、恐竜も最近は羽毛でいっぱいにしてるので、もう鳥類博でいいんじゃないかという気がしてるんですけど。」⇦冒頭からご不満。
田中先生「一緒に出来たらいいですよね」と上手く収める。

Q1 ハシビロコウと結婚するにはどうしたらいい
  ですか?(小2男子)

「夏休み」の初っ端から想定外すぎ。
アナウンサー「(結婚したいのは)どうしてですか?」
質問者「ハシビロコウが大好きで、今、絶滅危惧種だからです。だから結婚して子どもを残したいと思ったからです。」
ハシビロコウの体全部が好きで、動物園でも見たことがあるそうで、本気で絶滅を心配してる様子。
川上先生「はいどうもこんにちは、川上でーす。人間と鳥が種類が違うのは分かると思うけど、種類が違っても子どもが出来る場合があります。そういうのは聞いたことありますか?」
質問者「……聞いたことありません。」
川上先生「鳥の中でもマガモカルガモ、哺乳類で有名なのは馬とロバで、種類が違うけど子どもが残るということはあります。そのためには、2つの間にどういう条件が必要か、考えてみようか。どういう条件が必要だと思う?」
質問者「……」
川上先生「例えば、人間と魚だったら、結婚して子どもが出来ると思う?」
質問者「思いません。」
川上先生「難しそうだよね。でもさっきの同じカモの仲間のマガモカルガモというのは、近い仲間だったら子どもが出来る可能性があるということです。じゃあ、ハシビロコウと○○君は、実は同じ祖先から進化してきたって知ってますか?」
質問者「し、知りません。」
川上先生「実は同じ祖先から進化したんです。それがどれぐらい前だったのかが重要なんですよ。どのぐらい前だと思いますか?想像でいいです。」
質問者「……1億年前?」
川上先生「じゃあ、ここは古い生物を研究してる田中先生に聞いてみましょうかね。」
田中先生「川上先生から急に質問が飛んで来たんですけど、○○君は哺乳類、ハシビロコウは鳥だよね。この2つが枝分かれしたのは、ずっっと昔、恐竜が生きていたよりも前の時代で、古生代というけど、3億年前だね。」
川上先生「聞いた?すっごい古い時代なんだよね。人間と鳥は、3億年前から別々の生き物に進化してきたんですよ。そうすると、人間と鳥は、子どものでき方がずいぶん変わってしまって、鳥はどうやって子ども産むか知ってる?」
質問者「たまご。」
川上先生「そう! じゃ、人間は?」
質問者「…おなか。」
川上先生「そうだよね、お腹から赤ちゃんが出てきて卵を生まないよね。体のつくりが違ってしまって
、人間と鳥では子どもを残すことが難しいんですよ。」
質問者「…はい。」
川上先生「そこは難しいと思うんだけれども、○○君が結婚して子どもを作りたい理由は何だっけ?」
質問者「ハシビロコウが大好きで、絶滅危惧種だからです。だから結婚して子どもを残したいと思ったからです。」⇦メモを一生懸命読んでるのかなぁ。
川上先生「うん、そうだよね、絶滅しないようにっていうのがいちばんだと思う。じゃあ、何でハシビロコウ絶滅危惧種になってるか、知ってますか?」
質問者「獲物のマボ(?よく聞き取れず)っていう魚が、人間が持ち込んだ魚によって食べられたり、湿地帯がなくなって住めなくなったり。」⇦ちゃんと調べてる。ちゃんと心配してるんだ。
川上先生「うん!そうだよねぇ、食べ物がなくなったり住む場所が減ったりしてるんだよね。だったら、それを解決するのがいちばんだと思うんですよ。解決できないから減っちゃってると思うけど、それをずっとそのままにしてたら絶滅しちゃうかもしれません。そのためには何ができるかな? 例えば住む場所が減らないようにするには、どういうことができると思いますか?」
質問者「……」
川上先生「例えば、農業を始めるために湿地帯を開発してたりするんです。農業をやらないと地元の人がご飯を食べられなかったりするし、まず地元の人が豊かにならなきゃいけないとかあると思う。大きく言うと、世界が平和になって、みんながご飯をちゃんと食べられて、野生の環境を開発しなくても生きていけるようになったら、ハシビロコウも絶滅しないと思う。
だから、結婚で子どもを作るのは難しいから、ハシビロコウが絶滅しないように、他の方法をぜひとも考えて…僕らの世代では解決できなかった問題だけど、それを○○君たちの世代で解決していってほしいと思っています。」
質問者「はい。」
アナウンサー「ハシビロコウの生息地はアフリカですか?」
川上先生「アフリカ全体ではなくて中部の…」
質問者「アフリカ中南部ビクトリア湖です。」
川上先生「おー、よく知ってるね~!それだけ勉強していろいろ分かってるんだったら…」
質問者「あまり勉強してないです。」
川上先生「いやぁ、それだけ勉強してれば充分だよ!で、好きってのは重要。好きだから守りたいと思う、それはすごく重要なことだから、頑張ってくれると嬉しいです。」

ハシビロコウとの結婚から環境保護につなげていくとはすごい回答だなぁ。でも絶滅危惧種であることが質問のベースだったからこそ。質問者が真面目に調べて考えていたからこそ。

質問者「ハシビロコウと結婚できなかったら、アフリカに行ってハシビロコウを救いたいです。」
川上先生「ぜひ頑張って下さい。」
質問者「アフリカに行くにはどうすればいいですか?」
川上先生「そうだねえ、……実は僕、アフリカに行ったことがないので、それについても勉強して下さい。」
川上先生の調査地は小笠原諸島


Q2 恐竜をペットにすることはできるんですか?
  (小2女子)

また面白そうな質問が。質問者は今はアカハライモリを飼ってて、恐竜をペットにして、餌やりや散歩の時にどうなるのか知りたいそうな。

田中先生「どの恐竜のペットがほしいですか?」
質問者「恐竜というより海竜なのですが、モササウルスをペットにしたいです。」⇦海竜と分類してくるあたり、やっぱり詳しそう。恐竜博にもモササウルス類の実物の化石あったな。
田中先生「モササウルスねぇ…これはけっこう大変だねえ。恐竜とは別の爬虫類なんだけど、海に住んでるよね。しかも体が10メートルを超える。しかも肉食だから、飼うにはものすごく大きな水槽と、海水と、あとエサがたくさん要るよね? 今だったらイルカとかマグロを食べさせないとダメじゃないかな? けっこう大変かも。」⇦水族館でも10メートル級を泳がせる水槽は…エサ代のために入館料いっぱいとらないと飼えないよなぁ。
田中先生「散歩させるんだったら、陸にいる恐竜の方がいいよね? それで、犬や猫みたいに“お手”とか“待て”みたいなしつけをしてみたい?」
質問者「したいです。」
田中先生「じゃ、人の言ってることがある程度分かる恐竜がいいよね? ○○さんが飼ってるアカハライモリはどう? 人の言うことを聞く?」
質問者「聞きません。」
田中先生「聞かないよね。恐竜の中から鳥が進化してるけど、鳥を飼ってる人もいて、人の言うことが分かる鳥もいるよね? だから、恐竜の中でも鳥に近い恐竜の方が、ペットにしてしつけをするのにいいんじゃないかと思います。ちょうどいい恐竜がいて、イーという名前の恐竜がいます。図鑑にもまだ載ってないかもしれないのでインターネットで調べてほしいんだけど、すごい小さな恐竜で体重が700グラムくらい、缶ジュース2本分かな? ○○さんの肩にも載せられるかもしれないよね。体が小さいのでペットとして飼いやすい。それからこの恐竜、コウモリみたいな見た目なの。手に膜状の皮膚があって、コウモリみたいに空を飛ぶことが知られてる。」
質問者「へえええ~~」
田中先生「ムササビとかコウモリみたいに、家の中で放し飼いにして、バタバタと飛んだりもできるかもしれないね。しかも、この恐竜は小さいから雑食性…植物も肉も昆虫も何でも食べるから、ペットとして飼いやすいと思う。」
質問者「へえええ~~」⇦興味ありあり?
田中先生「だから、イーとかイーの仲間だったら家の中で一緒に遊べるかもしれないよ。」
アナウンサー「川上先生、いかがですか? 鳥の観点から…」
川上先生「恐竜を飼う醍醐味は何かって考えたんですけど、やっぱり恐竜らしいものを飼うというのが醍醐味だと思うんですよ。そうすると、イーは“いわゆる恐竜”っぽくないので、僕のおすすめは、モノニクスとか面白いんじゃないかと。モノニクスは聞いたことある?」⇦鳥の先生が恐竜の質問を投げかける。
質問者「あります。」
川上先生「あれだよね、手の指が1本しかないやつだよね? ちょっと変わってるし、体の形は恐竜っぽいし、そんなむちゃくちゃ大きくはないし。モノニクスなんてどうかと思うんですけど(笑)、僕なんかはそれだなと思って聞いてました。」
アナウンサー「(笑)そうですか。私はNHKスペシャルを見て、穴ぐら暮らしをしていたというプロトケラトプスがかわいいと思ったんですけどね。一緒にお散歩するのにね。」⇦アナウンサーまでおすすめ恐竜を語り出す。
アナウンサー「○○さん、どうですか? こんなのを飼ってみたいって思った?」
質問者「はい。」
田中先生「インターネットとか図鑑を見て飼いたい恐竜を調べてみてもいいですね。」

恐竜の先生が鳥っぽいのを、鳥の先生が恐竜っぽいのを勧めるなんて。田中先生の師匠の小林先生が回答してたら逆の展開で張り合っていたと思う。

Q3 鳥は恐竜から進化する時に、体がどうして小
  さくなってしまったのですか?(小1男子)

川上先生「はいどうもこんにちは、川上でーす。確かに鳥と恐竜だと、鳥の方が小さいよね。じゃ、鳥の中でいちばん小さい鳥ってどんなのか知ってる?」
質問者「んー、えっと、ハチドリとか、スズメとか。」
川上先生「あ!よく知ってる!うんうん、いちばん小さいのがハチドリ、正解です。その中でもマメハチドリというのがいて、重さが2グラムしかないの。」
質問者「…ちっちゃ。」⇦かわいい。
川上先生「一万円札で2枚分。すっごい軽い。」⇦1円玉じゃなくて?
川上先生「じゃあ、恐竜の中でいちばん小さいのってどれぐらいだと思いますか?」
質問者「んーと、んーとねぇ、まぁ、棒ぐらい?」
川上先生「棒ぐらいね。重さでどのくらいだと思う?」
質問者「んーとねぇ、……お父さんを10人分ぐらい。」⇦お父さん10人分の棒。「いとしのムーコ」でムーコが遊んでる棒が浮かぶけど、この重さではムーコ何もできないな。
川上先生「よーし、ここは田中先生に聞いてみようかな。」
田中先生「そうですね、最小を決めるのは難しいですけど、最近、2か月前ぐらいに(発表された)、アンボプテリクスっていう名前の恐竜。これもまだ図鑑に載ってないから、インターネットで調べてほしいんですけど。」⇦最新の情報じゃないか。さっきも図鑑に載ってないような恐竜を紹介してて…すごいことが次から次と。
田中先生「これ、300グラム位と言われてます。」
質問者「エッ?」 
田中先生「ジュースの缶1個分ですね。」
川上先生「恐竜にも小さいのがいるけれども、小さくても300グラム。まぁ食パンだと4枚分ぐらい。ということで、やっぱり鳥の方が小さいというのは、○○君が言った通りです。」
さっきからいろんな例えや単位がでてくるが、川上先生の基準が不思議。食パンは何枚切りだ?
川上先生「何で小さいのかを考えたいんだけど、最初は鳥も大きいのも小さいのも、いろんな種類が生まれたと思うんですよ。でも、小さい方が得だということがあって、小さい鳥が進化したと思います。じゃあ、小さい方が得なことってどんなことが在りますか?」
質問者「小さいと…鳥って虫とかを食べますし、虫の方がもっと小さいから、逆に上から襲えるんじゃないか。」
川上先生「おっ、いいねえ!すごくいいところに気づいたと思う。体が大きいと小さい虫を食べるのが大変だし、見つけるのも大変。でも体が小さければ、他の恐竜が食べられない小さな虫を食べられる、そしたら得だよね。そしたら大きいやつよりも小さい方が得で、子どももたくさん残せるから、小さい鳥が進化したというのはあると思います。
他にも、体が大きいと細い木の枝には留まれないよね。小さければ細い枝にも留まれるから、そういう所にいるものも食べられるし、休憩もできる。」
質問者「でも、鳥ってミミズも食べるって聞いたんですけど、ミミズって土にいることが多いから、襲うのは大変なんじゃない?」
川上先生「あ、そうだよね。ミミズは土の中にいて見つけるのも大変だし、体が小さいと食べにくいかもしれない。土を掘るのも大変だし。ただ、鳥の中にも体の大きな鳥もいて、ミミズを食べるのが得意なのもいれば地面を歩くのが上手な鳥も進化してるんだよね。世界にはいろんな食べ物があるので、いろんな食べ物に合わせて大きいのも小さいのも進化してる、ということだと思う。
あとは、襲われたときに逃げやすいというのもあるかもしれない。」
質問者「ですけど、大きい動物は、たいてい草食系が大きくなってるから、鳥も大きくても小さくても逃げやすいとは言えるんですけど、大きい方が有利なんじゃないかと思います。」
川上先生「おぉ、よく知ってるねえ! 鳥でも草食だけど体が大きいのがいるのを知ってますか?」
質問者「んと…ダチョウとか?」
川上先生「正解。体を大きくすることで襲われにくくしているものも確かにいます。一方で体が大きいと物陰に隠れることが難しいから、見つかった時にも大丈夫なくらい大きい、ということだと思うんですね。
いろんな闘い方があると思うんですよ。○○君も誰か強い人が来て、こりゃ間違いなくやられるって時に、どうやって自分を守るか考えてみてほしい。いろんな守り方ってないですか?」
質問者「体が小さい場合は、あの、何ていうんだろな、あの、小さい…穴に隠れたり…?」
川上先生「あ、いいねー、小さければ穴に隠れることもできるし、大きくて強ければ闘うこともできるし、足が速ければ走って逃げちゃうこともできるし、いろんな方法がある。生物は、そうやっていろんな方法を見つけて、それぞれの生物がこれだと得だなっていう方法で進化してきてるんだよね。だから鳥の中にも大きいのも小さいのもいて、小さい方が得なこともあれば大きい方が得なこともあると思うんです。そうやって選ばれてきた結果、今の生物たちがいるんですね。
○○君はいろんなことを知ってるし、ちゃんと考えられていると思う。だから、後で小さい方が得だと思うことをもっと考えてほしいです。」
質問者「あと、ちょっと聞きたいんですけど、ダチョウは体が重くても、脚の筋肉がすごいから走るのが速いけど、もっと速いチーターなどには襲われないんですか?」
川上先生「あ~十分にあると思います。でも、襲う側にとっても、速く走って逃げるものとあまり逃げないものがいたら、逃げない方を襲う方が楽ちんだよね。頑張れば捕まえることができるけど、どんどん逃げちゃうような鳥がいたら、もっと捕まえやすい、ケガしてるとか病気になってるとか子どもとかを襲うんじゃないかと思います。」

1年生ながら話がしっかりしたお子さんだった。

Q4 恐竜の時代には、プテラノドンやランフォリ
  ンクスのように空を飛べる爬虫類がいたのに、
  今は飛べる爬虫類がいないのはどうしてです
  か?(小2男子)

田中先生「このプテラノドンとかランフォリンクス、まとめて何て呼ぶか知ってる?」
質問者「翼竜。」
田中先生「そうだね、すごい。翼竜は空を飛ぶ爬虫類だね。翼竜って今も生きてる?」
質問者「生きてない。」
田中先生「生きてないよね。今、空を飛ぶ動物って何がいる?」
質問者「鳥。」
田中先生「鳥が最初に誕生したのは、今から1億5000万年前だと言われてる。恐竜時代の真ん中あたりかな。」
質問者「真ん中……ジュラ紀か。」⇦スルッと出てくるのすごい。
田中先生「そうそう、ジュラ紀の後期と呼ばれる時代かな。この時は翼竜はまだたくさんいた。だけど鳥がグングン進化して、翼竜は少なくなっちゃったんだよね。たぶん、鳥の方が羽根のつくりが違うし、小回りが利いたり、翼のメンテナンスにも有利で、翼竜よりも地球に上手く生活するようにできちゃったんだよね。だから最終的には翼竜が衰退したんじゃないかと思います。
でも、今も空飛ぶ爬虫類がいるの知ってる?」
質問者「知らない。」
田中先生「飛ぶというか、枝と枝の間をピューッと滑空する爬虫類で、トビトカゲっていうのがいるんだけど調べてみてね。翼竜はいなくなったけど、ちょっとだけ飛べるトカゲとか爬虫類も生き残ってるから、調べてみると面白いんじゃないかと思います。川上先生はこの質問はどうですか?」
川上先生「そうですね、田中先生が翼竜と鳥を比べて説明してくれたけど、どっちが飛ぶ能力として優秀だと思いますか?」
質問者「……鳥類?」
川上先生「そう!鳥類の方が優秀なんだよねー!」⇦分かりやすくテンション上げましたね。上手く誘導した感じもしますが。
川上先生「鳥類がいなかった時代には翼竜も飛ぶことができました。そこに鳥類が現れて上手に飛べたから、それらがどんどん勝っていって翼竜は絶滅しました。じゃ、今の爬虫類から翼竜みたいなのがもう一度進化しないかなって考えるけど、もう鳥っていうすごく優秀な生物がいるから、それができないんじゃないかと思います。」

Q5 僕は暑くて夏はお布団をかけないけど、鳥た
  ちは羽根がたくさんあるのに夏の暑い時でも暑
  すぎないのですか?(5才男子)

川上先生「はいどうもこんにちはー川上でーす。ここんとこ暑いよね。暑いと○○君はどうなっちゃう?」
質問者「んーと、汗びっしょりになって、朝起きた時、いっつも汗びっしょり。」⇦代謝が良いんだね
川上先生「汗かいちゃいます。汗をかかなかったらどうなっちゃうと思いますか?」
質問者「んー……」
川上先生「汗をかかないと余計暑くなっちゃうんです。汗をかくと体の中を冷やしてくれます。汗をかくと熱も外に出やすいし、体の表面に水がつくから、それが蒸発するときにヒヤッと涼しく感じたりするんです。暑い時に汗をかくというのは、とても良い方法なんだよね。
でも、鳥が汗をかいてるのをみたことがありますか?」
質問者「見たことない。」
川上先生「見たことないよね。鳥って汗をかけないんです。だから夏の暑い時は、すごく暑いと思います。」
質問者「羽根でバタバタして、体温を調節する?」
川上先生「あっ、そういうの見たことあります? そうそう、汗をかけないから、他のいろんな方法で体温を調節してます。バタバタするってのもあるし、他にどういう方法があるか知ってます?」
質問者「んー、水浴びする?」
川上先生「水浴びもそうですね。人間もやるし鳥もそれで体温を落とせるよね。他は?自分と同じように考えてみると分かるかもしれない。
例えばカンカン照りでお日様が暑い時、どこに行く?」
質問者「寒い場所?」
川上先生「ね、涼しい所、陽が当たらない日陰に行きますよね。鳥を見てると日陰に行っていることもよくあります。他にも風が吹いてる所に行って口を開けて、口の中に風を入れることもあります。」
質問者「南極とか北極には行かないの?」⇦さっきの寒い場所って、そこを思ってたかな?
川上先生「遠すぎるかなーちょっと。遠い所に行くのは大変だし、寒すぎて死んじゃっても困るから、なかなかそういう訳にもいかないですね。
で、もう一つ大切なことは、羽毛があるのをどうするかっていうところだと思うんですよ。羽毛があると暑いよね。○○君は、暑い時、カンカン照りの時、上に福を着ているときと着ていないときだと、どっちの方が暑いと思いますか?」
質問者「んー服を着ている。」
川上先生「確かに、服が邪魔になって暑いよね。でも、カンカン照りだったら、太陽が皮膚に当たりすぎて、服を着ない方が暑くなることもあるんだよね。日傘って聞いたことある? お日様がどんどん照ってる時に日傘を差すと日陰ができて、体に太陽が直接当たらないから、ちょっと涼しくなるよね。もしかしたら羽毛にはそういう効果もあるかもしれないです。
日傘は熱々になるかもしれなくて、鳥も羽毛に覆われてると羽毛が熱々になるかもしれないです。でも、羽毛は体からちょっと離れてるんだよね。体から生えてはいるけど、体の表面と羽毛の間には実は空気の層があるんです。間が空気になってて浮かんでるんです。そうすると(羽毛の)表面が熱くなってもその熱さが中に伝わってこないかもしれないです。そうしたら、羽毛があってもそんなに暑くないかもしれません。」
空気の断熱効果かぁ、なるほど。鳥の体温は人間より高いと、この番組で聞いたことあるような気もするけど、暑さに強いかもしれないね。
川上先生「あとは羽毛の色によって暑さが違うと思うんですけど、黒いと暑くなりやすかったりするんですよね。羽毛を脱ぐことはできないし、汗をかくこともできないけど、いろんな方法で涼しくなるように鳥たちも頑張ってます。そういうことをしなきゃいけないってことは、やっぱり暑くて暑くてしょうがないと思っている、ということだと思います。
今度、暑い時に鳥が本当に日陰にいるかどうかとか、見に行ってもらえばと思います。」
アナウンサー「田中先生、恐竜も水辺に足をつけて体を冷やしていた、ということも考えられるんですか?」
田中先生「恐竜の方が鳥よりも体温調節が苦手だったと思うんですよね。水に入ったり日陰に行ったり、行動で体温調節していた部分はあると思います。」
アナウンサー「○○君も暑い時はプールに行ったりする?」
質問者「うん、幼稚園でプールしてる。でもね、4日しか入ってない。」

幼稚園生で体温調節なんて言葉を知ってて、自分で考えて話もできて、すごかったな。
10時台の質問は全部、先生お二方が何かしらコメントしてたなぁ。もはや「鳥と恐竜」で1つのジャンル化してないか?

11時台前半は「あの後どうなった?」
元になるのは去年の8/24の「夏休み子ども科学電話相談」での、当時小2の男の子からの質問。
「カレンダーでハトは首を振ると書いてましたが、縦に振るんですか?横に振るんですか?」
川上先生「答えから言っちゃうと、両方まちがいでーす!」
質問者「ガーーン!!」
スタジオ内大ウケ。
川上先生「鳥が首を振るっていうのは、上下でも左右でもなく、前後なんです。何で首を振るのかを考えたいんだけども、」
質問者「質問しようと思っていた。」
川上先生「おっ、そうかそうか、先に言っちゃってごめんね。もう一回やり直そうか?」
質問者「いや大丈夫です。」
川上先生「歩く時にまず首を1回伸ばします。前に出します。その状態で足を1歩踏み出すんだけど、その場所に頭を固定したまま、体をギュッと引き寄せるんですよ。そうすると頭を動かさずに体を動かすことができて、目で見てる風景が変わらないんだよね。次の1歩を踏み出す時にまた首を伸ばして、次に体を引っ張るっていうことをやると、風景がしっかりと見えている時間が長くなるんだよね。
だから、鳥が首を振っているって言い方をするけれども、あれは間違いで、首を止めてるんだよね。ということをすることで、目が横についてるけれども、風景がちゃんと見えるようになってるんです。
ハトだと歩くスピードが速すぎて分かりづらいけど、サギっていう鳥は首が長いでしょ? ゆっくり歩いてる時に頭をギュッと前に出して体を引き寄せて、その時に頭が全然動いてないのが分かると思います。そういうのも観察しながら見つけて下さい。」
質問者「はぁい。」

風景が流れていかないようにしてるというのは、去年聞いてて初めて知ったんだった。

3年生になった質問者再び電話で登場。
アナウンサー「川上先生がもう一度観察してみてねというお話をしてましたけど、見てみましたか?」
質問者「はぁい。」⇦去年と声が同じ調子。
アナウンサー「何の鳥を見てみた?」
質問者「ハト。」
アナウンサー「観察し直してみてどうだった?」
質問者「えっと、何て言えばいいのかな、(頭を止めているのは)分かりづらかったけど、どうして首を振っているように見えるかは分かった。」
アナウンサー「そうか、サギは見てみた?」
質問者「見てみなかった。」
川上先生「はぁい、どうもこんにちはー川上でーす。ハトをよく見ることができたのはすごく良かったと思います。すごいよね、首振ってるよね?」⇦本当は振ってないと説明してたのに、何か誘導しようとしてるのか?
質問者「どうして人間には首を振ってるように見えるか分かった。人間は体を基準に考えてるから振ってると思った。」
川上先生「その通り!その通りです。」
アナウンサー「○○君は鳥が好きなの?」
質問者「始祖鳥とかが好き。」
アナウンサー「そうなのね、鳥の図鑑とか持ってたり、野鳥観察もするの?」
質問者「ふだん見るのは、市の鳥のハクセキレイと、カラスとスズメくらい。」
アナウンサー「いろんな鳥を観察したり調べたりして、他にも川上先生に聞いてみたいことがあるんですって?」
質問者「はい。スズメはオオタカの巣に自分の巣を作るけど、オオタカはそれに気づいているんですか?」
川上先生「はい、新しい質問ありがとうございます。スズメはいろんな所に巣を作るんだよね、知ってる? 電柱の穴の空いた所に巣を作ることもあるし、家の軒先とか木の空いた穴にも作ることがあるし、オオタカの巣の下側に巣を作ることもあります。
今日、ぜひ覚えてほしいことがあるんだけども、野生の世界で何かをするとか、ある形を持っているとかには、良いことと悪いことの両方があるということ。得することと損することの両方がある。」
質問者「メリットとデメリット?」
川上先生「うっわ、難しい言葉知ってるなあ!その通りです。じゃあ、オオタカの巣にスズメが巣を作ることにはどんなメリットがありますか?」
質問者「図鑑では、オオタカボディガードにしてヒナを守れる。」
川上先生「その通りだよね、オオタカがいれば、カラスとか他の鳥とか、別の捕食者が襲って来にくくなるよね。これは良いことだね。じゃデメリットって何だろう?」
質問者「オオタカ本人に気づかれたら襲われる。」
川上先生「その通りだと思います。スズメも命がけだから襲われないように、たぶんすごく気をつけてると思います。でも、気をつけてても見つかっちゃうこともあって、その時は食べられちゃうと思います。
スズメがいろんな所に巣を作るって言ったけど、もしオオタカが全然気づかないなら、皆そこに巣を作ればいい訳だよね。」
質問者「でも、そうしたらさすがに気づくでしょ。」
川上先生「そうだよね、だから一部のスズメしかそういうことをしなくて、それ以上やると気づかれちゃう、今やってる中でも気づかれてダメになってるのもあると思います。」
質問者「……ホォ~」
川上先生「でも、生き残りやすくなる部分もある訳だよね。さっき○○君が言ってくれたような、メリットとデメリットの両方あるんだということを頭に起きながら考えると、野生の生物とか自然のことがすごく理解しやすくなると思うんですよ。」
質問者「はい、確かに。」
川上先生「今のスズメについては、○○君はある程度分かっちゃったから、それが答えだと思います。だからこそ、皆が同じことをする訳じゃなくて、いろんな方法を使っている、ということです。」
アナウンサー「○○君は始祖鳥にも興味があるって言ってたよね。何か聞いてみたいことはありますか?」
質問者「ヒノリミスっていう昔の鳥や始祖鳥には歯や手の爪があるのに、今の鳥にはなぜないんですか?」
川上先生「うん、いいねいいね。これについても得と損がある、ここから考えてみたいと思うんですよ。」
質問者「じゃあ、歯を持っている(ことの)得は、いろんなものを押さえられる。」⇦先生の言葉を遮り気味に自分から発言していく、学んだことを自分のものにしてる感じがすごい。
川上先生「そうだね、くちばしで押さえたり噛みついたりできるね。損の部分はありますか?」
質問者「損の部分は…、大きい獲物、つまり自分の体に大切なものを丸飲みしたい時にできない。」
川上先生「あー、丸飲みしづらいってのもあるかもしれないね。あと、歯の分、頭が重くなったりするんじゃないかとも言われてますし、歯が無くなることで鳥はくちばしになってるよね? くちばしは先端が尖ってて、ピンセットみたいに使えるから、器用に使うことができる。唇よりもピンセットの方が細かいものに触れるというのも、くちばしになったら良いことで、それで歯が無くなっている部分もあると思う。」
質問者「(ため息)ハァ~」
川上先生「これも良いことと悪いことの両方あって、そのうち良いことの方がちょっとでも大きければ、そっちの方に進化していくんだと思います。」
質問者「じゃあ、手の爪の方は…(良い子とは)木にすぐ掴まれる。」
川上先生「そうだよね、掴まったり引っかけたりできるし、場合によっては物を掴むこともできるかもしれないね。それはすごく便利だと思う。じゃ、悪いことって何だと思いますか?」
質問者「えっと、飛ぶ時の邪魔になる。」
川上先生「…すごい!もう完璧だと思います。翼に尖ったり出っ張ったものがついていたら、それだけで飛ぶ時の邪魔になっちゃう。でも鳥というのは空を飛ぶのがすごく得意で、飛ぶことによって生き残ってきたような生物だから、きっとそういうのが無い方がいい、ということになったんだろうね。」
質問者「ホォ~」
川上先生「でも、まだ手に爪が残っている鳥がいるの、知ってますか?」
質問者「えっ?」
川上先生「例えば、ダチョウ。翼の指をよく見てみると、爪が残ってたりするんですよ。」
質問者「ホォ~、飛ばないから、爪があっても関係ないんだ。」⇦考えてる~賢い!
川上先生「大丈夫なんだろうね。あと、ツメバケイっていう鳥がいて、翼に爪があるんだけど、さっき○○君が言った通り、爪があることの良いことって何だっけ?」
質問者「木に掴まったりできる。」
川上先生「そう。ツメバケイは子どもの時だけ爪があるんだけども、何かに襲われるとジャンプして木から飛び下りるの。その後、登り直す時にその爪を使う。大人になると無くなっちゃうけど、やっぱり爪があった方が便利だという時は爪があったりする。
とにかく、野生の生物の行動とか形は、メリットとデメリットがあって、そのバランスで進化が起こっているということを、ぜひ覚えていてほしいです。」

最後のこの部分について、先生と具体的な鳥を例に出しながらあれこれ考えて、深く学べていたなぁ。やりとり聞いてた私も。1人の子どもの質問で1つのテーマを深く掘り下げてくやりとり、とても面白かった。

Q6 ふつうの石ころと恐竜の化石は何が違うんで
  すか?(5才男子)

質問文を全部ひらがなで書きたいくらい、子どもらしいたどたどしさ。
アナウンサー「恐竜の化石は見たことある?」
質問者「ある。」
アナウンサー「どこで見たの?」
質問者「はく…はくぶつかん。」
アナウンサー「博物館に行ったんだ、恐竜博に行ったのかな?」
質問者「いった。」
田中先生「恐竜博に行ったんだね。どうだった?」
質問者「たのしかった。」
田中先生「デイノケイルスは見た?」
質問者「みた。」
田中先生「どうだった?」
質問者「みた。」
田中先生「(笑)カッコ良かったよね、すごかったよね。」⇦誘導失敗?して一生懸命カッコ良かったことにする先生。
田中先生「恐竜博には本物の化石もいっぱいあったと思うけど、恐竜の化石が何色だったか覚えてる?」
質問者「うーん、おぼえてない、わすれた。」
田中先生「大きなデイノケイルスの化石は黒っぽかった? 白っぽかった?」
質問者「しろっぽかった。」
田中先生「そうだね、あの恐竜はモンゴルのゴビ砂漠で見つかってるんだけども、白い砂で覆われてて、化石も同じような色をしてるんだよね。だから、化石を見つけるのって、けっこう難しいです。ふつうの石ころと同じような見た目だから、難しい。
でも、見つける方法がいくつかあって、形が分かればいいよね。骨なら骨の特徴的な形をしてるから、それで恐竜の化石だと分かるし、大きさもそうだね。恐竜は大きなものが多いから、骨も大きかったりするよね。見つかる場所も、砂漠のどこで見つかったとかというのもあるし、化石の表面の質感…ザラザラしてるとかツルツルしてるというのも重要。だから、化石を見つける時は場所、形、大きさ、色、質感、いろんな情報を元に探していきます。
ただ、きれいな化石なら分かりやすいけど、骨の化石の破片だと石ころと同じくらいの大きさだし、形もはっきりしないし、すごく難しい。
こういう時も、実は見つけ方がありまして、○○君も将来、砂漠に化石を見つけに行くかもしれないから、いい見分け方を教えましょう。」
さりげなく研究者に勧誘してますな。
田中先生「骨ってパキンと割ると、断面が穴だらけになってるの。スポンジみたいな感じ。小っちゃな穴がたくさん空いててスカスカになってるんだけど、これが見分けるヒントになる。スカスカの構造があったら石とは違うから、動物の骨の化石かなって分かるし、それでも分かりづらい時は、昔、北海道大学の恐竜の小林先生が、舌にペロッとつけて、くっつくかどうかを調べていたんだけど、穴がたくさんあると、ベロにくっつくの。」⇦田中先生の師匠、田中先生が出るまではお一人で恐竜の質問に答えてた小林快次先生ですな。そんなこともしてたのか。
田中先生「それから僕が注意してるのは、化石の表面に苔が生えてるかどうかというのもあります。苔って分かるかな、湿った所に生える小っちゃな植物。あれは砂漠にも…苔というか地衣類というんですが、オレンジとかいろんな色がありまして、あれは石の表面だとくっつきづらいけど、化石の表面だと穴がたくさん空いてるから、そこにへばり付いて苔が生えてるか場合があるの。だから、砂漠を歩いている時に苔があるというのも1つのヒントになって、“あ、これ恐竜の骨じゃないかな”って、拾って見たりします。」
なるほど~。この質問、私もこの番組を聞きながら、時々どうして区別してるのか不思議だったけど、いろんな手がかりで発見してるんだなぁ。
田中先生「でも、実は化石ってすごくきれいで、埋まってる恐竜の骨を発掘し始めて、土の中から出てくると、キラッと光って、すごくきれいな色をしているの。だから、化石は石とはやっぱり違うんだよね。」
アナウンサー「へえぇ…。○○君、分かりましたか?」
質問者「わかりました。」
アナウンサー「これ、いい質問でしたよね。私も思ってました。広大なゴビ砂漠やアラスカの大地でどうやって見つけるんだって。」
そうだね、今まで聞いてて思ってた疑問をスッキリさせてくれた、ありがたい質問だった!

そう言えば、恐竜博ではむかわ竜の全身の化石が見つかった時の話も、イヤホンの音声ガイドで聞けたんだけど(しかも小林先生の解説)、「この中に全身の化石が埋まってる」という判断にも根拠があったってのを知ってビックリした。確か、見つかった骨の部位と骨ががどこを向いて埋まってたか。詳しく聞いて感動した。そこから掘り出して、本当に出てきた時の化石はやっぱり光ってたんだろうか。

Q7 カラスは虫歯になるんですか?(6才男子)

アナウンサー「どうしてこれを疑問に思ったの?」
質問者「ゴミを食べていて、歯を磨いてないから。」
川上先生「はいどうもこんにちはー川上でーす。
○○君は虫歯はありますか?」
質問者「ありません。」
川上先生「あ、いいねえ。ちゃんと歯を磨いてるから、きっと虫歯がないんだね。カラスは確かに歯を磨いているとは思えないよね? じゃあ、何でカラスは歯を磨かないのに虫歯にならないか、答えを先に言っちゃってもいいかな?」
質問者「はい。」
川上先生「歯が無いからでーす!」
質問者「……やっぱりそうおもってたあー!」
スタジオ内「笑笑笑」
川上先生「いやぁそっかー、じゃ思ってた通りだぁ。歯が無いんだよね。でも、ゴミを食べてたら、そこに悪い菌とか病気が入ってるかもしれないよね。○○君がそんなもの食べたらどうなるかな?」
質問者「……死んじゃう。」
川上先生「お腹壊して死んじゃうかもしれないよね。でもカラスはそういうのを食べてもお腹をなかなか壊しません。ここに何か理由があるんです。
何でかというと彼らは……人間もそうだけど、食べ物を飲み込んだらどこに行きますか?」
質問者「お腹の中。」
川上先生「お腹の中の胃というところに行くんだよね。胃の中で何をやってるかというと、食べ物を溶かしてるんだよね、人間も鳥も。溶かす時に何を使ってるか聞いたことありますか?」
質問者「わかりません。」
川上先生「胃酸っていう、物を溶かすことのできる液体がお腹にあるんだよね。その液体…胃液と言うけど、それで溶かすんだけど、鳥の胃液は、哺乳動物よりも、溶かす能力がすごく強いということが分かっています。だから、雑菌とか病気の元になるようなものでもお腹が痛くならないように溶かしちゃう、強い胃液を持っているから、ゴミを食べても大丈夫、というのはあります。
でも、鳥が食べる時、くちばしが汚れちゃうかもしれないよね? 汚れちゃったら、それはそれで病気になるかもしれないよね。じゃあどうやってるか分かりますか?」
質問者「分かりません。」
川上先生「今度ちょっと見てみてほしいんだけど、歯は磨かないけど、くちばしを磨くことはあります。」
質問者「んっ?」
川上先生「例えば、ゴミを食べてくちばしが汚れたりするじゃないですか、それを放っておくと、それが元になって病気になるかもしれません。鳥を見てると、くちばしの周りとか目の周りとか、皮膚病という病気になっている鳥もいるんだよね。
そうならないためには、歯を磨くのと同じように、きれいにしておくのがいいんだよね。で、鳥を見ていると、くちばしを木の枝とかいろんなところにこすりつけてる姿が見られることがあります。それで多分、歯磨きと同じなんだと思う。
木にこすりつける時もあるし、足でくちばしの辺りを掻いてたりすることもあるね。彼らは歯ブラシは持ってないけど、いろんな方法でくちばしをきれいにしていると思います。
だから、今度カラスを見る機会があったら、食べ終わった後にどうやってるかを見てほしいんですよ。そしたら、歯磨きはしてないけどくちばしを磨くのが見られるかもしれないです。」
アナウンサー「○○君、どう思いましたか?」
質問者「木だったら、やるとしても、その木の脂が口に付くと思った。」
川上先生「じゃあ木を使う時も、汚れてない場所を使うかもしれないね。そういうところも観察してほしいし、あともう一つ大切なこと。ガラスが口を開けた時に本当に歯が無いかどうかも見てみて下さい。」

Q8 肉食恐竜の脳が意外と大きいと思っているん
  ですが、見てみると小さかったので、何で肉食
  恐竜は脳が小さいのでしょうか?(小4男子)

田中先生「○○君は恐竜好き?」
質問者「はいっ!(キッパリ)」
田中先生「じゃ、けっこう詳しい?」
質問者「あまり。」⇦恐竜キッズの「あまり詳しくない」はそのままの意味ではない。
田中先生「わかりました。確かに、肉食恐竜は人間と比べると、脳が体の割に小さいんだけれども、実は肉食恐竜は、恐竜の中では脳が大きい方です。」
質問者「そうなんですか?」
田中先生「何で肉食恐竜の脳は恐竜の中では大きいと思う?」
質問者「脳が小さかったらあまり考えることができないから、すぐに獲物が逃げてしまうから。」
田中先生「あ、いいね、すごくいい答えだね。脳って、今言ってくれた“考えること”もそうだし、他にもいろんな役割があるけど、どういう役割があるか知ってる?」
質問者「体を動かすこと?」
田中先生「そうだね、他には知ってる?」
質問者「……神経を…」
田中先生「そうだね、神経を、痛みを感じたりもするよね。それから、においとか、見たもの、聞いたこととか…」
質問者「記憶する?」
田中先生「記憶もそうだね。だから、目に入ってきたり感じたりすること全部を脳で処理しているんだよね。だから、狩りをする時は、考えなきゃいけないし、においとか動きとか音とか、いろんな感覚を使わないといけないよね。だから、肉食恐竜は植物食の恐竜よりも、体の割には脳が大きいと言われています。
恐竜の中でも特に脳が大きかったという恐竜がいて、それがトロオドンという恐竜です。」
質問者「集団行動で狩りをする恐竜ですよね?」
田中先生「あっ、すごい、詳しいね。体は小さいけど皆で獲物を襲っていた恐竜だね。だからこの恐竜は頭がすごく良かったんじゃないかと言われてます。」
質問者「確か人間の次に頭がいいって…」⇦やっぱり「あまり詳しくない」訳ない。
田中先生「そうだね、その通りです。恐竜が絶滅しなかったら、トロオドンが人間みたいになっていたんじゃないかと考える先生もいるぐらいの恐竜なんだよね。」
質問者「何か恐竜人間みたいな?」
田中先生「よく知ってるね、○○君、ぜひ恐竜博を見に行って。恐竜人間が展示してあるから。」
質問者「エッ?」
田中先生「(笑)恐竜人間の本物に会えるよ。」
質問者「エッ、本当に生きてるんですか?」
田中先生「生きてはいないね、あれは模型だね。」
アナウンサー「上野の科学博物館にありますね。」
あったね、想像で作られた模型。ディノサウロイドという名前もついてる。
田中先生「あと、ティラノサウルスも、脳の中でにおいを感じる部分がすごく大きかったことが分かっています。脳の70%がにおいを感じる部分だったんじゃないかと言われている。だから、ティラノサウルスはにおいを使って獲物をおそっていたんじゃないかと考える研究者もいます。
肉食恐竜にとっては、脳は割と大きくて、それが狩りにも役立っていたし、後々に鳥が誕生した時には、空を飛ぶために空間を把握する能力を獲得するのにもすごく重要だったと言われています。」

質問終わり。
川上先生「みんな知ってる以上に考える力があるってすごく思いました。僕の方から質問すると“こうなんじゃないか”という自分の考えをちゃんと返してくれる。これは一緒に話してて楽しいです。」
アナウンサー「“逆にこうだったらこうじゃないですか?”なんて言ってくれましたものね。」
川上先生「ぜひ疑問を持って、僕が何か言っても、それに言いくるめられないように自分の考えを持つというのは、すごくいいことだと思います。」
食パン4枚分の例えとか?
田中先生「今日は答えが1つじゃない、答えがいろいろ考えられる質問が多かったので、僕の言ってることも全部鵜呑みにしないで、ぜひ子ども達みんなで考えてほしいし、ずっと疑問を持って答えを自分なりに考えていってほしいですね。」