あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

子ども科学電話相談6/23 とりとめのない感想

6/23のジャンルは
 天文・宇宙 永田美絵先生
 水中の生物 林公義先生

今週もスタートが10分遅れ。10分あると質問1~2個受けられるんだけど…いろいろ事情があるのは理解できる。

永田先生、アナウンサーから「昨日は夏至でしたが、この時期の空の楽しみ方はどんなものがありますか?」と聞かれ、
「太陽が真南にきた時の高さがいちばん高いのが夏至の日で、東京だと78°。頭の真上が90°だから、かなり見上げた高いところに太陽がある。これが冬至だと東京で32°なので、真上と地平線の半分よりも下にくる。
今の時期、太陽はずいぶん高いなあって、空をうんと見上げてみてはどうでしょう?太陽をずっと見続けるのは目に良くないけど、空を見上げるってだけで気持ちが元気になるので、いかがでしょう?」

夏至の日は太陽の高さがいちばん高い。そうかあ、昼がいちばん長いというとらえ方しかしてなかった。太陽の高さを気にしたことなかったかも。空を見上げると、背筋が伸びて肩こりもほぐれそうだ。

林先生は「雨の日の秘かな楽しみ」を聞かれ、
「寝てるのがいちばんいいんでしょうけど(笑)
趣味で水墨画っていうのをやっているんです。中国の山水画というやつ。お天気の良い冬なんかに部屋を暖かくしてると、描いた墨がどんどん乾いていっちゃう。紙を先に濡らしておく手法もあるけど、梅雨時は、紙もしっとりしてるし、乾きも遅いので、描くのに具合が良いんです。ボカシっていうのをやるのに雨の日は都合が良い。ですからたまった宿題をやるようにしている。」
アナウンサー「ちなみにそこに水の生き物は描かれたりしますか?」
林先生「僕はずっと海の中の魚を研究してきたんだけど、山水画に出てくるのは魚もエビもほとんどが淡水の生き物。趣味でダイビングやってましたから、海の中の世界がキレイなのはよく知ってて、写真ではたくさんあるんだけど、山水画とか水墨画にはない。それに挑戦したいかなと思ってますが、まだ構想がまとまりません。私の先生に聞いてからやるようにしたいと思います。」


Q1 地球の公転・自転は昔から速度は変わらないの
  ですか?(小4男子)
自分では自転の速度は変わらないと思っているけど、それが本当か分からなかったそう。

永田先生「昔っていうのはどの位の時間?」
質問者「う~ん、恐竜ぐらい」
永田先生「恐竜ぐらいだったらそんなに変わってないと思うから、正解。ただ、地球は46億年前に生まれたんだけど、誕生したての頃はもっと速かったんだって。その頃は1日5時間くらいでクルクル回っていた。それから月……月は最初は地球と一緒に出来たのではないと最近言われてて、大きな天体が地球に衝突して、その天体と地球と、地球のかけらが一緒に回るようになってお月さまが出来たと言われている。そのお月さまの引っ張る力(潮汐力)の摩擦によって、実は少~しずつ、本当に少しずつ地球の自転の速度が遅くなっている。」
質問者「えっっ、そうなんだ」
永田先生「(笑)でも、相当長い時間なので、5万年に1秒くらい遅くなるらしい。それでも長い時間で考えるとどんどん積算されてくから、あと1億8000万年でどうやら地球は1日25時間になるんじゃないかと言われている。○○君が生きてる間だと1日24時間は変わらないけど、そういう長い時間でみると地球の自転の速度は変わります。
地球の公転も…太陽系の惑星って、初めは微惑星という小さい惑星がぶつかって、合体したりバラバラになったりしながら形成されていったと考えられている。太陽に近い方の惑星速く動いて、遠い方がゆっくり動いている。だから、地球も今より太陽に近かった時は、今よりも速く公転していたはず。こんなふうに長ーい時間をかけていくと、ちょっとずつ変わっていくことはある。」
質問者「すごくよく分かりました。」

出来たての地球は1日5時間…。速すぎ。恐竜が絶滅したのが6600万年前らしいので、そこからでも自転速度は22分遅くなってる計算。スケールの大きすぎる話で質問者も時々ため息がもれてた。
アナウンサーから1日が1時間増えたらどうするかと聞かれ、質問者「いっぱい遊ぶ」 永田先生「1時間長く星を見上げようかな」

10時台前半はこの1問で終わっちゃって音楽と交通情報へ。ちょっと物足りない。

Q2 魚は病気にかかったら、どうやってなおるん
  ですか?(小2男子)
「だって、人間には病院があるけど、魚にはないから。」確かに。

林先生「この質問とっても面白いんで、答えてみたいと思ってたけど、大きく2つに分けて考えてみます。
ひとつは、○○君の質問は多分、自然状態の魚、海の中や川の中の魚だと思うんだよね。病気の種類にもよるけど、例えば寄生虫が体についてしまうと困るよね。小さくてどこかに擦りつければ取れる寄生虫の場合は、砂の上に体をゴロッと擦りつけたり、岩に擦りつけたり、海藻の間を泳いだりしながら、工夫して取っている。それから、海の中にはお掃除屋さん、魚につく寄生虫を取ってくれる動物がいる。魚ではホソソメワケベラという有名なお掃除屋さんがいて、大きなハタとかが『掃除して下さぁい』って口を開けると中に入ったり、エラの中に入ったりする。チョウチョウウオの仲間とかスズメダイの仲間にそういうお掃除屋さんが知られている。それからお掃除してくれるエビもいる。そういうお掃除屋さんが集まってる場所に、寄生虫がついたり具合の悪い魚が集まって順番を待ってることもある。」
質問者&アナウンサー「ほおぉ~(笑)」
林先生「病院の待合室みたいな感じで、僕も何回か見たことあるよ。本当に列を作って正しく待ってて、順番にお掃除してもらってる。
それから僕が見た例では…クサフグって見たことありますか?よく釣りで釣れる、海岸によくいるフグの仲間だけど、このクサフグ寄生虫がつくと、海から川に上がっていって、真水に入ると体についてる寄生虫が全部取れちゃうらしい。だから、病気になったフグが群れを作って入ってきて、何してるんだろうと思って採ってみたら、体中に寄生虫がいっぱいついてて、出て行ったフグを見たら寄生虫がみんな取れている。そんな工夫もしてるみたい。
多少の傷も、傷口にカビがついたりして治療を必要とすると、お掃除屋さんの所に行って掃除してもらうと治ってしまうこともあるようです。
もう一つは、人工的に飼ってる、ペットとか水族館の魚は、薬で治したり、エサに薬を混ぜて食べさせたりして、飼ってる人が責任をもって治してあげることが必要。例えばウナギの養殖場なんかで大量にに作ってる所では、時々病気が発生する。そうすると薬浴といって、薬を養殖池に入れて治療をする。伝染性の病気は他の魚にもうつってしまうので、別の水槽に入れて隔離する。」

前に虫のお医者さんになりたいという子が出ていた。虫の世界には掃除屋さんいないのかな。

Q3 太陽の黒点の温度が周りより低いから黒く見
  えるのは知ってるけど、太陽の黒点だけ、何で
  周りよりも低いのですか?(小5男子)

永田先生「太陽の表面温度は6000℃で、黒点の所だけ4000℃と少し低いんですが、それは磁場が通っているから。磁場って初めて聞くかな?地球が大きな磁石になってるのは知ってる?(質問者「はい」) イメージとしては、地球は1個の大きな磁石なんだけど、太陽は大きな磁石がいっぱい集まってくっついている感じで、それぞれに磁場がある。黒点はその磁場が通っている所で、他の所よりも熱の伝わりが遮られてしまう。だから周りよりも温度が低い。
で、黒点もそれだけを特殊な機械で見ると、それ自体が明るく輝いている。周りが明るくて温度も高いので黒く見えてしまう。
天文台の太陽観望会にも機会があったら行ってみて、黒点の周りを見てみると面白いよ。黒点の周りの半分黒くなってる半暗部という様子も分かるし、黒点が出る時と出ない時もあるけど、太陽ってすごく活動してるんだなあってことがよく分かりますよ。」

太陽がエネルギーを出してる仕組み(核融合反応)、私はこの番組で知った。けど黒点とか磁場のことはまだよく分かってない。いつかまた別の黒点や磁場に関する質問でちょっとずつ知りたい。読書は好きだし自分で調べてもいいけど、目で文字を追うより耳で聞く方が記憶に残りやすいというか理解しやすいんだな。

Q4 大きくなったらアリエルになりたい。どうや
  ったら海でしゃべれますか?(5才女子)

以前にも人魚に関する質問、林先生が答えてたな。⇨5/19でした。https://aserazu-sawagazu.hateblo.jp/entry/2019/05/20/222004
もはや、人魚の質問なら何でも答えてくれる林先生なんだろうか。

林先生「あさってで5才?お誕生日おめでとうございます。そうか、スイミング習ってて、息継ぎ出来るようになったって…5才でしょ?立派なもんだよ。(笑)」
生放送で話されるのって、質問者の名前、学年、住んでる都道府県くらいだけど、事前にけっこう情報があるもんなのね。お誕生日を迎える前にラジオでアリエルになれる方法を聞けるのも良い記念になりそう。

林先生「映画の中でアリエルがいろんなお話をしてるのは、言葉なんだよね。○○ちゃんが家族とお話をすることを“会話”って言うんだけど、会話とか通信のことを“コミュニケーション”ていう。もう少し大きくなって覚えてくれればいいけど、この相手に自分の気持ちを伝えるっていうことの中に、○○ちゃんが毎日使ってる言葉とか文字とか、あと“痛いよー!”って時に足をバタバタさせたり悲しい顔をしたりするでしょ?動作とか。こういういろんなものがあって、お話しをするというのは、ものごとを伝える一つの方法なんだよね。
映画の中でアリエルがお魚やエビや貝とお話をするっていうのは、もし人間の言葉に換えたらこういう話をしてるんじゃないかな、こういうストーリーになるよという……言葉を使った通信。だから、言葉で出てくるものは、○○ちゃんが人の言葉をちゃんと分かるから、“あ、今アリエルは悲しいんだな”とか“アリエルが怒ってるな”ということが判る。
ところが、お魚とか貝とかエビは、言葉を持っていない。だから、カニに言葉を文字に書いて見せても、カニはそれが分からない。だけど、魚は魚どうし、エビはエビどうしで、ものごとを伝える方法を持っているみたい。大きな音を出したり、ラブラブの季節になると若いオスが“僕ってすごく元気でカッコいいでしょ!”ってメスにアピールするように体を動かしたり、音を出したりするんだよ。だけどそれは人間には理解できないんだよね。人間が使ってるコミュニケーションの一つに言葉はあるけれど、実際の魚には通じない。
○○ちゃんの質問は“どうやったら水の中で話せるか”ってことなんだけど、僕たちも水の中で話すことはできます。例えば頭にヘルメットみたいなのをかぶってお話をする道具があって、これを使えば正確に伝えることができる。ただし人間だけ。お魚には通じない。何もつけなくても水の中は言葉が響いて音が伝わるから、大きな声で言ってみると、お友達には伝わるかも。」

水中の生物ではなく、コミュニケーションの解説になってる。「ラブラブの季節」とかかわいい言葉を使って説明するのステキだなあ。

Q5 宇宙に星は何個あるんですか?(小3女子)

最初の「こんにちはぁ!」から元気いっぱいで声が割れる。先生方も「オォー…(笑)」とにこやか。そして鼻息「ブホー」もけっこう電話で拾われる。星の数、質問者の予想では「1億個より多い」。

永田先生「1億個以上あります。人間の目で見える星というのは1等星から6等星まで、7000個くらいあると言われている。望遠鏡や双眼鏡を使うともっとたくさん見えてくる。天の川って知ってる?空気のきれいな所に行くと本当に川みたいにぼんやりと白く見えるけど、天の川の中の星だけで、2000億個ぐらいあるんですって。」
質問者「ええええーーにせんおく!」 
永田先生「(笑)すごいよね。私も小さな頃に一生懸命調べて、あまりの数の大きさにびっくりしちゃったんだけど、天の川の中の星も、星座を作ってる星も、天の川銀河っていう、地球も含めた星の大集団の中の星。一つの星の大集団には数千億個以上の星があるんだけども、その星の大集団がさらに宇宙に数千億以上あるんですって。」
質問者「うわぁ~」 
先生方&アナウンサー「フフフフ(笑)」
永田先生「てことで、数千億×数千億の星があることになっちゃう。(質問者「わっ!」) わっ、すごいね~、○○ちゃん、頑張ってかけ算してみて(笑)。」
アナウンサー「想像以上の数でしたねー、どうですか?」
質問者「すごいビックリした!」

反応が大変正直で、聞いてて楽しい質問だった。天文・宇宙の話はホント、スケールが大きいよね。

11時台前半は「あの後どうなった?」
今回は2017年7月26日の「夏休み子ども科学電話相談」で、「宇宙人がいそうな星って見つかってるんですか?」という質問をした、当時小4の男子。回答したのはこの日も永田先生。
永田先生「宇宙にこれがあると生きられるんじゃないかなっていうもの、ありますか?」
質問者「液体の水とか…」 スタジオの先生方どよめいてる。“液体”と限定するあたり、勉強してる感じ。
永田先生「ちょうどいい環境が必要だよね。そういうのを“ハビタブルゾーン”というんだけど、そういった星を探す取り組みは、もうされてます。いそうな星も見つかってるんですよ~♪2月にNASAが生き物がいる可能性のある星が39光年先に、7つの惑星として発見されたというニュースがあった。
で、宇宙人がいそうな星に電波というのを送る。電波望遠鏡って知ってる?大きなパラボラアンテナの」
質問者「はい。それで返ってくるかを調べて…39年?」
永田先生「そうそう、片道39年かかっちゃう。
宇宙人と会うためにすっごく必要なことがある。それは、電波が返って来たときに地球にいる私たちが平和に暮らしてること。大きな戦争とかあったら、せっかく宇宙人から電波が戻ってきても、誰もキャッチできないよね。将来、宇宙からやって来る電波をキャッチして、いろんな宇宙人と交信できるようになったらすごいよね。」
質問者「やっぱり、この宇宙のどこかには生命のいそうな星があるって思いました。」

永田先生って、平和の必要性をこういう宇宙レベルで話してくれるのが素晴らしいと思う。

今は6年生の質問者、今も宇宙や宇宙人のことを調べていて、調べて分かったことは「まあ、いろいろある。」、宇宙人がいるかどうかについても「太陽系の中にもいるんじゃないかと思います。」
永田先生「○○君が、この2年の間によく調べていることが分かりました。今、科学者の間では、太陽系の外側の方の軌道を回ってる、木星とか土星の周りの衛星…」
質問者「エンケラドスとか、エウロパとか?」
永田先生「そうそう。そういった衛星に注目が集まっている。よく知ってたね~。こういう衛星の周りは、ほとんど氷。」
質問者「それでその下に液状の海があると考えられている。」
永田先生「(笑)もう、今日は○○君が私の代わりにここに座って答えてほしいくらいよく知ってて♪
その通りなんです。氷の下に液体の海のようなものが発見されてる。間欠泉ていうのも出てて、地球でも間欠泉が出てる辺りは、生命の基のようなものが誕生したと言われているので、ひょっとしたら(衛星の間欠泉でも)、人間のような生き物ではないけど、小さなものがいるんじゃないかと言われてる。まだ探査機は行ってないけど、行って調べようという計画は立っているので、研究者の中にはそう遠くない未来に、太陽系の中に地球以外に生き物がいたと発表されるんじゃないか、と言う人もいます。」
アナウンサー「人の形ではないんじゃないかというお話もありましたが、○○君は、いるであろう生き物の形って、どんなものだと思いますか?」
質問者「まだ海だから、バクテリアとかと一緒の感じの…細菌のようなものだと思います。」
永田先生「そうですよね、ここからとっても長い時間がかかって、ようやく生き物が進化していくんだけれども、他の惑星とか衛星でそういうのが徐々に分かっていくと、地球もどうやって生き物が進化していったのかという謎が解き明かされていくと思う。
遠くない未来というのも、まず探査機が木星土星まで行く時間、そこから調べる時間はかかりますけど、私たちが生きている間に見つかったニュースが入るのも十分あり得る。」
質問者「そういう仕事に就いて、一緒に探してみたいとは思います。」

他に先生に聞いてみたいこと①
中性子星ができるための条件ってあるんですか?

永田先生「まず、中性子星というのは何かを、他の皆さんにも分かるように説明してもらえるかな?」
質問者「白色矮星がパルスを発してる…星が一生を終えた形。」
永田先生「そうだね。星の一生って重さによって変わってきます。太陽くらいの重さだとだんだん膨らんで…」
質問者「赤色巨星
永田先生「そうそう、赤色巨星というとても大きな星になって、やがては光を出さない白色矮星というのになる。でも太陽より重い星になると…」
質問者「ブラックホール
永田先生「そう、ブラックホールになる星もあるし、さっき言ってくれた中性子星が出来たりパルサーになったりとか。だから、“条件”というと、星の重さ。太陽と比べて大体同じか、重たいか、すごく重たいかによって、中性子星になったりブラックホールになったりっていう一生が決まる。
人間は大きくなってからもあれやろう、これやろうと自分で一生を築いていけるけれど、星って生まれた時から一生が決まっちゃう。○○君は知ってるかもしれないけど、重たい星って超新星爆発を起こすよね?でもそれまでに、星がどうやって輝いているかというと…」
質問者「水素が反応して光を出してる。」
永田先生「(笑)本当によく知ってる。核融合反応っていうのを起こすのね。水素が燃える…んじゃないけど、熱くなるとヘリウムに変わって、さらにヘリウムをどんどん熱くして縮めていくと、酸素、炭素、窒素とかの元素という、世界の素を作る。
じゃあ○○君、星の内部でいちばん最後に出来るものって知ってる?核融合反応で。」
質問者「…水素?」
永田先生「水素はいちばん軽いんだよね。いちばん重たいもの。」
質問者「リチウム。」
永田先生「あ~、そこまでいった(笑)。でもよく知ってる。答えは、鉄。鉄ってとっても安定しているので、これ以上核融合反応を起こさない。ところが、さっきの超新星爆発というすっごいエネルギーがかかると、更にもっと重たい元素が出来て宇宙に散らばっていく。で、今度はそれらが集まると…どうなると思う?」
質問者「ブラックホール
永田先生「ブラックホールが出来たりもするけど、いろんな星が作った元素が集まって、また新しい星が誕生するんです。」
質問者「あ、星雲になっちゃう」
永田先生「そうそう、星雲ていうのもよく知ってるね。星雲ていうガスの集まりがあって、そこから星が生まれる。
こうやって考えていくと、星が生まれるにはたくさんのガスが必要で、そのガスを作るのも星。そう考えると、太陽って、水素をヘリウムに変える核融合によって輝いているんだけれども、太陽が誕生した時にそういったチリやガスが集まって生まれたんだよね。地球もそう。地球には鉄も水素も酸素も窒素もリチウムも、いろいろものがあるよね。ということは、地球って、宇宙が誕生した時の最初の元素だけで出来てるのではなくて、大昔、太陽が出来る前にとっても大きな星が一生を終えて、爆発して、バラバラに散っていって、その欠片が集まって出来たということになる。こうして考えると、地球の全ての生き物も全部、星が作ったものということになる。
星の一生を勉強していくと、今地球にある全てのものが実は星の欠片で出来ていて、その欠片を作ってくれたのは、今は無い大きな星だということが浮かび上がってくるんです。今回、星の一生のお話の中で私がぜひお伝えしたいのがこれなんです。」

地球(&そこに住む人類)は宇宙の星から出来てる、星の子どもという話は永田先生がこの番組で(お仕事のプラネタリウムでも?)よくしてくれる。ロマンチックなだけでなくて、ちゃんと科学的根拠がある話ですごいなあと聞くたびに思う。

他に先生に聞いてみたいこと②
スペースデブリはどの位の数があって、どうすれば減るのか?
宇宙のゴミ問題。
永田先生「これから人間が宇宙に行くためには絶対に解決しなくてはいけない問題。スペースデブリというのは宇宙に打ち上げた衛星とか。やがて使わなくなったものは自然に落ちて燃え尽きるのもあるけど、今はいろんな国が宇宙開発として衛星を飛ばしてて、人の役には立ってるけど、そういったゴミがたくさんあって、調べるとスペースデブリがこのぐらいあるっていう画像が出てくる。本当に地球を覆ってる、たくさんの量。
打ち上げた後使わなくなった衛星どうしがぶつかって、更にその欠片が散るという事例も出ている。スペースデブリはすごい速さで地球の周りを動いてるので、どんな小さな…ネジのようなものであっても、宇宙遊泳している宇宙飛行士に当たると大変なことになっちゃう。
これから人類が宇宙で仕事をするためには、まず世界のみんなが協力して、デブリをどうするのか、これから打ち上げるものは打ち上げた後、どうやって最後まで安全に、デブリとして残さないようにするのか、ということを考えていく必要がある。」

地上の問題はそのまま宇宙でも問題になる。同じ人間がやってることだからそうなるのか……。アナウンサーが質問者に、将来こういう問題の解決方法も研究していってもらいたいですね~と期待すること言ってたけど、大人が今からやるべき課題だ。将来やってくれる人も必要だろうけど、あまり気軽に期待を寄せてしまうのも良くないと思い、何だか申し訳ない。

アナウンサー「○○君、ちょうど良い情報があって、嵐の桜井翔さんがナビゲートするNHKスペシャル“SPACE SPECTACLE”という番組があるんですが、今日、夜9時からその第1集で“宇宙人の星を見つけ出せ”というタイトルで放送があるので、ぜひ見てみたらどうかな?」

質問者がかなり興味そそられたようで「ホゥ…見てみます」て言ってたけどタイムリーすぎ。この番宣のために2年前の宇宙人の質問をこの日に取り上げたのかなぁと勘ぐってしまい、ちょっと興ざめ。
ま、実際にNHKスペシャルとか「ダーウィンが来た!」を見て質問の電話をしてくる子どもも聞いてるとけっこういるし、好きなものを後押しするのも良いことだと思うけど。

最後は理系に進んで研究者になりたいと言った質問者に、永田先生が「研究者になったらぜひ、コスモプラネタリウム渋谷で一緒にトークイベントやりましょう」と結んで「あの後どうなった?」終わり。

Q6 何で水中の生き物はヌルヌルしてるんです
  か?(4才男子)

「こんにちは」と挨拶してくれたけどその後「フンフン……△※★○…にゃあ」 お名前とお年が言えず。
アナウンサーがメモを読んでフォロー。でも質問はきちんと言えた。鯉にさわった時にヌルヌルの感じだったからそうだ。

林先生「鯉を触ったその手を鼻に持っていって、においを嗅いだことはありますか?(質問者「ない」) お魚ってよく“生臭い”って言うでしょう? この生臭いのとベトベトヌルヌルが嫌だという人がけっこういるんだけど、ヌルヌルと生臭いというのは共通した原因があるんですね。
回答を先に言ってしまうと、ヌルヌルは、お魚が自分の体を守るための一つの術なんです。体を守るっていろんな方法があるけど、もしヌルヌルがないと、いろんな細菌に侵されて病気やケガが進んでしまいそうなんです。つまり、菌が体に付いたり侵入するのを防ぐため、これ以上病気にならないために、あのヌルヌルを持っているみたい。予防みたいなものなんだね。難しく言うと“抗菌ペプチド”って…(笑)○○君、“ペプチド”って言えるかな?」

アナウンサーも一緒になってぺ・プ・チ・ドを言わせようとするけど質問者「ンー…」
植物の先生に、よく専門用語を質問者に復唱させる方がいるので(カロテノイド、アントシアニンetc.)、林先生も意識したかな?

林先生「ちょっとまだ難しいかな(笑)。そういう特別なタンパク質があのヌルヌルにはあって、もし菌がヌルヌルを通って入ってくると、そこで菌が死んでしまうという効果がある。触った時にもその刺激で体からそのヌルヌルを出してしまうことがあるけど、自然の中でヌルヌルを持っているということは、水の中や砂の近くとかにはいろんな菌があるので、それを避けるため、菌の予防のために持っているスーパー戦術だというわけです。分かるかな?」

「うん」「うん」って相槌うちながら聞いてるから分かってる様子。

林先生「これは魚の研究の前に、ある科学の先生がカエルを手術した後に何もしないで水の中に入れたら、カエルは全然病気にならなかった。カエルの体の表面を触ってみたらヌルヌルがすごく多かったので、調べてみたら、その抗菌ペプチドっていうのがたくさん入ってて、それによって菌に冒されなかったみたい。そのカエルは中国のカエルなんだけど、調べてみたら、1個体の抗菌ペプチドが250種類以上あるらしい。だから250以上の菌に耐性があるということ。すごいよね。(魚のヌルヌルも)そういうものの一つだってことを覚えて貰えたらいいかな。
あと、○○君に触られた鯉は、一生懸命逃げようとしてヌルヌルをいっぱい出したかもしれない。するとツルッと滑ってポチャンと水の中に逃げれるじゃん。そういうのにも使ってると思います。それから物にぶつかっても、ツルッと滑って傷がつきにくい。そんな効果もあると思います。」

最後も「ありがとうございました」と「さようなら」がきちんと言えた4才だった。

Q7 おならで木星みたいなガス惑星は作れるんで
  すか?(小5女子)

聞いた瞬間笑ってしまった。
永田先生「○○ちゃんの発想すごくいいと思いますね(笑)。同じガスでも、木星ってとても軽い水素とかヘリウムで出来ていて、おならは酸素とか窒素、メタンとかでできている。だけど、まず、木星ぐらいの星を作るとなると、相当のガスが必要になるよね。だって木星って地球の500倍の質量なんだよ。せめて地球くらいのガスは必要となってくるよね。そうすると今いる地球の全ての人のガスを集めたとしても、なかなかそれだけの量を集めるのは難しいかもしれない。」
質問者も笑いながら聞いてるなぁ。楽しそう。
永田先生「実を言うと、木星って確かにガスで出来ているんだけど、ガスの中にどんどん入っていくと、液状の金属水素っていうのがある。更に真ん中に行くと岩石もある。全部がガスという訳ではないので、そうすると、おならだけではちょっと材料が足りないかな?(笑)」
質問者「あ~そっかぁ~。じゃあ、ちょっと小っちゃめの惑星は作れないですか?」
スタジオ内爆笑。声もかわいくてねぇ。
永田先生「小っちゃめのかぁ、そうかぁ、そうだねえ(笑)。うんうん(笑)。ガスをいっぱい集めていくと、実はガスにはだんだんと引き合う力があるので、けっこうたくさん集めないといけないんだけども、とっても長い時間をかけてたくさん集めていくと……理論的にはできるかもしれないね。」
質問者「キャハハハハ(笑)」 
宇宙の「とっても長い時間」って、何万年何億年のような気がするけど。
永田先生「でも面白いと思う。○○ちゃん、ぜひ、小っちゃなガス惑星でもいいから作れるのかどうかを研究してみたらどうかな?私も知りたい。」
質問者「はい。」
林先生「○○ちゃん、おならの惑星に住みたいの?」
質問者「エ~ヘヘヘヘヘ(笑)」 林先生ナイスツッコミ。
永田先生「まず、どうやって集めるかというところから研究しなきゃいけないから、自分で集める第一歩を、やってみたらどうかな。」
質問者「まぁ~ちょっとやってみたいと思いました。」
アナウンサー「相当たくさんのお友だちに声をかけないといけないね。」
質問者「クフフッ(笑)」

質問者、天文台に毎月行ってて、将来の夢はプラネタリウムの解説員。渋谷のプラネタリウムの現役解説員の永田先生「うわ~♡」。嬉しいこと言ってくれる。
永田先生「プラネタリウムの解説員でいちばん重要なのは、感動する心だと思ってる。宇宙のいろんなことをお客様に分かりやすくお伝えする仕事なんですけど、自分が“宇宙すごく好きー!”っていう思いじゃないと伝わらない。だから今の○○ちゃんみたいに“これも面白い、こっちも大好き!”っていう人は、とってもプラネタリウムの解説員になれる素質があると思う。○○ちゃんが面談に来たら、私採っちゃうんじゃないかなぁ(笑)」

そろそろ放送終了、楽しいやりとりで終わるなぁと思ったところに
質問者「一つだけいいですか? 今、宇宙飛行士の山崎直子さんと宇宙に行った朝顔の種を育てていて、今ちょっとヒョロヒョロなんですけど何か変化ってあるんですか?」
先生方「う~ん…」ちょっと困惑?
アナウンサー「今日は植物の先生はいらっしゃらないので、その種の育て方については…今度、植物の先生が来る回にまた電話してくれるかな?」
質問者すんなりさわやかにお別れしてくれて良かった。宇宙に行った朝顔の種を育ててるとはこの子もガチっぽいな。関係ないけど朝顔の花ってパラボラアンテナに似てるね。

今日の感想
永田先生「元気な子ども達の声がいっぱい聞けて、私も元気になりました。今日はこれからプラネタリウムでお話をするんですけど、元気よく解説したいと思います。」 一度行ってみたくなった。
林先生「この電話相談、かなり歴史が長いですよね。今日のお子さんみたく、将来○○になりたいってことで、実際にこの電話相談を受けて、その方面に進んだお子さんがたくさんいらっしゃるんじゃないかなと思うんです。ぜひ連絡ほしいですね。」

大人になった元質問者の「あの後どうなった?」なんてのもいいかもしれない。
30年以上も夏休みにやってきた番組だからねー、かつて質問をした子がその方面に進んで、質問に回答する先生になることも考えられるし。そういう放送を聞くためにも、ゴミを減らして地球を平和に保ってないといけないな。