あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

子ども科学電話相談6/16 とりとめのない感想

6/16のジャンルは
 昆虫 清水聡司先生
 科学 藤田貢崇先生

放送時間は10:05~11:50なのだけど、前番組が押したのか元々その予定だったのか、10分遅れでスタート。それに放送終了も最近は他番組の1分CMが入ったので11:49になってるよね。「子ども科学電話相談」の1分CMもどこかで聞いたことあるけど。

この番組の本が出るそうで、最初はこのおしらせから。『子ども科学電話相談面白疑問大集合』
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6/20発売だそうな。図書館にぜひ置いてほしいな。

今週は「秘密の野望」を聞く、そして「○○のことなら何でも答えて下さる」を枕詞に先生を紹介するアナウンサーだった。
清水先生「まず“何でも”は否定しときます(笑)。鳥の視点になって下界を見下ろしてみたい。NHKスタジオの横の代々木公園の森の、樹間部分を蝶々のように自由に飛び回れたらなあと思います。蝶も上昇気流にのってビルの高い所まで上がってくるのもいますし。」
藤田先生「私は高い所がとても好きで、代々木公園の更に向こうに新宿のビル群が見えますけど、いちばん上に上って、下を見下ろしてみたい。出張であちこち行った時も高い所に上りたくなって、上っちゃいますね。」

「科学」は科学全般であり、生物以外の物理、化学、地学、天文学、工学etc.何でもござれ。変な話、同じ日に取り上げるジャンル以外の全てと言うことでもある。

Q1 何で雷はジグザグと光るんですか?(小1男子)

「あのね、ゴールデンウィークにお友達と公園に行ったら、急に雷が鳴って、空を見たら雷の電気の光が見えたから」 「あのね」で説明始めるのが可愛い。そう言われれば10連休中は天気が不安定だったな。

藤田先生「空気は電気をとても通しにくい。雷は電気なんだけど、その通りにくい空気の中を伝わらなきゃいけない。その空気の中でできるだけ通りやすいところを伝っていこうとする。そうすると、一直線にはならず、ギザギザ、ジグザグになっちゃう。ものすごく人がたくさんいる交差点を通る時に、人の少ないところを探すでしょ?
質問者「人の…お団子みたいなところ? 人のいない、空いたところにどんどん入ってく?」 
藤田先生「そうです。それと同じことを雷がやっていると思うといいかな。」
質問者「それじゃ僕が雷で、周りが空気で、間を通ってるみたいなこと?」
藤田先生「素晴らしいです。」

ホントに素晴らしい理解力だし、先生の人混みの中を歩く例えもめちゃ分かり易かった!

Q2 これから人間が増えて食べ物が無くなった
  時、イナゴの他に食べられる昆虫はいます
  か?(小1男子)

去年の昆虫展を見に行って考えたそうだけど、イナゴを食べたことはないそうだ。私はあります。母が佃煮を作ってたから、近くの田んぼに材料を採りに行ったことも。オンブバッタならぬオンブイナゴを見つけると一手間で2匹、ラッキーだと思った思い出。今は無理だ。質問者が予想する食べられる昆虫は、ミツバチ、バッタ、コオロギ、ダンゴムシ、カイコ、ゴキブリ…。アナウンサーも戸惑う。

清水先生「実際に昆虫食を取り入れた方がいいと考える人がたくさんいる。ふだん食べてる肉と同じ量のタンパク質を作るのに、昆虫は材料のムダが少ないって言われてる。君の言うようにいろんな虫が食べれます。既に世界中でいろんな虫が食べられてるし、日本だけでもイナゴの佃煮は有名やんか。あとは昔から知られてるのはザザムシっていう、川の中にいるトビケラの幼虫。それを集めて甘辛く煮て食べる。
ハチも昔から食べてるのはクロスズメバチていうのが有名で、すごくおいしいです。オオスズメバチも食べる地域があって、これもめっちゃめちゃ美味しいんよ。」

実食されてるのか…! アナウンサーからどんな味かを聞かれ「ピーナツみたいなホロッと甘い味が多い。種類によって微妙に違うけどさ。」
…(虫の味の)違いのわかる男。

清水先生「カイコなんかもね、繭を作らせて糸を取るんやけども、サナギの方は繭の中にいて、その状態で糸を取ったらサナギは死んじゃう訳。で、そのサナギを食べる。そしたら無駄にならないでしょ?サナギ粉として魚のエサに加工もするけど、そうやって人が食べる地域がある。中はパサパサする感じなんやけども、好きな人は好きみたい。」
…食べてるんですね。確かにカイコが最後にどうなるかを知ると可哀想になるけど、産廃にするよりはいいかな…。
清水先生「去年、セミを食べさせてもらった。セミの抜け殻はおいしいんですかという質問がこの番組であって、おじさん試してみたの。お友達に頼んで食べさせてもらった。意外とおいしかったです。ただ脚のあたりが硬くて、めちゃめちゃうまいとはよう言わんねんけども。その時にセミの成虫も食べさせてもらって、すごく甘くておいしかった。
中には毒のある虫もいるんで、それ以外を食べていきましょうという研究だね。○○君も頑張ってやって下さい。」

10:30の小休止と音楽の時間が迫ってなければ、まだまだ話す勢いだった清水先生。やっぱり10分遅れが悔やまれる。セミの抜け殻はおいしいんですかという質問は、調べてみたら2017年の「夏休み子ども科学電話相談」に登場してて、清水先生が回答されていた。一昨年の夏休みのは聞いてなかったな。説明責任を感じたのか、研究者としての探究心なのか、実際に食べてるのすごいな。食べさせてくれた「お友達」も何者なのか。

質問者、挨拶も返事も毎回「はいっ!」ってハキハキしてて大変好印象だった。

Q3 何で富士山の噴火は横から噴火したのか?
  (6才男子)

上から噴火すると思ってたのに、絵本で見て不思議に思ったそうだ。
藤田先生「噴火がどうして起こるか分かりますか?」
質問者「マグマがどんどん上に行って洩れそうなとき上に行く」
藤田先生「おぉすごい、よく知ってます。富士山のいちばん高い所、山頂の真下にマグマがあれば、山頂から噴火できる。横からの噴火というのは、マグマが山頂からずれた所に突き上がってきたからで、そのマグマの上の部分が他より弱かったのかもしれない。地震が起きると地盤が弱くなることもあるので、横からだとより噴火しやすかったのかもしれない。○○君が言ってた噴火は宝永の噴火かな?」
質問者「うん。江戸時代」
藤田先生「そうですね、江戸時代の1707年、これが富士山の最後の噴火。この時は火口が3つ出来た…って絵本に書いてたかな?いつも決まった所から噴火する訳ではない。」

絵本を読み込んでいたのか、先生の質問にもちゃんと答えられていた質問者すごい。

Q4 お天気が悪い日にセスジスズメの幼虫が道を
  ウロウロしているのを発見します。どうして
  でしょうか?雨に濡れても大丈夫なのですか?
  (小3男子)

セスジスズメは蛾だそうで、どんな幼虫なのかをアナウンサーから聞かれて「お尻にピコーンていうのがついてて、黒い。毛は生えてない、毒もない」。
詳しそうな雰囲気。お尻のピコーンに惹かれてイヤな予感がしつつ調べてみたけど、成虫も幼虫も無理だった。

清水先生「雨の日によく見る?」
質問者「晴れた日は見ません。」
清水先生「そうか。晴れた日も歩いてると思うけど、雨の日を選んでるのかどうかは実は分からない。ただ、雨の日は鳥なんかの捕食者が少ないから(幼虫を)見る確率が上がる可能性があるのがひとつ。それから、セスジスズメの幼虫が何でウロウロしているかというと、けっこう大きいやつがウロウロしてるでしょ?それはサナギになる直前で、サナギになるには土に潜らなきゃならないから。潜る場所を求めているんだけれど、雨の日は薄暗いので、天敵に見つかりにくい夜とか夕方のような状態を選んで歩いてるからよく見る。この2つかな。
雨の日に歩いて弱らないのかなという心配は、どういうことがいちばん心配?」
質問者「雨に濡れて死んじゃいそう。」
清水先生「幼虫が息をする場所は、体の横の気門という、人間でいう鼻の穴の代わりになる穴が空いている。気門は水が入りにくいように毛が生えてるとか小さな突起がたくさんある。空気の粒は水より小さいので隙間から取り込んで、水はブロック。あと困った時は気門を閉じちゃえる。だから多少の雨に濡れても大丈夫。それから体の表面に細かい毛が生えてるとかで、雨を弾く作りにもなっている。だから、雨の中は昆虫にとって暮らしにくいこともあるけど致命的ではない。
あと、サナギになる直前というのは我慢出来ないわけ。サナギにならなきゃいけないのでじっとしてる訳にいかない。雨が降ってもサナギになる場所を探さないといけないから、それもよく見る原因の一つかな。」 なるほど~。

質問者「で、すいません、ナミアゲハの幼虫が羽化しました。でも1匹からハチっぽいのが出てきました。(清水先生「あー寄生されてたか」) でも2匹目は蝶になって成功しました。(清水先生「おぉ、良かったやん(^^)」) ナガサキアゲハの幼虫はサナギになってます。蝶以外はベニカミキリとかテントウムシとか、カタツムリとかコメツキムシとか。」
清水先生「そうかあ、じゃあ、将来、おじさんみたいな仕事して下さい。今度ね、セスジスズメの大きな幼虫が歩いてるところを容器に移して、土がなくてもティッシュペーパーをグチャグチャと重ねとくと、その下に潜ってサナギの部屋になる蛹室っていうのを作ってサナギになってくれるので、一回やってみて。」
質問者「そして、つよいぜ夏の昆虫たちスペシャルに行きます。」

昆虫にもガチ勢がいるのである。質問以外のアピールするあたり、やはり強者だった。この番組にもよく質問してるのかもしれない。
調べたら、「つよいぜ!夏の昆虫たちスペシャル」はNHKカルチャーがやってる8月の昆虫イベントで、清水先生が講師を務められる。当日は自分が飼ってる昆虫の同伴もOKだそう。実物を自分で育てて研究者的経験ができて、研究者と実物を交えて話ができるというのは、恐竜にはない楽しみだろうな。

Q5 竜巻は誰が作ってるんですか?(3才男子)

最初の「こんにちは!」は元気だったけど、
アナウンサー「どこかで竜巻を見たのかな?」
質問者「かーがーくーかーん」 たどたどしく一生懸命に言ってるのが分かる。3才(私が知る中では最年少)では電話越しに話すだけでも大変そうだなーと思ったら。
藤田先生にこんにちはと言われて「はーい、こんにちはー!」とパワーアップした挨拶。可愛い。

藤田先生「雨が強く降ってる時に、空に黒い雲があるのは見たことある? 周りよりも黒い雲が近づいてくるとザッと雨が降り出してくるの見たことあるかな?」
質問者「ありまぁす!」
藤田先生「黒い雲ってなんて言うか知ってますか?」
質問者「入道雲!」
藤田先生「難しい言葉だと積・乱・雲。聞いたことあります?ないかな…入道雲というのは、地面から空気を上にどんどん吸い上げていく。地面で空気がクルクルと渦を巻いている時もそれを吸い上げちゃう。そうすると渦を巻いたまま雲の中に引っ張ってくるので、それで竜巻ができる。ということで、竜巻を作っているのは誰かというと、入道雲が作っているということになる。」

3才向けにだいぶ端折った説明だったと思うけど、質問者からの「わかりました」に先生「よかった……」。この「よかった」に毎回、藤田先生のいろんな感情が吐露されていると思う。以前にもやっぱり未就学のお子さんから「虹は誰が描いてるの?」という質問があって、絵本の世界のような回答をされてた記憶がある。

Q6 モンシロチョウの羽の粉が取れると、どうし
  て飛べなくなるんですか?(小1男子)

名前に聞き覚えがある。前にも質問したことがあると思う。実際に鱗粉を「ちょっと取ったらもう飛べなくなった」そうだ。

清水先生「やってみたか(笑)。どういうやり方で取ったの?」
質問者「手でこすってみた」
清水先生「実は鱗粉が取れても飛べる。ただ、やり方によって飛べなくなる。人の手には脂分がある。それをこすりつけるから、モンシロチョウの羽がその脂を吸って重くなったかなというのが一つ。それから、前の羽と後ろの羽が自由に動くようになっているのが、脂でペタッと貼り付いて羽ばたけなくなった可能性がある。
で、鱗粉を取る時に体をギュッと持つと、蝶々はすごく柔らかくデリケートに出来てるので、人が思う少しの力でも弱ってしまう。
今度実験する時は綿棒でカサカサと撫でるように取ってみて下さい。それなら飛べると思う。取ったら死んじゃうってよく言うけど、一つは飛びにくくなる、鱗粉は体温調節とか水を弾く大事な役割があるので弱る原因になる。直接の死因にはならないので、一度確認してみて下さい。」

間接的でも死因なのね。昆虫って小さくて、家の近くでお金使わずに捕まえられるから、気軽に飼ってみたり実験したくなるよね。そういう楽しみは…昔は少しだけあったな。他の昆虫の先生も勧めることあるし。

この後のニュースで大阪吹田市の交番襲撃事件が報じられたけど、清水先生の職場の昆虫館はお隣の箕面市。犯人が逃走中のため近隣の公共施設はどこも臨時休館としたそうだから、昆虫館もかな。この後ご無事で過ごされるように勝手に祈ってしまう。(翌朝その箕面市内で逮捕されたので勝手に一安心。)

11時台前半「先生からのクイズ」
いつもは質問に回答している先生からクイズが出され、子どもに電話で答えてもらうコーナー。
今回は昆虫の清水先生から出題。回答者は小2の女子。昆虫は「少し嫌い」でカイコだけ触れる。クイズは好き。

先生からのクイズ①(前週に告知済み)
毛虫は成長すると何になるでしょう?トゲトゲのあるのも毛虫に含みます。
 a.蛾 b.蝶 c.蛾も蝶もいる
回答者の答えはc.で、正解。
清水先生「蛾と蝶は同じ仲間で、毛虫・トゲ虫・芋虫・青虫も近い仲間のグループ。ギフチョウとか、おじさん達が保護するために飼ってるウスイロヒョウモンモドキは、蝶だけど幼虫は毛虫。○○ちゃんが触れるカイコは芋虫で蛾になる。よく見ると無毛ではなくて毛が多いとか少ないとかの特徴がそれぞれにある。」

先生からのクイズ②(ここからぶっつけ本番)
毛虫の毛は何の役割をしているでしょう?
 a.身を守る b.フワフワでかわいい c.特に役
 割は無い
回答者の答えはa.。
理由は「何の意味もなく毛が生えている昆虫は聞いたことがないし、かわいく見せるっていうのも野生の毛虫では意味がないから。」おー、理路整然。

清水先生「正解は、b.フワフワでかわいいから…と言いたいんですけど、a.身を守るためです(笑)」
フェイントきた。
清水先生「理由がしっかりしてて、後からどうやって解説しようかと思っちゃいました(笑)。うちのスタッフにも芋虫・毛虫かわいいかわいい言うてるのがいてねー、例えばリンゴドクガっていう毛虫はドクガって名前がつくんだけど毒はないんです。めっちゃめちゃかわいいんですよ。まあ、芋虫毛虫ブーム来てますんで(笑)」
スタッフ=ご自身だと告白してますが。フェイントにも先生の実感があった訳ね。ブームは知らぬ。
清水先生「毛虫の毛の役割を真面目に答えると、○○ちゃんが言った通り、自分自身を守るために進化してきてる。例えば、寄生バチが卵を産みつけようとした時に毛があると邪魔になる。それから保温。日なたぼっこする時にも熱を逃がしにくい。おじさん達も毛虫を扱ってて、毛のある毛虫が丸くなるととても掴みにくい。捕食者対策にもなっている。あと、トゲトゲの毛虫は食べにくそう、怖そうってことで身を守っている。それから毒を身につけて身を守る。」

先生からのクイズ③
毛虫の毛は脱皮の時にどうなるでしょうか?
 a.脱いだ皮の下にもう新しい毛が生えている
 b.毛は残して皮だけ上手ーく脱ぐ
 c.脱皮直後は無くなって少しずつ生え揃う
回答者の答えはc.。理由は「aとbは違うとおもったから。」 藤田先生もc.と予想。アナウンサーから「クイズを横で聞いている藤田先生も」と振られたのに、「b.って何でした?」とボケてたけど。

正解はa.。あらら、お二人とも残念。
清水先生「毛は皮膚の一部なので既に用意されている。毛の数も脱皮で増やしたりもしてて、新しい皮に生え揃ってる。以前に毛虫の毛を刈ったらどうなる?という質問を受けて、試して下さいって言ったけど、その答えがまさにこれ。中にはトゲトゲの中に体液が通ってる種類もあって、そこをちょん切っちゃうと体液が漏れ出すのでそれは止めてほしいんだけど、先端部分だけ…あとヒトリガの幼虫、春先によく歩いてる茶色いクマケムシ。ああいうのの毛だと…剃ってしまうのはあまりにも微妙なんで、ハサミでチョンチョンと一部だけ切ってみて下さい。脱皮後は全く影響なく新しい毛が揃ってます。」

回答者から「エェェ…」って引き気味な声が漏れてます。昆虫があまり好きではない回答者に毛虫の毛を刈ることを勧めたり(過去の質問でも勧めてたし)、体液が漏れちゃうとか、この先生は優しい口調で心臓に負担がかかること言うのよね。だがそれが面白い。

藤田先生「質問です。僕がc.だと思ったのは、脱皮したばかりだと弱いような気がしたからで…よく弱いと言われるじゃないですか。その間は毛が無くて身を守りにくいと思ったのですが、本当に脱皮直後は弱いんですか?」
清水先生「外皮が固まるまではやはり柔らかいので破れやすいです。あと、脱皮の段階はじっとしてなきゃいけないので敵に狙われやすい。そういう意味で脱皮の段階は弱いと考えられます。」
間違いを自ら検証する藤田先生さすがです。

清水先生「二人を引っかけられて、すごーく満足です(笑)。ごめんね○○ちゃん(笑)」
先生によっては責任重大だと感じるこのコーナー、清水先生は積極的に楽しんでいた。ま、引っかけ問題って引っかかるから記憶に残るし。

Q7 何で金とかダイヤモンドは土の中にあるんで
  すか?(小3男子)
テレビで宝石が土の中に埋まってるのを見て不思議に思ったそうだ。

藤田先生「ダイヤモンドって何から出来てるか知ってますか? 意外なんですけど…○○君は鉛筆を使いますよね。鉛筆の芯は炭素から出来てるのは知ってたかな?(ここまで質問者「分かりません」) 炭素というのは物質の素で、目に見えないぐらいのとても小さな粒だと思ってくれたらいいですね。で、鉛筆の芯とダイヤモンドを作っているもの(成分を言い換えてる?)は、実は同じなんですよ。」
質問者「えっっ」 私がダイヤモンド=炭素を知ったのって多分高校の化学ではなかったか。黒い炭素がキラキラのダイヤモンドって、そりゃ驚くよね。
藤田先生「何が違うかというと、鉛筆の芯は簡単に壊れる…崩れる。だから字が書ける。でもダイヤモンドは自然界で最も硬い物として知られてて、鉛筆の芯みたいに崩れない。同じ炭素で出来てるけど、その炭素の結びつき方が違う。ダイヤモンドは炭素の粒がしっかり結びついてる状態。どんな所でそんなにしっかり結びつくかというと、ものすごく強い圧力…圧力は分かりますか? テーブルに手のひらを置いて上からギュッと押し当てると、テーブルにはたくさん力がかかりますよね? そういうものすごく強い力がかかってる…もちろん、炭素がダイヤモンドに変わるためには、手で押すのとは比べものにならない程の高い圧力が必要なんです。で、そういう圧力はどこだとかかるかというと、地面の中だったら簡単にかかる。地面の中って、そこより上の土は全部、地球に引っ張られて下の方に、足元の方に力が向かうから、ものすごく力がかかる。土の中でダイヤモンドや他の鉱物…宝石の素になる原石が出来るというのはそういう理由。かなり高い圧力がかかって、しかも温度も高くないといけない。それで地面の深い所で出来るというわけです。
逆にどこでもダイヤモンドが出来ちゃうと、ちょっと掘っただけで見つかっちゃうと…」
アナウンサー「夢のようですね(フフフッ)」
藤田先生「夢のようだけど、確かに野望ではあるけど、」 野望を尋ねるアナウンサー&清水先生、笑いが止まらなくなってます。
藤田先生「そうなるとダイヤモンドの価値が無くなっちゃう。ダイヤモンドはすごーく採るのが大変だから高いんですよ。しかも原石を掘り出しただけでは光りも何もしないので、磨いて磨いてやっとあのきれいな状態になる。」
質問者「…そ、それは分かります。」 小3には難しい言葉が次々出てきた上に、「どこでもダイヤモンド」から大人が楽しくなっちゃってたけど、分かる部分には何とか返答できて安心した。
そっか、地中が高い圧力なのは引力のせいで、深海の水圧が高いのと一緒か。何かやっと分かった(気がする)。
藤田先生「金とか銅とかの金属は、地面の下にゴロッと塊がある場所がある。鉱脈というんですけど、大昔の地層…地層って知ってますか? 崖で縞模様が出来てるの見たことありますか?(質問者「あります」) あれは古いものが下、新しいものが上になってて、層の色が同じような所はそれを作ってるものが、粘土とか砂の割合が大体同じ。そういう地層が出来ていく段階で金属が集まってきて出来たのが、鉱脈と言われるもの。」

答えるのが難しそうな質問だった。「~は知ってますか?分かりますか?」って立ち止まりながら説明してくれるの、すごく安心できるけど、かみ砕いて言い換えるのも大変だ。

Q8 お父さんの部屋にシバンムシがわいて困って
  ます。どうしたらいいですか?(小4女子)

アナウンサー「どんな虫?飛ぶのかな?」 私も初耳。
質問者「ゴマのような小さい虫。飛ぶかは分からない。」
アナウンサー「どのくらいいるのかな?10匹とか20匹とか?もっといる?」
質問者「うん。バルサンとかで消毒したけど、どんどんわいてくる」 ウワ嫌だ…窓際でよく見つかるそうだ。
アナウンサー「殺虫剤(NHKなので商品名は言い換える)を使っても退治できないのね?それちょっと大変ね、清水先生に聞いてみましょう。」

清水先生「シバンムシな、これ実は大変なんや(笑)。なかなか駆除しにくい虫で、数ミリ位のまるっとした、褐色の甲虫やね。何でシバンムシって言うかというと、漢字で書くと死の番をする虫で『死番虫』。ヨーロッパにいるシバンムシ(日本にいるのとは全く別種)が、オスとメスで交信する時に頭を柱なんかにコンコンと打ちつけるんだけど、それが姿が見えないのに音はする、死へのカウントダウンが始まってるんじゃないかという、ちょっと怖い由来なんやけど。けどお父さんは大丈夫やからね(笑)。」
先生、心臓に悪い説明ありがとうございます。
清水先生「多分、○○ちゃんちに出てるのはジンサンシバンムシか、タバコシバンムシ。おじさんは害虫て言い方はあまりしたくないけど、迷惑がられてる虫。それ自体は害は無いけど、シバンムシに寄生するシバンムシアリガタバチが発生すると、人間が刺されたりすることがあるので困る。
実はこの虫、バルサン…ごめんなさい(笑)殺虫剤にすごく強くて、害虫を駆除する会社も困るような虫です。お父さんの部屋の窓際に集まってるのは、発生したのが明るい所に集まっただけで、窓にわいてる訳ではないと思う。
シバンムシのもう一つ困ったところは、いろんなものを食べる。お父さんの部屋に何があるかな?畳とか絨毯とか…化学繊維のは食べないけど高級な絨毯は食べちゃうし、死んだ動物質も食べるしで、エサは周りにいっぱいある。だから、発生場所を見つけて、出来るだけ片づけて下さいってよく言う。観葉植物があったらその肥料を食べて発生したりとか。とにかく、お父さんの部屋を隅々まで、シバンムシがたくさん発生してそうな場所を何とか探して下さい。
で…そこから先は専門の人にお願いしなきゃどうしようもないと思う。結構、たくさんのお宅で発生する虫なので、入ってきたヤツが増えないように隅々までチェックしてもらうしかない。まず発生源がすごく大事。部屋の隅にお父さんがおやつをこぼしてないかなーとか、○○ちゃんがお父さんをチェックしてあげて下さい。」
厄介な虫なのは分かったけど、質問者のお父さんがちょっと悪者みたいな流れで可哀想だな。この日は父の日なのに。
清水先生「けどまあ、見た目はかわいい虫やと思うんで、それはそれでちょっと捕まえて…、いろんなもので飼える訳やから、容器に煮干しとか鰹節とか入れて飼ってみるのも面白いかもしれない(笑)。研究して(笑)。」
厳重管理しないと家中にわくのでは……? 害虫と呼びたくない先生、最後に飼育を勧めるのはさすがというか強すぎ。質問者には「あの後どうなった?」案件としてまた出てほしい。

Q9 どうしてお風呂に入ると、手はシワシワに
  なるんですか?(小3女子)

「手のどんなところがシワシワになってる?」とアナウンサーに聞かれて「指の…ちょっとプクッとしたところに…」
以前の「冬休み子ども科学電話相談」でも同じ質問があって、藤田先生が答えていた記憶。

藤田先生「今答えてくれたように、どこでもシワシワになるわけではないですよね。シワシワになるところとならないところの違いは何でしょう?
……クイズです。」 さり気なく先生からのクイズ。
藤田先生「指全体がシワシワになる訳ではなくて、いかにもシワシワっていうのは、指の根元と先の方、どっちでしょう?」
質問者「先?」
藤田先生「先と根元では何が違うかな? 指のシワシワになるところをジッと見て、クルッとひっくり返してみると、指の先には何があるでしょう? 指先にあって根元にはないもの。」
質問者「爪?」
藤田先生「爪がありますよね。人間の皮膚というのは、周りの水を吸い込んじゃう特徴がある。そしてふやけていく。ふやけるけど、指の根元とか腕、足、お腹とかはシワシワにならないですよね?それは全体的にふやけちゃうから。でも指の先には爪があるから、ふやけたい…全体的に広がりたいんだけど、爪は逆に水をあまり吸い込まない。それで、ふやけた皮膚の行くところがなくて、シワになるしかない。……という仕組みになっている、という考え方がひとつ。
実は、このシワになるのはどうしてかというのは、そんなにハッキリ解っている訳ではない。もっといろいろ原因が考えられていて、ふやけると滑り止めになるんじゃないかと考える人もいる。でも、体がふやけていって行き先がないからデコボコになるしかないというのはパッと納得できるので、これがいちばん大きい理由だとは思う。」
なるほど~以前の質問の時もこんな答えだった気がする。その時は質問者が、(お風呂に入った後に)お母さんの手はシワシワじゃなくて自分のシワシワな手が恥ずかしいと言ってたのを、藤田先生は年をとるとふやけにくくなってシワになりにくいと、遠回しに若い証拠だとフォローしてたのが衝撃だった。

アナウンサーが解説をまとめようとすると、
藤田先生「爪のないところは全体的にふやけられるけど、爪の反対側の皮膚はふやけた分の行き先が爪で止められちゃってる訳です。そうすると表面を波打たせて、その分表面積が…そうか、ふやけるっていうのは…あ~でも…そうかじゃなくて(笑)」
先生、脳内の違和感と焦りがぽろぽろ漏れ出てます。
藤田先生「○○さんは3年生だから難しい言葉だけど、大人向けに言うと、ふやけるとは表面積が広がることなんですね。表面積が広がった分、どこかに行かなきゃいけないので、それを波打たせていくということですね。」
「ふやける」が先生的にはしっくりこなかったのかな。でも初めの方で「全体的に広がる」って表面積のことを表現してたし、質問者はちゃんと理解できてて先生も「よかった(ホッ)」。

質問終わり、先生方の感想。
清水先生「今日も楽しかったです。ちょっとやらかしたけど(笑)」 バルサン? 「クイズね、あれ面白かったです。特に藤田先生を出し抜けたのがすごーく(笑)。」 何でも面白がれる先生。
アナウンサー「藤田先生、今日はクイズの回答者も兼ねて、ありがとうございました、」
藤田先生「頑張ったんですが。選択肢をちゃんと聞いてるはずなのに、あれ、bって何?って考えちゃうと(笑)…分からなくなるものですね。」
清水先生「まさに僕。人の話を聞いてない(笑)」
アナウンサー「授業はちゃんと聞きましょうと学生に言うのに困りますね(笑)」
藤田先生「言ってます…ちょっと反省します(笑)」

緊張感がとれたのか、最後は大人だけで盛り上がってた。

7月はみんなの自由研究の特集。研究内容を送るときはコピーか写真で。実物はお家で大切に保管。
来週のジャンルは「天文・宇宙」と「水の中の生き物」、企画は「あの後どうなった?」。
再来週は新ジャンル「プログラミング」が登場。来年から小学校で習うことになっているそうで、すごいな!この日は「心と体」、「ロボット・AI」の質問も受け付け。ちゃんと聞かないと置いてかれそうな分野だけど、情弱の自分にはありがたいかも。