あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

子ども科学電話相談5/19 とりとめのない感想

5/19のジャンルは
 天文・宇宙 本間希樹先生
 水中の生き物 林公義先生

本間先生は先月、ブラックホールの撮影に成功した国際プロジェクトの日本チームのリーダーとして、発表時に記者会見に出ていた。「子ども科学電話相談」、ためになって面白いってのを当たり前のように期待して毎回聞いてるけど、本間先生も他の先生方も、調べるとホントすんごい研究者の集まり。

Q1 ハリセンボンの針は何でできているんです
  か?(小4男子)
魚の鱗が変形したようなものなので、鱗の主成分と同じ、リン酸カルシウムでできている。リン酸カルシウムは人の骨や爪の成分でもある。ハリセンボンはフグの仲間で、彼らには鱗が無い。そうなのかー。針はふだん寝ているけど、怒ると水を飲んで体を膨らませて立たせる。水風船なの?
ハリセンボンの針は実際は300~400本。

Q2 地球は丸なのにどうして地面は平らなんで
  すか?(5才男子)
地球のほんの一部しか見ていないから。地球の半径6300㎞に対してふだん見ている地面は数㎞。本当の形は離れて見ないと分からない。サッカーボールも間近で見たり、両端を隠して範囲を狭めて見たりしてみると、丸だということが分からなくなる。

Q3 ネコザメの卵はネジみたいな形をしていて、
  もし僕のお母さんがあの卵を産むとなったら、
  「痛いーイヤやー」と怒りそうです。僕もイヤで
  す。ネコザメは痛くないんですか? あと、ど
  うしてあんな形に進化したんですか?
  (小4男子) 「痛いーイヤやー」の言い方がカワ
  イイ。

「ご心配いりません!」産卵時は軟らかくて1~2日で硬くなる。産卵後にメスが卵をくわえて海草ジャングルの奥や岩の穴に押し込んで隠している。押し込みやすいように、隠した所に引っかかって隠れるようにネジのようにヒダが付いた形になっている。
林先生は魚のことをよく「おさかな」と言う。「ご心配いりません!」もだけど丁寧な言い方に和む。

Q4 宇宙の乗り物は、どうやって宇宙のゴミをよ
  けているんですか?(小1男子)
基本的にぶつかるのが当たり前という考え方。直径1㎝位の小さなゴミなら当たってもいいように丈夫に作っている。10㎝位のゴミで穴が開いた時は一旦別の部屋などに避難した上で修理する。1m以上もあるような大きなゴミについては、レーダーでチェックしながら、軌道を変えるなどして防いでいる。

Q5 スズムシやコオロギは脱皮した後の皮を食べ
  るけど、水中の生き物は食べるんですか?
  (小2男子)
食べる。脱皮後に皮を食べる水中の生き物ってのは、ザリガニやカニやエビ等、硬い殻で体を覆っている。水中はカルシウムが少ないので、脱いだ皮にいっぱい入ってるカルシウムが勿体ないから摂取している。
ハ虫類のヘビ、両生類のイモリ、サンショウウオも脱皮するけど、これは表面に付いた雑菌や寄生虫を除去してる面もある。⇦食べるか否かは言ってなかったけど、そういう意味合いなら食べないのだろうか。

Q6 星は明るいほど温度が高いのに、10000℃以上
  ある星がどうして3500℃以下まで冷えるの
  ですか?(小5男子)
塾で聞いたそうな。小学生にそんなことを教えるのか今時の塾は。
ものすごく簡単に言うと、星が年をとるにつれて太るから。⇦ザックリすぎて???
そもそもなぜ星は燃えてるのか。中心部で水素を燃料として核融合反応を起こしてるから。燃料の水素が無くなってくると、燃える場所が中心部からだんだん周辺部に移動する。すると内部と重力とのバランスが崩れて、星の形が保てなくなり、大きくなろうとする。そして内部のエネルギー量と明るさとのバランスをとるために温度が下がる。

分かったような分からんような。太った分、表面積が大きくなって内部のエネルギーがより分散するから温度が下がる…ってイメージしたんだけど違うのかな…難しい。質問者は「よく分かりました」って言っててスゴ。

仕事柄、年をとった人体はいつも見ている。確かに年をとると太るのも含めて、体の形を保てなくなっていくのは想像できる。まっすぐ立つことが出来なくなって、腰が曲がり、頭が前に出て顎が上がり気味、膝が曲がって両膝が開いてしまう。お肉も垂れ下がってくる。体温は…まあ36℃台だけど「寒い」と訴える人は多い。


11時台前半、この日は先生に聞いちゃおうのコーナー
 子供(with保護者)がスタジオに来て、目の前の先
 生に直接質問するコーナー。この日は小4男子が
 ブラックホールに関する質問を本間先生に。

私が今住んでる土浦市の子でビックリした。土浦なら常磐線使って渋谷のNHKまで行ったのかな~と想像してたら、コーナーの最後に将来なりたいのは常磐線の運転手だと言ってた。将来この子が運転する常磐線に乗るかもしれず、それはそれで楽しみ。

だけど、お父さんの仕事が動植物の研究で、妹さんは以前に昆虫の質問をしたことがあるとか、本人はつくばEXPOセンターの科学クラブの会員だとか、科学にふだんから親しんでるご家庭のようだ。お父さんは子供たちの質問は単純だけど答えにくい…と、専門的なことを簡単にして伝えることの難しさを実感されているご様子。この番組に出てる先生方はやっぱりスゴいのだ。
なのに、本間先生はこの子が持参した付箋貼りまくりの図鑑を見て、「自分の守備範囲はほんの数ページです」と不得意分野もあるって言ってしまう。自分を大きくも小さくも見せない態度って、やっぱり人としての大きさではないか。

で、ブラックホールに関する質問
ブラックホールはどうやってできるのか?
ブラックホールには大きいのと小さいのがあって、大きい方はまだ分かっていない。4月に公表した画像は大きいブラックホールの方。小さいのは、重い星が燃え尽きて最後に爆発して出来る。

重い星ってのは、質量が太陽の30倍以上の恒星らしい。重くない星は爆発すると中性子星になる。太陽でさえ質量が地球の33万倍なので、小さいブラックホールと言ってもとてつもなくデカい天体らしい。天文・宇宙の話は「ちょっと」とか「小さい」とか言っててもあっという間に想像を超えてしまう。

ブラックホールに吸い込まれたものはどうなるのか?
二度と出てこれない。光も電波も吸い込まれたら出られない。あの画像は電波望遠鏡で撮影しているけど、ドーナツの穴のように見える黒い穴、あれこそが電波が吸い込まれている証拠。因みに太陽にいちばん近いブラックホールは3000光年離れているので、太陽がブラックホールに吸い込まれる心配はない。


Q7 どうして人魚は海の中で息ができるので
  すか?(小1女子)

今日初めての女の子からの質問。人魚はスマホで見たそうで、本当にいるかどうかは分からないそうな。夢のある質問に科学者はどう答えるのか、これも「子ども科学電話相談」の聞き所の一つだと思う。さて林先生は…

おじさんはもう随分と水のある所に行ってきたから、人魚が本当にいるなら1回は会えてると思うんだけど、それが1回も会えてない。だから、おじさんは人魚は架空の生き物なんじゃないかなと感じる。
いるとしたら…。人魚は上半身が人間(哺乳類)で下半身はお魚。人間は肺呼吸、魚はえら呼吸だけど、おじさんの想像だと人魚は上半身の中に肺を持ってるんじゃないかな。岩の上で髪をとかしたり、カモメと話したりして陸上に長くいられるから、肺で空気を吸ってる。
だから、陸上で吸った空気を海の中で上手に使って、また空気を吸いに海から上がってくるんじゃないかな。

経験と想像(科学的考察に基づいた)という形で質問に答えつつ、人魚がいる/いないには結論を出していない。スゴい。人魚がいたとしたら水族館に行くのか動物園に行くのか、展示方法を考えてしまう林先生。

本間先生も以前に「ウルトラマンがいるM78星雲に行くにはどうしたらいいか」という質問を受けていた。更に夢が広がるような話で素敵だった。

Q8 地球には鉄があるけど月にもありますか?
  (5才男子)
鉄の研究をしているパパからもらった絵本で、月が「地球は鉄の星だよ」と言っていたそうな。質問のきっかけが面白い。鉄鋼業界が作った絵本だろうか。

月にも鉄があります。ていうか、宇宙のどこに行っても鉄はある。鉄は宇宙で作られる。星の中で燃えていろんな元素を作る途中で鉄も作られる(⇦これも核融合反応なのか?)。星が死ぬ時に爆発して宇宙にまき散らされる。だから宇宙のどこでも鉄がある。

この年長さんは自分が思ったことや知ってることを積極的にはさんできて先生の話に食い下がる。本題からズレかかるけど、先生が軌道修正しつつ「お~すごいねー」「そんなことも知ってるんだ」とほめるから、更に他のこともしゃべってくる。「ビッグバンで宇宙ができたのは知ってる」⇨先生「すごいなあ~(汗)そこまで言っちゃう?(想定してた説明からはみ出るんだけどなーみたいな心の声が)」⇨「ビッグバンでできるのは水素とヘリウムだけだから、ビッグバン直後の宇宙には鉄が無いんだよ。お父さんの仕事が無くなっちゃうね」
こういう話から地球にある全ての元素が宇宙で作られるというのを、私は少しずつ理解している。

で、この年長さんが最後に言ったのが「楽しかった」。質問の答えよりも、自分の知識をほめられながら宇宙の話ができたのが嬉しかったんだろうな。

Q9 タコの色はピンクや黄色や青などに変わった
  りするんですか?(小4女子)
お兄ちゃんが釣ったタコが初めは赤だったのに、家に帰る頃には真っ白だった。(生きてはいたけど瀕死状態)

生きているタコは周りに合わせて色をよく変えている。目から入った情報が脳と神経を通じて、皮膚表面の色素胞という、いろんな色のある細胞に届く。その色素胞が活動して色が変わる。色を変えるのは、エサを獲るときに相手に見つからないため、ふだんも敵に見つからないようにするため。
青い色はヒョウモンダコはいるけど、あれは体の模様。⇦毒があるから警戒色? 黄色は薄い茶色とかオレンジとか、褐色系になることはある。

来週は10時台に新コーナー「先生からのクイズ」。来週の天文・宇宙ご担当の国司先生から早速クイズが出された。生放送で答えてもらうそうで、当たった子はラッキーかアンラッキーか。恐竜の分野だったらクイズのレベルが高そう、そして答えたい子が殺到しそうだ。