あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

意外に深い「ARTとEAT 食にまつわる美術のはなし」at笠間日動美術館

笠間日動美術館
http://www.nichido-museum.or.jp/

茨城県笠間市にある美術館ですが、ここの友の会の会員の継続手続きがてら、今やっている企画展「ARTとEAT 食にまつわる美術のはなし」を観に行きました。

友の会ではいちばん安い年会費4000円の一般会員ですが、10回入館料無しで入れて、館内カフェのコーヒー券が5枚貰えます。あと、同伴者1名に限り無料入館の1回分を使うこともできます。一般の入館料が1000円なので、4回行けば元がとれます。
去年初めて会員になりましたが無事に元がとれました。

実は前回から4か月ぶりです。私は冬に面倒くさがりが強くなるので、寒い中身支度して40km運転してっていうのが億劫になってました。

久々に行ったら美術館はケータイの電波が入るようになり、無料Wi-Fiまで使えるようになってました。
今まで美術館に居る間はケータイ・スマホが使えなかったんです。今の時代、こういうのから強制的に離れる時間空間がある方がいいのかもしれないと思う一方、便利になった点では会員継続して良かったたとも思います。

今回の企画展「ARTとEAT 食にまつわる美術のはなし」。1/2~3/17。
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年明け早々からやってた。
去年郵送されたチラシのイメージで、食べ物の絵がいっぱい観られる…くらいのテキトーさで展示室に入りましたけど。美術館はもちろんそんな単純さで企画する筈もなく。

静物画の素材、空間にある物質、宗教、象徴、文化…。「食べ物」「食」の役割とか意味をふだんとは違う角度から見せてもらいました。

それに絵画だけではなかった。器・皿も食を彩るものとして展示されてましたけど、竹久夢二棟方志功藤田嗣治とか、陶芸と結びつかない人が絵付けしたものは意外性で面白かったですねー。片岡鶴太郎の作品もありました。今年の秋に片岡鶴太郎の企画展をやるという告知があり、その前宣伝なのかもしれません。

食と器ときて、最後に北大路魯山人の作品が多数。
某漫画のキャラクターのモデル、美食家という言葉のイメージで、全く親近感がわかない人でしたが、幼少時の苦労を今回初めて知りました。
今で言う不倫関係で生まれて(出生については美術館の解説にはないです)、すぐに里子に出されて、諸々の事情で里親を転々として、6才で養子になった家で炊事をしていたと。裕福ではない家で食材に恵まれない中、養親に見放されないように工夫を凝らして食事を作っていたと。背景を知ると見方が変わりますね。
「粗末な材料も大事にして良い料理を作ることは生活を良くする」みたいな言葉もありました。グサグサ。

ちなみに、笠間日動美術館には同じ笠間市内に「春風萬里亭」という分館もあります。これは魯山人の家で、鎌倉から移設したものだそうです。魯山人への偏見で関心がありませんでしたけど、行ってみようかなーくらいの気にはなりました。

入館時間が遅くてあまりゆっくり観られなかったので、出来ればもう一回観に行きたいです。魯山人の言葉をもっと正確に書きたいし、意味とか象徴とか抜きで食べ物の絵を楽しんで眺めたくもありますし。


この美術館には昔々、高校生の時に何度か行ってまして、そのうちのシャガール展が特に印象に残っています。「夢のような」という言葉がありますが、私にとって夢のような美しさを具現化したものがシャガールの作品となっています。
その後は長いこと仙台にいましたが、2013年に宮城県美術館で開かれたシャガール展で「夢のような」作品に再び会えたのは本当に嬉しかった。嬉しかったので2回観に行きました。

笠間日動美術館に再び行くようになったのは、一昨年カウンセリングに通い出したのがきっかけでした。当時の仕事へのストレスでちょっとおかしくなりかけてたのですが、カウンセラーから、自分が喜ぶことをしなさいと言われて、何回目かのカウンセリングを受けた帰りに行って、その時に少し迷いましたけど会員にもなりました。

当時の働き方では休みの日に美術館に行く気力も体力もありませんでした。高校生の時は電車を乗り継いで、駅から歩いていたのに。ケータイもナビもない時代に必死に地図を見て、方向音痴でも頑張って行ったら、知識もセンスもないのに夢のように美しいものを観ることができた。
つらつら思い出しているうちに、こういうアートを時たま眺めるために、会員の特典をちゃんと活用できる生活をしたいなあ…と思うようになって、今の週4派遣の働き方になったという訳です。

今年も活用します。