あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

2019年3月、伊藤若冲展、福島県立美術館で開催

来年3月、福島県立美術館伊藤若冲展が開かれるとのニュースを目にした。
http://www.minyu-net.com/news/news/FM20181019-317286.php

前にも同じ福島県立美術館伊藤若冲の作品を観に行ったことがあるので、「え!また若冲さんが来てくれるの!?( ´∀`)」と嬉しくなった。
リンク先の記事でも触れてるけど、あれは5年前の「プライスコレクション展」で、他の作家の作品も展示されていた。確か「若冲が来てくれました」というキャッチコピーみたいなのがついてたんだった。

5年前のは東日本大震災からの復興支援のひとつとして、岩手と宮城でも開催されていた。当時、私は宮城に住んでたけど宮城での開催時期には日程が合わず、その後の福島で観に行った…いろいろ思い出される。8月の暑かった日。駐車場の誘導員のおじさんの顔の、真っ黒に焼けて深ーく刻まれたシワ。「来てくれました」というフレーズに思わずウルッとなったこと。

今度の伊藤若冲展も東日本大震災からの復興祈念企画、展示作品は全て若冲さんのものだそうで本当にありがたい企画だ。絶っっ対に観に行く。

私は3.11を宮城で経験したけど、私自身の被災状況は例えるならかすり傷程度。比較的かなり早い段階で日常生活に戻れたので、被災者意識もすぐに消えた。
それでも生活環境はあちこちが傷だらけの「被災地」の真っ只中であり、「被災地」として語られる報道もたくさん見聞きする。自分の周りが「被災地」という空気で覆われてるような、蓋をされてるような重たさを感じることが続き、気持ちがシュンとなる。

そういう中、震災からの復興祈念とか復興支援という名目で開かれた美術展にいくつか行って、ずい分と気持ちが助けられた。

特に知識や絵心があるわけでもなく、そういう美術展をきっかけに初めて知ったものばかり。だけど、災害がきっかけとなって、災害で傷を負った土地に、多くの人を感動させた美しいものが来てくれる。美しいものを観て実際に気持ちが潤ったり癒されたりする。災害が無ければこの美しいものがここに来ることはなかったかもしれない。
表現が適切でないかもしれないが、災害からの恵みだと思った。災害はつらい経験や教訓や学びばかりでなく、美ももたらす。


今度の福島での伊藤若冲展は、私にとってそうした「美」がまたやって来る感じだ。3.11の後も自然災害が続いているから、被災の状況を見聞きする度に自分が見たものと重なって、やっぱり気持ちがシュンとなる。たまに美術品を眺めるという、日常のストレス解消とは別の方法で気持ちを改めることは、私には大事なことなのかもしれない。


それに、福島県立美術館は、建物と背後の信夫山と空との調和がとっても美しい。20年以上前に初めて行った時からずっとその印象で覚えている。300mもない低い山だけど、その低さとなだらかな稜線に合わせた建物。山と建物に高さがないので、空の広さがこれまた際立つんだなー。
https://art-museum.fcs.ed.jp/

ホームページにはそれが分かるような画像が無かった。来年若冲さんを観に行ったらこのブログで紹介するかもしれない。