あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

子ども科学電話相談春スペシャル3/21(昆虫、天文・宇宙、植物、科学)10時台~11時台

3/21のジャンルは

 昆虫 久留飛克明先生

 天文・宇宙 国司真先生

 植物 塚谷裕一先生

 科学 藤田貢崇先生

 

Q12 プラスチックのおもちゃに消しゴムの

  カスがくっついたまま放っていたら、お

  もちゃが溶けたみたいにへこんでいまし

  た。それは何でですか?(小4女子)

 

アナウンサー「あらっ、溶けちゃったんですか?」

質問者「はい。」

藤田先生「プラスチックのおもちゃに消しゴムをくっつけちゃうと溶けちゃうという問題ですよね。私もこないだ、自分の机の中の消しゴムがこうならないようにしていたつもりだったのに、気づいたら消しゴムがしっかりくっついてしまって、ちょっとエラいことになったんですけど(笑)。

消しゴムって何でできてるか知ってます? 実は2種類あるんですね。○○さんが使ってるのはどんな消しゴムなんでしょうね? 色は何色ですか?」

質問者「白色です。」

藤田先生「白い消しゴム。買ってきた時に表をくるんでる紙でできたケースがあると思いますけど、“プラスチック消しゴム”とか“プラスチック字消し”とか書いてませんか?」

質問者「え?」

藤田先生「見たことあります? もしかしたら書いてないかな? “消しゴム”って言いますけど、実はゴムでできてるわけじゃないんですよ。ゴムでできてる消しゴムもありますけど、それは実はプラスチックでできてるんですよ、消しゴムなのに。みんな“消しゴム”と呼ぶけど、プラスチックでできてるんですね。」

質問者「はい。」

藤田先生「原料は何かというと、塩化ビニールという物質を固めて作るんですね。そのままだとすごく硬いんですよ。例えば、よく食品を取っておくプラスチックのケースがありますよね? あれってすごく硬いですよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「プラスチックって硬いものもあれば軟らかいものもありますよね? 水を撒く時に使うホースがありますよね? あれって軟らかいでしょ?」

質問者「はい。」

藤田先生「あれが硬かったらとても不便ですよね? そんなふうにプラスチックも硬くすることができたり、逆に軟らかくすることもできるんです。」

質問者「はい。」

藤田先生「○○さんの使ってるプラスチックでできたいわゆる消しゴムの中に、どういうものが入ってるかというと、この塩化ビニール樹脂というものを軟らかくするための物質が溶けてる…一緒に配合されてるんです。作る時に塩化ビニール樹脂に可塑剤という…“可塑”って難しい字を書きますけど、軟らかくする薬だと思ってくれればいいですかね。」

質問者「はい。」

藤田先生「そのプラスチック消しゴムと、ふつうのプラスチックを一緒に置いとくと、この可塑剤という軟らかくする薬が別のプラスチックにも移っちゃうんです。」

質問者「ああ…。」

藤田先生「そうするとくっついた部分が溶けて…軟らかくなっちゃので、長い間置いておくと形が変わってしまうことになるわけです。…分かってくれたかな?」

質問者「はい。」

藤田先生「よかったです。」

アナウンサー「よかった。軟らかくする素材がおもちゃの方に移っちゃったということだったんですね。」

藤田先生「消しゴムのカスも、元はプラスチック消しゴムから崩れたものなので、可塑剤が入っちゃってるんですね。」

アナウンサー「可塑剤…軟らかくする素材。」

藤田先生「薬品というか物質というか。」

アナウンサー「だそうです。○○さん、いかがですか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「大事なプラスチックのおもちゃだったら、近くに置かない方が良いのですね?」

藤田先生「そうですね。プラスチック消しゴムというのは、ふつうは紙のケースがついてますよね? あれは紙のケースに入れておけば他のものにくっつかないからですね。使う時にあの紙のケースを捨てちゃうと、今回みたいなことが起こるので、私みたいになってしまうので(笑)、紙のケースはちゃんと取っておかなきゃいけないんですね。小っちゃくなってきたら紙のケースを切っても良いけれど、裸で置いとくようにしない方が良いわけです。」

引き出しに入ってる消しゴムのケース(スリーブと呼ぶらしい)を見たら「消しゴムや消しくずはプラスチック溶かすことがある」、「使った後はスリーブに入れてください」と書いてある。子どもの頃から消しゴムは最後までスリーブに入れて使ってきたのに、そんな注意書きは一度も読んだことなかった。

 

Q13 チョウは蛹の中でドロドロに溶けると

  聞いたことがあるけれど、脳みそも溶け

  るんですか? また、その時、考えるこ

  とができるんですか?(小4女子)

 

アナウンサー「ドロドロになるというのはどこかで聞いたことがあるのですか?」

質問者「あります。」

アナウンサー「ほおお…。○○さんはチョウを育てたりしたことはありますか?」

質問者「あります。キアゲハとかモンシロチョウとかを育てたことが。」

久留飛先生「蛹になる昆虫っていろいろいるよね? アゲハチョウもそうだし、カブトムシもそうだし、ハエもカも…そういう具合に蛹になって大人になる昆虫の蛹って不思議やなあと思うよね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「人によっては“第2の卵”と呼ぶ人もいるけど、その中で幼虫と成虫の体は全く違うよね? だから作り直すというのが蛹の中で行われているわけよ。そらそうやんな。」

質問者「はい。」

久留飛先生「じゃ、“神経はどうなってんのん?”て言うたら、一部は残ってるみたいですよ。」

質問者「へえええ。」

久留飛先生「幼虫の時に動かす神経と、成虫になって飛ぶ神経が同じやったら、飛ばれへんやんな?」

質問者「ああ…。」

久留飛先生「なので、ある部分は作り直され、ある部分は最初にあったものがそのまま使われるという。」

質問者「へえええ。」

久留飛先生「記憶…というか覚えてんのやろうか。幼虫の時に○○ちゃんが“よしよし”って育てた記憶を、成虫になってもそのチョウは覚えているんだろうか、って不思議やろう?」

質問者「ああ…。」

久留飛先生「あなたはどう思う? 忘れてしまう?」

質問者「うーん…いや、覚えててほしい。」

久留飛先生「覚えててほしいよねえ。最近分かってきたみたいだけど、例えば温室の中でチョウを飛ばす昆虫館とかあるやろ? 幼虫の時に大事に育てたやつは、その温室の中でもうまく飛んでくれたり、場所をよく覚えてるように思うねん。」

質問者「へえええ。」

久留飛先生「何でかというと、外から採ってきたチョウを温室の中で放すやん、そうすると明るい方に行ってガラスにぶつかって、うまく飛んでくれないことが多いんよ。」

質問者「へえええ。」

久留飛先生「ということは幼虫の時に大事に育てて、そこで放したチョウは、割とそういう記憶を持ってるんじゃないかと思ったりします。やから、昆虫は脳みそが頭にあったり胸にあったりお腹にあったりするんだけど、けっこう賢いんじゃないかなって。」

質問者「へえええ~。」

久留飛先生「今まで分からんかったから“昆虫なんて”と思ってたところがあるかもしれないけど、意外とよく覚えているんじゃないかなと思っています。」

質問者「ああ、そうなんだ。」

久留飛先生「幼虫の時に大事に大事に育てると、成虫になっても、ひょっとしたら覚えててくれるかな? “○○ちゃんの手はこれだな”って分かるかな? 分かってくれたらいいなと思うけど、そこまでは無理にしても、そういうことが記憶として残っているんではないかと、今、言われています。」

アナウンサー「○○さん、いかがですか?」

質問者「えっと、よく分かりました。」

アナウンサー「よかった。蛹の時に“よしよし”と育てると、その時の何かが残ってるかもしれないという…。」

久留飛先生「残ってるように思いますけどねえ、どこかで遠い記憶みたいなものを…特に昆虫は本能で生きると言われていて、そういうことは後からなかなか身につかないとか覚えていないと思われていたんですけど、覚えているんではないかと。昆虫が賢いということに、記憶能力がけっこうあることが分かってんねん。例えばハチの実験なんてよくあるけど、黄色い所に砂糖水を置いて他の色の所に置かないと、黄色い色を覚えて砂糖水を取るとか。」

アナウンサー「へえええ。」

久留飛先生「ゴキブリのイジワル実験で、“ここに来たら電気が流れる”…(笑)嫌な実験をするとそこに来なくなるとか。」

アナウンサー「(笑)賢い!」

久留飛先生「という具合に記憶能力というのは、けっこう昆虫にもあると言われている。ちゃんと実験で確かめられているので、いろんな記憶が残ってるように思いますね。」

 

Q14 なぜ春夏秋冬があるのですか?

  (小1男子)

 

アナウンサー「そうですよね。ちなみに長崎は今、暑いですか? 寒いですか?」

質問者「ちょっと暖かいです。」

国司先生「今1年生だから、今度2年生になるんだよね?」

質問者「はい。」

国司先生「小学校で1年生になって、去年の入学式の時は桜が咲いてたかな? 夏休みも楽しい思い出がいっぱいあるよね? それから冬休みもあったよね?」

質問者「はい。」

国司先生「今度また春になって、その1年間を振り返りながらいってみようか。どうして春夏秋冬があるのかというのは、実は地球のいろいろな動きが理由になっています。

これから春から夏になるでしょう? そうすると日が延びてきたんだけれども、そういうのは感じてるかな? 例えば、お日様は朝、東から昇って、お昼頃に南を通って夕方に西に沈んでいくよね?」

質問者「はい。」

国司先生「じゃあ冬と夏でどう違うかというと、夏休みの太陽は、プールに入った頃は空のすごーく高い所、頭の真上にジリジリ光ってなかった?」

質問者「ああ…、光ってました。」

国司先生「光ってたね。じゃ、冬休みのお昼頃の太陽はあんなに高かったかな?」

質問者「いや、そんなに高くない。」

国司先生「そう、低かったよね、何か弱々しい太陽だったよね?」

質問者「はい。」

国司先生「それからもう1つ。朝、太陽が昇るのはいつもそうなんだけど、冬の太陽と夏の太陽は、昇ってくる時刻が違ってたんだけど、気がついたかな?」

質問者「…いや、気がつかなかった。」

国司先生「これはラジオ体操がポイントなんです。夏休みのラジオ体操は6時半でしょう? 眠い目をこすって行くよね? でも、その時はもう太陽が高くなって、暑くなりかけてるよね?」

質問者「はい。」 

国司先生「こないだ冬休みのラジオ体操に行ったお友だちがいて、まだ薄暗いの。太陽が昇ってないの。」

質問者「えええ。」

国司先生「そうなの。1年を通して太陽の昇る時刻とか、太陽が真南にくる高さは変わっていくの。そうすると冬は昼間の時間がすごく短いんだよ。だから冬は、東京だと4時半くらいには日の入りになっちゃうの。」

質問者「へえええ。」

国司先生「だけど夏は7時くらいでも明るい。○○君の長崎だと、夏の7時だとお日様は西の空に光ってるもんね。太陽が長ーく空にあれば、それだけ暑くなるよね?」

質問者「うん。」

国司先生「それから太陽が冬は遅く昇って、夕方早く沈んじゃうと寒くなるよね?」

質問者「はい。」

国司先生「そういうことで春夏秋冬という季節の移り変わりがどうやらできているらしいんです。」

質問者「へえええ。」

国司先生「でももう少し詳しくお話をすると、これは○○君が住んでいる地球の自転のしかたなの。コマを回したことあるよね?」

質問者「はい。」

国司先生「地球も同じようにコマみたいに回ってて、そのコマの軸が真上に向いてなくて、ちょっと傾いてるんだって。」

質問者「ほおお。」

国司先生「その地球の傾きを外から見るのは大変なので、小学校に地球儀が置いてあると思うんだ。地球儀を見たことある?」

質問者「あります。」

国司先生「よかった。あの地球儀は自転軸が真っ直ぐ立ってなくて、ちょっと傾いてるの。23.4度ぐらいかな。その傾いている状態でお日様、太陽の周りを回ってるんだって。」

質問者「へええ。」

国司先生「これが1周すると、さっきの春、夏、秋、冬という1年のなるの。」

質問者「へえええ。」

国司先生「ここでおじさんも小学校の時に勘違いしたの。夏は地球と太陽の距離が近づいてて、冬になると遠ざかっちゃうのかなって。それは反対なの。冬の方が地球と太陽の距離は近いの。夏の方が遠いんだって。」

質問者「ええ!」

国司先生「どうしてかというと、さっきの傾きなのね。傾いていると…この地球を南北に分けると、日本列島は北半分の方に入ってるの。北半球って言うんだけどね。長崎もそうだよ。北半球の日本列島は、夏の頃に太陽がとっても高い所から照るようになってしまうんですよ。」

質問者「へえええ。」

国司先生「ところが太陽をクルッと半周してちょうど6カ月、冬になると、今度は北半球に太陽が当たるのが少し斜めになって、当たり方でエネルギーがあまりたまってこなくなるの。そうすると反対のオーストラリアっていう国の名前は聞いたことある?」

質問者「聞いたことない。」

国司先生「カンガルーとかコアラが住んでる国なの。それは地球を南北に分けると南の方にあって、実は日本が夏の頃はオーストラリアは冬になっていて…」

質問者「へえええ。」

国司先生「そう、逆なんだよ。だからオーストラリアのクリスマスは、サンタクロースが海水パンツをはいてやって来るっていう写真をおじさんは見たことがあるの。」

質問者「えっ。」

国司先生「そんなふうにして、場所によって春夏秋冬が変わってしまうらしい。それはさっき言った、地球の自転軸がちょーっと傾いているのが理由らしいんだよ。

昨日がちょうど春分の日だったね。これは昼と夜の時間がほぼ同じになってしまう日なんだね。そんな季節の節目のことをいろいろ不思議に思ったんだね。」

アナウンサー「○○君、いかがですか? 地球がちょっと傾いて自転してるので、四季が生ま…れる…」

国司先生「傾いたまま公転をしている。」

アナウンサー「(笑)公転をしている。公転をしていることが関係しているそうですよ。○○君、春夏秋冬があるという説明、納得して頂けたでしょうか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「よかったです。ちなみにいちばん好きな季節はどこですか?」

質問者「夏です。」

アナウンサー「何でですか?」

質問者「えっと、虫がすごくいて、虫が捕りやすいからです。」

国司先生「いいですねえ~。」

アナウンサー「そっかぁ、いいですねえ。また、虫についての質問も待ってますよ。」

質問者「はぁい。」

気温は太陽の熱で地面が温められてできるっていうのもこの番組で知ったけど、太陽の角度と日照時間で気温が変わって季節ができるのか。いろいろ繋がってるんだねえ。

 

Q15 どうやって植物は息をしています

  か?(小4女子)

 

アナウンサー「○○ちゃんはどうしてそれを不思議に思ったのですか?」

質問者「テレビでレンコンが穴から息をしているのを見て、おととい買ってきた植物はどうやって息をしてるかって不思議に思いました。」

アナウンサー「○○ちゃんはおととい、どんな植物を買ったんですか?」

質問者「ブルーベリーと、ハーブ…(笑)あまり名前は覚えてないんですね、ごめんなさい。」

アナウンサー「(笑)いえいえ大丈夫ですよ。」

塚谷先生「レンコンは確かに穴が開いてますよね。レンコンを掘るところって見たことあります?」

質問者「えーと、ありません。」

塚谷先生「レンコンは植物の名前で言うとハスですけど、ハスが生えてるところは見たことあります?」

質問者「えー、ありません。」

塚谷先生「夏になるとハスのピンクとか白の花が咲くので、けっこうきれいだから、どこか近くで見てもらうと良いですけど、生えてる場所は池とか沼なんですよ。レンコンは沼とか池の水の底の、さらに下の泥の中に横に張って生えてるんですね。だから空気がすごく遠いんですよ。なので、レンコンはハスの茎にあたるところですけど、茎にああやって穴を空けとくわけですね。」

質問者「ああ…。」

塚谷先生「そこだけだと空気が通らないじゃないですか。だから、空気がどこにつながってるかというと、ハスの葉っぱ…夏になったらたくさん見られる所があるので見てもらうと良いと思いますけど、ハスの葉っぱは水中から茎を伸ばして、葉っぱ本体は空中に浮かせた状態で出てくるんですよ。ハスの葉っぱは丸い格好をしてるんですけど、葉っぱの縁のところに細かい穴が空いてて、そこまでレンコンの穴が管としてずーっとつながってるんです。」

質問者「おお。」

塚谷先生「ハスの葉っぱの柄を切ってみると、やっぱり穴が空いてるんですね。ずーっと辿っていくとちゃんとレンコンの穴につながってるんですよ。だから、ハスは茎本体とか根っこが水中の、しかも泥の中にあるので、全然空気にたどり着けないから息ができないですけど、葉っぱを出すと葉っぱがシュノーケルみたいな感じになってて、そこから空気が通れるようになってるんですよ。」

質問者「へええ。」 

塚谷先生「だから、ハスはああやって穴を作って、全身に空気が通るようにしてるんですけど、ふつうの植物は水中とか泥の中にいないじゃないですか。」

質問者「はい。」

塚谷先生「だから、そういうことを特に工夫しなくてもふつうに空気が通るし、そもそも酸素は植物が自分で作ってるから、特別な工夫をしなくても足りるわけですね。」

質問者「はあ。」

塚谷先生「レンコンの場合は水中の泥の中にいるので、わざわざ穴をストロー状態につないで外の空気を取り込まないと、根っこの方までなかなか酸素が届かないので、ああいう工夫をしているわけです。」

質問者「はい。」

塚谷先生「他の植物でそういうものがないかというと、ブルーベリーはふつうに空気が通るので工夫はしてなくて、穴が空いてるところはないですね。」

アナウンサー「塚谷先生、ブルーベリーとかは葉っぱがありますよね? 葉っぱから呼吸してるんですか? すごく素朴な質問で申し訳ないですけど。」

塚谷先生「ふつうの植物は、自分の葉っぱで光合成をすることで酸素を作ってますから、光が当たってる間は常にありますから何も問題ないですし、夜になっても葉っぱの裏に…主に裏ですけど気孔という穴が空いてて、そこから空気が入りますから、全然問題ないんですね。」

アナウンサー「そういう仕組みになっているそうです。○○ちゃん、いかがですか?」

質問者「すごいと思いました。私ぜんぜん知らなくて……もう、恥ずかしいです(笑)。」

アナウンサー「いえいえ、そんなことないですよ!」

塚谷先生「いえいえ、そんなことない。京都にいるんですよね? そしたら京都府立植物園とか、」

質問者「ああー行ったことあります。」

塚谷先生「大阪市大の理学部の植物園が京都にあるじゃないですか。今見たら、大阪市大も3月24日から再開するらしいので、行ってもらうとラクウショウとかヌマスギという木があるんですよ。両方の植物園にあるっぽいので行って見てもらうと、木の根元からふつうの根っこと違って、下から上に向かって伸びる根っこが出ています。」

質問者「ええ!」

塚谷先生「根っこって、ふつうは上から下に潜っていくでしょう? でもラクウショウとかヌマスギは…ヌマスギは名前の通り沼に住んでて、根っこがどんどん地面の中に入っていくと沼の奥の方で窒息するから、逆に下から上に根っこを伸ばして、そこで息をするんですよ。」

質問者「はぁ!」

塚谷先生「そういうのが見られると思う。京都だったらそこで見られるし、東京だったらうちの…宣伝になりますけど(笑)、小石川植物園にも見られる所があるので、見てもらうとふつうの木と違って、下から上に根っこを出して呼吸しているのが見られるます。」

質問者「はい、見に行きます。」

塚谷先生「ぜひ見てみてください。」

 

次のお友だち

アナウンサー「お名前、学年をどうぞ。」

質問者「中学校3年生、○○です。」

アナウンサー「中学3年生ということは卒業式を?」

質問者「しました。」

アナウンサー「おお! 卒業おめでとうございます。」

質問者「ありがとうございます。」

質問できるのは中3までだから番組に参加するのもおそらくこれで卒業か。会ったこともないお子さんだけど嬉しいような切ないような。

 

Q16 母がいつも石油ストーブを使ってパン

  を焼いたり餅を焼いたりしてるんですけ

  ど、火は餅とかパンには直接当たってい

  ないのに、何で焦げるんだろうと。空間

  が空いているのに何で焦げるんだろうな

  という質問と、母…なんですけど、石油

  ストーブで餅やパンを焼くと、トースタ

  ーよりもおいしく感じるのは何でだろう

  という質問です。(中3女子)

 

質問の後半はお母さんからなのか、お母さんがそう言ってたのを拾ったのか、聞き取れなくて分からない。けど卒業記念ということでまぁいいか。

 

アナウンサー「ああ…、ストーブで焼くとやっぱりおいしいですか?」

質問者「はい。何かおいしいなとは思うんですけど…(笑)フフッ。」

アナウンサー「今朝も食べました?」

質問者「食べました。」

アナウンサー「おいしかったですか?」

質問者「おいしかったです(笑)。」

藤田先生「中学校3年生で卒業されたんですね。4月からは高校生ということですね。おめでとうございます。」

質問者「ありがとうございます。」

藤田先生「質問で、焦げるというのはどういうことなのかを考えたら良いかなと思うんですね。火が直接当たらないのになぜ焦げるか、ということですけれども、例えばトースターは火は使わないですよね?」

質問者「ああ、はい。」

藤田先生「それでも焦げますよね?」

質問者「………」

藤田先生「あ、上手に焼くと焦げないですね(笑)。」

スタジオ内&質問者「(笑)」

藤田先生「(笑)トースターで焦げたのはあまり見たことないですか?」

質問者「あまりないですね。真っ黒にはならない…かな(笑)。」

藤田先生「ああ…私はよくやりますけど(笑)。焦げるんですよ。」

質問者「(笑)ハハハ」

「料理は科学」だと言っておきながらトースターでパンを焦がすのか…かわいいって言ったら失礼かしら。

 

藤田先生「“焦げ”って何かというと…中学校3年生だから、もうタンパク質とか炭水化物は分かりますよね?」

質問者「分かります。」

藤田先生「炭素が結びついてるような化合物がいろいろありますけれども、パンにはタンパク質も糖も含まれていますよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「そういうものに熱が加わると、まず水分が抜けていくわけですよね?」

質問者「あぁ…。」

藤田先生「水分が失われた後、炭素が含まれている物質はどうなるかというと、周りに十分な酸素があると、燃焼して二酸化炭素になれるんですよ。」

質問者「あああ…。」

藤田先生「燃焼というのは酸素と結びつくことだと学びましたよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「炭素が燃焼すると二酸化炭素になるというのもやりましたよね? 化学式もやりましたよね?」

質問者「はい、やりました。」

藤田先生「ところが酸素が十分にないと、今度は十分に燃焼できないんですね。先に炭水化物とかタンパク質が熱で分解されてしまうんですね。さらに熱を加えていくと、今度は炭素の固体だけが残っちゃうんですよ。」

質問者「ああああ~なるほど。」

藤田先生「炭素の固体というのは通常だと黒く見えるので、その黒いのがいわゆる“焦げ”というものですね。焦げを食べたことあります?」

質問者「(笑)えーっと、まあ、ちょっとは。」

藤田先生「(笑)パンじゃなくても焦げるものはありますよね。焦げって苦いですよね?」

質問者「あーそうですね。」

藤田先生「人間はそれだけを食べても十分な栄養を作ることができないので、苦味を感じて食べないようにしているようですけれども、熱を加えれば焦げることはあるんですね。だからストーブの炎から十分離れている所であっても焦げることはあると。熱さえ加えていれば焦げることはあるということですね。」

質問者「なるほど。」

藤田先生「でも弱ーい熱しか与えないのであれば、当然焦げることはないわけですね。ここまでは大丈夫ですか?」

質問者「はい、大丈夫です。」

中3相手だと燃焼や酸素や炭素も配慮せずに使えるからか、藤田先生の説明が実に滑らかだ。

 

藤田先生「次の、“お母さんがストーブで焼いたパンやお餅の方が、トースターで焼くよりもおいしいんじゃないか”と。○○さんはどうですか?」

質問者「…母よりやらないのであんまり分かんないんですけど(笑)。母はよくやってるので、そうなるらしいです。」

藤田先生「なるほど、分かりました。○○さんが好きな食べ物だけどご両親は嫌いとか、逆にご両親は好きな食べ物だけど○○さんは嫌いという食べ物はあります?」

質問者「ぇえ?何だろう……例えば梅干しとかかな…私苦手なんですけど。」

藤田先生「でもお父さんお母さんは好き?」

質問者「好きですかね。」

藤田先生「そうですか。お父さんお母さんはたぶん、おいしいと思って梅干しを食べてると思うんですね。おいしくないと思って食べる人はあまりいないと思いますけど。」

質問者「(笑)ハハハッ。」

藤田先生「(笑)同じものを食べてるはずなのに、○○さんはあまりおいしいと思わない、ということもあるんですね。これは人間の感じ方で、一人一人がちょっとずつ違っていくわけですよね。」

質問者「はい。」

藤田先生「ストーブで焼いたパンとトースターで焼いたパンは何が違うかというと、いろんな違いはあるけれども、1つはにおいの広がり方かなと思うんですよ。」

質問者「ああ~なるほど。」

藤田先生「おいしく感じるのは実は味だけじゃなくて、鼻からも香りが入ってくることで、おいしさをより感じることができるんですね。もっと言ってしまうと、香りがないと味ってしないんですよ。鼻をつまんでものを食べたら味がしないでしょう?」

質問者「ああ~、しないものはありますね。」

藤田先生「そうなんですね。トースターで焼くと、トースターの中の空気は外にあまり出てこないから、ちょっとは香りがするけれど、そんなにしませんよね? でもストーブの上で焼くと、トースターの時より香りはもれてくると思うんですね。そうすると“おいしいものを作ってるんだ”という感覚になりますよね?」

質問者「ああ…なるほど。」

食べ物スペシャルでも味は舌だけじゃ決まらないっていろんな事例でお話ししてた。部屋を暖めるストーブだと熱の対流も大きいから香りが広がりやすいかもしれないな。

 

藤田先生「あとは焼き方の加減があるかもしれないですね。お母さんはストーブの上でどんなふうに焼いてるんでしょうね? アルミ箔に包んで焼くとか、網に乗せてそのまま焼くとかあると思いますけど…どっちでしょうね?」

質問者「…網で、その上で…」

藤田先生「直接焼いてるんですね。そうすると、パンに含まれている水分が空気中に全部逃げていきますよね? そうするとトースターの中で焼くよりはカリッと仕上がるかもしれないですよね。」

質問者「ああ~。」

藤田先生「カリッとした歯応えが好きな人は、たぶんそういうパンが好き、おいしいと感じるんでしょうね。逆にストーブの上で焼く時も、やっぱりしっとりした焼き加減が良い場合は、アルミ箔に包めば、よりしっとりとした焼き具合になる、かじった時に柔らかく感じるという。もしかしたらそっちの方が好きな人もいるかもしれないですよね。

味わいというのは人それぞれ違って、水分の含まれる量とか、少し硬めに仕上がるとか柔らかめに仕上がるとか、あるいは香りとかでおいしいと感じている、ということかもしれないですね。」

質問者「ああ~、なるほど。」

アナウンサー「○○さん、いかがですか?」

質問者「ああ…、いや、ためになるというか…」

藤田先生「(笑)ありがとうございます。」

質問者「(笑)ありがとうございます。」

アナウンサー「よかったです。これからパンやお餅を焼く時、いろいろ試してみてください。」

質問者「やってみます。」

アナウンサー「お母さんとも話しながら試してみてくださいね。」

質問者「はい、分かりました。」

アナウンサー「それにしても藤田先生、詳しいですね。パンが好きなんですか?」

藤田先生「(笑)焼き方を自分でもいろいろやってます。トースターでやると焦げるので…トースターが壊れてるんだと思うんですけど(笑)。いろんなところで焼いてみましたけど、“ああ、こういうふうに違うんだ”とか。」

アナウンサー「実験したんですか?」

藤田先生「実験してみました(笑)。」

アナウンサー「いやあ、奥深いですね! パン食、餅食の違いというのは。」

藤田先生「(笑)ンッフッフッフッフッ…」

藤田先生のトースターは大丈夫なのか? 買い替えずに実験してるところに“科学の先生”らしさを感じるけど。

 

Q17 昆虫を助けたいんですけど、そういう

  のに良い仕事ってありますか?(小3女子)

 

アナウンサー「昆虫を助けたいというのは、どうしてそう思ったのですか?」

質問者「なんかテレビを見て、昆虫が減っていると聞いたので、助けたいなと思いました。」

アナウンサー「なるほど。久留飛先生、昆虫が減っている、助けたい、そんな職業はありますか?」

久留飛先生「たくさんありますね。昆虫を助けたいってすごく良いと思うんだけど、助けるということは減っているということを知ってるんやろう?」

質問者「はい。」

久留飛先生「どんなときに減ってんの?」

質問者「温暖化とか…。」

久留飛先生「そうか。温暖化…気候が変化しているから、今まで住めなかったものが住めたり、住んでたものが減ったり、そういうことやんね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「ということは地球温暖化に歯向かっていくというか、それを何とかしたいという職業もあるだろうし、温暖化以外にも昆虫が変化しているということは知ってる?」

質問者「…はい。」

久留飛先生「例えばな、あなたの近くの公園でカブトムシとかおらんやろう?」

質問者「はい。」

久留飛先生「けど山のクヌギ林に行ったらいるやんな?」

質問者「はい。」

久留飛先生「という具合に、昆虫というのはうまいこと自分の住む場所を見つけて生きている、と思うんや。それぞれの昆虫が自分の良い場所を見つけて生きている。例えばね、セミが夏になったら出てくるやろう?」

質問者「はい。」

久留飛先生「けど、大人の人から“昔にこんな種類のセミがいたけど、ちょっと変わってきたな”とか聞いたりしない?」

質問者「なんか、クマゼミの生息地が広がったとか。」

久留飛先生「そうやんな。地球の歴史に比べたらすごく短い時間で、“昔はアブラゼミが多かったのに今はクマゼミの方が増えてるんちゃうか”という。これも気候が変化をしたことが大きいと言われてるやん。…という具合に生き物が変化をしていくのは、もちろん天気以外に周りの場所が変わったりすることもあるよね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「昆虫を助けたいというのは、考えを変えたら昆虫が何を食べてるかにもよるやん?」

質問者「はい。」

久留飛先生「アゲハチョウであればミカンの葉っぱを食べるやろう? という具合にエサもないとあかんし、オスとメスがうまいこと出会う場所を見つける必要も、住む場所も要るし、生きていくにはいろんなことが関係してるやんね?」

質問者「……ウン…」

久留飛先生「そういうものを見つける、確保してやる、そういう場所をちゃんととっておいてやることが、昆虫にとってはいちばん住みやすい環境と言えるやろう?」

質問者「はい。」

久留飛先生「ということは、“山を作るときにこういう木を植えたらこんな昆虫が住むはずだ”という作り方の問題があったり、いろんなことが関係してると思うんやけど…という具合に、“昆虫を助けたい”ということは、そこの環境を守ることにも繋がっていくやん?」

質問者「はい。」

アナウンサー「具体的にはどういう仕事が良いんですかね? 小学校3年生の○○さんがこれから目指すには、例えば何かを調べる大学の先生が良いのか、それとも環境を整える仕事…具体的にはどんな…」

久留飛先生「一般的に絶滅危惧種と言われている動物や昆虫を助けたいのであれば、その場所を確保するためのお仕事。川を作るときに“コンクリートの川はやめて土で作っていこう”とか土木も関係するし、困っている昆虫を直接に何とかしたいということであれば、みんなで守ろう運動をするようなことも必要だろうし、広く考えたら生き物のためにやる仕事っていっぱいあると思うねん。…イメージが分かりにくいけど、どんな仕事が良いと思ってる?」

質問者「…うーん………うーん……」

久留飛先生「難しいなぁ。3年生なので、これからどんなことをすると生き物がたくさん住んでくれて、私たちの住むこととあまり反しないような、一緒に生きる環境を作ったらいいのか、難しいんだけど、そういうことをやる仕事はたくさんあると思うわ。」

アナウンサー「昆虫がどれぐらい減ってきてるか調べて、それを伝える仕事も…」

久留飛先生「それもあるでしょう。今までいたのにいなくなったという…そういう昆虫学者になるのも1つの方法だし、もっと直接的に守っていく仕事に関わりたいということであれば環境作りの仕事もあるだろうし、学校の先生になって“こんな状態だから何とかしようよ”という教育の仕事もあるだろうし、何でも選べるとは思うねえ。どうですか?」

質問者「…うーん…」

久留飛先生「難しいな。」

質問者「はい。」

久留飛先生「どんな仕事でも良いと思うけど、何とかしたい、生き物を何とかする仕事ということをいつも思ってて…」

アナウンサー「科学館の先生とかになって、みんなに昆虫の状況を知ってもらうのも良いかもしれませんよ。館長さんになったりね。」

久留飛先生「うん…まぁ難しいな。」⇦元館長さんのぼやきか。館長さんになるのが難しいのか、館長さんになっても昆虫の保護や救済は難しいのか。

国司先生「(笑)」

久留飛先生「…(笑)まぁ、いろんな仕事があるので、まだ3年生なので、これからもっと自然のことを勉強していけば…」

アナウンサー「良いと思いますね。」

久留飛先生「そう、自分なりのどこかに嵌まると思うなぁ。」

アナウンサー「○○さん、ありがとうございました。」

時間切れ。

 

そして11時台スタート。

アナウンサー「先ほど10時台で昆虫を助けたい、そういう職業はありますかという質問があったんですが、植物の塚谷先生、植物の絶滅危惧種を助けられる職業ってあるんですか?」

塚谷先生「ありますよね。例えば現地がすごく危険な状態にあるんだったら、レンジャーとして見回るのも直接的に保護しますし、実はうちの植物園も、小笠原の絶滅危惧種を繁殖させて現地に戻すための手助けをやっているので、植物園に勤めるというのもあると思いますし、そもそも“こういうものが絶滅しそうで危ない”ってみんなに教えないといけないので、NHKに勤めるというのだってありますよね(笑)?」

アナウンサー「(笑)」

塚谷先生「それから、そういうことを施策にしていかないといけないので、政治家になる手だってあるかもしれないし、いろんな方面から絶滅から助けることはできることはあるんじゃないかと思いますね。」

 

Q18 ベテルギウスはいつ爆発するんです

  か? また、どうして爆発するんです

  か?(小3男子)

 

アナウンサー「ベテルギウスというのは星の名前ですか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「なるほど。○○君は宇宙が好きなんですね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「爆発するというのはどこで知ったんですか?」

質問者「えっと、前に本で読んだ時に見つけました。」

国司先生「そうなんだよね、ずいぶん前からベテルギウスが爆発するんじゃないかというので、いろいろな学者が研究しています。

ところで○○君はベテルギウスを見たことある?」

質問者「んー…一応見たことはあります。」

国司先生「おじさん、昨日見た。とっても心配だったから(笑)。」

質問者「ええっ?」

国司先生「今度4年生になると理科で星の勉強があって、“冬の大三角”というのを習うと思います。その三角形を作る星が3つあって、そのうちの1つがベテルギウスという星なんだよね。」

質問者「はい。」

国司先生「何座にあるかというと、オリオン座という星座の、ちょうど肩の辺り。ところが“ベテルギウス”というのは、“大男の脇の下”という意味で、ちょっとこそばゆい感じの星です。

まず、色。昨日も見たけどオレンジ色…赤っぽい、そんな色なんですよ。」

質問者「はい。」

国司先生「それから明るさ。冬の大三角は全部1等星で、見ればすぐに分かっちゃう明るさ…のはずが、“この頃ベテルギウス元気ないな”ってみんな言ってるの。」

質問者「へええ。」

国司先生「どうしてかというと、明るい時は1等星よりもっと明るい0等星に近くなるんですが、この冬は2等星くらいかな。四捨五入すると2等星だから、1.5か1.6ぐらいまで下がっちゃったんですよ。」

質問者「ええー!」

国司先生「オリオンの三つ星が2等星で、それと同じぐらいの明るさで、“こりゃ大変なことになった”って言ってたんです。

実は、明るさの変わる星というのはけっこうあって、変光星と言います。どうしてベテルギウスの明るさが変わるかというと…星に詳しいと“赤色超巨星”なんていう名前は聞いたことある?」

質問者「いいえ。」

国司先生「ベテルギウスというのは実は赤色超巨星という仲間で、太陽の直径の…そうだな、800倍とかひょっとしたら1000倍ぐらい、とっても大きいんですよ。そして太陽の表面の温度は6000℃くらいあるんですが、ベテルギウスは3000℃くらいしかありません。そうすると太陽より温度が低いので、…太陽は何となく乳白色という白かクリーム色なんだけれども、ベテルギウスは赤っぽくオレンジ色に見えてしまう。それで赤色超巨星。

さっき大きさが800倍から1000倍でよく分からないと言ったのは、その星自体が膨らんだり縮んだりしているんです。」

質問者「えっ?」

国司先生「これは脈動と言って、膨らむと明るくなるかというとそうでもなくて、膨らむと温度が下がって暗くなって、縮んでいくと温度が上がって明るくなる。そんなことで変光星、明るさの変わる星なんです。」

質問者「へええ。」

国司先生「じゃあ何でそんなことが起きているかというと、星というのはずーっとずーっと永遠に同じように光るのではなくて、エネルギーのバランスが崩れて最後に爆発してしまったり、膨らんだり縮んだり、そんなことを繰り返して、よく“星が進化する”と言うんです。

ベテルギウスの場合は太陽よりもっと重くて大きいので、進化の度合いがすごく早いのね。そうだなあ…いつ爆発するかっていう質問だけど、これははっきり分からないの。でも、それが1億年とかそんな先ではない。というのは、ベテルギウスは1千万年ぐらい光っていて、光っているエネルギーは中心部分で、いろいろな物資が変わっていく核融合反応が起こっているんですが、その燃料がなくなってくると、エネルギーのバランスをもう崩してるんですよ。」

質問者「へええ。」

国司先生「こないだ面白い発表があって、大きな電波望遠鏡ベテルギウスの形を詳しく調べてみました。星ってどんな形してると思う?」

質問者「丸い形?」

国司先生「それが違うの。大きな電波望遠鏡を組み合わせてベテルギウスの形を調べると、まん丸ではなくて、ちょっと出っ張りがあるの。この前、愛媛県久万町の天体観測館という所の先生に聞いたんですよ。そしたらその先生は、“ベテルギウスはオレンジ色のミカンみたいだって言ってたけど、ちょっと出っ張っているからデコポンみたいになってる”って言ったの(笑)。愛媛県の先生だから、みんなすぐに分かってくれたんだけど…今度八百屋さんに行ってデコポンを見て。そんな形になってるんだよ。」

アナウンサー「○○君、デコポンって知ってる?」

質問者「いいえ。」

アナウンサー「ミカンの一種、柑橘類の一種。」

国司先生「そうです、不知火(しらぬい)という品種なんですよね。それで出べそがあるの。それに似てるの。」

質問者「へええ。」

国司先生「実は今、おじさんのプラネタリウムの中に、デコポンの写真とベテルギウスの写真を並べたのを作ったことがあるんでね。今そんなことをして遊んでるんだけど、そんなふうにしてエネルギーのバランスが今は崩れているので、いつ爆発してもおかしくないんです。でも、それは1週間後かもしれないし、1万年後かもしれないし、10万年後くらいかもしれない。でも1千万年後ではない。そのくらいのオーダーで分かっています。」

質問者「うん。」

アナウンサー「どうでしょう○○君、来週かもしれないし10万年後かもしれないそうです。」

国司先生「もう1つ言うと、ベテルギウスまでの距離が、実は400光年から500光年も離れてるので、もし今爆発したとしても、その光が伝わるのに400年も500年もかかるので、分かるのがそんなに先になります。」

アナウンサー「私たちの地球にその状態が届くのが500年後になるわけですか。」

質問者「へええ。」

国司先生「でも500年前に爆発してたら明日届く。」

アナウンサー「壮大ですね!」

国司先生「壮大なんです。今日、ぜひベテルギウスを見てください。冬の大三角は一番星の金星が見えてきて、7時くらいに真南よりも少し西に傾いて、いちばん明るいのがシリウスで2番目がプロキオンベテルギウスはオレンジ色で…ちょうど三角おむすびの形ですから、きっと見つかると思います。」

質問者「はい。」

 

Q19 タンポポは夜には花を閉じ、朝には開

  くのはなぜなのですか? またその仕組

  みを教えてください。(小4男子)

 

アナウンサー「○○君の所にはタンポポがあるのですか? それともタンポポを見たことがあるのですか?」

質問者「はい。僕は病気で学校を休んだ時に、友だちがくれた花束にタンポポが含まれていて、スイセンもあったんですけど、スイセンは夜には閉じなかったのに、タンポポだけ夜には花を閉じていたので、不思議に思いました。」

塚谷先生「病気はもう治ったんですか?」

質問者「はい(笑)。」

塚谷先生「よかったですねえ。タンポポ、確かに夜に閉じるんですけど、日本に、いわゆるセイヨウタンポポと、元々日本にいるタンポポがあるのは知ってますか?」

質問者「知っています。セイヨウタンポポは確か外来種で。」

塚谷先生「そうですね。今ちょうど外でも花が咲いてるので、開いたり閉じたりするのを見てもらうと、セイヨウタンポポと日本に元々ある…○○君は神奈川県だからカントウタンポポかな、カントウタンポポとで閉じるタイミングが違うんですよ。」

質問者「へえ。」

塚谷先生「夕方になると閉じるんですけど、カントウタンポポの方が早めに閉じるはず。しばらくして、けっこう暗くなってからセイヨウタンポポが閉じると思うんですよ。タンポポも種類によって閉じるタイミングが違うんですね。」

質問者「へええ。」

塚谷先生「どうして夜に閉じるかというと、1つは、花が咲いてるのは花粉を虫とかに運んでもらうためじゃないですか。」

質問者「はい。」

塚谷先生「タンポポは基本的にハチとかアブが来るので、彼らがよく活動してる昼間は咲くメリットがあるけど、夜に開けっ放しにしておいてもあまりメリットがないじゃないですか?」

質問者「はい。」

塚谷先生「かつ、雌しべの先っぽって繊細なので、外に出しっ放しにしてるよりは閉じてる方が安全ですよね?」

質問者「なるほど。」

塚谷先生「スイセンの花って、真ん中に黄色いカップ状のところがあるじゃないですか?」

質問者「ああ、はい。」 

塚谷先生「雄しべと雌しべはその中に、さらに筒の中に入ってるでしょう?」

質問者「はい。」

塚谷先生「だからあれはけっこう保護されてて、わざわざ閉じるまでもないと思うんですけど、タンポポをよーく見てもらうと、花の塊のいちばん外側に雌しべが飛び出してるのね。いちばん外側に出てて傷つきやすい所にあるので、夜に閉じられるんだったら閉じておいた方が良いということで閉じるんだと思います。」

質問者「ふうううん…」

塚谷先生「そうか、部屋に置いてたのに閉じたということか。」

質問者「はい。」

塚谷先生「それは外にいる間に昼と夜のリズムを知ってて…植物も時計を持ってるんですよ。」

質問者「じゃあ、自動的に閉じたっていう」

塚谷先生「うん、“そろそろ夜だよね”って自分で閉じるんですね。」

質問者「へえええ。」

塚谷先生「ただ、タンポポは花粉を運んでもらうために開いて、来ない時は閉じるということをしてるんですけど、もう1つは、実になる頃ももう閉じちゃうでしょう? 花が咲いてる時は開いたり閉じたりしてるけど、そろそろ実になるなって頃は閉じちゃうでしょ。実が完成するとパーッと開くけど、花が終わって実が中で熟してる間はずっと閉じっ放しなんですよ。自分に花粉がついて種ができるとなったら、開いておく必要はないので閉じちゃうんですね。だから昼間でも、花粉が十分来ると閉じ始めます。」

質問者「へえええ~。」

塚谷先生「まだ新鮮で花粉が来ない状態だと、昼間は開けて夜は閉じて…ってやるんですけど、もう十分に花粉が来ちゃうと“いいや”って店じまいして、閉じちゃいます。」

質問者「ふうううん。」

塚谷先生「だから虫がいっぱい来て花粉が運ばれると、わりと早めに閉じちゃいますね。」

質問者「なるほど…。」

アナウンサー「ビックリだね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「先生、閉店ガラガラになるというのは、タンポポに意思があるんですか?」

塚谷先生「そうですね。もっと面倒くさいこと言うと、タンポポ…特にカントウタンポポは、自分の花粉では種がつきにくいので、他の株から花粉をもらわないと種がつきにくいんですよ。なので、花粉側としてはなるべくいろんな花に行って種を作りたい。雌しべの方は花粉1個でももらえればもう満足なわけです。そうすると花粉の側としては、相手の雌しべに十分たどり着いたら用が済んでるので、“閉じていいよ”ってシグナルを送るんです。」

アナウンサー「(笑)」

塚谷先生「だから花粉の方でたぶん“もう来たからね”、“もう閉じていいよ”って。」

アナウンサー「“OKよ”と。不思議ですねえ~。○○君、私もすごくビックリしました。良い質問をありがとうございました。」

質問者「ありがとうございました。」

 

Q20 ラジオのFMは、なぜAMより音がきれ

  いなの?(もうすぐ1年生・男子)

 

アナウンサー「音の聞こえ方ですね? ○○君はラジオが好きなんですか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「持ってるの?」

質問者「うん。」

藤田先生「4月から小学生ですね。おめでとうございます。」

質問者「ありがとう。」

先生方「(笑)」

藤田先生「ラジオをいつも聞いてるんですか?」

質問者「はい。」

藤田先生「ありゃ。ちなみにどんな番組が好きなんですか?」

質問者「…んー、全部の番組聞いてる。」

アナウンサー「おおおお~(笑)。」⇦大喜び。

藤田先生「そうなんですか。FMとAMって○○君が聞いても違うなって分かります?」

質問者「うん。」

藤田先生「例えばどんな時に分かるかな? “これ、きれいじゃないな”っていう時ってどんな音ですかね?」

質問者「んーと、AM…。」

藤田先生「AMで。特にどんなのを聞いた時にはっきり分かります?」

質問者「えーとね、AM聞いてる時。」

藤田先生「うん、AMの、例えば音楽とか、この番組は声がよく届くけど、音楽の時とかによく気づいたりします?」

質問者「聞こえます。」

藤田先生「たぶん、○○君が言っているきれい、あまりきれいじゃないというのは、雑音というものじゃないかなと思うんですよ。音じゃないんだけど、何だかザーザーしたのが入ってるなという気がしませんか?」

質問者「…うん。」

藤田先生「でもFMってそんなに雑音は入らないですよね?」

質問者「うん。」

藤田先生「確かにきれいな音ですよね。これね、かなり難しいんですよ。どうやって答えようかって今も考えてるんですけど(笑)。AMとFMというのは、電波と音の関係の具合がちょっと違うんですね。これは難しいので、こんなふうに説明してみましょう。○○君、タピオカミルクティーとか飲んだことあります?」

質問者「ない。」

藤田先生「じゃあ、シェイクは飲んだことあります?」

質問者「ない。」

藤田先生「アイスクリームの凍らせたみたいなの、食べたことあるかな? ない?」

質問者「うん。」

藤田先生「ストロー、知ってるでしょう?」

質問者「うん。」

藤田先生「ストローの太いのと細いのは見たことはあります?」

質問者「うん。」

藤田先生「太いストローと細いストローって違いが分かるかな? どっちの方が飲みやすいですか?」

質問者「太い。」

藤田先生「太い方ですよね。番組の音とか声を届けるには、ものすごくたくさんの情報というんだけど、音になる元がいっぱい必要なんですよ。その時に、太い方と細い方でどっちが送りやすいかというと、どっちだと思います?」

質問者「太い方。」

藤田先生「太い方ですよね。ラジオって、電波塔から○○君のラジオに見えないストローで繋がってると思ってくれればいいんですね。そのストローの中を音になる元が流れてるんですよ。そうすると太い方だと元々の音をほとんど同じように送ることができるの。でも細いストローだと全部がきれいに送れるわけじゃなくて、ちょっと途中で抜けちゃったりするのもあるかもしれない感じで、太さが違うと思ってくれたらいいですかね。」

質問者「はい。」

藤田先生「FMの方がストローが太い感じなので、音がはっきり聞こえる感じになるということかな。」

質問者「うん。」

アナウンサー「FMの方が、音についての情報を伝えやすい…」

藤田先生「そうです。たくさん伝えることができるということですね。」

アナウンサー「ここで○○君にお姉さんから絶賛おすすめの情報がありまして、“らじるらじる”というのがあるんだよ。もしお母さんお父さんがスマホとかパソコンを持ってたら、ラジオをパソコンやスマートフォンで聞くことができます。」

質問者「へえ。」

アナウンサー「今度お父さんやお母さんと相談して聞いてみてください。とっってもクリアな音で聞こえるんですよ。そういうやり方もあります。それで聞き比べても良いかもしれません。」

質問者「はい。」

アナウンサー「ラジオをこれからも好きでいてくださいね。」

質問者「はい。」

 

Q21 なぜカブトムシはケガをすると治らな

  いんですか?(8才女子)

 

アナウンサー「○○さんはカブトムシを飼っているのかしら?」

質問者「友だちが飼ってて、そのカブトムシがケガをして治らなかったんです。」

アナウンサー「どんなケガをしたんですか?」

質問者「羽にケガをしちゃって…」

久留飛先生「それはカブトムシの成虫の話やんね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「その羽が何か傷んだのかな?」

質問者「はい。」

久留飛先生「羽が傷んでしまって、元に戻ったらいいなと思ったけど、治らんかったということやね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「うまくいく時もあるんよ。例えばバッタって知ってる?」

質問者「はい。」

久留飛先生「ピョンピョン飛ぶバッタ。バッタの幼虫の時にどこかの脚が取れてしまって…割と取れやすいんやけども、脱皮をして大きくなる時に、取れた脚が再生してくることはあるん。ということは幼虫の時にケガをして取れてしまった脚は、元通りになる場合があるんです。

で、カブトムシの成虫になると…バッタもそうだけど、成虫になったのはもう脱皮をしないから、形を変えることはできない。ということで、元通りになるかならないかと言ったら、ならないんです。」

質問者「はい。」

久留飛先生「ただケガをしたからといって、すぐ死んでしまうわけではないわね。」

質問者「はい。」

久留飛先生「なので、成虫の時に脚が取れてしまったりすると、元通りにはならないけれども、まあ死ぬことは少ないのかなと思います。」

質問者「はい。」

久留飛先生「ということで答えはそれなんやけれども…」

アナウンサー「ケガをしたり、不幸にして脚が取れてしまったり、その後に飼っている方で何か気をつけてあげた方が良いことはありますか?」

久留飛先生「そうですよね、取れてしまったことは仕方がないですけど、節足動物というのは関節で体液の流れをそこで割とうまく止めてしまったりできるので、ダメージは少ないかなと思いますね。昆虫って寿命が短いやん? カブトムシでも夏に成虫になって、ひと月かちょっとぐらいで死んでしまうやろう?」

質問者「はい。」

久留飛先生「もちろんケガを治さなあかんねんけど、いちばんの目的は、ダメージをできるだけ最小限にしつつ、うまく次の世代を残す方に力を入れてんのかもしれないな。」

質問者「はい。」

久留飛先生「生き方の問題もあると思うけどね。でも取れてしまった脚とか羽とか、治してあげたいやんね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「羽を傷めても丁寧に飼ってあげるという感じでしょうかね?」

久留飛先生「羽が傷んでしまったらうまく飛べないかもしれないけど、飼育というか面倒をみてあげると寿命をちゃんと全うすると思うよ。」

アナウンサー「お友だちに伝えてあげてくださいね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○さんも虫が好きなんですか?」

質問者「…はい。」

アナウンサー「よかった(笑)。カブトムシお大事にと伝えてね。」

 

Q22 冥王星ってなくなったのですか? 

  また、どうしてなくなったのですか?

  (小1男子)

 

アナウンサー「なくなった、というのはどこかで聞いたのですか?」

質問者「図鑑で知りました。」

アナウンサー「図鑑には何て書いてありました? いつ頃なくなったって書いてあったの?」

質問者「2006年に、惑星から外れたって書いてありました。」

国司先生「そうか、冥王星がね。“なくなった”って、“雲がなくなって晴れた”と言う時の“なくなった”ではなくて、惑星から外れたって○○君は知ってるんだよね?」

質問者「はい。」

国司先生「ということは冥王星が空からポッと消えてなくなっちゃったわけではない。そこは分かってるんだよね?」

質問者「はい。」

国司先生「よかった。惑星とはどういう天体なのか、というところからお話をしなくてはいけないんですが、○○君が住んでる地球は? 惑星だっけ?」

質問者「惑星。」

国司先生「そう、太陽系の第3惑星だね。太陽に近い順番から惑星を言えるかな?」

質問者「うん。」

国司先生「言ってみて?」

質問者「…うん。」

国司先生「最初は? 太陽にいちばん近いのは? 水曜日の?」

質問者「水星?」

国司先生「ピンポーン! 次は?」

質問者「木星?」

国司先生「そうか、曜日でいくと水、木なんだけど、そこは順番が違ってて、水星の次は金星。今、一番星でよく見える。3番目がみんなが住んでる地球。その外側が火星。」

質問者「火星の次が太陽?」

国司先生「ううん、太陽が真ん中。太陽が真ん中にあって、その周りを回ってるのが惑星になるんですが、最初に言った水星、金星、地球、火星、木星土星天王星海王星。ここで惑星が8つ出てきたのね。」

質問者「うん。」

国司先生「それで冥王星はというと、2006年までは9番目の惑星と考えられていました。」

質問者「はい。」

国司先生「冥王星はとっっても遠くにあるから暗いんだよ。大きな望遠鏡でないと見つからないくらい、とっても暗いんです。それを1930年、今から90年も前にアメリカのトンボーさんという方が見つけてくれて、“海王星よりも遠くに惑星が見つかったぞ”と大発見になりました。

それ以来、太陽系の惑星はずーっと9つということになっていたのですが、2006年にどういうことが起こったかというと、世界中の天文学者が集まって、会議をしました。どういう会議をしたかというと、惑星ってどんな星なのか、というのを、もう一度考え直してみようということ。

それで惑星の特徴にどういうことが挙げられるかなと…まず太陽の周りを回ってる天体。それから自分の重さというか重力で丸くなっている形。○○君、小惑星リュウグウの写真なんて見たことある?」

質問者「ない。」

国司先生「ない? 今、はやぶさ2がサンプルを持って帰ってくる途中で、そろばんの玉みたいな形をしてるんだよ。」

質問者「ふううん。」

国司先生「小惑星はまん丸じゃないの。岩のかけらみたいなのがあって、そういうのは惑星とは言えないんだな。

それからもう1つ。地球の通り道とか火星の通り道を軌道と言うんですけれども、そういった通り道に…地球の通り道に地球と同じような惑星はないよね?」

質問者「ない。」

国司先生「ないよね? そういうふうに通り道に惑星が1つある天体を惑星としようという、決まりを作ったんだよね。」

質問者「はい。」

国司先生「ところがね、大きな望遠鏡が開発されるようになると、“冥王星の近くに冥王星よりちょっと大きな星が回ってるぞ”とか…これは太陽系外縁天体って言うんだけど、そういうのがいっぱい見つかってきました。そうすると、太陽系の惑星の10個目、11個目、12個目が見つかったとして、みんな惑星に入れてしまうとおかしくなっちゃうな、ということで、“惑星とはこういうもの”という辞書に書いてある意味みたいなものを書き直したんですよ。

そうすると、前から“ん?”と思ってたこともありました。例えば冥王星は、地球の周りを回っている衛星の月よりも、実は小っちゃいの。衛星くらいの大きさなのに惑星と言ってたのを“うーん”と思ったし、さっき言ったように、もうちょっと遠い所に冥王星と同じような天体がいくつも見つかってきたので、惑星の定義…決まりごとと言うのかな、意味を考えると、冥王星は惑星の仲間から、準惑星という仲間の代表的なものにしてみようということで、世界中の天文学者が集まって…これ多数決で決めたらしい。以前、この番組で解答されていた渡部潤一先生はその会議に出席されて、ちゃんと投票されたと仰ってました。」

質問者「うん。」

国司先生「というふうにして、これは人間がいろいろな科学の観察をしたり研究をしていく中で、冥王星は惑星ではなくて準惑星という仲間に入れましょうと決めたので、惑星ではなくなったんですが、その天体自体がなくなったのではないんです。」

質問者「へええ。」

アナウンサー「うーん…多数決で決まるというのがビックリしましたけど、そういうふうにして決まっていくんですね。」

質問者「すいません、もう1つ聞いてもいいですか?」

アナウンサー「じゃあ短くどうぞ。」

質問者「“こわくせい”って、今日、図鑑で見たのですが、こわくせいって何ですか?」

国司先生「それは読み方はね、小学校の“しょう”と読むの。しょう惑星と言って、」

質問者「小惑星。」

国司先生「うん。ほとんどの小惑星は火星の軌道と木星の軌道の間にあります。それはいちばん大きくても直径が1000キロくらいです。中には直径数百メーターとか、さっき言ったリュウグウとかイトカワとか名前がついた小惑星がいっぱいあって、何万…いやもっとです。本当にたくさんの小惑星が火星と木星の間にあります。今、はやぶさ2がサンプルリターンと言って、リュウグウからかけらというか石を持って帰ってくる。今年の冬に帰るので、その時にまた話題になると思います。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君は本当に星とか天文が好きなのね。将来も星のこと、ずっと興味を持ち続けてもらいたいと思います。昨日も何か星を見たの?」

質問者「昨日は夜、金星を見ました。」

国司先生「見たんだ! おじさんも見た! 昨日、望遠鏡を出して見たんです。一緒に金星を見られて嬉しいなあ(笑)。」

アナウンサー「同じ金星を見てたんですね。○○君、ありがとうございました。また質問を寄せてくださいね。」

質問者「来週の金曜日、電話します。」

先生方「(笑)」

アナウンサー「(笑)予告をして頂きました。待ってるわ。」

 

質問終わり~先生方から一言

久留飛先生「すごいですよね、自分で考えてどうしたらいいのかな、という質問。すごいワクワクします。私はタジタジ(笑)。一緒に考えたいなと思います。」

 

国司先生「みんな実際の空を見てくださってるんだなあと思って、とても嬉しかったです。」

アナウンサー「しかもみんな詳しいですよね?」

国司先生「詳しいですね。私よりよく知ってるお友だちが多かったです。」

 

塚谷先生「いろんな側面から質問があって良かったと思います。実は19日から今日まで、本当は学会があったはずだったんですよ。ですけど学校が閉鎖になってるのと同じで、学会も中止になったので(笑)、その代わりにこっちに来ることができたという感じで、楽しいひと時を過ごさせて頂きました。」

アナウンサー「楽しいひと時と言って頂ければ何よりです。予定が思わず変わってしまったということで、この後も思う存分、子ども相談に全力投球して頂きたいと思うんですね。」

塚谷先生「(笑)はい。」

アナウンサー「塚谷先生の次回のご登場は4月1日となりますが、聞くところによるとキノコもばっちり答えられると。」

塚谷先生「前回キノコ特集を…去年1回だけあって担当したんですけれども、今回は植物もキノコも両方ということのようです。」

残念なことに4月1日の放送は国会中継で中止。

 

藤田先生「私の最後の質問、小さくても音の違いって…当たり前かもしれないけど分かるんだなということに、ちょっと驚きました。」

アナウンサー「ラジオのAMとFMの音の違いについて。」

藤田先生「これから中学生になって、周波数変調とか振動数変調とかを学ぶようになって、いろいろ分かってくれるかなと思うんですけどね。…(笑)ンフフフ…。」

 

 

 

子ども科学電話相談春スペシャル3/21(昆虫、天文・宇宙、植物、科学)8時台~9時台

3/21のジャンルは

 昆虫 久留飛克明先生

 天文・宇宙 国司真先生

 植物 塚谷裕一先生

 科学 藤田貢崇先生

 

アナウンサー「学校が休校のところが多くなりまして、お家にいる子どもたちが多いんですよね。」

久留飛先生「親子ともにパニックじゃないですか。ウロウロウロウロ(笑)。こんだけ長いことおったらお互いに“どうするの”みたいな。」

アナウンサー「(笑)そこを何とか楽しく…」

久留飛先生「過ごしてほしいですよね。子どもたちの生活を見てますとYouTubeとかテレビというか、わりとそういうところで遊んでる感じがしますけど、もっと外に出てほしいなと。ただ、あんまり出ると危ないとこは親がついていかなあかんとか…すごく難しいですよね…。天気もこんな良くなってきたら家の周りをグルグルしたら、きっと何かが落ちてたり見つかったりするんですけどね(笑)。」

アナウンサー「お散歩に行った時とか、お家の周りで発見があったら…」

久留飛先生「あると思います。こないだも近くの公園に行って花を…いろいろ咲いてますから、匂いがする花を探そうとか、クローバーの四つ葉を探そうとか、けっこう夢中になりますね。」

 

アナウンサー「着実に春が来ておりますが、最近、春を感じたことはありますか?」

国司先生「やっぱり星空に春を感じるんですよね。春の星座がよく見えてきたり。実は昨日、夕方に一番星の金星を望遠鏡で見るとどんな形っていう質問があって、そういうお話をしたら僕も…と思って、望遠鏡を引っぱり出して夕方に金星を見たんです。なかなか良い形してました。答えは言いませんから皆さん見てください。」

アナウンサー「(笑)皆さんも。」

国司先生「今日は早起きをして、4時半に起きたら、木星と、それから火星がすぐ近くにポツッと見えるんですよ。それが4時半くらいで、家を出る5時半くらいは細ーい月が見えて。その月と木星の間に土星も見えたんです。」

アナウンサー「へええ~。」

国司先生「曜日で言うと、お日様の日曜日でしょ、それで月、火…水だけ見えない。木、金、土は全部見えたの。じゃあ水曜日の水星はというと、この3月の末から4月の頭に、明け方に見られるチャンスなんですよ。だからこの月末に関しては、私は水星をぜひどこかで見たいと思ってます。」

アナウンサー「お空を見上げてみたいですね。」

国司先生「星を見るとホッとしますから。」

 

アナウンサー「やっぱり植物園にお勤めだと、塚谷先生も春の兆しには敏感ですよね?」

塚谷先生「まあ、子どもの頃から植物が好きなので、ずっと見ているんですけど、今年は本当に早いですね。」

アナウンサー「春が早いですね。」

塚谷先生「早いです。いろんなものがあっという間に…花が咲いてるだけでなくて芽が吹いてますからね。」

 

アナウンサー「藤田先生の周りの春はいかがですか?」

藤田先生「大学の構内に桜が咲いているのを昨日、このシーズン初めて見ましたが、最近は健康のためですかね、よく歩くようにしてるんですけど、あちこち…最近はスマートフォンに地図が入ってますもんね、それで“こんな建物あったんだ”とか、あちこちキョロキョロしながら、変な人に見えないように気をつけながら(笑)見てますけど、いろんな所に花が咲いてたりして、きれいな所もありますよね。」

アナウンサー「自分の足で歩くとまた発見が増えますよね?」

藤田先生「車ですぐ通り過ぎるのとは全然違いますよね。」

 

Q1 なんでカブトムシは体が硬くて、クモは

  柔らかいの?(6才男子)

 

アナウンサー「○○君は触ったことがあるんですか?」

質問者「あります。」

アナウンサー「おおー、カブトムシはわりと硬かったかな?」

質問者「硬い。」

アナウンサー「クモはフニフニしてましたか?」

質問者「うん。」

久留飛先生「カブトムシは虫の仲間というのは知ってるやんな?」

質問者「うん、知ってます。」

久留飛先生「カブトムシ以外にも昆虫の仲間はいっぱいいるやろう?」

質問者「うん。」

久留飛先生「例えば、もうすぐ春になったらチョウが飛んできたりするわね? チョウの成虫の体って触ったらプニュプニュしてるかな? 硬いかな?」

お母さんらしき声「触ったことある?」

質問者「ない。」

久留飛先生「(笑)昆虫はいろんな種類がいてるのは知ってるやろう?」

質問者「知ってる。」

久留飛先生「カブトムシもあればチョウもあればトンボもあれば、いろんな種類がいてるやんな?」

質問者「うん。」

久留飛先生「ところがな、クモというのは誰が見てもクモって分かるやん? 脚が8本で糸を出します…これクモやんって分かるよね?」

質問者「うん。」

久留飛先生「ということはな、カブトムシというか昆虫の仲間は、いろーんな所でいろんな形に変わって生き続けてるわけよ。ところがクモはな、昔からあの体で、8本脚で糸を出すという頑固な生き物や。形をあまり変えずに生き続けてんのよ。すごいと思うんやけどな。

そのクモは、糸を出すというのがとても大事や。糸で何でもするわけよ。自分の巣を作ったり、網を作って獲物を捕まえたり。そやからあの糸のおかげで、あの体を変えなくて済んだのかもしれないんや。」

質問者「へえ。」

久留飛先生「そのぐらい糸というのは生きるために大事な役割をしてるわけや。ということはな、体をあまり変えずに、糸のおかげでいろんな生き方をしてきたのがクモかもしれんねん。」

質問者「うーん。」

久留飛先生「な? そう思ったらクモというのが…もちろんプニュプニュしたクモもいれば、もう少し硬い体のクモもいてるわけよ。でも、どのクモを見ても、ほとんどは同じように“あ、クモ”ってあなたも分かるやろう?」 

質問者「うん。」

久留飛先生「な、そこがクモのすごさや。形を変えずにずーっと生き続けてきてる。潰れるというのは、そういうプニュプニュしたやつは、たぶんもう少ししたら…家の周りに巣を張るクモって知ってるやんな? 見たことあるか?」

質問者「いや。」

久留飛先生「ないか。これから見たらいいけど、網を張る真ん中に巣を持っていて、そこで獲物を捕まえるアシダカグモっていうのがいちばん多いと思うけど、触ってみるとお腹のとこがプリンプリンしてるわな。今度触ってみぃ。」

お母さんらしき声「わかった。」

質問者「わかった。」

久留飛先生「(笑)触ってみたらいいと思うけど、見た目と実際が違う時もあるから…まあ触ってみぃ。」

アナウンサー「久留飛先生、柔らかいというのは糸を吐くのに大事なことなんですか?」

久留飛先生「全然大事じゃないです。」

アナウンサー「(笑)大事じゃないですか。」

久留飛先生「自分の体をあまり変えずに、糸に頼ってうまく生きてきたという。カブトムシが硬い体をしているというのは、土の中にも潜れるし、羽を守ってるやん。前の羽は飛ばない羽やけど、それを開けて後ろの飛ぶ羽で飛んでいくという…潜る体にもなってるし飛べるわけや。すごい能力持ってるわけよ、潜りつつ出てきたらピョーンと羽を広げて飛ぶなんて。そんなすごい羽を持ってるのは昆虫だけやねんけど、クモはそんなことをしなくても、自分の体を変えなくても糸のおかげで生き伸びてきたと。」

アナウンサー「硬くならなくてもいい。」

久留飛先生「ならなくてもよかった。ある意味、硬くなるのは無駄かもしれんねぇ(笑)。できるだけ効率良く生きようとすると、硬い体を作るよりも生きる方にエネルギーを注いだ、ということかもしれないですよ。」

アナウンサー「なるほど、カブトムシは自分の体を守ったり暮らしのために硬くなったけど、クモは柔らかいままでいい生活が綿々と続いてきたのですかねえ…。」

久留飛先生「すごいですよね、昔から。」

アナウンサー「○○君、そうなんだそうです。」

お母さんらしき声「はい。」

質問者「はい。」

先生方「(笑)」

6才のお子さんにとっては電話で知らない大人と話すのも大きな体験だよね。

 

Q2 宇宙の果ては何色なんですか?

  (6才男子)

 

アナウンサー「宇宙の果ては何色ですか…ということは○○君は宇宙が好きなのかな?」

質問者「うん、宇宙好き。」

アナウンサー「将来は宇宙飛行士になりたいですか?」

質問者「うん、そう!」

国司先生「そうか○○君は6才なんだぁ。ということは、この4月から1年生になるの?」

質問者「うん、そうです。」

国司先生「おめでとう、お友だちたくさんできると良いねえ。○○君が宇宙の“果て”っていう言葉を…小学校に入る前のお友だちが言うのはすごいと思ったけどさ、」

質問者「△△君に教えてもらった。」

国司先生「ん? お友だちに教えてもらったの?」

質問者「お兄ちゃんに教えてもらった。」

国司先生「お兄ちゃんが知ってたんだあ。すごい、お兄ちゃんも宇宙の果てを考えてたんだね。ということは、宇宙飛行士になって宇宙の果てを見てみたいなと思ってるんだ?」

質問者「うん。」

国司先生「そうかあ。宇宙の果ての色っていうとさ、まず○○君が…今日は三重県は天気が良いかな? お空は何色かな?」

質問者「えっとね、明るい色。」

国司先生「明るい色だね。晴れてると青空だし、夕焼けは赤くなるよね? そういう色で宇宙の色を調べてみようとすると、大きな望遠鏡で遠い遠いいろいろな天体の写真を撮ってみると分かるかもしれないんだよ。

この地球上には大きな望遠鏡がたくさんあるんだ。すばる望遠鏡とかね。それから宇宙にはハッブル宇宙望遠鏡なんていう望遠鏡もあるよ。そういった大きな望遠鏡で遠い遠い天体、銀河って言うんだけど」

質問者「うん、知ってるそれ。」

国司先生「銀河を知ってる?」

質問者「うん、図鑑で見た。」

国司先生「見た? 渦巻きになってるやつね?」

質問者「うん。」

国司先生「その遠い銀河がどれくらい離れてるって、その本には書いてあった?」

質問者「うーん、それは読んでない。」

国司先生「そうか、今度調べると…おじさんこの前ね、そういうのを聞いたことがあるの。そしたらいちばん遠い銀河は、だいたい134億光年離れてるんだって。」

質問者「へえ、そうなんだ。」

国司先生「そう。これはどういうことかというと、光が届くのに134億年もかかるの。」

質問者「ぃいいー、そうなんだ。」

国司先生「恐竜が生きてたのが何億年だから、それよりももっともっと昔なんだよね。そういう遠い所から来る光になっちゃうの。時間と遠い距離って、何となく似てるんだよね。

じゃあ宇宙はいつ頃でき上がったかというと、…もう1度遠い年数を言うよ、138億年前に…ビッグバンって図鑑に書いてあった?」

質問者「うーん、それは書いてなかった。」

国司先生「宇宙が爆発してでき上がったのが138億年前。そうすると、134億光年先の銀河は、宇宙が生まれた後の、4億年くらい経った頃の光が見えてることになってくるわけ。」

質問者「うん。」

国司先生「そこで色の問題なんだけど、宇宙は大昔に爆発して誕生して、今でもずーっと広がってるの。膨らんでるんだって。膨らんでるってことは、○○君が住んでる地球とか、地球が入ってる太陽系とか、太陽系が入ってる天の川銀河天の川銀河って聞いたことある?」

質問者「うん、聞いたことある。」

国司先生「そういった銀河と、その遠い銀河もだんだん離れてるんだって。」

質問者「へえ、そうなんだ。」 

国司先生「そう。宇宙の中の銀河と銀河が離れて、宇宙が広がってるらしいの。そうするとね、ここが重要なの。そういった星や銀河からの光は遠ざかると、色で言うと赤い色に変わってしまうんだって。」

質問者「えええ、僕、白色だと思ってた。」⇦ちゃんと考えてたんだー偉い!

国司先生「そうなんだよね。小学校に入る前のお友だちは白い画用紙に絵を描くと思うんだけど、白という色はね、青い光も赤い光も黄色い光もぜーんぶ合わさると白くなっちゃうんだよ。」

質問者「あぁ、分かった。」

国司先生「分かった? 色というのは波の性質があって、その銀河がずーっと遠ざかっていくと、波がヒューッて引き伸ばされちゃうの。」

質問者「へえええ。」

国司先生「波が引き伸ばされると、赤い光に寄ってっちゃうんだって。」

質問者「そうなんだ。」

国司先生「そうなの。それで遠い遠い遠い銀河を望遠鏡で調べていくと、その赤い光に間延びしてるから、宇宙の果てに近い銀河は赤っぽく見えちゃうの。ということは、宇宙の果ては何色ですかという○○君の問いは、赤っぽく見えるらしいと。

ここで問題。それは天の川銀河の中の地球からだと赤く見えるのであって、遠い遠い宇宙の果てに近い天体から私たちの地球を見ると、天の川銀河も何となく赤く見えちゃうわけ。」

質問者「ああそうなんだ。」

国司先生「そうするとどっちが果てだか分かんなくなっちゃうんだよ。」

質問者「ふうううん。」

国司先生「宇宙の果てを観察すると、宇宙の果てよりも宇宙が生まれた頃の様子が分かってくるんだな、っていうことになるんだって。」

質問者「へえええ、そうなんだ。」

国司先生「ぜひ宇宙飛行士にもなってほしいし天文学者にもなってほしいな。そうすると遠い遠い銀河の真ん中にブラックホールが見つかったり、天の川銀河の中にもブラックホールがあるらしいんだけど、そういったことも研究していくと宇宙は不思議だらけだよ。」

アナウンサー「宇宙って色がある…んですね、見え方というか。バラのような色の星雲を図鑑で見たことがあるんです。」

国司先生「バラ星雲! 図鑑にバラ星雲ってあった?」

質問者「うん、あった。」

国司先生「赤かったよね?」

質問者「うん。」

国司先生「あれは遠ざかるからじゃなくて、バラ星雲には水素というガスがあって、その水素が赤い光を出すんだよね。そこで写真に撮ると赤く写るんだよ。」

質問者「えっそうなんだ。」

国司先生「色って面白いよねえ。自分で見た色をぜひ大切にして、例えば今日の夕方の一番星の金星は金色に見えるかもしれないよ。今度クレヨンで星や天体のスケッチをして、絵に描いてみると良いかもしれないね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君、いかがですか?」

質問者「…めっちゃ感動して、なんかすごいなと思った。」

先生方「(笑)」

アナウンサー「よかったあ…嬉しいいい(笑)。めっちゃ感動してくれたのね。ぜひ宇宙飛行士、もしくは天文を研究する人になってほしいとお姉さんは思いました。」

お子さんが想像力をフル回転させて聞いてるのが伝わって楽しかった。宇宙のいろんな色は結局、地球の大気を通して見える色と考えていいのだろうか…よく分からん。

 

Q3 どうして植物は毒持ってるがあるもの

  と、毒持ってるがないものがあるんで

  すか?(5才女子)

 

「毒持ってるがある」、「毒持ってるがない」はお子さんのそのままの言い回し。

アナウンサー「○○さんはどうしてそれを不思議に思いましたか?」

質問者「図鑑を見ました。」

塚谷先生「○○さん、苦手な野菜はないですか?」

質問者「ナス。」

久留飛先生「(笑)」

塚谷先生「ナス苦手なんだ。なるほど。あとは?」

質問者「あとはなぁい。」

塚谷先生「あとはない! 素晴らしいですね。ナスは何で苦手なんですか?」

質問者「…ちょっと甘いからかな?」

塚谷先生「甘いから? そうなんだ。ふうううん…キュウリとかホウレンソウとかも好き? 大丈夫なんですか?」

質問者「はい。」

塚谷先生「おぉ素晴らしいですね。野菜苦手なお友だちいないですか?」

お母さんらしき声「いないよ。」

質問者「いないよぉ。」

塚谷先生「いないんだ、みんな健康優良児だね(笑)。そうかあ。」

今のお子さんたちはえらいなあ。教育が行き届いてるのか、甘い野菜が増えてるからなのか分からんけど。

 

塚谷先生「時々、“この野菜苦手”っていう人がいるじゃないですか。あれは味とかにおいが嫌いなんだと思いますけど、ああいうのは実は、ある意味毒なんですよね。」

質問者「うん…針に毒ある。」

塚谷先生「例えばショウガの辛いのは平気?」

質問者「へーき。」

塚谷先生「おぉすごいな! ワサビの辛いのも平気?」

質問者「わさびはきらい。」

塚谷先生「嫌いなんだね(笑)。ワサビは辛いじゃないですか? あの辛いのも毒なんですよ。」

質問者「毒なの?」

塚谷先生「人間には大したことないので、おいしいなと思って食べる人もいるけど、あれは虫にとってはけっこう毒なわけですよ。」

質問者「ふうううん。」

塚谷先生「どうして毒を持ってるかというと、花の方も虫に食べてほしくないわけじゃないですか? だから毒を作るんですね。」

質問者「うん。」

塚谷先生「その毒が生き物ぜーんぶに毒とは限らなくて、自分を食べるような虫とか、かじってくるやつに対して毒があればいいわけね。」

質問者「うん。」

塚谷先生「人間は体が割と大きいし、いろんなもの食べたがるから(笑)、ちょっとぐらいの毒があっても食べちゃうから、毒があるものとないものがあると思ってるけど、大概のものはある意味毒があるんですよ。」

質問者「うん。」

塚谷先生「ワサビなんかもそうですけど、ワサビを食べる虫にとってはあの辛いのが毒なので、ワサビはあまり虫に食われないで済む。ということで、生きていく上で毒があるものが生まれてきたわけなんです。なので、多くの植物は毒を持ってるけど、人間にとっては必ずしもそれが毒じゃないので、毒があるのとないのとがあるように見える、ということが1つ。」

質問者「うん。」

塚谷先生「もう1つは虫に食われたくないだけなので、毒を作るんじゃなくて、トゲとかを作ってトゲトゲにして食われないようにするものもいるんですね。バラの花はトゲがあるでしょう?」

質問者「うん。」

塚谷先生「ああいうトゲもそうです。あれは毒を作る代わりにトゲトゲにして、あまり食われないようにしてるわけです。」

質問者「はあい。」

塚谷先生「だから毒があるのとないのがあるのはなぜかというと、1つは人間にとっては毒じゃないけど虫にとっては毒があることもある、もう1つは毒の代わりにトゲみたいなもので体を守ってるものもいる。ということであるのとないのがあるように見える。」

質問者「はあい。」

アナウンサー「先生、逆に花に蜜があったり、おいしい果物や実をつけたりするのは、虫に来てくださいというサインなんですかね?」

塚谷先生「そうですね。虫とか動物に食べてほしい場合はわざわざ甘くしたりするんですね。」

アナウンサー「逆のパターンもあるんですね。なるほど。○○さん、いかがですか? 虫とか動物に食べられたくないから毒やトゲを持っている植物もあるんだよ、ということです。」

お母さんらしき声「わかった。」

質問者「わかった。」

アナウンサー「(笑)良かったわ。質問ありがとうございました。」

質問者「はあい。ありがとうございました。」

アナウンサー「久留飛先生、虫にも毒があるもの、ないものがありますよね?」

久留飛先生「ありますよね。やっぱり同じですよね。食べられたくないと思えば毒を持ってる方が有利だし、そういうことをあまり気にしないやつであれば、わざわざ毒を作る必要がない。例えば春になるとカラスノエンドウがすごく芽吹いてきて、その新芽にアブラムシがいっぱいつきますよね? あれなんて“この生き方で良いのかな?”って私いっつも嫌になるんですけど、そばにテントウムシが来て、ムシャムシャとアブラムシを食べてますよね。アブラムシも毒を持ってたら食べられなくて済んだはずなのに、敢えてそんなことをしない生き方をしているなんて…どう思うのかな?」

先生方「(笑)」

アナウンサー「(笑)なぜでしょう?」

久留飛先生「(笑)隣で仲間がボリボリ食べられてるのに、そんなこと無関心のようにチュッチュと汁を吸ってるアブラムシ……これはすごいなあっていうか、悟りの境地ですよね(笑)。」

アナウンサー「今、みんなが思わずアブラムシの生き様に思いを寄せて、スタジオがシーンとなってしまいましたけれども(笑)。」

久留飛先生「繁殖というか次に世代を残すために毒を作った方が良いやつと、そんな手間をかけずに、とにかくたくさん増える方を優先しようというやつ。ということは生き方がどうこうじゃなくて、次の世代にどう繋がるかが、今の生き物なんでしょうね。」

アナウンサー「ああ、あの手この手の作戦で。ある者は毒を使い、ある者は大量に仲間を増やして生き延びる……奥が深いですねえ。」

久留飛先生「(笑)面白いですよね。」

植物の生き方には賢さとか精密さを感じるのに、昆虫だとなぜか、わけの分からなさや可笑しみになってしまう。人間の狭い価値観の上から目線でそう見てしまうのと、先生の語り口にもよるんだろうけど。

 

Q4 食べ物を食べて血を作るなら、血を飲ん

  で人は生きられますか?(4才男子)

 

アナウンサー「なるほど! 食べ物を食べて人間の体に血が作られるなら、血を飲めば生きていけるんじゃないかという…ちなみに4才の○○君は、ドラキュラという言葉を知っていますか?」

質問者「知りません。」

アナウンサー「知りませんね? ちなみに好きな食べ物は何ですか?」

質問者「うーん…目玉焼き。」

吸血鬼を知らずに思いついたアイディアだとしたら本当にすごいかも。 

 

藤田先生「確かに人間の血って、食べたものが血になる。そういうことをちゃんと知ってるということですね。」

質問者「うん。」

藤田先生「○○君の好きな目玉焼きは、何から作るの?」

質問者「たまご。」

藤田先生「卵から作りますよね。卵って何の動物の卵か知ってる?」

質問者「知ってる。えっと、ニワトリ。」

藤田先生「ニワトリですよね。ニワトリの卵は将来何になるの?」

質問者「……ヒヨコ。」

藤田先生「ヒヨコになりますよね。ということは、卵というのは、中にヒヨコになるための栄養がとてもたくさん入ってる、ということですよね?」

質問者「うん。」

藤田先生「それで無事にヒヨコに…まぁ野生だったら、人間が飼ってるんじゃなくて普通にしていればヒヨコになるはずだけれども、それを人間が頂いているということですよね。すごーく栄養があるということなんですね。卵はすごく健康に良いと言いますけど、そういういろんなものを食べて○○君はどんどん大きくなっていきますよね?」

質問者「うん。」

藤田先生「じゃあ血だけで生きていこうとした場合、ちょっと困ることもあるんじゃないかなと思うんですよ。いろいろ難しいこともありますけど、まず1つは、血だけで生きていくと、水が絶対的に足りないと思うんですね。○○君もお水を飲みますよね?」

質問者「うん。」

藤田先生「どれぐらい血を飲むかという問題もあるけれど、そう簡単には水を補給…血を飲むだけで十分な量の水を体に入れることはできないんじゃないかなと思います。…そこまでは大丈夫ですか?」

質問者「うん、だいじょうぶ。」

藤田先生「もう1つ、難しいことを言うと、○○君は献血って知ってます?」

質問者「………」

藤田先生「お父さんお母さんが献血したことがあるかもしれないですね。献血というのは…」

質問者「しらない。」

藤田先生「病気で血液が必要な人に…血液って血のことですね。血が足りない人のために、健康な人から血をもらって、その病気の人にあげることを献血というんですよ。」

質問者「ふううん。」

藤田先生「その献血をした時に、結局体の中の血液を外に出しちゃうことになるんだけど、その分がすぐ…400ミリリットルという量…ペットボトル2本分ぐらいかな、…あ、2本もないか。ペットボトルはだいたい500ミリリットルぐらいですかね。」

アナウンサー「最近の献血は200とか400とかいろいろバリエーションが。」⇦バリエーションというより献血する人の体重で決まるんだよ。

藤田先生「だいたいペットボトル1本ぐらいの血液を採られちゃうんだけど、1回採られて、すぐその血を飲んだらまた元気になれるかというと、実はなれないんですよ。どうしてかというと、血は何色をしてます?」

質問者「赤。」

藤田先生「赤い色してますよね。どうして赤いかというと、血の中に赤血球というものが入ってるんだけど、その赤血球は体の中で栄養から作り出すために2週間かかるんですよ。だから、飲んだだけだとそれがすぐ赤血球になってくれるわけじゃないから、どうしても時間がかかるんですね。なので、血液だけを飲んでいると2週間はその赤血球が足りない状態になっちゃいますよね? だからそんなに健康に良いというわけではない、それだけでは生きていけないということですね。」

質問者「ふうううん…。」

お子さんのイメージは飲んだ血液がそのまま血管に入っていく感じなのかな? 実際はお腹で消化されてイチから作り直しだけど。

 

藤田先生「○○君はきっと“いろんなものを食べなさい”ってお母さんやお父さんに言われてますよね?」

質問者「うん。」

藤田先生「人間はそうやっていろんな栄養を取り入れて、血だけじゃなくて筋肉とか脂肪とかも作っていかないといけない、ということなんですね。

でも、○○君の質問を、さっきスタジオの先生方といろいろ話をしたんですけど、“きっと人間は血だけでは生きていけないでしょうね”という話ではまとまったんですけど、血だけで生きている生き物もいるんですよね。それで久留飛先生にちょっと聞いてみましょうね。」

久留飛先生「そうですよね、コウモリって知ってる?」⇦昆虫じゃないのか。

質問者「知ってる。」

久留飛先生「知ってるよね、コウモリってふつうは夕方に飛んでて虫を食べたりしてるんだけど、血を吸うコウモリというのもいてるやん?」

質問者「うん。」

久留飛先生「それって血ぃだけでええんやろうかね? …(笑)。」

藤田先生「(笑)」

久留飛先生「テレビで見たことあるけど、牛とか馬が寝てるところにソーッと忍び込んで、傷つけて血をチュッチュ吸うねんて。そういうコウモリおんの知ってた?」

質問者「知らなかった。」

久留飛先生「すごいなと思うけど、何でそれだけでいいとコウモリが思ったんやろうって不思議やな? いろんなものがある中で、そのコウモリは血を選んだという。」

アナウンサー「久留飛先生、蚊はどうですか?」

久留飛先生「蚊もそうですよね。ブーンと飛んでくる蚊、知ってるやろう?」

質問者「うん。」

久留飛先生「でも刺すのはメスだけやねん。オスは血ぃ吸えへん。だから外でウロウロしてんねんて。わざわざ家の中に入ってきて血を吸うのは、卵を生むための栄養をつけることやねんて。血はけっこう栄養があるんやな。」

質問者「うん。」

久留飛先生「ただそれだけでは生きていかれへんと思うわ。血を利用する生き物はけっこういるんだろうと思う。ヒルというのも知ってるやろ? …知らんか。山に行った時にピッととりついて…」

質問者「知らない。」

アナウンサー「ル、ヒ?」⇦アクセントが気になりだすアナウンサー。久留飛先生は大阪のお人や。

久留飛先生「ル? ヒ…(笑)そういうやつは血を吸って生きてるやん。」

アナウンサー「4才だからちょっと難しいかな。」

久留飛先生「難しいか。ほんなら話変えるけどダニって知ってるか? マダニという血を吸うだけで生きてるダニがいてんねんけど。という具合に、他の生き物でも血を利用するやつがいるということや。」

アナウンサー「とりあえず人間については血だけで生きていくのは難しいですが、生物全般に広げると、そういう血に頼って生きてるものもいるんですって。○○君、いかがでしたか?」

質問者「たのしかった。」

アナウンサー「よかったあ(笑)。これからも目玉焼きをたっぷり食べながら、いろいろな生き物の食べ物のことを調べてみてくださいね。」

質問者「わかりました。ありがとうございました。」

藤田先生「よかった…。」

4人の先生方それぞれの第1問はみんな未就学のお子さんからだった。

 

Q5 ゴキブリはなぜ速く動けるんでしょう

  か?(小1男子)

 

アナウンサー「○○君はそれがシャカシャカ動いてるのを見たことがあるんですか?」⇦「それ」と明言しないのはなぜ。

質問者「ない。」

アナウンサー「どこかで速く動けることを知ったんですね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「どんなゴキブリかという種類もあるんだけど、家の中に出てくるゴキブリのことでいいのかな?」⇦人間が家で見るゴキブリはゴキブリ族のほんの一部。ほとんどは森とか人間から離れた場所でひっそり生きてるそうな。この番組で知ったけど。

質問者「………」

久留飛先生「ゴキブリってどこで見ると思う?」

質問者「………」

アナウンサー「たぶんお家でお母さんかお父さんが見たのかな?」

質問者「はい。」

久留飛先生「そうか、○○君はまだ遭遇したことがないんや。1度会ってみたら面白いと思うけど、ゴキブリはとっても速く走るよね?」

質問者「はい。」

久留飛先生「私もいろんな所で見たことあるけど、夕方に薄暗くなった公園で見たこともあって、落ち葉が風に吹かれてヒョヒョヒョヒョ…歩いてるみたいやってん。で、パッと立ち止まって、また次にシュシュシュシュ、サッと行くねん。まるで落ち葉が風に吹かれているような動きをしてたわ。すごいなぁ、家の中だけじゃなくて外でも元気に走り回ってるなぁと思ってんねんけどな。

なぜあんなに速く動けるかのヒントは、クロゴキブリという種類が家の中に出没するんだけど、どのくらいの重さか知ってる?」

質問者「知らない。」

久留飛先生「知らんよね。そういう小さい重さでも測れる体重計で見ると、クロゴキブリのオスって1グラムぐらいや。1グラムってどんだけかって言ったら、1円玉と同じぐらいの重さ。軽いと思う? 重いと思う?」

質問者「重くないと思う。」

久留飛先生「重くないわな、軽いよね。そういう具合に、とても軽い体で素早く動ける仕組み、これは考えてほしいんだけど、そういう生き方をするというのはゴキブリにとっては大事や。ダンゴムシみたいにゆっくり歩いてたら捕まってしまうわな。」

質問者「はい。」

久留飛先生「そうやろう? ダンゴムシみたいにゆっくり歩くゴキブリはおるんやで。おるんやけど家の中ではそれは無理や。すぐ相手に捕まっちゃうから。という具合に速く走るゴキブリが家の中に入ってきたということなんだけど、どうやって速く動くかの仕組みが分かってきて、それは例えばな、捕まえたことがある人の話を聞かな分からんけど、新聞を丸めて叩こうとしてもピョッと逃げてしまうねん。そのぐらい素早いねん。もちろん手掴みしようというのも難しいやん?」

質問者「はい。」

久留飛先生「したことはあるけどな(笑)。あんねんけど非常に難しいわけよ。あんまりパッと掴んでしまうとブチュッと潰れるし。そうかというて体が残るように柔らかく掴もうとしたらツルッと逃げるし。もちろんどっちに動くかなんか分からへん。」

こういう話でオノマトペの伝わりやすさを良くも悪くも感じるのである。

 

久留飛先生「という具合に家の中で上手く生きているクロゴキブリなんだけど、頭と胸とお腹と別々に神経があって…1年生やから分かるか? 私たちは脳みそを持ってるやん? ○○君も頭の中に脳みそあるやん。」

質問者「はい。」

久留飛先生「ところが昆虫は胸にも脳の塊、神経の塊があんのや。」

質問者「へええ。」

久留飛先生「脚は胸の神経の塊で動かしてんねん。だから昆虫は体の作りが違うということが1つあるねん。」

質問者「はい。」

久留飛先生「体中に毛がたくさん生えてんねんな。毛。顕微鏡で見たら分かるけど、その毛がセンサーの役割をしてる。ていう具合に周りの動きを速く感じるセンサーと、素早く動ける体を持ってるということやねん。」

質問者「はい。」

久留飛先生「おおざっぱに言うたらそういう感じでいいでしょうか。」

アナウンサー「なるほど、ゴキブリは体の仕組み…毛の状態であったり、素早く察知してシャカシャカ速く動けるんだそうです。きっとお母さんがたちやっつけようと思って新聞を振り上げる時の殺気を感じるのかなと思ってたんですけど(笑)。」

久留飛先生「そういうセンサーはないですね。」

アナウンサー「そういうセンサーはないそうですよ。ゴキブリ自体が危険を察知する力、速く走る力がすごいんですって。○○君、万が一お家に出没したら観察してみてくださいね。」

質問者「はい。」

 

Q6 北極星はなぜ動かないのですか?

  (小4女子)

 

アナウンサー「これはなぜ聞いてみたいと思いましたか?」

質問者「学校の理科の勉強で動かないからって言われて、なぜかなと思ったからです。」

国司先生「そうか、北極星は動かないって教わったんだ。じゃ、北極星を見つけたことはある?」

質問者「あります。」

国司先生「見た? ずーっと見てたらやっぱり動かなかった?」

質問者「はい。」

国司先生「なるほどねえ、それはすごい。実はずいぶん前に同じような質問が科学館に来たんです。小学校4年生の教科書にそう書いてあったんだけど、中学校のお兄ちゃんの参考書には北極星が少し動くって書いてあったんだって。」

質問者「へええ。」

国司先生「それでその4年生と中学生のお兄さんでどっちが正しいんだってケンカになっちゃったの。それでお母さんが科学館に電話をかけてきて、“お母さんじゃなくて当人がいいな”と言ったら、みんな遊びに行っちゃったり塾に行っちゃったりで、どうにかおじさんが考えたんだけど。」

国司先生は学年ごとに理科で何を教わるかをよくご存じで、ご自身でも調べているんだろうけど、こういう問い合わせも対応してたのか。

 

国司先生「まず最初にお話しします。この自然というのは、動く・動かない、マルかバツかで決まらないことがほとんどなんですよ。その理由を考えなくてはいけないのが大切なのね。

○○さんは北極星が時間が経っても動かないと思ったんだよね?」

質問者「はい。」

国司先生「そういう観察をした、それは事実。いいんです。でもね、おじさんは前に本当に動かないかなと思って、北極星の方にカメラを向けて、1時間以上ずーっとシャッターを開けて、星の動きの写真を撮ったんです。そしたら、やっぱりちょっと動いてるんです。」

質問者「そうなの?」

国司先生「そうなの。それはどうしてかということになるんだよね。

ところで、東から上った星は南を通って西に沈むって4年生でやったよね?」

質問者「はい。」

国司先生「他の星は動いたり、月も太陽も動くんだけど、その動きの理由、原因は何だか知ってるよね?」

質問者「……何だっけ?」

国司先生「(笑)何だっけ? ○○さんはどの星に住んでるんだっけ?」

質問者「地球。」

国司先生「地球はずーっと同じ状態でいるのかな?」

質問者「いや、回る。」

国司先生「そうなの! 自転と言ってコマのように回っています。その自転している地球の上に○○さんは住んでるので、太陽は東から上って西に沈むんだよね?」

質問者「はい。」

国司先生「でも北極星がほとんど動かないのはどうしてかというと、その地球の自転軸です。」

質問者「あっ……。」

国司先生「“あっ”、分かってきた?」

質問者「うん。」

国司先生「地球の自転軸というのは、地球の北極と南極を貫いた1本の棒みたいになっています。そんな棒は突き刺さってないけれど、そこを軸にクルッと1回転すると…太陽に対して1回転すれば昼と夜が巡って、それが1日、24時間ということにして我々は生活をしています。

では北極星はどの位置にあるかというと、北極星は“北”って書くから、北の方だよね?」

質問者「うん。」

国司先生「地球の自転軸を北極からずーっと空に伸ばしていった、その先の近くに北極星があるんですよ。」

質問者「はあああ。」

国司先生「よく傘をコマみたいにクルクル回した時に、傘の中心は回転するけど動かないでしょ? それとよく似てるの。」

質問者「ああ…。」

国司先生「じゃあ、回転のズバリ中心に北極星はあるかというと、これがちょっとずれてるの。角度で言うと…分度器は分かるよね?」

質問者「うん。」

国司先生「分度器の角度で言うと1度くらい。月の見かけの大きさの2つ分ぐらい、地球の自転軸が向いてる先と北極星の位置はずれているんです。そうすると、長い時間を望遠鏡で観察したり写真を撮ると、わずかに北極星は動くんですよ。」

質問者「…へえええ。」

国司先生「“昔の旅人は、北極星は動かないので、方角の見当がついて、道に迷わないで帰ることができました”と言ったら“動かない”と書いた方がいい。でも写真を撮ったり中学校のお兄さんが望遠鏡で調べたりすると、ほんのちょっと動くの。そしたら“動く”と書いた方がいいでしょう?」

質問者「はい。」

国司先生「これは“行間”なの。」

質問者「ああ……。」

国司先生「理科はマルかバツかで決まらないということを大切に覚えておいてください。かつ自分の観察はとっても重要です。

これから宿題を出しちゃうけど、北極星はずーっとそんなふうにわずかに動くかというと、そうでもなくて、ピラミッドが作られた頃は北極星はずっと動いていたの。」

質問者「ええっ(笑)? 他の星と一緒にですか?」

国司先生「うん。違う所が回転の中心になってたの。」

質問者「へえええ!」

国司先生「それからあと1万2千年すると…4年生だから夏の大三角は習った?」

質問者「習いました。」

国司先生「織り姫星はこと座のベガって言うよね? 1万2千年経つとこと座のベガが北極星に近くなるの。」

質問者「えっ!」

国司先生「これは言い方が難しいな。北極星と同じような役割をする。」

質問者「じゃあ、ちょっとしか動かない。」

国司先生「ちょっとしか動かない。どうしてかというのはぜひ調べてみてください。

それからもう1つ。地球の自転軸は1本しかないけど、北は北極星の方を向いてるでしょう? 反対の南の方をずっと伸ばしてそこに明るい星があったら…南極星という名前の星は聞いたことある?」

質問者「…あります。」

国司先生「ある!? よし、それも調べてほしいなあ。それは6等星くらいかもしれないけど。そんなふうにして○○さんの疑問からいろんなことが分かってくるの。今度5年生になるから、4年生で教わったことをもう1度確かめながらもう1歩先に進んでみると良いかもしれないね。」

質問者「はい。」

 

Q7 なぜウメや八重咲きのサクラには雌しべ

  が2~3本あるものがあるんですか? 

  (小4女子)

 

アナウンサー「○○さんはお庭かどこかでウメやサクラを観察して、それを見つけたんですか?」

質問者「去年は家の近くのベニシダレザクラを見て、今年はおじいちゃん家の近くで八重咲きのカンヒザクラが、雌しべが2本あるものがありました。ウメは去年、実が2つくっついたものを見たので、雌しべが2つあったんだと思いました。ふつうのサクラには2本ありませんでした。」

塚谷先生「おお…」

アナウンサー「なるほど、じっくり観察してる! すごいですね!」

塚谷先生「よく観察してますよね。ちょうどウメとかサクラのシーズンにいろいろ見比べていくと、確かに雌しべの数が違ってますよね。他の花でそういうのに気づいたことあります?」

質問者「うーん……それはそんなにないかな。」

塚谷先生「うんうん。サクラでもウメでも、特に雌しべの数が多いやつは花びらの数も多くないですか?」

質問者「多いです。」

塚谷先生「ですよね? ふつうのウメとかサクラは、野生種と言うんですけど自然界に元々いる種類だと、雌しべが1本ですよね? 野生株だと花びらの数は何枚あるんでしたっけ?」

質問者「ワカリマセン。」

塚谷先生「ウメもサクラも5枚が基本で、それが正しいというか自然の状態ですよね。ソメイヨシノは花びらが5枚のが多いけど、庭とかに植えるウメとかサクラは割と八重咲きと言って花びらの数が多いものが多いですよね?」

質問者「はい。」

塚谷先生「その方が華やかに見えるし、遠くからもたっぷり花があるように見えるから、園芸品種に選ばれたやつは八重咲きがけっこう多いですね。」

質問者「なるほど。」

塚谷先生「八重咲きになる時に何が起きてるかというと、花びらの数が増えてるんですけど、一緒に雄しべと雌しべも増えてることがあるんですね。」

質問者「ふううん、そうなんですか。」

塚谷先生「花びらの数が増える時にいろんなやり方があって、雄しべの数を減らして花びらにして花びらを増やしてるケースもあるし、花びらと一緒に雄しべと雌しべも増やしちゃってることもあって、いろんなケースがあるんです。」

質問者「そうなんですか。」

塚谷先生「ちょうどサクラがこれからシーズンになるので、公園とか植物園とかいろんなサクラを植えてる所で見比べてもらうと、花びらの数が多くて雌しべの数も一緒に増えてるやつもあれば、花びらの数だけ増えて雌しべの数が増えてないやつもあるんですよ。いろんなやり方があるんですけれども、園芸品種だと花びらとか雌しべの数を全部増やして八重咲きになってるタイプが多いのかな。それが目立つんじゃないですかね。」

質問者「はい。」

八重咲きは自然状態では変わり者なのね。バラも野生種は花びらが5枚だったような。それだけ人間が手を加えてきたというわけか。

 

塚谷先生「世の中には変わったのがいて、ウメもサクラも同じバラ科ですけど、“八つ房の梅”があるのは知ってます?」

質問者「ん? 聞いたことありません。」

塚谷先生「八つ房の梅というのがあって、梅をすごく集めてる所とか、元々新潟の方で親鸞上人と関係があるという伝説があって植えられてる所があるんですけど、○○さんは実が2つくっついてるのを見つけたって言ってましたけど、1つ花から8つつくの(笑)。」

質問者「え…ええっ!」

塚谷先生「すごく不思議だっていうので昔から増やされて、いろんな所にあるんですけど、それも雌しべの数がたくさんあるんです。雌しべが6個も8個もあって、うまくいくと1つの花から実が8つもつくの。」

質問者「見てみたいなあ…。」

塚谷先生「(笑)でしょう? 面白いのはね、

1つの花にそんなにつくと窮屈じゃないですか?」

質問者「確かに。」

塚谷先生「だから若いうちはいっぱいついてるんだけど、押し合いへし合いしてくうちに元気に育った実だけがだんだん太っていって、残りがポロポロ落ちていくので、最後は1個や2つに減っちゃうんですけど。そういうものがあります。」

質問者「なんかかわいそうだ。」

塚谷先生「(笑)うん。そういうのを突然変異と言って、変わり者が出てくるんですけど、その時に花びらの数が増えたり、ついでに雌しべも増えたりすることがけっこうある、ということですね。」

質問者「はい。」

塚谷先生「ちなみに、雌しべの数は増やしてないんだけど根元だけ増やすというケースもあるんですよ。雌しべは先っぽがひもみたいに伸びてるけど根元が膨らんでて、そこが実になるじゃないですか。○○さん、トマトは好き?」

質問者「トマト。好きです。」

塚谷先生「そしたらミニトマトを横に切って断面を見てみてください。たぶんミニトマトは部屋が2つか3つだと思います。」

質問者「はい、ありました。」⇦即答!いろいろ観察してるのか。

塚谷先生「お! (笑)ミニトマトはトマトの野生種に近い形なので、雌しべを作ってる単位が2つなんですよ。なので切ると部屋が2つあるの。だけど、ふだん食べてる大きいトマトを横に切ってみると、たくさん部屋があると思います。」

質問者「そうなんですか!」

塚谷先生「あれはやっぱり雌しべが増えてるんだけど、1つのまとまりとして単位が増えてるだけで、断面にしてみるとたくさんあることが発覚する例。」

質問者「そうなんですか。」

塚谷先生「先っぽは分かれてないけど根元はたくさんに分かれてるんです。」

アナウンサー「○○さん、いろいろなお話がありましたよ。今、サクラの時期ですし、トマトも改めてじっくりと観察してみてください。」

質問者「はい。…あ、塚谷先生、2年生の時も質問に答えてくださってありがとうございました。」

塚谷先生「そうですか!ありがとうございます(笑)! ご贔屓頂き…」

質問者「植物が大好きです!」

塚谷先生「ありがとうございます(笑)。」

植物ガチのお子さんだった。聞いてる側もこういう会話にジーンときちゃう。

 

Q8 炭酸水は元々アワアワなのに、振ると

  おいしくなくなるのは何でですか?

  (小2女子)

 

アナウンサー「振るとおいしくなくなっちゃったんですか? やってみたのかな?」

質問者「はい。」

藤田先生「炭酸水って振るとおいしくなくなっちゃいますよね? 炭酸水はどうしておいしいのかなって考えたことあります?」

質問者「ありません。」

藤田先生「ふつうの炭酸水と振っちゃった後の炭酸水って、味がどんなふうに違います?」

質問者「ふつうの炭酸水はシュワシュワしてて、味がしなくて、振っちゃった後の炭酸水は、お水みたいにアワアワさがなくなっちゃったっていう…」

藤田先生「はい、分かりました。シュワシュワした感じが舌とか口の中のいろんな所に感じられて、たぶんそれが“おいしい”と人間は感じてるということですよね。そのシュワシュワしたものがなくなるとおいしくなくなっちゃう、と思っているということですが、そのシュワシュワする原因は何かというと、○○さん、二酸化炭素って聞いたことありますか?」

質問者「あります。」

藤田先生「炭酸水というのは、実は二酸化炭素が溶けているということは知ってました?」

質問者「知りませんでした。」

藤田先生「炭酸水というのは二酸化炭素という気体が溶けてるものなんですよ。ふつうに溶かすぐらいではあんなにシュワシュワしないんですね。私たちが二酸化炭素を作って一生懸命溶かしたって、あんなふうには溶けなくて、炭酸水を作る工場ではものすごく力をかけて、温度を引くして溶かすんですよ。」

質問者「へえええ。」

藤田先生「つまり無理やり溶かしてるんですね…言い方が大ざっぱですけど(笑)。無理やり溶かしちゃってるんですけど、よく炭酸水のペットボトルを振った後、蓋を開けたら溢れてきますよね? やったことあります?」

質問者「はい。」

藤田先生「せっかく飲みたいのに、それやったら勿体ないけど、振ってる最中に何が起きてるかというと…実は水というのは目には見えないけれども、ものすごく小さい粒でできてるんですよ。」

質問者「へえええ。」

藤田先生「二酸化炭素も空気みたいな気体ではあるけど、ものすごく小さく見ていくと、やっぱり粒でできてるんですね。でも目には見えないんだよね。

それで一生懸命振っちゃうと、その粒と粒とがぶつかり合ってしまって、水の中から無理やり溶かされてた分の二酸化炭素が追い出されちゃうんですね。それで二酸化炭素がなくなって、人間が味わうとおいしくなくなっちゃうと。よく“気が抜ける”という言い方をしますかね。」

質問者「はい。」

藤田先生「そういうふうに二酸化炭素が逃げちゃうから、ということになるわけです。」

質問者「はい。」

炭酸がなければただの水か砂糖水だもんな。「おいしい」と感じるためにはいろんな要素が絡んでいるのね。このあたりもまた食べ物スペシャルで深掘りしてほしい。

 

Q9 昆虫はどれがいちばん頭が良いですか?

  (小1男子)

 

アナウンサー「○○君はどれがいちばん頭が良いと思いますか?」

質問者「アリ。」

アナウンサー「へえええ。なぜアリがいちばん頭が良いと思いましたか?」

質問者「えっと、冬の支度をちゃんとしてるから。」

久留飛先生「○○君が考えてる“頭が良い”というのは、先を読んで寒くなった冬にもちゃんと食糧を蓄えるから、アリがいちばん頭が良いんじゃないかと思ったわけやんな?」

質問者「はい。」

久留飛先生「ということは、先のことをちゃんと分かる能力があるやつが頭が良いということかな?」

質問者「そう思います。」

久留飛先生「そうやんかなあ…この質問の答えは難しいな。先のことを考えて行動している昆虫っていっぱいいてるわけよ。」

質問者「ああああ…。」

久留飛先生「例えばね、アゲハチョウって知ってる?」

質問者「アゲハ? 知ってる。」

久留飛先生「アゲハチョウが冬を越す形は蛹やん? 蛹の形で冬を越すよね?」

質問者「うん。」

久留飛先生「ということはな、蛹になったやつが冬を越えることができるわけや。もっと考えてみると、蛹にならないと冬を越えれないわけや。幼虫やったら冬の寒さに耐えれなくなって死んでしまうやろ?」

質問者「はい。」

久留飛先生「蛹になったアゲハだけが冬を越えれるということは、早く蛹になれへんと死んでしまうって秋のアゲハチョウの幼虫はみんな考えてるんじゃない?」

質問者「はい。」

久留飛先生「なら先のことを考えて、体が小っちゃくても早く蛹になろうという。それは先を読む力、賢いと言うことができへんか?」

質問者「確かに。」

久留飛先生「という具合に、図鑑で見たら分かるけど、春に出てくるアゲハと夏に出てくるアゲハは大きさが違うやろ?」

質問者「うーん……」

久留飛先生「そう図鑑に書いてあんねんけどな。分からんでいいんやけど図鑑を読むとそう書いてあるわ。春に出てくるアゲハはちょっと小ぶりや。夏によく見るアゲハは大っきいわけや。それって秋に急いで蛹になったアゲハかなあと思ったりすんのや。そうせえへんと冬を越えられへんわけやから。」

質問者「うん、確かに。」

久留飛先生「という具合に、先のことを考えて昆虫たちはそれぞれが生きてるわけや。アリだけが、というのは絵本とかで、夏の間にせっせと働いて、その食糧を元に寒い冬を乗り越えていこうというのはすごいやんって思うかもしれないけど…ファーブルという人知ってる?」

質問者「うん、知ってる。」

久留飛先生「あの人の本を読んだら面白いと思うけど、いろんなところで“昆虫ってすごいな”と思う。いろんな昆虫を紹介してあるわ。○○君が思ってる“頭が良い”というのを、先のことを考えて生き延びていくやつと思うのか、それとも仲間どうしコミュニケーションする方と思ってるのか、自分の行動の次に“これをして、あれをして”とちゃーんと動いていけることなのか…カリバチの仲間って知ってる?」

質問者「知らない。」

久留飛先生「これからファーブルを読んでみたら良いと思うけど、いろんな昆虫の能力というのが、すごくたくさん紹介してあるわ。そうすると、どれが頭が良いのかなっていう○○君の考えが変わるかもしれない。“いや、こっちの方が頭良いんちゃう?”とか、“本当はどれが頭が良いんだろう”とか考えていくようになったら良いと思うねん。」

質問者「はい。」

久留飛先生「いちばんの問題は何かというと、昆虫たちは次に世代を残すことや。アリでもアゲハでもそうだけど、次に世代を残すからその性質が繋がってるわけよ。」

質問者「うん。」

久留飛先生「ということは、いくら賢くても繋がっていかへんことにはどうしようもないやろ?」

質問者「うん。」

久留飛先生「“僕はいちばん頭が良いです”と言うても、次の世代が生まれなければ、その頭の良い昆虫も繋がれへんやんな?」

質問者「うん。」

久留飛先生「という具合に、いろんな面からいろんな考え方をしてみると面白いと思うんだけど、どうでしょう?」

質問者「はい。」

 

Q10 銀河はどうして速いスピードで動くん

  ですか?(6才男子)

 

アナウンサー「○○君はこれを本か何かで知ったのかな?」

質問者「うん。」

国司先生「○○君も6才だから今度小学校だね?」

質問者「うん。」

国司先生「おめでとう。小学校に入る時に、電車に乗ってどこかにお買い物とか行った?」

質問者「バス。」

国司先生「バスだね。バスって歩くより速いよね?」

質問者「うん。」

国司先生「○○君は“とても速いスピード”って言ったでしょう? 銀河というのは…アンドロメダ銀河っていう銀河の名前は聞いたことある?」

質問者「うん!」

国司先生「そうかあ、秋の空にあるんだよ。おじさんも見て…望遠鏡とか双眼鏡が要るんだけど、ぼんやり見えるのね。

それから○○君が住んでいるのは何ていう銀河だっけ?」

質問者「天の川銀河。」

国司先生「それも知ってるんだあ、すごいすごい! 我々は天の川銀河の中に住んでるんだけど、その天の川銀河アンドロメダ銀河は今どうしてるかというと、互いに近づいてるんだって。どのくらいのスピードで近づいてるかというと、時速40万キロメーター。」

質問者「よんじゅうまんきろぉ?」

国司先生「ふつうのバスは時速40キロぐらいだよね? その1万倍ぐらい速いんだって。」

質問者「ええええ!」

国司先生「すっごいよね、そういうスピードで速く動くんだよね。

ところがね…○○君は今度1年生になるから、“例外”っていうの知ってる?」

質問者「知らない。」

国司先生「例外というのは、いつもはこうなるけど、これだけは違うんだよ、ということなの。アンドロメダ銀河と天の川銀河は近づいていて…これもすごいんだよ、40億年後ぐらいにぶつかっちゃうというんだけど、それは例外なの。どうしてかというと…」

質問者「あ、それ何かで見たことある!」

国司先生「見たことある? NASAという所で“これおかしいぞ、ぶつかっちゃうぞ”っていう発表がこの前あったんだよ。」

質問者「おお!」

国司先生「それが例外なの。他の銀河がまだいっぱいあるのは写真とかで見たことある?」

質問者「ん-、うん。」

国司先生「銀河は数えきれないほどたくさんあるのね。そのほとんどの銀河は我々の天の川銀河から遠くに離れてるんだって。」

質問者「ええ!? そうなのぉ!?」

国司先生「そうなの。ということはさ、宇宙が膨らんで…ビッグバンって聞いたことあると思うんだ。」

質問者「あぁあぁ、何かで見たことある。」

国司先生「見たことあるの? すごいな、おじさんは見たことないんだけど(笑)。それがビッグバンの爆発みたいなもので広がってるの。だから、どうして速いスピードで広がってるかというと、そのビッグバンのエネルギーがあって広がってるの。

だけど広がったらまた縮んじゃうはずなんだけど、ずっと広がり続けているの。」

質問者「ええー、そうなのかあ。」

国司先生「じゃあ何でそうやって広がるのか、という理由はまだよく分かってないんだけど、ここはおじさんも見たことがないし、よく分かんないけど、ダークエネルギーって聞いたことある?」

質問者「うん、何かで見たことあるよ。」

国司先生「見たことある? おじさんは見られなかったけど、そのダークエネルギーというのがどうやらあって、宇宙が広がり続けているんだって。だから、○○君の“どうして銀河は速いスピードで動くのか”というのは、宇宙が広がった最初のビッグバンのエネルギーと、目に見えないエネルギーがどんどん膨らませているらしいんだって。」

質問者「おぅおぅおぅ、そうなのかあ…。」

国司先生「そうなんだけど、おじさんはそれ以上分からないんだよ。これは○○君が大きくなってから勉強して研究すると、その頃にはきっと分かってくるかもしれないよ。」

質問者「うん。」

アナウンサー「○○君は宇宙のこと好きなのね?」

質問者「うん!」

アナウンサー「とっても詳しいから、宇宙の本とか図鑑とかいっぱい見てるのかな?」

質問者「うん!」

アナウンサー「いいですねえ。将来、宇宙のことをいろいろ調べてみて、分かったことをまた私たちに教えてください。」

質問者「うん。」

アナウンサー「よろしくお願いします。楽しみにしてますよ。」

質問者「うん、分かったよお。」

またも想像力全開のお子さんで反応が楽しかった。宇宙の話はスケールが壮大すぎるから、図鑑や映像で予備知識を持ってるお子さんの方が先生のお話も入ってきやすいかもしれない。

 

Q11 シランっていう花を育ててるんですけ

  ど、シランは球根が増える植物で、鉢の

  外側ばっかりに球根が増えて、ちっとも

  内側に球根が生えないんですけど、それ

  は何ででしょうか?(小5女子)

 

塚谷先生「シラン、もう少しすると蕾が出てきますよね?」

質問者「はい。」

塚谷先生「鉢に植えてるんですかね?」

質問者「はい。」

塚谷先生「いつもいつも外に出てきてしまって困るってことかしら?」

質問者「えっと、鉢の縁の、コンパスで言うと針の方じゃなくて鉛筆の線の方にきてるんです。」

塚谷先生「コンパスで言うところの…? ああ、外側に外側に作るということですね?」

質問者「はい。」

塚谷先生「それは仕方ないですね。今、ちょうど新芽が出てきてると思うので、球根の根元のところを見てもらうと…球根て言うけど、どっちかというと鱗茎(りんけい)と言って、茎が玉になっているんですけど…」

質問者「ああ……。」

塚谷先生「茎の部分ですね。専門的に言うと偽物の鱗茎で偽鱗茎(ぎりんけい)というものなんですけれども、茎の根元が玉になってるんですね。その玉になってるところの次に新芽が出るところがどこなのかを見てもらうと、偽鱗茎が玉ねぎ型をしてるじゃないですか。」

質問者「はい。」

塚谷先生「玉ねぎ型をしてるところの必ず脇っちょに芽ができるんですよね。」

質問者「ああああ…。」

塚谷先生「チューリップとかの球根だと、玉ねぎ型してるところの真ん中から芽が出てくるけど、シランはそうじゃなくて偽鱗茎なので、新しい芽がどうしても横から出るんです。そうすると毎年毎年、隣に隣に芽が出てくるので、どう頑張っても縁にいっちゃいますよね。」

質問者「ああああ…。」

塚谷先生「芽が増える時も、1つの偽鱗茎の玉のところから2つ以上芽が出るんだけど、それも同じ場所じゃなくて必ず違う脇っちょに出てくるので、去年いたところが真ん中だとすると、どうしても円周にあたるところに芽が出ちゃうんですよね。」

質問者「ああああ…。」

塚谷先生「ふつうのクロッカスとかチューリップの球根の場合は真上に芽が出て、増える場合でもせいぜい隣にいく程度だから、何年も植えておいてもそんなに外に広がらないですけど、シランの場合は元にいたところは使い捨てで、必ず隣に隣に新しい偽鱗茎を作っていくので、どうしても外に外にいっちゃうわけです。」

質問者「ううーん…。」

塚谷先生「だから、鉢で植えてるとすると、平べったくて広がりがある所に植えておくか、毎年植え替えて、新しい芽を真ん中に戻すとかするしかないですかね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「このシランというお花は、そもそもどんな見てくれと言いますか、特徴なんですか? 最初に聞くべきでした。」

塚谷先生「名前の通り蘭なんですよ。日本に元々いる野生のランですけど、日本にあるランの中で、たぶんいちばん育てやすい。よく育ちますよね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○さんはシランを育ててどれぐらいになるんですか?」

質問者「……10年か、もうちょっとぐらいです。」⇦小学5年生で10年の歴史ってすごい。家族みんなで育ててるのか?

塚谷先生「他の野生ランは日本にすっごいたくさんあるんですけど、育てるのが難しいのがほとんどなんですけど、シランは植えさえすれば育つ。…(笑)なので、ランを身近に育てたい場合はいちばんおすすめですね。名前の“シ”は“紫”なんですよ。もう少しすると赤紫の花が咲き出しますよね。真紫じゃなくて、花の芯のところに白いところがありますよね?」

アナウンサー「偽鱗茎とか難しい言葉も出てきましたが、どんどん広がっていっちゃうということは、狭いベランダだと、あまり大きくなったら困るようですけど…」

塚谷先生「小さい鉢じゃなくて、プランターみたいな広がりがある所に植えると楽ですよね。あと狭い鉢に植えとくと…しばらくやってみると分かるかもしれない、鉢の底から新しい偽鱗茎を出して…(笑)」

質問者「えっ。」

塚谷先生「あまり窮屈になってくると鉢の底から出てきて顔を出したり、いろんなことをします。」

アナウンサー「(笑)そういう時は引っ越し…植え替えですか?」

塚谷先生「そうですね、植え替えてあげないとどんどん狭くなってきますからね。元々、日本だと河原とかの岩の割れ目にへばりつきながら生えているので、狭い所が得意なランなんですよ。」

アナウンサー「へえええ…だそうですよ、○○さん、いかがですか?」

質問者「どうしてシランって名前がついたのかなとも思ってたし、よく分かりました。」

塚谷先生「よかったです。兵庫県だと、うまくすると野生のシランもまだ見られる所もあると思うので、機会があったらぜひ見てみてください。」

質問者「へええ…はい。」

 

          ~8時台、9時台終了

 

子ども科学電話相談 春スペシャル3/20(天文・宇宙、植物、鳥、水中の生物)10時台~11時台

3/20のジャンルは

 天文・宇宙 国司真先生

 植物 塚谷裕一先生

 鳥 川上和人先生

 水中の生物 林公義先生

 

Q12 僕の飼っているドジョウが、冬からあ

  まり動かなくなってしまってるんです

  けど、冬眠してるんですか? それとも

  少し弱っちゃってるんですか?(小1男子)

 

「僕の飼っているドジョウ」…何気ない一言になぜかすごく大切にしてる感じがある。

 

アナウンサー「ドジョウを飼っているんですね? 何匹ぐらい飼ってるんですか?」

質問者「1匹。」

アナウンサー「なるほど。いつ頃がいちばん動いていたのかな?」

質問者「夏頃。」

林先生「ドジョウは○○君が自分で捕まえてきたんですか?」

質問者「幼稚園のプール開きで捕まえて、持って帰った。」

林先生「プール開きで! すごい! (笑)プールに誰か放したんだね。元々プールに住んでないもんね。」

国司先生「(笑)うんうん。」

林先生「そうなんだ。1匹だけだっけ?」

質問者「本当は2匹飼ってたんですけど、1匹が死んじゃった。」

林先生「水槽の中で飼ってるの?」

質問者「はい。」

林先生「水槽には砂を引いたり水草を入れたりしてるんですか?」

質問者「石を、入れています。」

林先生「石? 大きい石?」

質問者「少し小さめの石。」

林先生「それは砂よりは大きい?」

質問者「はい。」

林先生「飼育している状況はそんなに悪くないと思うんですが、それは弱ったんではないと思います。体の大きさは何センチぐらいか分かるかな?」

質問者「15センチぐらい。」

林先生「じゃあもう立派な大人ですね。飼い始めてから1年…1年半ぐらい?」

質問者「はい。」

林先生「ドジョウの平均寿命から言うと、だいたい5年から、長いと10年と言われてますから、○○君のドジョウはまだまだ、上手に飼えば元気に観察できると思うんですけど」

質問者「はい。」

林先生「○○君がさっき言っていた通りに、ドジョウは自然状態では、冬になると砂の中とか泥の中に埋まってしまって、冬越しするんですよ。どうしても水温が下がってきちゃうでしょ?」

質問者「はい。」

林先生「○○君が飼っている家の中の水温は、川や田んぼに比べると、冬でも暖房を使ったりするので、そんなに低くなることはないから、水の中でギリギリ生きていくことは可能だと思うんですね。実験した人がいて、ドジョウは何℃ぐらいが限界かというと、下は1℃くらい、上は29℃くらいまでが適温で、それ以上、それ以下になってしまうと弱ってしまうという報告もあります。」

質問者「そうなんですか。」

林先生「うん、春から夏にかけての水温も気温も上がってくる頃の15℃くらいの水温が、ドジョウにとってはいちばん住みやすいのかもしれない。1年中ヒーターを使ってそういう温度に設定してあれば別ですけれども、そうじゃない室内そのままの温度の場合だと、野生で住んでいるドジョウのように、冬越しの準備を多少はしてあげた方が良いかもしれません。」

質問者「はい。」

林先生「今使っている石ですが、もう少し細かい川砂っていうのを…ペットショップに行くと、場合によっては園芸植物を売ってるお店でも売っているんですよ。川砂は川の中にある砂だから、あまり洗わなくても汚れがなくてきれいなのね。この砂を…水槽に3センチから4センチぐらい引いてやれば…5センチぐらい引ければいちばん良いかもしれない、そういう状況にすると、砂の中に潜ると思います。」

質問者「そうなんですか。」

林先生「冬になって水温が下がってくるとエサも食べないので、エネルギーを消耗しないようにしないといけないんだよね。だからひと冬越すと、ある日ドジョウが砂からポッコリ出てくるんですけど、今までためていたエネルギーを使ってずっと冬越ししてますから、出てきた時は本当に痩せてるの。」

質問者「へえええ。」

林先生「エサをあげるとモリモリ食べて、夏の間は最高潮、そんな感じになるのね。ですから部屋の中でギリギリ状態で過ごさせるという点では、今の状態でも問題ないかと思います。冬にエサをやってもあまり食べないから、ただ水を汚すだけだし、石や砂を入れてるとその間に残ったエサがたまってしまって、カビが生えたりして、かえってドジョウに良くないかもしれないから、エサはあげて食べる程度。本当に少なめ。それで川砂を引いてあげれば、その中に潜る。

面白い話があって、田んぼは冬になると水がなくなるでしょう? 田んぼを耕して春に水を引く準備をするために、田んぼの土を掘り返すんですね。その掘り返した土の中、10センチぐらい下からドジョウが出てくることがあるんですって。」

質問者「そうなんですか?」

林先生「うん。田んぼみたいな泥の中で…ドジョウって捕まえようとするとヌルヌルして、なかなか捕まえにくいでしょう?」

質問者「はい。」

林先生「そのヌルヌルと田んぼの泥を上手に使って、水が少なくなってくると体をクネクネ動かして隙間を作って、いわゆる土まゆっていうのを作るんですよ。昆虫なんかと同じで。土まゆができると中の湿度を保てるし、温度も保てるので、そういう中で冬越ししてるみたい。そういう時はエラ呼吸じゃなくて皮膚呼吸をしてる。ドジョウはそういう賢いことをできて冬越しできるぐらいだから、必ずしも水の中じゃなきゃだめだということではないですけど、水槽の中で飼ってる場合は冬越し用に砂や泥を入れてあげた方が良いかなと感じますね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「ドジョウの寿命は5年から10年もあって、冬越しは冬眠ということですか?」

林先生「はい。」

アナウンサー「冬越しをする習性であると。だから水槽の中も川のように、潜って休めるところを整えてあげると、長生きできそうだということなんですね?」

林先生「ヒーターを使って1年中15℃を保てるのであれば、1年中元気でエサも食べるということですね。」

アナウンサー「暖かければずーっと動き続けるということですか?」

林先生「そうです。水温が下がってくると活動停止して、エネルギーを節約する。」

アナウンサー「節約するためにジーッとする。○○君、分かりました? 暖かくしてたらずっと元気に動けるんですって。寒い所に水槽がある場合は冬越しできるように、川砂を3~4センチ入れて潜れるところを作ってあげると良いですよって。やってみてくださいね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうもありがとうございました。さよなら。」

質問者「ありがとうございました。さよなら。」

林先生「さよなら。」

アナウンサー「ドジョウが動かなくなっちゃって心配したと…そういう生物だという。」

林先生「冬に窓際の日のあたる所に水槽を出しておいて、水温が上がると、砂から出てきます。」

アナウンサー「それでずっと動いてるから寿命が短くなっちゃうことは…」

林先生「それはないです。」

この冬から春にかけて「冬越し」のお話は何度か出てきたな。昆虫、植物、ドジョウ。1年中活動できる生物ばかりではないことがよく分かる。人間が真冬でもガンガン動けるのはそれだけ食べ物や暖房でエネルギーを補っているからなのね。

 

Q13 僕は野球が好きで野球をやっていま

  す。それで月に移住する計画があるとい

  うことを知って、考えたんですけど、月

  に行っても野球はできるのかなと思いま

  して、質問しました。(小5男子)

 

新型コロナがなければこの時間はテレビで高校野球を見たり、野球の練習に行ったりしてたんだろうなあ。つらいだろうけど、野球に使えないエネルギーをこういう想像に使うのも素晴らしいな。

 

アナウンサー「野球が大好きな○○君ですが、○○君は月で野球ができると思いますか? それともできないんじゃないかなと思いますか?」

質問者「僕はできると思います。」

国司先生「野球大好きなんだ?」

質問者「はいっ。」

国司先生「いいねー、でも今年は高校野球が中止になって残念なんだよね。」

質問者「はぁい…。」⇦やっぱりショックだったんだ…。

国司先生「おじさん、ずーっと昔に“月面甲子園”っていう物語を書いたことがあるの。それでいろーんなことを考えたの。

実はできるんだけど、だって環境が違うよね? 5年生だから月の上と地球の上の環境の違いは、いくつか思いつく?」

質問者「はい、ボコボコしてたり? 重力が小っちゃいとか。」

国司先生「うんうん。」

質問者「あと何だ…あと空気がないとか。」

国司先生「もうそれが全部。それで考えていこう。まず空気がないから、選手はみんな宇宙服を着なくちゃいけない。」

質問者「はい。」

国司先生「アポロ宇宙船が月に行った時の映像を見ると、やっぱりすごい宇宙船を着てるよね? 空気のタンクも背負わなくちゃいけないからね。それがまず1つ。

それから平たい場所を探さなくてはいけない。これは月の海と呼ばれる場所があります。海と言っても水はないんだよ。割と平たい、砂漠みたいな所です。」

質問者「はい。」

国司先生「それからもう1つは…重力って言ったね。重力は地球と月を比べると?」

質問者「…月の方が断然に軽いんですよね。」

国司先生「おっ!いいなあー! だいたい6分の1なんですって。ということは、地球上で体重が60キロ…5年生で60キロの人はいないかな、60キロの大人の人は月に行くと10キロしかないんだって。」

質問者「はあ!」

国司先生「だからとっても身軽になってしまう。ということは野球のボールも?」

質問者「軽くなってしまう。」

国司先生「そう。さて、そこでいろいろ調べました。○○君はポジションは今どこですか?」

質問者「僕は外野をやってます。ライトとかです。」

国司先生「うわ外野かあ、外野は大変だぞぉ。まず空気がないってことは、空気の抵抗がない。それから、重力が6分の1だから、やたらにボールが飛びます。」

質問者「あああ…。」

国司先生「フライは全部ホームランになります。バットの芯に当たったボールは1キロぐらい飛ぶの。」

質問者「はい(笑)。」

国司先生「だから外野が1キロ走って捕るのは大変だと思うのね。そこで、もしやるとすると、硬いボールをもっとフワフワのボールにしないと、外野は大変だと思うな。それが1つ。」

質問者「はい。」

国司先生「もう1つ。大気がほとんどないので、ピッチャーはすごく苦労します。というのは、“今度のバッターはカーブが苦手だからカーブ投げよう”って思うでしょ?」

質問者「はい。」

国司先生「カーブを投げる時はクルクルってボールを回転させるの。ところが、ボールを回転させても空気がないから、みんな直球になってしまうんですよ。」

質問者「あああ。」

国司先生「だからフォークボールもカーブもみんな直球になってしまうので、あとはコントロールで速く投げるしかない。」

質問者「はあ…!」

国司先生「投げる時にピッチャーにプラスになるのは、空気の抵抗がないので、投げた時のスピードとバッターの所に行くスピードがほぼ同じなんですよ。」

質問者「ほおお。」

国司先生「ですからバッターはスピードがすごく速く感じるかもしれない。

そんなところで月面で野球はできます。できますけれども、少しルールを変えないといけないかもしれない。だって野球場が1キロも広くないと、みんなホームランになってしまうからね。ボールを少し変えてみたり、宇宙服の中も少し暑くなるから酸素を多くした方が良いかなとか、そんなことをしないと月面では野球はできないかもしれません。」

質問者「はああ……はい。」

アナウンサー「国司先生、冒頭で“月面甲子園という物語を書いたことがあるんです”と仰いましたよね?」

国司先生「プラネタリウムの番組とかね、ある雑誌の方に“どうなりますかね?”っていうことで、“じゃあいろいろ考えてみましょう”と文章を書いたことが。」

質問者「はああ。」

アナウンサー「今の○○君からの質問の想定は全て、この“月面甲子園”を作った時に、ほぼほぼ調べていたと。」

国司先生「ええ、いろいろ調べたことがあるんです。」

アナウンサー「そういうこと…○○君、既に考えてる専門家の方もいましたよ。」

質問者「はい、びっくりですぅ(笑)。」

アナウンサー「(笑)でも、おかげで詳しく教えてもらえましたね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「できるけどいろいろ大変そうだということです。できる時代が来ると面白いですね。」

質問者「はい、楽しみですぅ。」

国司先生「野球頑張ってね。」

質問者「はい、ありがとうございます。」

すごく楽しいお話だった。以前に本間先生も同じ質問に答えてて、やっぱり楽しかった記憶があるんだよな。途方もない数字が出てくる宇宙の話の中ではイメージしやすいからかもしれない。お子さんも興味持って聞いてたのが伝わってきた。

 

Q14 1月に筑波実験植物園で咲いたショクダ

  イオオコンニャクを見に行きました。こ

  の植物が大きくなった理由は、広い範囲

  にくさいにおいを広げて虫を集めるため

  と聞きましたが、なぜ虫を集めて食べて

  るハエトリソウやモウセンゴケはそこま

  で大きくならなかったんですか?

  (小4男子)

 

アナウンサー「いろいろ調べてますね! それでそんな質問を思いついたと。」

質問者「はい。」

塚谷先生「見に行ったんですね? ちょうど良いタイミングで見られて良かったですね。」

質問者「うん。」

塚谷先生「ふんふんふん…虫を呼ぶために大きくなったんだったら、虫を食べたい植物も大きくなればいいじゃないかということですね?」

質問者「はい。」

塚谷先生「それは、大きさの点でもう1つあって、ショクダイオオコンニャクはなかなか咲かないっていうのは聞きました?」

質問者「はい。」

塚谷先生「日本では僕が今いる小石川植物園、東大の植物園で最初に咲いたんですけど、東大の植物園ではその後もう1回咲いたんですけど、3回目は別の所で咲いていて、なかなか4回目が咲かないんですね。というくらい、なかなか咲かないんですよ。」

質問者「へえええ。」

塚谷先生「あれ、すごい大きいじゃないですか?」

質問者「うん。」

塚谷先生「あれだけ大きいものを作るのは時間がかかると思いません?」

質問者「思います。」

塚谷先生「どうしているかというと、今度ショクダイオオコンニャクを葉っぱの時期に見てもらうと、葉っぱもすごく大きいですけど、葉っぱを広げて光合成をして、自分の栄養分をためることを毎年毎年やって、数年かけてようやく作るんですね。」

質問者「ううーん…。」

塚谷先生「だからすごく時間がかかっちゃうんですよ。大きいから。」

アナウンサー「どれぐらいの大きさですか?」

塚谷先生「ギネスブック級のものは2メートル近くなります。日本だと温室の中で育ててるのでマックスの大きさまではならないですけど、1メートルは軽くいくわけですね。花序という花の塊になるんですけれども、あれだけのものを作るのは何年もかかっちゃうので…」

質問者「うん。」

塚谷先生「花はたまに咲かせる…何年に1回でも別に構わないじゃないですか。何年もかけて大きい花を作って、大きい花で虫をたくさん呼ぶ戦略でいいんですけど、葉っぱはいつも必要じゃないですか?」

質問者「あああ…。」

塚谷先生「ハエトリソウの虫を食べてる所も葉っぱだし、モウセンゴケの虫を捕まえる所も葉っぱじゃないですか?」

質問者「はい。」

塚谷先生「だから葉っぱはいつも作ってないと困るじゃないですか? そうすると“何年もかけてものすごく大きいものを”というわけにいかないので、大きくするわけにいかないというのが1つですね。」

質問者「ふううん…」

塚谷先生「いつも必要なので必要な分を、作れる大きさでやっていくしかないので、そんなに大きなものでやるわけにはいかない、という感じですね。」

質問者「はい。」

繁殖の前に置かれた環境の中で生き続けること、枯れないことが大事だということかな。物事には限度がある。

 

塚谷先生「ちなみにウツボカズラって知ってます?」

質問者「はい、知ってます。」

塚谷先生「ウツボカズラも葉っぱで虫を食べるじゃないですか。あれもものすごく大きいものがあって、両手で抱えるくらいの大きさになるラジャという種類がいるんですけど、あれも大きいけど虫を食べないんですよ。」

質問者「…ん?」

塚谷先生「(笑)大きすぎて、ネズミの糞を集めるの。」⇦糞が分解されて栄養になるのを待たずに直接糞を体に入れちゃうのか! 昆虫みたいに逃げないから確実なのか?

質問者「ええ(笑)?」

塚谷先生「ネズミのトイレになってるのね。大きくなるほど虫を捕まえるかというと、実は食虫植物でも大きくなっていくと捕まえるんじゃなくて別のことを始めたりするので、虫を集めたい食虫植物も、そんなに大きくなるメリットがないという感じですかね。」

質問者「へえええ…。」

アナウンサー「やっぱり適正な大きさにしかならないということ…」

塚谷先生「そうですね、いつも作ってなくちゃいけないので、そんなに大きく作る準備はできないということですね。」

アナウンサー「○○君、分かりました? 虫を集めたいからといって、いつも作る葉っぱだとそんなに大きくなれないということなんだね。」

質問者「はい。」

そもそも食虫植物が育つ場所は土の栄養が少ないって、この番組で聞いたな。大きくなるのはやっぱり難しそう。

 

Q15 どうしてヒヨドリは紫のモクレンばか

  り食べるの? 白いモクレンは食べない

  の?(5才女子)

 

アナウンサー「○○さんが見ていて、紫のモクレンばっかりヒヨドリが食べちゃう。」

質問者「うん。」

アナウンサー「白いモクレンはあまり食べてないんじゃないかなって気づいたのかな?」

質問者「うん。」

川上先生「はい、どうもこんにちは、川上でーす。白いモクレンと紫のモクレンで、紫のモクレンが食べられていたということなんですけれども、よく観察してますね。すごいです、ちゃんとよく見てて。

じゃあ、その白いモクレンと紫のモクレンはどこにありました? 両方お家にあったのかな?」

質問者「ううん、両方じゃないけど、紫の、モクレンは、うちにある。」

川上先生「紫のはお家にあって、白いモクレンはどこにありました?」

質問者「近くの公園にある。」

川上先生「近くの公園にあって、そこはあまり食べられていなかったんですね?」

質問者「うん。毎年、咲く。」

川上先生「そっかそっか、分かりました。じゃあ白いモクレンの方は食べられないのかというと、実は別の場所とか他の地域では、白いモクレンの花もヒヨドリに食べられることが、よく見られているんですね。だから色で、こっちは嫌だ、こっちは良いって見分けているわけではないと思います。

まず、○○さんは、何でモクレンの花を食べるんだと思いますか?」

質問者「…うーん…」

川上先生「○○さんはモクレンの花を食べたことありますか?」

質問者「なーい!」

スタジオ内「(笑)ハハハハ」

川上先生「(笑)ないですか。実は僕も食べたことがないです。じゃあ、もしかしたらおいしいのかもしれないので、ここにちょうど植物の先生がいるので、モクレンの花がおいしいのかどうか聞いてみたいと思います。塚谷先生いかがですかね?」

塚谷先生「(笑)…はい。えっと、○○さんこんにちは。」

質問者「こんにちは。」

塚谷先生「うち(小石川植物園?)だとハクモクレンっていう白い花のモクレンが食べられちゃうんですよ。シモクレンと言ってる紫のモクレンも食べられるんだけど、あんまりヒヨドリがたくさん食べちゃうので、前、気になって…あと同じ仲間にシデコブシというのがあるんですけど、あれも食べられちゃうので、そんなに食べるんだからおいしいのかなと思って、確かにかじったことがあります。…さっき、下手に食べてはいけないっていう話がありましたけど(笑)、かじってみたんだけど、別に甘くも何ともないんですよねぇ。人間の舌にはおいしくなかった、というか味は特にしないです。」

質問者「えええー?」

川上先生「ありがとうございました。というわけで、モクレンの花はあまりおいしくない…甘くておいしくて食べちゃうってわけじゃないみたいなんですよね。」

質問者「そうなの?」

川上先生「うん。試さなくていいからね。」

国司先生「(笑)フフフフ」

川上先生「じゃあ何で食べるのかを考えた時に、モクレンの花っていつの時期に咲いてますか?」

質問者「うーん……2月とか3月の終わりとか。」

川上先生「正解です! 2月とか3月です」

国司先生「うーん、すごい。」

川上先生「ヒヨドリがふだん何を食べているのかというと、昆虫とか植物のフルーツと果実…木の実だね、そういうものが大好きで、よく食べるんですけれども、実は2月とか3月は、昆虫が出てくるにはまだちょっと寒いし、おいしい木の実とかもかなり減ってしまっていて、食べ物がすごく少ない時期なんだと思います。そうすると、あまりおいしくないけれどもモクレンなんかも食べちゃうんじゃないかなと思います。」

質問者「へえええ。」

川上先生「あまりおいしくないけれども食べる、その時に何で○○さんのお家のは食べられて、公園のは食べられないかというと、たぶん味じゃない別の理由があると思うんですよ。」

質問者「えええー!?」

川上先生「何だと思いますか?」

質問者「…分かんない。」

川上先生「分かんないねえ。」

質問者「におい?」

川上先生「うーん、たぶんね、僕はそれは、公園よりも○○さんのお家の方が安全なんじゃないかなって思います。」

質問者「え……そうなの?」

川上先生「うん、例えば公園は開けていて、ヒヨドリを木の上で襲ってくるようなタカの仲間に見つかるかもしれないですよね? それに比べると近くに人間がちゃんと住んでいて、なかなか近寄ることができない家のモクレンの方が、もしかしたら安全なのかもしれないです。」

質問者「うーん…。」

川上先生「本当にお家の周りがそうなのかを見てみないと分からないけど、鳥は同じような味の食べ物があったら、たぶん安全な所で食べると思うんですよ。だから○○さんのお家は、きっと鳥にとっても安全な良い所なんだと思います。」

質問者「そうなの…。」

川上先生「うん。モクレンを食べられて嫌だなって思いますか?」

質問者「うん。」

川上先生「きれいな花が咲いてくれるといいな、きれいな花が見られるといいなって思いますよね?」

質問者「うん。」

川上先生「それを止める方法があるのかというと、とても難しくて、鳥は飛んできてしまいますし、やっぱりおいしいものとか食べられるものがあると、そこにやってきちゃうんですね。これを来ないようにするのはとても難しいので、そうすると○○さんの見る時の気持ちを変えてみると良いかなと思うんですよ。」

質問者「うん。」

川上先生「例えばね、自然の中にいてきれいなお花や植物があったりするのは嬉しいです。でも、花がちぎれていたり葉っぱが虫に食われてたり、クモの巣が張っていたりすると、“なんか嫌だな”って思うこと、ありませんか?」

質問者「ある。」

川上先生「ね、きれいな方が良いって思うでしょう? でも、きれいじゃないということは、そこに他の生物が生きていることを表しています。」

質問者「ええええー!」

川上先生「クモの巣があるということは、そこにクモがいるということだし、クモがいるということは、クモが食べる昆虫がいるということなんですよね。植物が食べられて葉っぱがギザギザしちゃってると思ったら、それはその植物を食べる昆虫がちゃーんとそこに生きているということで、だから、実は人間にとってきれいじゃないと思える自然の部分は、本当はそこにたくさんの生物がいるんだ、という証拠なんですよ。」

質問者「そうなの?」

川上先生「そういうことなんです。例えば木の実が生っていて、誰も食べなくてきれいなままだったら、見た目はきれいなんだけれども、そこには他の動物がいないということになっちゃうんだよね。でも、それがつつかれて食べられていて、そこに昆虫がまたくっついてて、その昆虫がいっぱい食べてて、何かいっぱいグチャグチャしてて嫌だなと思うかもしれないけれども、そこはすごくいろんな生物のいる、とても豊かな世界なんだと見ることが、実はできるんですよ。」

質問者「そうなの…。」

川上先生「うん。だからきれいなものというのは、それはそれでいい。そういう価値があると思います。その一方で、きれいじゃないものを見た時に…今回○○さんはモクレンの花が食べられてるのを見て、これはヒヨドリが食べたんだ、ここにはヒヨドリがいるんだと気づいたと思います。ヒヨドリがいるということは他にも食べるものがあるんだし、それで敵に襲われないような良い環境があるわけだし、もしかしたら昆虫なんかも木の幹についてて、虫がいて嫌だなと思うかもしれないけれども、虫が生きていけるだけの良い環境があるんだって考えることができると思うんですよね。」

質問者「ふうううん。」

川上先生「だから、今度モクレンだけでなく、いろんな自然を見て葉っぱがちぎれてるとか、こんな所がこんなふうに折れちゃってるという時に、もしかしたらこんな動物がいるのかもしれない、こういう理由があるのかもしれないと思って見てあげると、単に汚れとか良くないものではなくて、生物がたくさんいる証拠なんだなって分かるんじゃないかなと思います。」

質問者「…そっかぁ。」

川上先生「だから、ヒヨドリが花を食べるのは止められないので、ちょっとだけ考え方を変えてあげてもらえると、自分にとってもすごく過ごしやすくなるんじゃないかなと思います。」

質問者「そっかぁ。」

川上先生「また見てみてね。」

質問者「うん。」

アナウンサー「川上先生、モクレンは紫も白もヒヨドリが区別して狙ってるわけじゃない…」

川上先生「おそらく周りにある食べ物の量とか、そこでの危険性ですね、他の動物に襲われないかとか。そういうことが原因になって、食べたり食べられなかったりが決まってくるんじゃないかなと思います。」

アナウンサー「○○ちゃんのお家の紫のモクレンが安全に食べられるから来ている、という考え方があるということですね。○○さん、分かりましたか?」

質問者「……うーん…」

スタジオ内「(笑)ンフフフ」

質問者「わかんなぁい…」

アナウンサー「分か…らない?」

質問者「……たけど分かんない。」

アナウンサー「ん?」

質問者「……分かった。」⇦周りの大人に言わされたかも。

川上先生「いや、分かんないことっていっぱいあると思う。それはしょうがないことなので、僕が今日言ったこともまた考えてみて、それで自分で“こうかもしれないな”って思うことが見つかるかもしれないから、考えるきっかけにしてもらえれば嬉しいです。」

アナウンサー「食べられないようにする方法が知りたいのかな?」

質問者「うん。」

国司先生「(笑)ハハハハ」

質問者「カラスぶら下げてるの。」

スタジオ内「(笑)ハハハハ」

川上先生「あーカラスぶら下げてるかあ…。でも鳥は頭が良いから、そうやって何かしてこないようにというのは、すぐに慣れちゃうんですよ。」

質問者「えええ…」

川上先生「本当は危険じゃないことが分かっちゃうから。最初は来なくなるかもしれないけれども、それをずっと続けるのは難しいんです。」

質問者「そうなんだ…」

川上先生「そうなんだよぉ。食べ物がないんだったら他に食べ物を周りに置いてあげればいいという考え方もあるんだけど、確かにその食べ物の方に鳥たちが寄ってきて、モクレンが食べられなくなるかもしれないけれども、今度はたくさん鳥が寄ってきちゃうから、」

質問者「ああ…」

川上先生「余計に鳥たちの中で競争があって、じゃあモクレンも食べちゃおうかなという可能性もあるんだよね。」

質問者「きもちわるい。」

スタジオ内「(笑)ハハハハ」

見方を変えてみようって力説してたのが台無し。鳥の専門家としてはカラスをぶら下げる方が気持ち悪くないのか聞いてほしいけど、5才のお子さんがぶら下げてるわけではないだろうし…。そういや昆虫の先生のお父さんだったかな? ミシンでカラスの死骸もどきを作ってぶら下げたって話も聞いたような。

 

川上先生「ええええ、気持ち悪いかあー…うーん、だからとっても難しいんです。実はヒヨドリによって花を食べられたり、花だけじゃなくて農作物が食べられたりするのはすごくたくさんあって、みんながどうしようって困ってるんです。…ね、難しい問題です。」

アナウンサー「食べられないようにするのも難しいし、何で紫のばかり食べるの?っていう質問の答えも難しいということなんだけど、ここまでのお話で何となく分かったかな?」

質問者「わかった。」

川上先生「ごめんね、簡単に“こうすればいいんだよ”っていう答えを見つけて教えてあげられれば、すごく良いと思ったんだけど、それは僕たちもまだ悩んでいるところなんです。これから研究する人が頑張って、どうやれば良いのかをまた考えていくと思いますので、もうちょっと時間をください。」

質問者「はあい。」 

アナウンサー「○○さん、何でかなって考えることはすごく素敵なことだから、いっぱい何でかなって考えて、また質問があったら電話してくださいね。」

質問者「はあい。」

アナウンサー「どうもありがとうございました。」

質問者「ありがとう。」

アナウンサー「さよなら。」

質問者「バイバーイ。」

川上先生「はい、バイバーイ。」

アナウンサー「最後ちょっぴりホッとしましたね、ドキドキもしましたけど。分からないことを分からないままって、仕方がないとは思うんですけど、頑張りたいところもありますね。」

 

Q16 魚は何でおちょぼ口の魚がいるの?

  (6才男子)

 

アナウンサー「○○君が、この魚がいちばんおちょぼ口だなって思うお魚は何でしょうか?」

質問者「フグ。」

アナウンサー「フグ、おちょぼ口ですねえ、確かに。おちょぼ口じゃないお魚もいっぱいいるのになぁと思ってるのかな?」

質問者「うん。」

林先生「そうかぁ、○○君は、魚のおちょぼ口が多いというのは、図鑑か何かで調べた?」

質問者「うん。」

林先生「図鑑を見るの好きなんだ?」

質問者「うん。」

林先生「じゃあ、おちょぼ口の魚って、○○君が見た図鑑の中にどのくらいいたかな? 半分以上?」

質問者「うーん……あんまりわかんない。」

林先生「そうかそうか。○○君は“おちょぼ口”という形はよく分かってるんだ?」

質問者「うん。」

林先生「おちょぼ口ってどんな口?」

質問者「なんかチューしてるみたいな。」

林先生「(笑)ああ、チューしてるみたいか! 良い言い方だね~、そうだね、ラジオだから○○君がどうやって答えてくれるかと思ったら、“チューしてる”。おじさんは全然そんなこと考えてなかったけど最高最高!」

アナウンサー「スタジオのおじさんたちがみんな口をとんがらせて、何て表現したらいいか挑戦してましたけどね(笑)。」

林先生「そう、今、みんな口がチューの格好してんだよ(笑)。」

おじさん5人のチュー顔ね…ラジオで良かったのかどうか。おちょぼ口の表現をみんなが真剣に考えてるのも最高なシチュエーションじゃないか。

 

林先生「じゃあ答えを先に言っちゃおうかな。魚の口も私たちの口もそうなんだけど、口がいちばん役に立ってることって何だろう? 口は何のためにある?」

質問者「…うーん…食べるため。」

林先生「そうだね、最初はやっぱり食べるためというのが口の大切な役目だよね。お魚もエサを見つけて食べるんだけど、それぞれ食べるエサの種類が違うんだよね。例えばサメなんて、おちょぼ口と言えないすごいおっかない口をしてるじゃない?」

質問者「うん。」

林先生「ああいう歯が剥き出しで口が大きいやつは、どっちかというと肉食…陸上の哺乳動物を襲って食べるわけじゃないけど、大型の魚をバクッと食べちゃうタイプね。

それから海の中に小っちゃな生き物…魚の卵とかプランクトンとか、水中をプラーンクトーン、プラーンクトーンって(笑)泳ぎながら漂ってる小さな生き物がいっぱいいるんだよね。こういうものを主に選んで食べてる魚がいるんだよね。あとは砂の中に隠れたり石の下にいるものを見つけて食べる。」

プランクトンを表現するオノマトペも発明する林先生すごい。

 

林先生「さて、今言った中で、プランクトンとか、石の下や砂の中にいるものを見つけて食べるのに便利な口って、どんな口だろう?」

質問者「…うーん……」

林先生「この時に、実はおちょぼ口がすごく役に立つんだ。例えば…○○君の質問の用紙の中に、チョウチョウウオのことも書いてあったよね?」

質問者「うん。」

林先生「チョウチョウウオというのは、実はエサのとり方で3つのグループに分けることができるんだよ。ところがチョウチョウウオはみんなおちょぼ口じゃん。」

質問者「うん。」

林先生「だけどよーく見ると、そのおちょぼ口に少しずつ違いがあるんだな。口が割と前にピュッと飛び出してる、本当にお面のひょっとこみたいな口のタイプ。それと目とおでこの長さが比較的一緒で、口もほぼ同じ位置にあるタイプ。それと細長いストローのような長い口を持ったタイプ。だいたいこの3つなんだよね。

エサの種類が、主にプランクトンを食べてるものに、サンゴ…チョウチョウウオって珊瑚礁にいっぱいいるじゃない?」

質問者「うん。」

林先生「サンゴって知ってるよね?」

質問者「うん。」

林先生「サンゴをよーく拡大して見ると、イソギンチャクみたいなものがいっぱいくっついてるじゃない? あの小さなイソギンチャクみたいなものをポリプって言うんだけど、あれを突っついて食べるチョウチョウウオがいるんだよね。それしか食べない。他のものはあまり食べない。

だけどあとは、今言ったプランクトンとかサンゴのポリプとか、石の下やサンゴの隙間に隠れてるものを、水を吹き出して、出てきた小さなカニとかエビを食べる雑食性。何でも食べちゃうタイプ。この3つに分かれるの。おちょぼ口の形がそれぞれのエサを捕るのに便利な感じになってるんだよね。」

質問者「ふううん。」

林先生「それで○○君、カワハギって知ってる?」

質問者「うん。」

林先生「カワハギとかフグ…最初にフグって挙げてくれたよね? フグは確かにおちょぼ口なんだけど、歯が前に出てる出っ歯。出っ歯って言っちゃいけないのかな? 前に歯が出てるでしょう?」

質問者「うん。」

林先生「フグのエサのとり方と、カワハギのエサのとり方って、すごくよく似てるんです。実はカワハギもフグも、分類学…どういう種類かで分けると非常に近いんです。近縁なんです。だから食べ方もよく似てるの。どういう食べ方かというと、あのおちょぼ口で水を吹き出すんですよ。ビューって砂に吹きかけるの。すると砂が舞い上がるでしょう?」

質問者「うん。」

林先生「すると中に隠れてる小っちゃなエビとかカニがビックリして、“あっヤバいヤバい”ってバタバタするでしょう? それをパクッとくわえて食べるの。

今度、水族館でフグとかカワハギがエサを食べる様子を見ると、あのおちょぼ口の使い方がよく分かると思うな。」

質問者「はい。」

林先生「それ以外のお魚は、だいたい水中に漂ってる小さな魚とかを獲って食べてるので、あまりおちょぼ口である必要がないというか、逆に口を大きく開けて、うまくくわえて飲み込むことができるようになってるので、おちょぼ口だとストローのような形になっちゃうので使いにくいかな。大きく分けると、やっぱりおちょぼ口よりふつうの口の方が種類的には多いと思うな。分かりましたかね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「おちょぼ口って特別な形をして見えるから、たくさんいるなって感じたのかな?」

林先生「そうですね。○○君、クダヤガラっていう魚は知ってるかな?」

質問者「知らない。」

林先生「じゃあ今度図鑑で見てください。すごいんだよ、口が大きなストローみたいな感じ。ところが飲み込むのかなと思うとそうじゃなくて、魚を吸い込んじゃう。大きな口がガバーッと開いて。あのストローが役に立つんだな。」

アナウンサー「食べるために適した形がおちょぼ口だったということです。○○君、どうかな、分かったかな?」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうもありがとうございました。またいろいろ観察して、何でだろうと思うことがあったら電話してくださいね。」

質問者「はい。」

林先生「楽しい質問をありがとう。」

質問者「さよなら。」

林先生「さよなら。」

アナウンサー「魚の口の形って気にしてませんけど、それぞれ食べるのに適した形になっていると。」

林先生「僕も魚の口の形だけ、ずいぶん写真に撮って調べたことがありますよ。すごく面白いです。」

アナウンサー「そこに目をつけてくれた○○君。」

林先生「だけど“チューしてる格好”っていうのがすごい! (笑)今度使わせてもらいます。」

 

Q17 地球は何で、ちょっと斜めになってる

  んですか?(6才女子)

 

アナウンサー「○○さんは地球が斜めにになっているのは、何で知ってるんですか?」

質問者「地球儀がちょっと斜めになってたから。」

国司先生「○○さん、6才っていうことは今度、小学校かな?」

質問者「うん。」

国司先生「おめでとうー! いいなあー、小学校に入ると、きっとお友だちがたくさんできるよ。でも○○さんは今は地球儀で驚いてたんだね。

おじさんも小さい頃、地球儀をクルクル回して、壊れちゃうよって怒られたことあるんだけど…おじさん“も”って言っちゃった、○○さんはクルクル回してみた?」

質問者「うん。」

国司先生「よく回るよね? 地球ってクルクル回るのを自分で…誰かが回したんじゃないんだよ。自分で回ってるから、じ・て・ん(自転)って言うんだって。1回回ると1日経つって決まったんだよね。そこまで分かる?」

質問者「はい。」

国司先生「そのコマみたいに回ってるということになると、…○○さん、コマをクルクル回したことあるかな?」

質問者「ある。」

国司先生「ある? グルグル勢いよく回ってる時はいいんだけど、勢いがなくなった時とか、途中からコマの上をコツンと叩いたら、コマはどうなったかな?」

質問者「…倒れた。」

国司先生「倒れちゃうよね? 倒れたり首を振るような回り方になったりするでしょう?」

質問者「うん。」

国司先生「実はね、そんなことが地球でむかーし昔にあったんだって。どのくらい昔かというと、地球が出来上がったのが46億年ぐらい前なんだけど、そのすぐ後で40億年以上、45億年くらいかな、ずーっとずっと大昔に、地球に違うお星様がぶつかっちゃったらしいんだよ。」

質問者「へええ…」

国司先生「地球の大きさの半分くらいの星がぶつかってきたんだよ。グルグル回っていた地球に違うものがコツンってぶつかったら…さっきコマを回した時にコツンと小突いたら倒れたりしたの、分かった?」

質問者「うん。」

国司先生「同じようなことが起こっちゃったの。それで真っ直ぐではなくて、少ーし傾いて地球が回ってるらしいの。

○○さんは、本当は傾いてない方がいいと思ったのかな?」

質問者「うん。」

国司先生「ああ、真っ直ぐな方がね。ところがね、傾いたからすごく良いことがあったんだよ。というのは、今ちょうど春で、桜が咲き始めたよね?」

質問者「うん。」

国司先生「その後、夏になったり秋になったり冬になったりすることは、地球の軸、自転軸というものが傾いてないと、季節の移り変わりは起こらないんだって。」

質問者「へえええ。」

国司先生「だからやっぱり傾いてて良かったと思うんだな。ぜひ今度、地球儀をもう一度見てください。○○さんのいる日本はどこかなとか、海は広いな、太平洋があったり大西洋もあるんだな、それから南の方は南極大陸もあるんだな…そういうのも地球儀からいろいろ教わることができるから、よく見てくださいね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「45億年というずーっとずっとずっとずっと昔に、他の星にぶつかって、回転が…止まりそうになったということですか?」

国司先生「いや、そうじゃないんです。回転はそのまま。もう少し詳しく言うと、ぶつかって、地球の一部がはぎ取られて、その周りの星も地球の周りをグルグル回るようになったんです。その回るようになった岩石がまた集まってきて、実は月が出来上がった。ですから、地球の自転軸が傾かない、つまりぶつかることがなかったら月もできなかった。そういうこともあるんです。」

アナウンサー「ふううううん…。」

国司先生「だから○○さんはすっごいことに気がついたんです。」

アナウンサー「他の星がぶつかったことによって斜めになっちゃったと。戻ることはないんですね?」

国司先生「ええ。グルグル回りながら、23.4度という傾きはずーっと続いているんです。」

アナウンサー「ですって。他の星がぶつかったから斜めになっちゃったんだって。○○さん、分かりました?」

質問者「はい。」

アナウンサー「これからも斜めになった地球のことを気づいたように、いろんなことに気づいて、いろんなことを疑問に思って、また電話してくださいね。ありがとうございました。」

質問者「ありがとうございました。さよならー。」

国司先生「はい、さよなら。」

アナウンサー「地球儀を見て傾いてるって気づくって、すごい観察ですね。」

国司先生「すごいですねえ。」

自分は地球儀が斜めに回ることを不思議とも何とも思ってなかった。本当にすごい。

 

Q18 最近、新種の植物って見つかってるん

  ですか?(小4男子)

 

アナウンサー「最近ということは、○○君はこれまでに見つかった新しい種類の植物を“これはいつ見つかった”って知ってたりするのかな?」

質問者「いいえ。」

アナウンサー「そうじゃないけど、植物はいっぱいあるけど新種が見つかってるのかなって気になったの?」

質問者「はい。」

アナウンサー「それは何でですか?」

質問者「最近、新型のウイルスがニュースでやってるけど、新種の植物のニュースはやってないので、最近は新種の植物は見つかってるのかなって疑問に思いました。」

塚谷先生「確かにコロナウイルスは新種って言ってるから、新種の話題は多いですよね。何で植物を思ったんですか?」

質問者「えーと、ウイルスについてはニュースでよく言ってるんですけど、植物についてはあんまりニュースでは出てなかったので、なので植物の方はどうなのかなぁって。」

塚谷先生「(笑)確かにね。動物とか昆虫は新種が時々ニュースになるのは知ってます?」

質問者「うーん、あんまり。」

塚谷先生「ほんとに? ちなみに植物はどのくらい新種が見つかってるかというと、国際的な…International Plant Names Indexという植物の学名を管理しているウェブサイトがあるので、試しに検索してみたんですけど、2019年、去年に見つかった…とは限らなくて、名前がついた植物を数えると、6011と出ます。」

スタジオ内「……(笑)」

質問者「ほおおお…。」

塚谷先生「(笑)この年に見つかったとは限らなくて、昔は別の名前で呼ばれていたのを別の名前に直したというのもあるので、全部が新種で見つかったわけじゃないけど、新しい名前がついた植物は年間でそのくらいあるんですね。」

質問者「へえええー。」

塚谷先生「だからすごい見つかってるんですよ。僕自身も最近忙しくて行けないんですけど、ボルネオに1週間行かせてもらえれば、新種を1つか2つ見つける自信があります。」

スタジオ内「んんー…」「(笑)おおおお…」

質問者「(笑)」

塚谷先生「(笑)なので、植物の新種は調べればたくさんいて、調べるたびに見つかって、論文として発表されているので、けっこうたくさん見つかっているというのが実際ですね。

次々見つかってるので、逆に言うとよっぽどじゃないとニュースにならないんですね。」

質問者「へえええ。」

塚谷先生「特に、今も言ったけどボルネオみたいな熱帯の森は、すごーくたくさんの生き物が暮らしているので、ものすごい種数の生き物がいるんですよ。ものすごく数が多いので全然調べきれていないんですね。だから、調べられる人が調べさせてくれれば、まだまだ新種は次々と見つかるんですね。」

質問者「へえええ。」

塚谷先生「なのでチャンスが得られた人たちは、行くたびに新種を見つけては新種だったと報告しているので、日々新種が見つかっているというのが答えになりますね。」

質問者「はああ…。」

アナウンサー「日々見つかっている…よっぽどのことにならないとニュースにならないと仰いましたけれども、“よっぽどのこと”ってどういう時に…」

塚谷先生「すごいマニアックですごい変わった形をしていると、写真を見たテレビとか新聞の記者たちが“面白っ”と思ってくれればニュースになるし、時々あるんですけど、あまりにもたくさん新種が見つかってくると、名前をつけるのが大変になってくるんですよ。新しい名前を考えなくちゃいけないから。」

質問者「おおお…。」

塚谷先生「その時に芸能人の名前をつけるとか、(笑)変わったことをする人が時々いて、その話題性でニュースになることもある。」

アナウンサー「それだけ次々に新種は発見されてる。○○君、植物についてはそうなんですって。」

質問者「はい。」

アナウンサー「お魚、水の中のものの新種は…林先生、どうなんですか?」

林先生「毎年、確実に見つかってます。日本の魚の新種を発表する雑誌の中でも年間…どうでしょう、全ての分類を含めると10や20じゃきかないかもしれません。」

質問者「へえええ。」

林先生「深海の魚も多いですね。」

アナウンサー「そうなると川上先生、鳥についても新種というのは?」

川上先生「はい、鳥も新種はたまに見つかるんですけど、他のグループに比べると少ないですね。鳥は種数自体が世界中で1万種ちょっとしかいないですけれども、やっぱり目立つので研究がかなりされていて、なかなか見つけることができません。僕も見つけかけたんですけど失敗したことがあります。」

先生方「(笑)」

アナウンサー「○○君、植物については何千という単位で見つかってて、魚もそこそこ見つかってるけれども、鳥はなかなか見つからないことが分かりましたね。」

質問者「はい。」

生物じゃないけど天体の発見数も国司先生に聞いてほしかった。

 

Q19 ワカケホンセイインコが近くの公園

  で桜の花を落としていたのはなぜです

  か?(6才男子)

 

アナウンサー「それは見たんですか?」

質問者「うん…はい。」

川上先生「はい、どうもこんにちは、川上でーす。ワカケホンセイインコって難しい名前の鳥を知っていますね。どんな鳥でした?」

質問者「インコの仲間で外来種。」

川上先生「お! その通りです!」

国司先生「ふううううん…。」

川上先生「ちょっと大きめのインコで、全身緑色なんだよね。人間が持ち込んできた外来種の鳥で、東京の周りで今増えている鳥です。

桜の花を落としていたということだけど、○○君は花を…桜じゃなくても、取ってちぎったりしたことはありますか?」

質問者「うーん、ある。」

川上先生「どういう時に取りました?」

質問者「うーん……えっと、タンポポの綿毛をフーッてする時とかに取る。」

川上先生「ああ! そうだよね、やっぱり何かこういうことしたいなっていう時に取っちゃいますよね。実は僕もお花を昔、いくつか取ったことがあります。その理由の1つとしては…花の蜜ってわかります?」

質問者「うん。」

川上先生「甘いの。あれを吸うために取ったことがあるんですけど、○○君はそういうことをしたことがありますか?」

質問者「ううん。」

川上先生「ない? レンゲの花とかを取って吸うんだけど、ワカケホンセイインコも桜の花を落とすのは、実は蜜を吸うためなんじゃないかと言われています。鳥が蜜を吸うところって見たことがありますか?」

質問者「うーん…ハチドリとかは何か、絵本とかで見る。」

川上先生「どうやって吸ってました?」

質問者「うーん…DVDで知った。」

川上先生「そっかそっか。そういう時にハチドリがどうしてたかというと、花の咲いている前側からくちばしを入れて吸ってたと思うんですよ。」

質問者「そうだよ。」

川上先生「そうだよね? でもワカケホンセイインコはそういうことをしないで、花の横からくちばしで挟んで、ちぎって横から蜜のある所を取っちゃうんです。だから、あれは何でかというと、蜜を飲むためなんです。

じゃあ何で花の前側から舌を入れて飲まないと思いますか?」

質問者「めんどくさい?」

スタジオ内「(笑)ハハハハ」

質問者「飛ぶのが…疲れる?」

川上先生「そうだね。ハチドリは飛びながら蜜を吸うんだよね。そんなことインコにはできないと思います。

もう1つ、くちばしの形はハチドリがどんなのだったか覚えてる?」

質問者「……なんか、まっすぐ細長い。」

川上先生「そう。真っ直ぐ細長くて、くちばしを花に入れやすくなってるんだよね。でもインコのくちばしはどうだっけ?」

質問者「なんか、途中で曲がって短い。」

川上先生「その通りです。それは単にくちばしの形だけじゃなくて、舌、べろも似たような形になっています。ハチドリの舌はすごく長いんです。でもインコの舌は丸くて短いんだよね。だから花の正面からくちばしを入れても、舌が奥まで届かないんですよ。だからしょうがなく横から花をちぎって、吸っちゃってるんだと思います。

日本で花の蜜を吸う鳥って、他にどんなのがいるか知ってますか?」

質問者「うーん?」

川上先生「あまり聞いたことないかな。メジロっていう鳥は知ってる?」

質問者「あーメジロ知ってる。」

川上先生「じゃ、ヒヨドリっていう鳥は知ってますか?」

質問者「うん、ヒヨドリ、実を食べる。」

川上先生「そうそう。実はメジロヒヨドリは木の実も食べるけれども、蜜を吸うのも好きで、舌をよく見ると、舌の先端がほうきみたいにバサバサになってるんです。ブラシみたいになってるんです。」

質問者「じゃあ、それで集めて飲む?」

川上先生「その通り! ブラシみたいになってると、蜜がいっぱい引っかかりやすくて飲みやすくなってるんです。だから蜜を吸う時にくちばしを入れるんだけど、インコの舌はそうなっていないので、やっぱりちぎって横から飲んじゃう。

そうすると、ふつうは鳥が蜜を吸いに来ると、花粉をくっつけて持って行ってくれるから、植物の花の側としてはすごく嬉しいんだよね。でも横からちぎって飲まれると、花粉を運んでもらえないから、実は植物にとってはあまり嬉しいことじゃないんです。こういう飲み方を蜜を盗むと書いて、盗蜜という言い方をするので、ちょっと難しい言葉だけど、せっかくだから“盗蜜”って覚えてください。」

質問者「はい。」

川上先生「実はこういう蜜の飲み方をする鳥が日本にもいて、それはスズメです。知ってました?」

質問者「知らなかった。」

川上先生「実はスズメもよく桜の花を落としちゃうんだけど、横から蜜を吸っていると言われています。じゃあ、そんなことをされて、花の方は困っちゃうかどうかが悩ましいところだと思うんですけれども、今、ちょうど横に植物の先生がいるから、」

スタジオ内「(笑)ハハハハ」

川上先生「桜の花が横から蜜を取られて、花を落とされて、桜が困ってるかどうかについて聞いてみますね。…すいません、塚谷先生どうでしょう?」

塚谷先生「(笑)はい。困ってると思いますよね、花の筒のところをプチッてやられちゃうから。彼らが食べると花びらがハラハラと散るんじゃなくて、花ごとボトッと落としますよね? その時に蜜のところをカチッとかじり切られちゃうので、めしべのところが丸ごとなくなっちゃうんですね。だから実がつきようがないですよね、困りますよね(笑)。」

川上先生「植物の方もやっぱり困るということでした。こういう盗蜜というのは、…さっきメジロは蜜を吸うという話をしたんですけど、実はメジロも盗蜜をすることがあって、舌が十分に届かない花だと、横から穴を空けて吸っちゃうこともあることが知られています。」

質問者「鳥にとっても、なんか、残念。」

スタジオ内「(笑)ハハハハ」

川上先生「お花見をしたい時ね。やっぱりいちばん困ってるのは、お花見をしたい人間の方なのかもしれないと思います。」

アナウンサー「ただ、鳥は蜜を吸うために、くちばしの形でインコは横から花を落として吸うしかないということなんですね。」

川上先生「何でインコがそういうことをするのか、というのは、だいたい分かりましたか?」

質問者「はぁい。」

アナウンサー「また疑問に思うことがあったら電話してきてください。ありがとうございました。」

質問者「はぁい、ありがとうございました…。」

川上先生「さよならー。」

質問者「さようなら。」

林先生「(笑)元気がなくなっちゃった。」

アナウンサー「花を落とされて納得いってない感じはしますが、蜜を吸うためだということでした。」

ツバキにモクレンに桜、「うちの鳥がすみません」な話が今回は多いな。

 

Q20 タツノオトシゴは何でお父さんが赤ち

  ゃんを生むんですか?(小1女子)

 

アナウンサー「タツノオトシゴはお父さんが赤ちゃんを生むというのは、どうして知ったんですか?」

質問者「友だちの本で見た。」

林先生「そうなんだ。今、友だちの本で見たというお話がありましたね。どんな感じの本だったの? 図鑑?」

質問者「『ざんねんないきもの事典』?」

林先生「ざんねんな生き物…(笑)。そうね、最近こういうタイトルの本がいっぱい出ていて、確かに読むと面白いかなとは思うんだけど、○○ちゃんがその『ざんねんないきもの事典』でタツノオトシゴのところを読んだ時、何でタツノオトシゴが“ざんねん”なんだ?という理由は書いてありましたか?」

質問者「…覚えてません。」

林先生「出てませんでしたか。じゃあ何で“ざんねん”だったんだろうね?」

先生方「(笑)」「うーん…」

私は「覚えてない」って聞こえたけど、スタジオでは「出てない」に聞こえたのかな? 何にせよ林先生は「ざんねん」に違和感があるもよう。

 

林先生「お父さんが赤ちゃんを生むんですか?っていうこと…赤ちゃんを生む行為…魚だから産卵と言うんだけど、卵を生んだり子どもを生んだりする時に、オスが子どもを作って生むことは、実際にはないんです。ですから、タツノオトシゴのお父さんは赤ちゃんを生むんだけれども、お母さんからもらった卵をお父さんの育児嚢という…卵とか子どもを育てるための、特殊な大きな袋がお腹にあるんです。これはタツノオトシゴと、よく似たグループのヨウジウオというお魚の、この2つのグループにしか見られない特殊な袋です。その袋の中で大事に子育てをするから、当然のように赤ちゃんがお父さんの育児嚢という袋から出てくるから、“オスが産卵をしてる”とか“オスが子どもを生んでる”とみんな思っちゃってるんですよ。

だけど、これ、お父さんは大変な仕事なんです。メスからちゃんと卵を受け取って、オスがそれを育てて、子どもが大人と同じ形になると、やっと外へ生み出すという仕組みなのね。

これは“ざんねん”でも何でもないと思うんだよね。お父さんにとってはすごく大変なことだと思う。通常だとメスの方が、卵を生んで子どもの面倒を一所懸命みる感じなんだけど、魚の場合はどうだろう? よく考えてみると、オスとメスが水の中で卵と精子を生んで、それで生みっ放しのことが多いんですよ。その中で、数少ない子どもを大事に育てる代表的なものが、このタツノオトシゴかもしれないですね。」

質問者「うん。」

林先生「他に…○○ちゃんはオスでもメスでも小さな卵から生まれた子どもを、一所懸命育てる魚を、何か知ってますか?」

質問者「…分かりません。」

林先生「水族館に行くと見る機会があると思うけど、けっこういるんですよ。卵はメスが生んで、そのまま“ハイさようなら”ってオスの前を去ってしまうことが多いけど、その卵を一所懸命守って、子どもになると子どもが巣穴から出て行くまでオスが面倒をみるという。すごく格好良い男の人をイケメンって言うじゃん? 知ってる?」

質問者「はい。」

林先生「(笑)○○ちゃんも、アイドルのイケメンの人、いっぱいいるでしょう?」

質問者「はい…。」

林先生「でね、こういう子育てを一所懸命するオスのことを、イクメンと言うんです。イクというのは“育てる”という字ね。保育の育、飼育の育、育てるということです。だからタツノオトシゴイクメンの代表選手。

今は人間の世界で、お父さんもお母さんも若い人でもお年寄りでも、男の人が働いたり女の人が働いたり、ほとんど一緒にお仕事してるでしょ? そういう中でお母さんは大変なんだよね? 赤ちゃんができるとお産をして、赤ちゃんが生まれてくるまでずーっと頑張るわけだ。でも、その間お父さんは、はっきり言って何にもしなくても良いわけね(笑)。でも最近は、生まれてきた赤ちゃんを2人で大事に育てていく。特にお母さんが忙しい時はお父さんが頑張って代わりに育てる。魚の世界にもそういうイクメン魚がいます。」

国司先生「ふううん。」

林先生「ちっとも“ざんねん”じゃないと思います。大変だと思います。」

アナウンサー「ということでタツノオトシゴは、お父さんが赤ちゃんを生むのではなくて、お母さんが生んだ卵をお父さんの育児嚢というところで育てて、出てくるということなんですね。○○さん、分かりましたか?」

質問者「はい。」

その事典にはイクメンとは別の理由で「ざんねん」って書いているのかもしれないけど、少なくとも育児嚢で育てることで今まで生き残ってきたわけだ。

 

Q21 ロケットや望遠鏡が作られる前は、天

  文学はどのように進められていました

  か?(小1女子)

 

アナウンサー「何でこの質問を思いついたんですか?」

質問者「図鑑を読んでる時です。」

国司先生「すごい、1年生で天文学っていうのを知ってるんだね。確かに望遠鏡が開発されたりロケットが飛ぶようになってから、素晴らしい成果が上がって、天文学はとても進歩して進みました。

ところが天文学というのは、望遠鏡とかロケットがない、ずーっとずっと昔からあるんだよ。いろいろな学問があるよね? 語学とか歴史学とか物理とかいろいろあるんだけど、天文学は人々が歴史を作る中で、いちばん最初の頃にできた学問らしいの。それはどうしてかというと…○○さんは今度2年生になるでしょう?」

質問者「うん。」

国司先生「そうすると、“今度は何月何日の何時に学校に来てください”という連絡が入ると思うけど、“何月何日”が、東京に住んでるお友だちと大阪に住んでるお友だちで違う日付になっちゃったら困るよね?」

質問者「困る。」

国司先生「困るよねえ。だって会えないもんね。これは“こよみ”って…ほらカレンダーがあるでしょう? それから時計の時間。それがちゃんと日本で同じものを使ってなくちゃいけないの。そういうことをするためには、1日ってどういうことなのかな、1年ってどういうことなのかなというのを調べるために、天文学というのが最初に出来上がったらしいんだな。

例えばカレンダーで、今日は3月の20日春分の日春分の日というのは天文学ではとても大切な日で、昼と夜の時間がほぼ同じになって、太陽が真東から昇って真西に沈む。昔はここを年の始めにしてた時代もあったんですよ。そういう暦を作る時にどうしたらいいかというと…地球はコマみたいに自転をしてるんだけど、もう1つ、太陽の周りを回ってるって聞いたことある?」

質問者「ある。」

国司先生「あるよね、公転と言います。1回回ると春、夏、秋、冬の季節が巡って1年です。そういったことを調べるためには、春にはどんな星が並んで、どんな星座があるのか、夏になると…○○さんは何座生まれか知ってる?」

質問者「知ってる。」

国司先生「何座?」

質問者「おとめ座。」

国司先生「おとめ座かあ、じゃ9月ぐらいに生まれたのかな? そういうことを調べていくと、暦を作るのにとても大切な星座というものも考えなくちゃいけない。これも5000年くらい昔に人々が考えて、その星座のどっちの方角に太陽が見えるのかを考えながら暦を作っていったんだって。

そんなふうにして望遠鏡やロケットが開発される前は目で、肉眼で星の位置、それから星を結んで“こんな形の星座があるな”、“そしてそこに違う動きのある天体があるぞ”。…それは曜日の名前がついた、惑星っていう星の名前は聞いたことある?」

質問者「ある。」

国司先生「あるね、火星とか木星とか土星。そういったものがどういうふうに位置が変わっていくかによって、今度は太陽系がどういう仕組みになってるのか、ということも望遠鏡がない時代に調べることができました。

そして、望遠鏡が出来上がったらどういうことが起こったかというと、ガリレオガリレイというイタリアの天文学者が、1610年なんですけれども、望遠鏡を自分で作って、月のクレーターを発見したり、木星の周りを回るガリレオ衛星という名前がついた衛星が見つかってきました。

そうすると、今までは地球が宇宙の中心だと思ってたのが、“ちょっと違うぞ、太陽が中心にあって、その周りを回ってるんだ”っていうふうにして、新しいものが開発されると新しい発見がどんどんできてしまう。そういうことが天文学の中でも起こっているんです。

○○さんはとっても良い時代に、今度小学校2年生になるんだよね。4年生になると星の学習が、今度は理科という科目の中であるから、どんどん自分で学びを進めていってほしいと思うんです。きっと○○さんが大人になる頃には、もっとすごい大発見があると思う。今度本間先生が来てくださる時には、ブラックホールがどうなってるのかとか、そういう質問もしてほしいな。おじさんはブラックホールはよく分かんないんだけど、本間先生はすごく研究されてて分かるからね、そういう質問もしてほしいなと思っています。」

質問者「はい。」

アナウンサー「望遠鏡やロケットがない時も、目で星の位置とかを観察して、ずっと学んでたんですって。」

質問者「うん、すごい。」

アナウンサー「○○さんは望遠鏡を持ってるのかな?」

質問者「持ってる。」

国司先生「すごーい! じゃあ、今日の一番星は夕方の西の空の金星が、ほんとに明るく見えるから、その望遠鏡で金星を見てごらん。そうすると、1610年にガリレオが発見したものと同じことが分かるよ。」

質問者「ほう。」

国司先生「答えは言わないから。」

先生方「(笑)フッフッフッフッ」

国司先生「夜だからお家の人と一緒に。金星は一番星でいちばん明るいから、すぐ分かります。」

アナウンサー「何時頃、どっちの方向でしょうか?」

国司先生「7時くらいに西の空の高い所です。」

アナウンサー「夜7時ぐらいに西の空の高いところを見ると見られるみたいですよ。」

質問者「見てみます(笑)。」

国司先生「形をよく見て。」

アナウンサー「形を見るのが良いんだって。」

質問者「形?」

国司先生「うん、そこまでがヒント。」

アナウンサー「あとは見てのお楽しみと、国司先生がニヤニヤしてますからね、ぜひやってみてくださいね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうもありがとうございました。」

質問者「ありがとうございました。」

アナウンサー「また電話してくださいね。さよなら。」

質問者「さよなら。」

国司先生「はい、さよなら。」

アナウンサー「今日の一番星、非常に見てみたいですね。形までがヒント…肉眼では分かりませんか?」

国司先生「肉眼だと分からない。望遠鏡でないと、つまりガリレオが1610年に発見したというのは、望遠鏡があったからなんです。」

アナウンサー「なるほど。望遠鏡をお持ちの方は、ぜひ挑戦してみてください。」

 

質問終わり~先生方から感想

国司先生「今日は天気が良いからぜひ! 僕、昨日6時ぐらいからずーっと空を見てたの。一番星が金星、二番星がシリウス、三番星はどこかなって…6時7時はとてもせわしい時間だけど、今の小学生はその時間があるから、ゆっくり自然の観察をしてもらえたらなと思いました。」

 

塚谷先生「東京もすごく天気が良くなってきたので、これから日々暖かくなって、花も葉っぱも出てくる時期なので、ぜひ外で楽しんでほしいと思います。実際に見たことから出てきた質問が今日は多かったので、これからもいろんなものを見てほしいと思いました。」

 

川上先生「今日は植物との関係があったり、毒の問題で昆虫との関係なんていうのもありましたし、鳥は魚も食べますし、あと渡りをする時には星を見たりすることもあるので、実はいろんな生物と、生物以外のものと関わっていることも鳥の魅力だと思うんですね。…そのうち“鳥とゆかいな仲間たち”っていう…」

スタジオ内「(笑)ハハハハ」

川上先生「そういう回があってもいいんじゃないかなと。それで鳥の質問だけ受け付けて、他の人たちはみんなそれをサポートしてくれる…なんて回があってもいいんじゃないかなって思いながら、今日は答えていました。」

アナウンサー「今日も川上先生からナイスパスがいろいろ繰り出されました。」

 

林先生「今日は祝日でお天気も良くなって、だけどコロナウイルスのことがあって外に出られなくて、皆さん大変なのかもしれないですけど、僕はこの「子ども科学電話相談」にずいぶん長く出てきたんですが、今日がいちばん、質問のカードの数の多さに驚きました。」

アナウンサー「本当にたくさんお寄せ頂きましたよね。」

林先生「100名まではいってないですけど、こんなに来たの初めてですよ。答えるのとチェックをするのとで、たくさん頂いた皆さん、すいません、全部お答えできません(笑)。」

アナウンサー「目を通して頂いて、またの機会に答えていきたいと思いますので。」

林先生「必ずお答えできる機会を作りたいと思います。ありがとうございました。」

アナウンサー「4人の先生方、本番中もいろいろ目を通してくださっていました。」

 

子ども科学電話相談 春スペシャル3/20(天文・宇宙、植物、鳥、水中の生物)8時台~9時台

3/20のジャンルは

 天文・宇宙 国司真先生

 植物 塚谷裕一先生

 鳥 川上和人先生

 水中の生物 林公義先生

 

アナウンサー「お家で過ごす時間が長くなっているお友だちも多いと思いますけれども、子どもたちに過ごし方のアドバイスを頂けますか?」

国司先生「季節はちょうど春ですよね、桜が咲き始めたり。その季節の変わり目に自然はどう移り変わっていくのかを、お休みが長いから1日1日メモしていくと、面白いことに気がつくと思うんです。例えばお星様だと、一番星が今日どこに出るのか、ベランダに鉢植えがあったらその植物の芽がどういうふうに伸びてくるのか、空を見てると鳥が飛んでて、今日の鳥と昨日の鳥は種類が違うなとか…ディスプレイというか画面で見る世界から実際の自然を見上げてほしいんです。窓から見られる雲の動きでもいいし、そんな移り変わりをぜひ体感してほしいと思います。」

 

塚谷先生「都内でもいろんな施設が閉鎖になっちゃって、せっかくお休みなのに行く所がない状態ですけど、国司先生が仰ったように今ちょうど、いろんな植物が動き始めているので、できるだけ外で植物を見て頂ければと思います。ちなみにうちの小石川植物園は閉館せず開いておりますので(笑)、これから桜もシーズンになりますので、ぜひ見て頂ければと思います。」

リニューアルした小石川植物園のせっかくのPRだけど、残念ながらこの1週間後に休園となってしまった。

 

川上先生「子どもたちに昨日も言ったんですけど、僕は絵を描くのはすごくいいと思うんです。物の絵を描くというのは相手をじっくり細かいところまで見ることになるので、何か興味があるものがあったら、その絵を描いてみるのはこういう機会に良いと思います。それは鳥でも花でもガンダムでも(笑)何でもいいと思うんですけれども、そうすると、“ここがこうなってるんだな”ということがすごく観察できるので、そういうこともやってもらえればと思います。」

 

林先生「僕は40年近く博物館という所で仕事をしていたんですよ。博物館に小さなお子さんがたくさん来てくださるんですよね。ところが、その博物館も美術館も、今はまだお休みの所が多いですね。本当はこういう時こそ行って、いろいろ見て頂きたいんですが。家の中にばっかりいると頭がかったるくなっちゃうので、やっぱり新鮮な空気を吸わないといけないと思うんですよ。外に出て良い空気を吸って、また戻ったら今まで読もうと思って読めなかった…まぁ電話してくださる少年たちは図鑑とか科学雑誌がたくさんあると思うんですよね。ぜひ、そういうものを読みだめしたら良いんじゃないかと思います。」

 

Q1 月は何で地球から見たら黄色いのに、宇

  宙で見たらグレーなんですか?(5才男子)

 

アナウンサー「地球から見たら黄色い月が、宇宙から見たらグレーに見えるというのは何で知ったのかな?」

質問者「じぶんで。」

国司先生「そうか、○○君は月を見たことあるんだ。」

質問者「うん。」

国司先生「実はおじさん、今日の朝に月を見たよ。○○君、今朝はそんなに早く起きなかったかな? おじさんは6時前に起きて外に出たら、細ーいお月様が、朝だから東の空に見えてたよ。」

質問者「うん。」

国司先生「そういうお月様は三日月かなと思うと、いつもの三日月と逆さに欠けてるから“逆さの三日月”とか、今日は新月から26日目だから“26日目の月”とかいろいろな言い方があるの。このお月様は、もうちょっとすると欠けちゃって新月になって、3月の終わり頃に細い月が夕方に認められるようになります。

その月は黄色だったんだよね? ところがグレーに見えたというのは、月までロケットが飛んで行って…“かぐや”なんて名前のロケットもあったよね、そこで撮る月は何だか、ねずみ色のグレーっぽくて、それが写ってるのを見たんだよね?」

アナウンサー「ゴツゴツした感じの…でしょうね?」

国司先生「きっとそうなんだよね。さて、まず黄色く見えるのはどうしてかというと、宇宙で月を写真に撮るのと、地球から月の写真を撮った時、地球と宇宙の違いってどんなところにあると思う?」

質問者「…わかんない。」

国司先生「分かんない? じゃあ○○君、宇宙に行ったら“スッ”て空気を吸えるかな?」⇦空気の話をされる時、国司先生は本当に鼻で「スッ」と吸ってるのである。

質問者「すえない。」

国司先生「吸えないよね? 宇宙服を着てないとだめだもんね。地球は、スッて吸う空気があるのね。お月様というのは元々自分では光ってないから、お日様だよ、太陽の光が跳ね返って、その月が光って見えるんだね。その月の光は地球に届く時に、今“スッ”て吸ってる空気を通るの。空気を通る時に、黄色い光の方が少し増えちゃうことがあるの。殊に上ったばかりのお月様は黄色っぽかったり、赤っぽく見えたりするんですよ。そういうことで黄色っていうふうに見えるのかもしれない。

じゃ、宇宙に行くとその黄色い光が強くなっていない分、どうなるかというと、お月様は宇宙から写真を撮るとゴツゴツしてたり、それらお月様の石ってどういう色をしてると思う?」

質問者「グレー。」

国司先生「そう! グレーというのはどういう石かというと…○○君は神奈川県だから富士山は見られる? 見たことある?」

質問者「うん。」

国司先生「富士山に行ったことある?」

質問者「ない。」

国司先生「ないか。今度行くと、富士山のふもとにゴロゴロと溶岩っていうのが転がってるの。それは火山が噴火して流れてきたものが固まった石なんだけど、その溶岩みたいな石が何年も何万年も何十万年も何億年も経つと、玄武岩っていうちょっと黒っぽい石に変わっていくの。月のウサギの模様に見える所は、その玄武岩という黒っぽい石が多いんだよ。それで宇宙で見るとグレーに見えちゃうのかもしれない。

それから白っぽく見える所は玄武岩とは違って、斜長石なんていう白い石もあるからね。だから、月の写真を宇宙から…探査ロケットから撮ると、ちょっと白っぽく見える所もあれば黒っぽく見える所もあって、何となくグレーに見えちゃったのかもしれないね。

○○君、ぜひもう1度、月を観察してみてください。殊にまん丸いお月様をよーく見ると、白っぽく見える所と黒っぽく見える所があるの。○○君は月のウサギの模様って聞いたことある?」

質問者「ある。」

国司先生「あるよね、ウサギさんがお餅をついてるように見えるってよく言うよね。そのまん丸いお月様が次に見られるのが…満月の日は今調べてみると…4月の初めの頃になると思うんだよ…8日だ。4月8日がまん丸い満月です。その前後にぜひお月様を見てください。」

質問者「はい。」

国司先生「そうするとちょっと黄色っぽい…でも上った時と南の空で高くなった時で色が違うかもしれないね。その辺はぜひ自分でお絵描きをしてみると良いよ。大きくなった時に“○○君は小学校に入る前にこんなお月様の絵を描いてたんだ”って分かるからね。もっと大きくなったら望遠鏡で観察すると、面白いことが分かると思います。ぜひ月の観察を続けてみてください。」

アナウンサー「国司先生、そうすると月の表面の岩、石がグレーっぽいから宇宙だとそう見える。地球から見ると空気を通ってくるから、光の加減で黄色が強く見えるということですかね?」

国司先生「強く見えるのは斜長石という白い石が、ちょっと黄色っぽく見えるんです。もう1つ言うと地球の天気の様子、ちょっと湿気ったようなモヤっとした時は黄色っぽく見えるし、空で風が吹いて湿度が低い時は白っぽく見えたり。いろいろ変わります。」

アナウンサー「○○君、地球から見る時も黄色く見えたり違う色に見える時もあるということですから、またお月様を見ながら考えてみてください。」

質問者「ありがとうございました。」

 

Q2 どうして冬に咲く花は虫があまりいない

  のに受粉できるんですか?(小3男子)

 

アナウンサー「何でその質問を思いついたんですか?」

質問者「えっと、植物を見て思いつきました。」

アナウンサー「虫がたくさんいる時はその虫が受粉してるけれども、虫がいない時にどうやってるのかなって思いついたんだね。」

質問者「はい。」

塚谷先生「冬に咲く花ってどんなものを見たことがありますか?」

質問者「えっとー…名前は知らないです。」

塚谷先生「身近なところだと、冬の初めだとお茶の花が咲くんですよね。それからヤツデが咲いたり。ビワの実を食べることあるでしょう?」

質問者「はい。」

塚谷先生「ビワの花も真冬に咲くんですよね。ずいぶんかかって梅雨時に実がなるんですけど。」

質問者「へええ。」

塚谷先生「あとサザンカとかウメとか、ツバキも咲きますよね。けっこう冬に咲いてる花は多いんですよ。質問は、虫が少ないのに大丈夫かってことですよね?」

質問者「はい。」

塚谷先生「でもよーく見ててもらうと、例えばビワの木は…実を食べた後にみんなが種をよく植えるから、民家の庭先にビワの木がよくあるので、咲いてるのが割と身近に見られると思います。花が咲いてる時によく見てもらうと、あれけっこう良い香りがするんですよ。」

質問者「はい。」 国司先生「ほおおお…」

塚谷先生「白い花なんですけど、木の下をちょっと通ったぐらいでも感じる、甘いような良い香りがするんですね。あれは虫を呼んでるんですよ。今度、何が来るのかなって見てると、冬のさなかでもハチの仲間とかアブとかハエとか、暖かい時は割と飛んでるんですよね。」

質問者「へええ。」

塚谷先生「ビワとか見てると、割と香りに惹かれて来てます。」

質問者「ふううん。」

塚谷先生「寒くてもそれなりに虫はいるのでやっていけるんですね。あと庭先だとヤツデっていう葉っぱが大きいのは分かります?」

質問者「はい。」

塚谷先生「ヤツデも冬に白い花が玉状に固まったのが咲くんですけど、ハエとかアブが来てますね。」

質問者「へええ。」

塚谷先生「冬は割と白い花が多いですよね。殺風景な中で、ちょっと白く目立つようにしてるのかな。そういう所に割とハエとかアブとか、あとはちょっと寒くても自分で体温を維持できるタイプのハチとかが、気温が暖かい時に見計らって来てるので、それでやっていけるんですね。」

質問者「はい。」

塚谷先生「あと、ツバキも冬の終わりから春先にかけてチラホラ咲くんですけど、見てると鳥が来ます。特にツバキみたいな赤い花は鳥用なんですけど、ツバキはまだ咲いてると思うので見てもらうと、中に鳥が引っ掻いた跡があります。」

国司先生「へええええ。」

塚谷先生「花の根元にたっぷり蜜があって、人間がなめてもしっかり甘いんですよ。あれを舐めに、特にメジロとかが来ていて、花びらに直接つかまって蜜を吸うものだから、花びらが爪跡で傷だらけになってるくらい鳥が来ます。」

質問者「ふうううん。」

塚谷先生「川上先生にちょっとフォローしてもらって…」

川上先生「すみません、ウチの鳥が迷惑をかけて(笑)。」

質問者&スタジオ内「(笑)」

川上先生「でも鳥とツバキは両方にとって、とても良い関係で、鳥は食べ物がもらえるしツバキは受粉してもらえて、すごく良い関係が作られているので、ぜひ近所で観察してもらいたいところですね。」

塚谷先生「ですよね。でもツバキの花の写真を撮ろうと思うと、みんな鳥が引っ掻いて傷つけちゃうから撮りにくいんですよね(笑)。

そのくらい冬でも来てる虫とか鳥がいるのでやっていける、というのが、冬でも花が咲いてる理由になると思います。」

質問者「はい。」

アナウンサー「冬に花は少ないですけど昆虫も少なくて、少ない中でもちゃんと役割を果たしているという考え方でいいんですかね?」

塚谷先生「そうですね。これから春になると一斉に花が咲くじゃないですか。そうすると花どうしで虫の取り合いになっちゃうんですね。」

質問者「へええええ。」

塚谷先生「花粉を運んでほしいのに虫の数が足りなくなって、花が派手な方にとか香りが良いとか、蜜がたっぷりある方にとか、花どうしで競争が始まっちゃうんですよ。花も大変じゃないですか。」

質問者「ああ~。」

塚谷先生「だから冬場に、あまり相手がいない時に咲いておく方が、少し楽?」

質問者「ああああ…。」

アナウンサー「“ああああ”ってすごく納得。春はたくさん花が咲いて虫もたくさんいるけれども、取り合いになってしまうんですって。冬は花も昆虫も少ないけれども、鳥などの助けもあって受粉はちゃんとできてるっていうことなんですね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「少ないなと思ってるけれども、毎年しっかり咲いて種も残していくということは十分…いなくて困るということではない。」

塚谷先生「うまくやっていけるからですよね。逆にいっぱい咲いてると、虫の取り合いになるだけじゃなくて、他の花の花粉、種類が違う花の花粉を持ってこられちゃうこともあって困るじゃないですか。混ざっちゃって。繁殖干渉というのが起きるんですけど、よく似た花がいっぱい咲いてると、虫の方もいろんな花粉を持ってきちゃうので、自分の花粉がほしいのに他所の花粉ばかり来るみたいなことも起きるので。あんまり咲いてない時に咲いた方がいろいろ楽は楽なんですね。」

アナウンサー「ふううん、そういうこともある。そして昆虫だけでなく、鳥によっても受粉が行われていると…」

塚谷先生「鳥は冬も活発に活動してるので。」

 

Q3 ツバメは寒くなったら暖かい国へ行くの

  に、何でハトやカラスは暖かい国へ行か

  ないんですか?(小6男子)

 

アナウンサー「何でその疑問に至ったのかしら?」

質問者「学校の授業でツバメは寒くなったら暖かい国へ行くって教えられた時や、習い事の近くにツバメの巣があって、冬になるとそこにはツバメがいなかったから、ツバメは暖かい国へ行くことを知って、でもどうして同じ鳥なのにハトやカラスは暖かい国へ行かないのかなって思いました。」

川上先生「はい、どうもこんにちはー川上でーす。○○君は春は花粉症とか大丈夫ですか?」

質問者「あ、花粉症です。」

川上先生「花粉症かあ! そういう時ってどこか遠い国に行きたくなりませんか?」

質問者「まあ…」

川上先生「なるよね…(笑)フフフフフ。」

どんな伏線か?

 

川上先生「じゃあツバメの気持ちになって、だんだん冬になってきて南に渡るというのは、どういう理由があったらわざわざ遠い所まで行こうと思いますか? 花粉症以外。」

質問者「(笑)うーん…生活するため? 人間とかは洋服を着れば暖かくできるけど、ツバメはその洋服がないから…」

川上先生「そうだね、冬になると寒いもんね。寒いから暖かい所に行こう、それは重要なことだよね。でも寒さだったら、ハトとツバメだったらそんなに変わらないかな。」

質問者「うん……。」

川上先生「ハトもたぶん寒がってるよね。」

質問者「うん。」

川上先生「じゃあ他に理由があると思うんだよね。他に何か理由があるか。難しいところだね、思いつく?」

質問者「……エサ? 食糧。」

川上先生「おっ、いいねいいね! 良いところに気づいたと思います。たぶんそれ、すごく重要な点だと思います。ハトを見ることがあるって言ってたけど、どこで何を食べてたかは見えました?」

質問者「うーん、分かんない。」

川上先生「よく地面に下りて歩き回りながら、地面をつついてることがあると思うんですよね。何を食べてるかというと、植物の種、種子を食べてるんですよ。昆虫とかカタツムリを食べることもありますけど、実はハトは植物の種子とか果実が大好きな鳥なんです。じゃ、ツバメが何を食べてるか知ってますか?」

質問者「虫?」

川上先生「そうです。虫です。さっき植物の塚谷先生からお話があったんですけど、冬でも全然いなくなるわけじゃないけれども、やっぱり虫は冬になると少なくなっちゃうんだよね。

植物の種子とかは冬でもいろんな所にたくさんあって食べることができるけど、ツバメにとっての食べ物である昆虫は、日本だと冬になるとすごく少なくなっちゃうと思います。そうすると渡るのかなと考えられているんです。」

質問者「はい。」

川上先生「けれども、渡るというのはすごく大変なことなんだよね。想像つきますか?」

質問者「はい。」

川上先生「海を越えて、飛行機があるわけでもなし、その途中には食べるものがあまりないし、すごく大変なことなんですよね。その危険性と、自分が得られる利益だよね、向こうに行ったらたくさん食べられるという。例えば本州にいても…○○君は東京だよね? 虫が全然いなくなるわけじゃないから、ちょっとは食べられる。でもちょっとしか食べられない。南に行くとたくさん食べられる、でも行くのはとても危険だ。そうなった時にどっちの良さをとるか、になってくるんだと思います。

そうすると、次に疑問が出てくるのは、じゃあ南に1回行ってしまえば、また危険を冒して北に帰ってくる必要はないんじゃないか? …ってちょっと思わない?」

質問者「うん。」

川上先生「冬になると北の鳥がみんな南に行って、南国で暮らして、もう北には帰ってこない。北の方は鳥がどんどん減ってしまう…ということにはなってないですよね?」

質問者「うん。」

川上先生「じゃあ逆に、南から北に渡っていく時にも、危険だけれども何か良いことがないといけない。何か良いことって、何があると思いますか?」

質問者「…それもエサ?」

川上先生「そうなんだよね。北の方に行くと、冬は食べ物が少ないけど、春から夏にかけて昆虫がすごくたくさん現れたりして、実は食べ物がたくさんあります。南の方でも確かにたくさんあるんだけれども、南でギュウギュウになってる状態と、北に行ってあまり競争相手がいない状態だったら、どっちが良いかというと、北に行った方がたくさん食べられる可能性があるんだよね。食べ放題のお店に行ったことある?」

質問者「はい。」

川上先生「そういう時に混んでるお店とあまり混んでないお店があったら、どっちが良いと思う?」

質問者「混んでない方。」

川上先生「ね? 混んでない方が自由に取れるし、並ばなくて済むよね?」

質問者「はい。」

川上先生「だからたぶん北の方はそういう状態になっていて、北に行くのは大変だけど…家の近くには混んでるビュッフェの店があって、遠くには空いてるビュッフェの店がある。その時にどっちに行くかっていう話になってくると思うんですよ。…というのが1つ。

実はもう1つ考えられているのが、南と北、生物の種類はどっちの方が多そうだと思いますか?」

質問者「んー、南?」

川上先生「そうそう。南ってたくさん食べ物もあるし、いろんな種類の生物がいて、特にその中で敵がたくさんいることがあるんですよ。実はタカの仲間とか哺乳類の天敵もたくさんいて、北に行くとそういう敵も少ないことがよくあります。

そうすると北の方に行くと、子育てをする時に雛が襲われにくいということもあるんですね。だから北の方と南の方というのは、食べ物とか寒さとか、天敵の数とかで違う条件を持っていて、その中で危険を冒して渡ることを考えても、得られる利益が多い場合に鳥というのは渡っている、と考えることができると思います。特に食べ物の違いなんかが種類の違いにすごく影響してるんじゃないかと思います。だいたい分かった?」

質問者「はい。」

アナウンサー「そうすると渡らない、日本にい続ける鳥は、食べるものに困らないというのが大きな理由。」

川上先生「そうですね。例えばタカの仲間を見ると、サシバというタカは両生類とか爬虫類とか昆虫がすごく好きなんですけど、こういう種類は冬になると南に渡っていきます。でも、鳥とかネズミを食べるような種類は日本の冬でも生きていくことができるので、冬でもたくさん見ることができる、というになってますね。」

 

Q4 アサリはどうやって子どもを増やすんで

  すか? また、アサリのオスとメスの違

  いはありますか?(小3女子)

 

アナウンサー「何でこの疑問がわいてきたんですか?」

質問者「スーパーマーケットで買ったアサリを塩水に浸けて砂抜きしている時、水をピューピュー吹き出してるのを見て不思議に思ったからです。」

林先生「元気にしてますか?」

質問者「はい。」

スタジオ内「(笑)」⇦キラキラした明るいお返事に和んだもよう。

林先生「(笑)スーパーのアサリ、水をピューッと吹き出したってことは、かなり元気なやつだね。」

質問者「はい。」

林先生「○○ちゃんの質問、当然だと思うんだよね。アサリって、例えばスーパーに売ってて水をピュッて吹いてるやつを上から見ても、どれがオスだかメスだか分かんないよね?」

質問者「はい。」

林先生「違う模様がたくさんあるのは分かるよね?」

質問者「はい。」

林先生「こんな模様したのがオス、こういう模様したのがメスって思う人もいるかもしれないですけど、それは全く関係ないんだな。(笑)フフフフ。模様じゃだめなのね。」

質問者「うーん。」

林先生「次の考え方として、大きい方とか小さい方とかあるじゃん? 大きい方はメス、またはオス、小さい方がオス、またはメスという考え方もあるよね?」

質問者「はい。」

林先生「けどこれもだめ。(笑)フフフフ、つまり外側から見てはアサリのオス・メスって、たぶん誰も分からないと思う。」

国司先生「ああ…。」

アナウンサー「誰も…」

林先生「(笑)たぶん専門の先生でも分からない。アサリのオスとメスについて詳しい報告、つまり研究をして報告を書いた先生の論文がいろいろあったんですね。その論文を参考にして見てみたら、やはり外側ではオスとメスの見分けは不可能ですという。」

質問者「はあ。」

林先生「アサリもオスとメスはちゃんと分かれている、つまり別々の個体なんだよね。こういうのを雌雄異体と呼びます。それと同時に雌雄同体、つまりオスの役割とメスの役割を両方持っている生き物がいて、成長によってオスになったりメスになったりという性の転換をする動物も、いないことはないのね。アサリに関しては雌雄異体なんです。」

質問者「別々…。」

林先生「だけど残念ながら外側からは分からない。じゃあどこで分けるかというと、味噌汁の熱湯の中に入れると、貝がパカッと割れるでしょう? そうすると中から身が出てくるでしょう?」

質問者「はい。」

林先生「つまり殻を開いて中の身を観察しないとオスかメスか分からないんですって。」

質問者「へえええ。」

林先生「もちろんアサリの体の中には動物と同じようにいろんな組織があって、その中にオスとメスのどちらであるかをきちっと見分けるための器官があって、それを生殖腺と言います。」

質問者「せいしょくせん…。」

林先生「その生殖腺からオスは精子を作り出し、メスは卵を作り出す、そういう仕組みになっているのね。生殖腺を調べるとオスであるのかメスであるのかが分かるんだよね。男の子はおちんちんを持ってるからオスだってすぐ分かるでしょ? だから女の子との見分けがすぐついちゃうんだよね。だけど貝にはそういうものがない。だから解剖してみても中にある生殖腺を観察してみないとオスなのかメスなのか分からないらしいです。」

質問者「へええ…。」

林先生「報告書に面白いことが書いてありました。約2000個のアサリを調べてみたんだって。」

質問者「…ほう。」

林先生「○○ちゃんも味噌汁にして食べるアサリって、殻の長い方と短い方があるよね? その長い方が3センチくらい、つまりアサリとしてはけっこう大きいかな、食べ頃のやつ。そのアサリを2000個体、全部殻を開けて中身を調べたんだって。」

質問者「へええ。」

林先生「大変だよね、食べたらおいしいのに(笑)。でね、調べてみたら、オスとメスの比がだいたい1対1だって。」

質問者「へえええ。」

林先生「正確には1963個体でオスが970個体、メスが993個体だそうです。

もう1つの研究を見てみたら、アサリではないんですが、アコヤ貝っていう真珠を作ってくれる貝があるでしょう?」

質問者「はい。」

林先生「これも雌雄異体、つまりオスとメスは別々にあるんですね。そのアコヤ貝を調べてみたら、実は大きくなっていくに従ってメスの個体が多いらしいです。小さい時はどうもオスの個体が多い。その割合をちょっと調べてみたら、1年のアコヤ貝だとオスが92%でメスが8%なんだけど、3~4年経った大きなアコヤ貝だとオスが51%でメスが49%。つまり1対1、さっきのアサリとほぼ同じ比ということなんだよね。」

質問者「なるほど。」

林先生「だから、小さい時はどうもオスの方が多くて、成長するに従ってメスになっていくということも考えられるんですね。」

質問者「へえええ。」

林先生「けど元々の生殖比はオスとメスでちゃんときちっと分かれているから、一応雌雄は別々の貝であると思って頂けますか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「林先生、生殖腺で違いが分かるということですけど、これはふつうの人が見ても分からない…」

林先生「分かりにくいです。実は僕も大学生の時に貝の研究をやってたんですよ。魚じゃなくて。それで分けてみたんですけど、なかなか分かりにくいです。他の内臓と内臓の間に挟まっちゃってて、どれが生殖腺かが分かりにくい。それでピンセットとメスでいじくってるうちに壊しちゃって、どっちだか分かんなくなって(笑)。」

アナウンサー「○○さん、外見では分からない上に、唯一手がかりとなる生殖腺も専門家でも分かりにくいということなんですね。」

林先生「○○ちゃん、大きなアサリを見つけてちょっと頑張って…貝の図鑑を見るとちゃんとした解剖図も載ってるんですよ。それを見ながら自分で調べてみても良いかもしれないね。どこにどういう内臓が入っているかが分かると思うんだ。残念ながら僕は分からなかった。(笑)フッフッフ…」

質問者「はい。」

アナウンサー「そして林先生、もう1つの“どうやって子どもを増やすのか”という質問に…。」

林先生「メスが海に卵を放り出して、オスが精子を外へ放出して、海の中で受精してプランクトンになります。プランクトンからある時期…殻の大きさがだいたい1ミリくらいになった頃から砂浜とか底の方で生活するようになります。それまではちゃんとプランクトンとして、水の中を泳ぎ回ってるんです。」

質問者「へえええ。」

国司先生「ふうううん…。」

林先生「ですからメスが卵を生みオスが精子を放出して、海の中で受精して、そこから孵った幼生が海の中でしばらく泳ぎ回って、それから砂の方へ移動する。移動した頃に殻ができるということです。」

貝の赤ちゃんはプランクトンなんだ! 貝の一生のスタートなんて、この質問がなかったら一生知ることもなかった。

 

Q5 月は地球に衝突しないのですか? もし

  衝突するなら、いつ衝突するのですか?

  (小5男子)

 

アナウンサー「○○君は月が地球に衝突しないか心配しているということですか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「何でそうなると思ったんだろうか?」

質問者「月は浮いているのに地球には引力があるから、少しずつでも落ちてくると思ったからです。」

国司先生「そうか、それは心配だよね。実は答えから言うと衝突しないから、安心してください。大丈夫だよ。

引力がある…すごいところに気がついたね。物があって重さがある…質量と言うんだけど、そうすると互いに引き合うことは、どこでもあるんです。だから地球と月は互いに引き合っています。」

質問者「はい。」

国司先生「引き合ってるだけだったらやっぱり衝突しちゃうよね?」

質問者「はい。」

国司先生「じゃあ引き合ってる力と反対の力が、きっとあるはずなんだよ。」

質問者「へええっ?」

国司先生「ええっ? (笑)それは何だと思う?」

質問者「え~何だろう…。」

国司先生「何だろう。例えばさぁ、縄跳びしたことある?」

質問者「はい。」

国司先生「二重飛びが何回できたとか競争するよね? グルグル縄跳びをやってて手を離したら、その縄はどこに行っちゃうと思う?」

質問者「なんか飛んでっちゃう。」

国司先生「ピューンって飛んでっちゃうよね? そういうのを遠心力って言うんだって。」

質問者「ああー!」

国司先生「おじさんも昔やったことあるの。ちょっと危ないからあまりやらない方が良いんだけど。」

スタジオ内「(笑)フフフフ。」⇦おじさんたちは分かってる。たぶんやってる。私もやった。

国司先生「バケツに半分ぐらい水を入れて、そのバケツをグルグルッと振り回すの。これは校庭とか周りに友だちがいない時だよ。絶対だよ絶対。」

質問者「あ…(笑)。」

国司先生「するとさ、バケツの水はどうなると思う?」

質問者「えっと周りに飛び散る。」

国司先生「飛び散らないんだよ。じゃあ本っ当に安全に、大人の人と一緒にやって(笑)。 グルグルッと速く回すと、上にいっても水は落ちてこないの。」

質問者「ええっ!」

5年生の今までに本当にやったことないのか…。今のお子さんたちへの「やるな」圧力は強いからね。昭和の子どもはドリフのコントを見てみんなグルグルやったと思うけど(自分も低学年でやった記憶が…)。ドリフはド派手にやってくれたなあ。やっちゃいけない例(バケツを上で止めるとか)まで。

 

国司先生「それが遠心力という力なの。そこで、お月様というのは地球に対して何て言う天体か知ってる?」

質問者「衛星。」

国司先生「そう! 衛星というのは地球の周りを?」

質問者「回っている。」

国司先生「そう、回ってる。つまり、そこで遠心力があるんだよ。」

質問者「ああ!」

国司先生「その遠心力と引力がちょうど釣り合ってるから、月はずーっと地球に近づきもせず離れもせず…実はそこも違うんだけどね…回ってるんです。

じゃあさっき言った月までの距離、よく38万キロですって図鑑に書いてあるの。光だと1秒ちょっとぐらいで届くとか言うんだけど、この頃“スーパームーン”っていう言葉があるの。聞いたことある?」

質問者「あ、なんか聞いたことある!」

国司先生「おじさんもあの言葉がどうやってできたのか、よく分かんないの。科学的な定義はないらしいんだけど、大きく見えるんだって。」

質問者「ああー!」

国司先生「写真に撮って見ると、確かに大きく写る時と、ちょっと小っちゃく写る時があります。ということは…月は膨らんだり縮んだりしてるかというと、そんなことはないよね?」

質問者「はい。」

国司先生「そう。距離が? 遠ざかったり?」

質問者「詰まっている?」

国司先生「うん、近づいたりしているの。ということは月の通り道、軌道はまん丸じゃ?」

質問者「ない。」

国司先生「ない。楕円形なの。」

質問者「ああー!」

国司先生「じゃあどのぐらい違うかというと、平均だと38万キロメートルなんですが、近づくと35万キロ台ぐらい。遠ざかると40万キロをちょっと超えちゃう。だから見かけが1割ぐらい大きくなったり小っちゃくなったりするんだって。」

質問者「ああー!」

国司先生「それを感じるのは難しいんだよ。でも小学生の観察力は鋭いから、大人の私よりも分かるかもしれない。1割だけど大きさが変わって見えるのは近づいたり遠ざかったりするから。

じゃあそれがずーっと続くかというと、この頃は月までの距離を正確に測ることができるの。」

質問者「へええっ!」

国司先生「地球から月にレーザーの光をバーンと当てると、アポロ宇宙船が月の上に反射板を置いてきてくれたから、そこに跳ね返ったレーザーの光が地球に届く。その時間をとっても正確に測ると、何十何万何千何百何十何メートルまで分かっちゃうの。それをずっと続けていると、実は月までの平均距離は、少しずつ遠ざかっているんだって。」

質問者「ええっ!」

国司先生「ということは、やっぱり衝突しないんだよね。」

質問者「ああー。」

国司先生「これは潮の満ち引きとかいろーんなことに関係するらしいけど、それは自分で調べてみて。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君、とにかく地球と月が衝突することはないということですから、その他の月の神秘をいろいろ調べてみてくださいね。」

質問者「はい。ありがとうございました。」

聞き上手なお子さんで国司先生も楽しそうだった。

 

Q6 昨日の朝、チューリップをお母さんが切

  って、ドライフラワーにするために干し

  ていたら、いつの間にか開いていまし

  た。それはどうしてですか?(小4女子)

 

アナウンサー「閉じていたチューリップがいつの間にか開いていた。お部屋の中でですか?」

質問者「はい。」

塚谷先生「チューリップをドライフラワーにしようとしたってことですか?」

質問者「はい。」

塚谷先生「ふんふんふん、なるほど。そのチューリップはずっと花瓶に生けていたのかしら?」

質問者「あの、プランターの中に生えてた…。」

塚谷先生「あ、植えてたのね。自分で植えて育てていたチューリップを切ってきてドライフラワーにしようとした、そしたら開いてきたってことですかね?」

質問者「はい。」

塚谷先生「ふんふんふん、なるほど。部屋の中で干したんですか?」

質問者「はい。」

塚谷先生「暖かい部屋?」

質問者「はい。」

塚谷先生「ふんふんなるほどね。それは、答えとしては温まったからです。チューリップは冷蔵庫に入れると閉じるの。暖かい所に置くと開くんです。」

質問者「ほう…。」

塚谷先生「開いたのをまた冷蔵庫に入れると、また閉じます。」

質問者「へえええ。」

塚谷先生「お昼頃の明るくて、よく晴れてる時に見ると、チューリップがパーッと開いてるのは、そのせいなんですよ。温まると開くの。なのでドライフラワーにする時に開いちゃうとどうだろう、形が変わっちゃうからあまり良くないのかな? 蕾んでる状態のまま乾かしたいのかしらね?」

質問者「はい。」

塚谷先生「それだったら1つの手は、なるべく冷えてる所で乾かす。ただ冷蔵庫ではなかなか乾かないですよね? (笑)だからどうするんだろう、いろいろな工夫はあるかもしれない。なるべく冷たい風が通ってる所で乾かすとか、そういったことになるかと思います。」

質問者「はい。」

塚谷先生「プランターで育ててるんだったら毎日見ることができると思うので、ちょっと試してみてほしいんだけど、閉じてた時に花びらの長さを測っておいて、次に開いた時に測ってみると、長さが伸びてると思うんです。」

質問者「へえええ。」

塚谷先生「その後、日が陰って閉じたらまた測ってみると、また伸びてると思います。閉じたり開いたりするたびに伸びてるんです。そこも調べてみると、どのくらい伸びると開いてどのくらい伸びると閉じるのかも面白いと思うので、できたら測ってみてください。」

質問者「やってみたいと思います。」

アナウンサー「塚谷先生、プランターのものは開いたり閉じたりするということですけど、今回は切ってしまって、閉じてたものが開いた。それがまた閉じることはありますか?」

塚谷先生「水を与えていればまた閉じたり開いたりしますけど、今回は乾かそうとしたから水はあげてないので、だんだん萎れてくる…萎れると伸びることができないから、開いたところでお終いかな…って感じがしますね。」

アナウンサー「○○さん、チューリップはきれいなドライフラワーになるんですか?」

質問者「分からないです。」

アナウンサー「これから干してドライフラワーにしようとしてるところだから、いつも作ってるわけじゃないということですね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「今の答えで分かりましたか?」

質問者「はい。」

 

Q7 ヒクイドリの卵はなぜ緑色なんですか?

  (小2男子)

 

アナウンサー「ヒクイドリの卵が緑色というのはどうして知ったのかな?」

質問者「図鑑で見ました。」

アナウンサー「そのヒクイドリの卵の色がいちばん気になったのかな?」

質問者「そう。」

川上先生「はーいどうもこんにちは、川上でーす。ヒクイドリの卵ってきれいな緑色をしているよね。すごいよね。ふだん食べる鳥の卵って何色をしてますか?」

質問者「白色。」

川上先生「そう、白色。白というのは、言ってみれば色がついてないということなんだよね。色がついていないものと色がついたものだと、どちらが作るのが大変だと思いますか?」

質問者「色がついている。」

川上先生「そう!いいねいいねー、色がついてる方が大変だということは、わざわざ色があることにちゃんと意味があるということだよね?」

質問者「うん。」

川上先生「じゃあ鳥の卵に色がついていた時に、どういう意味があるのかを考えてみたいと思います。」

質問者「はい。」

川上先生「まず想像するしかないけれども、白い卵と緑色の卵があった時に、緑の方が良いことって何があるかを考えてみましょうか。何かあるかな?」

質問者「草の中で見えにくくなる?」

川上先生「おっ、いいねえー! すごく良い答えだと思います。」

国司先生「(笑)うん…。」

川上先生「ヒクイドリがどういう場所で巣を作るかというと、実は地上ですよね? 森の中の地上に卵を生むんですけど、そういう時に白い卵だったら目立っちゃうよね? それに比べると緑だと目立ちにくい。それは確かにあると思います。」

質問者「うん。」

川上先生「実はヒクイドリに限らず鳥の卵に緑色とかの色がついているのには、他にも良いことがあるんじゃないかと言われているんです。1つは…例えば黒いシャツを着てる時と白いシャツを着てる時と、どっちの方が外に出て暖まりやすいと思いますか?」

質問者「黒?」

川上先生「そうです当たり! 実は黒い色は太陽の熱を吸収して暖まりやすくなることが分かっています。白は太陽の光を反射するんだよね。だから、卵が黒とか緑色をしている方が暖まりやすいということも言われています。」

質問者「ふううん。」

川上先生「これが良いことなのか悪いことなのかは置いといて、とりあえず白と緑だと緑の方が暖まりやすいです。

もう1つ言われてるんだけど、○○君、夏に外に出る時に日差しが強いとどうなりますか?」

質問者「暑くなる。」

川上先生「暑くなる。それ以外は?」

質問者「…汗をかく?」

川上先生「汗かくねぇ、もっと長い時間をかけてなるものがあるんだけれども…」

質問者「日焼け?」

川上先生「当たり! 正解です!」

国司先生「お~(笑)ホホホホ…」

川上先生「そう、日焼けするんですよ。日焼けするのは場合によって体に良くないとも言われているんだけど、お日様を浴び過ぎると…何で日焼けするかというと、太陽から紫外線という線が出ているんだよね。悪いビーム光線みたいなものだと思ってもらえばいいんだけど、その紫外線が体の中に入ってくるのを避けるために、体の色が黒くなって、そこで防いでくれるんです。」

質問者「へえええ。」

川上先生「体の色が黒くなってくると、悪い紫外線が体の中に入ってこないので、体がそういう反応をすると言われているんですけれども、卵の色も緑色をしていると紫外線が…外から入ってくる太陽のあまり良くない光が中に入り込まず、そこで抑えられる、とも言われています。」

質問者「へえええ。」

川上先生「さて、今3つの話がありました。敵に見つからないようにするカモフラージュの役割と、太陽で暖まりやすくなることと、紫外線を遮ってくれるという3つがあるんです。でも、この3つのうちどれが重要かを考えた時に、ヒクイドリは森の中で地面に卵を生んで繁殖するということを考えた時に、どれがいちばん重要だと思いますか?」

質問者「いちばん最初の、敵に見つかりにくい?」

川上先生「僕もそうだと思います! 森の中だと光はそんなにないから、たぶん紫外線をよけるとか太陽で暖まるとかはあまり関係ないと思うんだよね。そうするとやっぱりカモフラージュが重要になってくると思います。」

卵が緑色の理由を3つ挙げるだけで終わらせず、一歩踏み込んでどれが重要かを考えさせる、とてもためになるお話だ。

 

川上先生「じゃあ、いったい誰が食べに来るのか、ということなんですけれども、それはちゃんとは分かっていないです。」

質問者「へえええ。」

川上先生「ヒクイドリはオーストラリアにいるんですよ。知ってました?」

質問者「うん。」

川上先生「実はオーストラリアには、今はいないけど、昔、とても大きな哺乳類たちがたくさんいたと言われています。」

質問者「へえええ。」

川上先生「メガファウナって呼ばれているんですけれども、今からは考えられないくらい…例えばカンガルー知ってる?」

質問者「うん。」

川上先生「カンガルーは草をよく食べるんだけど、昔は肉食の大きなカンガルーがいたということも言われていて、すごく大きい敵がいっぱいいたと思うんです。今の時代だと大きい動物は絶滅していなくなってるから、そんなに頑張って守らなくても、ヒクイドリ自体すごく大きくて強い鳥だから、卵を食べに来る野生の動物は多くないと思うんだけれども、たぶんヒクイドリが進化してきた長い時間の中では、オーストラリアってすごく特殊な動物たちがいっぱいいて、たくさん敵がいたんだと思います。」

質問者「へえええ。」

川上先生「その中で強いヒクイドリであっても、卵を守るためにそういう色のついた卵を進化させてきたんだと思います。

これでヒクイドリの卵のことはだいたい分かってきたけれども、じゃあ、鳥はそういう緑色の卵をいつぐらいから作るようになったのか、ということ考えられていて、鳥は何から進化してきたか分かってる?」

質問者「恐竜?」

川上先生「ウォォー!よく分かってますね! 実は恐竜の中のオビラプトルの仲間に、ヘイワニアンというのがいるんだけど、その恐竜の卵が緑色をしているのが見つかったことがあります。」

質問者「へええー!」

川上先生「その緑色の卵からはちゃんと色素も見つかっていて、ビリベルジンという緑色になる色素です。色のもとね。ヒクイドリの卵の緑色もそのビリベルジンという色素でできてるし、その化石からもそれが見つかったので、実は恐竜の時代から緑色の卵を生んでいる恐竜がいたということも分かっています。」

質問者「へえええ…。」

川上先生「すごく面白いよね、緑色の卵というのはすごく古い歴史を持ったものだということが分かっています。だいたい分かったかな?」

質問者「はい。」

アナウンサー「緑色の卵を本で見つけたことによって、いろんなことがまた新しく分かりましたね。」

質問者「はい。」

恐竜の緑色の卵の話、恐竜の田中先生もしていた。2/2のQ8。

 

Q8 チンアナゴは穴の中から体を全部出すこ

  とがありますか?(小2女子)

 

林先生「(笑)フッフッフッフッ…」

アナウンサー「という質問ということは、どういう状態のものを見たのかな?」

質問者「…水族館で見て、体が半分出たり入ったりしているのを見ました。」

アナウンサー「それで全部出ることあるのかなって…全部出てるところはもちろん見たことがないってことなのかな?」

質問者「はい。」

林先生「水族館で見たんだ? 名前からしておかしいよね、笑っちゃうよね。こういう魚の名前を見ると○○さんの名前みたいにニコニコしちゃうよね(笑)。」

質問者「はい(笑)。」

だから冒頭から笑ってたのね。

 

アナウンサー「あのチンアナゴ、頭と胴体のほんの一部が10センチか15センチぐらい上に出てるよね? あれから下に胴体が入ってると思うけど、○○ちゃん、その胴体がどんな格好をしてるか想像したことある?」

質問者「ありません。」

林先生「ちょっと想像してみよう。どんな形でもいいから、“もし出たらきっとこんな格好してると思う”って。…どう?」

質問者「うーん? 頭から全部体は細長くて、最後にしっぽみたいに…尖っとるような感じ?」

林先生「ああ、しっぽが尖ってるような感じ。ヒレとかは見えない?」

質問者「はい。」

林先生「すると、ニョロニョロとしたウナギみたいな感じ?」

質問者「はい。」

林先生「そうだよね。確かに細い棒みたいなチンアナゴの下に、人間のように両方に手が生えてたり脚が生えてたりしたら、ちょっと気持ち悪いよね(笑)?」

質問者「(笑)うん。」

林先生「その通り、想像の通りです。あの穴からニョロッと出て、よく泳ぐんですよ。」

質問者「へええー!」⇦声が裏返っちゃった。

林先生「ところが、おそらく○○さんが水族館で見てるチンアナゴの大きさ…体の4分の1か5分の1ぐらいだと思ってください。」

国司先生「へえええ…。」

林先生「だから4倍から5倍ぐらいの長さが、あの下に隠れてる。でも垂直に入ってるか少し曲がってるかは、そのチンアナゴの住んでる場所や位置によって違うんですね。

さっき○○さんが言ってくれたように、しっぽのいちばん先端のところは、すごく硬い…ちょうどボールペンの芯を引っ込めたような、ロケット状の感じなの。あそこが硬くて細いから、垂直に砂の表面に立って、尾っぽと言った方がいいか、お尻って言った方が分かりやすいけど正確にはお尻じゃないんだよね。あの部分をゴソゴソ穴の中に突っ込んで入っていっちゃうんですよ。」

質問者「へええ。」

林先生「すっごい長いの。昼間に見れることもあるんだけど、水族館に夜に行くナイトアクアリウムウォッチングっていうのをやっている時に、チンアナゴが砂から出て全身を見せていることがあるんです。だけど夜に水族館を見れる機会がないよね?」

質問者「はい。」

林先生「最近の水族館はすごくサービスが良いんですよ。夜にそういうのを見せてくれたり。実は生き物で夜に変わった活動をしたりエサを食べたり、深海の生き物は暗い所で生活しているでしょう? ふだんとは違う暗い環境を作って、昼と夜の逆の環境を作った水槽で見ると、そういう状況が観察できるような、すごく特殊な展示をしている水族館も少なくないです。」

質問者「へええ。」

林先生「だから水族館歩きをやってみると、そういうのを見つけることもできるかもしれない。○○さんは、お父さんかお母さんにお願いするとインターネットを見ることができるかな?」

質問者「できます。」

林先生「そしたらご両親に頼んで、“京都水族館”って入れてみてください。京都水族館のホームページにチンアナゴが泳いでる、つまり砂から体を全部出してる動画があるそうです。」

質問者「えええー!?」

林先生「ああいう動画は時間によってすぐになくなったりするので…だけど珍しい動画だから、僕もまだ見てないんだけど載っていることが分かりましたから、ぜひ機会を見てやってみてください。そうすると全身が見られます。」

質問者「はい。」

アナウンサー「チンアナゴ、あの穴から出てきて泳ぐんですね? ふううん…。」

林先生「夜、オスとメスが巣穴から出てきて産卵するんですよ。」

アナウンサー「出てきて産卵ですか。」

林先生「卵が受精すると水槽の水面の方に残っているんですね。漂っているみたいですよ。」

アナウンサー「○○さん、分かりましたか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「ありがとうございました。また質問があったら電話してください。さようなら。」

質問者「ありがとうございました。さようなら。」

林先生「はい、さよなら。」

アナウンサー「国司先生も“へえええ”って声を出して仰ってましたけど(笑)。」

国司先生「そんなにたくさん隠れてたっていうのが(笑)。」

国司先生が他分野の話に驚いたり感心したりするのも、聞いてて楽しい部分だったりする。

 

交通情報の後

アナウンサー「先ほどの質問でインターネットの動画の紹介がありました。スタジオの中でみんなで見ました。おじさんたち5人が“おおおー”って盛り上がりました(笑)。ほんとにすごく長いってことが分かりましたし、林先生、スッポリ砂の中に潜っちゃうこともあるんですね?」

林先生「ええ、驚いたりすると完全に頭を沈めちゃいますね。ただしエサをとる時は出て、頭の方向が一斉に…なんかクエスチョンのマーク? はてなのマークで潮の来る方向に向かって、なんか笑えますよ(笑)。」

 

Q9 どうして太陽は遠くにあるのにまぶしく

  て熱いのですか? そして、どうして太

  陽は影を作るのですか?(小3女子)

 

アナウンサー「この質問を思いついたのはどんな時でしたか?」

質問者「遊んでる時です。」

国司先生「そうだね、今、東京はだんだんと良い天気で、太陽がギラギラ光ってるよね。」

質問者「はい。」

国司先生「その太陽が遠くにあると思ったんだよね。どのくらい遠くにあるか調べたことある?」

質問者「ありません。」

国司先生「そうかぁ、太陽までの距離はだいたい1億5千万キロメートルくらいなんだって。」

質問者「はあ…」

国司先生「“はあ”だよね、おじさんも1億5千万キロって言われてもどうしようかなって…何日かかったら行けるかなっていうぐらい遠いよね。例えば○○さんだと、小学校までどのくらいだから何分くらい歩くとちょうどいい時間に着けるって分かるよね?」

質問者「はい。」

国司先生「1キロ歩くのにだいたい15分かかるとか分かるの。だけど1億5千万キロって言っても全然ピンとこない。やっぱり遠いと思うよね?」

質問者「はい。」

国司先生「この世の中でいちばん速く進むのは光なんだって。今お話ししているラジオの電波もそういった光の仲間になるので、同じぐらいのスピードなのね。」

質問者「はあ…」

国司先生「どのぐらいのスピードがあるかというと、カチッていう1秒間に、だいたい30万キロメートルくらい進むの。」

質問者「ほう…」

国司先生「これもピンとこないね。よく地球を7回り半とか、月までの距離だと1秒ちょっとかかるって言うんだけど、それがいちばん速い光のスピードです。

じゃあ光のスピードで、太陽が光を出して地球にその光が届くのにどのくらいかかるかというと、だいたい8分くらい着くんだって。」

質問者「速っ。」

国司先生「そうなの。太陽と地球までの距離の1億5千万キロは、光が届くのに約8分って覚えてください。」

質問者「はい。」

国司先生「さて、その“遠い”っていうのは何に比べて遠いのか、何に比べて近いのかというお話をしていかなくてはいけないので…月に比べたら太陽は遠いです。だって月までの距離は38万キロメートルで、光は1秒ちょっとで着くんだよ? だけど太陽までは8分かかるんだからね。」

質問者「はい。」

国司先生「そこで次です。お星様です。今、一番星が昨日おじさんが見てた宵の明星の金星で、二番星にシリウスっていう名前の星があります。今度4年生になると星の勉強があって、冬の大三角形なんて習うことがあるんだけど、そのうちの1つにシリウスという星があります。」

質問者「はい。」

国司先生「太陽は遠くにあるけど熱い、まぶしいって感じたんだよね? じゃあシリウスは…星の光を見て熱いとか思う?」

質問者「思わない。」

国司先生「思わないよね? じゃあきっと遠い所にあるんだろうなと思ってシリウスまでの距離を調べると、光が届くのにだいたい8年7ヶ月かかるんだって。」

質問者「長ぁ……。」

国司先生「長い。ところで○○さんは3年生で、今は何才?」

質問者「えっと、9才。」

国司先生「9才! じゃあちょうどいいよ。実はシリウスっていう星はね、○○さんが生まれた時の光が今やっと地球に届いたんだって。」

質問者「はあ!」

国司先生「遠いよね?」

質問者「うん。」

国司先生「星までは遠いから表面の温度が…シリウスは1万℃以上あるんだけど、熱く感じないの。ところが太陽はそういった星に比べたら、ずっと近いよね?」

質問者「はい。」

国司先生「表面の温度は6000℃もあるの。だからまぶしくって、太陽が昇ると“ああ暖かくなって良かったね”って…その太陽のエネルギーが全ての地球の命を支えているらしい。」

質問者「はあ!」

国司先生「だから太陽はとってもとっても大切なのね。太陽は遠い遠い星座の星に対して近いから熱くてまぶしいの。

それからもう1つ。影踏みしたりする影がどうしてできるかってことだよね?」

質問者「はい。」

国司先生「3年生だと“光と影”なんて理科の時間に教わった?」

質問者「教わりました。」

国司先生「そうだよね、あれ面白いねぇ。何で影ができるのか、どうしてかというと、太陽の光もそうだし電球の光もそうなんだけど、真っ直ぐに進むという性質があるんですよ。真っ直ぐ進む光を何かで遮ってしまうと、遮られた光はそこから先に届かないんですね。そうすると光が当たってない所は影になって境ができてしまうのね。それが影ができるということなの。」

質問者「はい。」

国司先生「だけどその影をよーく見ると、ぼやけてるのは観察したことある?」

質問者「ありません。」

国司先生「例えば黒い下敷きでもいいんだけど…下敷きで太陽を見ちゃ絶対だめだよ。下敷きでも本でもいいから、それで太陽の影を作ってみてください。そうすると影がピタッと真っ直ぐにならないの。ちょっとぼんやりしてるの。」

質問者「はあ。」

国司先生「それは光が少し回り込むっていう現象なんです。回折現象。だから光のことを調べて勉強すると、すごく奥深いの。

それから太陽の光って白っぽく見えるけど、虹ができるよね?」

質問者「はい。」

国司先生「青い光が混ざってたり赤い光も混ざってたりすることも、何となく分かってくるでしょう?」

質問者「はい。」

国司先生「光がどういうふうに進むのか、光が色に分かれちゃったりすることも、今度4年生になると面白いから、ぜひ研究してみるといいな。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○さんは太陽以外にも星とか興味があるんですか?」

質問者「えっと、あんまりない…(笑)。」

アナウンサー「あんまりなかった? でも今日をきっかけに、シリウスという星は○○さんが生まれた時にピカッと光った光が今ちょうど地球に届いて見えているということみたいですから…」

国司先生「ぜひぜひ生まれた時の光を見てください。ちょうど日が入ってしばらくするとシリウスは二番星で、南の空に見えます。」

質問者「はい。」

太陽まで1億5千万キロとはいっても、他の恒星に比べたら全然近いわけか。でも表面で6000℃もある太陽の熱が、地球では冬だと0℃以下になっちゃうのも不思議よね。

 

Q10 キャベツって、そのまま収穫せずに放

  っとくとどうなっちゃうのか?(小4女子)

 

アナウンサー「放っといたことはないんですね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「何でその質問を思いついたんでしょうか?」

質問者「家でキャベツを育てていて、もう食べちゃったんですけど、そのまま放っといたらどうなるのかなって思って。」

アナウンサー「なるほど、できたらだいたい食べちゃうから放っておくことってないですもんね。」

塚谷先生「キャベツ育ててる? すごいですね。毎年育ててるんですか?」

質問者「いいえ、今年が初めてです。」

塚谷先生「種から蒔いて育てた感じ?」

質問者「はい。」

塚谷先生「そしたらキャベツの葉っぱって、初めのうちは玉になってなくて、ふつうに開いてた時期もあったじゃないですか?」

質問者「はい。」

塚谷先生「だんだん玉になったんですよね?」

質問者「はい。」

塚谷先生「その玉がどうなるかという質問でいいですか?」

質問者「はい。」

塚谷先生「想像としては?」

質問者「んーと、そのまま枯れると思う。」

塚谷先生「そのまま枯れちゃう、ああそうか。でも種を蒔いたんでしょう? 種ができないといけないですよね?」

質問者「はい。」

塚谷先生「種はどこでできると思います?」

質問者「………えーっと…うーん…」

塚谷先生「キャベツはアブラナ科という仲間に入るので、菜の花とよく似た仲間になるんですけれども、ああいう花が咲かないと種ができないじゃないですか?」

質問者「うん。」

塚谷先生「花はどこから咲くと思います?」

質問者「えーっと……咲くとしたら真ん中から…」

塚谷先生「そうですよね。キャベツはああやって葉っぱが玉になっちゃってるから、花が咲きたくてもなかなか難しいんですよ。どうなるかというと、中で、玉の奥の方で花芽ができるのね。それで蕾ができて、ふつうの菜の花みたいに茎を伸ばして花を咲かせたいんだけど、周りが玉になっちゃっててがんじがらめじゃないですか?」

質問者「うん。」

塚谷先生「なのでどうなるかというと、弾けるの。」

質問者「はじ、ける。」

国司先生「おお、弾ける。」

塚谷先生「うん。中がパンパンになっちゃってどうしようもなくなって、最後にはボンッと弾けて、中から茎が伸びて黄色い花が咲きます。」

質問者「ああああ~。」

塚谷先生「黄色というか菜の花よりちょっと薄いクリーム色かな。花が咲いて、後はそこに虫が適切な花粉を運んでくれれば種ができて、その種を蒔けばまた○○さんが見たみたいに双葉が出て、葉っぱが出て、最後は玉になる。これを繰り返すわけ。なので、キャベツはもともと野生ではあんな玉にならなかったんですね。人間が玉になってる方がおいしいからってことで、しっかり玉になるものを品種改良して選んじゃったので、キャベツの方は本当は葉っぱを開いて楽に花を咲かせたいんだけど、もう玉がきつくてきつくてしょうがないので、最後は限界に達して葉っぱが弾けて、中から花が咲くということになるの。」

質問者「はい。」

塚谷先生「でもキャベツも玉になってる時に、時々揺すったりポンポンと叩いたりしてあげると、玉がほどけるのね。だからほどけるように管理してあげると玉にならないで、素直に中から花が咲いたりもします。」

質問者「うん。」

塚谷先生「でも玉になってないと、食べる時に食べにくいからね。」

アナウンサー「品種改良で玉になるように、葉っぱが丸まってくるように改良されたのが、今のキャベツであるということなんですね?」

塚谷先生「そうです。もともとの姿は…○○さん、冬の花壇で葉ボタンって見たことあるでしょう?」

質問者「葉ボタン、見たことあります。」

塚谷先生「あれがキャベツの初めの姿。」

質問者「初め?」

塚谷先生「あんな姿が本来の姿だったんだけど、あれの葉っぱが丸くなるやつがたまたま出てきて、柔らかくなっておいしくなったので、こっちがいいやって選んでるうちにキャベツみたいになっちゃったので、葉ボタンみたいに葉っぱが開いている方が本当なんですよ。」

アナウンサー「学校の花壇などによくある葉ボタンの形がキャベツの元々の形だったということなんですね?」

塚谷先生「種類としても同じなんですね。」

アナウンサー「その中から伸びてくる茎の長さはどのぐらいまで伸びて、花が咲くんですか?」

塚谷先生「葉ボタンと全く同じで、数十センチ伸びて…葉ボタンも放っぽっておくと今頃花が咲いてますけど、あんな感じになるんですよね。」

アナウンサー「○○さん、放っておくと真ん中からニョキニョキ茎が出てきて、クリーム色のお花が咲くんですって。もし来年育てる機会があったら、食べないのはもったいないかもしれないけど、観察してみるのもアリかもしれませんね。」

質問者「来年…やります。」

塚谷先生「(笑)」

アナウンサー「(笑)やってみて、また教えてくださいね。」

質問者「はい。」

 

Q11 ズグロモリモズの毒の原理を教えてく

  ださい。(小2男子)

 

アナウンサー「ズグロモリモズ。これは何で知ったんですか?」

質問者「本で知りました。」

アナウンサー「本で知った、それで毒があることも知った。」

質問者「うん。」

川上先生「はーいどうもこんにちは、川上でーす。ズグロモリモズなんですけれども、毒がある鳥って珍しいよね?」

質問者「うん。」

川上先生「日本には毒を持つ鳥はいないですけれども、毒を持ってる鳥がズグロモリモズ以外にもいるというのは聞いたことありますか?」

質問者「はい。」 

川上先生「どういう鳥がいるか知ってますか?」

質問者「カワリモリモズ?」

川上先生「ああ、そうですね! ズグロモリモズの仲間とか、同じ地域に住んでいる鳥たちには毒を持っているものが、今まで7種類とか8種類ぐらい見つかっているんですね。

このズグロモリモズという鳥の持っている毒ですけれども、それがいつ見つかったかは聞いたことあります?」

質問者「はい。」

川上先生「いつぐらいだと思います?」

質問者「1990年。」

川上先生「よく知ってますねえ!」

国司先生「(笑)すごーい。」

川上先生「じゃあどうやって見つかったか知ってますか?」

質問者「はい。」

川上先生「教えて教えて。」

質問者「…シカゴ大学の研究者が、熱帯雨林の調査中にズグロモリモズにひっかかれた。」

国司先生「おおお~…」

川上先生「正確にはズグロモリモズの調査をしていた時に…論文に書いてあったのはね、調査してた人の手に傷があったみたいで、それでちょっとピリッとしたということなんだよね。その大学の先生も変わった人だと思うんだけれども、その羽毛を口の中に入れてみたんだって。」

質問者「はい。」 国司先生「(笑)」

川上先生「舌の上に乗せてみたらピリピリして変だったと。それで調べてみたんだっていう話なんですよ。」

質問者「ふうん。」

川上先生「そこでホモバトラコトキシンという名前の毒が見つかりました。これはものすごい猛毒で、あんまり体の中に入れたら人間も死んじゃうようなすごい毒なんですよ。そんなもの、鳥だから毒なんてそんなにないだろうと口に入れたんだと思うけど、一歩間違うと大変なことになっていたと思います。」

国司先生「ふううん…」

川上先生「そのホモバトラコトキシンですけれども、どういう毒かというと、神経毒と言われています。神経毒というのは、人間とか動物の神経に作用して麻痺を起こしてしまう毒だと言われています。

じゃあその毒がいったいどこから来ているのか、ということなんだけど、どうやってその毒を作っていると思いますか?」

質問者「…うん…」

川上先生「分かんないよね?」

質問者「分かんない。」

川上先生「分かんないから質問したんだもんね(笑)。実は鳥は体の中で毒を作ることができません。じゃあどうやって手に入れてると思いますか?」

質問者「……キイロフキヤガエルの毒を使う?」

川上先生「ああーよく知ってるね!」

国司先生「ほおおおお。」

川上先生「キイロフキヤガエルも同じホモバトラコトキシンを持っているんだけど、ただ分布している所が別なんだよね。そうやって他からの毒を手に入れるのはすごく良いことで、フキヤガエルはどこにいるかというと、南米大陸の方にいるんですよね。ズグロモリモズニューギニアという別の所にいるんですよ。実はその地域にはホモバトラコトキシンを持った昆虫がいることが分かってます。」

質問者「ふうん?」

川上先生「それは甲虫と言って、カブトムシとかの仲間なんですけれども、ジョウカイモドキという仲間がこの毒を持っていて、確かズグロモリモズだったと思いますけど、ズグロモリモズが何を食べているかという調査をしたところ、その食べているものの中身からジョウカイモドキの仲間も出てきてるんですよ。絶対にそれだけかは分からないですけれども、毒を持っている昆虫を食べることで、その毒を体に溜めていると、今のところ言われています。」

質問者「はい。」

川上先生「じゃあ、体の中のどこに毒があるかという…さっき羽毛の話をしましたけど、どこにあるか知ってますか?」

質問者「体?」

川上先生「そう、体の内側。例えば内側のどこにあると思います?」

質問者「……皮の部分。」

川上先生「そう、皮にすごい毒があるんだよね。さっき羽毛もあるって言ったよね。羽毛とか皮膚にあるし、実は筋肉の中にもあるし、内臓の中にもあります。」

質問者「へええ。」

川上先生「その中でどこがいちばん毒が強いかを調べた例があるんだけど、その結果、皮膚とか羽毛の中に毒がたくさん入っていることが分かってます。それよりも筋肉とかは毒が少なくて、実は心臓とか肝臓にもちょっと毒が入っていることが分かってるんですけど、そこも少ないと言われてます。」

質問者「はい。」

川上先生「だから、体の表面に毒が多いんですよ。じゃあ次いくよ。毒って何のために持つと思う?」

質問者「身を守るため?」

川上先生「うん。2つあって、1つは身を守るため。もう1つは攻撃するため。例えば相手に毒を入れて、動けなくして食べちゃうということも、毒の使い方の1つだよね。でも身を守るというのも毒の使い方。じゃあ攻撃のためか守るためかを考えた時に、体の表面に毒があるのはどっちだと思いますか?」

質問者「…うーん…分かんない。」

川上先生「例えば鳥が何か食べる時に、攻撃するために使うのは、くちばしだったり爪だったりするよね?」

質問者「うん。」

川上先生「攻撃用だったらそういう所に毒を持っておくといいよね。ヘビなんかは咬んだらそこから毒が出てくるけれども、相手を弱らせることができて食べやすくする効果があります。」

質問者「はい。」

川上先生「でも、羽毛とか皮膚にあるということは、最初に言ってくれた“守るため”と考えられます。自分が食べられる時に、相手の口に入ったらピリピリする、それ以上食べると死んじゃうということになると、相手も食べなくなっちゃうから、身を守るための毒だと考えられています。」

質問者「はい。」

川上先生「というわけで、ズグロモリモズは食べ物から毒を得て、それで体を守ってるんだと考えられます。でも、その毒で自分が死なないのはすごいよね?」

質問者「はい。」

川上先生「実はズグロモリモズの仲間以外にも、毒を持っている鳥はいるんですけれども、それはヨーロッパウズラとかツメバガンとか別の例がありますから、そういうものも調べてみると面白いと思います。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君、分かりましたか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「すごく興味を持って調べてるのも分かりました。ただ鳥や昆虫に触った時にすぐに口に入れたりしないで、しっかり手を洗ってくださいね。どうもありがとうございました。」

質問者「はい。ありがとうございました。」

アナウンサー「しかし研究者の方というのは、すぐ口に入れて試したくなっちゃうものなんですね。」

川上先生「ええ、悪い癖ですね。」

アナウンサー「(笑)悪い癖。」

川上先生「ええ、気持ちは分かります。」

先生方「(笑)」

          ~8時台・9時台終了~

子ども科学電話相談 春スペシャル3/19(動物、科学、鳥、鉄道) 10時台~11時台

スペシャル3/19のジャンルは

 動物 成島悦雄先生

 科学 藤田貢崇先生

 鳥 川上和人先生

 鉄道 梅原淳先生

 

10時台最初のお友だち

質問者「○○です。6年生です。」

アナウンサー「今度中学生ですね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君の質問を教えてください。」

質問者「あ、すいません、女の子です。」

アナウンサー「○○さん! ごめんなさい。たいへん、申し訳ありません。」

質問者「いや大丈夫です。」

アナウンサー「はい(笑)。○○さんの質問を教えてください。」

Q8 ネコがイカやタコを食べるのですが、

  お腹をすぐ壊してしまいます。なぜです

  か?(小6女子)

 

アナウンサー「経験をしたんですね?」

質問者「私のおばあちゃんが猫を飼ってて、今飼ってる猫の前の猫が食べたらしいんですけど、なんか壊してしまったらしくて、違うテレビ番組でもやってて、それで何でなのかなって思って電話してみました。」

成島先生「おばあちゃんの所で猫を飼ってるんだ?」

質問者「はい。」

成島先生「○○さんのお家では飼ってない?」

質問者「はい。」

成島先生「おばあちゃんのお家に行くと、猫が寄ってくるんだね?」

質問者「はい。まだ小っちゃい頃は、猫パンチとかして警戒してたんですけど、この頃触れるようになったので嬉しいです。」

成島先生「ああ、だんだんお友だちだと思ってくれたんだね。よかったね。」

質問者「はい、ありがとうございます。」

成島先生「(笑)丁寧にやさしく接していれば、そのうち○○さんを大好きになるよ。絶対それは間違いない。」⇦先生方がふだん滅多に言わない「絶対」がここで使われる。動物と人間との関係を左右するのは人間だという重いメッセージを感じる。

質問者「分かりました。」

成島先生「ネコがイカやタコを食べてお腹を壊すということなんですけれども、僕たち人間はイカやタコを…まぁ好きな人や嫌いな人もいるけど、だいたいおいしく食べられますよね?」

質問者「はい。」

成島先生「○○さんは好きですか?」

質問者「えっと…好きです。」

成島先生「どんなふうにして食べるの?」

質問者「タコだとこの頃は刺し身にして食べると、いいかなと…この頃あんまり食べてないです。」⇦「この頃は」、冒頭の冷静な対応といい、大人の視点だ。

成島先生「(笑)そうですか、分かりました。どんな食べ方してもおいしいし、僕たちがイカやタコを食べてもお腹を壊すことは、まずないですよね?」

質問者「はい。」

成島先生「でもね、イカやタコという食べ物は、ネコにとっては非常に消化の悪い食べ物なんです。」

質問者「あっ、消化が悪い…!」

成島先生「だから基本的にネコにはイカやタコはあげない方が良いんです。お腹を壊すというのは、1つは消化が悪い。消化できないんだよね。もう1つは、特に生の場合がそうなんですけど、イカやタコの中にチアミンっていうビタミンを壊す物質が入っているんですね。チアミナーゼって言うんだけど、このチアミナーゼを食べて吸収されちゃうと、ネコの体の中にあるビタミンを壊しちゃうんですね。」

質問者「あ、そうなんだ。」

成島先生「ビタミンB1を壊しちゃうんですね。そうするとよだれが出たり、ふらついたりする症状が出てくるんです。」

質問者「ああ~、テレビで見たけど、“絶対あげないでください”しか書いてなくて…それでどうしてなのかなって思って。」

成島先生「ああ~なるほどね。よく質問してくれて、ありがとうございます。」

理由が分かれば納得できるし、猫を危ない目に遭わせずに済むもんね。「科学する心」とやさしさを持った素晴らしいお子さんだ。

 

成島先生「もう1つは、イカやタコに寄生虫が入ってることがあるんだよね。」

質問者「ああ~、寄生虫ですか。」

成島先生「アニサキスっていうんだけど、それを食べちゃうと、アニサキスがネコのお腹の中、腸管の中で出てきて、腸管をいじめるわけ。そうするとものすごく痛いんだって。人間も時たまかかることがあるんだよ。」

質問者「あ、そうなんですね。」

成島先生「ということで、イカやタコがネコにとって決して良くない食べ物だという理由が3つあるわけです。他にいろいろな食べ物があるわけですから…まぁ、ネコは基本的にお肉が好きな動物なんですね。だからお肉を中心にエサを用意した方が良いと思います。イカやタコはあげないことが、ネコを健康に飼う秘訣だと思いますよ。」

質問者「分かりました。」

アナウンサー「成島先生、消化が悪いのと、ビタミンを壊す成分が入ってるのと、寄生虫があるという3つですけど、そのどれか1つでもネコはやっぱりお腹を壊しちゃいますか?」

成島先生「そうですね。特に生は良くないみたいですね。だからといって、熱を加えれば、さっき言ったチアミナーゼは壊れるし、寄生虫も死んじゃうと思いますけれども、消化が悪いこと自体はあまり改善されないので、そういう意味でネコにイカやタコは与えないことが基本になると思います。」

質問者「あああ…。」

アナウンサー「○○さん、“ああ~”って、分かりましたね? だめなのは知ってたけれども、何でなのかを知りたかったので電話してくれたんですね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうもありがとうございました。」

質問者「ありがとうございました。」

成島先生「さよなら~。」

質問者「さよなら~。」

アナウンサー「だめなのは知ってても、なぜなのかを知りたい。良いことですね。」

成島先生「うん、そこを聞いてくれるのが良かったですね。」

 

Q9 鉄道の振り子式電車の仕組みを教えてく

  ださい。(小4男子)

 

鉄道ジャンルは初耳の言葉が多い。

アナウンサー「何で知りたいと思ったんでしょうか?」

質問者「図鑑に、“この電車は振り子式なのでカーブの時にスピードを落とさずに走れる”っていうのを見たので、何でだろうって思って。」

アナウンサー「なるほど、振り子式電車はカーブをスピードを落とさずに走れるところまでは知ってるけど、その理由が知りたい。良いですね。」

 

梅原先生「振り子式の車両の仕組みですね。まず、振り子というものを見たこととか、お家にあったりしますか?」

質問者「うん、科学館に…あります。」⇦愛知県にお住まいというお子さん、ひょっとして名古屋市科学館フーコーの振り子のことかな? 岩石・鉱物の西本先生に届いたファンレターには「フーコーの振り子を見ながらお昼ごはんを食べる息子さん」もいた。

梅原先生「そうですね、ロープとか紐とか糸に鉄の玉などがあって、それが吊り下げられて左右に揺れていますよね?」

質問者「はい。」

梅原先生「振り子式の車両、実際に車体がどうなってるかというと…だるまさんとか起き上がりこぼしっていうおもちゃは知ってますか?」

質問者「起き上がりこぼし?」

梅原先生「起き上がりこぼしっていうのは福島県の民芸品なんですけど、だるまさんとか下が丸いものがありますよね?」

質問者「ああ、はい。」

梅原先生「あれを倒そうとすると、戻ってきますよね?」

質問者「ああ、ユラユラ?」

梅原先生「コロンといって戻ってくると思いますけれども、振り子式の車両というのは、カーブを曲がる時に…カーブを曲がると遠心力…外側に飛び出してしまう力が働きますよね?」

質問者「うん、バスが急に曲がろうとすると体がウアーッて…」

梅原先生「そうですね。もちろん電車に乗っていてもその力はかかるんですけど、その力を使って、下が丸くなっているだるまさんみたいな車体がカーブの遠心力によって、カーブの内側の方にコロンと転がっていく…というか傾いていく車両なんですね。」

質問者「ふんふん。」

梅原先生「どういうことかというと、台車の上に大きな円形の筒とか大きな球がたくさんついていて、その上を車体が転がっていくんですね。」

質問者「転がる…。」

梅原先生「転がる、あるいはスライドするんですけど、本当は転がったら落っこちちゃうのでもちろん固定はされてますけど、そう動くようになっているんです。そうやってカーブを曲がる時の遠心力が強すぎるのを和らげて、その分、曲がるスピードを上げる仕組みなんですね。」

質問者「うん。」

梅原先生「カーブに制限速度があるんです。例えば半径300メートルとか400メートルの、ちょっと急なカーブが鉄道にはたくさんあるんですけど、そのぐらいだと制限速度は時速60キロなんですね。」

質問者「60キロ…。」

梅原先生「その速度を超えるとすぐ脱線するか、というとそうではなくて、実際はもっとスピードを出せるんですけど、乗り心地が悪くなってしまう。遠心力が強くなりすぎて、中でひっくり返ってしまったり転んでしまったり、窓枠にコップを置いていたら水がこぼれてしまうとか、あまり良くないので、そんなにスピードを出さないようにしてるんですね。

でも、振り子の車両で車体を内側に傾ければ、遠心力が弱められるので、車内に立っている人が転んだりもしませんし、」

質問者「水がこぼれたりもしない。」

梅原先生「そう。そういう仕組みなんです。」

質問者「ほおお…!」

説明をしっかり聞いて、しっかり理解して、しっかり感動するお子さん。こちらはその姿(見えないけど)に感動する。

 

梅原先生「じゃあ、ここまでの説明で、振り子はいったいどこに出てくるんだろう?ってなりますよね? どちらかというとだるま電車とか起き上がりこぼし電車…ちょっと通じにくいですけど、コロンコロン転がってる電車。実は、車体の中央くらいの所に、実際に糸から吊した振り子を置いておくと、そこが中心になって車体の下側が振り子のように揺れるから、という仕組みで名前をつけた人がいるんですね。」

質問者「車体の仕組み…」

梅原先生「車体の中心ぐらい、車体の中心というのは、特急電車だと通路になってると思いますけど、その辺りですね。そこが中心になって大きな紐が下に向かって下りていて、それで車体の床が振り子のように動く、というイメージだと思ってもらえばいいと思います。」

特急じゃなくても電車の真ん中はなるべく通路であってほしい。電車は乗り物であって人間を詰め込む箱ではないはず。

 

アナウンサー「一般的な列車とは明らかに構造が違うということなんですね?」

梅原先生「はい。一般的な列車は車輪にそのまま…」

アナウンサー「箱が乗っかっているイメージ。」

梅原先生「乗っていて固定されているので、カーブを曲がる時は当然、車体はどこにも傾かないんですけれども、」

アナウンサー「傾かずに遠心力だけがかかっていく。」

梅原先生「振り子式の車両だと、車体がカーブの内側の方に向かって曲がってきます。」

アナウンサー「線路と接する台車の部分と客室部分が離れるというか、振り子のように動くという解釈でいいですかね?」

梅原先生「はい。」

質問者「なるほど…。」

アナウンサー「それで遠心力がかかった時に反対側に傾けるから、カーブもスピードを落とさずにスムーズに曲がれると。」

質問者「なるほど。」

梅原先生「愛知県にお住まいということなので、たぶん中央線に」

質問者「しなの?」

梅原先生「そうです、しなの号がまさに振り子式の電車なので。」

アナウンサー「○○君は乗ったことはありますか?」

質問者「うん、あります。」

アナウンサー「乗り心地は…」

質問者「酔って中津川で降りました。」

アナウンサー「振り子電車って酔う人いますよね?」

梅原先生「実はそうなんです。最近は緩和されてますけど、それでもカーブでいきなり強く傾いてしまうので、ユラユラ揺れる感じがどうしても慣れない人は多いですね。」

質問者「ふんふん。」

アナウンサー「○○君は体験してたんだね。」

質問者「うん。」

梅原先生「車体の外側が持ち上がることになるんですけど、振り子式の車両は5度ぐらい傾くので、車体の幅を考えると、いちばん外側では30センチぐらい持ち上がってるんですね。」

質問者「30センチも!」

梅原先生「そうなんです、かなり傾いてると思ってもらうといいと思います。」

カーブでそれだけ傾けばその分、戻る時も傾くわけだから、酔う人はいるだろうな。お子さんはそれも体験して、質問することで理由も分かったんだね。素晴らしい「科学する心」だった。

 

Q10 望遠鏡や双眼鏡はなぜ遠くが見えるの

  ですか? それと、水の中でも同じよう

  に見えるのかを…。(学年不明、女子)

 

アナウンサー「望遠鏡や双眼鏡は何で遠くが見えるのか、それを水の中で使ってもちゃんと見えるのか、ということですね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「双眼鏡や望遠鏡は持ってるんですか?」

質問者「ないです(笑)。」

アナウンサー「でも見たことはある?」

質問者「はい。」

藤田先生「双眼鏡とか望遠鏡は、確かに遠くを見るためのものなんですけど、天体望遠鏡を使ったことはありますか?」

質問者「ないです。」

藤田先生「近くに科学館とか天体観測できる場所はありますかね?」

質問者「あります。」

藤田先生「今度行った時にぜひ使わせてもらうと良いと思いますけど、双眼鏡と望遠鏡って実は大きな違いが1つあるんですよ。望遠鏡は、実は上下逆さまに見えてしまうんですね。虫めがねで遊んだことはありますか?」

質問者「はい。」

藤田先生「虫めがねを持って遠くの風景を見たら、ひっくり返って見えますよね? やったことあります?」

質問者「知りません、分からないです。」

藤田先生「大きめの虫めがねの方が分かりやすいと思いますけど、それをぜひやってみてほしいですけど、双眼鏡も望遠鏡も、基本的にはレンズが2枚ついているんですね。1つは目のすぐそばにあるものと、遠くの方にあるものと1枚ずつ、2枚のレンズでできています。」

質問者「はい。」

藤田先生「遠くにあるレンズが何をしてるか、とても簡単に言うと、広ーい部分から光を集めてくるんですよ。見ようとしている部分の全体の光を、外側のレンズから集めてくるんですね。その遠くから集まってきた光が集まる所が1カ所あるんですけど、その1カ所をより大きく見ようとして、手前のレンズがあるんですよ。広い部分の光をたくさん集めてくれるから、遠くのものが大きく見えることになるんですね。」

質問者「はい。」

藤田先生「遠くのものをわざわざ拡大して、遠くからいろんな光が来たのを手前の接眼レンズで大きくして、見えるようにしているということになるんですね。

これ、言葉で言うのがなかなか難しいんですけど、2枚の虫めがねを使って、1枚を少し遠くにかざして、もう1枚を手元に持ったきて、2つの距離を近づけたり遠ざけたりすると、はっきり像が見えるところがあるんです。そういう実験をぜひ、この春休みの間にやってみて、こんなふうに見えるんだっていうのを実感してほしいですね。

望遠鏡は今言った通り逆さまに見えちゃうんですけど、双眼鏡は逆さまに見えるとちょっと具合が悪いですよね? ふつうに見たいものなので。」

質問者「はい。」

藤田先生「2つのレンズの間に、プリズムという光の向きを変える装置を入れて、人間が見たものと同じように見える像を、双眼鏡では見せてくれるというわけです。…ここまでは大丈夫ですか?」

質問者「はい。」

藤田先生「ちょっと難しかったけどね、ぜひ虫めがねで実験してみてください。」

質問者「はい。」

藤田先生「で、“水の中でも同じように見えるんですか?”という質問でしたが、これは見えます。」

アナウンサー「ほう。」

藤田先生「見えるんですが、ふつうの双眼鏡を使ってしまうと双眼鏡が壊れてしまうので。中に水が入ってきて壊れちゃうので、水中で使える双眼鏡を買わないとだめなんですね。そういう双眼鏡が別に売ってますので…防水ってだけじゃなくて、水中でちゃんと使えるものを使わないとだめということなんですけどね、もちろん水中でも同じように見えます。」

アナウンサー「○○さん、大丈夫ですか? 望遠鏡や双眼鏡の見える理屈は分かりましたか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「水の中でも防水であれば…」

藤田先生「水中で使えますと謳ったものですね。」

アナウンサー「水中で使える双眼鏡であればちゃんと見えるということです。」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうもありがとうございました。」

質問者「ありがとうございました。」

アナウンサー「また質問があったら電話をしてきてくださいね。さようなら。」

質問者「さよなら。」藤田先生「さよなら。」

アナウンサー「レンズの仕組みなんですね。」

藤田先生「そうなんですね。光はなかなか言葉で説明しにくくて(笑)、凸レンズを使うので光を一点に集める仕組みですよね。」

アナウンサー「虫めがねで太陽の…火をつけて…」

藤田先生「燃やすのと同じですね。広いところの光を一点に集めてくるのが外側。その集めた所に結ばれた像を大きく見せるのが手前側の接眼レンズの役割、ということになっているんですね。」

天文・宇宙の国司先生が子どもの時に手作りした望遠鏡も同じ仕組みってことよね。

 

Q11 サギは飛ぶ時になぜ脚を伸ばして飛ぶ

  のかです。(小6男子)

 

アナウンサー「サギが飛んでいる姿を近くで見ましたか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「他の鳥とやっぱり違うなって感じたのかしら?」

質問者「はい。」

川上先生「はーいどうもこんにちは、川上でーす。サギが飛ぶ時の姿を見て、脚が後ろに伸びているのを見たということですよね?」

質問者「はい。」

川上先生「空を飛ぶものとして、例えば飛行機。乗ったことありますか?」

質問者「はい。」

川上先生「飛行機に乗ってると分からないんだけど、飛行機が飛び立つところを飛行場で見たことはありますか?」

質問者「はい。」

川上先生「飛行機って脚があるかな?」

質問者「ない、です。」

川上先生「ないように見えるけれども、地上に降りている時は? どうやって降りてると思う?」

質問者「タイヤみたいなものが…」

川上先生「そうそうそう! タイヤが出てるよね? あのタイヤが出てるのを、飛んでる時ってどうしてると思う?」

質問者「えっと、中に入れとる。」

川上先生「はい、正解です。」

この話を聞いてから飛行機が渡り鳥に見えてくるようになってしまった。

 

川上先生「何のために入れてるかが今度は重要になってくることなんだけれども、次にサギについて考えてみたいんですけれども、“何でこうなってるんだろう”って考える時は、“そうでなかったらどうなんだろう”と考えてみるのがすごく良いと思います。」

質問者「はい。」

川上先生「サギが脚を曲げて飛んでいると、いったいどうなっちゃうんだろうっていうことを考えてみようと思いますけれども、サギの脚の特徴って何があると思いますか?」

質問者「長い。」

川上先生「長いよね? じゃあ、その脚の長いサギが飛ぶ時に脚を曲げて飛んでると、いったいどういうことが起きると思う?」

質問者「邪魔になって飛びにくくなる。」

川上先生「そうだよね! どう考えてもあれ、邪魔だよね。僕もそう思います。たぶん邪魔さにもいろいろあると思うけれども、1つは翼を動かす時に邪魔になるかもしれないし。

じゃあ、飛行機のタイヤの場合は、何でしまっておくと思いますか? 飛行機のタイヤは下側についてるから、翼も別に動かさないから、飛ぶ時の邪魔にはなかなかならないよね?」

質問者「ああ…当たっ…当たる?」

川上先生「でも飛んでる時って、なかなか物に当たらないよね?」

質問者「はい。」

川上先生「でも、当たるというのは正解です。何に当たるかというと、空気に当たっちゃうんだよね。」

質問者「あっ…。」

川上先生「空気抵抗って聞いたことありますか?」

質問者「はい。」

川上先生「例えば紙飛行機を作る時も、紙飛行機の後ろ側に何かヒラヒラとつけてあげても大丈夫だけれども、下側に何か飛び出したものをつけちゃうと、たぶん飛びづらくなっちゃうよね?」

質問者「はい。」

川上先生「空気抵抗があると空気にぶつかっちゃって、それだけ飛びづらくなるから、前から空気がうまく後ろに流れていくようにしてあげた方が良いんだよね。そうすると、サギの脚はとても長いので、曲げるよりも後ろに伸ばした方が抵抗が少なくなるんだと思います。」

質問者「ああ…。」

川上先生「でも、実はね、鳥の飛ぶ時の脚を見てみると、意外と伸ばして飛んでる鳥は多いんですよ。カモとかカモメとかいろんな鳥がいると思うけど、そういう鳥も脚を伸ばして飛んでます。」

質問者「へええええ。」

川上先生「ただし、飛ぶ時にその脚を羽毛の下に隠してあったり、そんなに長くないから隠すことができて目立たなかったりするんだけれども、スズメの仲間とかでは脚を曲げて羽毛の中に隠すんですよね。だから、もし羽毛の下にきちっとしまえるぐらい脚が短ければ曲げてもいいけど、脚が長いと羽毛の中に完全にしまうことはできないので、後ろに伸ばしてるんだと考えられます。」

質問者「へえええ。」

川上先生「でもね、実は同じ種類でも、伸ばしてたり折り畳んでたりすることもあります。それは何でかというと、…○○君、ズボン履いてる?」

質問者「はい。」

川上先生「ズボンを履いてる時と履いてない時って、例えば冬場に何が違うかな?」

質問者「寒さ。」

川上先生「その通りです。脚を出してると寒くなっちゃうんだよね。だから寒い所では羽毛の中に脚をしまうために曲げて飛んだり、暖かい所では脚を伸ばして飛んだり。カモメとかカモはそういうことがあったりしますね。」

質問者「はい。」

川上先生「だから脚を羽毛の中に入れるかどうかは、体温を保つためということと、空気抵抗を減らすためということがあると思います。」

質問者「ありがとうございます。」

川上先生「いろんな鳥がいて脚を伸ばしたり曲げてたりすると思うので、種類によってどう違うのかということも見てもらえればと思います。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君、分かりましたか?」

質問者「はい。」

鳥の脚には羽毛がないから冷える。ツルとかサギが片脚立ちしてるのは、片脚だけ羽毛の中にしまって温めているからっていうのも川上先生の解説で聞いたような。

 

Q12 どうして電車の横にモハとかクハとか

  がカタカナでつくんですか?(小3男子)

 

アナウンサー「アア…キマシタ。気になってますか?」

質問者「はい。」

梅原先生「モハとかクハのカタカナは主にJRの在来線…JR四国は今はカタカナでつけなくて数字だけなんですけれども、埼玉県でしたら京浜東北線とか武蔵野線がJRですね。埼京線川越線もそうですね。そういう電車がモハとかクハってついてると思います。

これはどうしてかというと、今の全国の電車のほとんどが何両か連結して走っていますよね?」

質問者「はい。」

梅原先生「お近くの埼京線とか京浜東北線だと10両繋げていたり、宇都宮線高崎線だと15両繋げていると思うんですね。

実はこれらの1両1両は、全部同じではないんですね。同じ車両が15両繋がっているのではなくて、1両1両に役割があるんですね。役割があったり造りが違っている。その区別をつけるためにカタカナで、どんな種類の車両かが分かるようにしているんですね。」

質問者「はい。」

梅原先生「例えば質問にあったモハですけど、前の“モ”は、モーターがついている電車ですよということで、モーターの“モ”という意味なんですね。」

質問者「へええ。」

梅原先生「“ハ”というのは、普通車という意味なんですね。昔は一等車、二等車、三等車があって、イ、ロ、ハで区別していたんですけど、それの三等車が今の普通車になったので、“ハ”とついているんです。

クハっていうのがありますけど、“ハ”はさっきの普通車で同じですね。“ク”は何かというと、運転室がついている車両という意味なんです。“ク”の語源は実はよく分かっていなくて、駆動ではないかとも言いますけれども、そういう意味です。」

質問者「はい。」

梅原先生「その他にも電車にはいろんな種類があって、運転室もついているしモーターも搭載している車両は“クモ”と言って、それが普通車だったら“クモハ”ですね。あるいは、モーターも運転室もない車両があって、これは“サ”と言うんですね。これも語源がよく分からないですけど、たぶん“サブ”とか、そういう意味だと思うんですけど。あとグリーン車も、高崎線とか宇都宮線にはついてると思いますけど、これは“ロ”。しかも宇都宮線とかのグリーン車は“サロ”という区別をつけているんです。」

質問者「へええ。」

梅原先生「ここまでだったら鉄道のいわゆる一般的な知識ですけど、どうしてこんなふうに電車はいろいろ種類が違っているのか、これを科学的に考えると、昔、電車が発明された時は…路面電車って知ってますか?」

質問者「知ってます。」

梅原先生「東京に都電がありますよね? あれは1両で走っていて、電車の前と後ろに運転室がついていて、モーターもついている。昔はこういう電車が当たり前で、今の山手線とか京浜東北線が走り出した時も、前後に運転室もモーターもついている電車を何両も連結していたんですね。

実はニューヨークの地下鉄もちょっと前まではそうなってたんですけど、よく考えたらこういう電車を10両も作っていると、運転室ばっかり、モーターばっかりで、だんだん勿体ないですね。無駄が多くなったり、人が乗ることができない場所がたくさんできてしまったりして、じゃあ役割を分けましょうということで、運転室は先頭の車両といちばん後ろの車両だけにあればいいとか、よく考えたらモーターも力が強いから、例えば10両編成の京浜東北線とか埼京線は6両にしか今はモーターがついていなくて、あとの4両はモーターがない車両とか、そういうふうに役割を分けることができたんですね。」

質問者「はい。」

梅原先生「実はこれは、電車のいちばん大きな特徴で、動力とか設備を…設備を分けることは他の種類の車両でもできますけど、動力のついてるところを分けることができたのは、電車にとってとても大きな特徴です。日本でも貨物列車とか、海外は特に多いんですけど、機関車って見たことありますか?」

質問者「はい。」

梅原先生「機関車って、とにかく大きな動力がついてる車両が1両だけあって、それでトレーラーになっている客車とか貨車を引っ張っていくんですけど、機関車の力がどんどん強くなっていて、海外ではこれで時速200キロぐらい出している機関車があるんですね。

でも、日本でそんなに大きな機関車を作ってしまうと…重さが200トンぐらいになっちゃうんですけど、日本は地盤があまり強くないので、そんなに重くなると線路が支えられないんですね。なので軽くしましょう、軽くするためには動力を積んでいる車両を何両か繋げて、力を分ければいい。その代わり全部足したら機関車と同じぐらいのスピードとか、機関車よりも多くの力が出せるようにしたんですね。

その結果いろんな種類の車両ができたから、カタカナで区別しようということになったんです。」

質問者「へえええ。」

梅原先生「実は新幹線も同じですけど、新幹線だけはカタカナを使わないで数字だけで区別してるんですね。数字が何かっていうのは…(笑)何かの本を見てくださいとしか言えないですけど、新幹線も全く同じ仕組みで、モーターを積んでる車両とそうでない車両、運転室は前後にしかついてないというふうに分かれていて、それで時速300キロ、320キロというスピードを出しているんですね。」

アナウンサー「車両の役割を数字とかカタカナで表現しているということですね。ちなみにカタカナの並びでいちばん多いのは3文字ですか?」

梅原先生「2文字ですね。モハ、クハ、サハがいちばん多くて、運転室とモーターがついている車両でクモハというのがありますけど、これは逆に少ないですね。グリーン車だとサロ、クロというのが多いですけど、グリーン車自体が少ないですから。」

アナウンサー「4文字、5文字並ぶことはないですか?」

梅原先生「実は非常に特殊なんですけど、サンライズという寝台列車があるんですけど、ここに“サロハネ”というのがあって、」

アナウンサー「そんなにつく…(笑)。」

梅原先生「サはモーターがついてない車両、最後の“ネ”っていうのが寝台車という意味なんです。ロはA寝台車、ハはB寝台車で、要するにA寝台とB寝台が一緒についてる車両という意味で4つもついているんですね。」

質問者「へええ。」

アナウンサー「○○君、分かりましたか?」

質問者「はい。」

 

Q13 どうしてネコは魚が好きなんです

   か? あと、どうしてネコは夜起きて

   いて朝は寝ているんですか?(6才男子)

 

アナウンサー「お家で猫を飼ってるの?」

質問者「はい。」

アナウンサー「何匹飼ってるのかしら?」

質問者「4匹飼っています。」

アナウンサー「4匹? たくさん飼ってるんだね。」

成島先生「最初の質問、どうしてネコはお魚が好きなのか、ですね。○○君のお家で飼ってる猫4匹は、みんな魚が好きなんですか?」

質問者「はい。」

成島先生「魚以外のご飯をあげたことはありますか?」

質問者「………」

成島先生「魚しかあげてない?」

質問者「………」

アナウンサー「○○君、お魚以外で猫ちゃんが喜ぶ食べ物は何か知ってるかな?」

質問者「キャットフード。」

成島先生「(笑)キャットフード! そうだよね。キャットフードはいろんな栄養が混じってて、栄養的にはとっても良いご飯なんだよね。ネコはお魚が好きなんですけど、これは日本の…日本って分かるかな? 僕たちが住んでいる国が日本って言うでしょう? 日本は周りが海に囲まれていて、お魚が手に入りやすい国なんですね。だからネコのご飯に何をあげようかと考えた時に、身近にあるお魚をあげることが広く行われているんです。

でも、よその国に行くとちょっと違うんだ。もちろんキャットフードを与える国もあるでしょうし、ネコは本当は動物のお肉が好きなんだよね。もちろんお魚も好きですけど、ネコは本来お肉が好きなんだ。だから牛とか豚とか鶏とかあるでしょう? ああいうお肉の方がネコの体には合っているんです。

それでね、お魚だけを与えていると、お腹の中の脂肪が固まっちゃって病気になることがあるんです。」

質問者「はあ。」

成島先生「だから、もし○○君のお家でお魚だけあげてるとしたら、お魚はあまりあげないでキャットフードを中心にした方が、健康のためには良いと思いますよ。」

質問者「はい。」

成島先生「もう1つの質問、どうしてネコは昼寝しているのに夜に元気なのか。○○君はどう? 夜はちゃんと寝てるかな?」

質問者「はい。」

成島先生「何時に起きるの?」

質問者「………6時。」

成島先生「早起きだねえ、素晴らしい! 寝るのは何時?」

質問者「………」

成島先生「お布団に入るのは何時頃ですか?」

質問者「………」

アナウンサー「毎日違うのかな?」

成島先生「(笑)8時とか9時には寝るのかな。○○君は昼間、お日様が出てる間は一所懸命遊んだりしてると思うけど、夜になると眠くなっちゃうよね?」

質問者「はい。」

成島先生「人間みたいな動物は、昼に活動するように作られているんですね。ネコは、今は人間に飼われていますけど、元々は夜に狩りをする動物だったんですよ。夜だと敵から見えにくいという大きな理由があって、獲物のそばに寄っていっても獲物が気がつかなくて、獲物を捕まえやすいという良い点があるわけ。それで、小さな動物を倒すネコのような動物は、夜に活動することが多くなったんですね。」

質問者「はい。」

成島先生「もっともっと昔まで考えちゃうと、うんと昔はね、僕たちのご先祖様は恐竜のいる時代に生きてたわけだよね。恐竜って知ってるよね?」

質問者「はい。」

成島先生「恐竜は昼間に活動してるので、自分たちの命を守るためには、やっぱり昼間に活動できないわけ。自分たちの命を狙う恐竜が寝静まった夜にやっと活動するという、私たちのうんと昔のご先祖様の性質がずっと続いているんだね。ネコももちろんその中で命を繋げてきたので、ネコは夜に狩りをするために活発で、昼間は狩りをしないで休んでるということになるんだ。」

質問者「はい。」

アナウンサー「分かるかな? 夜の方が活動してるから、昼間は寝てることが多くても夜の方が元気と。」

成島先生「昼間は寝てエネルギーを蓄えておいて、夜に獲物を捕まえるために活動する。夜の方が見つかりにくくて獲物を捕まえやすいということなんだよ。反対にネコを襲うような大きな動物…日本には今いないですけど、そういう動物からも逃げやすい。暗くて見えにくいから襲われにくいということもあって、夜に活動するんだ。」

アナウンサー「大丈夫かな?」

質問者「はい。」

恐竜から生き延びようとして哺乳類が獲得した夜行性が、恐竜がいなくなった今も残ってるわけか。人間も夜型の人はいるし。恐竜の恐ろしさがこういう形で分かるような気がする。

 

Q14 どうして静電気は痛いの?(5才男子)

 

アナウンサー「パチッときて痛いなと思った時があった?」

質問者「うん。」

アナウンサー「どんな時でした?」

質問者「すべり台のとってもつとき。」

藤田先生「○○君って、前、バターとチーズを聞いてくれた人?」

質問者「うん。」

藤田先生「(笑)ンフフフフ、そうですか。」

1/26のQ5か! 藤田先生からバターを手作りしてみてって言われたの、試したかな? 今回も生活感が伝わる質問で楽しいよ。

 

藤田先生「電気は2種類あるんですよ。プラスという電気とマイナスっていう電気と2種類あるんですね。ここまではいい?」

質問者「うん…」

アナウンサー「いきなり難しいですよ、5才の子に“電気は2種類ある”ってなかなか(笑)。」

藤田先生「(笑)難しかったかな? そのプラスとマイナスがぶつかると電気が流れちゃうんですね。○○君の体にはプラスの電気が集まりやすくて、すべり台とかはマイナスの電気が集まりやすいんですよ。○○君がすべり台の金属にパッと触れた時に、そこで電気が流れて“痛い”ってなるんですね。なぜ○○君が痛みを感じるかというと、それは電気が流れてるから、ということになるんですね。分かった?」

質問者「うん。」

藤田先生「でね、痛いのは嫌ですよね?」

質問者「うん。」

藤田先「どうやったら痛くないかというと…まぁ痛いことは痛いんだけど、ちょっと工夫するとまだ我慢できるかなっていうぐらいになるんですね。

○○君、すべり台の取っ手とか金属のドアに触る時に、きっと指先で触ってますよね?」

質問者「うん。」

藤田先生「手の平と指を比べたら、指先の方で触ってるんじゃないかと思うんですよ。どうでしょう?」

質問者「………」

藤田先生「あれ(笑)?」

質問者「ワカンナイ。」

アナウンサー「手でベチャッて触るか、指先でちょこっと触るかなんだけど。」

質問者「………」

藤田先生「あんまり考えてないかもしれないですね。」

アナウンサー「気にしたことないかな?」

質問者「………」

藤田先生「実は指って、すごく敏感なんですよ。ちょっとしたことでも指は感じちゃうんですね。静電気が起きやすいのは空気が乾燥してる冬だから、金属に触る時は恐る恐る、指先でちょっとずつ触ると、たぶんすごく痛いんですよ。」

質問者「ふううん。」

藤田先生「手の平でバッと触った方が痛くない。手の平は指先に比べると、そんなに感じにくい所だから、なるべく手の平で触った方が静電気の痛みはないかと思います。

○○君の“どうして静電気は痛いの?”というのは、体を電気が流れてる瞬間なので、それを痛いと感じちゃうというですね。いいかな?」

質問者「うん。」

アナウンサー「○○君の体の中にも電気が流れるんだって。その瞬間パチッというのが“イテテ”ってなるから、そっと触るよりもベタッと触った方が痛くないということですか?」

藤田先生「指先を使わないで手の平使った方が痛くないかもしれない。」

アナウンサー「やっぱり冬の方が静電気は…」

藤田先生「そうですね、空気が乾いてる時期の方が静電気が多いので、もうちょっとの辛抱ですかね。」

アナウンサー「○○君、すべり台の取っ手を持つ時も、指先でそーっとじゃなくて手の平でペチャッと持った方がパチッとこないかもしれないって。」

質問者「うん。」

アナウンサー「それで遊んだ後はしっかり手洗いをしてくださいね。」

質問者「はあい。」

アナウンサー「分かりました?」

質問者「うん。……ったよ。」⇦うまく聞き取れないけど「作ったよ」とも聞こえなくもない。バターを作った報告かもしれない…けど次の質問に繋ぐ進行上スルーされたようで残念。

藤田先生「ありがとう(笑)。」

 

Q15 鳥は恐竜の子孫なのに、なぜ恐竜と言

  わないか?(学年不明、男子)

 

アナウンサー「うーん、今、川上先生の目がギョロッとしましたね。どんな時にそれを思ったのかしら?」

川上先生「(笑)」⇦かみ殺してる笑いが不気味。

質問者「図鑑を読んでる時に、なんか、名前が違ったから不思議に思った。」

川上先生「はい、どうもこんにちは、川上でーす。○○君は鳥と恐竜、どっちが好きですか?」

質問者「恐竜。」

川上先生「恐竜が好きですかー、はい、分かりました。確かに鳥は恐竜から進化してきたっていうのをよく知ってましたね。」

質問者「はい。」

川上先生「それはたぶん本当のことです。でも、そのことが分かったのって、いつぐらいか知ってますか?」

質問者「アーケオプテリクスが発見された時。」⇦始祖鳥を学名で即答。恐ろしい。

川上先生「あっ、いいねえ! アーケオプテリクスが発見された時に、鳥の形と恐竜の特に脚の形を研究した人がいて、これはすごく似てるから、鳥は恐竜から進化してきたんじゃないかと最初に言われました。それが1800年代のことですね。150年ぐらい前です。

でも、その後でそうじゃないと言われたんですよ。それでしばらくは、やっぱり鳥は恐竜から進化してきたんじゃないんじゃないか、とずっと考えられていました。」

質問者「はい。」

川上先生「100年ぐらい経って1960年代、今から60年ぐらい前になって、もう1回、やっぱり鳥は恐竜から進化してきたんじゃないかと言われるようになって、いろいろな研究がされてきました。それで1996年に初めて恐竜に羽毛があることが化石で見つかって、いろいろな証拠がどんどん見つかって、今では鳥は恐竜から進化してきたということが分かりました。」

質問者「はい。」

川上先生「というわけで、みんなが本当に鳥が恐竜から進化してきたんだということを、絶対にそうだろうと思うようになったのは、実は最近の数十年間のことなんですね。

じゃ、恐竜という言葉がいつ生まれたのかを知ってますか?」

質問者「えーっと、イグアノ…イグアノドンじゃないかな?」

川上先生「あっ…すごいね! よく知ってるね! “恐竜”という名前は、化石が見つかってから呼ばれるようになったんだよね。その名前がつけられたのが1842年です。だから今から200年も経ってないんですよね。180年ぐらい前にリチャード・オーウェンという人が“恐竜”という名前でそれを呼ぶことにしました。というわけで歴史としては恐竜という言葉自体、まだ百何十年しか経ってない言葉です。」

質問者「はい。」

川上先生「それに対して鳥というグループは、昔から“鳥”と呼ばれていたんだよね。もう2000年ぐらい前から鳥の仲間は世界中で鳥と呼ばれていたわけですけれども、そうすると、その鳥に対して、今恐竜の仲間だと分かったからって、わざわざ恐竜と言い直す必要がなかった、ということもあります。鳥というのは1つのグループとして世界にいるので。“鳥”って呼びやすいですよね。」

質問者「はい。」

 

川上先生「ちょっと難しい話になっていくんだけど、今陸上にいる動物の中で…脊椎動物って分かりますか?」

質問者「はい。背骨がある動物。」

川上先生「そうそう、背骨がある動物。これを分類学という学問の中で分けるとどういう仲間がいるかというと、知ってますかね?」

質問者「哺乳類、爬虫類、鳥類…あと…は両生類。」⇦魚類は?って思ったけど川上先生「陸上」って限定してた…安直だった。

川上先生「当たりです! その4つだよね、全部正解。そうやってグループ分けをしてきたんだよね。そのグループでそれぞれちゃんと特徴があるから分けられますよとやってきた。というわけで、そのグループを難しく言うと、“類”じゃなくて“綱”って言うんですよ。鳥は鳥類じゃなくて鳥綱、哺乳類は哺乳綱、爬虫類は爬虫綱、両生類は両生綱という言い方をするんですけれども、現在生きている動物については、脊椎動物はこの4つに分けましょうという分類上のルールがあります。だから現代の生物を相手に言う時は鳥綱、すなわち鳥の仲間なんだという、これは元々の分類学のルールで決まっているから“鳥”って呼ぶんだと思ってください。」

質問者「はい。」

川上先生「実は難しいのは恐竜なんです。恐竜は、今言った4つのどれに入ると思いますか?」

質問者「爬虫類。」

川上先生「爬虫類だよね。じゃ、恐竜が爬虫類だった、鳥が恐竜だったら鳥は何類になると思います?」

質問者「爬虫類。」

川上先生「でも鳥は爬虫類じゃなくて鳥の仲間だ、鳥類なんだと現代では言われているわけですよね。そう分けるようになっています。」

質問者「はい。」

川上先生「実は鳥というのは恐竜がいなくても、ワニの仲間から進化してきたことが分かっていました。だから、鳥というのはグループとしては大きくは爬虫類から進化してきたことが分かっていたんですよ。でも明らかに形や性質が違うから、鳥は別に分けることになっていて、鳥類のことを爬虫類だと言う人はいないですよね?」

質問者「はい。」

川上先生「言わないよね。そういう1つのグループの中でまとまりがある、ここから先は全部同じグループだよというのを単系統と言います。ちょっと難しい言葉になってごめんね。爬虫類の仲間というのは、爬虫類の祖先を考えると、その祖先から進化してきた全てではなくて、そこから鳥を除いたものを爬虫綱と呼んでいるわけなんだよね。」

質問者「はい。」

川上先生「そういうことが起こっちゃうんです。だから恐竜というのを考える時に、確かに鳥は恐竜から進化してきて、最近は“鳥は恐竜の一部なんだ”という言い方をするようになったんですけれども、これをどう分類するかはとても難しくて、現代の分類学の中で鳥を鳥類か爬虫類かで分けていく中で、恐竜が爬虫類だとするのであれば、鳥は恐竜から進化してきたけれども恐竜そのものではないグループだ、というふうに考える方法もあると思いますし、いやいや恐竜の一部だよ、まさに恐竜だよと考える場合もある。でもそうすると、そこで鳥類なのか爬虫類なのかが分からなくなっちゃう。ここをどっちにするかというのは、人間がみんなで話し合って決めるしかないんですけれども、そこは実はまだちゃんとどっちにするか議論がされてないんです。話し合いがされてないんです。」

質問者「はい。」

川上先生「だから、もしかしたら将来は“鳥”、“鳥類”がなくなって、全部爬虫類に含めて“だって恐竜なんだもん”っていうことになっちゃう可能性もあるし、“いやいや、鳥は先に鳥の仲間だと決めていたから、むしろ恐竜を鳥に含めたらどうですか?”ってなるかもしれないし、“いやいや恐竜と鳥は分けましょう”、“確かに恐竜から進化してきたけれども全然別の性質を持っているんだから、恐竜までは爬虫類にして、鳥だけは鳥類にしましょう”ってことになるかもしれないし、そこは実はまだちゃんと決まってないんです。

だから今のところは、鳥は昔から鳥と呼んできたので“鳥”と呼んで良いんじゃないかなと思います。その方が便利でしょう?」

質問者「うん。」

川上先生「こういう名前をつけるルールとか分類をするルールというのは、人間が便利なように決めてきたんですね。だからいちばん便利な方法で呼べばいいんじゃないかなって思います。…ちょっと難しくなっちゃったけど、だいたい分かりました?」

質問者「はい。」

アナウンサー「すると、動物を分ける分類学の歴史と、鳥が恐竜から進化してきたのかどうかの学説が決まってくる過程の時差というか時間が違うから、呼び方も今違ってる状況にあるということですかね?」

川上先生「そうですね。元々分類というのは現在生きている生物に対してどうやって分けるか、ということでされてきたんですね。その分類と、進化の歴史…何が何から進化してきた…系統と言うんですけれども、分類と系統というのは非常に似ているんですけど、系統を元にして分類をすることはよくあるんですけれども、同じではないんですね。系統は本当に自然の中にあるもの、どうやって進化してきたかがあるもの、それに対して分類は、それを分かりやすく人間が名前をつけていくものなので、これは人間側の都合だと思ってください。」

アナウンサー「○○君、分かりましたか?」

質問者「はい。」

難しい!! 鳥が恐竜から進化したことが分かってから話がややこしくなってるのは何となく分かった。こんな複雑な解説まで出てくるのは恐竜キッズが恐竜の名前以外の知識も幅広いから。恐竜の先生が「今の動物を参考にする」って繰り返し言ってきた成果だろうな。

 

Q16 0系は何で丸いのですか?(小1男子)

 

アナウンサー「0系というのは新幹線のことかしら?」

質問者「はい。」

アナウンサー「他の新幹線とは違うなと思ったのかな?」

質問者「はい。」

梅原先生「まず0系というのは、昭和39年に東海道新幹線が最初に開業した時から走っていた車両で、最終的には山陽新幹線で2008年に引退したので、今から12年前に見ることができなくなったんですけれど…小学1年生ですね? 0系が走ってるのは見たことないですね?」

質問者「はい。」

梅原先生「でも、あちこちの博物館に保存されていますし、模型とかでもたくさん出回っています。

0系は全体的に丸っこくて、確かにずんぐりむっくりした先頭部分なんですけれども、“丸いところ”ってどこですか?」

質問者「丸いところはいちばん先頭の1号車。」

梅原先生「そうですね、先頭の鼻先の部分ですよね。あそこ丸くなってますよね? そこが何かというのは置いといて、まず新幹線を日本で初めて走らせることになって、当時のスピードは時速210キロだったんですけれど、その頃は在来線でも時速110キロでしか走っていませんでしたから、一挙に最高速度を100キロ分上げなければいけなかったんですね。

そうなると、すごく高速で走らなければいけないので、空気抵抗とか、先頭部分が食パンみたいな車両だとあまり速く走れないんじゃないかとか、いろいろ考えて、新幹線を設計した人がお手本にしたものがあるんですね。それは何だか分かりますか? 0系を見てると何となく“これに似てるんじゃないか”というものがあると思うんですけど。」

質問者「うーん…。」

梅原先生「0系の先頭車をよく見ると、飛行機の先頭部分に似ていると思うんですね。」

質問者「ああ~!」

梅原先生「今でも旅客機はたぶん同じような格好をしてると思うんですね。」

質問者「確かに。飛行機型みたいなものだよね。飛行機型みたいにかわいらしい。」⇦現代の新幹線を見慣れていると飛行機のような横顔はかわいらしく見えるのか。

梅原先生「そうなんです。旅客機って最新型のものも、どちらかというと新幹線の0系のような、割にずんぐりむっくりとして、先頭に何か丸い…あれは何か分からないですけどアンテナか何かがついてるのかなと思うんですけど、飛行機は時速900キロぐらいですから、新幹線よりもはるかに速いんですけど、あれで空気抵抗などは問題ないということで、今でも…昭和30年代の飛行機も最新型の飛行機もあんまり変わらないんですね。」

飛行機の構造が鳥に似てるなら、飛行機をモデルにした新幹線も鳥の仲間と言えなくもない。鳥の名前をつけた新幹線もあるし。

 

質問者「じゃあ…」

梅原先生「そうなんです、じゃあ何で今の新幹線の車両は飛行機と同じ格好をしていないのか、ということですよね? 実は0系を走らせているうちに、地上の鉄道なのでいろいろな問題が起きたんです。

最初に起きたのは、音がうるさいということですね。車両が走ってると音がうるさいので、沿線の人が“とにかく何とかしてくれ”って裁判にもなったことがあるんですけど…」

質問者「客がちょっと…大げさになっちゃったんですか?」

梅原先生「そうですね。音を小さくするには、もちろん走ってる音を小さくすればいいんですけど、あと風を切る音がうるさいということになって、どうしたらいいかというと、先頭車の部分をもっと滑らかな形に作ったんですね。ツルンと…鋭いエッジ、角度がついてるとか…」

ここで交通情報のお時間。番組再開後に回答の続き

アナウンサー「○○君、待ちくたびれちゃったね、ごめんなさいね。」

質問者「別にいいです。」

梅原先生「(笑)ありがとう。お待たせしました。速く走る分には今でも0系の格好でいいんですけれども、地上を走っているので音がうるさいということで、音を静かにするために、まず0系を滑らかに改良していったんですね。

それからもう1つ大きな問題が起きて、トンネルに入る時にドカンと爆発するような音がするようになったんですね。」

質問者「ああ~。」

梅原先生「音がするようになったというか、実は音がすることが最初から分かっていたんです。トンネルの中の空気を強い力で押すために衝撃音が鳴るんですけれども、どうやったら少しでも小さくなるかと考えた時に、先頭の部分をすごーく細長ーくすればいいことが実験の結果分かったんですね。流線型ですね。なので今、新幹線の車両…例えば東北新幹線を走るはやぶさは、先頭車の長さは27メートルですけど、流線型の部分が15メートルと半分以上あるような…先頭部分だけが走ってるような…そういうふうに変わっていったんですね。

最初に言った丸い部分の中には連結器が入っているので、そのカバーということでデザインにもなったんですけど、飛行機に揃えたということになっています。

ちょっと駆け足になったし、途中で途切れてしまったんですけど、大丈夫でしょうか?」

質問者「大丈夫です。」

梅原先生「(笑)ありがとうございます。」

アナウンサー「○○君、どうもありがとう。」

質問者「あともう1つ…」

アナウンサー「何かな?」

質問者「…系とか100系とかで、100系は真ん中がとんがっているのが…ちょっと…いいよね。」

アナウンサー「(笑)“いいよね”……よかったね。」

梅原先生「うんうん、そうですね。それは過渡期というか、音を少しでも小さくするように0系を元に滑らかにしたり尖らせていったので…」

アナウンサー「かっこいいね、うん…。」

梅原先生「その時はまだトンネルの音を解決できなかったんです。」

アナウンサー「○○君どうもありがとう。待たせてごめんなさいね。また質問があったら電話してください。」

質問者「進化したんですね?」

アナウンサー「進化してる途中だってことだよ。どうもありがとう。」

質問者「ありがとうございました。」

アナウンサー「さよなら。…好奇心が尽きない、知りたくてしょうがないということですが、時間もありますのでごめんなさいね。」

飛行機の騒音も訴訟になってはいるけど、空路にトンネルはないもんね。鉄道ならではの課題にぶつかって新幹線のお顔が変わっているわけか。

 

Q17 どうしてウサギの耳って長いんです

   か?(小1女子)

 

アナウンサー「何でそう思ったのかな?」

質問者「ウサギさん大好きだからです。」

成島先生「○○さんはウサギが好きなんだ?」

質問者「はい、そうです。」

成島先生「学校にいるのかな?」

質問者「学校にはいません。」

成島先生「どこで見た?」

質問者「うちのお人形がいます。」

成島先生「(笑)お人形ね。そうなんだ。じゃあ答えを言っちゃうね。何でウサギの耳は長いのか。これはね、長い耳で音を集めてるんですよ。集音器って分かるかな?」

質問者「分かりません。」

成島先生「音を集める器械と書いて集音器って読むんだね。小さな音も集音器で集めて大きくする仕組みになってるんだけど、それがウサギの長い耳にあたるわけです。

ウサギって弱い動物でしょう? 牙がないし、敵に襲われたらただ走って逃げるだけでしょう?」

質問者「うん。」

成島先生「自分から相手に向かって行ってやっつけることができないんだよね。」

質問者「はい。」

成島先生「だから、自分を狙う敵を見つけるためには目で見るか、敵が近寄ってくる音をなるべく早く聞き分けるかが、自分の命を守ることに繋がるんだよね。それでウサギは小さな音でもちゃんと聞き取れるように、耳を進化させた、大きくしたんですね。」

質問者「そうなんですか。」

成島先生「うん。それからもう1つ理由があって、大きな耳に血液がいっぱい流れているんです。空気にあたると、そこから熱が逃げていくんだね。体にたまった熱を外に出す、体温を調節するという働きもあるんだ。」

質問者「ふううん。」

成島先生「白いウサギがいるでしょう? 光を当てて耳を見てみると、耳が透き通って見えるんだ。するとそこに血管がとても発達してることが見て分かると思うんだ。」

質問者「知りませんでした。」

成島先生「今度、本当のウサギさんと…ぬいぐるみもいいんだけど、生きてるウサギさんと会うことがあったら、そういうことも見てみると良いと思うな。」

質問者「分かりました。」

アナウンサー「大丈夫ですか? ウサギさんの耳が長いのは、音をよく聞けるようにするためと、体の温度を調節するためなんだって。それでかわいい長い耳になってるんだね。」

質問者「はい。」

 

Q18 納豆は、なぜ混ぜると硬くなるんです

  か?(小3男子)

 

アナウンサー「これは何でそう思ったのかな?」

質問者「前、テレビで納豆をいっぱい混ぜるとおいしくなるって言ってて、やってみたら、混ぜる時に混ぜにくくなったから、何でかなって。」

アナウンサー「どれぐらい混ぜたのかな?」

質問者「200回ぐらい。」

アナウンサー「200回ぐらい混ぜたら硬くなった。これは謎だね。」

藤田先生「納豆好きですか?」

質問者「はい。」

藤田先生「たくさん混ぜると、硬くなる他にどんなふうになってきますかね?」

質問者「タレのにおいがなくなってきたり、ネバネバが白くなったりして…」

藤田先生「ネバネバが強くなるんですか?」

質問者「はい。」

藤田先生「ああ…そうなんですか。これはいろいろ研究されてるらしいんですよ。納豆の食べ方と味わいとか研究されてるんですけど、今分かっていることは…納豆の糸は何でできてるか知ってます? 何ていう物質かテレビでやってたかな?」

質問者「…ナットウキナーゼとかじゃないんですよね?」

藤田先生「納豆菌によって物質を作るんですけどね、糸自体はポリグルタミン酸というものなんですね。グルタミン酸というのは、よくいう旨み成分…旨みって分かります?」

質問者「昆布とかの…」

藤田先生「そうです。よく知ってますね。グルタミン酸がいっぱい繋がったものが…ポリというのは“たくさん”という意味なんですよ。グルタミン酸がたくさん繋がってるものなのでポリグルタミン酸って言うんですけど、それが糸の成分なんですね。」

質問者「そうなんだ。」

藤田先生「そうなんですよ。糸みたいになっているから、たぶん混ぜれば混ぜるほどポリグルタミン酸が絡んでくるんじゃないかと思うんですね。それに加えて混ぜると空気が含まれていきますよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「空気が入ってくると白っぽく見えるから、それで白く見えるんじゃないかなと思います。

硬くなるのは…粘りがどんどん強くなっていくと、箸が中で動きにくくなる感じじゃないかと思うんですが、きっとそういう感じですよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「おそらく粘りが強くなっていくんでしょうね。ということで、粘りが強くなることで硬くなっていく感じでしょうかね。

どっちがおいしいかって、よく問題になりますよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「○○君はどっちがおいしいの?」

質問者「えー、多く混ぜた方がおいしい。」

藤田先生「好みは人それぞれなんだけど、よく混ぜた方がおいしく感じるのは、おそらくネバネバの部分がたくさん出てくることになるので、舌に乗せた時に全体に広がりやすく、舌に触れる面積が広くなるので、それでよく味わえるんじゃないのかなと思うんですね。ただ、それが嫌だという人も…好みなので何とも言えないですけど、ネバネバの強いものを食べれば、確かに旨みはよく感じることができるかもしれないですね。」

アナウンサー「○○君の質問の、混ぜ続けると硬くなるのは、糸がいっぱい出てきて混ぜにくくなるからということに…」

藤田先生「ではないかと思います。」

アナウンサー「○○君、いかがですか?」

質問者「分かりました。」

アナウンサー「分かりました? いちばんおいしいかったのは何回くらい混ぜた時だったかな?」

質問者「えええ? ……回数はうろ覚えなんですけど、にひゃく…じゅうかさんじゅうくらい。」

藤田先生「(笑)」

アナウンサー「そんなに混ぜた? おいしかった?」

質問者「はい。」

アナウンサー「で、硬かった?」

質問者「はい。」

アナウンサー「そうですか、いろいろ実験して試してくださいね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうもありがとうございました。」

質問者「ありがとうございました。」

アナウンサー「また質問があったらかけてくださいね。さよなら。」

質問者「さよなら。」

アナウンサー「旨みの部分と糸が出てきて硬くなるのと、納豆っていろいろと深いですよね?」

藤田先生「そうですね。ネバネバを長持ちさせるためにいろんな工夫を、皆さん日常生活ですると思うんですけど、糖分を混ぜるとネバネバが丈夫になるんですね。やってみてもいいのかもしれません。」

食べ物のジャンルもできたのに藤田先生の大変さはまだまだ続く。

 

質問終わり~先生方から感想

成島先生「今日は身近な動物の質問が多かったですね。ハムスターとかネコとかウサギとか。それを見て、あるいは聞いて不思議になったことを、ちゃんと覚えていて質問してくれて本当に良かったと思います。やっぱり観察が大切ですね。」

 

藤田先生「録音の話とか、けっこうジェネレーションギャップじゃないですけど(笑)、知らないこともあるんだなぁとか、あと光の説明はしてあげたいんですけど、言葉ではなかなか難しいですね。私ももっと練習すればいいんでしょうけど。」

 

川上先生「今日は羽毛の話とか、最後は分類の話になったので、もう図を書きたくてしょうがなかったですね。図を書いて説明すればすごくよく分かるのに、それができないのはとてももどかしくて、自分の限界を感じました。」

アナウンサー「(笑)でも、かなり分かりやすかったと思いますよ。」

川上先生「今後も頑張ります。」

 

梅原先生「今日お寄せ頂いた質問は、突き詰めていくとみんな物理の力学に関連するもので、あまりえらそうなことは言えないですけど、私は高校の時は物理が苦手だったんですけど、でも鉄道とつきあっているので、今でも物理の勉強を続けているんですね。全然得意になりませんけど。だから、もっと小さい子どもさんは頭がもっと柔らかいと思うので、数学とか物理を頑張って勉強して、鉄道のことをもっと好きになってほしいと思いますね。」

アナウンサー「まずは電車が走ってるのを見て手を振って、かっこいいなと思うところからスタートして、“あのカタカナ何だ?”とか…」

梅原先生「それも実は物理に関係してたとか、そういったところまで考えてもらうと嬉しいと思いますね。」

アナウンサー「振り子式電車も物理が分かると、仕組みがよく分かると」

梅原先生「より楽しくなると思いますね。」

アナウンサー「でも逆に振り子式電車というものがあると知ってれば、物理にも興味を持って…」

梅原先生「実際にそういう科学の道に進んだお子さんがいらっしゃるので。」

 

子ども科学電話相談 春スペシャル3/19(動物、科学、鳥、鉄道) 8時台~9時台

スペシャル3/19のジャンルは

 動物 成島悦雄先生

 科学 藤田貢崇先生

 鳥 川上和人先生

 鉄道 梅原淳先生

 

アナウンサー「やっといつもの春休みの期間になりますが、今年はこれまでも学校がお休みで、長くお家で過ごしているお友だちも多いと思います。宿題もいっぱいあるんだけど気分転換もしたい、なんていうお子さんもいらっしゃるんじゃないでしょうか。そんな時はラジオを聴くのも良いですよ。

今日から春スペシャルとして、4月3日まで16日間、毎日放送いたします。」

高校野球が中止になってガッツリ空いた放送枠。そこにこの番組が。例年通りの高校野球だったら日曜レギュラーのこの番組がお休みだっただろうに。先生方もよくぞ応じてくださって、ファンとしては嬉しい限り。

 

アナウンサー「お家で過ごす時間が長くなっている子どもたちに、過ごし方のアドバイスなどもいただければと。」

成島先生「みんな退屈してるんじゃないかと思いますね(笑)。たまには近くの公園に行って体を動かすのも大切なことだと思いますね。ただ、帰ってきてから手をよく洗って、うがいをすること、これは忘れないでほしいですね。」

 

藤田先生「成島先生が仰った通り、外で元気に活動してみるというのも、もちろん大事ですよね。あと、私は、この時期を使って本を読むのも良いかなと思うんですね。宿題も出てる思いますけど、宿題と関係のない本を読むのも、いろんなことを知ることができて良いかと…小説も言葉をたくさん覚えられますからね、ぜひ本を読んでみたらどうかなと思っています。」

 

川上先生「実は僕も、本を読むと良いですよと言おうと思ってたんですけど(笑)、先に言われてしまいましたけれども。自分が休みで時間があったら何をするかなと思うと、僕は映画を見るのが好きなので、最近は動画配信もあるので、ふだん見ることができないような…映画とか見るのはまとまった時間ですからね、そういうこともすごく良いんじゃないかと思います。そういう作品に触れるのは、単にふだんの学校の勉強だけじゃなくて、違うことを考えることができるので、いろいろな経験をしてほしいのは藤田先生と同じですけれども、僕からのおすすめは、良い映画をたくさん見てみるのが良いと思います。僕も小学生の頃、いろんな映画をテレビで見てました。」

 

梅原先生「鉄道は…こればかりは勉強するものではなくて(笑)、ついでに楽しんで頂ければ良いと思いますけど、例えば、電車とか新幹線の時刻表があると思うんですね。この番組はちょうど8時30分に始まりましたよね? 同じ時間に東京駅をのぞみ号が出発して、新大阪駅に2時間30分後の11時ちょうどに着くんですけど、お家にいらしても、“今頃どこを走ってるかな”とか、気が向いた時に地図を広げてみるとか、インターネットでも写真を見られますから、“富士山の方を走ってるかな”とか、“名古屋に着いたかな、お城が見えてるかな”とか、そういうことを楽しんでみると良いかなと思います。」

アナウンサー「鉄道ファンの方は、時刻表だけで日本全国を旅できると言いますもんね。」

梅原先生「(笑)空想旅行なんですけど、そこからもう少し広げて、いろんな歴史とか地理の勉強ができれば良いのかな、と思いますね。」

昔は時刻表を見ながら帰省や旅行の計画を立てたなあ。乗り換えの駅、時刻、うまく乗り継ぐために何時何分の列車に乗るか、ホームを移動する時間を考慮してetc. それなりに段取りを学ぶ良い機会だったような。

 

最初のお友だち

アナウンサー「お待たせしました、こんにちはー。」

質問者「こんじわあ。」

アナウンサー「お名前を教えてください。」

質問者「…○○です! ごさいですっ!」

叫び気味。大きい声で話すように言われたのかな?

Q1 ほにゅうるいぜんぶにまぶたはあるんで

  すか!?(5才談笑)

 

アナウンサー「哺乳類全部にまぶたがあるのか知りたい。何で○○君はそういう疑問を思いついたのかな?」

質問者「…おさかなさんにまぶたがないから!」

アナウンサー「お魚さんにはまぶたがないのを知っていて、哺乳類はどうなんだろうと思ったんだね?」

質問者「………(聞き取れず)みた。」

成島先生「○○君、おはようございます。」

質問者「……おはぁようございます!」

成島先生「元気だねえ。いやいや素晴らしい(^^)。まぶたって何だか知ってる?」

質問者「目ぇつぶるためのもの。」

成島先生「ああ…なるほど。目をつぶるためのものだね。つぶって目を開けると、また物が見えるようになるね?」

質問者「ねぇ!」

成島先生「だから目を守ってるんだね。まぶたがあることによって、顔の中についている目を守ってるということ、分かるかな?」

質問者「わかるよ。」

成島先生「ああよかった…。じゃあ次いくよ。まぶたは目を守ってるんだ。お魚はまぶたがないけれども、お魚はどこに住んでる?」

質問者「う!み!」

成島先生「そうだね、海とか川、湖とか水の中に住んでるでしょう? それ以外の動物はだいたい陸の上に上がっているよね? カエルとかヘビとかトカゲとか鳥とかいるでしょう? こういう動物を知ってる?」

質問者「しってる-。」

成島先生「例えばカエルは水と陸を行ったり来たりするけれども、僕たち人間とか他の哺乳類は、たいていの場合は陸に住んでいますよね?」

質問者「………ねえええー!」

成島先生「(笑)そうだね。水の中にいれば目は乾かないんだ。“乾く”って分かるかな?」

質問者「うん。」

成島先生「お水の中にいれば目は乾かないでしょう? でも外にいると、開けっ放しだと乾いちゃうじゃない?」

質問者「ねえ。」⇦「ねえ」は彼なりの相づちなのか。でも「ねえええー!」って叫ばれるとどうしたのか心配しちゃう。楽しいけど。

成島先生「それで時たま目をつぶって、目を守ってるんですね。まぶたの大きな働きはそういうことなんです。だから、お魚にはまぶたはないけれども、それ以上の…両生類とか爬虫類とか鳥類とか哺乳類という動物の仲間にはまぶたがあるんだね。

面白いのはまぶたの開き方、閉じ方なんですよ。○○君はまぶたを閉じる時、上のまぶたが閉じますか? あるいは下のまぶたが閉じますか?」

質問者「うえ。」

成島先生「上だねえ、よく知ってるねえ。じゃあ鳥は見たことある? 鳥のまぶたがどういうふうに閉じたり開いたりするか。」

質問者「……うーん……うんとぉぉ…それは……うーん、わかんない。」

成島先生「わかんないね(笑)。今度、よく見てもらいたいんだ。人間とはさかさまで、下から閉じたり開いたりするんですよ。今日、鳥の専門の川上先生がいるので、ちょっと聞いてみますね。」

川上先生「はーい、どうもこんにちは、川上でーす。」

質問者「こんちは-。」

川上先生「今、成島先生から説明があったけれども、鳥もまぶたがあるんだけど、目をパチパチしてるところをよーく見ると、まぶたが下からギュッて上がってくるんですよ。お家で鳥とか飼ってる?」

質問者「かってなーい。」

川上先生「じゃあ公園とかに行って見てもらいたいんだけど、下側からまぶたが上がってくるのが見えるんです。

ただし、下側だけじゃなくて、人間と同じように上側にもまぶたがあって、下から上ってくるのと、上からもちょっと閉じるんですよ。だから上と下の両方にまぶたがあって、人間とは違って下側が大きく上がってくるから、そこが目立つんだよね。だから、それはぜひ観察してみてください。」

質問者「はああああい!!」

成島先生「(笑)川上先生、ありがとうございます。まぶたはもう1つ、別の種類があるのは知ってる? 僕たちもそうだけど鏡でよく見ると、目の中にちょっと赤いヒダみたいなものがあるの、分かるかな?」

質問者「わかる-。」

成島先生「分かる? よかったぁ。今度よく鏡の中で見てみて。そこは第三眼瞼とか瞬膜という名前がついてるんですけれども、人間はあまり発達していないですけれども、他の動物はそれが透明で、まぶたの中でクルッと目を覆うことがあるんですね。

例えば哺乳類で言うと、水に住む動物。アシカとかアザラシがいるでしょう? ああいう動物は、その目の内側にある特別なまぶたが、とってもよく発達して透明で、水の中に潜ってる時は、それが目の前に出てきて、まるで水中マスクみたいな形になっているんですよ。それで水の中でも物がよく見えるようになっているんですって。」

質問者「わかった。でも人間にはなんでないのかなぁ。」

成島先生「それは人間が水の中の生活じゃなくて、陸の上でたくさん生活するじゃない?」

質問者「でもね、アシカとかはなんであるの?」

成島先生「アシカにあるのはね、水の中で生活する時に、その第三眼瞼というものがないと、周りが曇ってよく見えないからなんだよ。それをつけることによってよく見える…○○君はプールに行ったことある?」

質問者「行ったことある。…うーん木曜…か、木曜日行ってるよ。」

成島先生「木曜日に行ってる…あれ、今日か?」

質問者「うん。きょうは行く日だけど、お友だちが遊ぶからちょっとむりで…」

成島先生「(笑)ハハハハ…今日は無しね。プールに行く時にゴーグルかける?」

質問者「かける。」

成島先生「そうでしょう? ゴーグルをかけない時とかけた時、プールの中で潜ってみたことある?」

質問者「ある。」

成島先生「ゴーグルをかけないと、プールの中はどんなふうに見えますか?」

質問者「ふつうに見える。」

成島先生「お? すごいな(笑)。じゃあゴーグルをかけたらどうですか?」

質問者「ちょっと青色っぽく見える。青色のゴーグルだから。」

成島先生「ああ、色がついてるんだ。たぶん、ふつうの人はゴーグルをかけた方がよく見えると思うんだ。今度、どう違うか、ゴーグルをかけたり外したりして、水の中で見てもらいたいな。」⇦期待した答えが返ってこなくても動じない。さすがだ。

成島先生「アシカさんはね、そういうゴーグルの役目を第三眼瞼というものが…」

質問者「ゴーグルとか、アシカさんはないもんね。」

成島先生「うん、アシカさんにはそういう特別なまぶたがついてるの。

最初の質問に戻りますが、お魚さんはまぶたがないけれども、それ以外の動物はみんな持っていること、まぶたを上げたり下げたりするやり方が動物の種類によって違うんだっていうことを覚えてほしいな。」

質問者「うん、わかった。」

アナウンサー「成島先生、哺乳類は全部まぶたがあるという答えでいいですね?」

成島先生「そういう答えです。」

アナウンサー「○○君、分かったかな?」

質問者「わかった。」

アナウンサー「全部まぶたがあるんだって。まぶたの開き方、閉じ方もいろいろ観察してみてくださいね。」

質問者「はああああい!!」

最初から最後まで元気でほんとに素晴らししかった。今はプールに行けず、お友だちにと遊ぶことも難しいだろうな。元気かな。

 

Q2 録音すると何で同じ声が出てくるのです

  か?(小3男子)

 

アナウンサー「それはどんな時に不思議だと思いましたか?」

質問者「テレビで録画して、それで同じだったことに気づいたので、録音してもそうなのかなって思って、この質問にいきました。」

藤田先生「テレビを録画したことはあるんですね?」

質問者「はい。」

録音より録画の方がなじみがあるのか。まずそこに衝撃。

 

藤田先生「○○君の家はビデオテープなんてあるんですかね……もうハードディスクになってるのかな? (笑)」

質問者「はい。」

藤田先生「ビデオテープは見たことあります?」

質問者「ないです。」

藤田先生「ない!」 スタジオ内「ああ……」

藤田先生「昔、…“昔は”って言うとアレですけど(笑)、ちょっと前までは」

質問者「アナログ?」

藤田先生「アナログ……そうか、“アナログとデジタル”という言い方がありますよね。実は、音とかテレビの映像というのは、私たちが聞けば音は音として聞こえるし、テレビを見てれば動いているように見えますよね? そういうものを電気に変えることができるんですよ。電気の信号…皆さんがふだん使っている電気なんですけど、それがどういう絵とか音とかを全部、電気に変えることができるんですね。…ここまでは大丈夫ですか?」

質問者「はい。」

藤田先生「その電気に変えたものをどうやってしまっておくかが、時代とともにいろいろ変わるんですね。今ここにいる先生方が子どもだった頃は、たぶんカセットテープというものがあったんですけど、」

アナウンサー「5人のおじさんたちのことね(笑)。」

藤田先生「(笑)カセットテープは知ってる?」

質問者「……いえ。」

藤田先生「ああ…お父さんお母さんに聞いたら、きっと分かってくれると思いますけど、今はICレコーダーというものがあるんですけど、それも同じように、音を全部電気の信号に変えて、しまっておくんですね。そのしまったもののスイッチをもう1回押すと、今度は逆に音に変える。だから、音→電気→また音っていうふうに変換…交換してくれる機械が再生機だったり、テレビの録画を再生する機械だったりするんですね。…ということで大丈夫ですか?」

質問者「はい。」

藤田先生「○○君は、音を録音する機械はどんなものがあるのか知っているのかな?」

質問者「……いつもスマホでやってるので知りません。」

藤田先生「テレビの場合は録画スイッチを押せば、たぶんデッキに録画されると思いますけど、音だけ必要な時があって、そういう時はICレコーダーというものがあるんですよ。ICレコーダーがどんなものかというと、記者会見をする時に、記者がマイクみたいなものを相手の口元近くに持っていることがありますけど、それですね。今度ぜひ見てみてください。」

質問者「はい。」

藤田先生「テレビがそうですけど、“信号に変える”って意味がよく分からないと思うので、こんな説明をしてみましょうね。○○君、パラパラ漫画って知ってます?」

質問者「はい。」

藤田先生「パラーッとめくっていくと物が動いてるように見えるものですよね。テレビって、実はパラパラ漫画と同じなんですよ。パラパラめくるのが1秒間に30回流れていく感じで、テレビの像が動いてるように見えるんですね。1秒の30分の1ずつ絵をどんどん積み重ねていく、その1回の絵…光の具合を1枚の電気信号に変えて、どんどん録画していくという仕組みになっているわけです。…大丈夫かな?」

質問者「はい。」

パラパラ漫画が健在なことにようやくホッとする。

 

アナウンサー「音を電気の信号に変えて、それをしまっておいて、同じものを出してくるから、何度でも同じ音が聞こえる。そういうことなんですよね。」

藤田先生「そうです。」

アナウンサー「昔はレコードがぐるぐる回って、針で音を再生してたので、目で見て分かる。カセットテープも“この部分に音が入ってる”と分かりましたけど、今はICレコーダーだったりハードディスクだと、どこにその音が入ってるか分からなくちゃいますよね?」

藤田先生「分解してみれば“これかな”って分かるんですけど、そこは分かりにくいですよね。」

アナウンサー「○○君、音が電気に変わるというイメージは、難しいかな?」

質問者「…耳と目と同じ?」

アナウンサー「耳と目と同じ…見たもの聞いたものが脳みそに記憶されるのと似てるのか、ということかな?」

質問者「はい。」

藤田先生「そうだね。結局、脳の働きも電気信号だから、その記憶の仕組みはいろいろあるけど、言われてみればそうだね。脳にはいろんな情報が蓄えられていくけど、結局は脳の神経を伝わる電気信号に変わるわけだから、○○君の言う通りですね。」

アナウンサー「ふうううん、それが時代とともに蓄える場所が…」

藤田先生「場所が変わってくるということですね。」

アナウンサー「それで音を電気に変えて、電気が蓄えられて、どこかにしまっておいたものを出してくるから、同じ音が何度も聞こえる。…という説明だけど、○○君、納得できたかしら?」

質問者「はい。」

アナウンサー「これからもいろんな録音機を見ながら、どこに音がしまわれたんだろうって考えながら見ていくと、面白いと思います。」

藤田先生「○○君の今の、“人間と同じ”というたとえは、すごく面白いですね。人間の脳はちょっと不確かな部分があるので、“あの時本当にあんなこと言ったかな”、“何となく言ったような気もする”みたいな感じになるけど、機械にしまっておけば絶対に変わらない、壊れない限りはずっと残ってるということなんですね。」

アナウンサー「○○君、これからも疑問があったら、また質問してくださいね。どうもありがとうございました。」

質問者「ありがとうございました。さよなら。」

アナウンサー「小学3年生、春からは4年生になるという○○君ですけれども、10才ぐらいだとビデオテープもカセットテープも…見たことがない…。」

藤田先生「知らないですねえ…。我々も最近見たことがないかもしれないですねえ。」

アナウンサー「(笑)確かに。見る機会が減ってますよね。レコードやカセットテープで“ここだ!”って視覚で分かることと、全く見ずに育つのとでは、分かり方が変わってくるものでしょうかね?」

藤田先生「変わりますね。どういう仕組みになってるのかに興味をあまり持たなくなっちゃうかもしれないですよね。そういう意味では、いろいろなものを壊してバラバラにしてみることは良いのかもしれないですけど、1個1個が…」

アナウンサー「今は1つ1つの機械が高価になっているから、分解して中身を見ることが難しくなってるかもしれませんけどね…。」

藤田先生「(笑)そうですよね。とんでもないことになりますね。」

昔のレコードやカセットテープだって傷つけたり壊したりすれば、それなりにダメージは大きかったけどね。

 

Q3 水鳥は水に潜るのに、なぜ濡れていない

  んですか?(小3男子)

 

アナウンサー「どんな時にこの質問を思いつきましたか?」

質問者「家の近くにあるしんじょう(新荘?)川で、水鳥が潜っていても……飛ぶ時に濡れていなかったので、こう思いました。」

アナウンサー「○○君は特に触ったわけでなく、濡れてないってどんなふうに分かったのかな?」

質問者「飛んだ時に、鳥から雫が落ちてこなかったので、濡れていないんだなと思いました。」

川上先生「はい、どうもこんにちは、川上でーす。○○君、よく観察してましたね。その通りで、水に入る鳥というのは、ちゃんとうまいことできていて、羽毛が濡れないようにできているんですけれども、じゃあ、どういうものだったら水に入った後も濡れないで、すぐに弾いて水がなくなっちゃうと思いますか?」

質問者「……あぶら?」

川上先生「おっ、いいですねえ-! そう! 脂が塗ってあると弾くよね? ○○君は焼き鳥とか食べたことあります?」

質問者「あります。」

川上先生「焼き鳥の中で、“ぼんじり”っていうの食べたことありますかね? ないかなぁ?」

アナウンサー「(笑)」

質問者「ない…です。」

川上先生「焼き鳥にもいろんなところがあって、ぼんじりというところがあるんですよ。ぼんじりは何かというと、鳥の腰の脂が出るところがあるんだよね。そこをぼんじりって言うんだけれども、本当は“尾脂腺(びしせん)”という言い方をするんだけどね。鳥は、腰の尾脂腺という所から脂が出るようになっています。知ってた?」

質問者「知って…。」⇦「る」か「ない」か聞きとれず。

川上先生「その脂を羽毛に塗ることによって、羽毛を守っているんだということが、知られているんです。羽毛に脂が塗ってあれば、水を弾くような気がするよね?」

質問者「はい。」

川上先生「でも。確かにそれもあるけど、実は鳥の羽毛は、脂を塗っていなくても水を弾くことが知られています。

じゃあ、何でかということなんだけど、鳥の羽毛、羽を拾ったことがありますか?」

質問者「あります。」

川上先生「ある? 鳥の羽毛を見ると、真ん中に木の葉っぱみたいに軸が1本あって、横に平らなところがあるよね?」

質問者「はい。」

川上先生「平らなところを羽弁(うべん)って言うんだけど、それを触った時にピリピリって破れなかった?」

質問者「………」

川上先生「覚えてないかな? あの平らなところは、よーく見ると、1枚のペラペラの紙みたいに平らなわけじゃないんだよね。知ってた?」

質問者「………」

川上先生「聞こえてる?」

アナウンサー「今、羽毛について思い出してるかな?」

川上先生「まぁいいや。続きをしゃべるよぉ(笑)。」

質問者「(笑)うん…。」

川上先生「鳥の羽毛を見ると平らなところがあるけれども、あの平らなところをよーく見ると、実は細ーい線みたいなものがいっぱいくっついて平らになってるんですよ。その細い線みたいなところを羽枝(うし)って呼ぶんだけど、今度はその羽枝の1本1本を見ると、そこからまた小さい毛みたいなものがいっぱい生えてるの。その小さい毛みたいなものを小羽枝(しょううし)って言うんだけど、さらに小羽枝を顕微鏡でしっかり見ると、小さい鉤みたいな…引っかかる突起みたいなものがついているんです。

だから羽毛というのは、細かく見ていくと平らなものじゃなくて、見れば見るほど小さい棒というか突起みたいなものがいっっぱいついている構造になっているんです。これは顕微鏡で見ないと分かりづらいんだけど、小さくなっても同じような形がどんどん出てくる形を、フラクタル構造って言うんだけれども、難しい言葉だけど、せっかくだから覚えてね。」

質問者「はい。」

川上先生「そういう形をしているものは、実は水を弾きやすくなるというが知られています。これはあまりにも難しくて、実は僕にもちゃんと理解できていないので、科学の藤田先生に説明してもらおうと思うんですけど、いいかな?」

質問者「はい…。」⇦深みにはまって戸惑ってる? 聞いてる方も「ぼんじりで終わらないのか!」って思ったよ。

アナウンサー「(笑)科学の分野でまた詳しくいきますよ、大丈夫かな? ○○君、ついてきてるかな?」

質問者「はい。」

藤田先生「○○君、おはようございます。」

質問者「オハヨウゴザイマス。」⇦頑張れ。

藤田先生「さっき、“フラクタル”という言葉を川上先生が話されていましたよね。フラクタルというのは、実は身近なところにもけっこうあるんですよ。○○君は高知県か…高知県だと雪は降りますかね?」

質問者「………」

藤田先生「写真で雪の結晶を見たことあります?」

質問者「あります。」

藤田先生「実はあの雪の結晶はフラクタルなんですね。フラクタルの造りをしてて、小さいところでもどんどん拡大していくと、同じ形をしているんですね。あと、入道雲がそうですね。雲もどんどん拡大していっても、同じ形をしていくんですけど、このフラクタル構造を持つものは、立体…物の形になると表面積をどんどん広くすることができるという特徴があるんですね。そういう所に水がくっつくと、水がクルッと丸く小さくなってしまって、表面が濡れないという特徴を持っている、そういう材質なんですね。…というのがフラクタル構造の1つの特徴なんですね。…ここまでは大丈夫ですか?」

質問者「はい。」

表面張力と関係ありそうだけど分からぬ。蓮の葉の上でコロコロしてる水の玉を思い出すけど…うーん"(-""-;)"

 

藤田先生「では、川上先生どうぞ。」

スタジオ内「(笑)」

川上先生「ありがとうございました。

というわけで、鳥の羽毛はパッと見ると、ただ平らなだけに見えるけど、よーく見ると小さな構造、小さなトゲみたいなものがいっぱい集まってできているから、本当はすごく面積が大きくて、小さい突起、デコボコがいっぱいあるんだよね。そのことによって水を弾くことができると言われてます。

ただし、脂も塗っているので、脂の効果もあると思います。脂を塗るのは、単に水を弾くだけじゃなくて、そういう硬いものに脂をしっかり塗っておくと、長持ちするという効果があります。家に革の製品ってないかな? 革の靴とかカバンはありますか?」

質問者「あります。」

川上先生「きっとお父さんやお母さんが手入れのために、油を塗ってると思うんだよね。実は、そうやって油を塗ることによって傷みにくくなるので、鳥の羽毛というのは濡れづらくなっているということを、覚えてもらえればと思います。だいたい分かりました?」

質問者「分かりました。」

アナウンサー「川上先生、そうすると水鳥だけでなく、鳥全般に、脂が出てなくても羽毛は濡れにくい構造になっているという解釈でいいんでしょうか?」

川上先生「そうですね。ただ、その密度というか、羽毛の濡れにくさは鳥によって違いがあって、実は水に濡れやすい鳥もいます。でもそれはまた別の話なので、今日は鳥の羽毛がなぜ濡れないのかというと、脂だけではなくて、羽毛の形そのものが水を弾くようにできているからだって覚えてください。」

アナウンサー「○○君、分かりましたか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「ちょっと難しい“フラクタル構造”という言葉が出てきましたけど、覚えておくと将来、“あっ、この話だったのか”って思い出すかもしれませんから、ぜひ覚えておいてくださいね。」

質問者「はい。あと、カワセミも同じつくりなんですか?」

川上先生「はい、そうですね。カワセミも基本的には同じような形の羽毛を持っています。

じゃ、せっかくだからお話ししちゃうと、水に潜る鳥というのは、そうやってだいたい濡れにくくなってるけど、カワウとかウミウっていう鳥は聞いたことありますか?」

質問者「あります。」

川上先生「あれはどっちかというと、羽毛が水に濡れやすくなっていることが知られています。カワウとかウミウは、見ていると日なたぼっこをして羽毛を乾かしているんだけれども、この鳥の場合は水を弾かないようにして、水を体にくっつけることで、泳ぐ時に自分が水の一部になるように水の中に潜ることで、より泳ぎやすくしているんじゃないかと言われています。そういう鳥も実はいるということも、ついでに覚えておいてください。」

質問者「はい。」

アナウンサー「弾かずに濡れやすくなってる鳥もいるということなんですね。分かったかな?」

質問者「分かりました。」

鳥の羽1枚にも自然のすごさが詰まってるのね。

 

Q4 シキはどんな列車ですか?(5才男子)

 

アナウンサー「○○君はシキっていうのをどこで知ったのかしら?」

質問者「貨物列車の時刻表ではじめて見て気になりました。」

アナウンサー「ほう~、電車が好きなの?」

質問者「すきです。」

梅原先生「まず、ラジオを聴いてる皆さんが、“シキ”っていったい何だろう、春夏秋冬の四季かなと思うんですけれども、カタカナで“シキ”と書くんですよね。それがどんな電車ですか?ということなんですけれども、一言で言いますと、とっても大きな物を運ぶ貨車です。」

質問者「はい。」

シキはおろか貨物列車の時刻表があることすら初耳。

 

梅原先生「貨車というのは自分で動くことができなくて、機関車に引っ張ってもらって貨物を運ぶんですね。とっても大きな物を運ぶことから、“大物車”と言われています。大きな物の車。でも鉄道で運ぶ貨物って、だいたい大きいですよね?」

質問者「おおきいです。」

梅原先生「でも、このシキという大物車が運んでいる貨物は、特に大きな物なので、特大貨物と呼ばれているんですね。貨物の時刻表ってすごく専門的な本だと思いますけど、そこにも“特大貨物を運んでいる”と書いてあると思うんですね。

じゃあ特大貨物っていったい何だろうかというと、今、日本の大物車が運んでいるのは、ほとんどが電力会社の発電所で使っている、大きな変圧器なんです。変圧器が何かは置いといて、大きさが一般のお家…家ぐらいあるのかな。家と言ってもいろんな大きさがありますけど(笑)。いちばん重くて200トンとか250トンぐらいあるんですね。250トンが他の貨物に比べるとどのぐらいかというと、貨物列車の1両で運べるのが30トンくらいなので、その10倍近い重さを運んでいるんですね。」

巨大恐竜との比較がほしいところ。ゾウでも5トンぐらいだから全然張り合えない。

 

梅原先生「説明が遅れましたけど、カタカナの“シキ”の意味が何かというと、“シ”は大物車の記号なんです。特に意味はないです。“キ”は運べる貨物の重さが25トン以上ということで、まぁ200トン以上運んでいるので、あまり意味のない記号になってますけど、そういう分類なんです。

じゃあ、どんな格好しているかですけど、大きなクレーン車とか…線路とか道路にある鉄橋は見たことありますか?」

質問者「あります。」

梅原先生「細かく言うと違いますけど、目の前で見ると本当に鉄橋が動いているように見えるんですね。そのぐらい大きいんです。貨物を積んだ貨車の長さ自体が、100メートル近くになるんです。普通の電車や貨車は20メートルぐらいしかないですから、その5倍ぐらいの長さになる。とにかく貨車の大きさもとても大きいんですね。それも巨大な荷台で両側から挟み込んだり、両側から吊して載せたりして運んでいるんですけれども…ラジオなので細かく説明できないので、後で写真を見てほしいですけど。」

こういうのも動画に上がっているのが今の世の中。見ると梅原先生の言わんとすることが分かる。巨大変圧器の近くを通った普通の貨物列車のコンテナがこぢんまりとして見える。

 

梅原先生「1つ科学的なことで注目してほしいのは、いちばん大きな物を運べる大物車は、日本では280トンの物を運べるんですね。その大物車のいちばんの特徴は何だか分かります?」

質問者「………」

梅原先生「もちろん大きな荷物を運べることもそうですけど、車輪がとってもたくさんついているんですね。普通の電車の車輪は片方から見ると、前に2輪、後ろに2輪の合わせて4輪で、それが左右ありますから8輪ついてるんですね。見たことありますか?」

質問者「はい。」

梅原先生「大物車はそれがどれぐらいついているかというと、片方から見て前に10輪、後ろに10輪で、片方でもう20の車輪がついていて、左右で40ついているんですね。」

質問者「よんじゅっこも?」

梅原先生「そうなんです。普通の電車の5倍ついているんですね。これはどうしてだと思いますか?」

質問者「………」

梅原先生「○○君が大きな物を運ぶ時に、1人で持つと重くて大変ですよね?」

質問者「はい。」

梅原先生「家族の人とかお友だちと一緒に運びますよね? そうするとちょっと楽ですよね? それと同じで1カ所に…あまりにも荷物が重いので、車輪が少ないと大物車を支えるレールや線路が支えられなくなってしまうんですね。力がかかりすぎて、地面にめり込んでしまうんです。それを和らげるために車輪をたくさん置いて、力を分けて大物車を支えられるようにしているんですね。そういう電車なんです。」

質問者「はい。」

梅原先生「それから大物車がどこを走ってるか、ということですけど、発電所が近い所に何年かに1回ぐらい運んでいるんですね。面白いのは…○○君は静岡県にある大井川鐵道って知っていますか? 機関車トーマスというキャラクターがあると思いますけど、その蒸気機関車が走っている鉄道なんですね。」

質問者「はい。」

梅原先生「実はその大井川鐵道で、大物車がよく走っているんです。それは沿線に水力発電所がたくさん、大井川沿いにあるので、発電所に向けて変圧器を運んでいるんです。

大きくなったら大物車を見学に行ってみるのも面白いかもしれませんね。」

アナウンサー「○○君、シキはとにかく大きな物を運ぶ貨車で、変圧器みたいな重い物を運ぶ貨車なので、変圧器を運ばなきゃいけない所を走ってるんだそうですよ。分かりました?」

質問者「はい。」

車輪を多くして1カ所にかかる重さを分散させるのは確かに科学だ。

 

Q5 なぜハムスターは、疑似冬眠をすると死

  んでしまうことがあるのですか?

  (小4女子)

 

アナウンサー「疑似冬眠をすると死んじゃうという情報を、○○さんはどこで知ったんでしょうか?」

質問者「本に書いてありました。」

アナウンサー「死んじゃうなんて不思議だなと思ったんですか?」

質問者「はい。」

成島先生「疑似冬眠って何だろうね? 冬眠と違うね? ○○さんは疑似冬眠をどんなことだと思いますか?」

質問者「えーっと、普通の冬眠とは違って、いきなりなっちゃったみたいな…。」

成島先生「○○さんはハムスターを飼ったことはありますか?」

質問者「ありません。」

成島先生「見たことはある?」

質問者「はい、あります。」

成島先生「その時はふつうに動いてましたか?」

質問者「はい。」

成島先生「周りの温度はどうでした?」

質問者「暖かかったです。」

成島先生「そうだよね。ハムスターは冬眠する動物だと思う? それとも冬眠しない動物だと思いますか?」

質問者「冬眠しないと思います。」

成島先生「そうなんです。クマとか冬眠する動物がいるけれども、ハムスターは体が小さいですが、冬眠をしない動物なんですね。」

質問者「ふうううん…。」

成島先生「でも外側の気温、外気温が下がってくると、だんだんと動きが不活発になって、まるで冬眠したようにジッと動かなくなってしまうんですね。それを疑似冬眠と呼んでいるんです。」

質問者「はい。」

成島先生「もともと冬眠をしない動物が、周りが寒くなって動かなくなると、当然のことながら体温がどんどん逃げていって、体が凍えちゃうよね? それで結局、うまく戻らなくなって死んじゃうんですね。」

質問者「はい。」

成島先生「私たち人間も雪山で遭難すると、だんだん眠くなって、凍えて死んじゃうことがあるじゃない?」

質問者「はい。」

成島先生「傷ましい事故ですけれども、それと同じで、ハムスターも寒くなってくると体が動かなくなっちゃうんです。」

質問者「へえええ…。」

成島先生「僕たちもそうだよね? 寒ければ体が震えてきて、温かくしようとするじゃない? でも、それを超えちゃうと元に戻らなくなっちゃうんですよね。」

質問者「ふうううん…。」

成島先生「それと同じことがハムスターにも起こっているんですね。」

質問者「はい。」

成島先生「実験によると、周りの温度がだいたい10℃より下がると疑似冬眠になって、体温が下がって、低体温症で亡くなってしまうようなんです。

もし、これから○○さんがハムスターを飼うことがあったら、特に冬は寒くならないように…お家の中は寒くなってもハムスターのいる所は暖かくなるように、少なくとも15℃や20℃をキープできるような環境を整えないとだめなんだ。」

質問者「はい。」

アナウンサー「先生、10℃以下で疑似冬眠になってしまうということですけど、それでも揺らしたりさすったりして、起こしてエサを与えれば死なずに済むんですかね?」

成島先生「エサは食べないと思いますけれども…」

アナウンサー「食べないんですね?」

成島先生「体が弱っているので。急激に温めるのもアレですので、徐々に温めていって、例えば温かいお湯に入れるなどをしていくと、個体によっては生き返るものもいると思いますけれども、残念ながら息を吹き返さない個体もいますよね。それはその時の個体の抵抗力もあるでしょうし、どのぐらいの時間そこに置かれたかというのもあると思います。いろんなファクト…要素があると思いますけど、基本的には見つかる時間が早ければ早いほど助かる率は高いと思います。」

アナウンサー「ハムスターが寒いから冬眠しようと思うんじゃなくて、寒いから動けなくなっちゃって、それを疑似冬眠と言うということなんですね?」

成島先生「そうです。」

アナウンサー「飼うための適正な温度はどのぐらいなんですか?」

成島先生「我々と同じように春くらいの気温ですね。15℃、16℃、17℃ぐらいだとふつうに活動すると思いますけど、10℃以下は危ないようです。一瞬なら構わないと思いますけど。」

疑似冬眠は危険な状態なんだな。人間がうらやましがる本来の冬眠とは違うんだな。

 

Q6 どうして、ろうそくの火は吹くと消え

  るのに、ストーブの火は吹くと火が強く

  なるの?(小1男子)

 

アナウンサー「これはやってみて感じたんでしょうか?」

質問者「はいっ。」

アナウンサー「ストーブの火に息を吹きかけてみた?」

質問者「はいっ。」

アナウンサー「お母さんに怒られませんでしたか?」

質問者「はいっ。」

先生方「(笑)」

アナウンサー「(笑)大丈夫だった。でも不思議に思ったということですね?」

質問者「はい。」

藤田先生「ストーブの火って…どんなストーブですか? 何ストーブ? 薪ストーブとかありますよね?」

質問者「石油ストーブです。」

藤田先生「石油ストーブ。これからは、そういうのはやめた方が良いですよ(笑)。」

ばれないようにこっそりやったんだろうか。それこそ危険だ。

 

藤田先生「どうしてろうそくの火は吹き消せるのに、ストーブの火に息をかけると強く…強くなっちゃいましたか?」

質問者「はい。」

藤田先生「これはろうそくと石油ストーブは、物が燃える仕組みは同じなんだけど、ちょっとだけ違うところがあると思うんですね。

まずろうそくの方からいってみましょうか。ろうそくをよーく見たことありますよね? 火を吹き消すほどだから、きっといろいろ見ていると思いますけど、ろうそくには真ん中に糸でできた芯がありますよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「火をつけたら、その周りはどんなふうになりますか?」

質問者「………」

藤田先生「ろうそくに火をつけました、ろうそくは初めは硬い固体でできていますよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「その芯の近くはどんな感じになってますか?」

質問者「………」

藤田先生「何か液体みたいなものが見えませんでした?」

質問者「………」

藤田先生「ろうそくの芯の、火がついてるすぐ下に、液体…水みたいなものが見えませんでした?」

質問者「はいっ。」

藤田先生「あれは何かというと、…ろうそくは、部屋のふつうの温度ぐらいだと固まってるものだけど、温度がだんだん上がってくると溶けて液体になっちゃうんですよ。その液体が、火をつけることによって、今度は気体、ガスになるんですね。気体になって、それが燃えてるという状態になるんですよ。…ここまでは大丈夫ですか?」

質問者「はいっ。」

藤田先生「息をフッと吹きかけるとどんなことが起こるかというと、働きが2つあって、1つは、息を吹きかけるとその分温度が下がってしまうと思うんですよね。物は、ある温度よりも高くなると燃えるので、温度が下がると火が消えてしまいますよね。」

質問者「はい。」

藤田先生「もう1つは、息を吹きかけると…さっき、ロウが液体になって気体になるって言ったんですけど、その気体の部分が息と一緒に飛んでいってしまうんですね。あれは芯が燃えてるわけじゃなくて、ロウの気体が燃えてることになるから、燃えるべきロウの気体が息で吹き飛ばされてなくなっちゃうから、それで火が消えてしまうことになると思うんですよ。ここまでは大丈夫ですね?」

質問者「はいっ。」

アナウンサー「まずはろうそくの火が消える仕組みまで。」

藤田先生「今度は石油ストーブの火はなぜ消えないかというと、…いろいろ考えたんですけど、きっとこうじゃないかと。まず、石油ストーブというのは、すごく火の勢いが強いですよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「ろうそくみたいにチロチロ燃えてたら、とても暖まることはできないから、火がたくさんついている状態ですよね? あの石油ストーブの中は、灯油が大量に気体になっている状態ですよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「更に石油ストーブの場合は、機械的にどんどん灯油を燃えてる中に流し込んでいるので、そう簡単には止まらないですよね? 火の勢いが強いので、息を吹きかけたぐらいでは灯油のガスになった部分が飛んでいかない。しかもストーブっていうぐらいだから、容器がしっかりあって、その中で燃えてるわけだから、灯油が飛んでいかないですよね?」

質問者「はい。」

藤田先生「それから息を吹きかけると、その分、中で空気が循環してしまうので、火の勢いが強くなっていくということだと思うんですね。それで消えてくれないということだと思います。

だから石油ストーブの場合は、燃料がどんどん、しかも灯油というのは揮発しやすい、ガスになりやすいので、そう簡単に容器の中から消えてくれない、ということだと思いますね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「薪にフーッと息を吹きかけてボッと燃えるということと同じ感じでいいんですか? それとはまた別なんですか?」

藤田先生「薪の場合は、新鮮な空気を息を吹き込むことによって、周りからも新鮮な空気の流れがドッと中に入っていって、より燃えやすくなる…石油ストーブに息を吹きかけても、たぶんそういうことになるとは思うんですけれども、石油ストーブは非常に危ないので、もう二度とやっちゃいけませんよ。」

アナウンサー「○○君、仕組みについては分かりましたか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「お家のストーブに息を吹きかけて、火が大きくなっちゃうと危なくなるので、そこはやらないでくださいね。」

質問者「はいっ。」

アナウンサー「でも良い発見はできましたね。」

藤田先生「そうですね。ちなみにどんな石油ストーブだったの?」

質問者「茶色い…」

アナウンサー「火をつけるところがフェルトみたいな感じになってて、そこに灯油が染み込んでる感じのものなのかな?」

質問者「はい。」

藤田先生「なるほど、だるまストーブっていうやつでしょうかね。確かに、あれだと息を吹きかけると、周りの空気も一緒に入っていくので、火の勢いはより強くなっていくという…空気をよく提供することになるのでね。そうか、そういうタイプのストーブだね。私は北海道で使うような大型の石油ストーブに、どうやって息を吹きかけたのかと思いましたが(笑)…埼玉だもんね。」

藤田先生は北海道出身だった。ろうそくと石油ストーブの同じところは気体が燃えていること、違うのは気化してる量というわけか。

 

Q7 恐竜の図鑑には恐竜の名前の意味が書い

  てあるけど、どうして鳥の図鑑には鳥の

  意味の意味が書いてないんですか?

  (小2男子)

 

アナウンサー「ほう、鳥の名前の意味を知りたいっていうことなのかな?」

質問者「はい。」

川上先生「はい、どうもこんにちは、川上でーす。恐竜の図鑑を見たら、名前の意味がちゃんと書いてありました?」

質問者「はい。」

川上先生「例えばどういうものがありましたか?」

質問者「えーっと、トリケラトプスだったら、“3本の角のある顔”とか…」

川上先生「あ~よく知ってるねえ! ちゃんと覚えてるね、すごいすごい! じゃあ日本の鳥の図鑑も見てみました?」

質問者「……はい。」

川上先生「例えばそこにスズメっていう鳥が載ってて、スズメの名前の意味が載ってなかったということだよね?」

質問者「はい。」

川上先生「動物の名前がどういうものなのかというと、実は鳥の名前…スズメでいいかな、スズメっていう鳥がいるよね? 僕たちはこれをスズメと呼んでるけれども、外国の人に“スズメ”って言っても分からないと思うんですよね。」

質問者「はい。」

川上先生「英語であれば英語の名前があります。でも英語の名前だと、英語を知らない人だと分からなくなっちゃうよね?」

質問者「はい。」

川上先生「だから、実は、世界中の人がこの名前で呼びましょうという名前をつけてあります。これを学名と言います。学問の学で学名って言うんですよ。聞いたことありますか?」

質問者「はい。」

川上先生「先ほど言ってくれたトリケラトプスというのは、実は学名になります。この学名は何語でつけてあるのか、聞いたことはありますか?」

質問者「…うーん……分かりません。」

川上先生「学名は、基本的にはラテン語という言葉でつけることになってるんですよ。ラテン語という言葉は、日本ではふだん使わないよね?」

質問者「はい。」

川上先生「意味がすごく分かりづらいけれども、元々動物に名前をつける時に、だいたいその動物の特徴からつけましょうということになっているので、トリケラトプスだったら3本の角があるからトリケラトプスという名前になっています。

じゃ、スズメの学名は何かというと、“パッセル・モンタヌス”という名前になっています。日本だとスズメという言葉で通じちゃうから、そういう名前を使うことはないと思うけど、“パッセル・モンタヌス”にはちゃんと意味があって、パッセルはスズメの仲間、モンタヌスは…英語でマウンテンって聞いたことあるかな?」

質問者「……ない。」

川上先生「マウンテンって山のことなんですけれども、“山の方にいるスズメ”ということでパッセル・モンタヌスという名前がついているんですね。そういう名前で呼ばれるとさすがに意味がよく分からないから、たぶん意味をつけて書いてくれると思うけれども、日本語の鳥の名前については、“だいたい聞けば分かるだろう”ということで、意味があまり書いてないんだと思います。

じゃ、スズメっていう言葉は何なのかというと、これはとても難しくて、日本で昔からいる鳥については、日本の人たちが昔からその名前で呼んじゃってるから、なかなか語源が分からないということがあります。どうしてそういうふうに呼び出したかが、実は分からないこともあって、全ての鳥について、ちゃんと名前の元の意味が分かってるわけじゃないんですね。

それに比べて学名は、最近になってみんながわざわざつけたものだから、ちゃんと意味があってつけているんですよ。説明しやすいので、それが書かれているんだと思います。

ただ、本当に知りたければ、どういうふうに書かれているかっていう意味がちゃんと調べられた辞典があります。これ、ちょっと高い図鑑なんですけれども、『日本鳥名由来辞典』っていうものがあるんですよ。」

質問者「えっ!」

川上先生「図書館とかに行ったら、日本でどういう鳥がどういう名前で昔から呼ばれてきていて、何でそう呼ばれているのか、ということが書いてあるので、そういうものを読んでみると良いかなと思います。」

質問者「はい。」

川上先生「鳥だけじゃなくて動物の名前というのは、日本語の名前もあるし、英語の名前もあるし、学名もあります。恐竜はだいたい学名で呼ばれているので、その学名の意味を教えるために図鑑には由来が書いてあるんだと思ってください。」

質問者「はい。」

アナウンサー「日本の鳥の名前でも、由来が書いてある図鑑もあるということですね。」

川上先生「そうですね。例えば“メジロ”は目の周りが白いから、名前で意味が分かってしまいますので、ある程度は推測してくださいね、ということもあると思います。」

アナウンサー「○○君、分かりましたか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうもありがとうございました。また電話してくださいね。」

質問者「ありがとうございました。」

川上先生「さよなら~。」

質問者「さよなら~。」

アナウンサー「パッセル・モンタヌス、これもラテン語ですか?」

川上先生「そうですね。ウグイスだったらケティア・ディポネとか、メジロはゾステロプスとか、いろいろあります。」

名前の意味をちゃんと記載する恐竜図鑑は親切と言えば親切だけど、恐竜は先に絶滅して人間と一緒に生きた時代がないから、死んでから学名をつけてもらうしかなかったわけか。鳥と人間の関わりの長さ、深さが暗に示されているような。そう考えると「むかわ竜」は幸運な呼び名だね。

 

8:30~9時台終わり

 

子ども科学電話相談3/15(天文・宇宙、天気・気象)

3/15のジャンルは

 天文・宇宙 永田美絵先生

 天気・気象 福田寛之先生

 

アナウンサー「昨日、東京では、冷たい雪が降る中での桜の開花発表という、珍しい陽気となりましたけれども、今日は一転、気持ちの良い青空が広がっています。思わず見上げながら通勤しました。

ただ、引き続き学校がお休みで、外にも出かけられないお友だちも多いと思います。そんな時はラジオで「子ども科学電話相談」。今日も心強い、我らが先生方をお迎えしてお送りしていきます。」

 

永田先生「ラジオを聞いている皆さんに、私からメッセージなんですけれども、皆さんが悲しいことや苦しいことにぶつかった時、ぜひ空を見上げてみてください。空を見上げると元気がわいてきます。宇宙は謎がいっぱいありますけれども、今の天文学は1人で謎を解き明かすのではなくて、国や人種を越えて世界のみんなが謎を解き明かしています。皆さんがお友だちと遊んだり勉強したり、命を大切にしたりすること全部が、未来の皆さんを助けてくれるはずです。何かにぶつかった時、空を見上げながら、大きな宇宙を考えてみてください。」

こういう時に、いつもと変わらないメッセージを送ってくれるのは安心する。

 

福田先生「皆さん、いつもとは違った3月を過ごしているかもしれません。ただ、窓の外を見ていますと、同じように桜は咲きますし、雨が降ったら、いつかは止んでまた晴れる、ということがくると思います。ですから、いつもと違って友だちと会えないから寂しいなぁとか、心がちょっとモヤモヤするお友だちがいましたら、最初は我慢しないことですね。お父さんやお母さんに話してみるのもいいかもしれません。そうすると心がスッとすると思います。

もしかしたら逆に、特に何ともないとか、休みでワクワクするというお友だちもいるかもしれません。そういったお友だちも気にしないでください。無理に周りに合わせようとせずに楽しく…友だちと会うことはあまりできないかもしれませんけど、家でできることとか、このラジオを聴いたりして、自分が興味を持ってることに時間を使ってもらえればと思っています。」

 

Q1 どうして宇宙人は地球に遊びに来ないん

  ですか?(小1女子)

 

アナウンサー「学校は今お休みになってるかな?」

質問者「お休みです。」

アナウンサー「○○さんはどんなふうにして過ごしてますか?」

質問者「んー、絵本読んだり、ラジオ聴いたりしてます。」

アナウンサー「どうして宇宙人は地球に遊びに来てくれないのか…○○ちゃんは、宇宙人はきっといるんだろうと思ってるということだよね?」

質問者「はい。」

アナウンサー「どんな宇宙人がいると思う?」

質問者「んー、面白くて、楽しくて、やさしい宇宙人。」

アナウンサー「そっかあ、もし、宇宙人が遊びに来てくれたら、どんなことを一緒にしたいですか?」

質問者「UFOに乗って、雲に行って、トランポリンみたいに、雲でボヨンボヨンして遊びたい。」

永田先生「とっても心がフワーッとする楽しい質問を、どうもありがとうございます。答えを私なりに考えてみましたけれども、3つあるかなと思うんですね。

1番は、宇宙に宇宙人がいないから来ない、という答えと、2番は、地球にいるかどうか宇宙人さんが分かっていない、という答えと、3番は、地球を見つけてはいるけれどもまだまだ来ない、という答えかなと思っているんですね。

1番の“宇宙人はいない”という答えは、私も○○ちゃんと一緒で、これはないんじゃないかなと思うの。○○ちゃんは宇宙人がいると思ってるんだよね?」

質問者「はい。」

永田先生「だって、すごーくたくさんの星が宇宙にあることが分かってて、地球のような環境の星も、きっといっぱいあるんじゃないかなって最近は分かっていますので、私も宇宙人がどこかにいるんじゃないかなと思うんです。

そうすると、2番の、地球に生き物がいるかどうか、○○ちゃんが住んでることが宇宙人さんに伝わってないのかなっていう答え。これは逆に考えて、今、地球から大きな望遠鏡でいろいろ星を見つけていますけれども、例えば空気があるか、海があるかっていうのは分かってきても、その中に生き物がいるかどうかまでは、まだ分からないんですね。だから、宇宙人さんからも地球という星があるのは分かっていたとしても、そこに生き物がいるかどうかが分からないから来ない、という考えですね。」

質問者「はい。」

永田先生「それから3番は、地球を知って、生き物がいるって分かってるけど来ないんじゃないか、という答え。例えば、○○ちゃんがどこかに遊びに行こうと思った時に、その行く先が、例えばみんながケンカしてたり、すごーく環境の悪い場所だったら、行きたいと思う?」

質問者「思わない。」

永田先生「思わないよね? 地球って、残念ながらまだ戦争が起こったり、いろいろな問題があるよね?」

質問者「はい。」

永田先生「だから宇宙人さんからすると、あの星がもうちょっと、みんなが仲良くなったり環境を良くしていかないと、まだまだ遊びには行きたくないなと思ってるのかもしれない。そう考えると、○○ちゃん、どうしたらいいと思う?」

質問者「うーん……木を切ったり、自然破壊したりしなかったらいいと思う。」

永田先生「そうだよねえ。私も○○ちゃんと同じように思ってる。地球を大切にして、みんなが仲良くなっていけば、きっと、“あの星に行きたいな”と思うんじゃないかなと思うのね。○○ちゃんは、宇宙人は面白くてやさしいんじゃないかなって言ってくれたでしょう?」

質問者「はい。」

永田先生「私もそういう宇宙人だったらいいなと思うし、そうかなと思うので、やさしい宇宙人だったら、地球のみんながやさしくなっていけば、絶対にお友だちになりたいと思って来てくれるんじゃないかと思うんです。だから、○○ちゃんもこれから大きくなっていって、みんなと仲良くして、宇宙人さんが来てくれるような星に、地球をしていこうよ。私も頑張るので、○○ちゃんも一緒に頑張ってください。」

質問者「はい。」

永田先生「ありがとう。」

アナウンサー「○○さん、どうですか? 先生のお話を聞いて、どんなことを思いましたか?」

質問者「んー…宇宙人と、地球を、仲良くして、宇宙人と遊びたいと思いました。」

アナウンサー「○○さんが想像してるような、やさしくて面白い宇宙人…いたらいいですよね?」

永田先生「そうですよね。だって、今の地球を考えると、宇宙船に乗って遠い宇宙まで行くのって、まだ難しいじゃないですか。でも科学が進歩している星であれば、そういうことができる。それだけ科学が進歩するということは、長ーい間、文明を維持できているということなので、長い間維持できるということは、やっぱり平和じゃないとできないですから。だから来てくれるとしたら、やさしい宇宙人じゃないかなって思うんですね。」

アナウンサー「ぜひそんな未来を、○○さんたちが作っていってくださいね。」

質問者「はーい。」

宇宙人さん、しばらく来ないだろうなあ。地球から宇宙に漏れ出ている電波からも、何やら不穏な単語を拾ってるかもしれない。

 

Q2 1週間の天気は、どうやって予想するん

  ですか?(小2女子)

 

アナウンサー「週間予報ですよね? 1週間の天気はどうやって予想してるのか。○○さんはどう思いますか?」

質問者「私は、前のデータとかを集めて、予想するのかなと思います。」

福田先生「1週間の天気、すごく先のことまで予測できるの、不思議ですよね?」

質問者「はい。」

福田先生「今○○さんが答えてくれた、前のデータを集めて予測するということですけど、正解です。前のデータを集めて予測します。もうちょっと正確に言うと、前と今が大切なんです。

今の天気の状態とか気温の状態とか、湿り気…湿度の状態がどうなのかなっていうデータを、最初に集めます。天気予報は好き? よく見る?」

質問者「はい。」

福田先生「その時に雲の映像とか、雨が降ってる映像を見ますよね?」

質問者「はい。」

福田先生「ああいうのが今の情報です。ですから気象衛星と言って、宇宙から雲を撮影してデータを集めたり、あと、日本のいろーんな所に、どれぐらいの雨量か、どれぐらいの気温かを測る装置を置いています。アメダス(AMeDAS)と言いますけど、そういった装置を置いて、天気が今どういうふうになってるのか、気温がどうなってるのかっていうのを集めることが、いちばん最初です。」

質問者「はい。」

福田先生「そこから先が気になりますよね? 今どうなってるのかが分かっても、それをどうやって1週間先まで予測するか。ここでは、だいたい中学生、高校生ぐらいになってから習う、“物理学”という科学を使います。物理学って聞いたことありますか?」

質問者「はい。」

福田先生「“物理学”って、どんなふうに聞きました? 名前だけ聞いたことありますか?」

質問者「はい。」

福田先生「でも中身は、なんかよく分からない?」

質問者「はい(笑)。」

福田先生「物理学というのは、例えば、どうしてリンゴが木から落ちるのか、どうして風が吹くのかとか、身近ないろいろな動きを考えたものです。ですから、どうして太陽が照ると暖かくなるのか、どうして風が吹くのかをいろんな人が考えて、それを算数のちょっと難しい“数学”というものにしました。物理学の“方程式”って言うんですけど、いろんな式。算数のちょっと難しい式を使って、計算をします。」

質問者「ええええ?」

福田先生「計算なんです。今は晴れてるけど1週間後はどうなるのか、というのを計算で出します。ただ、その計算は今、人はやっていません。すごーくたくさん計算しなければいけないですし、複雑な計算なので、コンピュータを使っています。その結果出たものが、1週間後の天気になるわけなんです。

ただ、○○さんに聞きたいんですけど、1週間後の天気を見た時に、当たったり外れたりって、どっちが多かったですか? 1週間先、当たることが多いですか? 外れることが多いですか?」

質問者「当たったりすることも…」

福田先生「ああー嬉しいですね(笑)。もちろん当たる確率の方が高いですし、またどんどん当たるようにはなってますけど、実は天気予報する側も、明日の天気よりも1週間先の天気の方が、ちょっと自信がないんですよ。」

質問者「はい。」

福田先生「天気はもともと、先にいくほど予報が当たりづらくなるという性質を持っています。」

質問者「へええ。」

福田先生「なので1週間先はちょっと自信がないんですけど、そんな時どうするかというと、少しずつ計算の式を変えるんです。“今どうなのかな”っていうのをちょっとだけ変えて計算します。そうすると、ちょっと変えても先のことが変わらなければ、まぁだいたい合ってるんじゃないかなと考えます。ここは大人もけっこう難しいと思いますけど、先にいくほど天気予報は当たらなくなりますけど、当たらなくなる中でも“こんなものかな”っていうのを分からせるために、ちょっとずつ最初に今の状態を変えて計算します。たくさん計算して、どういう数字を入れてもだいたい当たる範囲のもので、1週間先の予報を出すようにしています。大きく外れることがなくなるんですね。」

先にいくほど当たりにくいけど、大きく外さないことを大事にしてるってこと? 台風の予想進路図の円の大きさは、その努力の結晶なのかな。

 

アナウンサー「未来の予測するために、過去の大量のデータを使って、計算していくということですよね? 過去にこうだったからこうであろうという計算をしていくんですね?」

福田先生「はい。ただ、残念ながら未来のことというのは、今の天気予報ではどうしても100%当てることはできないので、“だいたいこれぐらい”というのを出すようにしている、ということなんですね。」

アナウンサー「○○さん、分かりましたか?」

質問者「分かりました。」

アナウンサー「○○さんが予想してくれたように、過去のデータを使って計算していくというところは大正解でしたね。」

福田先生「大正解です。今と過去が、天気予報…未来を予測するには大切なんです。」

 

Q3 家にある直径6センチの天体望遠鏡

  は、水星はどうしたら見えるんですか?

  (小5男子)

 

永田先生「この“すいせい”は、水の星と書く惑星の水星でいいかな?」

質問者「はい。」

永田先生「○○君は他の惑星は望遠鏡で見たことある?」

質問者「見たことあります。」

永田先生「そうなんだ、どんな惑星を見たことがあるの?」

質問者「土星木星です。」

永田先生「明るくて見やすいよね。今度は水星に挑戦したいってことなのかな?」

質問者「はい、そうです。」

永田先生「まず○○君、水星って肉眼で見たことある?」

質問者「ありません。」

永田先生「ありませんか。天体望遠鏡で水星を入れるためには、まず肉眼で見つけないとちょっと難しいのね。だから、まずは水星を肉眼で見つけるところから始めていくと良いと思います。

○○君は知ってると思うけど、水星って、けっこう太陽の近くを回ってる惑星だよね?」

質問者「はい。」

永田先生「だから、水星が見える時間帯というのが…例えば真夜中の南の空とかは絶対見えないのね。」

質問者「あああ…。」

永田先生「水星が見えるチャンスは、太陽が沈んだ直後の夕方の西の空か、太陽が昇る直前の明け方の東の空。しかも低ーい所なんですよ。でも水星自体は明るい星だから、私は渋谷でもよく見つけることがあるんですけれども、東京でも見えるんですよ。」

質問者「へええ!」

永田先生「○○君は東京だよね? 大丈夫大丈夫、見えます。○○君のお家からは、明け方の東の空はけっこう見えるかな…特に地平線の近く。」

質問者「ああ……」

永田先生「どう?」

質問者「明け方…地平線の近く…」

永田先生「東の地平線の近く。ちょっと難しいかな?」

質問者「まあ、やろうと思えばできると思う。」

永田先生「(笑)実は今、水星は明け方の東の空なのよ。けっこう低い所なのね。狙い目は、なるべく太陽から遠く離れた所…というか太陽から角度が離れた所が良くて、水星の動きを調べてみると、水星は1年間にこんなふうに動くっていうことが分かるので、それはぜひ調べてほしいと思うけど、近いところだと3月24日に東の空で、太陽から最も離れるんですね。最も離れるということは、太陽が昇る直前の東の空で、太陽が昇ってくるまでの間に見ることができる、ということなんです。」

質問者「ああ…。」

永田先生「だから早起きをしないといけないけれども、早起きが難しい場合は、逆に夕方、太陽が沈んだ後の空で見た方が良いかな。実は、望遠鏡で見るということは、太陽の近くだから、うっかり太陽を見ちゃったりすると、とっても危ないのよね。」

質問者「はい。」

永田先生「そうだね、水星を見る時は太陽が沈んだ後に、西の空に水星が来ている時を狙ったら良いかと思います。今は明け方なので、もうちょっと待ってください。コツはとにかく太陽が沈んだらすぐに、夕方の西の空を見て、明るい星を探して、水星がどこにあるかを確かめてください。」

質問者「はい。」

永田先生「いきなり望遠鏡を覗こうとしないで、肉眼で水星を確かめてみよう。それが分かってから望遠鏡で覗いてみてください。水星は満ち欠けをしている惑星なので、欠けて見えるんですよ。ぜひチャレンジしてみてくださいね。」

質問者「はい、分かりました。」

アナウンサー「大丈夫かな?」

質問者「あ、あともう1個質問があるんですけど…」

アナウンサー「どんなことですか?」

質問者「太陽のコロナは、望遠鏡でどうやったら見られるんですか?」

アナウンサー「永田先生、まず太陽のコロナは何かというところからお話しいただけますか?」

永田先生「通常は太陽の光が明るくて見えないですけど、太陽の縁を彩るように…“コロナ”はもともと冠という意味ですけれども、本当に冠のように太陽からフーッと出ている、電子の散乱光なんです。

けれども○○君、見ることはできるんですけど、専用の望遠鏡とか、太陽専門の見るための道具を使わないと見えないんですよ。」

質問者「あああ…。」

永田先生「だから○○君が持っている望遠鏡で太陽を覗いても見えないし、とっっても危ないので、まず太陽は覗かないでください。」

質問者「はい。」

永田先生「東京だったら、いろいろな所でコロナを見られる天文台とかプラネタリウムがあると思います。そういう所を調べてみて、太陽のコロナ見るのをやってる所に行って、見てください。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○君の近くには科学館はありますか?」

質問者「ああ…あります。」

アナウンサー「じゃあ行って見られそうですね。肉眼で見てしまうととても危険ということなので、それは気をつけてくださいね。」

質問者「はい。」

 

Q4 雷はなぜギザギザですか?(小2女子)

 

アナウンサー「ピカピカッと光って落ちてくる時に、ギザギザギザッてなるもんね。○○さんは何で見ましたか?」

質問者「テレビで見ました。」

福田先生「雷がどうしてギザギザなのか気になったんですね。○○さんは、なぜギザギザかって考えたりしました?」

質問者「…うーん……考えたりはしなかった。」

福田先生「不思議だなって思ったということですね。」

質問者「はい。」

福田先生「雷というのは電気なんですよ。すごく強い電気のエネルギーを持ったものなんですけど、空気の中を電気が通るのは、実はとても難しいんです。」

質問者「うーん…。」

福田先生「ただ、雷はすごいエネルギーを持ってるので、そこを無理やり通ろうとするんですね。その時に、通りやすい道を見つけるから、ギザギザになります。本当はまっすぐ進むのが、いちばん効率が良いんですけど、まっすぐ進めないので、結果的にギザギザになって進むことになるんです。」

質問者「はい。」

福田先生「じゃあ、どんなところが雷が進みやすい、電気が通りやすいかというと、空気には2つあって、1つは空気が薄いところ。もう1つは水分が多いところ、湿度が高いところなんですね。

空気って万遍なくあるように見えますけど、その中には多少の濃い、薄いがありまして、ちょっと難しいですけど、空気中の酸素とか、すごーく小さな分子と呼ばれるものが少ないところがあって、そういったところは雷が通りやすいので、ジグザグに行く時の通路になります。

もう1つ分かりやすいのは湿度が高いところ。水分が多いところなんですけど、水の中には金属の小さな小さな粒が溶け込んでいることがあります。」

質問者「はい。」

福田先生「空気は雷を通しづらいですけど、金属は通りやすいので、そうした細かーい金属が溶け込んでいる湿った空気があるところを、雷は通るようになります。そういうものがいろーんなところに、あちこちに空気の中にあるので、結果的に雷はギザギザになって通ることになります。

○○ちゃんにイメージしてほしいんですけど、すごく混んだ道を歩く時って、まっすぐ歩きたいけど歩けないじゃないですか?」

質問者「はい。」

福田先生「そういう時、どういうふうに歩きますか?」

質問者「…通れるところを通る。」

福田先生「そうですね。雷も、結果的にそうなるんですけど、通りやすい道を通っていくからギザギザ、ジグザグになる、ということになります。」

質問者「ああ…」

アナウンサー「空気が薄いところ、それから湿度が高いところは雷が通りやすいので、そういうところを選んで通るとギザギザギザギザ…という形になるというお話でした。分かりましたか?」

質問者「分かった。」

福田先生「(笑)香川県にお住まいということなので、香川あたりですと初夏から夏にかけて雷が多くなります。ギザギザに見えるものは、なかなか見ることができないかもしれませんけれども、もし雷が鳴ったら、まず最初はお家の中。安全な所に入って、窓越しでもいいので観察してみると、実際にテレビの映像と同じだったということが確認できるかもしれないですね。」

質問者「はい。」

去年、科学の藤田先生もこの質問に答えていて、人混みを歩く時の例え話も出ていた。今回は空気の濃度と湿度の違いがプラスされたおかげで少し詳しくなった。

 

Q5 地球以外に、雨や晴れの天気がある星は

  ありますか?(小4女子)

 

福田先生「ほう…。」

アナウンサー「なるほど、これは良い質問ですね。これはどうして不思議に思ったのかな?」

質問者「第2の地球見つかった時に、そこに住む人がいるのかなと思ったからです。」

アナウンサー「なるほど、雨が降ったり晴れたりして天気が変わる地球のような星が他にあるんじゃないかと、○○さんは思ってるということかな?」

質問者「はい。」

アナウンサー「これは…お天気の話でもありますが、地球以外の星の話なので、永田先生に、まずお願いします。」

両方の先生が答えたくなるという意味での「良い質問」だね。

 

永田先生「地球以外に…面白いですね。考えてみると金星という惑星は、二酸化炭素の厚い雲で覆われているんですね。だから、実は雷が鳴ったり、雨みたいな…雨と言っても、濃硫酸という何でも溶かしちゃう怖いものが降ってくる、そんなお天気だそうですよ。」

質問者「へえ…。」

永田先生「でも、霧雨みたいな感じなんですって。とってもきれいな惑星で、見るとすてきな星じゃないかなと思われがちだけれども、地表の温度は460℃以上あったと思う。」

質問者「え……」

永田先生「ほんとにすごく熱い星なんですよ。ですから、雨は地表まで届かないですね。よく私が“惑星旅行でいちばん行っちゃだめだよ”って言ってる惑星なんですね。」

質問者「ああ…。」

永田先生「でも、金星という星はお天気があるんじゃないかなと思います。

あと、考えたら、“宇宙天気予報”っていうのもあるんですよ。」

質問者「はい…。」

永田先生「宇宙空間では磁気とかいろーんなものが飛び交って、人間の体に良くないものがあるので、そういうのを事前に宇宙天気予報として宇宙飛行士さんにお知らせすることを、今もやってるんですよ。」

質問者「へええ…。」

アナウンサー「雨が降ったり風が吹いたりしてそうなのは金星だけれども、地球の天気からは…」

永田先生「だいぶ離れたもの。だいぶ違いますね。」

福田先生「あとは人が住めるかどうか。さっき仰って頂いたように、他の惑星に移住するお話があったので、そのためにはやはり、太陽のような光や温度をくれる星と、ちょうど良い距離にあることが大事だと聞いたことがあります。」

永田先生「そうなんですよね。」

福田先生「それに加えて、陸地だけじゃなくて海がないと、雲ができませんし。」

アナウンサー「水がないとね。」

質問者「ああ…。」

福田先生「地球と同じような…雲ができたりというのは金星があるんですけど、加えて“人間が住めること”となると、もう少しいろいろと必要なことがありますよね。」

質問者「はい。」

永田先生「そう考えると、地球って本当にいろんなものが整っている、奇跡的な星なんですよね。」

福田先生「そうですね、“奇跡の星”って気象でも習うんですね。雨が雨として、水として存在するためには…重力の関係もありますけど、0℃から100℃の間しかないのが、もう少し太陽から近かったり遠すぎたりしたら、水が水としてない。そうなると生き物が生まれなかったり、今と同じように雨が降ったりすることはない、と聞いたことがありますからね。」

質問者「はい。」

永田先生「○○さん、実は火星という星も、大昔に水があったことが分かってるんです。」

質問者「えっ。」

永田先生「探査機で水が流れた跡がいっぱい見つかって。でも、火星は地球よりも小っちゃな星で、水をとどめておくことができなくて、今では水は全部ないんですね。地表には見当たらないんです。そう考えると、地球の重さとか、太陽からの距離とか、いろいろなものがあって地球が本当によくできていて、福田先生、しかも地球上の水…雲になったり雨になったり雪になったりするものは、全部、大昔からリサイクルされてるんですよね。」

福田先生「そうですね。降った雨が川から流れて、海にたどり着いて、そこから蒸発して、また雲ができて…ということで、ちょうどこの地球の中で生き物が独立して、他から何も影響を受けずに住めるような形になっているというのは、なかなか他にはないと言われています。

また、今日の最初の質問で宇宙人の話がありましたけれども、探せばやはりどこかに、地球と同じような天気の星はあるんですかね?」

永田先生「星の数というのは、それこそ“星のほど”と言いますけれども、単純に計算しても数千億×数千億以上はあるんですね。ですから、こうした地球のような環境の星はいっぱいあるかと思います。」

アナウンサー「そうですか…。見つかってないだけで。」

永田先生「だから同じように雨が降ったりする、いろんな天気がある星って、あるんじゃないかなと思います。」

福田先生「将来的に他の星に移住する可能性もゼロではないということですかね。」

アナウンサー「私たちが知っている星の範囲では、金星や火星は水があったり、風や雨があったりするけれども、気温がすごく高かったり逆に低かったり。住めるような環境ではないということですね。」

永田先生「とてもとても住めるような環境ではないですね。」

アナウンサー「だけれども広い宇宙を見渡すと、どこかに、まだ見つかっていないけれども、地球のような奇跡の星があるかもしれない…。」

永田先生「あと火星に関しては、今、土の下の方に永久凍土となって、氷として水が残っているのでは、とも言われていますので、ひょっとしたら人間が火星に移住をした時に、火星にあるお水をうまく利用する時代がくるかもしれませんね。」

質問者「ああ…。」

アナウンサー「どうですか○○さん、お話を聞いて、どう思いました?」

質問者「えっと、地球ってすごい星なんだなと、思いました。」

永田先生「本当にね。私、いつもそれを思うんですよ。何気なくいる地球って、雪が降ったり雨が降ったりお天気になったり、すごいすてきだなあって、本当に思いますね。」

福田先生「うん、思いますね。」

ブラックホールに比べたらまだ身近な金星や火星も、地球の当たり前が通じない世界なんだな。

 

Q6 土星の輪っかは、なくなるの…?

  (5才男子)

 

アナウンサー「土星の輪っかが、いつかなくなっちゃうことはあるのかなっていうことかな?」

質問者「うん。」

アナウンサー「○○君は土星が好きなのかな?」

質問者「うーん…ちょっと気になっているんだけど、ほんとうは好きな星は月なんだよね。」

アナウンサー「そっか、月が好きなんだけど土星の輪っかが気になったのね?」

質問者「うん。」

永田先生「私はお月様も大好きだし、土星もだーい好きなんですね。この質問をしてくれたということは、○○君はなかなか最新のニュースを知ってるのかなと思ったんだけど、実は土星の輪っかって、たくさんの氷の粒でできてるんです。氷なんですよ。というのは、土星があるあたりは、すごーく寒いの。周りのものはみんな凍りついちゃう所なので、土星の輪っかはたくさんの氷が集まって、土星本体の周りを回ってるんですね。

この土星の輪っかは何と…NASAが発表したんだけど、今、氷の粒々は雨のようになって、土星本体にどんどん降り注いでいることが最近分かってきたんです。その量は、プールの中にその粒々を入れたとしたら、30分でいっぱいになっちゃうぐらい降り注いじゃってるんですって。ということは、土星の輪っかは、このままだといつかなくなっちゃうことになるんです。

でも、○○君が生きてる時はずーっとあるので大丈夫。計算すると、1億年くらい後じゃないかと言われてるんです。

どう? 土星の輪っかがなくなっちゃうの嫌かな?」

質問者「………」

永田先生「○○君、土星を見たことある?」

質問者「うーん、見たことはないけど、形知ってる。」

永田先生「知ってるよね、輪っかがあって、それがかっこいいんだよね?」

質問者「うん。」

永田先生「私もあの輪っかが大好きなんだ。でも、いつかなくなっちゃうことを考えると、ぜひ今のうちに見ておいてほしいと思うんです。これから土星を見るチャンスがいっぱいあると思うので、ぜひ、近くのプラネタリウムや科学館や天文台土星を見る時があったら、見に行ってほしいと思います。

輪は当分なくならないけれども、逆に考えると私たちは土星の輪っかがある、とても貴重な時代を生きてるということなんですよ。だって、すごく遠い将来の地球人は土星を見ても、輪っかがない星だと思って、“昔は輪があったんだね”って言うかもしれない。輪っかがある土星は本当にきれいだし…輪っかがある星は実は他にも、木星とか天王星とか海王星とかあるんですけど、地球からは見えないんですね。地球から唯一見えるのが土星なので、○○君、これから大きくなっていく中で、土星の輪っかをぜひ見てください。」

質問者「はい。」

アナウンサー「そうなんですか、土星の輪は今、氷の粒が雨となって土星に降り注いでいるんですね。」

永田先生「私も衝撃でして(笑)。土星大好きなので、今のうちにいっぱい見とこうと思いました(笑)。」

アナウンサー「輪っかがある太陽系の惑星の中でも、私たちが見られる星としては唯一…子どもたちにも大人気ですからね。」

永田先生「すてきですよね、かっこいい土星の写真がいっぱいありますけど、実際に見ると“こんな星が宇宙にはあるんだ”って思いますし、望遠鏡で覗くと皆さん感動して、“かわいい”って言う人も多いですよ。」

アナウンサー「太陽は肉眼で見てはだめというお話がありましたが、土星の輪を見る場合は何がおすすめですか?」

永田先生「残念ながら輪は肉眼じゃ見えないんですよ。人間の黒目が5センチ以上ないと難しいかもしれませんので、望遠鏡で見てください。望遠鏡を使うと、もちろん都会の空でも見えます。」

福田先生「都会でも見れるんですね。へええ…。」

永田先生「関係ないです。都会ですと惑星は却って明るい星なので、きっと見やすいと思いますよ。」

アナウンサー「○○君、分かりましたか?」

質問者「うん。」

アナウンサー「いつかなくなっちゃうかもしれない、ということなので。○○君が大人になるまでは全く大丈夫そうですが、ぜひ1度見てみてくださいね。」

質問者「はーい。」

 

先生からのクイズ 天文・宇宙編

アナウンサー「いつも質問に答えてくださる先生から、お子さんたちにクイズを出題、生電話で答えてもらおうというものです。今日のクイズは天文・宇宙。永田美絵先生が問題を出してくださいます。

クイズの挑戦者、小学6年生のY君と電話がつながっています。こんにちは。」

Y君「こんにちは!」

アナウンサー「今日は参加してくれて、どうもありがとう。Y君も学校はお休みですか?」

Y君「はい、そうです。お休みです。」

アナウンサー「どんなふうに過ごしてますか?」

Y君「えっと、たまにちょっと散歩に行ったりしながら、家で勉強もしています。」

アナウンサー「そうですか。Y君は天文・宇宙は好きなの?」

Y君「大好きです!」

先生方「(笑)フフフフ」

アナウンサー「(笑)頼もしい言葉が返ってきました。特にどういうことが好きなのかな?」

Y君「星を見るのが好きで、…やっぱり都会だから、光があって星が見えないことはあるけど、星をじっくり見ると、いろんな星が見えてくるので、そういうのが楽しいです。」

アナウンサー「星座を早見盤なんかを使いながら見ることもありますか?」

Y君「…そういうことはなくて……」

アナウンサー「どんな星が好きなの?」

Y君「プロキオン、アンタレスなどが好きです。」

アナウンサー「おおー、プロキオンというと、こいぬ座の星ですか?」

Y君「はい。」

アナウンサー「じゃあ、いつも望遠鏡で見てるのかな?」

Y君「肉眼で見てます。」

アナウンサー「Y君は、星のことが好きになるきっかけはあったんですか?」

Y君「えっと、何かの戦隊ものとか…星を見たり、プラネタリウムに行ったり、そういうのがきっかけで星に興味を持ちました。」

アナウンサー「そうですか、じゃ、よく科学館に行ったりもしてるんですね。」

Y君「はい。」

 

先生からのクイズ第1問

 冬の大三角はオリオン座のベテルギウスこいぬ座プロキオン、そしておおいぬ座の何という星を結んだ三角でしょう?

 

Y君「はい、答えはおおいぬ座のα星、シリウスです。」⇦選択肢を言う前にダイレクト回答! 

アナウンサー「…①番リゲル、②番シリウス、③番カペラ、という選択肢がありましたが、Y君が選んでくれたのは…」

Y君「おおいぬ座のα星、シリウスです。」

アナウンサー「②番のシリウスですね。どうしてそう思ったのかな?」

Y君「本を読んだことがありますし、プラネタリウムでもそういうふうに解説されていて、そういうものをお手本に空を見ても、きれいな三角になるので、そうだと思いました。」

アナウンサー「じゃあ自信満々ですね。」

Y君「はい。」

永田先生「正解は、②番のシリウスでーす。」

Y君「やったー!」

アナウンサー「Y君はもう、ちゃんと自分の目でも冬の大三角を見てるんですもんね。」

Y君「はい。今はベテルギウスがちょっと小さくなっちゃって、見えにくいですけど。」

永田先生「よく見てますねー、私も今すごく注目してるんです。今ちょっと暗くなって、肉眼で見るの面白いですよね?」

質問者「はい!」

アナウンサー「ベテルギウスプロキオン、これは先ほどY君も大好きと言ってくれましたが…」

永田先生「こいぬ座の1等星ですね。冬の大三角、オリオン座のベテルギウスおおいぬ座シリウス、そしてこいぬ座プロキオンの3つの星。かなり明るい、都会でも見えます。ぜひこれからも見てくださいね。」

Y君「はい。」

アナウンサー「Y君、ベテルギウスは肉眼でも暗くなってきてるなって感じるくらいですか?」

Y君「はい。」

永田先生「そうです。これはもう肉眼で見た方が良いんですよ。ぜひ皆さんも…今、逆に戻りつつあるので…」

Y君「そうなんですよ。」

アナウンサー「おおー、いつもよく見てるんだ。」

永田先生「だから今のうちに、暗いベテルギウスを見といてください。」

アナウンサー「そのうち超新星爆発を起こすんじゃないかと言われていますが、これは目が離せませんね。」

永田先生「はい。(笑)ウフフ。」

アナウンサー「Y君、せっかくなので更にクイズにチャレンジしてもらおうと思いますが、大丈夫ですか?」

Y君「だいじょぶです!」

 

先生からのクイズ第2問 

 この中で存在しない、無い星座はどれでしょう?

①アリ座 ②ハエ座 ③カメレオン座

 

Y君「はい、答えは①番のアリ座です。」

永田先生「…すごい(笑)。」

福田先生「自信満々ですね。」

アナウンサー「ちなみに福田先生は。」

福田先生「全く分からなくて、ハエは空を飛ぶものだからありそうだなと思って、アリかカメレオン、どっちだろうと迷ってたんですけど、僕もY君についていきます(笑)。」

永田先生「(笑)正解は、①番のアリ座です。すごいですね~。」

アナウンサー「おお~!」

永田先生「ハエ座とカメレオン座、あまり聞かないという人も多いと思いますけれども、南半球の星座なんです。だからあまり馴染みがないと思いますけれども…」

アナウンサー「日本からは観測できないということなんですね?」

永田先生「そうなんですよ。Y君、よく知ってましたね。」

アナウンサー「しかも即答で。これは知ってたのかな?」

Y君「知ってました。」

福田先生「おお…。」

永田先生「さすが天文好きですね。」

アナウンサー「ということは、ハエ座とカメレオン座を知っていた、ということですね?」

質問者「ああ、はい。」

永田先生「素晴らしい。」

アナウンサー「ではでは、もう1問チャレンジしてみますか?」

Y君「はい!」

Y君楽しそうだなあ、それだけでこちらも楽しい。

 

先生からのクイズ第3問

 この中で、実際にはない小惑星の名前は何でしょうか?

①たこやき ②チコちゃん ③トトロ

 

Y君「ふうううん…(笑)」

永田先生「ちょっと難しいですねえ。」

アナウンサー「Y君、お答えはいかがでしょうか?」

Y君「(笑)ううーん…ちょっと難しいかなあ……えー………じゃあ、②番のチコちゃんで。」

アナウンサー「どうしてそう思いましたか?」

Y君「たこやきとかは…小惑星って形が不揃いなので、丸っこいたこ焼きに似てる形のものもあるかなって。トトロも同じようなものです。」

アナウンサー「なるほどー、シルエットがたこ焼きやトトロのような形の小惑星はありそうだから、なさそうなチコちゃんを選んでくれた、ということですね?」

Y君「はい。」

アナウンサー「福田先生は?」

福田先生「んー…そうですね、チコちゃんはちょっと新しすぎるから、登録とかどうなんだろうな。時間もかかりそうな気もするし、難しいですね。」

Y君「(笑)ハハハ」

永田先生「正解は、②番のチコちゃんでーす。すごいですね、当たりましたね。」

Y君「やったー、当たると思ってませんでした。」

永田先生「小惑星は、実は発見した人に命名権という、名前をつける権利があるんですね。面白い名前ですけど、“たこやき”という小惑星と“トトロ”という小惑星は、実はあるんです。」

Y君「おお(笑)、初めて知りました。」

永田先生「面白いよね? 私も調べてみたら、“寅さん”、“しじみ”、“東京ジャイアンツ”とか、ちょっと面白い名前の小惑星もあるんですよ。」

Y君「え!」

アナウンサー「発見者に命名権が与えられるということですか?」

永田先生「そうなんです。実は、私は発見してはいないんですけど、以前、渋谷にあった五島プラネタリウムで解説していて、五島プラネタリウムがなくなってしまった時に、上司の村松解説員が小惑星をたくさん発見されていて、解説員全員の名前を小惑星につけてくれたんです。だから私の“美絵”という名前の小惑星がありまして。」

アナウンサー「へえー! 素敵ですね。」

永田先生「みんなが離れてしまっても宇宙の中で解説員のみんなはずっと一緒に、という思いを込めてつけて頂いたんですね。」

しかもカタカナだけの表記だと思い込んでいたけど、ひらがな、カタカナ、漢字を自由に使えるんだね。驚いた。「阪神タイガース」もあるそうな。

 

アナウンサー「ということは、もしY君が望遠鏡か何かで…そもそも望遠鏡で発見できるものなんですか?」

永田先生「いろんな方法はありますけれども、もちろん肉眼では見えないものを見つけるので、望遠鏡を使って写真を撮影して、動いている小惑星…他の星座の星、恒星は同じように動くんですけど、小惑星の場合は恒星の間を縫うように動くので、そういうものを見つけて、それが新しい小惑星かどうかまでをちゃんと自分で調べて、データを揃えて写真などを撮って…と、いろいろな手続きがありますけど、確か小学生の子どもたちも発見したものがあったと思いますので、」

Y君「ええー!」

永田先生「難しいかもしれないですけど、ぜひ、チームでみんなでやっても面白いと思いますよ。」

アナウンサー「Y君どうですか、やってみたいですか?」

Y君「やってみたいですけど、ちょっと難しそうなので、やめときます。」

アナウンサー「誰か相談できる先生とかを見つけて、相談してチームを組んでやると楽しいかもしれませんね。」

永田先生「いろんなことができる時代になってますので。」

アナウンサー「まだまだ発見されてない小惑星というのは、たくさんあるわけですね?」

永田先生「もちろんです! たくさんあることは分かってますし、発見されてもまだ番号しかついていないものも多いので。」

アナウンサー「いやいやY君、お見事でした。3問とも全問大正解でした!」

Y君「ありがとうございます。でも3問目は自信がなかったんですけど、正解できて良かったです。」

アナウンサー「その理由もすごく…」

永田先生「推理力が抜群で良かったです。」

 

アナウンサー「Y君、せっかくなので天文・宇宙や天気・気象のことで、先生に聞いてみたいことありますか?」

Y君「はい。天気・気象について質問します。雲の中を通ったら痛いですか?」

福田先生「(笑)ほう…。」

アナウンサー「どうしてそう思ったのかな?」

Y君「雲は水の塊で、水が凍って氷の粒の塊になってるので、通ったら痛いかなと思ったので、質問しました。」

アナウンサー「なるほど、Y君の説明を聞いただけで痛いんじゃないかという気がしてきましたが(笑)。」

福田先生「Y君の中に答えは入ってるんですけど、雨…水の塊のところと、氷の塊の雲もあるんですよ。だから氷の塊の雲に入ると、痛いと思います。実際に氷の塊の雲に飛行機が入って、飛行機が傷付くことがあります。」

Y君「そうなんですか!」

福田先生「はい。氷の粒が固まって大きくなってくると、雹という氷の塊ができるんですけど、それがどんどん大きくなるとゴルフボールぐらいになったり、テニスボールぐらいの大きさのものが、大きな積乱雲の中に上がったり下がったりしていまして、」

Y君「ええっ。」

福田先生「そういった所に飛行機が入ってしまうと、飛行機が傷付くという…実際に報告もありますので、痛いどころではないと思いますね」

アナウンサー「ケガしちゃいますね。」

福田先生「あともう1つ、そういった雲に入っていくと、一瞬でY君が凍りついてしまうこともあります。」

Y君「ああああ…。」

福田先生「なぜかというと、雲の中の水や氷粒というのは…」

Y君「露点温度が低い?」

福田先生「そうです、よく知ってますね。露点温度が低いので、本来は凍るはずだけど凍らないでいる氷の粒があります。ですから、そこに何かきっかけとなるもの…飛行機だったり、小さな様々な粒子が入ってくると、急に凍ります。過冷却と言いますけど、飛行機が冷やされすぎている雲に急に入っていくと、凍ってしまって墜落してしまったり、危険な状態になることがあるので、そういった飛行は絶対に避けなければいけないと言われています。」

Y君「ああああ~…そうなんですか。」

アナウンサー「どうですか、分かりましたか?」

Y君「はい、分かりました。」

アナウンサー「今日は先生からのクイズに参加してみて、いかがでしたか?」

Y君「とっても楽しかったです。」

アナウンサー「私たちも楽しかったです。将来の夢は何かあるのかな?」

Y君「まだ特には決めてないですけど、自分的にはコンピューター関係の仕事などに入りたいです。」

永田先生「今、コンピュータを使って宇宙を解き明かす時代になってますからねえ。」

福田先生「宇宙も良いですけど気象の方に、ぜひ来て頂きたいなと思いますね(笑)。気象でもコンピュータを使って天気予報してますからね。」

永田先生「(笑)Y君、天文、気象、どちらからも引っ張りだこですよ。」

アナウンサー「Y君、今日はどうもありがとうございました。」

Y君「ありがとうございました!」

理数系が強そうなY君、4月で中学生になったけど元気かな? 

 

Q7 なんで雨がふって、雨がやんで、晴れた

  ら虹がでるんですか?(6才男子)

 

アナウンサー「○○君は虹を見たことがありますか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうでした?」

質問者「きれいだった。」

福田先生「どこで見た虹がきれいでした?」

質問者「ハワイ。」

福田先生「おおお……ハワイですか。先生はハワイで虹を見たことないですけど、ハワイは虹がきれいだって聞いたこともあります。

どうして雨が降って晴れると虹が出るのかを聞きたいんですね?」

質問者「うん。」

福田先生「これは、虹が出るためには、雨と太陽が必要だからなんです。」

質問者「うん…。」

福田先生「虹というのは、雨粒などに太陽の光が反射してできます。…ここまでは大丈夫かな? 分かるかな?」

質問者「ううん。」

アナウンサー「反射というのは、光が粒に当たって跳ね返るということですかね?」

福田先生「正確には間を通るんですけど。雨の粒の中に太陽の光が通ると、色がいろんな色に分かれるんです。そういう仕組みがあって、だから虹は雨上がりによく見えると言われています。」

質問者「うん。」

福田先生「その色ですけど、虹は7色の帯になって見えることになるんですけど、じゃあ、雨上がりのどこに行けば虹が見えるのか、ということを教えたいと思います。」

質問者「うん…。」

福田先生「雨が上がった時に、まず太陽が出ているかどうかを確認して…探してください。太陽が出てたら、太陽に背を向けて。太陽と反対側の方を向いてください。」

質問者「うん。」

福田先生「反対側を向いて、雨がやんですぐの所がないかなって探してください。虹はそういった所で発見しやすいです。

実は、今日とか明日、急に雨がザッと降って止むことが、東京も含めてけっこうあると言われてます。先生はそういう時は虹が出るチャンスだと思って、虹を探します。○○君も、もし雨が止んだら、太陽を背にして虹が出てないかなって探してみてください。」

質問者「うん。」

福田先生「ハワイで見た虹がきれいだったということですけど、ハワイって暖かいじゃないですか?」

質問者「うん。」

福田先生「暑いぐらいだと思いますけど、日本でも今の季節よりも、どちらかというと夏、暑い時期の方がきれいな虹が見えることが多いと言われています。それは雨が急にザーッと降って止むこと…にわか雨という言い方をしますけど、そういったことがたくさん起こるからなんですね。」

質問者「うん。」

アナウンサー「雨が降って晴れると、どうして虹が出るのかという質問に対しては、雨粒の中に太陽の光が…」

福田先生「入って、それが反射をして、7色に分かれるから。」

アナウンサー「ということなんですね。で、太陽を背中にして雨が止んだ方向を見ると、虹が見えることがよくあるということですね。○○君、分かりましたか? 雨粒の中を太陽の光が通ることで虹色になるんですって。」

質問者「うん。」

アナウンサー「夏に多く見られるということだから、これからきれいな虹を探してみてくださいね。」

質問者「はーい。」

アナウンサー「今日はどうもありがとうね。」

質問者「うん。」

アナウンサー「さよならー。」

質問者「しゃよにゃら~。」

 

Q8 なぜ月にはウサギがいるんですか? ま

  た、なぜ月のウサギは餅をついているん

  ですか?(小1女子)

 

アナウンサー「そうだよねえ、そう思いますよね。○○さんは月の中にウサギさんがいるのを見たことがありますか?」

質問者「去年、お月見の時に月を見たら、ウサギみたいなのが見えたから。」

アナウンサー「満月の中にウサギさんがいました?」

質問者「はい。」

アナウンサー「お餅をついてるような格好に見えたかな?」

質問者「はい。」

永田先生「私もお月様がだーい好きで、よく見つけて、中にウサギさんいるかなって見るんですけれども、○○ちゃんが見てくれたように、お月様の模様がウサギに見えるということで、昔の人は月にウサギがいるんじゃないかと思ったんですね。

○○ちゃん、お月様を見た時に、ウサギさんに見えていた所は何色っぽく見えた?」

質問者「ちょっと黒っぽいような…」

永田先生「そうだよね。ウサギさんの模様の所は、ちょっと黒っぽく見えてるんだよね。これは月の海と呼ばれる所なんです。お月様はお水があるわけじゃないんだけど、昔の人は“海”という名前をつけたんですね。そこは玄武岩という、ちょっと黒っぽい石が多い所なんですよ。」

質問者「へえ…。」

永田先生「お月様の模様をよーく見ると、確かにお耳が見えたり、ウサギさんが杵を持って臼の中のお餅をついてるような感じに見えるんです。きっと○○ちゃんもそうやって見えたんだよね?」

質問者「はい。」

永田先生「昔の人は見た感じで、お月様にウサギの模様が見えるから、“お月様にウサギさんがいるんじゃないかな、そう言えばよく見るとお餅をついてるように見えるな”ということで、お月様にはひょっとして、お餅をついているウサギさんが住んでるんじゃないかな、と思ったのかもしれません。」

質問者「はい。」

永田先生「お月様にウサギがいるという物語もけっこういろいろ伝えられてるんですね。だから昔の人は、お話を通しても“お月様にはウサギさんがいるんじゃないかな”って思ったみたいです。

この月の模様は、日本ではウサギさんがお餅をついてるように見立てているんですけれども、○○ちゃん、お月様って、実はいつも私たちに同じ面、ウサギさんの模様が見えてる面を見せているのは知ってる?」

質問者「知らない。」

永田先生「実はお月様の模様は、半月になっても、三日月みたいに細くなっても、まん丸の満月になっても、いつも同じ面を見せてます。なので、満月でウサギさんがお餅をついてるように見える模様、あの一部分が半月で見えたり三日月で見えたりしているだけで、いつも満月の時に見えるウサギの模様なんですね。

なので、実は世界中で、“お月様はこんなふうに見えるよ”っていういろいろな見立てがあるんです。例えば、ワニみたいに見えるとか、ロバみたいに見えるとか、中国ではヒキガエルのように見えるとか。あと、女の人が本を読んでる姿に見えるとか、女の人の横顔に見えるとか、いろいろな見立てがあるんです。

今言ってるだけだと“そうなの?”と思われるかもしれないですけれども、図鑑とかを見ると載ってるので、どんなふうに見えるのかを、ぜひ調べてもらえたらいいなと思うんですね。」

質問者「はい。」

永田先生「最近よく小学生の皆さんには、“クワガタに見える”って言われます。」

福田先生「ふううん…」

永田先生「確かにクワガタによく似てるなと思うんですね。クワガタに似てると言う人が多くなればなるほど、これから先、お月様にはクワガタがいるんじゃないかと言われる日が、ひょっとしたら来るかもしれませんね。」

質問者「はい。」

永田先生「○○ちゃんのお家に双眼鏡はあるかな?」

質問者「あります。」

永田先生「やった! 双眼鏡でいいので、まん丸のお月様、満月の日にお月様を覗いて、その黒っぽい模様をスケッチしてみてください。お家のベランダや窓から見ることができますので、スケッチしてみて、その形がどんな形なのかなって、ぜひ○○ちゃんなりのお月様の模様を考えてみてください。」

質問者「やってみます。」

アナウンサー「やってみて、どんな形になって、何に見えるのか、ぜひ教えてくださいね。」

質問者「はい。」

アナウンサー「月の表面にある“月の海”と呼ばれる平らな部分、そこが黒っぽく見えるということですね。」

永田先生「そうなんです。昔、隕石がぶつかって、月の下の方から溶岩が流れ出して、マグマが出て、それが月のクレーターを作ったりしているんですけど、そういったものが月にはいっぱいありますからね。」

アナウンサー「○○さん、今日は良い質問をどうもありがとうね。」

質問者「ありがとうございました。」

 

Q9 空の色はどうして雨の時は青色で、また

  晴れの時は水色や白などに変わるのです

  か?(小2女子)

 

アナウンサー「今日の福岡は何色の空ですか?」

質問者「晴れた水色の空です。」

アナウンサー「きれいな水色なのね?」

質問者「はい。」

福田先生「天気によって空の色が変わるのが気になるんですね。よく聞き取れなかったんですけど、雨の時は何色って言いました?」

質問者「青色です。」

福田先生「青ですか。」

アナウンサー「濃い青ってことかな?」

質問者「はい。」

福田先生「すごい濃い青色なのに、晴れてると水色とか白ということですね。」

質問者「はい。」

福田先生「雨が降る時というのは、空に何がありますか?」

質問者「空に? 雨がある。」

福田先生「雨は雲から降ってくるんですけど、青色の空をしていた時、お空に雲はありましたか?」

質問者「ありませんでした。」

福田先生「雲がないのに、そこから雨が降ってきた…」

質問者「いや、雲がある。」

福田先生「なるほど。その雲の色が、濃い青色だったということですかね?」

質問者「はい。」

福田先生「分かりました。○○さんとしては雨の日でも、水色とか白の色でもいいんじゃないかなと思ったんですか?」

質問者「はい。」

福田先生「そうですね。先生も水色の空から雨が降ってくるのも素敵だなと思うんですけど、でもそれがなかなか起こらないのは何でか、ということを説明しますね。」

質問者「はい。」

福田先生「さっき○○さんが言ってくれたように、雨が降る時というのは、雲が空にあります。太陽はその上にあるので、雲が太陽を遮ります。この時に何が起こるかというと、雲の中には小さな雨の粒々があります。太陽の光は、その小さな雨の粒々に当たると、いろんな方向に飛び散ってしまって、光が弱くなるという特徴があります。雲が厚ければ厚いほど、雨を降らせる雲であればあるほど、粒々がたくさんありますので、雨が降るような雲の時は、太陽の光がなかなか届かずに、暗ーい青とか、灰色の空になってしまいます。」

質問者「はい。」

福田先生「反対に晴れている時は水色ですよね? これはなぜかというと、さっき虹の話があったんですけど、○○さんはこの番組をずっと聞いててくださいました?」

質問者「はい。」

福田先生「前のお友だちが虹の質問をしましたけど、虹は7色に分かれますよね?」

質問者「はい。」

福田先生「実は○○さんが見ている空の光にも、白っぽく見えてもいろんな色が混ざってるんです。実は赤があったり水色があったりオレンジがあったり黄色があったり、いろんな色が混ざってるんですけど、それが一緒になっているので、白だったり他の色が分からなくなったりしてしまいます。」

質問者「はい。」

福田先生「ただ、その色によって、人間の目まで…地上まで届きやすい色とそうじゃない色があって、青色は意外に届きにくいんです。お空の時にいろんな方向に散らばってしまって、その結果お空が青く見えるということになります。」

質問者「はい。」

福田先生「まとめますと、雨が降る時は雲が太陽の光を遮ってしまうので暗い色、暗い青色になりますし、晴れてる時は遮るものがありません。ただし、青い光は他の色に比べて届く力がちょっと短いので、空気の中で飛び散ってしまって青い色に変わる、ということになります。」

質問者「はい。」

アナウンサー「どうですか、分かりましたか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「晴れてる時は、地上まで届かない、空の上で散らばっている青い光が目に入ってきて空が青く見えるということですね。」

福田先生「反対に雨の日でも、空が晴れていても、他の所で降った雨が風で流されてきて…天気雨と言いますけど…」

アナウンサー「ありますね、青空でも降る雨。」

福田先生「青空でも雨が降ることがあるので、○○さん、ぜひ、そういった天気が来ることを期待してください。」

質問者「はい。」

アナウンサー「○○さんは何色の空が好きですか?」

質問者「水色です。」

福田先生「ああ、晴れた空ですね。」

アナウンサー「今日みたいな気持ちの良い天気が好きなんですね。今は外にはなかなか出られない状況なのかな、学校もお休みですか?」

質問者「はい。」

アナウンサー「どんなふうに過ごしてますか?」

質問者「家でお姉ちゃんと一緒に遊んだりしてます。」

アナウンサー「そっか。でも窓を開けて空を眺めたり、外の空気を吸ったりすると気持ち良いかもしれませんね。」

質問者「はい。」

 

質問終わり~先生方から感想

永田先生「今日は元気な子どもたちが多くて、皆さんの元気な声に、私もたくさん元気をもらった感じがしました。お家にいることが多いと思いますけれども、今、この時間を大切にしながら、空を見上げたり星を見たり、いろんなことを考えたり本を読んだり、今までなかなかできなかったことをやってみてください。」

アナウンサー「今日は土星の輪がいつかなくなってしまうかも、というお話もありましたので、まずは見てみたいなという気持ちになりましたね。」

永田先生「明け方なんです。今、木星土星と火星が明け方の空に見えていまして、すごくきれいに並ぶので、それも早起きをして見てくださいね。」

 

福田先生「今日は雨とか虹に関する質問が多かったなあと思いました。これはもしかしたら、今年が暖冬だったからじゃないかとも考えて、冬ですと太平洋側などは雨が少ないんですけど、ふだんより雨が多いので、冬場だけど雨が気になったのかなって考えたり。

あとはハワイの虹は僕も見てみたいので、それは本当にうらやましいと思いましたね。」

アナウンサー「素敵ですよね。それから桜も、今年は観測史上いちばん早いという…」

福田先生「東京は昨日開花の発表がありましたね。」

アナウンサー「これから各地で咲き誇ると思います。ちょっと外に出て、でも人混みは避けて、桜をぜひ楽しんでもらいたいですね。」

福田先生「来週から続々と開花の発表があるかと思いますので、季節の変化も楽しんでいただきたいですね。」

永田先生「渋谷にも、実は宇宙桜というものを持ってきて、もうすぐ開花するかどうかをみんなで見守っているんですよ。」

福田先生「宇宙桜!」

永田先生「若田宇宙飛行士が宇宙に持って行った桜の種を地上に蒔いて、それがどんどん育った桜なんですよ。」

 

アナウンサー「それから、私がこの番組を担当するのは今日で最後になりました。大好きな番組なので寂しいですが、1年でしたけれども、日本が誇る回答者の先生方、そしてラジオの前の好奇心いっぱいのお友だちと同じ時間を過ごすことができて、本当に幸せでした。ありがとうございました。」

知識不足でずっとアナウンサーとして文字起こししてましたけど、キャスターだったんですね。ごめんなさい。恐竜のミニ図鑑を手元に置いてたり、化石が埋め込まれた石をデパートまで見に行ったりして勉強されていたのに残念です。