あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

子ども科学電話相談6/23 とりとめのない感想

6/23のジャンルは
 天文・宇宙 永田美絵先生
 水中の生物 林公義先生

今週もスタートが10分遅れ。10分あると質問1~2個受けられるんだけど…いろいろ事情があるのは理解できる。

永田先生、アナウンサーから「昨日は夏至でしたが、この時期の空の楽しみ方はどんなものがありますか?」と聞かれ、
「太陽が真南にきた時の高さがいちばん高いのが夏至の日で、東京だと78°。頭の真上が90°だから、かなり見上げた高いところに太陽がある。これが冬至だと東京で32°なので、真上と地平線の半分よりも下にくる。
今の時期、太陽はずいぶん高いなあって、空をうんと見上げてみてはどうでしょう?太陽をずっと見続けるのは目に良くないけど、空を見上げるってだけで気持ちが元気になるので、いかがでしょう?」

夏至の日は太陽の高さがいちばん高い。そうかあ、昼がいちばん長いというとらえ方しかしてなかった。太陽の高さを気にしたことなかったかも。空を見上げると、背筋が伸びて肩こりもほぐれそうだ。

林先生は「雨の日の秘かな楽しみ」を聞かれ、
「寝てるのがいちばんいいんでしょうけど(笑)
趣味で水墨画っていうのをやっているんです。中国の山水画というやつ。お天気の良い冬なんかに部屋を暖かくしてると、描いた墨がどんどん乾いていっちゃう。紙を先に濡らしておく手法もあるけど、梅雨時は、紙もしっとりしてるし、乾きも遅いので、描くのに具合が良いんです。ボカシっていうのをやるのに雨の日は都合が良い。ですからたまった宿題をやるようにしている。」
アナウンサー「ちなみにそこに水の生き物は描かれたりしますか?」
林先生「僕はずっと海の中の魚を研究してきたんだけど、山水画に出てくるのは魚もエビもほとんどが淡水の生き物。趣味でダイビングやってましたから、海の中の世界がキレイなのはよく知ってて、写真ではたくさんあるんだけど、山水画とか水墨画にはない。それに挑戦したいかなと思ってますが、まだ構想がまとまりません。私の先生に聞いてからやるようにしたいと思います。」


Q1 地球の公転・自転は昔から速度は変わらないの
  ですか?(小4男子)
自分では自転の速度は変わらないと思っているけど、それが本当か分からなかったそう。

永田先生「昔っていうのはどの位の時間?」
質問者「う~ん、恐竜ぐらい」
永田先生「恐竜ぐらいだったらそんなに変わってないと思うから、正解。ただ、地球は46億年前に生まれたんだけど、誕生したての頃はもっと速かったんだって。その頃は1日5時間くらいでクルクル回っていた。それから月……月は最初は地球と一緒に出来たのではないと最近言われてて、大きな天体が地球に衝突して、その天体と地球と、地球のかけらが一緒に回るようになってお月さまが出来たと言われている。そのお月さまの引っ張る力(潮汐力)の摩擦によって、実は少~しずつ、本当に少しずつ地球の自転の速度が遅くなっている。」
質問者「えっっ、そうなんだ」
永田先生「(笑)でも、相当長い時間なので、5万年に1秒くらい遅くなるらしい。それでも長い時間で考えるとどんどん積算されてくから、あと1億8000万年でどうやら地球は1日25時間になるんじゃないかと言われている。○○君が生きてる間だと1日24時間は変わらないけど、そういう長い時間でみると地球の自転の速度は変わります。
地球の公転も…太陽系の惑星って、初めは微惑星という小さい惑星がぶつかって、合体したりバラバラになったりしながら形成されていったと考えられている。太陽に近い方の惑星速く動いて、遠い方がゆっくり動いている。だから、地球も今より太陽に近かった時は、今よりも速く公転していたはず。こんなふうに長ーい時間をかけていくと、ちょっとずつ変わっていくことはある。」
質問者「すごくよく分かりました。」

出来たての地球は1日5時間…。速すぎ。恐竜が絶滅したのが6600万年前らしいので、そこからでも自転速度は22分遅くなってる計算。スケールの大きすぎる話で質問者も時々ため息がもれてた。
アナウンサーから1日が1時間増えたらどうするかと聞かれ、質問者「いっぱい遊ぶ」 永田先生「1時間長く星を見上げようかな」

10時台前半はこの1問で終わっちゃって音楽と交通情報へ。ちょっと物足りない。

Q2 魚は病気にかかったら、どうやってなおるん
  ですか?(小2男子)
「だって、人間には病院があるけど、魚にはないから。」確かに。

林先生「この質問とっても面白いんで、答えてみたいと思ってたけど、大きく2つに分けて考えてみます。
ひとつは、○○君の質問は多分、自然状態の魚、海の中や川の中の魚だと思うんだよね。病気の種類にもよるけど、例えば寄生虫が体についてしまうと困るよね。小さくてどこかに擦りつければ取れる寄生虫の場合は、砂の上に体をゴロッと擦りつけたり、岩に擦りつけたり、海藻の間を泳いだりしながら、工夫して取っている。それから、海の中にはお掃除屋さん、魚につく寄生虫を取ってくれる動物がいる。魚ではホソソメワケベラという有名なお掃除屋さんがいて、大きなハタとかが『掃除して下さぁい』って口を開けると中に入ったり、エラの中に入ったりする。チョウチョウウオの仲間とかスズメダイの仲間にそういうお掃除屋さんが知られている。それからお掃除してくれるエビもいる。そういうお掃除屋さんが集まってる場所に、寄生虫がついたり具合の悪い魚が集まって順番を待ってることもある。」
質問者&アナウンサー「ほおぉ~(笑)」
林先生「病院の待合室みたいな感じで、僕も何回か見たことあるよ。本当に列を作って正しく待ってて、順番にお掃除してもらってる。
それから僕が見た例では…クサフグって見たことありますか?よく釣りで釣れる、海岸によくいるフグの仲間だけど、このクサフグ寄生虫がつくと、海から川に上がっていって、真水に入ると体についてる寄生虫が全部取れちゃうらしい。だから、病気になったフグが群れを作って入ってきて、何してるんだろうと思って採ってみたら、体中に寄生虫がいっぱいついてて、出て行ったフグを見たら寄生虫がみんな取れている。そんな工夫もしてるみたい。
多少の傷も、傷口にカビがついたりして治療を必要とすると、お掃除屋さんの所に行って掃除してもらうと治ってしまうこともあるようです。
もう一つは、人工的に飼ってる、ペットとか水族館の魚は、薬で治したり、エサに薬を混ぜて食べさせたりして、飼ってる人が責任をもって治してあげることが必要。例えばウナギの養殖場なんかで大量にに作ってる所では、時々病気が発生する。そうすると薬浴といって、薬を養殖池に入れて治療をする。伝染性の病気は他の魚にもうつってしまうので、別の水槽に入れて隔離する。」

前に虫のお医者さんになりたいという子が出ていた。虫の世界には掃除屋さんいないのかな。

Q3 太陽の黒点の温度が周りより低いから黒く見
  えるのは知ってるけど、太陽の黒点だけ、何で
  周りよりも低いのですか?(小5男子)

永田先生「太陽の表面温度は6000℃で、黒点の所だけ4000℃と少し低いんですが、それは磁場が通っているから。磁場って初めて聞くかな?地球が大きな磁石になってるのは知ってる?(質問者「はい」) イメージとしては、地球は1個の大きな磁石なんだけど、太陽は大きな磁石がいっぱい集まってくっついている感じで、それぞれに磁場がある。黒点はその磁場が通っている所で、他の所よりも熱の伝わりが遮られてしまう。だから周りよりも温度が低い。
で、黒点もそれだけを特殊な機械で見ると、それ自体が明るく輝いている。周りが明るくて温度も高いので黒く見えてしまう。
天文台の太陽観望会にも機会があったら行ってみて、黒点の周りを見てみると面白いよ。黒点の周りの半分黒くなってる半暗部という様子も分かるし、黒点が出る時と出ない時もあるけど、太陽ってすごく活動してるんだなあってことがよく分かりますよ。」

太陽がエネルギーを出してる仕組み(核融合反応)、私はこの番組で知った。けど黒点とか磁場のことはまだよく分かってない。いつかまた別の黒点や磁場に関する質問でちょっとずつ知りたい。読書は好きだし自分で調べてもいいけど、目で文字を追うより耳で聞く方が記憶に残りやすいというか理解しやすいんだな。

Q4 大きくなったらアリエルになりたい。どうや
  ったら海でしゃべれますか?(5才女子)

以前にも人魚に関する質問、林先生が答えてたな。⇨5/19でした。https://aserazu-sawagazu.hateblo.jp/entry/2019/05/20/222004
もはや、人魚の質問なら何でも答えてくれる林先生なんだろうか。

林先生「あさってで5才?お誕生日おめでとうございます。そうか、スイミング習ってて、息継ぎ出来るようになったって…5才でしょ?立派なもんだよ。(笑)」
生放送で話されるのって、質問者の名前、学年、住んでる都道府県くらいだけど、事前にけっこう情報があるもんなのね。お誕生日を迎える前にラジオでアリエルになれる方法を聞けるのも良い記念になりそう。

林先生「映画の中でアリエルがいろんなお話をしてるのは、言葉なんだよね。○○ちゃんが家族とお話をすることを“会話”って言うんだけど、会話とか通信のことを“コミュニケーション”ていう。もう少し大きくなって覚えてくれればいいけど、この相手に自分の気持ちを伝えるっていうことの中に、○○ちゃんが毎日使ってる言葉とか文字とか、あと“痛いよー!”って時に足をバタバタさせたり悲しい顔をしたりするでしょ?動作とか。こういういろんなものがあって、お話しをするというのは、ものごとを伝える一つの方法なんだよね。
映画の中でアリエルがお魚やエビや貝とお話をするっていうのは、もし人間の言葉に換えたらこういう話をしてるんじゃないかな、こういうストーリーになるよという……言葉を使った通信。だから、言葉で出てくるものは、○○ちゃんが人の言葉をちゃんと分かるから、“あ、今アリエルは悲しいんだな”とか“アリエルが怒ってるな”ということが判る。
ところが、お魚とか貝とかエビは、言葉を持っていない。だから、カニに言葉を文字に書いて見せても、カニはそれが分からない。だけど、魚は魚どうし、エビはエビどうしで、ものごとを伝える方法を持っているみたい。大きな音を出したり、ラブラブの季節になると若いオスが“僕ってすごく元気でカッコいいでしょ!”ってメスにアピールするように体を動かしたり、音を出したりするんだよ。だけどそれは人間には理解できないんだよね。人間が使ってるコミュニケーションの一つに言葉はあるけれど、実際の魚には通じない。
○○ちゃんの質問は“どうやったら水の中で話せるか”ってことなんだけど、僕たちも水の中で話すことはできます。例えば頭にヘルメットみたいなのをかぶってお話をする道具があって、これを使えば正確に伝えることができる。ただし人間だけ。お魚には通じない。何もつけなくても水の中は言葉が響いて音が伝わるから、大きな声で言ってみると、お友達には伝わるかも。」

水中の生物ではなく、コミュニケーションの解説になってる。「ラブラブの季節」とかかわいい言葉を使って説明するのステキだなあ。

Q5 宇宙に星は何個あるんですか?(小3女子)

最初の「こんにちはぁ!」から元気いっぱいで声が割れる。先生方も「オォー…(笑)」とにこやか。そして鼻息「ブホー」もけっこう電話で拾われる。星の数、質問者の予想では「1億個より多い」。

永田先生「1億個以上あります。人間の目で見える星というのは1等星から6等星まで、7000個くらいあると言われている。望遠鏡や双眼鏡を使うともっとたくさん見えてくる。天の川って知ってる?空気のきれいな所に行くと本当に川みたいにぼんやりと白く見えるけど、天の川の中の星だけで、2000億個ぐらいあるんですって。」
質問者「ええええーーにせんおく!」 
永田先生「(笑)すごいよね。私も小さな頃に一生懸命調べて、あまりの数の大きさにびっくりしちゃったんだけど、天の川の中の星も、星座を作ってる星も、天の川銀河っていう、地球も含めた星の大集団の中の星。一つの星の大集団には数千億個以上の星があるんだけども、その星の大集団がさらに宇宙に数千億以上あるんですって。」
質問者「うわぁ~」 
先生方&アナウンサー「フフフフ(笑)」
永田先生「てことで、数千億×数千億の星があることになっちゃう。(質問者「わっ!」) わっ、すごいね~、○○ちゃん、頑張ってかけ算してみて(笑)。」
アナウンサー「想像以上の数でしたねー、どうですか?」
質問者「すごいビックリした!」

反応が大変正直で、聞いてて楽しい質問だった。天文・宇宙の話はホント、スケールが大きいよね。

11時台前半は「あの後どうなった?」
今回は2017年7月26日の「夏休み子ども科学電話相談」で、「宇宙人がいそうな星って見つかってるんですか?」という質問をした、当時小4の男子。回答したのはこの日も永田先生。
永田先生「宇宙にこれがあると生きられるんじゃないかなっていうもの、ありますか?」
質問者「液体の水とか…」 スタジオの先生方どよめいてる。“液体”と限定するあたり、勉強してる感じ。
永田先生「ちょうどいい環境が必要だよね。そういうのを“ハビタブルゾーン”というんだけど、そういった星を探す取り組みは、もうされてます。いそうな星も見つかってるんですよ~♪2月にNASAが生き物がいる可能性のある星が39光年先に、7つの惑星として発見されたというニュースがあった。
で、宇宙人がいそうな星に電波というのを送る。電波望遠鏡って知ってる?大きなパラボラアンテナの」
質問者「はい。それで返ってくるかを調べて…39年?」
永田先生「そうそう、片道39年かかっちゃう。
宇宙人と会うためにすっごく必要なことがある。それは、電波が返って来たときに地球にいる私たちが平和に暮らしてること。大きな戦争とかあったら、せっかく宇宙人から電波が戻ってきても、誰もキャッチできないよね。将来、宇宙からやって来る電波をキャッチして、いろんな宇宙人と交信できるようになったらすごいよね。」
質問者「やっぱり、この宇宙のどこかには生命のいそうな星があるって思いました。」

永田先生って、平和の必要性をこういう宇宙レベルで話してくれるのが素晴らしいと思う。

今は6年生の質問者、今も宇宙や宇宙人のことを調べていて、調べて分かったことは「まあ、いろいろある。」、宇宙人がいるかどうかについても「太陽系の中にもいるんじゃないかと思います。」
永田先生「○○君が、この2年の間によく調べていることが分かりました。今、科学者の間では、太陽系の外側の方の軌道を回ってる、木星とか土星の周りの衛星…」
質問者「エンケラドスとか、エウロパとか?」
永田先生「そうそう。そういった衛星に注目が集まっている。よく知ってたね~。こういう衛星の周りは、ほとんど氷。」
質問者「それでその下に液状の海があると考えられている。」
永田先生「(笑)もう、今日は○○君が私の代わりにここに座って答えてほしいくらいよく知ってて♪
その通りなんです。氷の下に液体の海のようなものが発見されてる。間欠泉ていうのも出てて、地球でも間欠泉が出てる辺りは、生命の基のようなものが誕生したと言われているので、ひょっとしたら(衛星の間欠泉でも)、人間のような生き物ではないけど、小さなものがいるんじゃないかと言われてる。まだ探査機は行ってないけど、行って調べようという計画は立っているので、研究者の中にはそう遠くない未来に、太陽系の中に地球以外に生き物がいたと発表されるんじゃないか、と言う人もいます。」
アナウンサー「人の形ではないんじゃないかというお話もありましたが、○○君は、いるであろう生き物の形って、どんなものだと思いますか?」
質問者「まだ海だから、バクテリアとかと一緒の感じの…細菌のようなものだと思います。」
永田先生「そうですよね、ここからとっても長い時間がかかって、ようやく生き物が進化していくんだけれども、他の惑星とか衛星でそういうのが徐々に分かっていくと、地球もどうやって生き物が進化していったのかという謎が解き明かされていくと思う。
遠くない未来というのも、まず探査機が木星土星まで行く時間、そこから調べる時間はかかりますけど、私たちが生きている間に見つかったニュースが入るのも十分あり得る。」
質問者「そういう仕事に就いて、一緒に探してみたいとは思います。」

他に先生に聞いてみたいこと①
中性子星ができるための条件ってあるんですか?

永田先生「まず、中性子星というのは何かを、他の皆さんにも分かるように説明してもらえるかな?」
質問者「白色矮星がパルスを発してる…星が一生を終えた形。」
永田先生「そうだね。星の一生って重さによって変わってきます。太陽くらいの重さだとだんだん膨らんで…」
質問者「赤色巨星
永田先生「そうそう、赤色巨星というとても大きな星になって、やがては光を出さない白色矮星というのになる。でも太陽より重い星になると…」
質問者「ブラックホール
永田先生「そう、ブラックホールになる星もあるし、さっき言ってくれた中性子星が出来たりパルサーになったりとか。だから、“条件”というと、星の重さ。太陽と比べて大体同じか、重たいか、すごく重たいかによって、中性子星になったりブラックホールになったりっていう一生が決まる。
人間は大きくなってからもあれやろう、これやろうと自分で一生を築いていけるけれど、星って生まれた時から一生が決まっちゃう。○○君は知ってるかもしれないけど、重たい星って超新星爆発を起こすよね?でもそれまでに、星がどうやって輝いているかというと…」
質問者「水素が反応して光を出してる。」
永田先生「(笑)本当によく知ってる。核融合反応っていうのを起こすのね。水素が燃える…んじゃないけど、熱くなるとヘリウムに変わって、さらにヘリウムをどんどん熱くして縮めていくと、酸素、炭素、窒素とかの元素という、世界の素を作る。
じゃあ○○君、星の内部でいちばん最後に出来るものって知ってる?核融合反応で。」
質問者「…水素?」
永田先生「水素はいちばん軽いんだよね。いちばん重たいもの。」
質問者「リチウム。」
永田先生「あ~、そこまでいった(笑)。でもよく知ってる。答えは、鉄。鉄ってとっても安定しているので、これ以上核融合反応を起こさない。ところが、さっきの超新星爆発というすっごいエネルギーがかかると、更にもっと重たい元素が出来て宇宙に散らばっていく。で、今度はそれらが集まると…どうなると思う?」
質問者「ブラックホール
永田先生「ブラックホールが出来たりもするけど、いろんな星が作った元素が集まって、また新しい星が誕生するんです。」
質問者「あ、星雲になっちゃう」
永田先生「そうそう、星雲ていうのもよく知ってるね。星雲ていうガスの集まりがあって、そこから星が生まれる。
こうやって考えていくと、星が生まれるにはたくさんのガスが必要で、そのガスを作るのも星。そう考えると、太陽って、水素をヘリウムに変える核融合によって輝いているんだけれども、太陽が誕生した時にそういったチリやガスが集まって生まれたんだよね。地球もそう。地球には鉄も水素も酸素も窒素もリチウムも、いろいろものがあるよね。ということは、地球って、宇宙が誕生した時の最初の元素だけで出来てるのではなくて、大昔、太陽が出来る前にとっても大きな星が一生を終えて、爆発して、バラバラに散っていって、その欠片が集まって出来たということになる。こうして考えると、地球の全ての生き物も全部、星が作ったものということになる。
星の一生を勉強していくと、今地球にある全てのものが実は星の欠片で出来ていて、その欠片を作ってくれたのは、今は無い大きな星だということが浮かび上がってくるんです。今回、星の一生のお話の中で私がぜひお伝えしたいのがこれなんです。」

地球(&そこに住む人類)は宇宙の星から出来てる、星の子どもという話は永田先生がこの番組で(お仕事のプラネタリウムでも?)よくしてくれる。ロマンチックなだけでなくて、ちゃんと科学的根拠がある話ですごいなあと聞くたびに思う。

他に先生に聞いてみたいこと②
スペースデブリはどの位の数があって、どうすれば減るのか?
宇宙のゴミ問題。
永田先生「これから人間が宇宙に行くためには絶対に解決しなくてはいけない問題。スペースデブリというのは宇宙に打ち上げた衛星とか。やがて使わなくなったものは自然に落ちて燃え尽きるのもあるけど、今はいろんな国が宇宙開発として衛星を飛ばしてて、人の役には立ってるけど、そういったゴミがたくさんあって、調べるとスペースデブリがこのぐらいあるっていう画像が出てくる。本当に地球を覆ってる、たくさんの量。
打ち上げた後使わなくなった衛星どうしがぶつかって、更にその欠片が散るという事例も出ている。スペースデブリはすごい速さで地球の周りを動いてるので、どんな小さな…ネジのようなものであっても、宇宙遊泳している宇宙飛行士に当たると大変なことになっちゃう。
これから人類が宇宙で仕事をするためには、まず世界のみんなが協力して、デブリをどうするのか、これから打ち上げるものは打ち上げた後、どうやって最後まで安全に、デブリとして残さないようにするのか、ということを考えていく必要がある。」

地上の問題はそのまま宇宙でも問題になる。同じ人間がやってることだからそうなるのか……。アナウンサーが質問者に、将来こういう問題の解決方法も研究していってもらいたいですね~と期待すること言ってたけど、大人が今からやるべき課題だ。将来やってくれる人も必要だろうけど、あまり気軽に期待を寄せてしまうのも良くないと思い、何だか申し訳ない。

アナウンサー「○○君、ちょうど良い情報があって、嵐の桜井翔さんがナビゲートするNHKスペシャル“SPACE SPECTACLE”という番組があるんですが、今日、夜9時からその第1集で“宇宙人の星を見つけ出せ”というタイトルで放送があるので、ぜひ見てみたらどうかな?」

質問者がかなり興味そそられたようで「ホゥ…見てみます」て言ってたけどタイムリーすぎ。この番宣のために2年前の宇宙人の質問をこの日に取り上げたのかなぁと勘ぐってしまい、ちょっと興ざめ。
ま、実際にNHKスペシャルとか「ダーウィンが来た!」を見て質問の電話をしてくる子どもも聞いてるとけっこういるし、好きなものを後押しするのも良いことだと思うけど。

最後は理系に進んで研究者になりたいと言った質問者に、永田先生が「研究者になったらぜひ、コスモプラネタリウム渋谷で一緒にトークイベントやりましょう」と結んで「あの後どうなった?」終わり。

Q6 何で水中の生き物はヌルヌルしてるんです
  か?(4才男子)

「こんにちは」と挨拶してくれたけどその後「フンフン……△※★○…にゃあ」 お名前とお年が言えず。
アナウンサーがメモを読んでフォロー。でも質問はきちんと言えた。鯉にさわった時にヌルヌルの感じだったからそうだ。

林先生「鯉を触ったその手を鼻に持っていって、においを嗅いだことはありますか?(質問者「ない」) お魚ってよく“生臭い”って言うでしょう? この生臭いのとベトベトヌルヌルが嫌だという人がけっこういるんだけど、ヌルヌルと生臭いというのは共通した原因があるんですね。
回答を先に言ってしまうと、ヌルヌルは、お魚が自分の体を守るための一つの術なんです。体を守るっていろんな方法があるけど、もしヌルヌルがないと、いろんな細菌に侵されて病気やケガが進んでしまいそうなんです。つまり、菌が体に付いたり侵入するのを防ぐため、これ以上病気にならないために、あのヌルヌルを持っているみたい。予防みたいなものなんだね。難しく言うと“抗菌ペプチド”って…(笑)○○君、“ペプチド”って言えるかな?」

アナウンサーも一緒になってぺ・プ・チ・ドを言わせようとするけど質問者「ンー…」
植物の先生に、よく専門用語を質問者に復唱させる方がいるので(カロテノイド、アントシアニンetc.)、林先生も意識したかな?

林先生「ちょっとまだ難しいかな(笑)。そういう特別なタンパク質があのヌルヌルにはあって、もし菌がヌルヌルを通って入ってくると、そこで菌が死んでしまうという効果がある。触った時にもその刺激で体からそのヌルヌルを出してしまうことがあるけど、自然の中でヌルヌルを持っているということは、水の中や砂の近くとかにはいろんな菌があるので、それを避けるため、菌の予防のために持っているスーパー戦術だというわけです。分かるかな?」

「うん」「うん」って相槌うちながら聞いてるから分かってる様子。

林先生「これは魚の研究の前に、ある科学の先生がカエルを手術した後に何もしないで水の中に入れたら、カエルは全然病気にならなかった。カエルの体の表面を触ってみたらヌルヌルがすごく多かったので、調べてみたら、その抗菌ペプチドっていうのがたくさん入ってて、それによって菌に冒されなかったみたい。そのカエルは中国のカエルなんだけど、調べてみたら、1個体の抗菌ペプチドが250種類以上あるらしい。だから250以上の菌に耐性があるということ。すごいよね。(魚のヌルヌルも)そういうものの一つだってことを覚えて貰えたらいいかな。
あと、○○君に触られた鯉は、一生懸命逃げようとしてヌルヌルをいっぱい出したかもしれない。するとツルッと滑ってポチャンと水の中に逃げれるじゃん。そういうのにも使ってると思います。それから物にぶつかっても、ツルッと滑って傷がつきにくい。そんな効果もあると思います。」

最後も「ありがとうございました」と「さようなら」がきちんと言えた4才だった。

Q7 おならで木星みたいなガス惑星は作れるんで
  すか?(小5女子)

聞いた瞬間笑ってしまった。
永田先生「○○ちゃんの発想すごくいいと思いますね(笑)。同じガスでも、木星ってとても軽い水素とかヘリウムで出来ていて、おならは酸素とか窒素、メタンとかでできている。だけど、まず、木星ぐらいの星を作るとなると、相当のガスが必要になるよね。だって木星って地球の500倍の質量なんだよ。せめて地球くらいのガスは必要となってくるよね。そうすると今いる地球の全ての人のガスを集めたとしても、なかなかそれだけの量を集めるのは難しいかもしれない。」
質問者も笑いながら聞いてるなぁ。楽しそう。
永田先生「実を言うと、木星って確かにガスで出来ているんだけど、ガスの中にどんどん入っていくと、液状の金属水素っていうのがある。更に真ん中に行くと岩石もある。全部がガスという訳ではないので、そうすると、おならだけではちょっと材料が足りないかな?(笑)」
質問者「あ~そっかぁ~。じゃあ、ちょっと小っちゃめの惑星は作れないですか?」
スタジオ内爆笑。声もかわいくてねぇ。
永田先生「小っちゃめのかぁ、そうかぁ、そうだねえ(笑)。うんうん(笑)。ガスをいっぱい集めていくと、実はガスにはだんだんと引き合う力があるので、けっこうたくさん集めないといけないんだけども、とっても長い時間をかけてたくさん集めていくと……理論的にはできるかもしれないね。」
質問者「キャハハハハ(笑)」 
宇宙の「とっても長い時間」って、何万年何億年のような気がするけど。
永田先生「でも面白いと思う。○○ちゃん、ぜひ、小っちゃなガス惑星でもいいから作れるのかどうかを研究してみたらどうかな?私も知りたい。」
質問者「はい。」
林先生「○○ちゃん、おならの惑星に住みたいの?」
質問者「エ~ヘヘヘヘヘ(笑)」 林先生ナイスツッコミ。
永田先生「まず、どうやって集めるかというところから研究しなきゃいけないから、自分で集める第一歩を、やってみたらどうかな。」
質問者「まぁ~ちょっとやってみたいと思いました。」
アナウンサー「相当たくさんのお友だちに声をかけないといけないね。」
質問者「クフフッ(笑)」

質問者、天文台に毎月行ってて、将来の夢はプラネタリウムの解説員。渋谷のプラネタリウムの現役解説員の永田先生「うわ~♡」。嬉しいこと言ってくれる。
永田先生「プラネタリウムの解説員でいちばん重要なのは、感動する心だと思ってる。宇宙のいろんなことをお客様に分かりやすくお伝えする仕事なんですけど、自分が“宇宙すごく好きー!”っていう思いじゃないと伝わらない。だから今の○○ちゃんみたいに“これも面白い、こっちも大好き!”っていう人は、とってもプラネタリウムの解説員になれる素質があると思う。○○ちゃんが面談に来たら、私採っちゃうんじゃないかなぁ(笑)」

そろそろ放送終了、楽しいやりとりで終わるなぁと思ったところに
質問者「一つだけいいですか? 今、宇宙飛行士の山崎直子さんと宇宙に行った朝顔の種を育てていて、今ちょっとヒョロヒョロなんですけど何か変化ってあるんですか?」
先生方「う~ん…」ちょっと困惑?
アナウンサー「今日は植物の先生はいらっしゃらないので、その種の育て方については…今度、植物の先生が来る回にまた電話してくれるかな?」
質問者すんなりさわやかにお別れしてくれて良かった。宇宙に行った朝顔の種を育ててるとはこの子もガチっぽいな。関係ないけど朝顔の花ってパラボラアンテナに似てるね。

今日の感想
永田先生「元気な子ども達の声がいっぱい聞けて、私も元気になりました。今日はこれからプラネタリウムでお話をするんですけど、元気よく解説したいと思います。」 一度行ってみたくなった。
林先生「この電話相談、かなり歴史が長いですよね。今日のお子さんみたく、将来○○になりたいってことで、実際にこの電話相談を受けて、その方面に進んだお子さんがたくさんいらっしゃるんじゃないかなと思うんです。ぜひ連絡ほしいですね。」

大人になった元質問者の「あの後どうなった?」なんてのもいいかもしれない。
30年以上も夏休みにやってきた番組だからねー、かつて質問をした子がその方面に進んで、質問に回答する先生になることも考えられるし。そういう放送を聞くためにも、ゴミを減らして地球を平和に保ってないといけないな。

子ども科学電話相談6/16 とりとめのない感想

6/19のジャンルは
 昆虫 清水聡司先生
 科学 藤田貢崇先生

放送時間は10:05~11:50なのだけど、前番組が押したのか元々その予定だったのか、10分遅れでスタート。それに放送終了も最近は他番組の1分CMが入ったので11:49になってるよね。「子ども科学電話相談」の1分CMもどこかで聞いたことあるけど。

この番組の本が出るそうで、最初はこのおしらせから。『子ども科学電話相談面白疑問大集合』
f:id:toriaezu113:20190616125710j:plain
6/20発売だそうな。図書館にぜひ置いてほしいな。

今週は「秘密の野望」を聞く、そして「○○のことなら何でも答えて下さる」を枕詞に先生を紹介するアナウンサーだった。
清水先生「まず“何でも”は否定しときます(笑)。鳥の視点になって下界を見下ろしてみたい。NHKスタジオの横の代々木公園の森の、樹間部分を蝶々のように自由に飛び回れたらなあと思います。蝶も上昇気流にのってビルの高い所まで上がってくるのもいますし。」
藤田先生「私は高い所がとても好きで、代々木公園の更に向こうに新宿のビル群が見えますけど、いちばん上に上って、下を見下ろしてみたい。出張であちこち行った時も高い所に上りたくなって、上っちゃいますね。」

「科学」は科学全般であり、生物以外の物理、化学、地学、天文学、工学etc.何でもござれ。変な話、同じ日に取り上げるジャンル以外の全てと言うことでもある。

Q1 何で雷はジグザグと光るんですか?(小1男子)

「あのね、ゴールデンウィークにお友達と公園に行ったら、急に雷が鳴って、空を見たら雷の電気の光が見えたから」 「あのね」で説明始めるのが可愛い。そう言われれば10連休中は天気が不安定だったな。

藤田先生「空気は電気をとても通しにくい。雷は電気なんだけど、その通りにくい空気の中を伝わらなきゃいけない。その空気の中でできるだけ通りやすいところを伝っていこうとする。そうすると、一直線にはならず、ギザギザ、ジグザグになっちゃう。ものすごく人がたくさんいる交差点を通る時に、人の少ないところを探すでしょ?
質問者「人の…お団子みたいなところ? 人のいない、空いたところにどんどん入ってく?」 
藤田先生「そうです。それと同じことを雷がやっていると思うといいかな。」
質問者「それじゃ僕が雷で、周りが空気で、間を通ってるみたいなこと?」
藤田先生「素晴らしいです。」

ホントに素晴らしい理解力だし、先生の人混みの中を歩く例えもめちゃ分かり易かった!

Q2 これから人間が増えて食べ物が無くなった
  時、イナゴの他に食べられる昆虫はいます
  か?(小1男子)

去年の昆虫展を見に行って考えたそうだけど、イナゴを食べたことはないそうだ。私はあります。母が佃煮を作ってたから、近くの田んぼに材料を採りに行ったことも。オンブバッタならぬオンブイナゴを見つけると一手間で2匹、ラッキーだと思った思い出。今は無理だ。質問者が予想する食べられる昆虫は、ミツバチ、バッタ、コオロギ、ダンゴムシ、カイコ、ゴキブリ…。アナウンサーも戸惑う。

清水先生「実際に昆虫食を取り入れた方がいいと考える人がたくさんいる。ふだん食べてる肉と同じ量のタンパク質を作るのに、昆虫は材料のムダが少ないって言われてる。君の言うようにいろんな虫が食べれます。既に世界中でいろんな虫が食べられてるし、日本だけでもイナゴの佃煮は有名やんか。あとは昔から知られてるのはザザムシっていう、川の中にいるトビケラの幼虫。それを集めて甘辛く煮て食べる。
ハチも昔から食べてるのはクロスズメバチていうのが有名で、すごくおいしいです。オオスズメバチも食べる地域があって、これもめっちゃめちゃ美味しいんよ。」

実食されてるのか…! アナウンサーからどんな味かを聞かれ「ピーナツみたいなホロッと甘い味が多い。種類によって微妙に違うけどさ。」
…(虫の味の)違いのわかる男。

清水先生「カイコなんかもね、繭を作らせて糸を取るんやけども、サナギの方は繭の中にいて、その状態で糸を取ったらサナギは死んじゃう訳。で、そのサナギを食べる。そしたら無駄にならないでしょ?サナギ粉として魚のエサに加工もするけど、そうやって人が食べる地域がある。中はパサパサする感じなんやけども、好きな人は好きみたい。」
…食べてるんですね。確かにカイコが最後にどうなるかを知ると可哀想になるけど、産廃にするよりはいいかな…。
清水先生「去年、セミを食べさせてもらった。セミの抜け殻はおいしいんですかという質問がこの番組であって、おじさん試してみたの。お友達に頼んで食べさせてもらった。意外とおいしかったです。ただ脚のあたりが硬くて、めちゃめちゃうまいとはよう言わんねんけども。その時にセミの成虫も食べさせてもらって、すごく甘くておいしかった。
中には毒のある虫もいるんで、それ以外を食べていきましょうという研究だね。○○君も頑張ってやって下さい。」

10:30の小休止と音楽の時間が迫ってなければ、まだまだ話す勢いだった清水先生。やっぱり10分遅れが悔やまれる。セミの抜け殻はおいしいんですかという質問は、調べてみたら2017年の「夏休み子ども科学電話相談」に登場してて、清水先生が回答されていた。一昨年の夏休みのは聞いてなかったな。説明責任を感じたのか、研究者としての探究心なのか、実際に食べてるのすごいな。食べさせてくれた「お友達」も何者なのか。

質問者、挨拶も返事も毎回「はいっ!」ってハキハキしてて大変好印象だった。

Q3 何で富士山の噴火は横から噴火したのか?
  (6才男子)

上から噴火すると思ってたのに、絵本で見て不思議に思ったそうだ。
藤田先生「噴火がどうして起こるか分かりますか?」
質問者「マグマがどんどん上に行って洩れそうなとき上に行く」
藤田先生「おぉすごい、よく知ってます。富士山のいちばん高い所、山頂の真下にマグマがあれば、山頂から噴火できる。横からの噴火というのは、マグマが山頂からずれた所に突き上がってきたからで、そのマグマの上の部分が他より弱かったのかもしれない。地震が起きると地盤が弱くなることもあるので、横からだとより噴火しやすかったのかもしれない。○○君が言ってた噴火は宝永の噴火かな?」
質問者「うん。江戸時代」
藤田先生「そうですね、江戸時代の1707年、これが富士山の最後の噴火。この時は火口が3つ出来た…って絵本に書いてたかな?いつも決まった所から噴火する訳ではない。」

絵本を読み込んでいたのか、先生の質問にもちゃんと答えられていた質問者すごい。

Q4 お天気が悪い日にセスジスズメの幼虫が道を
  ウロウロしているのを発見します。どうして
  でしょうか?雨に濡れても大丈夫なのですか?
  (小3男子)

セスジスズメは蛾だそうで、どんな幼虫なのかをアナウンサーから聞かれて「お尻にピコーンていうのがついてて、黒い。毛は生えてない、毒もない」。
詳しそうな雰囲気。お尻のピコーンに惹かれてイヤな予感がしつつ調べてみたけど、成虫も幼虫も無理だった。

清水先生「雨の日によく見る?」
質問者「晴れた日は見ません。」
清水先生「そうか。晴れた日も歩いてると思うけど、雨の日を選んでるのかどうかは実は分からない。ただ、雨の日は鳥なんかの捕食者が少ないから(幼虫を)見る確率が上がる可能性があるのがひとつ。それから、セスジスズメの幼虫が何でウロウロしているかというと、けっこう大きいやつがウロウロしてるでしょ?それはサナギになる直前で、サナギになるには土に潜らなきゃならないから。潜る場所を求めているんだけれど、雨の日は薄暗いので、天敵に見つかりにくい夜とか夕方のような状態を選んで歩いてるからよく見る。この2つかな。
雨の日に歩いて弱らないのかなという心配は、どういうことがいちばん心配?」
質問者「雨に濡れて死んじゃいそう。」
清水先生「幼虫が息をする場所は、体の横の気門という、人間でいう鼻の穴の代わりになる穴が空いている。気門は水が入りにくいように毛が生えてるとか小さな突起がたくさんある。空気の粒は水より小さいので隙間から取り込んで、水はブロック。あと困った時は気門を閉じちゃえる。だから多少の雨に濡れても大丈夫。それから体の表面に細かい毛が生えてるとかで、雨を弾く作りにもなっている。だから、雨の中は昆虫にとって暮らしにくいこともあるけど致命的ではない。
あと、サナギになる直前というのは我慢出来ないわけ。サナギにならなきゃいけないのでじっとしてる訳にいかない。雨が降ってもサナギになる場所を探さないといけないから、それもよく見る原因の一つかな。」 なるほど~。

質問者「で、すいません、ナミアゲハの幼虫が羽化しました。でも1匹からハチっぽいのが出てきました。(清水先生「あー寄生されてたか」) でも2匹目は蝶になって成功しました。(清水先生「おぉ、良かったやん(^^)」) ナガサキアゲハの幼虫はサナギになってます。蝶以外はベニカミキリとかテントウムシとか、カタツムリとかコメツキムシとか。」
清水先生「そうかあ、じゃあ、将来、おじさんみたいな仕事して下さい。今度ね、セスジスズメの大きな幼虫が歩いてるところを容器に移して、土がなくてもティッシュペーパーをグチャグチャと重ねとくと、その下に潜ってサナギの部屋になる蛹室っていうのを作ってサナギになってくれるので、一回やってみて。」
質問者「そして、つよいぜ夏の昆虫たちスペシャルに行きます。」

昆虫にもガチ勢がいるのである。質問以外のアピールするあたり、やはり強者だった。この番組にもよく質問してるのかもしれない。
調べたら、「つよいぜ!夏の昆虫たちスペシャル」はNHKカルチャーがやってる8月の昆虫イベントで、清水先生が講師を務められる。当日は自分が飼ってる昆虫の同伴もOKだそう。実物を自分で育てて研究者的経験ができて、研究者と実物を交えて話ができるというのは、恐竜にはない楽しみだろうな。

Q5 竜巻は誰が作ってるんですか?(3才男子)

最初の「こんにちは!」は元気だったけど、
アナウンサー「どこかで竜巻を見たのかな?」
質問者「かーがーくーかーん」 たどたどしく一生懸命に言ってるのが分かる。3才(私が知る中では最年少)では電話越しに話すだけでも大変そうだなーと思ったら。
藤田先生にこんにちはと言われて「はーい、こんにちはー!」とパワーアップした挨拶。可愛い。

藤田先生「雨が強く降ってる時に、空に黒い雲があるのは見たことある? 周りよりも黒い雲が近づいてくるとザッと雨が降り出してくるの見たことあるかな?」
質問者「ありまぁす!」
藤田先生「黒い雲ってなんて言うか知ってますか?」
質問者「入道雲!」
藤田先生「難しい言葉だと積・乱・雲。聞いたことあります?ないかな…入道雲というのは、地面から空気を上にどんどん吸い上げていく。地面で空気がクルクルと渦を巻いている時もそれを吸い上げちゃう。そうすると渦を巻いたまま雲の中に引っ張ってくるので、それで竜巻ができる。ということで、竜巻を作っているのは誰かというと、入道雲が作っているということになる。」

3才向けにだいぶ端折った説明だったと思うけど、質問者からの「わかりました」に先生「よかった……」。この「よかった」に毎回、藤田先生のいろんな感情が吐露されていると思う。以前にもやっぱり未就学のお子さんから「虹は誰が描いてるの?」という質問があって、絵本の世界のような回答をされてた記憶がある。

Q6 モンシロチョウの羽の粉が取れると、どうし
  て飛べなくなるんですか?(小1男子)

名前に聞き覚えがある。前にも質問したことがあると思う。実際に鱗粉を「ちょっと取ったらもう飛べなくなった」そうだ。

清水先生「やってみたか(笑)。どういうやり方で取ったの?」
質問者「手でこすってみた」
清水先生「実は鱗粉が取れても飛べる。ただ、やり方によって飛べなくなる。人の手には脂分がある。それをこすりつけるから、モンシロチョウの羽がその脂を吸って重くなったかなというのが一つ。それから、前の羽と後ろの羽が自由に動くようになっているのが、脂でペタッと貼り付いて羽ばたけなくなった可能性がある。
で、鱗粉を取る時に体をギュッと持つと、蝶々はすごく柔らかくデリケートに出来てるので、人が思う少しの力でも弱ってしまう。
今度実験する時は綿棒でカサカサと撫でるように取ってみて下さい。それなら飛べると思う。取ったら死んじゃうってよく言うけど、一つは飛びにくくなる、鱗粉は体温調節とか水を弾く大事な役割があるので弱る原因になる。直接の死因にはならないので、一度確認してみて下さい。」

間接的でも死因なのね。昆虫って小さくて、家の近くでお金使わずに捕まえられるから、気軽に飼ってみたり実験したくなるよね。そういう楽しみは…昔は少しだけあったな。他の昆虫の先生も勧めることあるし。

この後のニュースで大阪吹田市の交番襲撃事件が報じられたけど、清水先生の職場の昆虫館はお隣の箕面市。犯人が逃走中のため近隣の公共施設はどこも臨時休館としたそうだから、昆虫館もかな。この後ご無事で過ごされるように勝手に祈ってしまう。(翌朝その箕面市内で逮捕されたので勝手に一安心。)

11時台前半「先生からのクイズ」
いつもは質問に回答している先生からクイズが出され、子どもに電話で答えてもらうコーナー。
今回は昆虫の清水先生から出題。回答者は小2の女子。昆虫は「少し嫌い」でカイコだけ触れる。クイズは好き。

先生からのクイズ①(前週に告知済み)
毛虫は成長すると何になるでしょう?トゲトゲのあるのも毛虫に含みます。
 a.蛾 b.蝶 c.蛾も蝶もいる
回答者の答えはc.で、正解。
清水先生「蛾と蝶は同じ仲間で、毛虫・トゲ虫・芋虫・青虫も近い仲間のグループ。ギフチョウとか、おじさん達が保護するために飼ってるウスイロヒョウモンモドキは、蝶だけど幼虫は毛虫。○○ちゃんが触れるカイコは芋虫で蛾になる。よく見ると無毛ではなくて毛が多いとか少ないとかの特徴がそれぞれにある。」

先生からのクイズ②(ここからぶっつけ本番)
毛虫の毛は何の役割をしているでしょう?
 a.身を守る b.フワフワでかわいい c.特に役
 割は無い
回答者の答えはa.。
理由は「何の意味もなく毛が生えている昆虫は聞いたことがないし、かわいく見せるっていうのも野生の毛虫では意味がないから。」おー、理路整然。

清水先生「正解は、b.フワフワでかわいいから…と言いたいんですけど、a.身を守るためです(笑)」
フェイントきた。
清水先生「理由がしっかりしてて、後からどうやって解説しようかと思っちゃいました(笑)。うちのスタッフにも芋虫・毛虫かわいいかわいい言うてるのがいてねー、例えばリンゴドクガっていう毛虫はドクガって名前がつくんだけど毒はないんです。めっちゃめちゃかわいいんですよ。まあ、芋虫毛虫ブーム来てますんで(笑)」
スタッフ=ご自身だと告白してますが。フェイントにも先生の実感があった訳ね。ブームは知らぬ。
清水先生「毛虫の毛の役割を真面目に答えると、○○ちゃんが言った通り、自分自身を守るために進化してきてる。例えば、寄生バチが卵を産みつけようとした時に毛があると邪魔になる。それから保温。日なたぼっこする時にも熱を逃がしにくい。おじさん達も毛虫を扱ってて、毛のある毛虫が丸くなるととても掴みにくい。捕食者対策にもなっている。あと、トゲトゲの毛虫は食べにくそう、怖そうってことで身を守っている。それから毒を身につけて身を守る。」

先生からのクイズ③
毛虫の毛は脱皮の時にどうなるでしょうか?
 a.脱いだ皮の下にもう新しい毛が生えている
 b.毛は残して皮だけ上手ーく脱ぐ
 c.脱皮直後は無くなって少しずつ生え揃う
回答者の答えはc.。理由は「aとbは違うとおもったから。」 藤田先生もc.と予想。アナウンサーから「クイズを横で聞いている藤田先生も」と振られたのに、「b.って何でした?」とボケてたけど。

正解はa.。あらら、お二人とも残念。
清水先生「毛は皮膚の一部なので既に用意されている。毛の数も脱皮で増やしたりもしてて、新しい皮に生え揃ってる。以前に毛虫の毛を刈ったらどうなる?という質問を受けて、試して下さいって言ったけど、その答えがまさにこれ。中にはトゲトゲの中に体液が通ってる種類もあって、そこをちょん切っちゃうと体液が漏れ出すのでそれは止めてほしいんだけど、先端部分だけ…あとヒトリガの幼虫、春先によく歩いてる茶色いクマケムシ。ああいうのの毛だと…剃ってしまうのはあまりにも微妙なんで、ハサミでチョンチョンと一部だけ切ってみて下さい。脱皮後は全く影響なく新しい毛が揃ってます。」

回答者から「エェェ…」って引き気味な声が漏れてます。昆虫があまり好きではない回答者に毛虫の毛を刈ることを勧めたり(過去の質問でも勧めてたし)、体液が漏れちゃうとか、この先生は優しい口調で心臓に負担がかかること言うのよね。だがそれが面白い。

藤田先生「質問です。僕がc.だと思ったのは、脱皮したばかりだと弱いような気がしたからで…よく弱いと言われるじゃないですか。その間は毛が無くて身を守りにくいと思ったのですが、本当に脱皮直後は弱いんですか?」
清水先生「外皮が固まるまではやはり柔らかいので破れやすいです。あと、脱皮の段階はじっとしてなきゃいけないので敵に狙われやすい。そういう意味で脱皮の段階は弱いと考えられます。」
間違いを自ら検証する藤田先生さすがです。

清水先生「二人を引っかけられて、すごーく満足です(笑)。ごめんね○○ちゃん(笑)」
先生によっては責任重大だと感じるこのコーナー、清水先生は積極的に楽しんでいた。ま、引っかけ問題って引っかかるから記憶に残るし。

Q7 何で金とかダイヤモンドは土の中にあるんで
  すか?(小3男子)
テレビで宝石が土の中に埋まってるのを見て不思議に思ったそうだ。

藤田先生「ダイヤモンドって何から出来てるか知ってますか? 意外なんですけど…○○君は鉛筆を使いますよね。鉛筆の芯は炭素から出来てるのは知ってたかな?(ここまで質問者「分かりません」) 炭素というのは物質の素で、目に見えないぐらいのとても小さな粒だと思ってくれたらいいですね。で、鉛筆の芯とダイヤモンドを作っているもの(成分を言い換えてる?)は、実は同じなんですよ。」
質問者「えっっ」 私がダイヤモンド=炭素を知ったのって多分高校の化学ではなかったか。黒い炭素がキラキラのダイヤモンドって、そりゃ驚くよね。
藤田先生「何が違うかというと、鉛筆の芯は簡単に壊れる…崩れる。だから字が書ける。でもダイヤモンドは自然界で最も硬い物として知られてて、鉛筆の芯みたいに崩れない。同じ炭素で出来てるけど、その炭素の結びつき方が違う。ダイヤモンドは炭素の粒がしっかり結びついてる状態。どんな所でそんなにしっかり結びつくかというと、ものすごく強い圧力…圧力は分かりますか? テーブルに手のひらを置いて上からギュッと押し当てると、テーブルにはたくさん力がかかりますよね? そういうものすごく強い力がかかってる…もちろん、炭素がダイヤモンドに変わるためには、手で押すのとは比べものにならない程の高い圧力が必要なんです。で、そういう圧力はどこだとかかるかというと、地面の中だったら簡単にかかる。地面の中って、そこより上の土は全部、地球に引っ張られて下の方に、足元の方に力が向かうから、ものすごく力がかかる。土の中でダイヤモンドや他の鉱物…宝石の素になる原石が出来るというのはそういう理由。かなり高い圧力がかかって、しかも温度も高くないといけない。それで地面の深い所で出来るというわけです。
逆にどこでもダイヤモンドが出来ちゃうと、ちょっと掘っただけで見つかっちゃうと…」
アナウンサー「夢のようですね(フフフッ)」
藤田先生「夢のようだけど、確かに野望ではあるけど、」 野望を尋ねるアナウンサー&清水先生、笑いが止まらなくなってます。
藤田先生「そうなるとダイヤモンドの価値が無くなっちゃう。ダイヤモンドはすごーく採るのが大変だから高いんですよ。しかも原石を掘り出しただけでは光りも何もしないので、磨いて磨いてやっとあのきれいな状態になる。」
質問者「…そ、それは分かります。」 小3には難しい言葉が次々出てきた上に、「どこでもダイヤモンド」から大人が楽しくなっちゃってたけど、分かる部分には何とか返答できて安心した。
そっか、地中が高い圧力なのは引力のせいで、深海の水圧が高いのと一緒か。何かやっと分かった(気がする)。
藤田先生「金とか銅とかの金属は、地面の下にゴロッと塊がある場所がある。鉱脈というんですけど、大昔の地層…地層って知ってますか? 崖で縞模様が出来てるの見たことありますか?(質問者「あります」) あれは古いものが下、新しいものが上になってて、層の色が同じような所はそれを作ってるものが、粘土とか砂の割合が大体同じ。そういう地層が出来ていく段階で金属が集まってきて出来たのが、鉱脈と言われるもの。」

答えるのが難しそうな質問だった。「~は知ってますか?分かりますか?」って立ち止まりながら説明してくれるの、すごく安心できるけど、かみ砕いて言い換えるのも大変だ。

Q8 お父さんの部屋にシバンムシがわいて困って
  ます。どうしたらいいですか?(小4女子)

アナウンサー「どんな虫?飛ぶのかな?」 私も初耳。
質問者「ゴマのような小さい虫。飛ぶかは分からない。」
アナウンサー「どのくらいいるのかな?10匹とか20匹とか?もっといる?」
質問者「うん。バルサンとかで消毒したけど、どんどんわいてくる」 ウワ嫌だ…窓際でよく見つかるそうだ。
アナウンサー「殺虫剤(NHKなので商品名は言い換える)を使っても退治できないのね?それちょっと大変ね、清水先生に聞いてみましょう。」

清水先生「シバンムシな、これ実は大変なんや(笑)。なかなか駆除しにくい虫で、数ミリ位のまるっとした、褐色の甲虫やね。何でシバンムシって言うかというと、漢字で書くと死の番をする虫で『死番虫』。ヨーロッパにいるシバンムシ(日本にいるのとは全く別種)が、オスとメスで交信する時に頭を柱なんかにコンコンと打ちつけるんだけど、それが姿が見えないのに音はする、死へのカウントダウンが始まってるんじゃないかという、ちょっと怖い由来なんやけど。けどお父さんは大丈夫やからね(笑)。」
先生、心臓に悪い説明ありがとうございます。
清水先生「多分、○○ちゃんちに出てるのはジンサンシバンムシか、タバコシバンムシ。おじさんは害虫て言い方はあまりしたくないけど、迷惑がられてる虫。それ自体は害は無いけど、シバンムシに寄生するシバンムシアリガタバチが発生すると、人間が刺されたりすることがあるので困る。
実はこの虫、バルサン…ごめんなさい(笑)殺虫剤にすごく強くて、害虫を駆除する会社も困るような虫です。お父さんの部屋の窓際に集まってるのは、発生したのが明るい所に集まっただけで、窓にわいてる訳ではないと思う。
シバンムシのもう一つ困ったところは、いろんなものを食べる。お父さんの部屋に何があるかな?畳とか絨毯とか…化学繊維のは食べないけど高級な絨毯は食べちゃうし、死んだ動物質も食べるしで、エサは周りにいっぱいある。だから、発生場所を見つけて、出来るだけ片づけて下さいってよく言う。観葉植物があったらその肥料を食べて発生したりとか。とにかく、お父さんの部屋を隅々まで、シバンムシがたくさん発生してそうな場所を何とか探して下さい。
で…そこから先は専門の人にお願いしなきゃどうしようもないと思う。結構、たくさんのお宅で発生する虫なので、入ってきたヤツが増えないように隅々までチェックしてもらうしかない。まず発生源がすごく大事。部屋の隅にお父さんがおやつをこぼしてないかなーとか、○○ちゃんがお父さんをチェックしてあげて下さい。」
厄介な虫なのは分かったけど、質問者のお父さんがちょっと悪者みたいな流れで可哀想だな。この日は父の日なのに。
清水先生「けどまあ、見た目はかわいい虫やと思うんで、それはそれでちょっと捕まえて…、いろんなもので飼える訳やから、容器に煮干しとか鰹節とか入れて飼ってみるのも面白いかもしれない(笑)。研究して(笑)。」
厳重管理しないと家中にわくのでは……? 害虫と呼びたくない先生、最後に飼育を勧めるのはさすがというか強すぎ。質問者には「あの後どうなった?」案件としてまた出てほしい。

Q9 どうしてお風呂に入ると、手はシワシワに
  なるんですか?(小3女子)

「手のどんなところがシワシワになってる?」とアナウンサーに聞かれて「指の…ちょっとプクッとしたところに…」
以前の「冬休み子ども科学電話相談」でも同じ質問があって、藤田先生が答えていた記憶。

藤田先生「今答えてくれたように、どこでもシワシワになるわけではないですよね。シワシワになるところとならないところの違いは何でしょう?
……クイズです。」 さり気なく先生からのクイズ。
藤田先生「指全体がシワシワになる訳ではなくて、いかにもシワシワっていうのは、指の根元と先の方、どっちでしょう?」
質問者「先?」
藤田先生「先と根元では何が違うかな? 指のシワシワになるところをジッと見て、クルッとひっくり返してみると、指の先には何があるでしょう? 指先にあって根元にはないもの。」
質問者「爪?」
藤田先生「爪がありますよね。人間の皮膚というのは、周りの水を吸い込んじゃう特徴がある。そしてふやけていく。ふやけるけど、指の根元とか腕、足、お腹とかはシワシワにならないですよね?それは全体的にふやけちゃうから。でも指の先には爪があるから、ふやけたい…全体的に広がりたいんだけど、爪は逆に水をあまり吸い込まない。それで、ふやけた皮膚の行くところがなくて、シワになるしかない。……という仕組みになっている、という考え方がひとつ。
実は、このシワになるのはどうしてかというのは、そんなにハッキリ解っている訳ではない。もっといろいろ原因が考えられていて、ふやけると滑り止めになるんじゃないかと考える人もいる。でも、体がふやけていって行き先がないからデコボコになるしかないというのはパッと納得できるので、これがいちばん大きい理由だとは思う。」
なるほど~以前の質問の時もこんな答えだった気がする。その時は質問者が、(お風呂に入った後に)お母さんの手はシワシワじゃなくて自分のシワシワな手が恥ずかしいと言ってたのを、藤田先生は年をとるとふやけにくくなってシワになりにくいと、遠回しに若い証拠だとフォローしてたのが衝撃だった。

アナウンサーが解説をまとめようとすると、
藤田先生「爪のないところは全体的にふやけられるけど、爪の反対側の皮膚はふやけた分の行き先が爪で止められちゃってる訳です。そうすると表面を波打たせて、その分表面積が…そうか、ふやけるっていうのは…あ~でも…そうかじゃなくて(笑)」
先生、脳内の違和感と焦りがぽろぽろ漏れ出てます。
藤田先生「○○さんは3年生だから難しい言葉だけど、大人向けに言うと、ふやけるとは表面積が広がることなんですね。表面積が広がった分、どこかに行かなきゃいけないので、それを波打たせていくということですね。」
「ふやける」が先生的にはしっくりこなかったのかな。でも初めの方で「全体的に広がる」って表面積のことを表現してたし、質問者はちゃんと理解できてて先生も「よかった(ホッ)」。

質問終わり、先生方の感想。
清水先生「今日も楽しかったです。ちょっとやらかしたけど(笑)」 バルサン? 「クイズね、あれ面白かったです。特に藤田先生を出し抜けたのがすごーく(笑)。」 何でも面白がれる先生。
アナウンサー「藤田先生、今日はクイズの回答者も兼ねて、ありがとうございました、」
藤田先生「頑張ったんですが。選択肢をちゃんと聞いてるはずなのに、あれ、bって何?って考えちゃうと(笑)…分からなくなるものですね。」
清水先生「まさに僕。人の話を聞いてない(笑)」
アナウンサー「授業はちゃんと聞きましょうと学生に言うのに困りますね(笑)」
藤田先生「言ってます…ちょっと反省します(笑)」

緊張感がとれたのか、最後は大人だけで盛り上がってた。

7月はみんなの自由研究の特集。研究内容を送るときはコピーか写真で。実物はお家で大切に保管。
来週のジャンルは「天文・宇宙」と「水の中の生き物」、企画は「あの後どうなった?」。
再来週は新ジャンル「プログラミング」が登場。来年から小学校で習うことになっているそうで、すごいな!この日は「心と体」、「ロボット・AI」の質問も受け付け。ちゃんと聞かないと置いてかれそうな分野だけど、情弱の自分にはありがたいかも。

子ども科学電話相談6/9 とりとめのない感想

6/9のジャンルは
 鳥  上田恵介先生
 恐竜 田中康平先生(初ご担当)

鳥は恐竜から進化した、恐竜は鳥の先祖というのを知ったのは、2017年末の「冬休み子ども科学電話相談」を聞き出してから。30年前で止まってた理科の知識が一気に新しくなって、そこからこの番組にハマっていった。

恐竜の質問を担当される先生が、この日は初登場。恐竜の分野がいつからあるのかは知らないけど、聞き始めてからのご担当は、ずっと小林快次先生お一人だった。他の分野は2~3名のところ、恐竜に関しては恐竜も小林先生も大好きな子ども達が、小林先生と話したいという気持ちもかなり入れ込んで質問してくる。質問者と先生のやり取りには夥しい数の恐竜の名前や専門用語もナチュラルに早口で飛び交う。他の分野に比べてレベルが高いというか…質問者への回答後に、一般向けに改めて解説することもあるくらいだ。今時の表現だと「ガチ勢」の集まる人気分野。
田中先生はその小林先生の教え子だそうで、恐竜の研究者になりたい(≒小林先生の弟子になりたい?)子ども達から見たら「自分がなりたい将来のモデル」だろうと思う。小林先生ご自身の負担軽減にもなるけど、子ども達には憧れの先輩が現れて良かったと思う。
田中先生「今日は小林先生も聞いてるかもしれないので、気合いを入れていきたいと思います。」聞いてるだけの気楽な外野は師弟間の心理を勝手に想像いたします。

田中先生の専門は恐竜の卵と赤ちゃんの化石。卵の温め方、孵化のさせ方、子育て方法を調べることで、爬虫類⇨恐竜⇨鳥類の中で子育て方法がどういうふうに進化していったのかを知ることができる。
上田先生が最近、鳥類学がどこまで進んでいるかをまとめた研究書にも、田中先生が執筆している部分があるそうだ。放送中の連携プレーも期待できそう?

上田先生「今の梅雨の時期は、鳥たちは大変そう。繁殖が一段落してヒナが巣立った時期だけど、雨宿りしながら自然界を生き抜かなきゃならない。特にツバメなんかは虫が雨の中では飛んでいないから捕まえるのが大変で、育てているヒナが死んじゃうこともある。」
同じ虫をエサとしてても飛んでる虫を捕まえるか、地面の虫を捕まえるかの違いがあるんだよね。

ちなみに、進行役が先週とは別のアナウンサーなので、「秘密の野望」の話は出ず。

Q1 鳥はなぜ動いているものに興味があるのです
  か?(小5男子)

家で飼っているニワトリ(6羽)にエサをやったときに、投げた方がエサに寄りつくのを見たそうだ。生きたバッタをあげたことも。観察から気づきを得た面白い質問。

上田先生「エサの中でもパン屑やご飯粒は動かない。動くエサはミミズとかバッタ等の虫。ニワトリは実は虫の方が好き。パン屑やご飯粒も食べるけど、動かないからいつでも食べられる。虫は動くから、うっかりしてたら逃げられる。だから、目の前にご飯粒があっても虫やミミズが出て来たらそっちをまずパクッと捕まえる。そうやって動くものに反応するように進化したんだと思う。
人間も動くものの方が美味しそうで逃げていきそうだったら、それをパッと押さえると思う。ま、人間が食べるものは逃げていかないけどね(笑)。」
狩りをする時の心理だろうか。

アナウンサーから「夏休み前に聞いておきたいことある?自由研究でニワトリのことを調べたいということを聞いたけど」と追加質問の誘導が。もう夏休みの自由研究が視野に入ってるのか…。スゴい。
「人間はまぶたが上から下に閉まるのに、何で鳥は下から上なのか?」

上田先生「その質問が来たか(笑)。鳥の先祖の先祖の先祖の…まぶたも下から上がっていたからだと思うけど、何故なのか分からない。まぶたがあるのは目の表面をきれいにするためだから、別に上からだろうが下からだろうが、右からだろうが左からだろうが、どっちでもいいと思うけども、何故かは分からない。生物学者でも分からない良い質問をありがとう。」
田中先生「恐竜のまぶたは化石に残っていないけど、恐竜のちょっと前のワニも下から上だったと思うので、ニワトリも昔の動物から受け継いでいるんじゃないかと思う。」

Q2 琥珀から恐竜の血を取り出して、本当に恐竜
  のクローンを作れるか?(小3男子)

ジュラシック・ワールド」でそんなシーンを見たから。琥珀から血を取り出して、その血からDNAを取り出して、そのDNAでクローンを作っていた。
人を攻撃しなければ恐竜ってカッコいいし、乗れたらいいなと思ったそうだ。

田中先生「DNAはその動物を作る設計図。最近面白い研究があって、DNAって化石になるとどんどん壊れていっちゃうんだって。700万年経つとDNAが壊れて設計図がバラバラになっちゃう。
てことは、恐竜が生きてたのって700万年前より新しい?古い?」 質問者「古い」 田中先生「そうだね。恐竜が誕生したのが2億3000万年前、絶滅したのが6600万年前って言われている。だから、恐竜のDNAが残っていないので、恐竜のクローンをDNAから作るのは難しいと思う。」

DNAが700万年そのままで…とアナウンサーが言いかけたけど、
田中先生「DNAは500年おきくらいにちょっとずつ壊れていって、完全に壊れるのが700万年。だから、新鮮なDNAじゃないと再生は難しい。」

DNA以外の方法があるような言い方気になる…と思ったら
田中先生「実は違う方法で恐竜を作り出そうとしている人はいる。ニワトリの卵を使って……鳥には尻尾も歯もなくて見た目が違うけど、元々恐竜から進化してきてるから、ニワトリの卵を操作して、尻尾を長くするとか歯を生やすとか、ちょっとずつ改良していくと恐竜を作り出せるんじゃないかと言っている人がいる。恐竜っぽい鳥というか、恐竜がもしかしたら作れるかもしれない。まさに羽毛恐竜。」

へえぇぇ…。遺伝子操作で品種改良ってことかな。
アナウンサーも言ってたけど、人間がそこまで手を入れていいのかと思いつつ、絶滅した生き物の姿を見てみたいという夢も分からなくはない。

田中先生「ただ、ニワトリは肉食恐竜から進化したので、もしかしたら凶暴になるかもしれない。」
そうか…。襲ってこなければとか乗ってみたいとか、人間の都合のいいようにはいかないかもしれない。人間よりずーっと古い遺伝子だもの。
4月に観に行った伊藤若冲の作品には、もはや恐竜じゃないかってオーラのオスのニワトリ(「雄鶏図」)もいたな。牙はなかったけど若冲さんは先祖の肉食恐竜っぽさもどこかで感じたんだろうか。


Q3 鳥のウンチは何で種類が違うんですか?
  (小1男子)

自己紹介の時から笑ってて、笑いながら質問。ウンチが面白い時期。見比べてみたら白や黒だった。質問者の周りは特にカラスが多いらしい。

上田先生「白と黒が多いけど…住んでるのが北海道なら、ハクチョウとかタンチョウヅルはいる?(質問者「いるよ」) ウンチは見たことある?(質問者「あー、ない」) 水草をいっぱい食べるから、緑っぽくなって、白と緑。シラサギとかカモメは知ってるかな?(質問者「知ってる」) 彼らは魚を食べる。魚を食べる鳥のウンチはウンチらしい形をしてなくて、白い水みたいな、ウンチかおしっこか判らないような液体。鳥によってウンチの種類も形も違うのは、食べるものが違うから。いろんな鳥のウンチを集めて調べてみる?(質問者「うん笑」)」
上田先生「食べ物の種類の他に、不消化物が多いかどうかも。魚を食べる鳥のウンチが白い液体状なのは、骨もきれいに消化してしまうから。
それから、鳥のおしっこって見たことないでしょ?
それは、鳥はおしっことウンチを一緒にするから。彼らのウンチの白いところが実はおしっこの成分。人間のおしっこの成分は尿素だけど、鳥は尿酸という、水に溶けないもので違う成分。だから鳥のウンチは、白がおしっこの部分、黒とか茶色の部分がウンチだと思って下さい。」

鳥が飛ぶために、体を軽量化するために、液体の排泄物を作らない、尿も糞も同じ所から一緒に排泄するというのは以前の放送で聞いたっけ。それにしても、魚を食べる鳥は骨も丸ごと消化するって、消化力が強いのかなあ。

Q4 化石から恐竜のオスとメスの違いが分かりま
  すか?(小1男子)

国立科学博物館で見た化石にはオスとかメスとかの記述はなかったそう。

田中先生「すごく…難しい質問。カブトムシのオスとメスはどういう所が違うかな?(質問者「ツノが生えてるとこ」) そうだね、じゃ、鳥だとクジャクはどう?(質問者「丸くなる羽根」) だけど、恐竜は、骨だけ見ても違いがほとんど判らない。ただ、珍しい場合には見分けられて、メスが卵を産む前の、お腹の中に卵がある状態で化石として残ったら、それはメス。それから、卵の殻は骨と同じカルシウムで出来ているんだけど、恐竜のお母さんは卵を作るときに自分の骨のカルシウムを使う。そうすると、お母さんは卵を産むときは骨がスカスカになっちゃう。だから、スカスカの骨(骨髄骨)が見つかるとそれはメスだと判る。」
田中先生は答えやすそうな質問をして本題に入っていくから、話に入り込みやすいなあ。骨でほとんど違いが判らない、メスの骨がスカスカになるってところで質問者、ちょっとショック受けたみたいだけど、「わかりました」って頑張って言ってるのがかわいい。
田中先生「国立科学博物館で卵を温めていたオビラプトル類の恐竜、シチパチを見たと思うけど、あれ実はオスが卵を温めている。(質問者「エッッ?」) お腹の中に卵の化石が見つからず、骨もスカスカになってないから、オスじゃないかと言われている。だから、シチパチはオスが卵を温めるという珍しい恐竜だった。」
抱卵した状態の化石だったのか?恐竜の卵を専門とする先生にピッタリの質問だったのかも。
田中先生「鳥だと骨だけでオスメスの見分けがつくんですか?」
上田先生「クジャクだと尻尾の骨の化石があれば判るかもしれないけど、スズメとかカラスなんかは全く同じ。だから多分判らないと思う。」

Q5 鳥は人間の顔が分かるのでしょうか?
  (小3女子)

家でオスの文鳥を飼っていて、家族を見分けているように思う。お母さんの手や肩に乗るのに、質問者には怒って乗らない…。

上田先生「文鳥が人の顔を見分けているかどうかは先生もわからないけど、カラスぐらいだとちゃんと見分けているというのが分かる。文鳥は見分けるというよりも、声を聞いていつもエサをくれるお母さんだなとか、見た目もちょっと足して人を識別していると思う。
それと、大人の文鳥はつがいを作ろうとするから、そのオスの文鳥はお母さんのことをつがいの相手だと思っているのかもしれない。
うちでもセキセイインコを飼っていたけど、僕には懐かないで娘にだけ懐いていた。メスだったけど、娘のことをつがい相手のオスだと思って接してるように見えた。」
懐かれない繋がりの質問者と先生であった。

Q6 恐竜の体温はどのくらいなんですか?
  (小6女子)

牧場で牛に触ったらすごく温かくて、体温が高いから冬でも平気だときいた時に、恐竜はどれぐらいか気になった。恐竜は「けっこう好き」。控えめなガチ?

田中先生「恐竜の歯を使った研究で、竜脚類(ブラキオサウルスアパトサウルス等の首が長くて大きな恐竜)は36℃~38℃位と言われている。オビラプトルという、卵を温める、オウムのような顔でダチョウみたいな体の恐竜は32℃位と言われている。鳥は40℃以上あったりする。」
質問者「恐竜が絶滅したのは体温が関係してるんですか?」
田中先生「僕は関係していると思う。隕石が落ちて気候が変わって寒冷化したと言われているけど、そういう時に体温を上げたりできる、体温調節ができる動物が有利だったと思う。ただ、体温だけでは説明できなくて、いろんな要因があって結果的に絶滅したと思う。」
田中先生「歯だけじゃなくて卵の殻を使った研究でも分かる。卵を作るときに、体内の水分が殻の中にちょっとだけ残されてて、その水には体温が残されている。同位体を分析すると割り出せる。」

小林先生の時のガチな質疑応答とは違って、田中先生だと恐竜のことそんなに詳しくなくても(恐竜大好きなのは同じだけど)質問しやすい雰囲気かもしれない。子ども達が熱心なだけで小林先生に罪はないのだけど。子どもだからと手加減しないで難しいこともどんどん説明しちゃう小林先生も素晴らしい。

11時台前半「先生に聞いちゃおう」
子どもがスタジオに入り、先生と直接お話できるコーナー。この日は恐竜の田中先生に、小3の女の子が質問をぶつけた…やっぱり恐竜のガチ勢だった。最初はNHKに来るまでの新幹線移動がヒマだったとか、スタジオ内の印象が機材ばかりとか、良い意味で子供っぽい反応をしてたんだけど…豹変した。
ご両親と小1の妹さんも一緒で、姉妹お揃いのワンピースだけど、お姉ちゃんは恐竜のワッペンをお母さんにつけてもらったそうな。こういうおしゃれが出来るのが女の子ならでは。恐竜女子のファッションチェックも兼ねて、来月の恐竜展に行ってみたい。

質問者は今年1/3の「冬休み子ども科学電話相談」で、「鳥には渡り鳥がいるけど、鳥の先祖の恐竜には渡りをする恐竜はいたのか?」という質問をし、恐竜担当の小林先生がカマラサウルスは渡りをしていたと回答。
恐竜が好きになったきっかけ…3才頃にお父さんの恐竜図鑑(昭和55年発行!)を見て好きになり、その後ちゃんとした図鑑を買って貰って、そこからハマっていった。この経緯をきちんと自分で説明したのもしっかりしてるなあと感じたけど、新旧の図鑑を見比べての感想を聞かれると、
パキケファロサウルスがイグアナドンと同じ所に入ってたり」 「ティラノがゴジラ立ちしてたり」 「スピノが二本立ちしてたり…スピノは今でも二本立ちだけど」 何言ってんのか分からないけど、サウルスを省略して恐竜名を言う時点でエンジンかかってきたって雰囲気。田中先生も「詳しいね」と言うしかなかった感じ。

で、聞く側もガチっぷりに慣れたところで
先生に聞いちゃおう①
古生物学会があると聞きましたが何をしますか?見学はできますか?

…初っ端からスゴいの聞いてきた。お母さんのスマホに恐竜に関する情報が入ってくるそうだけど、小3女子は学会に行く気満々だー!
田中先生「正しくは日本古生物学会といって、恐竜含めたいろんな化石(アンモナイト三葉虫、微生物等)に関する研究の発表会。毎年夏と冬の2回開催で、今年の夏は2週間後に静岡での予定。一般向けの普及講演会で最新の研究成果を分かり易く話してくれる。
古生物学は人類学や考古学とは別の分野で、人類に関わらない、純粋な生き物の進化や歴史を勉強する学問。」静岡だと質問者の家からも遠くないようだから、これは行くだろうな。2週間後とはまたタイムリーな宣伝にも貢献してるな。
質問者は古生物学に「すごく」興味があるそうで「今も分からないことが多いから、今から大人になってもけっこうイケるかなって。けっこう、けっこういろんなこと調べられるかなって」 自分が活躍できる場の広大さに惹かれてるのかなあ、「けっこう」にかなり力が入ってた。田中先生「ぜひ筑波大学へおいで」とご自分の職場にスカウト。小林先生もちょくちょく「北大に来て」って言ってる。

先生に聞いちゃおう②
恐竜は竜盤類と鳥盤類という大きく2つのグループに分けられるんですけど、どちらでもない恐竜が見つかる可能性はありますか? 三畳紀のことはよく分かってないらしいので、その頃にいたんじゃないかなと私は思います。

自分なりの仮説を立てて聞いてくる。しかも、鳥盤類にはどんなのがいる?と先生から聞かれて「いちばん有名なのでトリケラトプス、続いてイグアノドンやステゴサウルス、アンキロサウルス、それとパキケファロサウルスはそんなに…(聞き取れず)じゃないらしいけど」 竜盤類も「まず恐竜の王、ティラノサウルスがドデーンときて、ディプロドクスとかブラキオサウルスなど。鳥盤類に比べて少ない。」先生「スピノサウルスはどっち?」⇨「竜盤類で獣脚類」 先生「カマラサウルスは?」⇨「竜盤類の竜脚類」……繰り出される質問にスラスラ大正解していく。これがガチ勢。スタジオ内賞賛の拍手。

田中先生「恐竜ってのは竜盤類と鳥盤類の必ずどちらかに分けられる。逆に分けられないものは恐竜じゃないということになる。だから、竜盤類でも鳥盤類でもない恐竜は見つからないことになる。
ただ、最近、この2つに分ける方法は間違っているんじゃないかって言う人がいて、今話してたスピノサウルスなんかの獣脚類を竜脚類から追い出しちゃった。だから、その人達によると獣脚類は竜脚類でも鳥盤類でもないことになる。だけどこの考え方が正しいのかは証拠が足りなくてまだ分かってない。特に、さっき言ってた三畳紀の恐竜の証拠が全然足りてない。
だから、恐竜が竜脚類と鳥盤類だけだったのか、それとも違う分け方があったのか、それを調べるには恐竜の研究をもっとしていく必要がある。」

三畳紀とは中生代(三畳紀ジュラ紀白亜紀)のいちばん古い時代で、知られていないことがまだまだあるとのこと。恐竜の分類方法も他にも説があったりで説明しきれないようで、田中先生「この後ゆっくり話そうか(笑)」と誘う始末。これだけガチならお話のし甲斐もあるだろうね。

先生に聞いちゃおう③
小林先生はどういう先生なんですか?

小林先生ファンにしか出来ない質問だし、教え子にしか答えられない、めっちゃツボを押さえた質問ですな。小林先生が聞いてたらと思うと外野は楽しみでしかない。
ラジオで話したことのある質問者のイメージは「厳しいけど褒めてくれそうな先生」
田中先生「小林先生は全くラジオで話す時の感じのままで、優しいけど学生には厳しい先生でもあったりする。」ラジオで話すまんまって、やっぱり子ども相手でも手加減しないのか…。
田中先生「ただ、研究者としては、世界の研究者が認める、スゴい恐竜の博士。僕は先生と一緒にカナダやモンゴルに恐竜の化石を探しに行くけど、僕が先生の前を『何にも見つからなかったなあ』と思いながら歩いてると、小林先生は後ろから『あ、ここに骨の化石』『ここに歯の化石』ってどんどん見つけちゃう。すっごい化石ハンター。一緒に行くととても勉強になる。」
アナウンサーが言ったけど、見落とされがちな化石も発見する目をお持ちの小林先生。10連休中のご出演の時「楽しいから仕事と思ってない」みたいなこと言ってたっけ。

質問者も「視力には自信がある」、化石発掘も体験済み。修行は既に始まってる。
古生物学会では毎年10/15を化石の日と定めてて、全国で講演や発掘のイベントを開催してるそう。
どんな化石を見つけたい?とのアナウンサーの問いに「貝と植物しか見つけてないから、もう…何でもいいから動く化石を見つけたい。動いてたやつ見つけたい!」過去の発掘成果への不満が分かる気合の入ったコメント。

先生に聞いちゃおう④
どこまでが恐竜でどこまでが鳥なんですか?
鳥のご専門の上田先生もいるからとアナウンサーが促したけど鋭すぎる。渡り恐竜の質問するような子だもの。

上田先生「昔は恐竜が先でその後に鳥が進化したと考えられていたけど、今は鳥の先祖も恐竜のいた時代に、いろんな種類が一緒にいたと考えるようになった。どの恐竜が鳥にいちばん近いかは分からないし、鳥の化石はまだまだ少なくて、はっきり分からないことが多い。ただ、恐竜と鳥は非常に近い親類みたいなものだと、恐竜がいっぱいいた時代には鳥もいっぱいいたと考えるのが良いと思う。」

先生に聞いちゃおう⑤
恐鳥類っていう大昔の、恐竜が絶滅した後の王者がいたらしいですけど、それは現在生きてる鳥の中で近い種類はいますか?
上田先生「恐竜の絶滅で中生代が終わって、次の新生代になった最初の頃は恐竜のような大きな肉食動物がいなかったから、大きな恐鳥類が地球のあちこちで繁栄した。けど、恐鳥類は子孫を残してないというか、絶滅したから、現在の鳥たちは当時生き残っていた別の鳥から進化したと思われている。だから、恐鳥類はどの鳥と近縁なのかというのもまだ分かってない。最近は肉食と言われてた恐鳥類にも草食だったんじゃないかと言える証拠も現れてきて……うーん、分かってないばかりでごめんね。分かってないから研究が出来るんだよね。大きくなったらぜひ調べて下さい。」質問者含めた恐竜ファンの子供たちにはフロンティアが広がってるんだね。

質問者「友達に今恐竜って生きてるの?って聞かれた時に、いるよほら、今そこ飛んでったって答えるけど、ガッカリされて、大きいやついないの?とも聞かれる。」
小林先生もよく主張する「鳥は恐竜」を広める活動までしてるとは恐れ入る。
田中先生「恐鳥類のガストルニスは鴨に近いって言われてるらしい。鶴に近い仲間としてフォルスラコスという恐鳥類もいる。」

最後に感想を聞かれて、質問者「分かってないことがいろいろあるから、大人になって研究するにしてもけっこう出番はあるのかな。」
質問して「分からない」と言われて自分の出番だと考えるポジティブさも、自分の好きなものを隠さない堂々とした態度も、見習わないといけないな。

Q7 家の玄関の上にツバメの巣があります。毎年
  巣立っているんですけど、今年は孵ったばかり
  のヒナが玄関の下や、巣から離れた道路や庭に
  4匹落ちていました。どうして巣から落ちるの
  ですか?防ぐにはどうすればいいですか?
  (小4女子)
4羽とも死んじゃって1羽だけが巣に残ったそうだ。
上田先生「巣の真下に落ちてたら巣から身を乗り出して落ちてしまったと考えられるけど、道路とか庭とか巣から離れた場所に、まだヒナは飛んで行けない。そういう時は自分で落ちたというより落とされた。別の鳥か何かがヒナを咥えて落としてしまったということが考えられる。」
私は天敵にエサとして襲われたと思ったけど、獲物を落とすミスをそんなにするのか?、落としてもエサなら咥え直して連れ去るのでは?、ツバメは天敵が来ないように人間の近くに巣を作るはずだけど?と気になった。
上田先生「一体誰がそんな残酷なことをするかというと、カラスがツバメの巣を壊してヒナを食べることがあるけど、その時はヒナを落とさない。調べた人がいるんだけど、同じツバメが巣から引きずり出して落っことしてるみたい。ヒナのお父さんお母さん以外の第3のツバメ。オスのことが多い。つがいになれない、独身のオスのツバメが、隙を見てヒナを落っことしてしまう。」
ショッキングだ……。先生もちょっと迷いながら答えたような。質問者も泣きそうに「エェェェ…」。アナウンサーも時々唸りながら聞いてて。
上田先生「実はオスの独身のツバメにも理由がある。つがい相手がいないから、結婚したい、相手がいないかと探している。そこでヒナがいる巣を見つけてヒナを落としちゃうと、その巣のお父さんお母さんが離婚しちゃうことがある。そして全部ではないけど、その別れたお母さんが新しいオスとつがいになって新しい巣を作ることがある。
ヒナを落っことす独身のオスツバメは、つがいの仲を裂いて自分との再婚に持ち込もうとする…テレビドラマみたいなことが起こっているらしいということが分かってきた。かわいそうだけど、ツバメの世界ってなかなかきれいな世界じゃなくて、ドロドロしたものがある世界だね。」

ドロドロなのかサバサバなのか…。本能というかDNAに従ってるだけだと考えたら責められないよね。人間だって我が子ですら虐待して死なせちゃうこともあるし。人間はどうなんだろう。

落ちるのを防ぐ方法について
上田先生「落ちてても生きていたら巣に戻してあげるのがいいと思うけど、その独身のオスがまたやって来て落っことしてしまうことがある。でもとりあえずは巣に戻す。それと変なヤツがヒナを引きずり出そうとしてたら追っ払う。出来るかどうか分からないけど、それしか手がない。
あとは巣の下に板をつけて、たまたま落ちてしまってもヒナがケガしないようにするというのも良いかもしれないけど、落っことそうとする独身のオスツバメがいる限り、何度もやって来て襲うとは思う。」……救いのない残酷なお答えだけど、野生の生き物の現実をちゃんと説明された先生は凄い。

Q8 ティラノサウルスはどうして鳥に進化した
  の?(小1男子)
パソコンで恐竜が鳥に進化したのを知ったそうで、好きな恐竜はティラノサウルスと「日本最大の恐竜タンバリュウ」。小1にして修飾語をつけて紹介できるのは、やはりガチなのか?

田中先生「ティラノサウルスは鳥に進化しなかった。絶滅したんだけど、仲間の恐竜が鳥に進化した。ヴェロキラプトルとかデイノニクスとか、小さくて羽毛のある恐竜が、彼らが直接鳥に進化した訳ではないけど、かなり鳥に近いと言われている。小さな恐竜なグループがいちばん鳥に近いと言われてて、彼らに近い恐竜が最終的に鳥に進化したと考えられている。
鳥になるには翼が要るし、空を飛ぶには小さい恐竜でないとダメだから、ティラノサウルスは鳥になることは出来なかったけど、ティラノサウルスに近い空を飛ぶ小さな恐竜が鳥に進化した。」

質問者「タンバリュウはなぜ日本最大になったの?」
田中先生「タンバリュウは恐竜の中でいちばん体が大きいグループにいる。タンバリュウは15メートル位でグループの中では大きい方ではないけど、竜脚類と呼ばれるこのグループは、大きいのは30メートルを超える。日本では今のところタンバリュウが最大だけど、新たな化石が発見されたらもっと大きな恐竜が見つかるかもしれない。
そんなに大きくなったのは、もちろんエサもたくさん食べるけど、大きいと敵から襲われにくい。他の肉食恐竜も大きい相手に手が出せない。大きいだけで有利なので竜脚類は体がどんどん大きくなったと考えられている。」

あんまり知らないと言ってた質問者だけど、先生の話にはちゃんとついてって、「知らなかった」「確かに」なんて新しい知識を手に入れたような反応していた。

ガチガチなやり取りに衝撃の事実に、盛り沢山な回だった。

先生方の感想
上田先生「いつもだけど本当に手強い。ふだん見てるけどどう説明するのか意外に分からないことが多い。」
田中先生「恐竜が好きで詳しい子が多くて、鋭い質問だったけど、相手が詳しいから説明しやすくて助かった。」お師匠の小林先生のご指導の賜物だと思う。結果的に教え子に優しい小林先生。

次回のジャンルは昆虫と科学。昆虫の清水先生からのクイズがあり、科学は藤田先生。いろいろと楽しみでニヤニヤしちゃう。

子ども科学電話相談6/2 とりとめのない感想

6/2のジャンルは
 昆虫 久留飛克明先生
 植物 アキリ亘先生

先週もだったけど、「○○のことなら何でも答えてくれる△△先生」という紹介、先生方にはプレッシャーなのでは…。そして今週も秘密の野望を聞いている。

久留飛先生:映画のマトリックスでのプログラムを入れると運転できない乗り物もすぐ乗れる、ああいう体験をしたい。セミやチョウが羽化して練習なしですぐ飛べるというのは、そういうプログラムがきっとあるんでは。私もインプットされたら英語が喋れるとかジェット機を運転するとか。昆虫のスゴさ追体験というよりは練習しない方に動機があるような。

アキリ先生:見てもきれいな植物だけど、顕微鏡で覗くと植物ひとつひとつのつくりがキラキラしててミクロの世界もきれい。なので、植物の細胞の中に入って、内側から観察してみたい。

山田アナウンサーの秘密の野望も是非そのうち。

久留飛先生のムニャムニャとした関西弁を文字に起こすのは大変だ。あの口調が味なのだけど。

Q1 カブトムシやクワガタムシは何でなわばりを
  持っているのか?(小5男子) 木登りしようと
  したら、カブトムシとクワガタムシがケンカを
  していて疑問に思った。

久留飛先生「成虫になったカブトムシやクワガタムシが何をするか考えてみると分かるかもしれない。樹液のある所に集まっているのは、メスが来るのを待っている。成虫の役割は次の世代を残すことだから、オスとメスが出会える場所に陣取って、他のヤツに邪魔されたくない、ここにいたいんだと思ってる。出会う確率が高いのは夜みたいだけど、君が見たケンカというのは、次の世代を残そうと頑張ってる場面なのかもしれないよ。」

なわばりを持っているのはカブトムシやクワガタムシだけじゃないみたい…と、急にアキリ先生にバトンタッチ。「植物もなわばり争いをしている。タンポポが地面に葉っぱを広げているのは、太陽を浴びて栄養を作るだけでなくて、その葉っぱの下に他の植物が生えないようにもしている。木も自分より高い木があると日陰になりやすいから、周りに負けないように上に伸びている。植物は光を浴びるために、横にも上にもなわばりを広げていると言える。」

緊張してそうな内気そうな質問者だけど、「へぇー」「そうなんですか」と相槌がしっかりしていた。

Q2 トマトやパプリカのように、いろいろ色があ
  る野菜もあれば、ナスやダイコンやニンジンの
  ように一色しかない野菜もあるのはなぜです
  か?(小3女子) トマトが好きでスーパーで
  いろんな色のトマトを見て何でかなあと思っ
  た。

アキリ先生「ダイコンやニンジンも色んな色がある。ダイコンだと赤や紫、ニンジンも紫、ナスも白や黄色。野菜の(植物の実)の色の成分は大きく分けて2種類ある。
①カロテノイド(黄色やオレンジ色の素) ニンジンやトマトはカロテノイドの色。②アントシアニン(赤や紫) アサガオの色の素でもある。
どちらにも種類があって、それによって黄色になったりオレンジになったり、赤になったり紫になったりする。」
質問者、白いダイコンはどちらも含んでいないことに思い至る。1種類しかないと思うのは流通に乗ったのが1種類しかなかったってことかな。最近見かける紫のトマトは原産地の南米では昔からあったそう。見ていた範囲が狭かったとも言えるけど、質問者の世界が広がって良かったなと思う質問だった。

Q3 モンシロチョウの幼虫は生まれた時に自分の
  卵のカラを食べるけど、どうして卵のカラを食
  べていいと知ったんですか?(小1男子)
  ケータイで見た。

久留飛先生「何で食べるのか聞いてみんと分からへんと思うねんけど(本人に聞いて、みたいな感覚面白い)、タンパク質という栄養があるんやろな。それを食べる方がより元気に育つということを分かったヤツが代々そうしてるのかもしれない。
モンシロチョウの幼虫の隣で誰かが「それ食べたらいいよ」って言ってくれる訳でも、卵を産んだメスが「それ食べなさい」と言うわけでもない。ということは、卵のカラを食べる方がより元気に育つ⇨成虫になりやすい⇨次の世代に卵のカラを食べる性質が残りやすい。ってことで食べていると考えた方がいい。」

人間は「何でも食べなさい」と言われるけど、モンシロチョウの幼虫はキャベツしか食べない。食べないけどそれで大きくなる。「それ不思議やと思えへん?」「別の疑問が出てこない?」と聞かれて「出てこない」と正直な質問者。ケータイで見て卵のカラを食べることを疑問に思ったように、自分で疑問を見つけることの大事さを言いたかったみたいだ。

Q4 ふつうの植物は水をあげたり太陽を浴びたり
  して育つのに、どうして食虫植物は虫を捕っ
  て殺したりして生きているんですか?
  (小4女子)

アキリ先生「食虫植物は500~600種類あるけど、多くが栄養の不足してる所に住んでいるから。栄養が足りないから虫から栄養をもらおうと考えたのかもしれない。
植物にとって大切な栄養分は3つ。①チッ素(葉を大きくする) ②リン酸(実を大きくする) ③カリウム(根っこを丈夫にする) 他の植物はどれも根っこから吸収してて、それぞれの栄養に役割があるんだけど、食虫植物の環境はチッ素が不足している。チッ素はタンパク質に多く含まれてて、虫の体はタンパク質が多い。だから食虫植物は虫の体にあるタンパク質、そしてその中のチッ素を取り込んでいる。」

毎回思うけどアキリ先生の回答はスッキリしてて分かり易い。

アナウンサーから食虫植物をいい土に植えて育てても虫を獲るんですか?⇨虫がワナに触れたら自動的に葉が閉じるので、栄養が十分でも捕まえてしまう。これこそ久留飛先生がさっき言ってたインプットされたプログラムではないか。

生き物に関する質問は「ふつうは~」「ふつうの○○は~」と、つい言ってしまいがちな言葉に気づかせてくれる。この質問も食虫植物も水や太陽で生きたらいいのに…的な、虫を獲ることをネガティブに見る感じがないでも無い(質問者を責めるつもりはない)けど、それだと食虫植物という種はなくなる。おかれた環境と、どうしても変えられない性質とで折り合いをつけて生きてきた結果なのだ。

Q5 本で植物と動物は汗をかくと読んだのです
  が、虫は汗をかくんですか?(小3女子)

久留飛先生「汗はかかない。昆虫の体は暑くても寒くても、外気と同じ温度だから。」
汗をかくのは恒温動物ゆえの生理現象てことか。
「植物も汗をかく」と本にあったので、またまたアキリ先生登場。「見たことないと思うけど、葉っぱに気孔という小さな穴がいっぱいあって、そこから見えない形で水分を出している。アサガオにビニール袋をかぶせておくと水滴がつくので、そこで汗をかいてると分かると思う。」

これで10時台終わりだなーと思ったところで「もう一つ質問があるんですけど」。と追加質問。5分番組「らじるの時間」と時報後のニュースをはさんで11時台に改めて質問者登場。

*追加の質問:人間は風邪をひいた時に鼻水が出たり咳をするけど、虫も鼻水が出たり咳をしますか?

久留飛先生「病気かどうかの判断が難しい。バッタなんかは捕まえた時に口からゲロ…って、緑色の汁みたいなのが出ることもあるけど、病気で出してるかどうかは分からない。
自分で飼育して観察していれば「今日は調子が悪いかな」って時にそんなゲロみたいなのが出たら、「調子が悪いとこんなことをするのかも」と思える。だから、よく観察することにこの質問の答えがあると思う。」


てことで11時台前半のコーナー「あの後どうなった?」
以前の質問のその後を本人に聞くコーナー。
今回は去年の夏の質問。
「公園で弱ったチョウを拾って、エサをあげたけど次の日死んでしまいました。動物の病院はあるのにどうして虫の病院はないのですか?」(小?女子)
この時の久留飛先生の回答は…
「すぐ死んでしまうからやねん。もし助けられたとしてもそんなに長生きできないんよ。最後の羽化の時に羽がうまく伸びないことがあっても、そのグチャグチャの羽は元に戻らない。アゲハチョウが卵を100個生んでも、そのうち成虫になるのは1~2匹。他の生き物との関係とか、途中でエサとして食べられたりいろんなことが起こる。何でそんな失敗ばかりの生き方なのか不思議に思うだろうけど、かわいそうと思う私たちの感覚とは違うところで生きている。」

質問者は今もクワガタムシとかヤモリとかチョウの幼虫を飼っているそうで、夏休みの自由研究ではアゲハチョウの幼虫を30匹育てた。そのうち20匹ほどが羽化に成功(すごい!)。育ててみて思ったのは、「目の前で虫が死ぬのは悲しい、人間のせいで数が減る虫がいるなら何とかしたい。」虫のお医者さんへの夢は今もある様子。

久留飛先生「30匹から20匹が成虫になったのはすごいね。何でうまくいったとおもう?⇨質問者「敵がいない所で育てたから?」⇨それもあるし、きっとエサの葉っぱの状態が良かったのかもしれない。ということは、元気な幼虫を育てることが病気になりにくいということに繋がっている。
小学校の先生からアゲハチョウの幼虫がうまく育たないと相談を受けるけど、一番の原因はエサとなるミカンの葉っぱをええ加減に(しおれた状態とかで)入れている。ただ葉っぱを切って置いただけではすぐにしおれて食べにくくなる。だから、食べやすいエサを用意しておくのが大事やと思う。元気がなくならないように、予防する方向で「助ける」を考える方がいいのかなあと思う。」

質問者:外で生きてる虫が死んじゃうのも悲しいから、虫のお医者さんになりたいと思ってるんですが、どうしたらなれますか?

久留飛先生「虫のお医者さんは聞いたことないけど、昆虫館や動物園には「見せる」ために、元気に育てる仕事をしている人はたくさんいる。そういう中で、幼虫の元気がなくなった、病気になったというのは、においが違うってところで気づいて、それを他に伝染しないように除ける(隔離する?)というやり方をする。カマキリが脱皮の時に脚がうまく抜けなかった、曲がってしまったなんて時にはハサミでチョンと切ってあげるんだって。そうすると次の脱皮の時にちゃんとした脚が生えてくる。
目の前で虫が死んじゃうのは、そりゃイヤやけど、弱った虫が出ないようにするのが大事やと思えへん?昆虫によって育ち方が違うから、それを見つけて、より元気に育てる。それも弱った昆虫を見ないということになるよね。弱ったものを治療するというやり方は見たことがないけれど、弱らないようにと考えてる人はたくさんいる。
まずは昆虫の生き方、育ち方を学ぶ。現実では害虫を駆除するために、どうしたらダメージを与えられるかを考える方向にばかり目が向いてるけど、あなたのように助けたいという気持ちで学んだら、虫のお医者さんになれるんじゃないかと思うね。」

人間も子供が元気に育つように病気の予防とかを頑張った歴史があるし、今もそうしてる地域がある。でも、それって虫の駆除が大きな要因になっているのもあるのでは…。質問者が今後本当に虫を治療することを目指したとき、助ける虫と助けない虫との境界線なんて問題にもぶつかりそうである。

質問者から別の質問:今年の夏休みの自由研究で、ツマグロヒョウモンの幼虫を育てようと思っているけど、見つけた所の食草が食べ尽くされてて、お花屋さんでも「夏にスミレ科のお花は売ってないよ」と言われました。人工のエサがあればもっとたくさんの幼虫を育てられると思うのですが、人工のエサでチョウを育てられますか?

「食草」なる言葉を初めて知った。自分の興味のあることを掘り下げていくと、こんな専門用語も使えちゃうんだなあ。

久留飛先生「育てられる。カイコに桑の葉と似た成分を人工飼料に混ぜて与えるとか、実際にある。ただ、ツマグロヒョウモンが食べるスミレ科のパンジーとかビオラに模したエサは聞いたことがないな。けど、スミレを乾燥させて粉にして、人工飼料に混ぜてみたら、「あ、これはスミレとちゃうか?」と食べるかもしれない。難しいけどやってみる?」
質問者:やってみたい。

自由研究が「幼虫を育てる」から人工のエサで育てられるか、はたまたツマグロヒョウモン用の人工のエサが作れるか、テーマが大きくなりそうな予感。これも「あの後どうなった?」として興味深い。


Q6 何でタマネギは生で食べると辛くて、
  ゆでると甘くなるんですか?(小1女子)
  質問者は焼いて甘くするのが好き。

アキリ先生「ゆでたり焼いたりすると、タマネギの中の辛くなる成分ができなくなるから。元々タマネギには甘い成分も入っている。生で食べたときは辛い味に隠れちゃって甘く感じない。
タマネギは顕微鏡という虫眼鏡のすごいので見ると、小さい箱みたいなのがいっぱい繋がって体が出来ている。その箱ひとつひとつの中に、辛くなる成分と、もっと辛くする成分が入っている。箱の中に水風船を2つ入れた状態を考えてみてくれる?で、タマネギを切ると中の水風船が割れちゃって、2つの水が混ざっちゃうよね。それでタマネギの中に辛い味が出来てしまう。
だけど、焼いたりゆでたりすると、風船の中の水が熱くなるでしょう?そうすると辛くなる成分が壊れてしまう。だから、焼いたりゆでたりした後にタマネギを切って中の水が混ざっても辛くならない。辛くならないと、元々あった甘い成分が感じられるようになる。」

細胞を箱に置き換えて説明したのかな…。質問者がすごく腑に落ちたような反応してたけど、私もめっちゃくちゃ想像できて分かり易かった。

Q7 カブトムシの体が2つに分かれててノコギリク
  ワガタの体が3個。何でですか?(5才男子)

久留飛先生「カブトムシの体が2つって、どことどこに分かれてると思ったの?⇨質問者:頭とおなか
カブトムシの角は2個あるけど、最初の大きいのは頭の一部分で、小っちゃいのは胸のとこや。その後は…おなか側にしないと分かれへんけど、脚6本付いてるところが胸や。で、その後がお腹や。ノコギリクワガタも、あの牙は頭にひっついてて、で、また同じようにひっくり返してみると、脚が付いてるところが胸、その後がお腹。
背中側から見ると騙されんねや。お腹側から見た時に、脚が付いてるところが胸やでって分かると、そこから前にあるのが頭、脚より後ろにあるのがお腹や。あなたが2つ3つ言うてるのは騙されてるかもしれん。もうすぐ夏になるから、自分で捕まえてお腹側から観察してみたらいいと思う。同じ形になってるはずやねん。」

昆虫の基本構造だけど、確かにカブトムシは2つに分かれてるように見えそう。

Q8 木にぶら下がってるフルーツってなぜ丸いん
  ですか?どうしてバナナだけ細長いんですか?
  (小5男子)

アキリ先生「フルーツに限らず、野菜も果実なのでそれを僕らは食べてるけど、キュウリとかトウガラシとかは細長い。楕円形のアケビとかビワとか、まん丸でない植物もたくさんある。
丸に近い理由を考えてみると、実の中にある種を守るという役割も、果実は持っている。種は蒔くと次の芽が出て育つという大事なものだから、しっかりと守りたい気持ちが植物にはある。で、丸くすると何がいいかというと、中に水とか物をたくさん詰め込める。同じ長さでも細長いと水がそんなに入らない。なるべく水を多く含んで種を守ろうとすると、丸くなるのかなと思う。
細長い実の理由で考えられるのは…植物は種をいっぱい作りたいとも思ってる。種も水もたくさんとなると、果実が重くなる。種をたくさん作ってあまり重くなりたくないときは細長くするといいんじゃないかな。植物自身も倒れずに済む。
トウガラシは上に向かって実をつけているけど、あれは軽いから。木に生る果実は丸くても木が重さに耐えられるものが多いんじゃないかと考えられる。
他にも理由があると思うけど、実の形はそれぞれ違うから、それぞれ考えてメモしていったら面白い研究になると思いますよ。」

面白い質問だ。これも自由研究のテーマになりそうで、「あの後どうなった?」にぴったりかも。

ちなみにふだん食べているバナナには種がなくて、原種とか野生のバナナには小豆状の種が入っている。

来週は「鳥」と「恐竜」。恐竜の先生は今度が初登場。恐竜だと恐竜ファンの高レベルな質問ばかり。どうなることやら。

子ども科学電話相談5/26 とりとめのない感想

5/26のジャンルは
 天文・宇宙 国司真先生
 動物    成島悦雄先生

運動会の小学校が多かったのか、未就学の小さなお友だちからの質問も目立ったような気がする。北海道で猛暑日になった日に屋外で運動会とは、みんなハラハラしたのでは。

アナウンサーが先生方の紹介の時に「秘密の夢」を聞いていた。
国司先生は「北極と南極のオーロラを同時に見たい」。成島先生も「ぇえ?」と一瞬理解不能ぽい反応。宇宙空間から見ることになるけど、片方が冬だと反対側は白夜だという、大きな矛盾を含んだ野望。成島先生は「ダーウィンが進化について考えるきっかけとなったガラパゴス島に行きたい」。

Q1 隕石は何からできているの?(5才男子)
  
アナウンサー:隕石という言葉はどこで知ったの?⇨「恐竜」。恐竜が好きなのかな?恐竜が滅びたのは隕石が落っこちたからというのをどこかで読んだのかな?⇨「図鑑」。質問の意図とか理由を小さい子はなかなか説明できない。

国司先生「そうかあ、隕石って知ってたんだー」「大きな隕石が落ちてきて恐竜がいなくなったって説もあるけど、小さい隕石ってのもあるんだよ」「隕石って科学館とかにあるけど見たことあるかな?」「おじさんの仕事場の引き出しには(電話の切断音ツーツーツー)…隕石があるんだけどなー…聞こえてるかな?」
質問者が小さいと電話のいろんな所を触っちゃうのか、たまに切れちゃうことがある。つなぎ直す間も先生は説明を続ける。

「隕石は、石でできてる隕石、鉄が多い隕鉄、両方混ざった石鉄隕石、炭素が含まれてる隕石なんてのもある。小惑星の破片が地球の通り道に飛んで落ちてくる。石は地球にあるのとは違ってて、太陽系が出来たばかりの46億年前の物質だから、これを調べると太陽系がどうやって出来たのかが分かるかもしれない。炭素もアミノ酸の素になるから、地球でどうやって生命が誕生したのかを解き明かすヒントになりうる。はやぶさ2はそのために小惑星リュウグウに行って、サンプルを持ち帰る任務「サンプルリターン」を遂行中。地球に落ちてきた隕石は中が高温になったりするけど、はやぶさ2が採ってくれるサンプルはそういう変化がないから、太陽系が始まった頃の状態が保存されてる、非常に貴重なもの。」

Q2 カメレオンは色を変えるとき、目で見て変え
  ているのか、皮膚が感じ取っているのか?
  (小4男子)

成島先生「おじさんは目から入った情報が脳に伝わって、皮膚に刺激が行くと思う。
人間は皮膚の中にメラニン色素という色素を持っているけど、カメレオンは皮膚の下のナノ結晶が、脳からの刺激で形を変える。すると光の反射が変わり、見る側には色が変わって見える。色そのものはなくて光の反射でその色に見える、構造色という仕組み。(この辺りで雑音が入ってまた電話が切れた様子。何なん?暑さの影響か?)CDが虹色に見えるのとか、ハンミョウという昆虫のきれいな色も構造色。ナノ結晶は虹色素胞(にじしきそほう)の中にあるんだけど、虹色素胞の下の、第2虹色素胞では赤外線を反射する仕組みがあって、これによって暑さを和らげている。」

見る角度によって色が変わる、メタリックな感じがするやつか。夏休みだか冬休みだかの「子ども科学電話相談」で、鳥のカワセミの羽根も構造色だと答えてたこともあったなあ。カメレオンの構造色は2015年に発表されたばかりの、新しい発見だそうな。


追記:翌週に成島先生から補足説明のお手紙(メールかも)
「その後、目隠しをしたカメレオンも周りに合わせて皮膚の色を変えるという報告を見つけた。つまり、目だけでなく皮膚も色や光を感じているよう。カメレオンが色を変えるのは自分を目立たなくするためだけではなく、ケンカをする時やオスがメスにアピールする時も色を変える。このような時は自分を目立たせるために色を変えていると言ってよいと思う。」

Q3 宇宙はどのくらい広いんですか?(小1女子)
  星がいっぱいあるから疑問に思った。素朴だ…
  素朴だけに答えにくそう。

国司先生「おじさんは昨日の観察会で、メシエ104という番号の付いた銀河を見た。(だけど質問者は「銀河」という言葉を知らない。)たくさん星が集まっているところが銀河で、「天の川銀河」っていうところに太陽系があって、その中に地球があるけど、宇宙にはこういう銀河がまだまだいっぱいある。で、おじさんが昨日見たメシエ104は、天の川銀河から、光が届くのに5000万年かかる距離にあるんだって。5000万光年。光は1秒で地球を7周半できるので約30万㎞。それが1年かかって進む距離が1光年で、5000万年かかると5000万光年。」
……気が遠くなるスケールだけど、そんな遠くの銀河が見られるってのもスゴいことだ…。
国司先生「いちばん遠い天体が分かると宇宙の広さが分かる気がしませんか?ハワイのすばる望遠鏡で観察すると、今まででいちばん遠い天体は、130・億・光年。なんだけど、宇宙はビッグバンで広がり始めてから137億年も経っていて、宇宙がだんだん遠ざかっていることも分かってきた。そうすると、今見ているのは130億年前の光なので、そこが宇宙の端っこではない。という訳で実はどのくらい広いかっていうのは、まだ分からない。」
分からない。こういう質問もわりとある。けど、分かっているところまでは、かみ砕いてちゃんと話してくれる。

Q4 キリンの舌ってどうして長いんですか?
  (小2男子)
  キリンの舌は動物園と図鑑で見た。

動物園で見たキリンの舌、どのくらい長かった?との成島先生からの問いに「大きな消しゴム2個分」と答える小2男子。消しゴムは確かに小学生がいつも見てる物だ…。実際は40~50㎝。国司先生「ヘエェェ…」。
成島先生「そんなに長いのは葉っぱをむしり取るため。野生だとアカシアというトゲトゲした木の葉っぱだけを、長い舌で選んで、からめ取って食べている。枝を差し出した飼育員が持っていかれる様子を見ると舌の力もけっこう強い。」
成島先生が何色だった?と聞くと「青」と答える質問者。先生は青黒いと言ってたけどちゃんと観察してたんだな。
成島先生「暑さで火傷しないように黒いと言われてる。」
光(紫外線?)からの防御だそうな。人間の皮膚の色も例えに出してたからメラニン色素が多いんだろうか。カメレオンの質問でも暑さ対策の話が出ていたけど、野生の環境は過酷なんだなあ。日本も今日は大変過酷。

Q5 何でお星さまはゲームとかだとトゲトゲな
  のに、自分の目で空から見るとまん丸なんで
  すか?(5才女子)

国司先生「昔のエジプトの人は、星を海のヒトデと同じ形だと思っていた。昔の東洋の人も5つの角がある形に描いている。
今度、星を見たときに目を細めてみて下さい。まつげに光が当たると回折といって、すだれを通して見た時みたいに光芒が出るので、丸い星がヒトデの形に見えるかもしれない。」

星って本来、丸く見えるんだ…。私も小学生の時はまだ1.5あったから丸く見えてたはずだけど、もう覚えてない。近視と乱視と老眼でコンタクトレンズも合わず、信号の丸い形も雪だるまみたいに上下に2個見えたりで何が何やら。

Q6 人間は花粉症になるけど、動物は花粉症にな
  るんですか?(小6女子) 自分が花粉症になっ
  たときに飼っている犬(柴犬)は元気だったの
  で不思議に思った。

成島先生「人間も動物だけど、一般的に動物は花粉症になる。人間でも花粉症になる人とならない人がいるように、別のお家の柴犬は花粉症かもしれない。動物園のサルの仲間でも、花粉症の季節になると、目をクシャクシャしてるのがいる。
ただ、犬や猫は涙や鼻炎ではなく、体がかゆくなる傾向がある。」
個体差もあって種によって症状も違うのか。成島先生も花粉症で、鼻に脱脂綿入れるとか、ご苦労の様子。私は花粉症になったことがなく、毎年「突然なるんだよ~いつなってもおかしくない」と言われるのが恒例化している。絶対なるものかと毎年思う。
アナウンサーから、お家の柴犬が体をかいてたりしないか観察してみてねと一言。質問者、最後の頃の声がガサガサで心配されていた。緊張して喉カラカラだったのかな?

Q7 太陽は地球の温度よりどうして高いんで
  すか?(小3男子) 「あのー、ドラえもんの天
  体の本に」「あの、ドラえもんの天体の本に、
  書いてあって」メモを読みながら話してる
  のか、やっぱり緊張するのかな。

国司先生「太陽が自分でエネルギーを作り出しているから。
太陽の表面の温度は6000℃で、太陽は水素とヘリウムという、とても軽いガスで出来ている。それが真ん中に行くに従って温度が高くなって、中心の温度は1500万℃。圧力も高くなるから水素がギュギュギュギュギューって縮められて、次に軽いヘリウムに変わってしまうという「核融合反応」が起こる。
その時に質量が軽くなって、軽くなった分が全てエネルギーに変わる。太陽はそのエネルギーで光り輝いて熱を出している。地球の内部も熱いけど1500万℃もないし核融合反応も起こらないから、太陽より温度が低い。」
難しそうな説明だけど、質問者の相槌からワクワクして興味持って聞いてるのが伝わって、この子にとっても良い時間だなあと思う。核融合反応は先週も、もっと以前の放送でも出て来たっけ。子どもにする説明を何度も聞いてやっと分かったような気がする。

国司先生「星座の星も、太陽と同じように自分で光り輝く恒星なので、太陽を研究することは遠くの恒星を知ることにつながる。もちろん、太陽の熱のおかげで地球の生命が生きていけるという意味でも太陽は大切な天体。だけど、前日に先生が太陽の表面を観察した時に、黒点がほとんど出てこなかった。黒点の増減は11年周期で、今は増えてくる時期なんだけど、それが見られない。黒点が増えるのは太陽の活動が活発な証拠なので、最近の太陽さんはどうしたのかな?元気ないのかな?思っている。」
黒点が増える時期に地球で電波障害が起きることもあるそうだけど、国司先生は太陽を心配していた。
今日みたいな日は太陽が元気過ぎなようにも思うけど。

11時台前半は新コーナー「先生からのクイズ」
子どもが生放送の電話で先生から出されるクイズに答えていく。

4月にレギュラー放送になってから、11時台前半はいろいろコーナーを設けている。コーナー無しで質問の電話を淡々と繋いでる週もあって、その週はジャンルを2つから3つにしていた。

第1問:天の川で光っているのは何ですか? 
   ①太陽系のチリ②遠くの星③地球の大気
これは先週の放送時に告知が出ていた。
初めての挑戦者は小3女子。おばあちゃんの家で星を観察することもあって、宇宙は好き、クイズはまあまあ好き。緊張していると言ってたけど、見事②で正解!①のチリは宇宙のゴミだから光らない、③も大気は光らないからと消去法だったそう。ただ、①でも太陽光を受けて淡く光ることもあるし(黄道光?)、③もオーロラは大気が光っていると言える。

第2問:天の川はどこまで続いてるでしょうか?
   ①白鳥座北十字星から南十字星まで
   ②星空を一周して元に戻っている
   ③宇宙のどこまでもずーっと続いてる
ここからはぶっつけ本番のクイズ。
小3女子のお答えは①だったが残念、正解は②。
円盤状の天の川銀河の中に地球があるので、天の川が銀河系の縁をくるっと一周して見える。宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』の最初に、学校の先生がその理由を教えてくれる場面があるので、ぜひ読んでみてね、と国司先生。①も銀河鉄道の汽車が進んで行くところから採ったようだ。こういう話からサラリと読書を薦めてくれる先生ステキ。

第3問:銀河系には星座の星はいくつくらいあるで
   しょうか?
   ①2000個 ②2000万個 ③2000億個 
小3女子、③と答え見事正解!
見えないブラックホールなんかもたくさんあって、それらも含めてグルグルと渦巻き状に集まっているのが天の川銀河。その中心にはとても大きなブラックホールがあるということも分かっている。
先週、本間先生が話していた、どうやって出来たのか分からない「大きな」ブラックホールにあたるのか?

成島先生も第2問を間違えたそう。国司先生はプラネタリウムの解説で機械のスイッチを入れると、すぐに天の川が一周しているのが分かってしまうらしい。それは役得のようなちょっとズルいような。北極と南極のオーロラを同時に見たいと語っていたのも、こんな風に俯瞰したいということなのかもしれない。

Q8 ニホンオオカミはどうして絶滅したのか知
  りたいです。(小4女子) 本が好きで動物の
  本で知って疑問に思った。

成島先生「ニホンオオカミユーラシア大陸にいた大陸オオカミが日本の気候に適応した動物と考えられている。
1905年(明治38)に奈良県で見つかって殺されたのが最後と言われている。で、絶滅した理由は…
鎖国を解いてからいろんなものが入ってきた中で、西洋から犬も入ってきた。同時に犬の病気、狂犬病やジステンパーも入ってきてしまった。オオカミは犬の祖先で、生物学的にもほとんど同じ動物なので、新しく持ち込まれた病気に野生のオオカミもも感染した。
②オオカミは人間にとって家畜や人間を襲う害獣だったけど、明治になって銃で猟ができるようになったので、駆逐が簡単になった。
③森林の開発によってオオカミのエサとなる動物が減った。」
…開国して40年位で絶滅したと考えると衝撃。
成島先生「環境省によると今、日本にいる動物群はどれも半分以上が絶滅の恐れがある。人間が何もしないと絶滅する動物がいっぱいいるということ。」

Q9 何で人は重たいのに宇宙に行くと浮くのか
  ?(5才男子) 国際宇宙ステーション(ISS)で人
  や物が浮いてる様子をテレビで見たもよう。

国司先生「宇宙に行くと重さを感じられないそう。宇宙では浮いちゃうけど、月では浮かない。」
質問者に体重を聞いて「知らない」と言われ「個人情報だもんね」とセルフフォローする先生かわいいかも。
国司先生「人は重いのにっていうのは、地球から引っ張られる力、引力が働いているから(引力は知っていた)。月にも引力はあるけど地球より弱い(1/6になる)ので、体重が減る訳ではないけど体重を量ると軽くなっている。70㎏ちょっとの先生は12~13㎏になる。
宇宙空間でも地球からの引力は働く。なのに浮いちゃうのは引っ張るのと逆の力が働くから。ISSは地球の周りを回るように作っていて、地球を1時間半で一周してしまう、とても速いスピード(光の秒速地球7周半からするとだいぶゆっくりに感じるけど)。
そうすると遠心力という力が働く。なわとびでなわをクルクル回してると、手を離した時にピューッと飛んでっちゃうのが、遠心力。水入りバケツをグルグル振り回しても水が落ちないのは、遠心力で水がバケツの底にくっついちゃうから。
ISSでは遠心力と地球からの引力とが釣り合っているので、フワフワ浮いたように見える。引力が無くなった訳ではない。」

Q10 ウサギは何でかわいいんですか?(4才女子)
   質問が既にかわいい…。幼稚園で「3人」飼っ
   ているそうだ。

成島先生:ウサギはみんなでお世話してるの?「うん」⇨じゃ、触ったことあるかな?「うん」⇨どんな感じでした?「フワフワ~」
「そうだねー、そのフワフワしてるというのが、かわいいことの秘訣なんですよ。他に全体的に丸っこい。あと、目が顔の大きさに対して大きい。ぬいぐるみもフワフワしてて、丸くて、手足が短くて、目も本物より大きい。こういうのがかわいいことの秘訣。○○ちゃんも4才だからお父さんお母さんはとーってもかわいいと思ってると思うよ。」
成島先生も説明がかわいくなっている。
大人になると手足が伸びて頭が相対的に小さくなって、あんまり(赤ちゃんに比べて)かわいくなくなっちゃう。現実はツラい。

Q11 どうして三日月と満月の時があるんですか?
   満月が出る時は何で少ないんですか?
   (小2女子)

国司先生「お月さまは太陽からの光をはね返して光っている。そして、お月さまは地球の周りを回っているから、太陽の光がどこから当たっているかで形が違って見える。今朝見えた白いお月さまは半分の形だったんだけど、太陽の光を受けた部分(月の昼間)が半分と受けてない夜の部分が半分、これが半月。
三日月というのは、夕方、西の空に沈む太陽が月を照らす部分がちょびっとしか見えない状態。」

……先生はここから月の満ち欠けの周期が29.5日、1つの周期の中に三日月と満月は1回ずつなので、カレンダーの1ヶ月の中に満月が2回入ることがある、それで満月が多いと思うのかな…と、質問者の「満月が少ない」と反対方向に説明が進んでしまった。アナウンサーからも女の子は満月の出る回数が少ないと感じてるみたいです…とツッコミが。成島先生もヒソヒソと助け船を出す気配。国司先生悩み出す。

月が出る時間帯の違いか(満月は一晩中出ていて三日月は夕方の西の空ですぐ沈んじゃう…やっぱり満月を見るチャンスが多い)、月を観察する時間帯か(三日月は夕方にすぐ見つかるから?)。あやふやな雰囲気で時間切れ。

私は、質問者は厳密な意味での三日月以外の形も三日月だと捉えてるんじゃないのかなあ、と思った。私も満月と半月以外は大体三日月だと大ざっぱだし。専門家の先生には3日目と4日目の月は明らかに違う認識(だからこその専門家だと思うけど)。

ただ、この日最後の質問で終わりの時間を気にしながらの回答だったからちょっと焦ってしまったのかな。どの先生方も同じことを説明するにも、質問者の学齢や理解度、質問の意図をくみ取りながら、毎回、言葉や話す範囲をビミョーに変えている。そこに時間配分とか間違いが無いようにというプレッシャーもかかっていそうだ。成島先生も「今日もアタマ真っ白でした」って感想を仰ってたし。2017年の冬休みの放送から毎回聞いているけど、そこが大変でスゴいなあといつも思う。国司先生、どうか落ち込まれませぬよう願っています。

追記:国司先生も翌週の放送で補足説明のお手紙を寄せてくれた。
「三日月は新月から3日目の月で、夕方の西の空に見えるとても細い月。翌日の4日目の月は三日月より少ーし満ちているけど、まだまだ細い。5日目の月もバナナのような形で細く見える。このように新月から4日目、5日目の月も欠けた形をしているので、それを三日月と呼んでしまうことがあるようです。満ち欠けの周期の中で満月も三日月も1回ずつだけど、三日月に近い形は何日か見える。それで質問者は三日月の回数が多く(満月の回数が少なく)感じたのかもしれない。」
説明責任を果たそうとされる姿勢には頭が下がる思いです。

子ども科学電話相談5/19 とりとめのない感想

5/19のジャンルは
 天文・宇宙 本間希樹先生
 水中の生き物 林公義先生

本間先生は先月、ブラックホールの撮影に成功した国際プロジェクトの日本チームのリーダーとして、発表時に記者会見に出ていた。「子ども科学電話相談」、ためになって面白いってのを当たり前のように期待して毎回聞いてるけど、本間先生も他の先生方も、調べるとホントすんごい研究者の集まり。

Q1 ハリセンボンの針は何でできているんです
  か?(小4男子)
魚の鱗が変形したようなものなので、鱗の主成分と同じ、リン酸カルシウムでできている。リン酸カルシウムは人の骨や爪の成分でもある。ハリセンボンはフグの仲間で、彼らには鱗が無い。そうなのかー。針はふだん寝ているけど、怒ると水を飲んで体を膨らませて立たせる。水風船なの?
ハリセンボンの針は実際は300~400本。

Q2 地球は丸なのにどうして地面は平らなんで
  すか?(5才男子)
地球のほんの一部しか見ていないから。地球の半径6300㎞に対してふだん見ている地面は数㎞。本当の形は離れて見ないと分からない。サッカーボールも間近で見たり、両端を隠して範囲を狭めて見たりしてみると、丸だということが分からなくなる。

Q3 ネコザメの卵はネジみたいな形をしていて、
  もし僕のお母さんがあの卵を産むとなったら、
  「痛いーイヤやー」と怒りそうです。僕もイヤで
  す。ネコザメは痛くないんですか? あと、ど
  うしてあんな形に進化したんですか?
  (小4男子) 「痛いーイヤやー」の言い方がカワ
  イイ。

「ご心配いりません!」産卵時は軟らかくて1~2日で硬くなる。産卵後にメスが卵をくわえて海草ジャングルの奥や岩の穴に押し込んで隠している。押し込みやすいように、隠した所に引っかかって隠れるようにネジのようにヒダが付いた形になっている。
林先生は魚のことをよく「おさかな」と言う。「ご心配いりません!」もだけど丁寧な言い方に和む。

Q4 宇宙の乗り物は、どうやって宇宙のゴミをよ
  けているんですか?(小1男子)
基本的にぶつかるのが当たり前という考え方。直径1㎝位の小さなゴミなら当たってもいいように丈夫に作っている。10㎝位のゴミで穴が開いた時は一旦別の部屋などに避難した上で修理する。1m以上もあるような大きなゴミについては、レーダーでチェックしながら、軌道を変えるなどして防いでいる。

Q5 スズムシやコオロギは脱皮した後の皮を食べ
  るけど、水中の生き物は食べるんですか?
  (小2男子)
食べる。脱皮後に皮を食べる水中の生き物ってのは、ザリガニやカニやエビ等、硬い殻で体を覆っている。水中はカルシウムが少ないので、脱いだ皮にいっぱい入ってるカルシウムが勿体ないから摂取している。
ハ虫類のヘビ、両生類のイモリ、サンショウウオも脱皮するけど、これは表面に付いた雑菌や寄生虫を除去してる面もある。⇦食べるか否かは言ってなかったけど、そういう意味合いなら食べないのだろうか。

Q6 星は明るいほど温度が高いのに、10000℃以上
  ある星がどうして3500℃以下まで冷えるの
  ですか?(小5男子)
塾で聞いたそうな。小学生にそんなことを教えるのか今時の塾は。
ものすごく簡単に言うと、星が年をとるにつれて太るから。⇦ザックリすぎて???
そもそもなぜ星は燃えてるのか。中心部で水素を燃料として核融合反応を起こしてるから。燃料の水素が無くなってくると、燃える場所が中心部からだんだん周辺部に移動する。すると内部と重力とのバランスが崩れて、星の形が保てなくなり、大きくなろうとする。そして内部のエネルギー量と明るさとのバランスをとるために温度が下がる。

分かったような分からんような。太った分、表面積が大きくなって内部のエネルギーがより分散するから温度が下がる…ってイメージしたんだけど違うのかな…難しい。質問者は「よく分かりました」って言っててスゴ。

仕事柄、年をとった人体はいつも見ている。確かに年をとると太るのも含めて、体の形を保てなくなっていくのは想像できる。まっすぐ立つことが出来なくなって、腰が曲がり、頭が前に出て顎が上がり気味、膝が曲がって両膝が開いてしまう。お肉も垂れ下がってくる。体温は…まあ36℃台だけど「寒い」と訴える人は多い。


11時台前半、この日は先生に聞いちゃおうのコーナー
 子供(with保護者)がスタジオに来て、目の前の先
 生に直接質問するコーナー。この日は小4男子が
 ブラックホールに関する質問を本間先生に。

私が今住んでる土浦市の子でビックリした。土浦なら常磐線使って渋谷のNHKまで行ったのかな~と想像してたら、コーナーの最後に将来なりたいのは常磐線の運転手だと言ってた。将来この子が運転する常磐線に乗るかもしれず、それはそれで楽しみ。

だけど、お父さんの仕事が動植物の研究で、妹さんは以前に昆虫の質問をしたことがあるとか、本人はつくばEXPOセンターの科学クラブの会員だとか、科学にふだんから親しんでるご家庭のようだ。お父さんは子供たちの質問は単純だけど答えにくい…と、専門的なことを簡単にして伝えることの難しさを実感されているご様子。この番組に出てる先生方はやっぱりスゴいのだ。
なのに、本間先生はこの子が持参した付箋貼りまくりの図鑑を見て、「自分の守備範囲はほんの数ページです」と不得意分野もあるって言ってしまう。自分を大きくも小さくも見せない態度って、やっぱり人としての大きさではないか。

で、ブラックホールに関する質問
ブラックホールはどうやってできるのか?
ブラックホールには大きいのと小さいのがあって、大きい方はまだ分かっていない。4月に公表した画像は大きいブラックホールの方。小さいのは、重い星が燃え尽きて最後に爆発して出来る。

重い星ってのは、質量が太陽の30倍以上の恒星らしい。重くない星は爆発すると中性子星になる。太陽でさえ質量が地球の33万倍なので、小さいブラックホールと言ってもとてつもなくデカい天体らしい。天文・宇宙の話は「ちょっと」とか「小さい」とか言っててもあっという間に想像を超えてしまう。

ブラックホールに吸い込まれたものはどうなるのか?
二度と出てこれない。光も電波も吸い込まれたら出られない。あの画像は電波望遠鏡で撮影しているけど、ドーナツの穴のように見える黒い穴、あれこそが電波が吸い込まれている証拠。因みに太陽にいちばん近いブラックホールは3000光年離れているので、太陽がブラックホールに吸い込まれる心配はない。


Q7 どうして人魚は海の中で息ができるので
  すか?(小1女子)

今日初めての女の子からの質問。人魚はスマホで見たそうで、本当にいるかどうかは分からないそうな。夢のある質問に科学者はどう答えるのか、これも「子ども科学電話相談」の聞き所の一つだと思う。さて林先生は…

おじさんはもう随分と水のある所に行ってきたから、人魚が本当にいるなら1回は会えてると思うんだけど、それが1回も会えてない。だから、おじさんは人魚は架空の生き物なんじゃないかなと感じる。
いるとしたら…。人魚は上半身が人間(哺乳類)で下半身はお魚。人間は肺呼吸、魚はえら呼吸だけど、おじさんの想像だと人魚は上半身の中に肺を持ってるんじゃないかな。岩の上で髪をとかしたり、カモメと話したりして陸上に長くいられるから、肺で空気を吸ってる。
だから、陸上で吸った空気を海の中で上手に使って、また空気を吸いに海から上がってくるんじゃないかな。

経験と想像(科学的考察に基づいた)という形で質問に答えつつ、人魚がいる/いないには結論を出していない。スゴい。人魚がいたとしたら水族館に行くのか動物園に行くのか、展示方法を考えてしまう林先生。

本間先生も以前に「ウルトラマンがいるM78星雲に行くにはどうしたらいいか」という質問を受けていた。更に夢が広がるような話で素敵だった。

Q8 地球には鉄があるけど月にもありますか?
  (5才男子)
鉄の研究をしているパパからもらった絵本で、月が「地球は鉄の星だよ」と言っていたそうな。質問のきっかけが面白い。鉄鋼業界が作った絵本だろうか。

月にも鉄があります。ていうか、宇宙のどこに行っても鉄はある。鉄は宇宙で作られる。星の中で燃えていろんな元素を作る途中で鉄も作られる(⇦これも核融合反応なのか?)。星が死ぬ時に爆発して宇宙にまき散らされる。だから宇宙のどこでも鉄がある。

この年長さんは自分が思ったことや知ってることを積極的にはさんできて先生の話に食い下がる。本題からズレかかるけど、先生が軌道修正しつつ「お~すごいねー」「そんなことも知ってるんだ」とほめるから、更に他のこともしゃべってくる。「ビッグバンで宇宙ができたのは知ってる」⇨先生「すごいなあ~(汗)そこまで言っちゃう?(想定してた説明からはみ出るんだけどなーみたいな心の声が)」⇨「ビッグバンでできるのは水素とヘリウムだけだから、ビッグバン直後の宇宙には鉄が無いんだよ。お父さんの仕事が無くなっちゃうね」
こういう話から地球にある全ての元素が宇宙で作られるというのを、私は少しずつ理解している。

で、この年長さんが最後に言ったのが「楽しかった」。質問の答えよりも、自分の知識をほめられながら宇宙の話ができたのが嬉しかったんだろうな。

Q9 タコの色はピンクや黄色や青などに変わった
  りするんですか?(小4女子)
お兄ちゃんが釣ったタコが初めは赤だったのに、家に帰る頃には真っ白だった。(生きてはいたけど瀕死状態)

生きているタコは周りに合わせて色をよく変えている。目から入った情報が脳と神経を通じて、皮膚表面の色素胞という、いろんな色のある細胞に届く。その色素胞が活動して色が変わる。色を変えるのは、エサを獲るときに相手に見つからないため、ふだんも敵に見つからないようにするため。
青い色はヒョウモンダコはいるけど、あれは体の模様。⇦毒があるから警戒色? 黄色は薄い茶色とかオレンジとか、褐色系になることはある。

来週は10時台に新コーナー「先生からのクイズ」。来週の天文・宇宙ご担当の国司先生から早速クイズが出された。生放送で答えてもらうそうで、当たった子はラッキーかアンラッキーか。恐竜の分野だったらクイズのレベルが高そう、そして答えたい子が殺到しそうだ。

子ども科学電話相談5/12 とりとめのない感想

4月からレギュラー放送となった「子ども科学電話相談」。NHKラジオ第1で毎週日曜日、10:05~11:50の放送。いつも理科の勉強を楽しくやり直してるような気分ですが、「へー、そうだったのかー知らなかったー!」と感動してもすぐに忘れてしまう残念なアラフィフ脳みそ。備忘録的に記録・感想をブログに書いてみようかと思いました。

5/12のジャンルと回答される先生方は
 心と体 篠原菊紀先生 
 ロボット・AI   坂本真紀先生
 運動(⇦新ジャンル ) 小林よしひさ先生

新ジャンル登場&その回答者が3月まで「おかあさんといっしょ」の体操のお兄さんだった「よしお兄さん」。いつもは各ジャンルの質問がまんべんなくローテーションでくるけど、この日は運動の質問がメインのような…というより、よしお兄さんが主役のような回だった。
スペシャルゲスト」と紹介されてからの「ブンバボン」のBGMでご挨拶。※「ブンバボン」とは、「おかあさんといっしょ」の終盤にみんなでやる体操の曲名。
11時台前半が「よしお兄さんに聞いちゃおう」というコーナーで、もはやトーク番組。トークの後によしお兄さんが生で「ブンバボン」体操。ラジオで生歌/生演奏ならぬ生体操。

石山アナウンサーと坂本先生は「おかあさんといっしょ」をお子さんと見ていたということで、生のよしお兄さんを目の前にして、お母さんモードで楽しんじゃってた。「母の日」だったからいいのか。

私も独身なのに「おかあさんといっしょ」をけっこう見ていた時期があり、よしお兄さんも「ブンバボン」も知っている。同じEテレの「フックブックロー」という歌の番組にドはまりして毎日見ていて、そのままEテレをつけっぱなしにしていた流れで「おかあさんといっしょ」も見ていた。騒がしい他局の番組よりずっと精神的に良かったし、「おかあさんといっしょ」の歌のお兄さん・お姉さんの、クセのない聞きやすい歌い方は今でも好きだ。
そんな過去もあり(3月のよしお兄さん卒業の頃も見納めのつもりで見たけど)、いつものテンションとペースとは違う「子ども科学電話相談」もそれなりに楽しめた。

「運動」の質問は3つ。質問してくる子たちも、よしお兄さんをリアルタイムで、わりと最近まで見ていた世代。
①さか上がりの時、怖い気持ちをどうしたらなくせますか?
②側転したい!
③ダンスがもっと上手くなりたい!
質問なのに「~したい!」。ストレートに気持ちをぶつけてくるのは新鮮だった。他ジャンルの質問は「どうして~なのですか?」「~は~なのですか?」なんだけど。
 優しい話し方で分かりやすい回答だったけど、よく考えたらよしお兄さんの会話というのは初めて聞いたかも。体操のお兄さん時代はセリフかかけ声だった。
 ②ではこんな動きしてみるといい、あんな動きしてみるといいと回答した後に、戦隊ヒーローのカッコいい動きもよく見てみるようにアドバイス。つまり「観察」。研究の基本動作だし番組中に何度も聞く言葉。
 よしお兄さんの回答後に篠原先生もアドバイスや解説をしたのも良かった気がする。③でのミラーニューロンとか。「心と体」だから関係あるし。
①の質問だとさかさまの感覚に慣れるために、両手両足で横に鉄棒につかまって、子豚が吊されて焼き豚になるときの格好してみるといいですよとか。なるほど~イメージしやすい。だけど例えが物騒。

「運動」は新ジャンルということだから、今後も取り上げるのだろうか。答える先生は選手か指導者か。ふっと思い付いたのは青学の駅伝の監督さんとか体操の内村選手。

この日考えさせられた質問はロボット・AIの、「AIはいつか人間を滅ぼすのですか?」。坂本先生の回答は、AIを作る人間次第。AIが悪いことをするのはAIが悪い感情を持つからではなく、教える側の問題だということ。
人間に不利益なことが起きたからって、何もかもAIのせいにするなってことだ。AIに学習させているのは人間だから。AIでなくても「○○が人間をダメにする」って言われたものがあった。テレビとかゲームとかスマホとか。