あせらず、さわがず

アラフィフおばさんが脈絡なく書いてるブログ~あとは野となれ山となれ

夏休み子ども科学電話相談7/30 とりとめのない感想

7/30のジャンルは
 科学 竹内薫先生
 ロボット・AI 坂本真樹先生
 プログラミング 岡嶋裕史先生

生き物の質問がなさそうな工学系の先生方。

竹内先生「僕は専門が宇宙とか原子核とか素粒子とか、小っちゃいものと大きいものなんですね。で、生物は苦手ですね。中間はちょっとダメかな?(笑)」

坂本先生「身近なところ、見えないところにAIとかロボットの技術が使われてるので、スマートフォンいじってる時に反応してくれることとか、話しかけると反応してくれるところも、実はAIが使われているので、身近な機械に関する疑問もお待ちしています。」

プログラミングは5月に初登場以来2度目。
アナウンサー「昭和の小学生として聞きますが、改めてプログラミングとは何でしょう?」
岡嶋先生「コンピューターって、お願いごとを聞いていろんな仕事をしてくれる機械ですから、どういうお願いをするのかがプログラミングになってくるのかなと。“ご飯を作って”とか“お洋服を着させて”とかお父さんお母さんにお願いごとすると思うんですけれども、同じやり方でお願いしてもコンピューターは言うことを聞いてくれないので、コンピューターの考え方に合うように、コンピューターの分かる言葉でお願いごとができるように言葉を置き換えたりしてあげる、そういう作業をプログラミングというのかなと、僕は考えています。」
アナウンサー「コンピューターに自分のやってもらいたいことをしてもらうための命令書って言うといいのかな? お願いごとを書く紙というか…」
岡嶋先生「そうですね、やることメモですね。“これやって”、“次これやって”を順番に書いてあるようなメモを作ってあげる。それを友だちに渡す時と、お父さんお母さんに渡す時とで書き方が違ってくると思うんですけれども、それをコンピューターに合わせて作ってあげるのがプログラミングだと思います。」⇦「やることメモ」は前回も強調されてた。
アナウンサー「それを来年度から小学生が学んでいくんですね。」
岡嶋先生「必修化ですもんねえ。」
アナウンサー「今日、お寄せ頂くとしたらどんな質問が…具体的な質問を思い浮かべるととしたら、どんなのがいいですか?」
岡嶋先生「プログラミングで質問っていうと…難しいですよね(笑)。ものすごくマニアックな言語の話になっても“何だそれ”ってなるかもしれないですものね。イメージが湧かなかったら“パソコンってこういうところどうなってるの?”とか“こういうところが使いにくいんだけど”とか、あと、eスポーツ。そんな話題も僕大好きですので、質問して頂けたら嬉しいです。」
アナウンサー「竹内先生はプログラミングを教える学校もやってらっしゃるんですね。」
竹内先生「そうですね、相手が小学生ですね。」

Q1 タイムスリップするためには何が必要です
  か?(小4男子)

アナウンサー「これは時間を超えたいとか違う時代に行ってみたいということだと思うんですが、○○君はどんな時代に行ってみたいですか?」
質問者「えーと、問題が分からなかったテストをやってる時。」
竹内先生「(笑)ハハハハ」
アナウンサー「(笑)なるほど! そういう切実な問題があるわけですね。」
竹内先生「それでは薫先生がお答えします。」⇦このイントロカッコいい。
竹内先生「○○君はアインシュタインって聞いたことありますか?」
質問者「はい。」
竹内先生「アインシュタイン一般相対性理論という難しい理論を考えました。重力って分かりますか?」
質問者「はい、重力わかります。」
竹内先生「重力がすごーく強くなると、宇宙に穴ぼこが空いてしまうんですね。」
質問者「…えっ?」
竹内先生「それはブラックホールって言うんだけど…」
質問者「ああ~!」⇦分かるのすごい。
竹内先生「そのブラックホールの他にもワームホールというのがあります。知ってる?」
質問者「んー、何か聞いたことあるけど何だかよく分かんない。」
竹内先生「ワームホールというのは宇宙の虫食い穴のことです。それでキップ・ソーン博士という人がタイムスリップの方法を論文にしました。ワームホールというのは宇宙の穴ぼこなんだけど、それはトンネルみたいなものなんだよね。トンネルってどこかに近道ができるでしょ? で、ワームホールを揺らすのね。」⇦揺らす発想がもう分からぬ。
竹内先生「これは力をかけて揺らすんだけども、力がかかったりすると、実は時間が遅れるということをアインシュタインが証明しました。で、ワームホールという宇宙のトンネルを揺らします。そうすると時間が遅れます。ワームホールを通って宇宙の別の所に出てくると過去に戻ることができる、というのをキップ・ソーン博士という人が論文に書いたんですよ。」
質問者「ほぉー。」
竹内先生「ということは、必要なものはまず、ワームホールです。」
質問者「えっ?」
竹内先生「で、これはまだ見つかってません。」
質問者「ええっ!?」
竹内先生「なので、宇宙のどこかにワームホールを見つけるか、あるいはテクノロジーが進歩してワームホールを作るか。それをやってワームホールを揺らす、これもどうやって揺らせばいいのか分かんないけど揺らします。そしてロケットを使ってワームホールでグーッとトンネルを旅すると、過去に戻れるので、そこでもう1度試験を受けてみて下さい。大変だよね。」
質問者「じゃあ、今すぐできる方法はないってことですか?」
竹内先生「うん!残念ながらそれはないね。」
質問者「えー…」⇦先生から元気に否定されて下がりまくる。。
竹内先生「なので今できることは、いっぱいお勉強して、次のテストで頑張ることでしょうね。」
質問者「えー…」
先生方「(笑)」
アナウンサー「○○君が意気消沈してしまったので、何とかね…」
質問者「ちなみにちょっと聞きたいことがあるんですけど…ワープはできるんですか?」
竹内先生「ワープもね、このワームホールを使うんですよ(笑)。」
質問者「えー…」
竹内先生「そうすると一瞬にしてずっと遠くに行くことができるんですね。ただ、このワームホールは理論的に考えられているものであって、まだ見つかってないんだね。」
質問者「えー、じゃワープもタイムスリップもできないってことですよね?」
竹内先生「そう、だからいちばん大事なのはワームホールなので、○○君がワームホールの研究をして発見すればいいんじゃないかな。(笑)フハハハ」
質問者「ェェ…」⇦他力本願な面が垣間見える。
アナウンサー「何か○○君を元気づける方法を、他のお二人の先生、何かないでしょうか?」
坂本先生「私はどっちかというと○○君と同じで、あったらいいのになって思って(笑)、すいません、先生等の役割を果たしてないですけど、確かにまだないですよね。」
アナウンサー「過去にさかのぼってテストをやり直したいということですが、どうしたらいいでしょうね。」
岡嶋先生「変えたいこといっぱいありますよね(笑)。」
アナウンサー「みんな(笑)全員思い当たるフシが。」
竹内先生「ありますあります(笑)。」
質問者をガッカリさせた上に置いてけぼりで大人の会話が…。

アナウンサー「今のところ一生懸命勉強して次のテストに臨むというのがいいのです、か?」
竹内先生「○○君は科学が好きですか?」
質問者「はい、科学好きです。」
竹内先生「宇宙も好き?」
質問者「はい、宇宙も好きです。」
竹内先生「だったら一生懸命勉強して将来、宇宙を研究する学者さんになったらどうですか?」
質問者「あー、でも家にあまり倍率いい望遠鏡がない。」
竹内先生「望遠鏡ないのは残念だけど、なくても勉強できると思うんだよね。」
質問者「一応望遠鏡あるんですけど、月ぐらいしかよく見えない。」
竹内先生「そっかあ、じゃ自分で望遠鏡を作るっていうのはどうかな?」
質問者「えっ? じゃ何が…どうやって作るんですか?」⇦興味出てきたっぽい。
竹内先生「えっとねぇ、レンズがまず必要ですよね。レンズというのを買ってこなくちゃいけない。自分で磨くこともできるんだけど、それはちょっと大変かもしれないよね。あとは筒みたいなものがあったら、レンズとうまーく組み合わせると、けっこう遠くが見える望遠鏡が作れるんですよ。だからそこから始めてみるのも手かな?」
質問者「そのレンズってどのぐらい? けっこういいやつの方がいいですよね?」
竹内先生「うん、そうねえ、それは確かにいいやつの方がいいんだけど、そうするとちょっと高くなっちゃうから…でも天体望遠鏡用じゃなくても、鳥を観察する人とかも使ってるのがあるんですよ。1枚か2枚ですごく解像度がいい望遠鏡も作れるので、ちょっと研究してみたらどうですかね?」
質問者「うん…じゃ先生がおすすめするレンズって何倍率ですか?」
竹内先生「倍率はこれはまた難しくて、倍率より何㎜っていう呼び方するんですよ。薫先生は鳥を撮るのが大好きなので、すごく大きなレンズを持っていて、それは500㎜ぐらいなんですよ。」
質問者「500㎜ってどういうことですか?」
竹内先生「月がすごく大きく見えて、多分クレーターもちゃんと写るんですよ。」
質問者「へええー!」
竹内先生「だからレンズのこと勉強してみてほしいなあ。」
質問者「それって何円ぐらいしたんですか…」
坂本先生&アナウンサー「(笑)ハハハハ」
竹内先生「あ、それはねぇ、ちょっと…薫先生の持ってるレンズは内緒なんだけど(笑)、そんなに高くなくていいレンズ売ってますよ。お小遣いでギリギリかもしれないなあ。」
質問者「え、お小遣い6000円しかなぁい。」
竹内先生「んー、もうちょっと貯めると、買えるかもしれない。」
質問者「え、どんぐらい貯めたらいいですか?」
竹内先生「えっとねぇ、やっぱり、2万円とか…」
質問者「にまんえんっ!?」
竹内先生「それぐらいになっちゃうかな。」
質問者「えええーっ…じゃああと、ほぼ4か3倍くらい貯めないと…」
竹内先生「レンズだけじゃなくていいので、ご本とか読んで、アインシュタインの勉強を始めるっていうのもいいかもね。」⇦結局勉強。
質問者「ああー…」⇦またテンション下がる。「にまんえん」の壁は高いねえ。
アナウンサー「お小遣いも貯めつつ、勉強もしつつ、いつかワームホールを見つけた暁には、もはやテストをやり直したいレベルじゃない、すんごい○○君になっていると思います。ぜひ見つけて下さい。」
質問者「はい。」
望遠鏡を持ってるぐらいだから、科学の知識も相当ありそうなお子さん。感情の揺れが分かりやすい反応で楽しかった(本人には申し訳ないけど)。天文・宇宙の国司先生は子どもの頃に、手作りの望遠鏡で夜空を観察してたと以前に話していたから、この場にいたら「楽しいよぉ~」なんておすすめしてきたかもしれないな。

Q2 将来AIが増えてAIとのコミュニケーションが
  多くなってしまったら、人間とのコミュニケー
  ションは減ってしまわないんですか?
  (小6女子)

アナウンサー「ほお。これはどうしてそう思いましたか?」
質問者「今Pepperとかが開発されてて、PepperとかAIと一緒にコミュニケーションをとりすぎてしまったら、人間とのコミュニケーションが減っちゃうんじゃないかと思ったからです。」
坂本先生「コミュニケーションするAIっていうのは大きく分けて2種類あって、知識がたくさんあって質問すると何でも答えてくれるような知識検索型って言ったりするAIと、もう1つは、自然なおしゃべりをする、チャットをするタイプのAIっていうのがあります。」
質問者「はい。」
坂本先生「知識が豊富なタイプについては人間を超えるぐらい、いろいろなことを知っているので、何でも知ってる人とお話がしたいなっていう時は、やっぱりそちらのAIとのコミュニケーションが増えていくかなと思います。
でも、自然におしゃべりするというのは、けっこうまだ大変なので、自然なおしゃべりについては人と人とのコミュニケーションの方がまだ楽しい時代が長いと思います。」
質問者「あ~。」
坂本先生「もし自然におしゃべりできるようになったとしても、そのコミュニケーションって結局何かというと、例えばお話しすることで仲良くなりたいことだとすると、おしゃべりしてて“暑いね、プールでも行こうか”と言った時に、“えっ、プールは錆びちゃうから入れません”とか(笑)、そういう感じだとつまんないなぁってなると思うし、大人だったらお酒を飲みながらコミュニケーションを深めることもあるけど、AIやロボットは飲めないとなるとつまんないなぁとなるかも…。お酒ばかりじゃないけど、何かをしながらコミュニケーションが深まったりするので、そう考えると、人間が必要なくなることはないと思うんですね。」
質問者「ああ~。」⇦納得感深そう。
坂本先生「特に言葉を話すAIの開発ってプログラミングでやるんですけど、岡嶋先生、言語系の(プログラミング)って難しいですよね?」
岡嶋先生「難しいですよね。○○さん、AIとのコミュニケーションが増えると人とのコミュニケーションが減ってしまうと心配されてるんですか?」
質問者「はい。」
岡嶋先生「えらいですねえ!」
スタジオ内「ぅう~ん…」⇦小学生に大人が唸らされる。
岡嶋先生「僕、人と話すのが苦手で、告白すると小学校の学芸会をずる休みしたことがあるんですよね。セリフ1つしかなかったんですけど(笑)。」
スタジオ内「(笑)ンフフフ」
アナウンサー「(笑)ホホホ」⇦ホホホって笑ってた!
岡嶋先生「なので、AIとのコミュニケーションで済んじゃって、人とコミュニケーションとらずに済むなら、それが楽でいいかなと、僕自身は思ってしまうんですけれども(笑)、○○さんはちゃんと考えててえらいなぁってすごく思いました。」
質問者「ぁぁ…」⇦そんな人もいるんだ…って心境?

岡嶋先生「でも、人とお話しする機会がそれで減ってしまったりすると、すごく寂しかったりつまんない世の中になっちゃうかもしれないから、僕みたいなコミュニケーション苦手だなって思ってる人のサポートをしてくれるような、隣にAIがいてくれてお話の手伝いをしてくれるんだったら、人とも元気に話せるかなぁみたいな、そんな使い方ができるといいかなぁと思うんですけども。」
質問者「あ~。」
岡嶋先生「実際どうなんでしょう、そういう使い方ってできるんでしょうか?」
坂本先生「コミュニケーションロボットの中にはグループ会話の中に入っていくことで、ディスカッションをより円滑にするようなものもあるので、岡嶋先生が仰ったような形のAIのコミュニケーションというのがいいのかなと思っています。」
質問者「ああ~~。」
アナウンサー「○○さん、どうですか?」
質問者「すごくよく分かりました。」
坂本先生「(笑)ウフフ」
アナウンサー「よかったあ~。よかったです。人間とのコミュニケーションも保ちつつ、AIっていう新しい仲間が加わることで、より活発なコミュニケーションになっていくかもしれないということでした。」
今日のアナウンサーはリアクションが楽しいけど、この簡潔なまとめはすごい。先生が人どうしのコミュニケーションの楽しさをちゃんと話してくれて、質問者も安心できたと思う。人より機械の大人もいたので多様性なり複雑さもちょっと知ったかもしれない。今どきの言葉だとコミュ障。私もそうだな。半月も前のラジオ放送をちまちまと文字に起こして休日を過ごせる変なおばさんだ。

Q3 ロボットは本当に必要なのですか?(小5女子)

アナウンサー「うーん、シンプルな質問でいいですねぇ。行きましょう行きましょう、答えてもらいましょう。でもこの質問はなぜそう思ったんですか?」
質問者「私は本当は宇宙が好きで、ホリエモンさんのMOMOっていうロケットが好きで、そのホリエモンさんのTwitterを見てたら、昔からあるアイガモの雛が害虫を食べる農法があって、それがロボットに変わる日があるかもってTwitterにあったんですけど、私はカモの雛の方がかわいいから、ロボットになったらちょっと寂しいかなって思ったんです。」
坂本先生「確かにカモかわいいですよねぇ。先生も大好きです。確かこのロボットもできるだけかわいく作っていたと思うんですけども」⇦質問者とアイガモロボ双方に気遣いを見せる。
坂本先生「確かに本物の雛の方がかわいいと思うんですが、何で必要かというと、やっぱりカモは歩き回って除草するだけじゃなくて、どうもイネとか食べちゃいけないものも食べちゃったり、生き物だから思うようには動いてくれなかったり、疲れちゃったりしますよね? なので、ロボットだったらまず疲れないし、最初にこう動いてと決めたら、その通りに動いてくれるのでムダがないということで、ロボットに変わっていくんだと思います。」
質問者「はい。」
坂本先生「ロボットが必要とされる場面というのは、人間だと疲れてしまってずっとできないようなこととか、人手不足のところ、人間がやりたくないようなお仕事とか…危険だったり汚かったりっていうところをやってもらいたい、ということで必要とされると思うので、かわいいのがいちばん大事という場面では、生き物の方がずっとなくならないで必要とされていくんだろうと思います。
ロボットはプログラミングしておくと、すごく効率的に動きますよね、岡嶋先生?(笑)」
岡嶋先生「(笑)そうですね。」
アナウンサー「岡嶋先生、除草して下さいというプログラミングもできるんですか?」
岡嶋先生「そうですね、それも“除草して下さい”だとなかなか動いてくれないので、“除草ってどういうこと?”、“除草って何と何と何の手続きででき上がってるの?”ってことを細かく細かくしてあげたり、この順番でやるといいんですよってコンピューターにかみ砕いて指示してあげるのがプログラミングかなと思います。」
質問者「ほおー。」
アナウンサー「草が生えている、抜く、良い、とかそんな感じ…(笑)」⇦昭和的発想分かるわぁ。
岡嶋先生「そうですね、まず草があると分からなきゃいけないですしね、そっちに近づいて行ったり、切ると言ってもどこ切るの?どうやって切るの?とか…人間ってすごく頭がいいので、“草刈りしてきて”って言ったらやってくれますけど、コンピューターはだめなんですね。”草刈りってそもそもどうやるんだろう?”から細かく細かく教えてあげないといけないので、すごくかみ砕いた説明とか分かりやすい説明に書き下してあげる。それがプログラミングの真髄の部分かなと思います。」
質問者「あー、なるほどぉ。」
アナウンサー「坂本先生が仰ったように、人間がなかなか行きにくい場所とか危険なところをロボットが助けてくれることもあるんですって。○○さんは宇宙が好きだって仰ったけど、宇宙に行くのも機械というか宇宙船が連れて行ってくれるというか…」
坂本先生「そうですね、(宇宙船の)中で人間のサポートをしてくれたり、空気がない中で動いてもらおうというような時には、ロボットに先に行って開拓してもらうことができるので、必要だと思います。」
質問者「はぁー、すごい。」
アナウンサー「いかがですか○○さん?」
質問者「はい、すごい、です。」
アナウンサー「○○さんはカモが大好きなんですけど、猫が大好きな竹内先生はいかがでしょうか?」
竹内先生「ペットの場合はAIだと今、心がないので、心を持っていると思われる猫の方がいいかなぁと。AIとかロボットの猫もいいんでしょうけど、薫先生だとやっぱりふつうの猫の方がいいかな?(笑)」⇦鳥の撮影と猫が好きとは知らなかった。
アナウンサー「このスタジオの中でもいろいろな…ロボットは大変役に立つぞ、でも生きている動物も素敵だぞ、かわいいぞと両方の意見があります。」
坂本先生「坂本も犬を飼っていて、犬は糞もするし面倒くさいことの方が多いんですけれども、でもやっぱりかわいくて癒されるので、癒しはやっぱり生き物がいいところもあるし、いろいろだと思います。」
質問者「はい。」
アナウンサー「いかがでしょう○○さん、ロボットも必要だが、動物も決してなくなることはないような気もします。」
質問者「全部がロボットになったらちょっと寂しいけど、Pepperくんとかのロボットもかわいいし、とっても魅力があるかなって思いました。」
坂本先生「そうですね、かわいいお顔をつけると、かわいくなったりするかなと思います。」

Q4 車の中でペットボトルを上に投げて、手元に
  戻ってくるのが不思議だと思いました。
  (小4男子)

夏休みの旅行中だろうか。エピソードは生活感あるけど昔のトラウマが蘇る質問だ…。
竹内先生「じゃあそれは薫先生が、物理学の観点から説明しましょう。」⇦颯爽イントロ素敵。
竹内先生「○○君は車の中で座ってたんでしょう?」
質問者「はい。」
竹内先生「それで上にペットボトルを投げたらどうなると思ったの?」
質問者「んー、少し後ろに行くんじゃないかと…」
竹内先生「そうか、ペットボトルが置いていかれると思ったんだよね?」
質問者「はい。」
竹内先生「実はニュートンという偉い学者が“慣性の法則”というのを発見しました。“慣性”というのは漢字で、難しいんだけど“慣れる性質”って書きます。このニュートンさんが言ったのは、“動いているものはそのまま動き続けますよ”、“止まっているものはそのまま止まり続けますよ”。で、“その状態が変わるのは、周りから力がかかった時だけですよ”。そういうことを発見したのね。
車の中に○○君とペットボトルがあって、力はかかってないでしょ?」
質問者「はい。」
竹内先生「ふつうに座ってただけ…本当は車から力がちょっとかかってるかもしれないけど、ま、力がかかってないので、ペットボトルは動いているわけでしょ? ずっと車と○○君と一緒に動いてますよね?」
質問者「はい。」
竹内先生「だから、動いてるものはそのまま動くのね。なので手から離れてもペットボトルと○○君は一緒に動いていく。ということで、上に上がった物は重力で下に、確かに落ちるんだけど、それ以外は全然動きがないので、○○君から見るとペットボトルはただ上に上がって下に落ちましたっていうことなのね。例えばですけど電車に乗ることある?」
質問者「あります。」
竹内先生「電車に乗ってて電車がカーブにさしかかったらどうなりますか? 体が?」
質問者「体が…揺れる…曲がった方向に…」
竹内先生「そうそう、体が傾くでしょう? あれもね、体は実はまっすぐ進もうとするのね。それが慣性の法則です。ところがカーブした線路から力を受けて、電車は曲がっちゃうの。体はまっすぐ行こうとしていて電車は曲がっているでしょう? それで電車には床があって、その電車が曲がろうとしてグイッて足が引っ張られちゃうでしょ? それで傾くんだね。」
質問者「はい。」
竹内先生「物理学の法則で言うと、動いているものはそのまままっすぐ動こうとします。だから○○君の体も動くし、自動車の場合だとペットボトルも同じようにまっすぐ動いているんだね。
まとめると、みーんな一緒に進んでいるから後ろにはいかないっていう答えになります。」
質問者「はい。」
竹内先生「難しかったかな?」
質問者「大丈夫です。」
アナウンサー「今スタジオの中でも岡嶋先生がうんうんって頷いていらっしゃいましたね。」
岡嶋先生「難しいよなって思って(笑)。不思議ですよねぇ、あれは僕も子どもの頃思いましたよ。何で後ろに行かないんかなとか。」
竹内先生「そう、みんな考えるんですよね。それで学校でニュートンの法則っていうのを教わって、“ああそうだったのか”って分かるんですよね。」⇦分かんなかったよ…。
アナウンサー「私も新幹線に乗ってる時に歩いていて、自分は一体どういう感じなのかとかね(笑)、不思議なんですよねぇ。」
竹内先生「動いているっていうのがね。動いているというのは分かりそうなんですけど、実は確かめるのがけっこう難しくて。力がかかった時は確かめる装置があるんですよ。でも動いているものっていうのは、何かに対して動いてるというのは確かめられるんですけど、宇宙空間に行っちゃったら、動いているかどうかを確かめる方法が実は存在しないんですよ。力がかかって逆噴射した、ロケットが噴射したっていうのは加速度って言うんですけど、それは測ることができます。でも、(時速?秒速?)何百㎞で動いているかっていうのは宇宙空間に行っちゃったらもう測れないんですよ。不思議ですよね。」
アナウンサー「いかがでしょう○○君、私たちも今、“ふうううん”と言いながら聞いてたんですけど。」
質問者「…だいじょぶです。」
竹内先生「ごめんね、ちょっと難しいから、ご本でニュートンの法則っていうのを勉強してみて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「そしてまた車に乗った時にペットボトルを上に投げてみましょう。そうすると“あ、こういうことね”と、改めて実感して頂けるんじゃないかと思いますので、ひとつよろしくお願いいたします。」⇦謎のお願い。
質問者「はい。」
薫先生のシャキシャキした説明のおかげで少しは分かったような気がするかもしれない。

Q5 キャタピラ型のロボットは階段が上れるんで
  すけど、タイヤのロボットは何で階段が上れな
  いんですか?(小2男子)

アナウンサー「これはどこかでそれを見たのですか?」
質問者「見たわけじゃなくて本で読んだんです。」
坂本先生「ロボットは階段を上るのがけっこう難しかったりするんですけど、足がキャタピラ型とタイヤ型っていうことですよね。ふつうに道路を走っている車ってタイヤですよね? キャタピラが使われているのって工事用の車両だったりすると思うんですけど見たことありますか?」
質問者「はい。」
坂本先生「両方メリット・デメリットがあって、用途によって使い分けられているんです。タイヤの場合は道路に対する接地面が小さいですね。そうすると摩擦もないし、道路をすごい速さで転がることができるんです。だから、速く動くことができるメリットがあります。」
質問者「ふう~ん、キャタピラは速く走れないってことですか?」
坂本先生「キャタピラの方は道路に対して面でくっついているので、貼りつくように動くんですね。そうすると、走ると、戦車はけっこう速いと思うんだけども、やっぱりふつうのタイヤの方が…キャタピラ型のスポーツカーってなかなかないと思うんですけど、やっぱり遅くなっちゃうんです。
でも、階段を上ろうという時には…タイヤだとゴンと段差にぶつかって、そのまま、後ろから押したとしても面でぶつかってしまうんですね。だけどキャタピラ型の場合は、ヌルヌル動くことができる…ってちょっと難しいんですけど、細かくタイヤがいっぱいあるようなイメージになるので、1個1個が柔軟に動いて貼りつくようにして曲がることができるんですね。で、後ろの小っちゃいタイヤが前のタイヤを押すっていうのを連鎖的にやりながら、ヌルヌルヌルッと階段を上がっていくことができるっていう仕組みなんです。
私が手でバタバタしててもしょうがないんですけど(笑)、イメージしながら聞いて頂けると違いが分かったかな?」⇦イメージしたら先生の動きがかわいい。
質問者「はい。」
坂本先生「ロボットに足をつける時にも、ロボットもいろんな用途があるので、速く動くような戦うロボットとか…」
質問者「いわゆるバトルロボットですよね?」
坂本先生「バトルロボットね。二足歩行、人間のように足を2つつけて、それで階段を上ればいいじゃないと思うかもしれないけれども、今度はバランスを取るのが難しくて、特にロボットって人間より重たいので、片足上げると重心がずれるのでバタンと倒れちゃったりして難しいんですよね。」
質問者「んー、難しそう。」
坂本先生「そうでしょう? 分かってくれて嬉しい。じゃあ足をタイヤにしちゃおうとすると、そうしたらまたさっきと同じようなことで、階段を上ろうと思ったら、キャタピラみたいな足をつけるしかないってことになって、今度は速くないから、戦いに負けちゃうとか、そんなことが起きるのかなって思います。」
質問者「はい。」
キャタピラ型で速さを出そうとしたら、エネルギーというかバッテリーの消耗が早くなりそう。コスト面の問題もあるんだろうか。

アナウンサー「階段を上れるようなプログラミングもあったりするんですか?」
岡嶋先生「階段を上るのはけっこう難しそうですよねぇ。ロボットを作る時に多分みんながすごく悩んでいるところかなと思います。」
坂本先生「階段を上ることを制御するプログラムになると思うんですけれども…」
岡嶋先生「僕ら簡単に階段を上っちゃいますけど、あれをきちんと制御するって、実はすごいことですよね。」
坂本先生「ものすごくいろんなことしてるんです。バランスを取りながら足を持ち上げ、それを階段の高さまで持ち上げ、その時に倒れないように重心を…とかいろいろやっているので、それを全部制御して、倒れないように角度を計算したりってなると、あと本体の重さですよね、それを全部プログラミングで制御するって大変ですよね。」
岡嶋先生「そういうのをプログラミングしようとか、ロボットのことを考えてると、いかに人間とか生き物がすごいことしてるのか、というのがすごくよく分かりますね。」
アナウンサー「人間の滑らかな動きがすごいってことなんですね。でもそうした技術が進めば、工事用の道具はもちろんですけど、医療用の、例えば車椅子の方が楽に階段を上れるようになったりとか、いろんな用途が広がりそうですね。」
坂本先生「そうですね、今、階段も上れる車椅子というのも開発されているので、それもやはりキャタピラ的なタイヤになっています。」
階段も上れる車椅子、動画で見て良いと思った。高齢者まで想定してるかは分からないけど、上りも下りも操作方法を認知症になる前に習得しておかないと非常に危険だな。後ろ向きに上る時に下が見える恐怖心も、年をとってから慣れるには時間がかかりそう。

10時台はプログラミングの質問なかったけど、ロボット・AIの質問に一緒に答えるのは聞いてて楽しい。鳥と恐竜みたいにつながりがある分野だね。

Q6 ロボットは何でスイッチを入れると動くんで
  すか?(5才男子)

難しい話が続いて、素朴な質問だなぁと思ったら5才からの質問だった。そして回答は坂本先生かと思ったら岡嶋先生だった。
アナウンサー「スイッチを入れて動いたところを見たことがあるのですか?」
質問者「あります。」
アナウンサー「それはどこで見たのでしょうか?」
質問者「児童館とか科学館で見ました。」
岡嶋先生「ロボットは確かにスイッチを入れないと動かないですよね。不思議ですよね。ロボットっていろんな部品で成り立っていたり、中にコンピューターが入っていたりしますけれども、コンピューターのお話で言うと、あれは電気で動いてますよね?」
質問者「………」
岡嶋先生「電気で動いているんです、電気を流してあげることによってものを記憶したり、計算をしたり、この部品をこう動かさなくちゃっていう動きを、電気の力を元にして動いています。ですので、スイッチを入れて電気を流してあげると、いろんな働きをし始めます。」
質問者「ほおお~。」
岡嶋先生「でもそういう機械って多いんですよ。スマホなんかもそうですよね。スマホとかタブレットとか、○○さんはふだん使ってらっしゃいますか?」⇦5才のお友だちにめちゃ敬語だけど何か分かる気もする。
アナウンサー「5才ですから…」
質問者「はい。」
アナウンサー「素晴らしい!」
岡嶋先生「お!すごい。あれも電源入れないとウンともスンとも言わないですよね? スイッチを入れないと動いてくれません。僕も今、鳴り出すとまずいのでスマートフォンの電気を切ってます。人間がご飯を食べないとだんだん元気がなくなって動かなくなっちゃうみたいに、ロボットとかコンピューターっていうのはスイッチを入れて電気を流してあげないと動き出せないことになっています。
でもロボットの考え方ってどうですかね?スイッチを入れると動き出す…」
坂本先生「中のAIというか判断する機能も、スイッチというよりは、“オッケー○○”とか、決まり文句を聞くと中のプログラムが起動するという形でセッティングしておくこともあるので、もちろん電気が供給されていることは前提だけれども、いろんな機能を動かすためにいつでもその機能がフル活動してしまうと困るので、例えば音声を認識して対話をするようなことについては、このキーワードを聞いた時にだけプログラムを起動するというように決めていたりします。」
アナウンサー「例えば、○○君のお家にもあるかもしれないですけれど、人が入ると電気がパッと点いたり、エアコンも人がいる所や動きを感じて動いたり、人が命令しないのにフッと動くときもありますよね?」
坂本先生「それは人感センサーっていうのがついていて、人が入ってきた時にセンサーで認識して、それで点くというふうに連動させている仕組みですね。」
アナウンサー「それもAI?」
坂本先生「それは…空調だと最近は微妙にコントロールする、何が最適かをあらかじめ学習させているとAIということになりますけれど、人が来たからセンサーで起動するというだけだと、必ずしもAIとは言えないことも多いと思います。」
質問者「ふう~ん。」
アナウンサー「○○君、スイッチを入れると動くのかという話、今までのところどうですか? さらに聞きたいことありますか?」
質問者「……ありません。」
岡嶋先生&坂本先生「(笑)アハハハ」
アナウンサー「納得して頂けたのならとっても良かったです。昔のアナログのテレビだと、消えるとバボンと物理的な刺激を与えると点いたりとかありましたけれど(笑)…」
岡嶋先生「はいはい、ありました、懐かしいですねぇ(笑)。」
アナウンサー「(笑)すいません昭和な女なので。」
坂本先生「接触が悪かったり、電気の流れですよね。うまく流れない時とか…」
昭和アピールしてくれるのありがたい。

Q7 なぜティッシュは2枚重ねなのですか?
  (小2男子)

アナウンサー「これはいわゆる鼻をかんだりする時のティッシュですかね? スーパーで特売とかある、あのティッシュですね?」
質問者「はい。」
竹内先生「これは難しい質問ですね。ちょっと聞いてみたいんだけども、○○君は、ティッシュは硬い方がいいですか? それとも柔らかい方がいいですか?」
質問者「うーーーん……」
竹内先生「どっちがいい? 硬ーいティッシュと柔らかーいティッシュ、どっちがいい?」
質問者「……う~ん?」⇦大して迷うところじゃないようなポイントで考え込んじゃうの面白い。何が引っかかっているのか。

竹内先生「ほら、鼻をかむ時に硬いと、お鼻が痛くなったりするじゃん? そうするとやっぱり柔らかい方がいいかなぁ?」
質問者「はぁ…い。」⇦無理やり納得。
竹内先生「じゃあ水をたくさん吸った方がいいですか? それともあまり水を吸わない方がいいですか?」
質問者「えー、吸った方がいい。」
竹内先生「そうだよね。汚れとか取る時に水を吸った方がいいでしょう? じゃあもう1個質問ね。ティッシュはサラサラな方がいいですか? それともザラザラな方がいいですか?」
質問者「サラサラ。」
竹内先生「そうだよね。柔らかくて、水を吸って、サラサラがいいんでしょう?」
質問者「うん。」
竹内先生「1枚で分厚いティッシュだとゴワゴワなんですね。硬いんですよ。で、薄ーいティッシュを2枚重ねると、フワフワで柔らかくなります。
次に今度はね、2枚重なってるとその間に空気が入っているでしょう?」
質問者「はい。」
竹内先生「そうするとそこに水がたまるんだって。だから水をたくさん吸うんですね。」
質問者「はい。」
竹内先生「で3つ目。1枚の紙というのは必ず表と裏があります。表はサラサラなんだけど裏はザラザラなのね。そうすると1枚だと、使うのが表だったらサラサラなんだけど、裏を使っちゃうとザラザラなのね。だから2枚重ねて内側にザラザラな面がくるようにすると、どっちの面を使っても常に2枚重なってるから、サラサラな面で拭くことができるんですよ。」
質問者「はあい。」
竹内先生「という3つの理由によって、どうもティッシュは2枚重ねがいいよ、ということになっている、らしいです。分かりました?」
質問者「はい。じゃあ、トイレットペーパーは2枚と1枚があるらしいけど、それは?」⇦抜け目ない、いい質問だ!
竹内先生「あれはね、トイレットペーパーの場合は1回に使う分量が大体決まってるのね。そうすると2枚重ねで使った方が、水分の吸収なども含めて実はいいそうです。ところがですね(笑)、1枚の方が何となく、長い間使えそうな気がするんだよね。つまり量がたくさんあるよ、長さがすごい長いよっていうことで、シングルの方が何となくね、長持ちしそうなのね。そうするとシングルの方がいいって言うお客さんがいるので、トイレットペーパーの会社はシングルも作っているそうです。本当はトイレットペーパーの会社からすると、トイレットペーパーも2枚重ねがいいんだよということなんですよ。分かりましたか?」
質問者「はい。」
アナウンサー「多分ね、お母さんやお母さんのお友だちがスーパーで買う時に、“どっちにしようかな、2枚重ねかな、1枚重ねかな”ってお財布の中身を見ながら考えているかもしれないですよ。どっちが得かなぁって、世の中のお母さんたちはギリギリ考えていることもあるらしいよ。」
質問者「はぁい。」
アナウンサー「でも使い勝手とかお好みもあるから、どっちもあるんですって。」
質問者「はぁい。」
竹内先生「(笑)フフフ」
アナウンサー「○○君は2枚重ねと1枚重ね、どっちが好きですか? 」
質問者「んー、家にあるのはどっちか分かんないけど…あ、1枚。」⇦教えてもらったっぽい。
アナウンサー「なるほどー。1枚派なんですね。」
竹内先生「薫先生もそうですね。」
アナウンサー「お、1枚派が…」
竹内先生「1枚派ですね。何となくそれの方が得な気がするんで…ヘヘヘヘ(笑)。」
アナウンサー「なるほどー、2枚派の先生もいらっしゃいますか?」
坂本先生「うーん、私は2枚重ねを買うんですけど、子どもがトイレットペーパーをクルクル回してたくさん使っちゃってるのを見ると、ああムダだなと思ってしまうので(笑)、切れ目でちゃんと切って短くして使ってもらう分には、本当は2枚重ねでもいいのかなって思ったり…。」
アナウンサー「お家の事情がいろいろあるようです、○○君。○○君も今度トイレットペーパーを使うときは、いろいろ思いを馳せてみて下さいね。」
質問者「はい。」
好みも事情もいろいろだ。ちなみに私は芯が無いタイプの1枚派だ。芯というゴミが出ないのが楽。

Q8 ロボットが増えるにつれて人間退化にはつな
  がらないんですか?(小5男子)

アナウンサー「どうしてそんなふうに思いましたか?」
質問者「最近便利なロボットが増えていて、ロボットに頼っているので、人間の退化につながるのか不安に思ったからです。」
アナウンサー「これはロボット・AIの坂本先生やプログラミングの岡嶋先生に聞いてみましょう。」
坂本先生「えらいですね、人間が退化しないかちゃんと心配しているのは素晴らしいと思います。でも使い方次第では、実際に人間の退化が進んでしまうんじゃないかって先生も心配しています。
まず、今はロボットがまだそんなに無くて、作るのにもお金がかかるので、台数が多くないですよね。なので本当に必要なところ、人手不足のところ、災害現場とか危険な仕事で働いてくれるロボット、あとは人間では疲れて危険になってしまう…例えば運転をサポートする、あるいは重い物を持ち上げたり運んだりという所でロボットが活躍するというのは大事なことかなって思っています。」
質問者「ああ~。」
坂本先生「例えば、介護現場も、高齢化で介護が必要な方に手が行き届いていない、というのがあるので、いいロボットができるといいと思う反面、ロボットが何でもしてしまうと、むしろ介護現場でも、本当は筋力つけて鍛えて、いろんなことができるようにしていかなきゃいけないのに、どんどんできなくなってしまって…っていうこともあると思うので、とても注意が必要だなと思っています。
でも、人間が望めば需要というか、お金を払ってでもロボットがほしい気持ちがあると、作る人はいて…人間てやっぱり便利だったり楽なものに進みがちなので、こういう時に大事なのは、○○君のように退化したくないという気持ちですよね。成長し続けたい、元気でいたい、退化したくないという気持ちが重要なんじゃないかなと思っています。」
介護される人より介護する人をサポートするロボットなり技術がほしいんだけどな…と、介護現場にいる私は思っちゃうけど、人手のない中で介護されてる方々を見ると、なるべく介護されずに生活できる方が楽だろうなぁとも思う。人手があったって、自分のペースやタイミングや好みに他人が完全に付き添うなんて無理だもの。そう考えると自立支援、介護予防につながるロボットがいいんだろうか。

岡嶋先生「んー難しいですよね、退化が進んじゃなわないのか。例えばですけど、僕は将棋が好きなんですよ。強くないですけど(笑)。指してくれる相手がいなくて寂しい時に、将棋のアプリでAIと指していたんですね。最初は勝ったりして気分が良かったんですけど、最近は全然勝てないんですよ。これ、指す意味があるのかな?とか…」
質問者「ああ…」
岡嶋先生「最近は本当に強くなってしまっていて、プロ棋士、お仕事で将棋を指して活躍されている先生よりも、ひょっとしたらAIの方が強くなってしまったんじゃないかと言われていて、そうすると人間が将棋の勉強をする意味があるのかな?とか、将棋の大会をやっても、人間が指す意味があるのかな?って、みんなが考え始めてしまっていると思うんですけど、でも、やめちゃったらそれで本当に人間の退化が進んでしまうかもしれないですけれども、使い方によっては、もっと将棋が強くなったり、勉強ができるようになったりする使い方ができるんじゃないかなと思っています。
将棋より早くコンピューター、AIの方が強くなってしまった分野に、チェスがあるんですね。僕はチェスは自分ではやらないので聞きかじりですけども、AIと人間が協力して戦うアドバンスト・チェスという競技があるそうなんですよ。そうすると、一緒に手を考えると、人間だけのチェス、AIだけのチェスよりももっと強くなるんだって言われています。」
質問者「へええー。」
岡嶋先生「だからAIまかせにするんじゃなくて、一緒に協力してお仕事や勉強をすると、今までよりももっと先に行けるかも、もっと将棋が強くなるかもっていう、人間をもっと進化させる方向にAIを使っていけるんじゃないかなと思っているので、そういう使い方ができるといいなと考えています。」
質問者「なるほど…。」
坂本先生「そうですよね、プロ棋士の方も、AIが搭載されている将棋のアプリで練習することで、強くなっていくということを聞くので、人間がロボットとかAIの力を使って成長していければ素晴らしいと思うので、そちらでの使われ方がいいですよね。」
質問者「ああ…」
アナウンサー「私はNHKという放送局に勤めているんですが、人工音声が進んでいて、例えば“アナウンサー要らないわ”、“ロボットの声だけでいいわ”ってなった時に、“あ、仕事が無くなっちゃうんだ”って思うんですけど(笑)、ロボットと切磋琢磨していける部分はいいんですけど、“これは人間が向いている”、“これはロボットが向いている”という向き不向きの分野ってあるんでしょうかね?」
自分の仕事が機械に置き換えられるのを実際に見ているアナウンサー、感じることも多そう。

竹内先生「ありますよね。」
坂本先生「あると思います。決まったパターンを常に言い続けるっていうのだと、AIのアナウンサーもいいと思うんですけれども、「子ども科学電話相談」のように(笑)、お子さんの気持ちを読み取りながら、いい感じにコミュニケーションするというところは、絶対人間の方が強いと思ってます(笑)。」
アナウンサー「なるほどなるほど。退化は進まないのではないか、むしろ一緒に高め合っていけるのではないか、助けてくれるのではないかという意見がありますが、○○君いかがですか?」
質問者「はい。えっと、できれば退化が進まないような取り組みがあったら教えてほしいです。」⇦すごい。解説を聞いて新たな疑問を見つけてる。
坂本先生「先ほども岡嶋先生が仰ったように、一緒にトレーニングするのにロボットを使うとか、全部任せてしまうのではなくて、一緒に何かをしようということとか…あとは手が足りないぐらい忙しい時に、自分はクリエイティブな、自分でなきゃできないような、あるいは自分がよりやりたいことを一生懸命取り組んで、他のロボットの方が向いていることはロボットに任せたりすることで、よりたくさんのいろんなことができるようになっていくことはできるんじゃないかと思います。」
質問者「ほおー。」
アナウンサー「いかがでしょう、便利になるのはいいけれども、やっぱり人間じゃないとっていう部分も残しておければいいですね。○○君は将来、どんなお仕事をしてみたいですか?」
質問者「えーっと、イルカの調教師になってみたいです。」
坂本先生「ふううーん、それは大丈夫ですよ。」
アナウンサー「イルカ賢いし…イルカの知能ってすごいんですよね?」
坂本先生「イルカはすごい知能持ってて、イルカとコミュニケーションするってなかなか…何となく分かるかもしれないけど、AIの力を使ったら音声とか動きを分析することで、もっとコミュニケーションができるかもしれないので、そういうことも期待できるかもしれないですよね。」
アナウンサー「そういうプログラミングができたら、将来イルカとのコミュニケーションがもっとできるかも…ですよね、岡嶋先生?」
岡嶋先生「そうですね、プログラミングでも頑張っていけるかもしれませんし、AIって学習しますけれども、学習の元になるデータって人間の活動だったりしますので、人が要らなくなるってことはないと思いますね。」
アナウンサー「うん、退化しないように、みんなで頑張りましょう!」
先生方「(笑)」
アナウンサー「(笑)楽しくね、楽しく頑張りましょう。」
明るく締めてくれるアナウンサーはずっと必要とされると思う。

Q9 世界一高い山でお湯をわかしたら何℃で沸騰
  するか?(小2男子)

アナウンサー「世界一高い山と言えば…?」
質問者「何やったっけ?」
アナウンサー「エベレスト。で沸騰させると何℃で沸騰しますかと。これはどうして疑問に思ったんですか?」
質問者「あのー、何か、高い山で沸騰させると下がるんかなあって。」
竹内先生「それでは薫先生がお答えします。
○○君は今、空気をたくさん吸ってるでしょう?」
質問者「はい。」
竹内先生「空気、薄いですか? それとも濃いですか?」
質問者「濃い。」
竹内先生「濃いよね。ところが山に登っていくと、だんだん空気は薄くなるんですね。だから今の場所だと空気はギューッと詰まっているんだよね。ところが、高い山の方に上がっていくと、空気がだんだん少なくなって薄くなります。
それで、沸騰というのはどういうことかというと…水というのは小さな粒々からできています。それを分子と言います。この粒々は手をつないでいるんだよ。ギューッと手をつないでると氷です。ゆるやかに手をつないだり外したりしてると水です。それで沸騰してしまうと、手をつながなくなって自由に水の分子、粒々が飛び回っちゃうのね。」
質問者「はい。」
竹内先生「だから今(空気が)ギューッと詰まっている状態だと、なかなか熱を加えても自由に飛び回ることができないんですよ。
ところが、山の上に行くと空気が薄いので、自由に飛び回りやすいのね。それで温度が変わるんですが、エベレストだと8848メートルの高さがあって空気がすごく薄いので、大体71℃ぐらいまで温度を上げてやると沸騰します。」
質問者「えっ?」
竹内先生「で、富士山だと3776メートルだから、87.8℃ぐらいで沸騰します。」
質問者「富士山だと87。」
竹内先生「今度は宇宙に行ったらどうなるかと。宇宙まで飛び出してしまうと、何とマイナス50℃ぐらいで沸騰しちゃうんだよね。」
質問者「マイナス50℃、宇宙マイナス50℃。」
竹内先生「(笑)そうそう。メモってる?」
質問者「メモってる。」
竹内先生「オーケー。だから、覚えておくべきことは、空気がギューッと詰まってる所だとなかなか自由に飛び回ることができないんだけど…」
質問者「空気がギューッと詰まってるとこだと…」
忘れないように復唱してメモして、一生懸命な様子がかわいい。

竹内先生「そう。山の上とか宇宙とかで空気が薄かったりほとんど無い所だと、すごく自由に飛び回りやすいので、ちょっとした温度で沸騰しちゃうということなんですね。分かりましたか?」
質問者「はい。」
アナウンサー「うんー、100℃で沸騰すると思っていたが、エベレストぐらいの高い所、空気の薄い所に行くと71℃で、もう沸騰してしまう。しかも宇宙にしましたら、氷点下50℃で沸騰するって…沸騰の定義って何だろうと思っちゃうぐらいの(笑)。凍ってるんじゃないか、それ沸騰なの?という、不思議な現象なんですね。」
先生方「(笑)ハハハハ」
竹内先生「(笑)ねえー。地上だと上にたくさん空気が積もってるので、いちばん下なので、ギュウギュウに空気が詰まっちゃってるんですよ。で、自由になかなかなれない…」
アナウンサー「下はギュウギュウに空気が詰まっている。」
竹内先生「上にたくさん空気が乗ってるので、その重さでギューッと詰まっちゃってる。エベレストみたいな高い山の上に上っていくと、重しの空気が減ってくるので、だんだんスカスカというか、空気が薄くなっていくと。そうすると比較的自由になりやすいんですね。」
空気の重さ…考えたことなかった。地上だと重力で引っ張られてよけいに空気が密集して重くなるってこともありそう。そういう重しがある所で水分子を自由にするには熱の力が要る…ということ? 水が液体で存在するためには温度以外に空気とか重力も関わっているということ? うーん、考え出すとどんどん不思議。

アナウンサー「○○君、お山には登ったことありますか?」
質問者「ボーイスカウトで登ったことある。」
アナウンサー「今度山に行ったら、お湯をわかしてみるといいかもしれない。何か発見があるかもしれないし…飛行機の中でお湯をわかすことはないですけど、飛行機で行くような高い所だと、また温度も違ってくるんでしょうね?」
竹内先生「そうですね、エベレストより、もうちょっと低い温度で沸騰しちゃうんでしょうね。」
アナウンサー「うんー…カップ麺を作る時にはね、ちょっと気をつけなければいけないというか(笑)、発見がありそうですね。」
竹内先生「そうですね。」
アナウンサー「○○君、あと何か先生に聞きたいことありますか?」
質問者「や、特にない。」
先生方「(笑)ハハハハ」
アナウンサー「満足して頂けたなら何よりです。」
竹内先生「ありがとう!」

Q10 コンピューターやロボットに命令を送る時の
  ことをC言語と言いますが、なぜCなんです
  か?(小6男子)

6年生、挨拶の「こんにちは!」「お願いします!」の声がちょっと太くなってる…大人っぽい。あと言い方が野球部っぽい。
岡嶋先生「C言語、よくご存知ですね、使ってらっしゃるんですか?」
質問者「あ、使ってます。」
坂本先生「ぇぇ…」
岡嶋先生「ホントですか!? え何、ど、どうやっ…何で使ってるの?」
質問者「ゲームを作る時に…」
岡嶋先生「ゲーム作ってるんだ! C言語で? すごくない?」⇦声裏返ってる。
坂本先生「ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…」
先生方驚きまくり。

岡嶋先生「え、どんなゲーム作ってるの?」
質問者「3Dの野球ゲームとか…」
岡嶋先生「3D作ってるのぉ?」
アナウンサー「小学校6年生…」
坂本先生「3D…えええ~(笑)ウフフフ」
岡嶋先生「すごおおおい!」
質問者「…ぁ、ありがとうございます。」⇦ポソッと言ってるのかわいい。自分でも野球やっててゲームも作ってるんだろうか。

岡嶋先生「そっかあ。プログラミング言語っていろんな種類があるんですよね。人間の言葉でも日本語、英語、中国語とかたくさんの言葉があるように、プログラミング言語もすごくたくさんの、Javaとか、Cとか、Pythonとか、BASICとか、いろんな言語があります。プログラミング言語の場合は、何となく特徴があって、この言語は計算が得意だとか、この言語を使うと事務室でやるようなお仕事が得意だとか、1つ1つの言語に長所と短所があったりします。その中でもC言語っていうのはすごくプロ向きというか、いろーんなことができる、でも書くのが難しかったり、そういう位置づけだと思うんですけども、C言語を小学生で使いこなして、3Dの野球ゲームを作るってすごいですよね?…や、ごめんなさい、何だか関係ないこといろいろしゃべってしまいました。嬉しくなっちゃって(笑)。」
スタジオ内「(笑)んーん…」
質問者「ぁ、大丈夫です。」
岡嶋先生「その中でC言語のCはどういう意味か、どういうふうに名前が決まったのかというご質問だと思いますけれども、よく分からないんですよね。」
質問者「そうなんですか。」
岡嶋先生「C言語ってできたのがすごく古いんですよ。実は僕と同い年なんです。大昔です。」
質問者「えー!」⇦今度は質問者が裏返った!
アナウンサー「岡嶋先生と同い年っていうと…」
岡嶋先生「1972年にC言語は、最初の仕様ができてると思います。」
アナウンサー「計算すると?」
岡嶋先生「計算すると、あ、しなくていいです(笑)。」
スタジオ内「(笑)アハハハハ」
岡嶋先生「でもそのぐらい昔だと、何でこの名前をつけたんだっけ?ってもう分からなくなってるんですよね。僕も自分の名前の由来を家の人に聞いても、結構みんな、いろんな、いい加減なこと言うんですよ。何でその名前にしたのかよく分からない。C言語もあんまり昔すぎて、みんながみんな、いろんなことを言っていて…。」
そんなに自分をいじらなくても…

岡嶋先生「いちばん有名な説では、昔、B言語っていうのがあったんですよね。その次のやつを作ろうということで作られたので、“Bの次だからね”ってことでC言語。(笑)フフフフフフ」
質問者「そうなんですか。」⇦笑ってないけど多分笑顔。
岡嶋先生「そういうふうに名前がつけられたんじゃないかって言われてるのが、いちばん有名ですけども、それも本当かどうかは分かりません。」
質問者「はい。」
岡嶋先生「じゃ、B言語はどういうふうに名前が決まったの?っていうと、こっちこそ本当に分からなくて、謎なんです。」
質問者「そうなんですか。」
岡嶋先生「そうなんです。ちょっと知りたいですよね。でも、みんなが不思議に思って“C言語って何でCって変わった名前なんだろう”って、よく話題に上るんですけども、突き詰めて考えるとちょっとよく分からないというのが言われています。」
質問者「そうなんですか。」
岡嶋先生「Bの次だからCっていうのが有力なんですよね。」
質問者「はい。」
岡嶋先生「コンピューターのプログラミングの言語って、いろんな名前の由来があるんですけども、AIとかロボットですと、どんなプログラミング言語を使うんですか?」
坂本先生「AIだと割と有名なのが、Pythonという言語なんですけど、C言語に比べるとすごく簡単にできていて、最近のものなので扱いやすくするために、ムダというか目的…例えばAIを実装する時に必要なことができればいい、それに特化した形でできています。Pythonの他にも同じような言語がいろいろあるんですけど、いろんな企業でオープンにして、みんなで使ってもらえるようにしていたりするので、あらかじめそのAIを作るために、必要なライブラリ…いろんなツールが中にあって、それを組み合わせたりすることで作ることができるようになっています。
Cだと割と汎用…いろんなことに使われるようにする分、あまり便利なパッケージみたいなのができていないので、一から細々と原理から組み立てていかなきゃいけない大変さはあるけれど、その分いろんなことができるという特徴もあったり…それぞれですよね。」
質問者「そうなんですか。」
岡嶋先生「最近できた、新しく作られた言語ですと、人間がなるべく間違いにくいように文法が作られていたり、危ない操作…これやったらマズいんじゃないかなってのはそもそもできないようになっていたり、いろんな仕掛けが施されているんですけれども、さっきお話ししたようにC言語って古いので、元々の成り立ちとしていろんなことができる。それを得意な言語にしようと作られているので、本当にさまざまなことができるんです。一方で危険な使い方ができちゃったり、コンピューターを壊しちゃうような使い方もできるので、使いこなすにはけっこう努力が必要かなって思います。
でも、今○○さんは小6で、C言語を使って、3Dのゲームなんか作られてるということですから、すごいことだと思うんですよね。」
質問者「ありがとうございます。」
岡嶋先生「ひょっとしたら、これから作っていく過程でいろんな失敗もするかもしれないですけれども、それも含めてCでいろんなプログラムを書くというのはすごく勉強になると思いますので、これからもいろんなことにチャレンジしてほしいと思います。」
アナウンサー「すごいよ○○君、いろんなこと知ってるんですね。」
坂本先生「エラーとか出ないですか? 書いてて、エラーで何回も何回も書き直さなきゃいけないっていうことになりませんか?」
岡嶋先生「ちょっと知りたいですね(笑)。」
質問者「あ、そういうことはほとんどないです。」
スタジオ内騒然「ええええええええー!」「おおおー!」「すごおおおい!」
アナウンサー「エラーっていうのが出るんですか?」
坂本先生「そうですね、ちょっと間違えたりすると、すぐエラーで、それで嫌になる人ってけっこう…(笑)いるんですけど、すごいですね。」
質問者「ありがとうございます。」
岡嶋先生「すごいですよね、“この命令は正しくない”とか言われて…」
アナウンサー「心が折れそうですね。」
岡嶋先生「心が折れますね(笑)。」
坂本先生「そうなんですよね。ぶっきらぼうにボンと出てくるので、どこか分からないけどもう1回打ち直し、みたいな(笑)。」
アナウンサー「そうか、プログラミングって根気の要る作業なんですねえ。ゲームを作っていると聞きましたけれども、○○君はこれからプログラミングでこんなことをやってみたいとか、将来こんなことしてみたいということはありますか?」
質問者「これからプログラミングを使ったゲームの会社を自分たちで立ち上げたいです。」
スタジオ内「おおおおおおおー」「へえええええー」
アナウンサー「いいですねええ。」
質問者「ありがとうございます。」
アナウンサー「面白いゲームをどんどん作ってもらいたいと思います。竹内先生も子どもたちにプログラミングを教えていらっしゃいますが。」
竹内先生「今いろんな言語がありますよね。Pythonとか教えてますけど、昔、1969年にアポロ11号が月面に着陸した、その頃に使われてた科学技術の言語ってのはね、FORTRANっていうものなんですよ。」
アナウンサー「そういう言語が…」
竹内先生「すごく古いものなんですよ。ところがね、最近でも惑星の衝突とかを研究をしてる先生とかは、今だにFORTRAN使ってるんですよ。」
質問者「そうなんですか!」
竹内先生「そう。だから古い言語もずーっと使い続けられるし、Pythonみたいな…Pythonもそんなに新しくはないけど、Pythonみたいな言語もいるっていうことで、いろんな言語があるので楽しんで下さい。」
質問者「はいっ分かりました。」
アナウンサー「○○君のこれからがますます楽しみです。素敵なゲーム作ってね。」
質問者「ありがとうございました。」
先生方のご自身の立場を忘れたような驚きが面白かった。プログラミングの質問をしてくるお子さんは、恐竜キッズよりもガチぶりがすごいような気がする。

アナウンサー「C言語のCとはどういう意味という質問自体、私“どういう意味?”という(笑)…。私としてはお母さん世代、もしくはもっと上の世代なんですけれども、これから2020年度にプログラミングが小学校の必修になります。お子さんは知っている人もいるかもしれないけど、これから詳しくなるお子さんもいるでしょうし、親御さんが何せ不安で。プログラミングって何?って方もいると思いますが、改めてアドバイスや励ましがあったらお願いします。」
岡嶋先生「やっぱり分かんないとドキドキしちゃいますもんね。でもプログラミングっていう授業ができるわけではなくて、算数の中でコンピューターやプログラミングを使って、どんな問題解決ができるか、国語の中ではそれをどういうふうにすればいいのか、そういう取り上げ方だと伺ってますので、ものの考え方ですとか、仕事ってどういう手順で何をしたら上手くいくんだろうとか、段取りをする力とか、順序立ててものを考える力とか、そこが身につけばいいんじゃないかなと思います。カリキュラム自体、“C言語を覚えなきゃ”とか“Pythonを覚えななきゃ”というものではありませんので、そこは安心して大丈夫だと思います。」
アナウンサー「何かを取り組むにあたって段取り、手順を論理的に考える訓練、勉強ですか?」
坂本先生「そうですね、プログラミングは基本的にそういうふうにして、それを間違えると、それこそさっきのエラーになったりするので、そういう意味ではすごく頭のトレーニングになると思います。いろんなことがトレーニングできるのでいいし、あと人によっては、ブロックを積み上げるような、ゲーム感覚でやった方がプログラミングしやすい方にはそういうアプリもありますし、ちゃんとコード、文字を入れていくような形でやらないと分かった気がしない人はそれもできますし、向き不向きに合わせていろんな形でお勉強できると思います。」

質問終わり~先生方から一言
竹内先生「今日はニュートンのところが難しくて、説明していて“いやあ、これ難しい説明だなあ”って思って…。でも慣性の法則というのは必ずどこかで教わりますので、そういったところから物理学とか科学全般、宇宙とか、そういったものに興味を持ってほしいなと思いました。
あと、僕自身、学校でプログラミングを教えているんですね。今は小学校3年生ぐらいになると、英文タイプを練習しないと、キーボードが打てないとプログラミングはできないので、そこを頑張ってほしいなと思います。」

坂本先生「みなさん、すごくよく考えているんだなって、今日も驚かされることが多くて、自分でも改めて勉強しなきゃなと思いました。」

岡嶋先生「人間が退化しちゃうんじゃないかとか、すごく真面目に考えてくれてて、本当に頼もしいと思いました。確かにAIとか新しいものが出てくると不安もありますけど、こういう子たちがいてくれたら、未来は明るいなと思いました。」

苦手意識の強い分野だった今回は、文字に起こすのも今までより大変だった。

夏休み子ども科学電話相談7/29 とりとめのない感想

7/29のジャンルは
 天文・宇宙 本間希樹先生
 動物    成島悦雄先生
 天気・気象(新登場) 福田寛之先生

本間先生は前日に続いてご登場
アナウンサー「昨日のNスペ、拝見しました。」
本間先生「はい、ブラックホールでしたね。」
NHKスペシャルのスペース・スペクタクル第2集「見えた!ブラックホールの謎」。初めの方に本間先生も出られてた。
アナウンサー「本間先生と研究チームの皆さんのブラックホールの画像解析で、重要な日の朝、穴の空いた黒い小さなシリアルを、験担ぎで食べてらっしゃるという…」
本間先生「(笑)ハッハッハッハッ…はい、そうですね、あの日はブラックホールの絵を初めて描こうという日だったので、穴を見たいと思ってたので、験担ぎで、朝は穴の空いたシリアルだったんですけど、実はあの日、午後のおやつにもドーナツをいっぱい用意してたんです(笑)。ひたすら験担ぎやってました。」
おやつのドーナツは放送されてなかったけど、想像すると何ともかわいらしい。それが奏功したのか、世界で初めてブラックホール見える化に成功されたわけで、その研究者が自らブラックホールや宇宙人について語ってくれるなんて(それもかなり分かりやすく)、本当に楽しいです。

成島先生は中2日で再登場。
アナウンサー「動物園、水族館といいますと、夏休み、いろんな楽しいイベントが目白押しですね。」
成島先生「そうですね。サマースクールと言って、ふだんは入れない裏側に入って、飼育係のお兄さんお姉さんと一緒に動物のお世話をしたり、あとは、夕方には動物園も水族館も閉じてしまいますけど、夜間開園をして、夕涼みがてら夜の動物の生態を見たりっていうこともしてますね。」

天気・気象に関する質問って、今までは天文・宇宙か科学で回答してたような記憶があるけど(虹が出来る仕組みとか雷のジグザグとか)、今回初めて独立した。先生は気象予報士の福田寛之さん。確か3月までは朝のラジオのニュースの気象情報はこの方の声で聞いてた。木曜日の「福喜利」も面白くて楽しみだったなぁ。
アナウンサー「福田さんと言いますと、このNHKラジオでもおなじみですので、“あ、福田さんだ”という方もいらっしゃると思いますが、この“子ども科学電話相談”をよく聞いて下さってるんですって?」
福田先生「昔からファンで、去年までは朝の放送をしてましたので、終わった後でよく聞いてました。みんな、こんな難しい質問によく答えられるなぁと思ったら、まさかここに座るとは思わなかったので緊張してます。」
アナウンサー「いかがですか?今日の先生役の意気込みは。」
福田先生「何でもいいから天気とか気象に興味を持ってもらって、僕も全部答えられるかどうか分からないですけど、一緒に考えていけたらと思います。」

Q1 サルからなぜ人間になったのか。(小3男子)

アナウンサー「これはどうして疑問に思ったの?」
質問者「今はサルは進化しないけど、何で昔は進化したのか。」
アナウンサー「あ、そうか。今もサルって動物園とかお山にいるもんね。そのサルも今もいるのに、人間は昔サルから進化してきたんだよって言われてるけどどうしてかなってことね?」
質問者「はい。」
成島先生「何でサルから人間になったんだろうね。君はどう思う?」
質問者「……んー…分かんない。」
成島先生「700万年という、ものすごい昔ですけども、700万年前にはチンパンジーとかゴリラとかと、人間のご先祖様は一緒だったんですって。それからだんだんとチンパンジーとかと分かれて、人間として今の姿形になるように少しずつ変わってきたんだよね。それは環境とかね…環境って分かるかな? 自分が住んでる周りの様子で、温度とか湿度とか食べ物とかあるでしょ? そういうものをうまく人間のご先祖様が他のサルの仲間よりも上手に取ることができて、それで生き延びて親から子へ、子から孫へと順番に命を繋いできた結果、今の人間になったみたいなんですよ。」
質問者「はい。」
成島先生「だから今までいろんな人間のご先祖様になるような、動物たちがいたんですね。我々は今ホモサピエンスっていう種の1つなんですけども…ホモサピエンスって聞いたことありますか?」
質問者「ないです。」
成島先生「ないか。動物の種類で言うと、僕たち人間もサルの仲間なんだよ。」
質問者「…えっ。」
成島先生「(人間は)サルじゃないと思ってるかもしれないけども、大きな意味では人間はサルの仲間で、ゴリラとかオランウータンとかチンパンジーと非常に近いんだよね。」
質問者「へえーっ。」
成島先生「別の動物だって思ってるかもしれないけど、人はやっぱりサルのいろんな形質っていうか性質を受け継いでいるわけ。人間は頭がいいってみんな思ってるかもしれないけども、チンパンジーもゴリラもちゃんと今、アフリカとかアジアで生きているわけだから、生きているっていう面で言えば、みんなちゃんと生きていられるってことで利口なんだよね。」
質問者「はい。」
今を生きていられる=頭がいい。深くて考えさせられるお話。

成島先生「700万年前にチンパンジーと人間の共通のご先祖様がいて、そこから分かれた後、人間に向かってだんだんと進化してきたわけなんですけど、それはその時のいろいろな暮らしが他のサルに比べて良くて、子孫を残すことができたから繋いできたって考えられているんですね。
今から30万年ぐらい前に僕たちのホモサピエンスっていう種類がアフリカで生まれたらしいんです。アフリカで生まれて、10万年ぐらい前から世界中に広がっていって、日本にやって来たのが今の日本人になったみたいなんですけども…」
質問者「そうなんだ。」
成島先生「うん。だから覚えておいてほしいのは、僕たちもサルの仲間だっていうことね。」
質問者「はい。」
成島先生「で、いちばん近い親戚は、チンパンジーとか、ボノボっていうチンパンジーに非常に似た動物がいるんですけども、そういう仲間で…動物を分類する時に、種・属・科・目・項・門・界って小さい順からいくと、ヒト科っていう仲間がいるんですね。ヒト科っていう仲間の中にヒト属…僕たちヒトがいるんだけど、同じヒト科の中に、ゴリラとかチンパンジーも含まれているんです。」
質問者「はい。」
ゴリラとチンパンジーもヒト科の仲間! 知らなかった…。

成島先生「それぐらい近いんだよ。遺伝子って分かる? DNAっていうの聞いたこと…ないか。」
質問者「はい。」
成島先生「お父さんとお母さんから、生きるためのいろんな設計図をもらってるんだよね。それを遺伝子って言うんですけども、その遺伝子をチンパンジーと比べたら98%だったかな? ものすごい割合で同じなの。チンパンジーと私たちが共通の遺伝子を持ってるわけ。それぐらい似てるんですね。」
質問者「そうなんだ。」
成島先生「チンパンジーはアフリカに住んで成功して、今でもちゃんと子どもたちを残してるでしょ? もちろん人間がチンパンジーの住んでる場所を邪魔して、チンパンジーが減ってるということもあるんですけど。人間は世界中に広がって、もうすぐ100億人になるぐらいって言われてますよね。それぐらい成功してるわけですけど、他の動物は自分が住んでる環境にうまく合うように進化してきたわけですけども、人間は、環境が人間に合うように変えちゃってるわけですよね。
例えば、君の家だとクーラーとか扇風機で涼しくしてるでしょ? だからどんなに暑くても快適な時間を過ごせますよね? 冬になればストーブとかエアコンで暖かい空気の中で暮らせるじゃない? でもチンパンジーはそういうことできませんよね? 人間は環境が自分に合うようにいろんなエネルギーを使って、素敵な生活ができるようにしちゃったわけ。そういうところでゴリラやチンパンジーと、人間との違いはあるけども、遺伝子のレベルで見るとほとんど同じだっていうことですね。」
質問者「はい。」
成島先生「そういうことで、何でサルから人間になったかというと、人間が環境を人間に合うように変えてきて、子孫をたくさん残すようになったことで今の僕たちがいるということだと理解してもらえるかな。」
質問者「分かりました。」
アナウンサー「逆にゴリラやチンパンジーが私たち人間に似ているなって感じられるところもありますか?」
成島先生「ありますね。チンパンジーと人間が手話で言葉を交わせるっていうことがありますよね。そういう実験をされてる方もいますし、鏡を見て、鏡に写ったのが自分だと分かる動物ってあまりいないんですよね。ゾウとかチンパンジーとかゴリラとかオランウータンとか。そういう面でも我々と非常に似ているけど、我々はさらに言葉というものを持って、自分たちが得た知恵を次の世代に残すことができる、そこが大きな違いになっていると思います。」

Q2 月など重力の小さい所で生まれていたら、130
  ㎝の僕はもっと背が高くなるのでしょうか?
  (小3男子)

本間先生「宇宙に行って背を伸ばしたいんだね。どれぐらい伸びたいってあるの?」
質問者「えっと、153㎝。」⇦具体的すぎ。
スタジオ内「(笑)ンフフフフ」
本間先生「153㎝になりたい、ピンポイントできたね(笑)。20㎝以上伸びたい。そうかあ、なるほどなるほど。最初から月で生まれてたらどうなるかっていうのは、なかなか、実験した人がいないので正直分からないんだけど、人間が宇宙に行ってどうなったかというのは、実はある程度分かっているんです。
宇宙飛行士が…もちろん地球で生まれて育ったんだけど、宇宙に行って無重力の所に行ってみたら、背が伸びるんです。やっぱり重力がないので。ただ、宇宙飛行士の場合はせいぜい1㎝~数㎝だって。」
質問者「ほお~。」
本間先生「残念ながら○○君が期待してる20㎝超えはちょっと難しそうだな。もちろん、最初から(月で)生まれてたら、もっと伸びる可能性があるとは思うんだけど、ただそんな簡単にはやっぱり…130㎝を153㎝にするのは難しそうだね。」
質問者「はぁー。」
本間先生「宇宙飛行士は無重力の所にいるんだよね。もし、○○君の質問にあった月に行っても…月って重力が地球の6分の1ぐらいなんです。無重力ではないけどかなり弱い重力なので、身長の伸びは同じぐらいかなぁと思います。だから20㎝伸ばすのは難しいんだね。」
質問者「ほおー。」
本間先生「じゃ、○○君のために、宇宙に行って、もう少し背を伸ばす方法を教えます。」
質問者「はい。」
本間先生「それはね、ブラックホールに近づくこと。」⇦ご専門とは言え急に何を言い出すんですか。
質問者「ほおっ?」
本間先生「ブラックホールに近づくと背を伸ばすことができます。かなり伸びると思います。例えば、○○君が足の方からブラックホールに近づいている状態…足がブラックホール側にあって、頭が反対側にある状態を想像してほしいんだけど、爪先がブラックホールに近いので、ずっと引っ張られるんですよ。だから体が縦方向に引き伸ばされて、ビヨーンと伸びていく。これ、スパゲッティ化現象っていうんですけど、ブラックホールにどんどん近づいていくと体が細くなって伸びていく。」
質問者「ほぉ。」
身長を伸ばすために質問者は重力から逃れようと考え、先生は重力を利用しようと考える。面白い。

本間先生「だから○○君が期待している20㎝も多分いけると思うんですけど、近づきすぎると、体が引き伸ばされすぎて、気をつけないと壊れてしまうんだね。」
質問者「消える?」
本間先生「ちぎれちゃう。ちぎれるの嫌だよね?」
質問者「うん。」
本間先生「身長は伸ばしたいけど、ちぎれるのはさすがに…」
質問者「危険との隣り合わせってことですよね?」
本間先生「そうそう、そうなんですよ。それを生き残るために何したらいいかっていうと、筋トレ。」
質問者「筋トレ?」
体がちぎれずに伸びるギリギリのポイントを調べることではないのか。ブラックホールの重力に対抗するにはやはり筋肉なのか。地球でも老化防止で筋トレとか顔のリフトアップとか重力に抗うことやってるしね。

本間先生「体がちぎれないように筋肉を鍛えて、重力に引っ張られても耐えられるような体になっていけば、ブラックホールに耐えられます。だから筋トレをしてブラックホールのそばに行けば、○○君が期待してたような身長を伸ばすってことが、可能かもしれません。」
質問者「ぅお~。」
本間先生「どう、やってみたい?(笑)フッフッフ」
アナウンサー「どうですか?」⇦勧めてる?
質問者「ぃゃぁ……」本間先生「(笑)ハッハッハッハ」
質問者「危険との隣り合わせというのがちょっと。」
アナウンサー「ちょっと心配?」
質問者「心配。」
本間先生「そうだね、かなり危ないね。近づきすぎるとアウトなので(笑)。」
アナウンサー「何でも飲み込んでしまう天体なんですものね?」
本間先生「そうですね、近づいて飲み込まれるところまで行っちゃえば、二度と出てこれない。おそらくそこに行くよりも先に体が伸ばされて、バラバラになっちゃうんじゃないかな。」
質問者「んんー……」
アナウンサー「あぁそっかあ。でも、153㎝だったら、○○君は今、小学3年生? そのくらいまでまだ伸びていきそうだよね?」⇦やっと現実を見る。
質問者「はい。」
本間先生「そうだね、宇宙に行くよりも前に(笑)、まずご飯を食べて。自然に大きくなっていくと思いますので。」
アナウンサー「ね。でも、宇宙や天文のことは好きなんですか?」
質問者「はい。木星に生物がいるという…」
本間先生「木星?」
質問者「木星の衛星。」
本間先生「おお~!エウロパのことかな? よく知ってるねぇ。面白いよね。エウロパって表面は凍ってるけど中は水が解けてるっていう説があって、その中にもしかしたら海みたいなのがあって、生命体がいるんじゃないかっていう説があるんですね。良くて知ってるね。」
アナウンサー「そうか、もしかしたら地球外生命体の宇宙人がいるかもしれないっていうことも関心があるのかな?」
質問者「はい。」
前日の「太陽をかきまぜる」も面白かったけど、背を伸ばしにブラックホール付近に行くっていうのも、身近さと壮大さがごちゃ混ぜになって頭が変になるわ。

次の質問にいく前に、天気・気象の福田先生にインタビュー。耳で「気象予報士の福田さん」として馴染んでいたから、「先生」と書くのが不思議な感じ。
アナウンサー「“先生”というのも新鮮な感じでいいですね(笑)。」⇦新鮮と表現すればよかった。
アナウンサー「プロフィールを改めて紹介させて頂きます。気象予報士で、気象キャスターでいらっしゃいます。愛知県のご出身。NHKの国際放送局で世界の天気を担当された後、2010年からNHKラジオセンターで気象の解説を担当して下さっています。午前中の「すっぴん!」では、大喜利にも参加されて、“福喜利”。(笑)」
福田先生「やってましたね。いい思い出です。」
本間先生「(笑)」⇦知ってるのかな?
アナウンサー「多彩な一面も披露して下さっていますが、今は月曜から金曜の夜の時間帯にご出演です。プロフィールによりますと好きな食べ物はフルーツ全般。好きな雲は雄大積雲。この雄大積雲というのは…」
福田先生「雄大積雲というのは…積乱雲っていう夏によくモクモクとした雲があるじゃないですか。いわゆる入道雲。それに至る過程でモクモク~と大きくなっていく時の雲のことを雄大積雲と言うんですけど、動きがあって成長していくところがダイナミックで好きなんです。」
アナウンサー「あ~なるほど、勢いのある感じで。」
福田先生「勢いがいいですね。」
アナウンサー「ご自身のTwitterでは、晩ご飯を紹介されたり、都心の天気のワンポイント発信もなさっています。
改めてですけども、元々、小さい頃から天気とか、空を見上げたりとかがお好きだったんですか?」
福田先生「よく聞かれる質問で、気象予報士だから子どもの頃から天気が好きでしょう? とか言われますけど、子どもの頃は正直そこまで、天気が好きでも嫌いでもなかったんですね。特に興味がなかったと思います。」
アナウンサー「そうなんですね。」
福田先生「大人になってから気象予報士という資格があるということを知って…僕は元々声優とかナレーションとか、声の仕事をしていたので、そのきっかけで何か社会に役立ちたいなという思いもあって、それで資格をとって、だんだん天気にのめり込んできた、ということがありますね。」
アナウンサー「そうですか、じゃ、そういう情報を伝えたいなってところから、かなり猛勉強されたんですか?」
福田先生「気象予報士の資格試験があるんですけど、一発では受からずに、2年ぐらいかかって勉強を続けました。」
アナウンサー「今、気象情報を担当して下さって、毎日気象の状態を見たりとか、空を見たりすると、いろんな発見とか分かってくることってたくさんありそうですよね?」
福田先生「同じ場所で毎日、空を見たりとか観測することが大事で、繰り返しが大事な職業だと僕は思います。特に気象キャスターって同じ時間にNHKにやって来て、同じ時間にご飯を食べて、同じ時間に放送する、その繰り返しをすることで、1年の変化というのが分かってきます。同じ時間にご飯を食べるので同じ時間にトイレに行きまして、同じ電車に大体乗って帰ります(笑)。」
アナウンサー「(笑)なるほど。天気予報って私たちの暮らしに密接ですから、もちろん昔から農家の方々は天気とにらめっこしながら、いろんなものを作ってらっしゃるわけですもんね。」
アナウンサー「そうですね、農家の方のほうがもしかしたら我々が天気予報するよりも、土地の天気に関しては詳しいかもしれないですね。」
アナウンサー「漁師さんもそうだし、最近ではコンビニエンスストアとか、小さい店舗にどんな商品を並べるかというので細かな気象データを分析して、予測を立てて商品を並べてるっていうのを聞きますよね。」
福田先生「そうですね、かなり前から始まっているんですけど、最近はそれに加えてAIなども活用して、よりきめ細かな商品予測とか何が売れるかっていうのをやっていると聞きますし、あと今日は暑いじゃないですか。熱中症を予防するためにも気象情報と、ビッグデータとかAIを活用した研究が進められると聞いたことがありますね。」
アナウンサー「そうなんですね。」
福田先生「どうやって人が動くかという情報とか、また、一人一人の熱中症のなりやすさというのも、お年寄りと元気な若者とでは違うじゃないですか。そういった個別のデータなども勘案して、どこでどういった人が今日は熱中症になりやすいかというのを研究している所もあると聞きます。」
アナウンサー「なるほど、熱中症に注意して下さいっていう情報も、さらに細かくなるかもしれない。」
福田先生「もしかしたら将来は、その人に合わせて届けられるようになるかもしれないですね。」
アナウンサー「あと、最近すごいなと思うのが、ピンポイント予報って言うんですか? すごく細かな気象予防ができるようになっていますよね?」
福田先生「1時間毎とか、狭い範囲、例えば東京都渋谷区とかですよね。天気予報は基本的にコンピューターで出して、地図上を碁盤の目のように区切って、そのマス毎に天気を出すっていうやり方が一般的にありまして、それがだんだん細かくなってきています。20㎞ぐらいを1つのマスとして天気の予報をしていた時代もありましたし、今もやってはいるんですけど、それが今は2㎞ですとか、1㎞とかすごく細かくなっているので、狭いピンポイント予報ができるようになってきたということになります。」
アナウンサー「じゃ、今ラジオを聞いてくれてるお友だちの住んでいるエリアの天気予報が、時間単位でどう変化するか…」
福田先生「というのが分かるようになってきているんです。ただ、限界があって、天気予報は100%当たることは不可能なんです。必ず“外れ”が中に含まれてて…」
アナウンサー「そうですね、当たらない時ありますもんね(笑)。ごめんなさい(笑)。」
他の先生方も大ウケ。本間先生は笑い声がよく入ってくるので、楽しんでるんだなぁと分かってこちらも楽しい。

福田先生「(笑)はい、私もよく言われますけど、しょうがないことなんですよね。昔、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」っていう映画があって、その中で未来からやってきた科学者が、“今から5秒後に雨がやむ”って言ってやんだことがあるんですけど、そういうすごく正確な、例えば“1時間後に雨がやみます”っていうのは、元々の大気の仕組みとか観測…雲の様子とかを調べるのに、どうしても誤差とか洩れがあるので、正確に予測することはできないということを声を大にして言いたいですね。」
本間先生「(笑)フフフ」
アナウンサー「確率は限りなく上がってきて100%に近づいてるけれども、100%はあり得ない世界だと…」
福田先生「その中でどれぐらい確からしいとか、どれぐらい今日は微妙に外れやすいとか、そういったことをうまくお伝えしたいなと思いますし、そういったことをもっと知ってもらうと、天気をよりうまく活用できるとか、雨に降られずに済むとかにつながるかなと思います。」
アナウンサー「なるほど。この番組ではお子さんたちからどんな質問を受け付けましょうか?」
福田先生「私も初めてなのでどんな質問がくるか分からないですけど、特に夏は天気が派手ですからね。」
アナウンサー「変化しますものね。」
福田先生「急に雨が降ってきたり太陽がジリジリ照りつけたりとか雷が鳴ったりとか、そういったことを体験して、“これ何でかな?”と思ったことを教えてほしいなと思います。」

そして天気・気象の初質問。
Q3 入道雲がくると何で雨とか嵐になるのか?
  (小5男子)

お名前の漢字が天気に関係してた。
アナウンサー「これはそういう体験をしたことがありますか?」
質問者「んー…ないかな。」
福田先生「いい名前だね。僕もひろゆきっていうんだけど、“ゆき”が入ってるから一応天気仲間って感じだよね(笑)。」⇦初の質問者にお仲間感アピール。質問者は無言。

福田先生「入道雲ってどんな雲か分かる?」
質問者「えっと、入道に似た雲?」
福田先生「入道って何?」
質問者「えっと、忘れた。」
福田先生「どういう雲かというと、モクモクとしたソフトクリームとか、高い所に向かってどんどん湧き上がっていく雲のことを言うんだけど、最近見た?」
質問者「見たことある。」
福田先生「今、外は見える?」
質問者「……見える。」
福田先生「どんな空?」
質問者「えっと、曇りって感じ。青空があんまり見えない。」
福田先生「どんな雲がある?」
質問者「超モコモコしてるように見えて、入道雲みたいな感じ?」
福田先生「そのモクモクしたのが入道雲ってやつなの。もしかしたらその雲は、○○君が言ってくれたように嵐とか雨とか降らせるかもしれないんだけど、何で雲から雨が降ると思う?」
質問者「えっと、雨が降って、晴れて水蒸気が上に行って…再び雨が降るって感じですか?」
福田先生「おお、いいねいいね。その水蒸気っていうのが大事で、雲の正体は、すごーく小さな水とか氷の粒々が集まったものなの。それがすごく軽いから空に浮いていられるの。」
質問者「逆に重いと沈むってわけですね?」
福田先生「そうそうそう。小さいから軽いんだけど、雲の中でそれがくっつくの。そうすると重くなって、雨として地面まで降ってくるの。それが雨なんだけど、○○君が注目している入道雲、モクモクって何か上の方に上っていってるじゃん。それは下から上に向かって吹く風があるんだけど、それが吹いているからモクモクと上に上っていくの。そうすると、高い所にあるから、そこでたくさん小さい水や氷の粒がくっついて、大きな雨粒になるの。大きい雨粒だから重いよね? それが落ちてくるから入道雲から落ちてくる雨は嵐になっちゃうの。」
質問者「うん。」
福田先生「さっき、入道雲からの雨に遭ったことがないって言ってたけど、入道雲からの雨ってどう思う?」
質問者「強そうかな? けっこう降ってきて、ヘタしたら洪水になるとか。」
福田先生「うん、ヘタしたら洪水になる危ない雲なの。千葉県に住んでると思うけど、今日も午後になると、そういう危ない雲が湧く可能性があるの。」
質問者のエリアの気象情報を確認していた。「午後になると」って聞くと天気予報聞いてる感じになるなぁ。

福田先生「そういうモクモクした雲が近づいてきたら、危な…」
質問者「なるべく外に出ない方がいい、かな?」
福田先生「素晴らしい。その通り。外に出ずに家の中から観察してみて。入道雲を観察するのはすごく面白いから、大きくなっていく様子とか雨が降ってくる様子とかを観察してほしいなと思う。」
質問者「うん。」
福田先生「だから、入道雲は高い雲だから、大きな雨粒ができるの。大きな雨粒だから勢いよく落ちてきて、嵐とか、雨が降ったり風が吹いたりするの。大体分かった?」
質問者「分かりました。」
アナウンサー「この入道雲ができやすい条件はあるんですか?」
福田先生「ありますね。まず、夏は地面が暖められて、空の高い所に冷たい空気が入ってくると…暖かい空気は上に行きたがるので、下から上に向かっての風ができやすくなるんですね。その風ができると、このモクモクとした入道雲が湧きやすくなるというのはあります。」
アナウンサー「今日は千葉県の方は、そういった突然の雨が降るかも…」
福田先生「千葉県だけじゃなくて全国的に。気温も高いですし、大気の状態が不安定って言い方をするんですけど…」
質問者「でも、この後、午後に銭湯へ行く予定があるので…」
福田先生「銭湯。そうだね、銭湯に行く前に空を見て、モクモクした雲があったら傘を持って行くとか…モクモクが暗~くなってきたらさらにヤバいので、そういった場合は銭湯に行く時間をずらすとか、天気予報を見るとかするといいと思うよ。」
「全国的に」なんて言われると本当に天気予報聞いてる感がする。だけど質問者をほめる時の「いいねいいね」とか「素晴らしい、その通り」の言い方が、ある鳥の先生を思わせて、この番組のファンでよく聞いていたというのも分かる気がする。

Q4 ハムスターの耳はなぜ開けたり閉じたりでき
  るんですか?(小2女子)

アナウンサー「○○ちゃんはハムスターを飼ってるの?」
質問者「はい。」
アナウンサー「お耳がピクピク動くの? 立ったり閉じたりするのね?」
質問者「うん。」
成島先生「どのぐらいハムスター飼ってるの?」
質問者「1匹です。」
成島先生「もう何年も飼ってるんですか? それとも最近飼い出したの?」
質問者「3月。」
成島先生「3月か。今は7月の終わりだから、もう5ヶ月近く飼ってるんだ。じゃ、よく観察してるね。耳動かしてた?」
質問者「はい。」
成島先生「寝てる時はどうでした?」
質問者「耳は閉じてる。」
成島先生「閉じてるね。じゃ、耳を動かしてる時はどういう時だった?」
質問者「ご飯が来たら耳を立てて、抱っこする時は耳を閉じてる。」⇦想像するだけでかわいいな。
成島先生「あ~いろいろあるんだ。寝てる時も耳を閉じてるし、抱っこされて安心してる時も耳を閉じてるんだ。それでご飯があって興味がある時は耳を立てているんだね?」
質問者「はい。」
成島先生「じゃあ、○○ちゃんは自分で耳を動かすことができますか?」
質問者「できません。」
成島先生「お友だちにできる子はいるかな?」
質問者「できない。」
成島先生「できないね。耳を動かす筋肉っていうのがあるんですよ。筋肉って聞いたことある?」
質問者「はい。」
成島先生「僕たちは、○○ちゃんもそうだけど、手を動かしたり足を動かしたり指を動かしたりできますね? これは筋肉っていうのが体の中についていて、それが伸びたり縮んだりして手や足を動かしているわけだよね。それと同じで、ハムスターも耳に筋肉が発達していて、耳を閉じたり後ろへ向けたりすることができるようになっているんです。そういう体の仕組みを持っているんですね。」
質問者「うん。」
成島先生「ところが残念ながら、人間は耳を動かす筋肉が発達していないんですね。中にはちょっと耳をピクピク動かす人が多分、おじさんのお友だちにはいるけどね(笑)、○○ちゃんももしかすると周りに聞くと、できる人がいるかもしれない。でもそれはとても珍しいことだと思います。」
質問者「うん。」
成島先生「人間は耳を動かすというよりは、目でいろんな情報を得て生きているんだよね。だから耳を動かさなくても、耳の中に入ってくる音だけで十分やっていけるような暮らしをしている。そういう動物なんですね。
ところがハムスターは小さくて、目もそんなに…ハムスターって元々は夜行性の動物なんだよね。夜行性というのは夜に活動することなんです。夜って暗くてあんまり外が見えないでしょ? だから耳でいろーんなことを知ろうとしてるわけ。ハムスターって小さいから、肉食動物に食べられる可能性があるじゃない? そういう時も肉食動物が忍び寄ってくるような音を、耳で聞いて逃げるわけですよ。そのために、どこから敵がやって来るか分からないから、耳をあちこち動かして自分の身を守っているんですね。」
質問者「うん。」
成島先生「ハムスターはそういうふうに耳を発達させて、筋肉で耳をいろんな方向に、アンテナみたいに動かして、いろんな情報を得ているんです。そうできることが生きるためにとても大切なことになっているの。
でも人間は昼間に活動する動物で目がいいから、目でいろんなことが分かるので、耳を動かす必要がなくなったので、耳の筋肉があまり発達していないんです。分かったかな?」
質問者「はい。」
アナウンサー「人間は目から情報をたくさん得られるけど、ハムスターの場合は特に夜の暗い中で行動するので、耳から情報を得るために耳がよく動くようになっていると。」
成島先生「聞こえる音も、人間は20~20000Hzくらいまでだと思いますけど、ハムスターはその何倍も高い音を聞くことができるんですね。」
アナウンサー「へえ~そうなんですね。じゃ、夜のハムスターはどうなっているのかというのも…」
成島先生「回転車なんて(ケージに)入れてますか? 夜、活躍してない? 回転車の中で一生懸命グルグル回ってないかな?」⇦活躍とは楽しい言い方。
質問者「回ってます。」
成島先生「回ってるよね。僕たちと暮らすリズムが逆なんだよね。僕たちは大体、昼間に活動するでしょう? ハムスターは夜に活動するんですよ。」
成島先生の声と話し方も優しいし、質問者とハムスターの話もかわいいし、入道雲と嵐の質問の後に何とも和む時間だった。

11時のニュースで関東・甲信の梅雨明け発表。
福田先生「平年より遅い梅雨明けなんですけど、今日、東京は初めて9時前に最高気温が30℃を超えたということになります。」
先生方&アナウンサー「おおー。」
福田先生「ですから梅雨明けとともに本格的な暑さがやってきましたから、皆さん、熱中症には気をつけて頂きたいですね。」
気象予報士らしいコメント。

Q5 地球上で風がやむことがありますか?
  (小4女子)

アナウンサー「ピタッと、全く吹かないことがあるかってことかな?」
質問者「はい。」
アナウンサー「どうしてそう思ったの?」
質問者「家の裏に竹林があって、笹や木の葉っぱがいつも揺れてるからです。」
アナウンサー「じゃ、いつもカサカサって音がしてるのかな? 全く動いてないというところは見たことがないのね?」
質問者「はい。」
福田先生「風がやむかどうか。○○ちゃんとしては、いつも笹とか葉っぱが揺れてるから、風はやむことはないって思ってる?」
質問者「はい。」
福田先生「でもこれ、どのくらいの強さまでの風を測るかってことと、けっこう関係してくるの。お天気でも風速…風速って分かるかな? 風の強さ。」
質問者「うん。」
福田先生「風速が0っていう日があるの。」
質問者「ええっ!」
福田先生「でも、風速0は全く風が吹いていないわけじゃなくて、風速0.3メートルよりも少ないものは0にしちゃうの。」
質問者「へえー。」
福田先生「だから、全く風が吹いてないっていうことは、実はあんまりないの。なぜかというと、風は空気の中で吹くじゃない? 空気って何かってことを考えてみようと思う。
空気って、いろんな所に動くよね? だからちょっとした力が加わっても動いていくの。似た仲間で水。水の方が分かりやすいと思うんですけど、例えばお風呂に入った水が全く動いてない状態ってある?」
質問者「ない。」
福田先生「ないよね。ちょっと人が入ったり、お湯が温まったりしても動くよね。空気もそれと一緒なの。だから、全く空気が動かない状態というのは、ほとんど無いと言えると思います。ただ全然無いわけじゃなくて、例えば笹の葉っぱが揺れにくい時間帯っていうのがあるの。○○ちゃん、その笹とか葉っぱが揺れてるのって、いつも何時ぐらいとかいつぐらいに見たりした?」
質問者「えっとー、…んー、お昼ぐらい。お昼前、11時とかに見た時は、止んでるように見える。」
福田先生「今ぐらいか。お昼は太陽が照ってることがあるじゃんね。太陽からの熱が地面に当たると、地面が暖まるの。お風呂が温まると水が動くのと同じように、空気も地面が温まったりすると、本当に弱いと動いちゃうの。」
質問者「へえー。」
福田先生「で、笹とか葉っぱとかすごく軽いものは、そういうのをサッと感じて、動くの。だから、動きにくい時間帯は太陽が出てない時間帯。」
質問者「ええー?」
福田先生「例えば、朝のすごく早い時間帯とか、もしかしたら葉っぱが全然動いてないのを観察できるかもしれない。夏よりも冬の方が起こりやすいの。」
質問者「へえー。」
地面からの空気の動きも風と言える…アスファルトの路面からユラユラ出てると熱気が上に移動してるのが分かるなぁ。ただ竹林の上の方ではその影響はなくなってるかもしれない。地面に近い葉っぱで受け止めてるだろうし。だから質問者にはお昼ぐらいに葉っぱが揺れてないと見えたのかもしれない。

福田先生「だから、○○ちゃんが思った、風がやむことがあるがどうかっていうのは、滅多にないかもしれないけどやむ時間帯もある、というふうに先生は思ってる。」
質問者「へえー。」
福田先生「だからちょっと早起きして、葉っぱが全然動いていない時間帯を観察できたらいいと思うな。」
質問者「はい。」
アナウンサー「時間帯とか季節とかによってどんな変化があるのかっていうのを、お家の裏の竹林で観察して(記録を)つけてみると、何か面白い傾向が見えてくるかもしれないですね。」
福田先生「朝動くのか、昼動くのか、夕方が動きやすいのかとかね。」
質問者「えっと、聞きたいことがあって、地球が回ってることとは関係ありますか?」
福田先生「地球が回ってることと風が吹くことですか?」
質問者「はい。」
福田先生「関係はあります。いくつか関係してるんだけど、それがすごく分かりやすいのが、台風とかが渦を巻くじゃないですか。あれは地球が回ってるからなの。」
質問者「へえー。」
福田先生「地球が回ってるのもそうだし、丸くなかったらこんなに風は吹かないかもしれない。」
質問者「へえー。」
アナウンサー「いかがですか、天文・宇宙の本間先生も何かありますか?」
本間先生「大きなスケール、地球全体で見たときの風と地球の回転はハッキリとした関係があります。地球の1日の長さって太陽が南中してから次に南中するまでの時間で、実は厳密に言うと、短くなったり長くなったりするんです。ほんのわずかですけど24時間ピッタリじゃなくて。それが実は地球の風がどれだけ強く吹いてるかっていうのと関係してて、専門的な用語になっちゃうけど“角運動量”って言うんですけど、それが地球本体が持ってるか風が持ってるかで微妙なバランスによって、地球の回転の速さが変わるんですね。だから大きなスケールで見ると、風と地球の回ることっていうのは関係してます。」
アナウンサー「なるほど。……はい。」
本間先生「いきなり難しい方にところにいっちゃって(笑)。大丈夫だったかな?(笑)ハッハッハッ」
一瞬ポカーンとした空気が流れたな。本間先生のは風が地球の自転速度に影響する話。質問者の意図は地球の自転が風に影響するのかどうか。でも風もすごいな。ほんのちょっとかもしれないけど地球の自転にブレーキをかけてるってことだね。それにしても南中なんて数十年ぶりに聞いた。

アナウンサー「(笑)ちょっと難しくなりましたけどね。どういう条件の時に地球に風が吹くっていうことになるんですか?」
福田先生「地球に風が吹くのは太陽と関係していて、赤道付近は暖かいじゃないですか。北極付近は冷たいじゃないですか。その温度の差ができるので、空気というのは暖かい空気と冷たい空気で混ざり合おうとするので、その結果風が吹くというのが、大きな規模での吹き方になります。そこに自転が加わったりするので、渦を巻いたりするということになります。」
アナウンサー「なるほど、分かりましたか?」
質問者「はい、分かりました。」

Q6 宇宙には酸素が無いのにどうしても太陽は燃
  えているんですか?(小4女子)

核融合反応に触れざるを得ない超難問。
アナウンサー「これはどうして疑問に思ったの?」
質問者「お姉ちゃんの理科の教科書に、酸素が無いと火は燃えないって書いてあって、でもどうして太陽は燃えているのかと思ったからです。」
本間先生「これはなかなか鋭い質問ですね。まず、燃えるっていうことを理科の教科書で見たのかな? ○○さんは酸素があると燃えるということを知ってるのね? それは何かの実験で見た? 教科書だけ?」
質問者「教科書だけです。」
本間先生「火が燃えるのは見たことがあると思うんだけど、今言った通り、酸素が燃料と結びつくことで、火が出て燃えるんだよね。じゃ、質問にあった、太陽は何で燃えてるんですかっていうことなんだけど、○○さんの言う通り、(宇宙には)酸素が無いんですよ。で、僕らが知ってるふつうの、火が出て燃えることとは全く違う方法を使って、太陽は光り輝いているんです。」
酸素が無いから「燃える」ことはできない、太陽は燃えてるんじゃなくて光り輝いている。言葉が厳密になってきた。

質問者「うん。」
本間先生「だから厳密に言うと、“燃える”ってわけではないんだね。分かりやすく言うために“太陽が燃えてます”って僕らも言うんだけど、厳密には酸素を使って燃料を燃やしているという、ふつうの燃え方じゃないんです。まず、そこはいいかな?」
質問者「うん。」
本間先生「じゃあ一体どうやって太陽は光ってるんですか?って別の質問が出てきちゃうんだけども、」
質問者「はい?」
本間先生「太陽が何で光っているかね。」
質問者「う~~ん…」
大変そう。言葉が「燃える」⇨「光る」に変わっているの、理解できてるかな?

本間先生「それを今から説明するんだけども、ちょっと難しい言葉になっちゃうんだけど、核融合っていう難しい反応を使って光ってるんです。」
質問者「う~ん…」
本間先生「核融合。聞いたことないよね?」
質問者「うん。」
本間先生「○○さんが言ったように太陽に酸素は無いんですけど、代わりに水素とかヘリウムっていうのがいっぱいあるんです。聞いたことあるかな?」
質問者「う~ん…」
本間先生「いいよ、分からなくて。難しい話してるんでね。水素を4個、頑張ってくっつけると、ヘリウムっていう別の元素になるんです。その時にたくさんのエネルギーを取り出すことができるので、太陽って光るんですよ。だからその核融合という反応には酸素が全く要らないの。別の燃え方をしてるので、太陽は光ることができる。」
質問者「へえ~。」
本間先生「どうかな?」
質問者「分かりました。」
本間先生「分かった? あ~(笑)」
先生もドキドキだよね。すごいな。「水素を4個頑張ってくっつける」のはかなり端折ったと思うけど、私もよく分かってないので、この表現で頭の中に残しておこう。

アナウンサー「私たちが地球上で何かを燃やす時とは全く違う仕組みで、光を出している、ということですね。そこは分かりましたか?」
質問者「分かりました。」
本間先生「核融合って酸素が要らないから、もちろん二酸化炭素も出ないんですよ。だから未来のクリーンなエネルギーになるんじゃないか、ということで今、実現しようと実験している科学者がたくさんいます。ただ、核融合を実現するにはものすごい高い温度が必要なのでなかなか難しいんですね。」

Q7 私は熱中症になったことがあって、とてもつ
  らかったです。動物は熱中症にならないのです
  か?(小5女子)

北海道のお子さんのつらい体験から質問。北海道も最近は急に気温が高くなるから…。
成島先生「○○ちゃん、熱中症になったことあるんだ。大変だったね。暑い中にいたんですか?」
質問者「はい。」
成島先生「あぁ…。動物もやっぱりなります。猫とか犬とかいるでしょ? 私たち人間は暑くなると汗をかいて体温を一定にしようとしますよね。犬や猫は、私たちと同じように汗を出す仕組みが備わっていないんですね。犬がよく暑い中で舌を出してハアハアしてることあるじゃない。見たことない?」
質問者「あります。」
成島先生「人間は汗をかくけども、犬は口で舌をハアハアしながら体の中にある熱を外に出してるんですね。そうやって自分の体温を一定にしようとしてるんですね。でもそれがうまくいかないと、やっぱり熱中症になっちゃうんです。
特にね、コンクリートとかアスファルトの上で」お散歩してると、人間は頭が上の方にあるけども、犬や猫は頭が僕たちよりもうんと下に、地面に近いじゃない? だから余計に地面から反射される熱を受けやすいんですね。だから同じ場所を歩いても、犬や猫の方が私たちよりも熱を受けやすいので、そういう状況があまり長く続くと熱中症になりやすいんですよね。」
質問者「……」
成島先生「哺乳類というのは、体温を一定にする仕組みを持ってるわけですよね。汗をかくとか口をハアハアして、体の中の熱を外に出すことをして、体温を一定に保っているわけですけども、それがうまくいかなくなると、体温が一定に保てなくなるということで、体の中に熱がこもっていって、熱中症になってしまうんですね。」
質問者「はい。」
成島先生「ただ、同じ哺乳類でも動物によっては暑い中でもけっこう生き延びられる動物もいるんですよ。どんな動物がいると思う?」
質問者「うーん…」
成島先生「砂漠…“月の砂漠”って聞いたことある?」
質問者「はい。」
成島先生「“月の砂漠”には何がいたんだっけ?」
質問者「……」⇦「月の砂漠」を歌だと分かってるかな?
成島先生「ラクダですよね。ラクダって知ってる?」
質問者「はい。」
成島先生「動物園で見たことあるかしら。」
質問者「いや、ないです。」
成島先生「あ、見たことない!? 今までラクダに会ったことない?」
質問者「うん、ない。」
成島先生「あぁそうか。でもラクダっていう動物は知ってますか。よかった。ラクダは砂漠みたいな暑い場所に好んで住んでいるんですよね。彼らは自分の体温を上げることができるんです。哺乳類って本当は体温が一定なんだけども、周りの温度が上がってくると体温を上げて、周りの温度と自分の体温の差がなるべく少なくなるようにして、生きていけるような体の仕組みを持っているんですね。」
質問者「はい。」
成島先生「例えば周りが40℃ぐらいになると、自分の体温も、ふつうは37℃ぐらいなんだけど、38~40℃ぐらいまで上げていって、その暑さに耐えられるようになってるんです。
よく、ラクダのコブには水が入っているって言われていますけど、中に入ってるのは水じゃなくて脂肪なんですが、何でラクダは暑くても熱中症にならないかっていうと、自分の体温を周りの気温に合わせて変幻自在に高めることができるということなんです。動物によっては熱中症になりにくい体を持っているけども、多くの動物はそういう状況に置かれると、やっぱり熱中症になっちゃうんですね。
だから、犬や猫は特に、一緒にお散歩する時に気をつけないと、私たちよりも地面から反射する熱を受けやすいので大変だから、もし君が犬や猫を飼っていたら、そういう時に気をつけてもらいたいなと思います。」
質問者「はい。」
アナウンサー「犬や猫は飼っているの?」
質問者「おばあちゃんとおじいちゃんの家で犬を飼ってます。」
アナウンサー「そうですか、じゃあ今年は暑くなってるから、気をつけてあげて下さいね。」
質問者「はい。」
ラクダの体温調節すごい。体温が38~40℃になっても人間みたいにフラフラしないってこと? さっきの進化の話にあった、動物たちは環境に自分を合わせようとしてきたっていう具体例ですごい。

Q8 家族みんなで流れ星を見たんですが、妹が、
  家に飛んできそうで怖いと言って見ませんでし
  た。流れ星は家に飛んできますか? 本当は怖
  いんですか? 怖くないなら妹に教えてあげた
  いです。(小2男子)

優しいお兄ちゃん。
アナウンサー「○○君は見てみてどうでした?」
質問者「嬉しい。」
本間先生「流れ星が家まで飛んでくるかどうか、なかなか鋭い質問だねぇ。○○君はどっちだと思う?」
質問者「えー、んー……」
本間先生「難しいかな? 大丈夫そうな気がする?」
質問者「うん。」
本間先生「流れ星が何かってことは聞いたことあるかな?」
質問者「うーん…難しい…」
本間先生「流れ星っていうのは実は、宇宙を漂ってる小さなチリとか石ころとか、そういうものが地球に引っ張られて落ちてくるものなんです。落ちてくる時に、空気の中を通過する時に燃えて、明るく輝く。だから流れ星を見た時にシュッて一瞬だけど、ものすごい速さで動くでしょ? 地球に引っ張られて落ちてきたチリとか星のかけらなんです。
で、大概のものは流れ星として燃え尽きちゃうんです。だけど大きいものが落ちてくると、燃え尽きないで地面まで落ちてくることが実際にあるんですよ。隕石って聞いたことあるかな?」
質問者「うん。」
本間先生「隕石っていうのは、まさにそうやって宇宙から落ちてきた石のようなものが、大気の中で燃え尽きずに地面まで届いた、そういうものがあるんです。だから、妹さんの心配は実際当たっていて、流れ星って本当に地球の表面まで落ちてきたことがあるし、場合によっては○○君の家に落ちてくるかもしれないんだよね。」
質問者「うん。」
本間先生「だから妹さんの飛んできそうで怖いっていう想像力は、なかなかいいところを突いているんですよ。
ただね、どれぐらい怖いかっていう、隕石が落っこちてきて家に当たったり人に当たってケガする確率、それがどれぐらいかというと、それはものすごく小さいです。」
質問者「ん?」
本間先生「ほとんど当たったりすることは、起こり得ないって言えばいいかなぁ。本当に滅多に起きないことなので、僕の意見としては心配する必要がない。」
質問者「……」⇦妹さんに何て伝えようか考えてそう。
本間先生「○○君はニュース見る?」
質問者「はい。」
本間先生「ニュース見た時に、隕石に当たって人がケガしましたってニュースは聞いたことないよね?」
質問者「ない。」
本間先生「僕も今まで生きてきて、そういうニュース聞いたことないので、ま、多分、ほとんど0に近い確率でしかそういうことは起きないと思います。」
質問者「うん。」
本間先生「まとめると、妹さんの心配は当たってるんです。でも、それはほとんど起きないので怖がる必要ないよっていうことだね。だからぜひ妹さんも誘ってもう一度流れ星を見に行って、願い事をしてみて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君がご家族で流れ星を見ている時に、その見ている流れ星が落ちてくるっていうようなことは、ない。」
本間先生「まあ、ほとんどない。0ではないんですけど。まずないですね。」
ロシアに隕石が落ちたのは2013年。全くないとは言えない。

Q9 雲はなぜ形になっているのか質問したいで
  す。(小4女子)

アナウンサー「これはどうして疑問に思ったのかな?」
質問者「長野の霧ヶ峰という所に行った時に、山を登っている時、霧みたいなものがあって、手を出したら水みたいだったのに、山を下りたら、水みたいだったのがふつうの雲の形になっていて、不思議に思った。」
アナウンサー「なるほど、高い所にいる時は周りにある霧みたいなものが水だったのに、山から下りて下から見たらそれが雲の形に見えたから、どうしてかなって思ったということね。」
質問者「はい。」
福田先生「僕も霧の中に入った時に、この霧をポケットに入れて帰りたいなと思ったことがあって、でもやっぱりできなかったんだよね。○○ちゃんは手を出したら水みたいだったって言ってくれたんだけど、霧と雲って同じものだと思う? 違うものだと思う?」
質問者「違うものだと思います。」
福田先生「ああ……。でも実は雲も霧も、同じものなんだよね。」
質問者「エエエーー!」
福田先生「そう。霧というのは地面に雲が届いてる状態なの。だから山のふもとから見たら、山の上のところに雲がかかっているんだけど、山の上の人から見たら、霧の中にいることになるの。」
質問者「へえええー。」
福田先生「ちょっと聞きたいんだけど、霧が形になってた雲ってどんな形だった?」
質問者「んー……何かモクモクフワフワしてて、…んー…何かふつうに家とか学校から見てる雲…」
福田先生「一緒だった?」
質問者「…同じだった気がします。」
福田先生「霧も雲も何でできているかと言うと、小さな小さな水の粒とか氷の粒でできてるの。」
質問者「へえええー。」
福田先生「だから、近くに寄ってしまうと氷の粒とか水の粒の中に○○ちゃんが入っていることになるから、手を出すとちょっとしっとりしたりするし、服とかが湿ったりしなかった?」
質問者「あー、窓から手だけ出したので、手に当たっただけなんですけど、水っぽかったです。」
福田先生「その小さい小さい水の粒が雲なんだけど、それがだんだんくっついて雨とかになっていくの。」
質問者「へえええー。」
福田先生「だから、雲はまだ雨にならない水の小さな粒なんだけど、何で形になるのか、これは山の地形とか地面の形、風とかによって変わるの。」
質問者「へえええー。」
福田先生「風が穏やか、あまり吹いてない時は、雲は綿あめのように小さなポカッと浮かんだりとか、横に広がるような雲になるの。でも、風が強い時は雲がいろんな形になるの。鰯雲とかひつじ雲とか聞いたことある?」
質問者「聞いたことあります。」
福田先生「見たことある?」
質問者「見たことはないです。」
福田先生「じゃあ、どんな雲を見た? 何か印象に残っている雲。」
質問者「んー……入道雲みたいに大きい感じの。」
福田先生「おおー、入道雲みんな好きだね(笑)。そう、モクモクとした雲、僕も好きなんだけど、多分、今日もそういった雲が見えると思うんだけど、入道雲っていうのは下から上に吹く風、上昇気流って言うんだけど、その風が吹くとだんだん雲がモクモクと出来上がっていくの。」
質問者「へえええー。」
福田先生「だからモクモクとした雲は、人間で言うと成長期の雲なんだよね。」
質問者「ほうほう。」
福田先生「どんどん成長していって大人になると、入道雲は元気だから、強い雨を降らせたり雷が鳴ったりするの。でも入道雲はあんまり長生きじゃないの。」
質問者「えっ、そうなんだ。」
福田先生「1個の入道雲は1時間とか2時間くらい経つと消えちゃうの。消えちゃうとそのモクモクしたものがなくなって、白ーい筋とか…薄ーい雲とか見たことある?空の上の方に浮かんでるような。」
質問者「あー、3回ぐらい見たことあります。」
福田先生「そういった雲に変わるの。だから雲も風とか地形とかによって、いろんな形になるんだけど、ずっと同じ形はないって言うの。」
質問者「へえええー。」
福田先生「そう。だから夏は太陽も強いから、雲も元気でいろんな雲が見られると思うから、観察すると、お気に入りの雲とかができると思うし、さっき入道雲が好きって言ってくれたけど、それがどう変わっていくのかを観察すると、楽しいかもしれないなと思うね。僕も好きだったし。」
アナウンサー「今年の夏休み、雲の観察をしてみるといいかもしれませんね。」
福田先生「今年も霧ヶ峰に行くの?」
質問者「今年はまた別の所に行きます。」
福田先生「あ、本当? どこ行くの?」
質問者「八ヶ岳っていう…」
質問者「山の方だね。山の方はいろんな雲ができるから、山にかかる雲とか楽しいと思うよ。」
質問者の相槌が明快で聞いてて楽しかった。先生の解説の合間にもよく「うんうん」って興味深く聞いてたのが分かる。

質問終わり~先生方から一言
本間先生「今日も鋭い質問が多かったですね。」
アナウンサー「国立天文台のホームページをちょっと覗きましたら、8月3日から石垣島国立天文台施設公開、というようなイベントもありますよと載ってましたね。」
本間先生「あ、そうです。水沢VLBI観測所っていう僕が所属してる観測所の望遠鏡が石垣島にありまして、その関係で施設の公開、あと私も行って講演もしますけど…」
アナウンサー「そうですか、電波望遠鏡とか大きなものを近くで…」
本間先生「ふだんは中に入れないですけど、その日だけは施設の見学をして頂けます。ぜひ来て頂ければと思います。」

成島先生「人間と動物がどうなっているのか比べる視点が今日は多かったと思うんですね。ハムスターは耳が動くけど私は動かないとか、自分が熱中症になったんだけども動物たちはどうなんですかとか、とってもいい視点だと思いますね。自分と比べて、あるところは違うけどあるところは同じなんだということを認識するということが、観察を始めるにあたって、いちばんいいスタートポイントだなと思いました。」

福田先生「皆さん入道雲が好きなんだな(笑)ということが非常に印象的でしたね。自分が見て疑問に思ったことからどんどん新たな疑問が生まれていくんだな、こっちも説明していて、そこからまた新しい疑問が生まれてくるっていうのが感じられたのが良かったなと思いました。」

夏休み子ども科学電話相談7/28 とりとめのない感想

7/28のジャンルは
 天文・宇宙 本間希樹先生
 植物    アキリ亘先生
 心と体   篠原菊紀先生

先生方のご紹介に、アナウンサー、子どもの頃の夏休みの過ごし方を聞く。
本間先生「基本的にはノンビリというかグダグダというか(笑)。最後の1週間になって焦って宿題をやるというパターンでしたね。」
アナウンサー「そうですか、星空観察なんていうのも…」
本間先生「星空も…少しは見たと思いますけど、そんなに毎日熱心に見てたというほどではなかったと思います。」
何か安心するノンビリ派。

アキリ先生「今は植物担当ですけど、幼少の頃は昆虫担当で、カブトムシとかクワガタを夏休み待てずに、5~6月から探し回って(笑)。クワガタは木の中に冬眠したのがいるので、そういうのを捕まえたりしてましたね。」
アナウンサー「冬眠してるのから捕まえて。じゃ、夏は真っ黒っていう感じで…」
アキリ先生「はい、真っ黒でしたね。虫刺されと(笑)。」
アキリ先生も昆虫少年でしたか。

篠原先生「子どもの頃って、他の先生に比べてえらい昔の話だな(笑)。記憶に残ってるのは、小さい頃は大体川に行ってて、スイメンっていうのを木で枠作って底にガラス張ってロウで留めて(作って)、あとヤスっていうのも自分で作って、ロウで針を留めたのを突いたり。あとサグリって言って、石の下にいるアマゴを捕るというのをいつもやってて。
別にそんなにたくさんいるわけじゃないから捕れないのに、捕れた所をつい、またやって、俺ってバカだなと思いながら戻ってくるという(笑)…年中やってましたけどね。」
手作りしてたのは水中メガネとモリのことだろうか。ロウで留めるっていうのが昭和感ありあり。でも今はグルーガンがあるからそんなに違わないか。

Q1 ビッグバンの前は本当に何もなかったんです
  か?(小5女子)

本間先生、質問聞いた瞬間「お……」
アナウンサー「これは何かで調べたのかな?」
質問者「別に何も調べてなくて、いとこがビッグバンとかの話をしてたので、ちょっとそう思ったんです。」⇦ふと思った系質問か?

本間先生「質問ありがとうございます。ビッグバンの前は本当に何もなかったのかという質問、これ、考えてると夜も眠れなくないですか?(笑) ホントにね、すごく深い質問なんです。奥が深くて今、天文学者とか物理学者が知りたいんですよ。だけど今の段階ではこの結論はね…分からないというのが結論じゃないかなあ。」
質問者「あぁ、そうなんですか…」
世界中の宇宙の研究者が知りたいけど分からない、そんな奥深い質問をサラリと電話で聞いてきたわけだ。これもこの番組の面白さ。

本間先生「これは僕も知りたい疑問です。ビッグバンの前はどうなっていたか。だけど難しいんですね。○○さんはビッグバンがあったのは知ってるわけね。宇宙は大爆発で始まった。これは聞いたことあるんだね?」
質問者「はい。」
本間先生「宇宙の年齢が何才か知ってる?」
質問者「知りません。」
本間先生「137億才って言われてます。」
質問者「おおっ」⇦小声でかわいい。びっくりした?
本間先生「すごいね。ちょっと長過ぎて想像つかないんだけど、137億年前に大爆発して宇宙ははじまったと。それじゃその前はどうなってたかっていうと、ビッグバンが起きる前は時間も空間もない、定義できない状態なんです。」
質問者「んっ? 時間も空間も?」
本間先生「時間も空間もない、定義できない。難しい言葉になっちゃうんだけど、本当に何もないんだと。」
質問者「あぁ……」
いとこの話から何気なく不思議に思って聞いてみたら、壮大過ぎる世界に来てしまった感じ。

本間先生「僕たちが今生活してる空間というのがまずあって、縦・横・高さがあるじゃないですか。それから時間があって、毎日、1日24時間で流れていくじゃないですか。でも、ビッグバンの前はそもそも時間も空間もない状態だとすると、やっぱり何もないって言っちゃっていいと思うんだよね。」
質問者「………うん。」
本間先生「ここまででも十分難しいんじゃないかと思うけど、さらに話の続きがあって……そのビッグバンが起きたということは、何らかの理由で始まったわけじゃないですか?」
質問者「はい。」
本間先生「それ、どうして始まったんだろうって気になりません?」
質問者「…ちょっと思いました。」
奥深い質問がさらに奥深いところへ進んでく。

本間先生「人によっては神様じゃないかとか、あるいは偶然だとか、いろんな考え方があるんだけど、科学者はやっぱり何か理由があるはずだと思うんです。」⇦科学者は理由を探す。何かカッコいい。
本間先生「それを説明する1つの可能性として、実は宇宙っていうのはたくさんあって、生まれたり、ものによっては無くなっちゃったりする宇宙もあるんだけど、そういう宇宙がたくさんあるっていう考え方があるんです。」
質問者「はい。」
本間先生「これ、ユニバースじゃなくてマルチバースっていう難しい言葉だけど、そう呼ばれたりするの。もし、その説が正しいとすると、ビッグバンの前は僕らの宇宙は何も無いんだけど、他に宇宙があるじゃんって答えになるので、そうすると何も無いっていうわけでもない。」
質問者「あぁ…」
本間先生「何か話が壮大になりすぎて(笑)なかなか…どうだろう、伝わるかな? だから、本当にあるのかないのかって科学者が結論づけることができないんだね。」
質問者「はい……」
アナウンサー「先生のお話聞いてどう思いました?」
質問者「あぁ…ちょっとよく分かんないけど、何かいろいろ広がってるのかなあって…」
この感覚分かるなぁ。聞けば聞くほど想像の範囲が広がって思考停止しちゃう感じ。

本間先生「そう考えると不思議だよね、僕も想像できないですね(笑)。」
アナウンサー「でも宇宙は他にも存在しているんじゃないかとも考えられているので、別の宇宙がそこにあったのかもしれないと…」
本間先生「かもしれないですね。」
アナウンサー「ビッグバンや宇宙について調べてみると面白いかもしれないね。せっかく学校お休みだから、ちょっと寝る時間を削って(笑)、想像してみるのも楽しいかもしれませんね。」
質問者「はい。」
本間先生「眠れなくなっちゃうと困りますけどね(笑)。」

植物とか昆虫の話だと小さ過ぎて見えない、天文・宇宙も大きすぎて見えない。見えないことだらけ。

Q2 花を咲かせない植物はどうやって種を飛ばし
  て仲間を増やすんですか?(小4女子)

アナウンサー「花を咲かせない植物というと、どういうものを思い浮かべますか?」
質問者「雑草。」
アキリ先生「種で増える植物の話を聞いてるんですね?」
質問者「…はい。」⇦一瞬意味分からなかった感じかな?種で増えない植物なんてあるんだろうか?ってドキッとしたかも。
アキリ先生「だから草だよね。今だとお庭とかに草がいっぱい生えてるのかな?」
質問者「はい。」
アキリ先生「それで花も咲いてないのにどうやって増えるんだろうかってことだね。」
質問者「はい。」
アキリ先生「まずね、○○ちゃんが見てる草は、多くが花を咲かせてると思いますよ。」
質問者「……えっ?」
アキリ先生「(笑)花というと、赤とか黄色とか紫とか青色とか、そういうきれいな花をイメージするでしょう? 花びらを持ってるものを考えてるでしょう?」
質問者「うん。」
アキリ先生「でも植物の中には、そういう花を咲かせないものがあるんです。目立たない花が咲いてる時があるんですよ。イネ、見たことある? お米を作るイネ。」
質問者「はい。」
アキリ先生「あれ、花咲いてるでしょう、分かるかな?」
質問者「分かんない。」
アキリ先生「秋になると茶色い穂が出てるでしょう? あれがイネの花なんです。花が実ってああいうふうに茶色くなって、お米ができているんです。」
質問者「えっ。」
アキリ先生「イネの仲間の植物ってたくさん庭にも生えるんだけど、例えばネコジャラシとか知ってますか?」
質問者「はい。」
アキリ先生「ネコジャラシ、今日、このスタジオに来る前に道端に生えてるの見たけど、おじさんが見た限りではまだ緑色なんだよね。そうすると他の植物の緑色と混ざって目立たないの。だから、ネコジャラシを見てもこれが花だって知らなかったら、花と思わずに、花の咲かない植物はどうやって種を飛ばすんだろうかという疑問ができるんだと思います。」
篠原先生だろうか、所々で「ふーん」「そっか…」と聞き入ってるご様子が窺えるな。

アキリ先生「でも今言ったように、イネの穂も花の1つ、ネコジャラシも花だって覚えてくれたら、多くの雑草が花を咲かせてて、その花から種を作って増えてることが分かるんじゃないかなと思います。」
質問者「はい。」
アキリ先生「そういった植物はどうやって種を飛ばすのかということも覚えてもらうといいと思うけど、ふつう、花を咲かせる植物は、種が出来たら下にポロポロまくタイプとか、ホウセンカのようにパチンとはじけて遠くに飛ばすタイプがあるんですね。
でも、今お話した草の仲間…イネの仲間のエノコログサ(ネコジャラシ)とかカモガヤ…花粉症の元になる植物とか、あと、ススキは知ってますか?」
質問者「知ってます。」
アキリ先生「こういうのは秋になると穂が出てるでしょう? あれも花なんだけどね、風がふいた時に穂をバーッとまき散らすんです。ススキなんてよく見ると穂の1つ1つに毛がついてるでしょう? ああいったものがついてると、風が当たると飛びやすくなるよね?」
質問者「はい。」
アキリ先生「あと動物にくっつきやすくなって動物が運ぶこともあると思いますけど、そういう形で遠くに(種を)飛ばして増えることができる、生活の場所を増やすことができるということになると思います。」
質問者「分かりました。」
アナウンサー「赤とか黄色とか、はっきりとイメージするようなお花じゃなくても、別のタイプの花が咲いてるものがほとんど…」
アキリ先生「そうですね。虫に花粉のやりとりを託さないイネ科の植物は、そういうきれいな花びらをつけないので、風に託して花粉を飛ばして種をつけるので、きれいな色を必要としてないんですよ。そこ言い忘れました(笑)。」
花粉を何に託すかで花の見た目が変わるのかぁ。なるほど。

アナウンサー「花を咲かせない植物は無いと考えていいんですか?」
アキリ先生「いえ、ありますよ。花を作る前の古いタイプの植物ですね。コケとかシダっていうのは花を咲かせないですね。コケからシダが生まれて、シダから種子植物が生まれて、その中から花を咲かせる植物が生まれたと、そういう進化の過程もあるので、花を作らない植物もあります。」
コケとシダは胞子で増えるから種も作らないんだったっけ? 進化の過程で説明してもらうと何か分かりやすい。昆虫も不完全変態から完全変態が出てきたとか。進化って役割分担とか、よりアピールする方向に進んでる感じがするなぁ。

Q3 お母さんがお尻に釘が刺さったけど、痛くな
  いし血も出なかったそうです。お尻に血は通っ
  てないんですか?(小6男子)

篠原先生「(笑)」
お母さんに失礼かと思うけど笑っちゃうし、びっくりな質問。片づけでもしてたのか、釘がお尻に刺さる状況って何だ?
篠原先生「何それ、釘、どのぐらいの長さ?」
質問者「3㎝ぐらいって言ってました。」
篠原先生「3㎝? それ全部刺さったんじゃないですよね?」
質問者「いや、けっこう刺さったって言ってました。」
篠原先生「けっこうか。でも3㎝もろに全部入っちゃったら、血が出ると思うよ。だから多分刺さりきれてないと思うんだけど。
結論から言うと、お尻に血は通っています。だけど血が通ってる場所までけっこう距離があるんですよ。だからそこまで刺さってなかったんだと思う。」
質問者「はい。」
篠原先生「皮膚っていちばん上の所に角質っていう表面になってるとこ、その下に真皮っていうのがあって…いちばん上は表皮、次は真皮、次に皮下組織があって、その下に筋肉があるんですけど、その筋肉の辺りだと動脈とか静脈とかの血管がたくさんあるんですよ。だからその辺に行っちゃうと血が出やすくなってきます。」
質問者「はい。」
篠原先生「そこまでの距離がわりとある場所がいくつかあって、それがお尻の部分とか、二の腕って分かる?」
質問者「はい。」
篠原先生「腕のちょうど後ろのプニュプニュしたとこね。あそこもけっこう遠いっていうか、変な話だけど針を刺しても血がなかなか出ない(笑)。それからおへその横っちょあたり。あの辺もポニョポニョしてるので(笑)なかなか出ない。」
本間先生かな?「(笑)フフフフ」って、あとアナウンサーも「うんうん」「ぁあ~(笑)」って楽しそうに聞いてるな。それにしてもたるみやすい所ばかり。

篠原先生「あと、太ももも案外皮下組織がしっかりしてるから(血が)出ないっていう所があるので、無理やり釘を刺す必要ないけど、そういうことがあってもなかなか出血しないことがある。
えっと、○○君はお尻に注射打ったことある?」
質問者「ありません。」
篠原先生「そうだよね、おじさんの時代はね、風邪ひいたらお尻に注射打ってたの。」
アナウンサー「ありましたね。」
篠原先生「日本ではお尻に注射打つと筋拘縮って言って筋肉が縮まっちゃうことが起きて、できるだけやらないようにしようって話になったものだから、今は特殊な注射以外やらないんです。けど、お尻で打ってた理由は、血が出たりとか、痛みに関係する、痛みを感じる場所から外しやすい場所だったというのはあります。だから、お母さん(のお尻)は、多分そんなに(釘が)深く入らなかったから、血が出なかったんだろうと思います。なので、お母さんのお尻をキュッとつねっても、他の場所、例えば手をギュッとひねるよりは痛くないと思います。」
質問者「はい。」
けっこう刺さったという話でも、おそらく服の布も何枚かあったと思うから、お尻の皮膚に刺さった部分はちょっとだったのかもしれない。何にせよ大事にならなくてよかった。ひょっとしたら質問者からお尻をつねられてしまうかもしれないけど。

Q4 なぜ地球は水があってきれいな所があるんで
  すか?(小3男子)

アナウンサー「○○君はどんなものを見て地球がきれいだなあって思う?」
質問者「川や草原です。」
アナウンサー「ああ、福井県だと○○君の住んでる所にもいっぱいきれいな所があるのかな?」
質問者「はい。」
アナウンサー「そうですか、それがどうしてなのかなということね?」
質問者「はい。」
身近な風景から地球の不思議に思い至るって素晴らしい感性だなぁ。

本間先生「なぜ地球に水があるかっていう質問だよね。さっき○○君も川とかきれいだって言ってたけど、水があればそういう景色になる、そういうとらえ方でいいかな? きれいとは何かって確認したかったんだけど。」
質問者「はい。」
本間先生「じゃ、何で地球に水があるかっていうことを説明していけば、なぜきれいかにも答えられるということでいいかな?」
質問者「はい。」
質問の意図というか、答える範囲を確認していく作業がやっぱり科学者らしい。

本間先生「じゃあね、○○君、太陽系の惑星って知ってる?」
質問者「知りません。」
本間先生「地球以外の惑星、聞いたことないかな?」
質問者「火星です。」
本間先生「そうそう。水金地火木土天海、その中で地球だけが水があって海があるという惑星なんですよ。それは知ってる?」
質問者「知りませんでした。」
本間先生「地球だけ特別なの。まずそれを知っておいてほしいんだけど、じゃ、何で地球だけ特別に水があり海があり川があるのか、ということなんだけど、これはね、ほとんど偶然です。太陽からたまたま、ちょうどいい距離に地球があったから、水が存在できたんです。」
質問者「そうなんですか。」
本間先生「太陽って明るいじゃないですか。太陽に地球がもっと近かったらどうなっちゃうと思う?」
質問者「水がカラカラになる?」
本間先生「そうそう、熱くなるよね? 太陽に近づくと熱くなって水が蒸発しちゃうんです。だから海とか川ができないです。じゃ、地球がもっと太陽から遠かったらどうなっていたと思う?」
質問者「熱がなさ過ぎて氷になっちゃう。」
本間先生「あーそう!鋭い鋭い。そうなんですよ。太陽から地球が遠かったら寒くて凍っちゃうわけ。だから地球に水が存在するためには、太陽からちょうどいい距離のところにないといけないんです。こういうのを専門家な用語でハビタブルゾーンって言うんですけど、聞いたことあるかな? ないかな?」
質問者「ありません。」
本間先生「ないですか。大丈夫ですよ。」⇦優しい
本間先生「とにかく太陽系の惑星のうちで、そのハビタブルゾーンっていう、ちょうどいい距離に入っているのが地球だけなんですよ。だから、僕らの地球には、水がちゃんと凍りもせず蒸発もせず、海や川として存在することができる。」
質問者「はい。」
本間先生「他の惑星はどうかと言ったら、金星は近すぎて熱いし、火星は遠すぎて寒いので海が無い。こういうことなんです。
太陽以外の星、恒星っていう、夜空見上げて見える星、たくさんあるでしょう? ああいう星の周りにも惑星がどんどん見つかっているんです。だからそういう惑星の中にも、たまたま中心の恒星からちょうどいい距離にあって海とかがあるんじゃないかと考えてられている星もいくつか見つかり始めてるんだよね。だからもしかしたら地球みたいに、○○君はきれいだって表現したんだけど、水があってきれいな惑星は、もしかしたら他にも存在している、と考えられるんです。」
質問者「はい。」
アナウンサー「本間先生、ハビタブルゾーンというのは、生き物が生きられる環境条件を備えることのできるエリアって考えていいんですか?」
本間先生「そうですね、まず大前提が、やはり水が液体で存在する。凍りもせず蒸発もしないということで温度ですね。それがまずハビタブルゾーンを決める、いちばん重要な要件です。」
アナウンサー「○○君、地球はちょうどいい温度にあったということなんだね。だから水もあるし、水があるから植物も育って、先ほど言ってくれた草原があったり、きれいな景色ができるんだよね。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君は宇宙のこと好きなの?」
質問者「んー、まあまあ好きです。」
本間先生「(笑)多分○○君は地球の方が好きなんだよね。」⇦フォローが優しい。
ハビタブルゾーンもこの番組で覚えたな。地球がそこにあった。それを永田先生は「奇跡、すごいこと」って言うし、本間先生は「偶然、たまたま」って言う。

Q5 僕のアサガオにアリがついています。アリは
  殺さなきゃいけないんですか? アリはアサガ
  オに悪いんですか? アリは何を目当てに来る
  んですか?(小1男子)

「僕のアサガオ」って言うのが大事にしてる感じがしてかわいいな。
アナウンサー「○○君はアサガオを育ててるんだ。お家で育ててるの?」
質問者「学校で4月から。」
アナウンサー「そうなのね、きれいなお花咲きました?」
質問者「まだ。学校では咲いたけど、家ではまだ咲いてない。」
学校に置いてた鉢植えを、夏休み前に家に持ち帰ったのかなぁ。ツルが伸びて支柱もささってる鉢植えを1年生が持って歩く姿を想像すると、けっこう大変そうだ。車に乗せたかもしれないけど。

アキリ先生「アサガオにアリがいっぱい来ちゃったんだね。それは真っ黒になるぐらい来ちゃったの?」
質問者「そんなぐらいはいない。」
アキリ先生「10匹とか20匹が茎の上を行ったり来たりしてるのかな?」
質問者「そうです。」
アキリ先生「あぁそうか、アリの他に何か虫はいなかったかな?」
質問者「いません。」
アキリ先生「いない? そっか難しいなあこれ。1つ考えられるのは…アサガオの葉っぱの裏とか見た?」
質問者「見た。」
アキリ先生「何もいなかった?」
質問者「いた。」
アキリ先生「何がいた?」
質問者「アリ。」⇦何というオチ。
アキリ先生「アリがいたのね(笑)。今○○君はアリしか見つけてないけど、もしかしたらどこかにアブラムシがいるんじゃないかと思うんです。アブラムシ知ってるかな?」
質問者「知ってます。」
アキリ先生「あれ、植物の茎とかに小さな針を刺して栄養を取ってしまうので、あまり多くつくと植物が弱っちゃうんだよね。で、アリが今○○君が見てるような状態の場合、多くの場合はアブラムシがついていて、アリはアブラムシが吸った栄養を食べに来てるんじゃないかなと思います。アブラムシは植物から栄養を取った後、お尻から甘い蜜を出すみたいなんですよ。それは知ってましたか?」
質問者「知ってます。」
アキリ先生「その蜜をアリがなめに来てるんじゃないかなというのが、1つ大きな原因だと思うんですね。アブラムシの数がそんなに多くないから見つけられないのかもしれないけど、その可能性があるので、ちょっと注意して見ておいた方がいいかもしれないです。」
質問者「はい。」
アキリ先生「それじゃ、アリを殺さなくていいのかってことなんだけど、今は殺す必要ないと思います。そんなに数が多くないっていうお話だからね。放っておいてもいいけど、アブラムシがいっぱいついちゃった状態だったら、アリを殺さないでアブラムシをのけるように頑張ってみて下さい。」
質問者「はい。」
アキリ先生「その方法なんだけど、指で1つ1つアブラムシをのけるのもできるんだけど、すごい小さいでしょ? だからセロハンテープとか、木酢液っていうのがホームセンターに売ってるんだよね。炭を作る時に煙が出るでしょう? そういう煙から作った液体があるんです。危ないものじゃないからね、そういうのをチョチョッとアサガオに塗ってあげると、アブラムシが嫌がって来なくなるんじゃないかと思うんですよ。」
質問者「ふーん。」
アキリ先生「農薬っていう薬を使う方法もあるんだけど、今はそれをやらないで、テープを使う方法をまず試してみる。数が少なかったらそれで十分だから、それでまだ難しいなと思ったら木酢液っていうのを使ってみてくれますか?」
質問者「はい。」
日曜日のレギュラー放送でやってる「あの後どうなった?」でどうなったかを知らせてほしいな。

アキリ先生「ふつうの植物はアリが来るとアブラムシもいるから嫌だなと思ってるかもしれないけど、逆に植物の中にはアリと仲良くなってるやつもいるんですよ。」
質問者「えっ。」
アキリ先生「アリ植物とか言われるんだけども、いろんな種類が含まれていて…桜ってはあるでしょう? 桜は花にも密を作るんだけども、葉っぱのつけ根にもアリが喜ぶようなもの、密を作るんですよ。」
質問者「えっ。」
アキリ先生「そうするとアリがその蜜を求めて登ってくるでしょう? アリって小さいけど強いからね、アリが登ってくると他の虫が寄りつかなくなるんじゃないかって言われてますよ。」
質問者「へえ~」
肉食のアリだと集団で生け捕りにしてきそうだ。でも桜には毛虫がけっこういるし、毛が長くて毒もあるイメージだから、アリだけでは難しそう。

アキリ先生「他にもアカシアとかカラスノエンドウかな、ああいうマメ科の仲間なんかもそういう蜜を作るものがあって、アリに来てもらって自分を守ってもらう、そういう植物もいますよ。」
質問者「へえ~」
アキリ先生「だから、いろんな植物にアリがついてるんだけども、嫌がっているのもあれば、アリに守ってもらっているのもあるということ、知っておいたらいいと思いますよ。」
質問者「はい。」
アナウンサー「ということは先生、○○君が育てているアサガオにとって、アリそのものはそう悪いものではないと…」
アキリ先生「はい、アリそのものが悪さをしてることはないと思います。可能性があるとしたら、アブラムシが出してる蜜を求めてアリが来てるんじゃないかなというのが1つですね。そうなると、アブラムシは除けた方がいいということですね。」
アナウンサー「もし、寄って来ないようにするんだったら、アブラムシの方をテープでペタペタ取ったり。」
アキリ先生「取ったりしてみて下さい。」
木酢液は天然素材だけどにおいがキツいかもしれない。ペタペタで済めばいいね。

Q6 発表会で、なぜ走った時みたいにドキドキす
  るかを教えて下さい。(小2女子)

アナウンサー「○○さんは最近何か発表会があったの?」
質問者「ありました。」
アナウンサー「何の発表したの?」
質問者「ダンスです。」
アナウンサー「そっかあ、ドキドキした?」
質問者「はい。」
篠原先生「まず答えから言うとね、発表会で緊張する時と走ったりする時に同じ仕組みが働くからなんだよね。」
質問者「はい。」
篠原先生「同じ仕組みって何かというと、ちょっと言葉を覚えてもらいたいんだけど、自律神経っていう神経の活動なのね。…ま、覚えなくてもいいか(笑)。」⇦植物の田中先生だと「せっかくだから覚えよか?」って復唱させるけど、そこまでの強さはなく。

篠原先生「自律っていうのは勝手に動くという意味で、○○ちゃんがこうしようとかああしようとか思わなくても、体の方が勝手にいろんな調整をするために働く神経のことを自律神経って言うんです。」
質問者「はい。」
篠原先生「自律神経には2種類あって、1つは、これから頑張らなきゃとか闘わなきゃとか、そういう時に働く神経、これが交感神経って言います。この交感神経が、“これから発表会だ、頑張らなきゃいけないぞ”っていう時に働いちゃうのね。それから、走ってる時にも同じように交感神経の活動が高まるんです。交感神経の活動が高まると何が起こるかというと、闘ったり頑張ったりする時には、心臓から血液をたくさん出して筋肉とかでいっぱい使えるようにするのね。だから心臓がドキドキと脈打たないとだめなのね。走る時は走るために筋肉に血液をたくさんあげなきゃいけないから自律神経(交感神経)が働くし、“これから発表会だ、頑張らなきゃ”って思う時にも、やっぱり働くことになるのね。」
質問者「はい。」
篠原先生「自律神経にはもう1つ種類があって、それが副交感神経って言うのね。それが働くと、興奮したりじゃなくて、逆にリラックスしたりゆっくり眠りについたり、ご飯を食べた後にものを消化したりとか、そういう時に関係する神経系なのね。
話を戻すと、発表会で緊張したなあっていう時にも交感神経が活動しちゃうし、走ってる時、走った後もこの交感神経の活動が続くので、…走り終わった後もオーバーシュートと言って、その後もその活動が続くことが知られてるのね。だからドキドキが続くんですよ。」
質問者「はい。」
篠原先生「で、○○ちゃんは、発表会であまり緊張しないでダンスをやりたいと思いますか? 緊張しない方がいいと思う?」
質問者「はい。」
篠原先生「じゃ、緊張しない方法に関係するお話をしていいかな?」
質問者「はい。」
それは大人も知りたい。

篠原先生「5~6年前にシカゴ大学のベイロックっていう先生が面白い実験をやったのね。“これから試験やります”ってストレスかける。その時に試験の前に抱えている不安なことを書き出すっていうことをやらせたの。例えば“これからダンス発表会でうまくできるかなあ”、“心配だな、あそこのパート練習してないや”みたいなことを、心で思うんじゃなくて、紙に書いたりするの。それをやるとテストの成績が上がるっていうのね。」
アナウンサー「ほおぉ~」
質問者「うん。」
篠原先生「そのシカゴ大学の先生が言うには、これは別にテストだけじゃなくて、プレゼンテーション、誰かの前で発表する時とかピアノの発表会とか、そういう時にも役に立つだろう、ということなのね。」
質問者「へえ。」
篠原先生「だから、もしかしたら○○ちゃんも、始める前に心配なことを紙に書き出しちゃうと、あまり緊張しなくて、なのかどういうルートなのか分からないけど、上手に踊れる可能性が高くなると思います。」
質問者「はい。」
篠原先生「その実験は紙に書き出してるけど、人に話してもいいんだと思いますけどね。ちょっと心配っていうことを言っちゃうといいのかもしれないですね。」
アナウンサー「頑張ろうという時は、心臓が速く動いて血液を筋肉に送るためだけれども、そのドキドキを減らすには、不安を話したり書き出したりするといいということですね。」
篠原先生「そうですね、心拍が上がること自体はたたかうためには必要なので、それはいいんだけど、心配事がいろいろ頭を占めちゃうと、ちゃんとできることもできなくなるから、その心配事は外に出しちゃった方が頭が働きやすくなりますよっていう話です。」
脳は元々同時にいろんなことするのが苦手だと聞いたこともあるから、大事なことに脳が働くように、余計なことをなるべく脳から出した方がいいのかもしれない。

Q7 どうして花には花びらがあるのか?
  (小2男子)

質問を言うまでが面白かった。
アナウンサー「こんにちは。」
質問者「こんに……ん?だれだ?」
アナウンサー「もしもし?」
質問者「え、あ、ぼくですか。」
アナウンサー「そうそう(笑)。」
質問するお子さんは電話が繋がった状態で待ってるんだろうね、自分の番が来て、突然知らない大人から声をかけられてびっくりしたのかな。

アナウンサー「どうして花には花びらがあるのか、○○君はどうしてだと思う?」
質問者「花粉が飛んでいかないように?」
自分なりの考えを持ってるのスゴいな。

アキリ先生「花びらの役割を聞いてるのかな? 難しい質問だね。今○○君は、花粉が風で飛ばないようにって言ったのかな?」
質問者「うん。」
アキリ先生「ふーん、いや、おじさん、なるほどと思いました(笑)。そうだね、そういうことも考えられるよね。そうかぁ。」
先生も感心する。

アキリ先生「まず、花の役割を○○君は知ってるのかな?」
質問者「うん。」
アキリ先生「花は何で咲くんですか?」
質問者「えっとー、花粉から種を作るため?」
アキリ先生「そうだね、花粉を他の花から受け取って、自分の雌しべにつけて、そこに種を作るんだね。そのために花は咲くんですけども、花粉を受け取る時、どうやって受け取るか知ってますか?」
質問者「虫で受け取る。」
アキリ先生「そうだね、ということは、武者花に来るために何かいいことがなきゃだめだよね。そのためのいいことっていうのが、蜜だよね。ハチやチョウチョは花の蜜を求めて花に寄ってきますよね? でもそこに蜜があることを知るには何か目印がないといけないでしょう? 花びらの大きな役割の1つは、その目印になるっていうことだと思いますよ。○○君が言ったように、確かに風が吹いて花粉が飛んじゃったら、せっかく虫が来ても花粉が無いと意味がないよね。だからそうならないような役割も、もしかしたらあるのかもしれないね。それに加えて、虫たちにここに蜜がありますよと教えているのが花びらの役割だと思います。今言ったのがまず覚えておかなきゃいけないことです。」
質問者「うん。」
アキリ先生「まだいくつか考えられることがあるんですよ。高い山に咲いてる花ってね…紫外線って聞いたことありますか?」
質問者「うん。」
アキリ先生「太陽の光の中には、ちょっと体には良くないような紫外線というものがあるんですね。」
質問者「うん、浴び続けると死んじゃうでしょ。」
2年生だけどいろいろ知ってるもよう。

アキリ先生「そうそう、日焼けとかするとあまり良くないんだけども、花は種を作る大事な場所だから、高い山は紫外線が強いから、その紫外線から自分の種を作る場所を守るために花びらを作っている、ということも考えられるんですよ。そういう(紫外線が強い)所に生えてる植物の場合は、特に色を濃くして花びらの中の花粉とか雌しべを守っているということも考えられるんです。」
質問者「うん。」
アキリ先生「いろんな花の色があるでしょ? 青とか赤とか。色の成分が紫外線を吸収する役割があるんですよ。花びらが紫外線を吸収するから、中にある雄しべや雌しべに紫外線が当たりづらい状況ができているということも考えられています。」
質問者「うん。」
アキリ先生「もう1つね、ちょっと面白いんだけど、2月とか3月とかの寒い時に咲くフクジュソウっていう植物があるんですよ。寒いんだけど花がきれいに咲いてるんだよね。で、どうやって虫に来てもらうかというと、花が光をずっと受けてると、花の中がちょっと暖かいんだよね。そうすると飛んでる虫がフクジュソウの中に入って温まろうとするんです。そうやって虫に来てもらう工夫をこらしてる植物もあります。」
アナウンサー「へえ~」
聞いてる側も「へえ~~」だよ。花粉と蜜の目印、紫外線よけ、寒さよけ、風よけ、いろいろあるんだなぁ。先生の解説を聞いてると、質問者の仮説(花粉が飛ばされないため)もアリかもしれないと思えてくるな。花粉てちょっとベタッとする感じもするから案外重いのかもしれないけど、風でどこに行くか分からないよりは、虫が他の花に行くのはほぼ確実だから、受粉の可能性は高まるような気もする。

アキリ先生「○○君は風から花粉を守るためだって考えてくれたけども、それ以外にも今言ったような役割が花びらにはあります。他にももしかしたらあるかもしれない、ちょっと考えて見つけてみて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「先生のお答えを聞いてどう思った?」
質問者「花っておもしろいなあって思いました。」

Q8 太陽が、どうやって、できた?のと、太陽が
  飲み込まれるのを止める方法で…(小1男子)

電話口の近くでちびっ子が何かを訴えてて、質問者が集中できてなさそう。
先生方「(笑)」
アナウンサー「ウフフフ(笑)、後ろにきょうだいがいるのかな?」
質問者「妹です。」
アナウンサー「妹ちゃんがいるのね。太陽はどうやって出来たんですかっていうことと、もう1つは何て言ってくれたかな?」
質問者「太陽が飲み込む……爆発する方法を止めるのを…」⇦言葉がからまってる。
アナウンサー「あ、太陽が爆発するのを止める方法はありますかってこと?」
質問者「はい。」
アナウンサー「そうか。○○君は、もしかしたら太陽が爆発するんじゃないかと思ってるの?」
質問者「うん。」
アナウンサー「そしたらどうなっちゃうかな?」
質問者「地球は滅びる。」⇦急に予言者めく。
本間先生「(笑)ハハハハ」
アナウンサー「そうだよね、そしたら恐いもんね、だからそうならないように爆発しない方法ってないですか?ってこと?」
質問者「うん。」
本間先生「地球が滅びないか心配で質問してきてくれたんだよね。」⇦優しい。
本間先生「まず、どうやって太陽みたいな星が生まれるかからいきましょう。○○君って天の川見たことある?」
質問者「ないです。」
本間先生「ないか、夜空で星は見たことあるよね?」
質問者「はい。」
本間先生「その星の集まりで天の川というのがあって、実は天の川は星だけじゃなくてガスとかちりとか、いろんなものが漂っているんです。それが勝手に集まってきて星が生まれる。ガスとかがあると自然に出来ちゃうんです。で、それは重力…重力って聞いたことある?」
質問者「はい。」
本間先生「○○君はジャンプすると、地球に引っ張られて戻って落ちてくるよね? それが重力って言って、どんなものにも働くんです。なので、天の川の中のガスとかちりも自分で重力で引っ張って、自然に重い天体が出来るんです。そうすると、太陽みたいにある程度の重さが集まると、いずれ真ん中で火がついて…火がついてっていうのは例えなんだけど、自分で光り出す。まず、これがどうやって太陽が出来たかっていう仕組み。ここまでいいかな?」
質問者「はい。」
本間先生「太陽が死んじゃうんじゃないか、地球が滅びちゃうんじゃないかっていう話にいくと、太陽って自分で光ってるので、その燃料がいつか燃え尽きてしまう心配があるんです。
例えば、○○君のお家に石油ストーブとかある?ストーブを使うと石油がなくなったら消えちゃうんだよね。それから車に乗ってても、ガソリンがなくなったら動かなくなっちゃうんだよね。それと同じで、星も中心で燃えるものが無くなると燃え尽きてしまう。燃え尽きたら最後どうなるかって話で、○○君はさっき爆発しちゃうんじゃないかって心配をしてたんだけど、爆発はしません。ちょっと安心?」
質問者「………」
本間先生「そうでもない?(笑)」
質問者「…ちょっと安心。」
本間先生「(笑)そうなんです。爆発はしないんですけど、あまり…というか全然安心ではなくて、太陽は最後、燃え尽きる前にかなりブヨブヨと太ってきて、地球の軌道ぐらいまで太っちゃうんです。その時に地球を飲み込んでしまって、おそらくその時、地球はもう人が生きていけない状態になる…だから、爆発はしないんだけど、○○君が心配していた、人類が滅亡するんじゃないかっていう心配はあります。間違いなくそういう危険はあります。」
赤色巨星の話かな。質問者が最初に「飲み込まれる」って言ってたのはこのことかな? 飲み込まれる前に地球の温度が上がるとか他の理由で滅びそうな気もするけど。

本間先生「ただし、安心してほしいのは、これがいつ起きるかなんだけど、あと50億年は大丈夫です。どう? ちょっと安心した? 50億年ってすごい先。」
質問者「ちょっと安心した。」
本間先生「(笑)だから明日太陽が無くなってしまうことはないので、それは安心しておいて下さい。でも、いつか本当にそういう心配をしなきゃならない時が来るんです。○○君はそれを止める方法がないのかという質問もしてくれたので、これはなかなか良い質問だと思うんですけど、僕なりに2つ考えたんですけど…。
1つは太陽をうまくかき混ぜる。そういう方法があれば、もう少し太陽が長生きできます。というのは、真ん中ばかり燃えてて、外にも燃料があるんですけど真ん中で燃え尽きて、それで太陽が死に絶えてしまうんです。それを避けるために何らかの方法で太陽まで衛星を上げて(笑)、うまくかき混ぜることができれば…すごい大変なんですけど、太陽を混ぜる。できそうかな?」
温度ムラが起きないように…お風呂のお湯をかき混ぜるみたいに言ってるけど、太陽の表面温度は6000℃、中心は10000℃って本間先生が前に言ってたぞ。恒星がガスの集まりだからできそうな技術だけど、面白いような大変なような。高温高圧の核融合反応に負けずに中心まで差し込んで混ぜられる棒とか板とかってどうやって作るのか。

本間先生「で、もう1つ、滅亡を避ける方法は何かって言ったら、“逃げる”です。」
スタジオ内「(笑)ハハハハ」
本間先生「逃げるしかない。他の星に移住する。」
質問者「宇宙に逃げる、新しい星に逃げるってこと?」
本間先生「そうそう。多分この2つじゃないかなあ。パッと考えられるのは。○○君はどっちがいい?」
質問者「…宇宙に逃げる。」
本間先生「逃げたい、そうだね。まだ50億年あるんで、ゆっくり逃げる方法を考えてもらえたら嬉しいなあ。」
質問者「はい。」
ちょっと前に永田先生が、火星を地球と同じような環境に作り変えるテラフォーミングなる構想を話されてたな。

Q9 人の性格や考え方は周りの環境などで変わる
  んですか?(小4女子)

アナウンサー「これはどうしてそう思ったの?」
質問者「周りにはいろんな考え方やいろんな性格の人がいて、みんなそれぞれ違うから、育ってきた環境とかでそういうのが分かれてきてるのかなって思ったからです。」
篠原先生「答えから言うね。性格や考え方は周りの環境によって変わります。ただし半分くらい。半分は生まれつき、遺伝的な傾向で決まってくると考えられています。もう半分は育ってきた環境によって決まってくるという側面があると考えられています。
さらに、育ってきた環境、周りの環境って言ったけど、この環境は、難しいこと言うけど、お互いを似せない方向に働くらしい。意味分かる?」
質問者「うーん、ちょっとよく分かんない。」
篠原先生「○○さんはきょうだいがいる?」
質問者「いません。」
篠原先生「じゃあ、同じ小学校のクラスだったら、そこにいる間は同じような環境にいるってことだよね? 同じクラスの中で育ってくると似てくるかというと、実は逆だって言うんだよね。」
質問者「逆?」
篠原先生「うん。同じ環境を与えると、その環境はお互いを似せない方向に働くらしい。」
質問者「なるほど。」
篠原先生「きょうだいがいる場合が分かりやすいかもしれないけど、お父さんお母さんが同じように育てれば同じように似てくるかというと、似てくる側面よりは似なくなってくる側面の方が強いというのが、研究結果なんですよ。どうやってそんな研究結果を出しているかというお話をしてもいいですか?」
質問者「はい。」
環境はお互いを似せない方向に働く…同じ環境にいても似ないのが当たり前? 初めて聞いた。難しい話になりそう。

篠原先生「双子って分かる?」
質問者「はい。」
篠原先生「一卵性双生児と二卵性双生児って分かる?」
質問者「ちょっとよく分かりません。」
篠原先生「双子の中には2種類あって、1つは同じ受精卵…同じお父さんとお母さんで受精が起きて、その1つの受精卵から分かれていった子どものことを一卵性双生児って言うんですよ。それはお互いが全く同じDNA、遺伝子を持っているの。双子ってよく似てるじゃないですか。一卵性双生児はとてもよく似てるの。で、同じ双子でもお腹の中で2つの受精卵ができて育っていった双子がいるの。これはきょうだいとほとんど同じだから、遺伝的な一致度は半分、50%くらいになる。だから一卵性双生児は基本的には100%一致していて、二卵性双生児は50%。
その一卵性双生児と二卵性双生児をたくさん集めて、“あなたはこんな場面で緊張しますか”とか“外へ出る方が好きですか、中にいる方が好きですか”とか“コツコツやる方が好きですか、大ざっぱにやる方が好きですか”っていう性格に関するアンケートをするんですよ。
そうすると何となく分かると思うんだけど、一卵性双生児の方が同じような答えが出やすくて、二卵性双生児の方が答えが散らばるんですよ。その差がなぜそうなるのかっていうと、さっきお話した遺伝条件が100%一致と50%一致の差であろうと考えられるわけですね。」
質問者「なるほど。」
篠原先生「そうすると、遺伝の性格に与える影響が、ある式で計算すると出てくるわけ。残りの部分が環境で説明できるという話になるのね。」
質問者「うん。」
本題はこれから。

篠原先生「その環境は2つの影響を持つはずで、…遺伝子はお互いを同じ、似せる方向に働くけど、環境は似せる方向に働くのと、似せない方向に働くというのが考えられる。家庭環境は似せる方向に働くだろうってふつうは考えられてるし、学校とかは家庭外環境だから似せない方向に働くって考えられるんだけど、実際計算してみると、似せる方向に働く影響というのはほとんどゼロって、繰り返し出てくるんですよ。」
質問者「うん。」
篠原先生「ちょっと難しいこと言ってるけど、実際にそうやって調べてみると、お互いを似せるように環境が働くことはほぼゼロっていうのが…こういうのを行動遺伝学って言うんだけど、繰り返し出てくるんですよ。だから、お互いが似ているのは育て方によって似ているのではないというのが、行動遺伝学の三大原則の1つと言われているんですね。
じゃ、環境はどう働くかというと、環境を与えることによって人は似なくなってくる、ある意味自由になってくる。いろんな環境を与えることで人はいろんなふうに多様に育っていくと言うのが現状の結論になっている、ということなんですよ。ちょっと難しい話だけど。」
アナウンサー「つまり、その環境というのは、全く同じ環境に置かれることはないからっていうことですか?」
篠原先生「同じ環境を与えた場合でも、個体がそれをどう受け取るかで全然違ってくるところもありますし、仰るようにそもそも同じ環境というのが原理的に存在しないんじゃないかという考え方もあるし、同じ刺激を与えても遺伝子がどうタンパク質を作っていくかとか、体を構成していくかとか、まぁ脳だって構成していくわけで、そのやり方は多様であるということとほとんど同じだろうと考えられています。
だから、今の世の中の常識だと、育て方によって子どもの性格とかが決まってくると思われてる方が多いですが、少なくとも双子研究からの行動遺伝学で出てくる事実から言うと、それは概ね間違いで、きょうだいとか同じように育った子どもが似ているのはほとんどの場合、遺伝の影響であろうと説明されています。
逆に環境の影響で似てくるのもごく稀にあって、1つは言語能力。言葉を使う能力は家庭環境の影響が58%ぐらいはあるというのが出てきますけど、ほとんどはゼロというのが出てきます。
あ、ごめんね、ちょっと置いてけぼりにしちゃったけど(笑)。」
アナウンサー「そうすると、○○さんの質問の、性格や考え方は周りの環境によって変わりますか?っていうのは…」
篠原先生「それは変わります。今のような行動遺伝学の事実でもそうだし、ふつうに実験的にやる時でも、環境刺激を与えた時に、遺伝子が情報をどう読み出してタンパク質を作るかが、やっぱり多様になってくるので、それは違ってくるというのが正しいと思います。」
アナウンサー「ただその影響の受け方はそれぞれの人によって違う…」
篠原先生「はい、思うほど統制できないというのが本当のところだろうと思います。」
アナウンサー「分かりましたか? ちょっと難しいお話もありましたが大丈夫ですか?」
質問者「はい、分かりました。」
篠原先生「おお、素晴らしい(笑)、素晴らしい」
他の先生方からもどよめくように「おお~(笑)」とのお声が。

アナウンサー「半分はお父さんお母さんからの遺伝だけれども、半分は環境によって性格や考え方というのは変わるよという…」
篠原先生「そうですね、性格や行動特性は、よく使われるのはビッグ5ってやつだけど、それだと大体36~52%は遺伝の影響だと。で、家庭環境というか共有環境が似せる方向に働くのはゼロだというのが結論になってますね。」
環境はお互いを似せない方向に働く…多様性ってことだな。そういう意味ではやっぱり自由なんだな。条件を同じにしたら誰でも同じような成果なり結果を出すとは軽く考えない方がいいのかも。

Q10 宇宙人はどれくらい長生きするのですか?
   (小4女子)

質問を聞いた瞬間に本間先生「(笑)フッフッフッフッ…」
アナウンサー「ということは、○○さんは宇宙人はいると思っているということかな?」
質問者「はい、いると思います。」
アナウンサー「寿命について関心を持ったのはどうしてですか?」
質問者「私のひいおばあちゃんが98才で、宇宙人がどれぐらい長生きするのか知りたかったからです。」
本間先生「いい質問ですねえ、質問されるだけでワクワクしちゃいますねえ(笑)。まず、宇宙人がいるかってところから話したいと思うんですけど、○○さんは“いる派”なのね? 絶対いると思ってるの?」
質問者「はい、絶対いると思ってます。」
本間先生「なぜそう思う? 理由は何かある?」
質問者「…理由はテレビで宇宙人がいるとか、そういうテレビを見て、いるのかなあと思ったからです。」
本間先生「実は僕も宇宙人は“いる派”なんです。必ずいると思ってます。なぜかというと、…寿命(の話)にいく前に、宇宙人がいるかどうかという話をすると、僕らは天の川という銀河の中に住んでるんです。天の川って見たことある?」
質問者「ありません。写真とかではあります。」
本間先生「太陽みたいな星が、天の川に2000億以上あるって言われてるんですよ。」
質問者「おっ、すごい。」
本間先生「たくさんあるわけね。その周りに惑星が回っている確率もそれなりにあって、たまたま地球みたいにちょうどいい距離で星の周りを回ってる惑星があるんじゃないかなって、これはもう、ある確率で存在するんだよね。ちょうどいい距離というのは、太陽に近すぎてもだめだし遠すぎてもだめなんだけど、ちょうどいい距離だと海があって川があって、というふうに、地球と同じ生命が誕生するのではないかと…いうぐらい、天の川にもそれだけの星があるので、地球と同じような惑星がどこかにあって、そうすると宇宙人もいるんじゃないかなと…。これが僕の考えです。」
Q4でも話してたハビタブルゾーンが出てきた。あとは「ドレイクの方程式」だろうか。国司先生も話してた、「銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数」。
7/22放送の3問目、宇宙人は悪者なのかという質問だった。 
https://aserazu-sawagazu.hateblo.jp/entry/2019/07/23/204348

本間先生「で、宇宙人がいるという前提に立って、寿命がどれぐらいか。これ、正直分からないです。」
質問者「あ、分からない。」
本間先生「非常に難しい。仮に地球と同じ惑星があったとするじゃないですか。同じ条件で同じような生命が生まれて進化を遂げた…例えば人間と同じような、僕らと本当に近いような生命がいたとして、じゃあその寿命はどれぐらいかと言われると、多分、宇宙人の文明がどれだけ進歩してるかによって、けっこう変わってくるんじゃないかと思うんです。」
質問者「ほぉ。」
本間先生「人間の寿命って、最近はどんどん延びてるんだけど、つい100年前まで50才ぐらいって言われてたんですよ。でも、この数十年の科学の進歩で医療が進歩して薬が進歩して、今100才っていう時代になってるわけだよね。人類の究極の夢の1つは不老不死と言って…」
質問者「ふろうふし」
本間先生「不老不死って分かるかな?」
質問者「分かりません。」
本間先生「年もとらずに死にもしない。もし死ななかったら嬉しいと思わない? ずっと長生きできたら、どうかな?」
質問者「すごく生きられたとしても……うーん、人生…何か長過ぎてもだめな感じがする。」⇦冷静
篠原先生「(笑)スッゴい」アキリ先生「(笑)アハハハハ」
本間先生「いいこと言うね。どこまで生きるかって、なかなかアレだけど、でも人類は科学を発展させてなるべく長生きしたい。これ全ての人が思ってることなので、そのおかげで人間の寿命がどんどん延びてるんです。そうすると、宇宙人が仮に地球人と同じような人類だったとしても、宇宙の文明がどれだけ進歩してるかによって寿命がどうなっているのか、正直分からないんですよ。宇宙人が僕らよりもずっと先に誕生してて、ずっと科学が進歩してるような宇宙人だったりすると、もしかしたらずっと長生きしていることもあるんじゃないか、そういうことも可能性として想像してみるのも面白いかなと思います。」
アナウンサー「○○さんは、いると思ってる宇宙人はどんな暮らしをしてると想像する?」
質問者「んー、何か、地球みたいに家具とかはなくて、狩りみたいに生きてるのかなあって…。」
アナウンサー「動物を獲ったりして生きるような感じがする?」
本間先生「そうすると、あまり文明が進んでない宇宙人を想像してるかな?」
質問者「はい。」
本間先生「なるほど。だとすると地球人よりは(寿命が)短いかもしれないね。でもそれは分からないね。」
アナウンサー「これから宇宙人発見っていうようなことがあると、いろんなことが分かったくるかもしれませんが…」
本間先生「(笑)そうですね、それも天文学者の夢の1つですね。」
これの前の篠原先生の回答が宇宙にも当てはまるのかは分からないけど、環境はお互いを似せない方向に働くなら、本当に分からないとしか思えない。想像するのは楽しいけど。

Q11 バナナは何でななめ向いてるの?(5才男子)

アナウンサー「○○君はバナナ好きなの?」
質問者「好き!」
アナウンサー「ななめを向いてるっていうのはどういうことかな? 木になる時にってこと?」
質問者「バナナは何でななめを向いてるのかというと…(聞き取れず)…まっすぐだと、まっすぐだと、まっすぐだと、何が起きるか分かんない。」
伝えようと頑張ってる。
アナウンサー「確かにまっすぐのバナナとか見たことないもんね。どうしてクルンとななめにカーブしてるのかってことかな?」
質問者「うん。」
アキリ先生「バナナが曲がっているのが不思議なんだよね? バナナって花が咲いた後に出来るの知ってるかな?」
質問者「えっ。」
アキリ先生「お花は分かる?」
質問者「分かる。」
アキリ先生「バナナにもお花が咲くんですよ。」
質問者「知らなかった。」
アキリ先生「バナナにもお花があってね、お花が咲いた後、お花のつけ根の部分がバナナになるんです。バナナの先って黒くなってるの分かる?」
質問者「分かる。」
アキリ先生「あの黒くなってる部分は、元々お花がくっついてた場所なんですよ。」
質問者「えっ、そうなの。」
アキリ先生「そう。お花が終わってバナナが出来る時は、お花が取れちゃってるんですね。元々バナナっていうのはお花が咲いた後に出来るものだということを1つ知ってくれていいですか?」
質問者「うん。」
アキリ先生「それでね、バナナって大きな花が咲いて、そこにたくさんバナナが出来るのは知ってますか?」
質問者「うん、知ってる。500匹以上できるんでしょ?」⇦自信ありげに謎の単位
アキリ先生「ん?(笑)500匹以上? 500匹はないかもしれないけど、たくさんのバナナが1回にワッと出来るんだけども、バナナが出来る前のお花って、最初は下を向いてるんです。」
質問者「そうなの。」
単位合わせてくれる先生優しいな。

アキリ先生「うん。(上を)向いたお花が最後バナナになる。だからバナナは曲がってるんです。」
質問者「そうなんだ。」
アキリ先生「そうなんです。何でバナナの花が上を向くかというとね、…お花ってさあ、虫が好きなの知ってる?」
質問者「知ってる。ハチでしょ?」
アキリ先生「うん、ハチとかチョウチョがお花好きだよね。そうやってお花は虫を呼んで…花粉って聞いたことありますか?」
質問者「聞いたことある!」
アキリ先生「自分の花粉をハチやチョウチョにあげて、他の花に運んでもらうんです。で、そのハチやチョウチョが別の花に行った時に、預ってもらった花粉が、その別の花にくっつくんですね。そうすると種が出来るんです。種が出来る時に一緒においしい部分も出来るんです。」
質問者「そうなんだ。」
アキリ先生「バナナも同じように花が咲くでしょう? その時に下を向いてたら虫に気づいてもらえないからね、多分もっと気づいてほしいってことで、バナナはちょっと上を向くんじゃないかなと思いますよ。自分が大きくなっていく時にどんどん上を向いて、最後に花粉をもらって、種が出来て実も出来るから、花びらが落っこちてバナナが出来る。」
質問者「知らんかった。」
アキリ先生「花が咲く時に上を向くから、そのつけ根にあるバナナも上を向いている、ということになるんです。」
質問者「そうなんだ。」
アナウンサー「バナナのお花ってなかなか見る機会がないけども、図鑑とかで見てみるといいかもしれませんね。」
アキリ先生「そうですね、栽培用のバナナを苗で売ってることもあるので、そういう説明書にもしかしたら載っているかもしれないですね。」
受け答えのバリエーション豊富なお子さんで、聞いてて楽しかった。最後は「ありがとうございました」って丁寧なお礼も言えてた。

質問終わり~先生方から一言
本間先生「今日も面白い質問がいっぱいあって、宇宙人がいるという前提でどこまで長生きできますか、楽しかったです。」
この日は夜9時のNHKスペシャルブラックホールの特集があるそうで、またもやアナウンサーから告知。本間先生も登場されるそうで。

アキリ先生「今日も難しかったですけど、花びらの役割について、自分で観察してそういう結論に導いたというのはすごいなと思いますね。これから夏休みにいろんな植物を観察して、自分なりに仮説を立ててみてもらいたいと思います。」
回答の時も感心されてたけど、ずい分印象に残ったみたいだ。

篠原先生「遺伝の影響とか環境の影響のところで付け加えておきたいのは、あれは集団を説明する時に遺伝の影響とか環境の影響を出しているだけで、個人は生まれた時から遺伝子は変わらないので、それは努力によって変わると思ってもらえばいいと思います。」
努力するしない、努力のしかたも個体差あるから、環境で人が変わるか変わらないかは、やっぱり多様なわけですね。

夏休み子ども科学電話相談7/27 とりとめのない感想

7/27のジャンルは
 植物 田中修先生
 鳥 上田恵介先生
 心と体 篠原菊紀先生

田中先生、前日に続いてご登場。
アナウンサー「昨日の質問で、植物は自分が生きてく場所を探すために一生懸命頑張ってるんだというお話がありましたよね。それがすごく心に残ってます。」
田中先生「昨日はいい質問でね、植物の生き方を問う楽しい質問が来て、今日も期待してます。」

上田先生、前に出られた時は日本野鳥の会の副会長だったけど、先月に会長に昇進されたそうで。
アナウンサー「今、台風(6号)が近づいていますが、こういうふうに天気が不安定な状態になってきた時、鳥というのはどう過ごしているものなんですか?」
上田先生「たいていは雨や風のかからない木の枝の下の辺りとか、そんなとこで過ごしていると思いますけど、台風が来ると渡り鳥でちょうど渡ってる途中の鳥なんかが、台風に巻き込まれて落っこちてしまったり、そんなことがありますね。」
アナウンサー「鳥たちは台風が近づいてくるとか、天気の変化を敏感に察知する能力があるんですかね?」
上田先生「うん、多分気圧の変化とか、そういうのは人間よりは鋭く感じているとは思いますけどね、ちゃんと避けれるかどうかは分からないですね。」

いろんな実験や研究の話をしてくれる篠原先生。
アナウンサー「先ほどから天気のお話してますが、人間の心にもやっぱり変化というか、ありますよね?」
篠原先生「そうですね、よく言われるのは気象病っていうやつがあって、気圧の変化が三半規管っていう耳の中のバランス感覚とかに影響与えて、ちょっと頭痛くなりやすかったり、気持ち悪くなりやすかったりってこともあります。いろんな実験があって、雨の日に注意力が増すっていう実験があったり、逆に晴れの日の方が増すっていうのもあるから(笑)、なかなかはっきり言えないところはあるんですけれど、けっこう…買い物する時に雨が降ってる方が細かい所を見ながら買い物するという実験もあったりしますね。」
アナウンサー「へえ~、そういう実験をしている先生方がいらっしゃるということなんですね。面白いですね。」
篠原先生「そうなんですよ。なかなか再現性がないってのが弱みと言えば弱みだけど(笑)。」

Q1 植物に心はあるんですか?(小2女子)

シンプルな質問。
アナウンサー「○○ちゃんは嬉しい時、悲しい時、楽しいなとか、いろんな心があるよね? 植物はそういう気持ちを抱くことがあるのかって不思議に思ったんだ。」
質問者「はい。」
アナウンサー「それ、どういう時に思ったの?」
質問者「えーと、月を見ていて、たまに木の枝が落ちる時があるから、その時はケガをしているのかなあって思って。」
アナウンサー「ああなるほどね、ちょっと弱くなってケガしちゃったから枝が落ちちゃうんだっていうふうに思ったのね。」
質問者「はい。」

田中先生「今、木ぃで言ってくれたけども、草花なんかも好きなの?」
質問者「はい。」
田中先生「そっか。植物に心があると思って、植物を見たり育てたりすんのはすごくいいことで、大切やと思います。ですから、○○ちゃんが植物にも心はあると思ってたら、それはそれで何にも問題もないし、いいことやと思うし、これからもそうして下さい。」
質問者「はい。」
田中先生「植物って言ってもね、人間と違ってんのは、人間は動き回るけども植物は動き回らないっていうことぐらいで、ほとんど同じ仕組みで生きてるし、同じ悩みも持ってるんや。」
質問者「はい。」
田中先生「例えば、こんな暑い時やったら、暑さの中で植物かわいそうやなぁと思いますか?」
質問者「かわいそうだなぁと思ったりする。」
田中先生「うん、そやねえ。植物も暑いから嫌やなぁと思ってるっていうふうに思うんやね。○○さんがそう思ってんのすごく大切やから、これからもそう思って下さい。」
質問者「はい。」
田中先生「ただね、1つだけね、どうしてそういう現象が起こるのかって…現象って例えば、今暑ぅいとこで植物頑張って生きてるでしょ? それでどうしてこの暑さの中で植物は生き続けることができるのかっていうような、仕組みって言うんやけども、仕組みって言葉分かりますか?」
質問者「はい、分かります。」
田中先生「そしたらね、植物がいろんなこと示してくれる仕組みっていうのを考える時にはね、ちょっと心はのけといて下さい。」
質問者「分かりました。」
田中先生「その仕組みが分かってそういう現象が現れてきた時、それを心として感じて、見たり育てたりするのはすごくいいことやから、そういうふうに思ってこれからも植物と接触していって下さい。」
質問者「はい、分かりました。」
何でか分からないけど、この回答を聞いてて泣きそうになった。文字に起こしながらも泣けてくる。植物に心があると思って接することには何の問題もない、これからもそうして下さいって、シンプルな質問に対してシンプルな回答だし、難しい言葉1つも使われてないし、何一つ否定されてないし。植物の生きる仕組みは仕組みとして理解するのは、人間の生きる仕組みを生理的に理解するのと同じ態度でいいわけだし、何かスーッと腑に落ちるし、田中先生の穏やかな眼差しを感じるなぁ。

Q2 鳥には足やくちばしに羽毛が生えていないの
  はなぜですか?(小4男子)

アナウンサー「いいところに気づいたなあって…確かに生えてないけど不思議に思ったこと…おじさんは完全にそういうところ、もう通り越してふつう~に暮らしてたなと思ったので(笑)。」
確かに「そういうものだ」で済ませちゃう部分かも。

上田先生「うん、いい質問だねえ。先生もね、ずっと鳥のこと見てるけど、なぜくちばしに毛や羽がないのか考えたことなかった。うん、いい質問だ。」
先生もよほど感心されたのか、かみしめるように「いい質問だ。」を繰り返される。

上田先生「それから足の方ね、足は大体の鳥は生えてないけど、足にもしっかり毛が生えてる鳥がいます。知ってるかな?」
質問者「知りません。」
上田先生「例えば、日本でも高い山に登ってくと、ライチョウっていう鳥がいるでしょ、知ってる?」
質問者「あ~、知ってます。」
上田先生「ライチョウの写真とかあったらじっくり見てごらん。足のわりと先の辺りまでフワフワッとした毛がビッシリ生えてます。何で生えてると思う?」
質問者「山の上で寒いから?」
上田先生「そう!当たり! そう、寒いからです。ライチョウはもう零下20~30℃とか凍りつくような所にいるでしょ? その時に足に毛が生えてなかったらすごく寒いやんか。だからライチョウとか、寒い所に住んでる鳥は何種類かいるけども、足の先までかなりしっかり毛が生えてますね。それから南極のペンギンなんかも足のずっと下の方まで、まぁ足短いけど、毛が覆ってる。だからやっぱり寒さ対策しなければならない鳥は足にも毛が生えてます。」
質問者「はい。」
上田先生「それでくちばしの方ね。くちばしねぇ、うーん…毛が生えててもいいんやけども、もし生えてたら…例えばシラサギとか分かる?」
質問者「聞いたことあります。」
上田先生「あぁそうか。うーん…あ、別にカラスでもいいわ(笑)。カラスさ、よく生ゴミ漁ってるでしょ?」
質問者「はい。」
上田先生「あの時、もしくちばしに毛がワーッと生えてると、生ゴミにブチュッとくちばし突き刺したら、毛もグチャグチャになっちゃうでしょ?」
質問者「はい。」
上田先生「嫌でしょ? やっぱりカラスも嫌やと思うの。嫌で毛が無くなったわけじゃなくて、そんな生ゴミとか…それからシラサギとかツルは泥の中にくちばしを突っ込んで、泥の中のいろんな生き物を捕まえるわけです。その時に毛が生えてると必ずグチャグチャになってしもて、不衛生だし気持ち悪いし、多分そんなことで鳥のくちばしには毛が無くなったんだと思います。」
質問者「ああー」
上田先生「○○君、鳥、好きやね? いろんな鳥のこと知ってるよね?」
質問者「はい。」
上田先生「アフリカとかインドに行ったらハゲワシっているの知ってる?」
質問者「知ってます。」
上田先生「ハゲワシ…あの顔見てごらん、顔から頭の辺り、羽は生えてる?」
質問者「生えてません。」
上田先生「そう、そうなの。ハゲワシたちは死んだ動物のお肉を食べるでしょ? それで内臓なんかもグチャーッて引っ張り出して食べちゃうわけです。その時、頭をグーッとお肉の中に突っ込んでグチャグチャってするでしょう? その時もし毛があったら、毛に腐ったお肉とかグチャグチャって付いて、すごく汚くなって不衛生になるでしょ? だからハゲワシには頭に毛が無いの。多くの鳥のくちばしも多分、そういう理由かなぁと先生は思います。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君、どう思いましたか?」
質問者「何か、びっくりした。」
生ゴミや死肉を食べる描写がなかなかグロくて私もびっくりした。ブチュッとかグチャグチャとか。

アナウンサー「でも本当にいいところに気づいたね。」
上田先生「うん、すごい。」
アナウンサー「毛が生えてるのにはそういう理由があるし、毛が生えてないのにも理由がまたあるということなんだね。」
上田先生「そうですね、何でも理由があるんだね。」
アナウンサー「今日いらっしゃってる篠原先生は、立派なおひげを生やしてらっしゃいますが(笑)、物を食べる時に邪魔になったりしないんですか?」
篠原先生「元々僕、ひげ剃るとけっこう負けちゃうんで…荒れちゃいやすいので、それで生やしっ放しにしてそのままになってる…何か理由はあるんです(笑)。」
アナウンサー「温かいですか? 毛が生えてると。」
篠原先生「分からないですね。比較対象が…(笑)。」
上田先生「ビールを飲む時、泡がつきません?」
篠原先生「えっと…ビー…どうですかね、そんなに消えないってことないですけど(笑)。」
田中先生「(笑)ハッハッハッハッハッ」
アナウンサー「○○君ごめんねぇ、何かおじさんたちで話して。」
子どもそっちのけで篠原先生いじり。

Q3 どうして立つ時「よっこいしょ」って言うんで
  すか?(6才男子)

アナウンサー「○○君、立つ時“よっこいしょ”って言うの?」
質問者「ゆいません。」先生方「(笑)ハハハハ」
アナウンサー「(笑)誰が“よっこいしょ”って言ってた?」
質問者「ママとパパ。」
篠原先生「“よっこいしょ”でもいいし、どんな言葉でもいいけど、声を出すと力が出しやすくなるんですよ。」
質問者「へええー。」
篠原先生「○○君はテニスの試合とか見たことありますか?」
質問者「ありまぁす。」
篠原先生「テニスの試合してる時に、男の人も女の人も“フンッッ!”とか“ンァア!”とか、声出してるのが聞こえることがあるのは分かりますか?」
質問者「はい。」
篠原先生「あれもね、声を出さずに息を止めてしまうよりは、声を出して息を吐き出した時の方が力が出しやすくなるっていうことが分かってるんですよ。」
質問者「へええー。」
篠原先生「声出した時の方が、例えば筋力でいうと10%とか20%とか強く出るっていうことが起きるんですね。」⇦未就学のお子さんに筋力や%はハードル高いかと。
質問者「…ん?」⇦やっぱり。
篠原先生「えーとね、声を出した方が力が出やすくなるのね。だから、お父さんお母さんも、“よっこいしょ”って言わずに立つより、“よっこいしょ”って言ったほう力は出やすくなるらしいのね。」
質問者「はい。」
篠原先生「それからもう1つは、○○君は声出さなくても立とうと思うと立ち上がれるじゃないですか。その時に“よっこいしょ”というのを言った時にお父さんお母さんの頭の中では、立ち上がる時の自分の様子とかが思い浮かんでるはずなのね。」
質問者「はい。」
篠原先生「自分がこれからどういうふうに動いていくかってことが、ちょっと難しい言葉で言うとイメージされるんですよ。そうすると、体を動かすことに関係する脳の場所が動き出すんですよ。だから、何も言わずに立つよりは、これから何かをするという行動をイメージして動いた方が動きやすくなるっていうことが起きるんですね。」
質問者「はい。」
篠原先生「難しいですね。難しいですがそうなんですよ。さらに言うと、立ち上がる時でも“グッと立って、ダダッと歩いて、ドーンと座る”とかって言った方が、よけいに体を動かすことに関係する脳の場所が活性化…強く動くんですよ。分かる?」
質問者「うん。」
篠原先生「○○君て、この夏休みにやらなきゃいけないこととかある?」
質問者「逆立ち。」
篠原先生「おぉ、逆立ちかぁ! 逆立ちの練習好き?」
質問者「うん。」
篠原先生「好きなら逆立ちやろうって思った時に、“あそこへ行ってチョーンって壁のところに手をついて足上げて”とかっていうことが、頭の中で思い浮かべやすいよね?」
質問者「…逆立ち歩き。」
篠原先生「あ、するんだ。○○君はないかもしれないけど、逆立ちの練習するの嫌だなって思う時が人によってはあったりするのね。そういう時に、
“グイと立ち上がって壁まで歩いて行って、ドーンと手をついて”とかって声に出してみたり、そういうのを思い描いたりすると、なかなか腰が上がらないっていうか、立ち上がってやる気がない時にやる気が出たりするのね。」
質問者「ん?」
篠原先生「難しいかあ……。」
先生、ちょっと早口でいろんなこと言ってしまうからついていけないのかも。私も聞いてて「ん?」てなる時あるある。
篠原先生「えーとね、声を出してその時にどういうことをするのかっていうことをちょっと頭に思い描くと、よけいに体を動かしやすくなるんです。だから、お父さんお母さんたちは、それを分かっているかどうか分からないけど、“よっこいしょ”って声を出しちゃってるっていうことだと思って下さい。」
質問者「はい。」
篠原先生「で、何で“よっこいしょ”って言うのかっていうのは、何か語源があるらしいんですが、おじさんそこ詳しくないので、ぜひ調べてみて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「今度逆立ちをする時に、今から足を上げるぞエイッ!てやってみるのと、何も言わないでやってみるのを比べてみるといいかもしれない。」
質問者「はい。」
アナウンサー「今日は元気に質問してくれてありがとう。」
質問者「ありがとう。」

Q4 植物に種と球根があるのはどうしてですか?
  何か理由があるのですか?(小3女子)

田中先生「種も球根も自分が姿消した後の時代を生きてくれるもんなんやね。それは分かるかな?」
質問者「はい。」
田中先生「だから種作る植物、球根作る植物にとっては、種や球根は自分の子どもみたいなもんやね。種作るためには花粉がつかないかんていうのは分かるかな?」
質問者「分かりません。」
田中先生「花が咲いて種が出来ることは分かるのかな?」
質問者「はい。」
田中先生「花の中に雄しべと雌しべがあるのは分かる?」
質問者「はい。」
田中先生「花が咲いて種が出来るためには、雄しべの先に出来る花粉が雌しべについたら種が出来るんやね。で、種作る植物は、多くの植物が自分の花粉を自分の雌しべにつけたくないんや。何でか言うと、自分の花粉を自分の雌しべにつけて種作ってたら、自分と同じ性質の子どもばっかり出来るんやね。そしたら、自分がもし、ある病気に弱いって性質持ってたらね、子ども全部その病気に弱くなってしまうやろ? その病気が流行ったら子ども全部無くなってしまうんや。」
質問者「はい。」
田中先生「だから、できたら他の花の花粉をつけて種を作りたいの。虫に花粉運んでもらう花っていうのは、きれいな色してるでしょう? いい香り放っておいしい蜜作って、虫に来てもらおうと思ってんねやね。大変な努力してるんや。」
質問者「はい。」
田中先生「せやけども、他の植物と虫を誘う競争しないかんね? 自分のとこにハチやチョウチョ来てもらわないこんから。それと雨や風がきつかったりすると、種でけへんこともあるね?」
質問者「はい。」
田中先生「だから種作るっていうのは、作りたいんやけども、そういうふうに大変なことなん。せやからもし、種がでけへんかったらと思ったら…球根というのは、自分一人で勝手に作れるんやということは分かるかな?」
質問者「はい。」
田中先生「チューリップでも別に花無くても土の中に球根が勝手にでけるんやね。自分だけで球根作ったら確実に作れるけども、1つだけ悪いところがあって、他の花の花粉をもらっていろんな性質のもの作ることはできないんや。球根は作った親と全く一緒の性質なの。」
質問者「はい。」
田中先生「本当は種でいろんな性質の子どもを作りたいっていうのが願いやけども、それがもしうまくいかなかった時には、自分の球根を作って、また次の世代で花咲かして、他の花粉をつけて種を作ろうっていうような、生き延びる1つの安全な方法なん。」
質問者「はい。」
田中先生「だから種と球根の違いは、植物が生き抜いていくために、そういう役割を2つ担っているから、どっちもするやついるし、種だけで生きていこうとするのもいる。ちょっと難しいかも分からんけども、次に生まれてくる子どもの性質が全然違ってくる可能性が種ではあるし、球根では親と同じ性質(の子ども)が出来るけども確実に作れるんやということ、知っといて下さい。」
質問者「はい、分かりました。」
アナウンサー「何か昨日の話の続きのようですが、植物も次の世代に生き残るために、それぞれが一生懸命工夫してるということですね。」
田中先生「はい、それはもうその通りですね。」
アナウンサー「そこにはやっぱり何か、植物の心があるんじゃないかとも思えてきますけど。」
田中先生「ええ、さっきの質問のようにそう思って(植物を)見ていることには何の支障もないと思います。」

球根から育つ植物は親のクローンなのか。チューリップも必ず親と花の色が同じになるから、花壇なんかで配色を考える時は球根から育てるって以前の質問で聞いたことあったな。

Q5 家でセキセイインコをオスが1羽、メスが1羽
  で2羽飼ってるんですけど、メスの方がお母さ
  んのことがとても好き過ぎて、発情しちゃうし
  卵も生んでしまいます。一方で僕や妹、お父さ
  んにはつついて怒って噛んだりします。もう一
  生、オスのセキセイインコやお父さんや妹、僕
  のことを好きにならないんですか? もしなる
  とすれば何をすればいいですか?(小5男子)

質問を言ってる間にも上田先生かなぁ、洩れ笑いが聞こえてくる。傍から見ると微笑ましいけど、お母さん以外には攻撃的なのか…。

アナウンサー「それ、ハッキリやってくるの? あ、○○君が来た!ツンツンツンツン!って?」
質問者「やってきます。」
アナウンサー「そしたら何か、悲しいとか寂しいよね?」
質問者「さみしいです…。」

上田先生「先生の子ども、女の子ですけど、だいぶ前にセキセイインコ飼ってました。○○君からセキセイインコの質問が来た。んー、先生は運命的なものを感じた。」
質問者「はあ…」
上田先生「それはなぜかと言うたらね、うちの娘が飼ってた空色のセキセイインコがいて、娘はそのセキセイインコに○○(質問者と同じ名前)ってつけてかわいがっていました。」⇦それは運命感じるわ。
スタジオ内「(笑)ハハハハ」
上田先生「○○君の名前と一緒だよね。その子はいい子だったけど、寿命があるから死んじゃうのね。次は黄色のセキセイインコが来て、その子はふくちゃんていうメスで、それもだいぶ前に死んじゃいましたけど、そのふくちゃんと、○○君のお家のメスのセキセイインコ…名前何て言うの?」
質問者「おちよっていいます。」
上田先生&アナウンサー「「おちよ!」」
上田先生「おちよちゃん? ほーんとよく似てる。うちにいたふくちゃんは、その娘だけに懐いてね、先生なんかは指出したらガブッて噛むのよ。せっかくエサあげたり一生懸命世話してあげてるのに…ね、セキセイインコってそんなもんなのよね。」
アナウンサー「(笑)フフフフ、“そんなもん”。」
質問への回答が「そんなもん」。以前に上田先生がちょこっと話していたなぁ、娘さんにしか懐かなかったインコ。名前がふくちゃんと判明。
6/9放送の5問目だった。今の質問も5問目だ。やっぱり運命感じるわ。
https://aserazu-sawagazu.hateblo.jp/entry/2019/06/11/014646
おちよちゃんに懐かれないオスのセキセイインコの名前も気になるけど出ずじまい。

上田先生「実はセキセイインコはオスとメス…つがいって分かるかな?」
質問者「はい。」
上田先生「結婚したら、お父さんとお母さんもそうだと思うけど、仲が良いでしょ? せやから、つがいの中でメスは、自分はこの人と結婚したと思ったらその人にだけ懐くの。だから○○君の家のおちよちゃんは、お母さんと結婚したって思ってるわけ。お母さんは女だけど、セキセイインコのオスだと思ってるわけ。そうでしょ?」
質問者「多分そうだと思います。」
上田先生「せやから、お母さんにだけ懐いてしまって、オスのセキセイインコは赤の他人だと思ってしまうの。だから噛みついたりケンカしたりするの。」
質問者「はい。」
上田先生「セキセイインコはいったん結婚したら、どっちかが死ぬまでずっと仲良く暮らします。愛情がすごく強いのね。だから、他の人なり他のセキセイインコが近寄っていっても、もう見向きもしてくれない。それがセキセイインコとか、つがいの絆の強い鳥の性質です。」
質問者「はい。」
そんなもん(経験)=性質(科学)。

上田先生「懐いてくれないのは残念だけども、まぁそのおちよちゃんはお母さんと結婚したと思って温かく見守ってあげればいいのかなと、先生は思います。」
質問者「はい。」
アナウンサー「どう、○○君、納得できた?」
質問者「できました。」
アナウンサー「おおー。おちよさんは、お母さんがいない時でも○○君につついて来たりするの?」
セキセイインコもさん付け。

質問者「そう…です。」
アナウンサー「お母さんがいるとお母さんに懐いて、○○君がお母さんの近くに寄ってくると、何だ邪魔するな!ってツンツンしてくるのかな?」
質問者「はい。」
上田先生「そうだね。おちよちゃん的には他の人が近づいてくるのは、他のセキセイインコが近づいてくると思って、つつきに来るんだね。だから雛から育てられたセキセイインコは、人間も含めてみんな自分と同じセキセイインコだと思ってるわけ。」
質問者「へええー。」
上田先生「他のセキセイインコは赤の他人だから、来るな来るなってつつくわけ。そんなもん…僕らから見たら人間とセキセイインコって大きさも全然違うのに、何で分からないんだろうって思うけども、小さい頃に覚えてしまうと、もうセキセイインコのおちよちゃんにとっては、人間は自分の仲間のセキセイインコだと思ってしまいます。」
質問者「はい。」
アナウンサー「昨日、動物の成島先生が、犬はやきもちを焼きやすい動物なんだっていうお話をされてましたけど、セキセイインコもそれに近いのかもしれないですね。」
犬はグループ内の順位が脅かされたくないみたいだけど、つがい相手をガードするのとは違うように思えるし、似たところもありそうにも思えるし。

上田先生「そうですね、つがいがすごく固く結びついているから、その間では仲が良いけど、それ以外のものに対してはケンカを売ったりしますね。」
篠原先生「人間の場合も、オキシトシンていう物質の分泌が増してると、お互いの絆が強まったりするんですけど、オキシトシンの分泌量が多いほど仲間じゃないものに対して排斥的になるっていうか、拒絶が強くなることが知られてるんで、多分みんなそうなんじゃないですか?」
アナウンサー「セキセイインコにも、そのオキシトシンが出ている…」
篠原先生「それはあります。」
上田先生「鳥にもあります。」
アナウンサー「面白いですね、やきもち焼きの動物もいろいろいるんですね。」
篠原先生「愛情とか絆って、その2つの間の話ですよね。それ以外に拒絶的に働くというのはある意味当たり前だと思います。愛の深い男性の場合には、違う異性が近づいて来るだけで距離をとりたがるっていう実験もあったりするので…。」
アナウンサー「へええー、そういう実験をしている先生もいらっしゃるということは、そのオキシトシンが…」
冒頭もだったけど、実験をする研究者に興味を示すアナウンサー。

Q6 病気を避けるにはどうしたらいいですか?
  (小4男子)

アナウンサー「それはどうしてそう思いましたか?」
質問者「幼稚園の時の友だちと夏休みに遊べないから。」
アナウンサー「○○君、何かの病気に罹っちゃったの?」
質問者「うん。」
アナウンサー「ちょっと体調崩してしまったと。じゃ、その病気に罹らないようにするにはどうしたらいいかってこと?」
質問者「はい。」
篠原先生「お、けっこう元気な声じゃない。ふだんはけっこう元気いいの?」
質問者「はい。」
篠原先生「それで何? 幼稚園の友だちとか誰かと約束をすると、その約束の日が近づくとちょっと病気っぽくなるってこと?」
質問者「はい。」
篠原先生「具体的に教えでももらいたいんだけど、いちばん最近でそういうふうになったのはいつ?」
質問者「えーっと……」
篠原先生「まだこの夏休みは誰かと約束して会うのはしてない?」
質問者「してないです。」
篠原先生「じゃ、春休みとかはどうですか?」
質問者「春休みは行けました。」
篠原先生「行けた? あぁ行けた時あるんだ。じゃ、行けた時はどんな感じだった? 全然風邪にもならないし熱も出ないしふつうに行けたってこと?」
質問者「はい。」
篠原先生「ほおー。いちばん最近で生けなかった時はいつ?」
質問者「えー…7月の23日。」
篠原先生「えっ、7月23日? 夏休み前?」
質問者「えーっと、夏休み入った。」
篠原先生「入ってすぐの時ね。それはけっこう前から約束してたの?」
質問者「う~んと、先週ぐらいから。」
篠原先生「1週間ぐらい前から約束してて、いつぐらいから熱出てた?」
質問者「う~んと7月21日の日曜日ぐらい。」
篠原先生「その前とかに何か変わったことした?」
質問者「してないです。」
篠原先生「してない? ふつうにちゃんと寝れてた? 友だちと会うからってちょっと興奮しちゃって寝るのが遅くなったとか、外に出て遊び回った後、汗かいたまんまで過ごしちゃったとか、そういうようなことありますか?」
質問者「えーっと、外で遊んだっていうか海にいて、汗ふかないで家の中におったのはあります。」
篠原先生「あ~~、それはまずそこ直そう。とりあえず汗かいたら汗ふこう。できればお風呂入って、ゆったり寝た方がいいぞ。」
途中から病院での問診ぽくなってきた。体質的に弱いっていうより体調管理に穴があったもよう。

篠原先生「○○君の中で、約束してうまく行った時とうまく行けなかった時って、どのぐらいの比率か分かるかな?」
質問者「分からないです。」
篠原先生「例えば、行けた時が3回あって行けなかった時が2回あるとか、どのぐらいの感じ?」
質問者「う~ん…ほとんど行けない。」
篠原先生「えっ、ほとんど行けない? でも春休みの時は行けたんでしょ? 多分、人の記憶って
うまくいかなかった時の方が強く覚えてるんですよ。」
質問者「へええー。」
篠原先生「今○○君が振り返って、うまく行けなかった時がたくさん思い浮かんじゃうと思うけど、細かく探すと、春休みの時とかは行けてるんですよ。夏休みもこの間(7/23)は行けなかったけど、もうちょっと近間でもっと小さい約束の時は別に熱が出ないとかあったと思うんですよ。
例えば、この“子ども科学電話相談”に電話するにあたって、熱が出たりしてないですよね?」
質問者「はい。」
篠原先生「そう、いろんなことに対してふつうに健康に過ごせてる部分っていっぱいあると思うんですよ。そういう時はどうしてるかと言ったら、多分ふつうに過ごしてるんですよ。」
質問者「はい。」
篠原先生「だから、今○○君にやってもらいたいことは、うまくいかなかった時のことより、うまくいった時にどうやっていたかを思い出して、そういうふうに過ごしてもらいたい。そうすると結局、ちゃんと食べて・ちゃんと寝て・ちゃんと運動して過ごしていきますって、すごく当たり前のことが出てくると思うので、そういうふうに過ごしてもらえれば…。それでも病気になっちゃったり風邪ひいたり熱が出たりするのは当たり前にあるけど、それはもうしょうがない話なので。
こういう困りごとがあった時には、逆にうまくいった時はどのぐらいあったかを、いちど頭の中で…紙に書いたりしてもいいけど、勘定してみるってことをやると、見えてる悩みごとの世界がずいぶん変わってくる、ということはあると思います。」
質問者「はい。」
当たり前の偉大さが分かる回答だったかも。いつもと違うことをあまり特別視しないというか、なるべくいつも通りに対応するというか、3.11の後に日常生活が1個ずつ戻ってくることのありがたみを、身を以て知ったのを思い出すなぁ。だから日頃の備えもなるべくふだんの生活を取り入れとかないと、被災後にストレスがかかっちゃうってことだよね。ふだん食べてるものを備蓄するとか。

アナウンサー「○○君、いい時のことをイメージして、ふつうに過ごすようにしてみて下さい。おじさんは今日の放送に早起きして行かなきゃいけないと思って、2時間しか寝てません。」
先生方「(笑フフフフ)」
アナウンサー「そういうことはしちゃいけないってことですね。」
篠原先生「いや、でもそうなっちゃうので、それはそれでしょうがないから、ちょっと体調崩すかなぐらいでいた方がいいですよっていう話ですね。」

Q7 種がある果物と種が無い果物があるのはなぜ
  ですか?(小3女子)

質問を言い終わってすぐに電話の切断音が…
アナウンサー「また切れてしまいましたー。」
「また」って前日のこと? 切れるとスタジオから電話をかけ直す間の放送を持たせなきゃならないアナウンサー、前日のでも自分が担当すればそれなりに引きずるのかしら。
アナウンサー「種のある果物と無い果物という話でしたけども…」
田中先生「そうですね、種が無いのはやっぱり不思議に思うんでしょうね。」
アナウンサー「さっきの話だと、植物には種と球根があって、次の子どもたちを種としていっぱい作ろうとしている、球根でも確実に作ろうとしているという話でしたから、その種が無かったらどうなるんだっていうことを○○さんは…お、つながりましたよ。
○○さん、種のある果物と種の無い果物、例えばどういうものを思い浮かべた?」
質問者「スイカとかリンゴとか。」
アナウンサー「それは種ありってことですね?それと種が無い果物もあるのは何でだろうと。」
質問者「はい。」
田中先生「リンゴやスイカに種があるっていうのは、ふつうには花が咲いて実がでけたら種があるっていうのは分かるね? だから何で種無しの方があるんやろうって不思議で聞いてくれてるんやね?」
質問者「はい。」
田中先生「この種無しっていうのは、人間がわざわざそれを育てたり、わざわざ種無しにしてるんや。例えば、ブドウは今の季節、いちばん身近にある種無しの果物やね? このブドウはふつうに育てたら種できるんや。」
質問者「へええー。」
田中先生「せやけど人間が種無しにしてるの。この番組、○○さんはよく聞いてくれてるの?」
質問者「はい。」
田中先生「ほしたらジベレリンていう言葉知ってる?」
質問者「知らないです。」
田中先生「あ、そうかぁ。もう種無しブドウのこと知ろうと思うと、この言葉を知ってないかんからね、一緒に言うてみて覚えてくれるか? ジベレリン。」⇦復唱タイム、本日はジベレリン
質問者「ジ…ベレリン」
田中先生「ジベレリンね。ブドウはつぼみがでけたり花が咲いた時に、それをジベレリンていう液の中に漬けるの。そしたらブドウは種を作らずに実が大きくなるという性質を持ってるの。」
質問者「へええー。」
田中先生「それを人間が見つけたからね、そうしてわざわざ作ってるんや。もちろん種無い方が食べやすいからやね。だから種を作らへん果物がでけたら人間がそうしていくの。
例えばバナナがそうやね。バナナって元は種いっぱいあったん。小さな小豆…小豆っていう豆わかるかな?」
質問者「はい。」
田中先生「あの小豆ぐらいの種が中にいっぱいあるん。今でもあるやつはあるんやけども、栽培してる途中でその種を作らずに実が大きくなる性質を突然示すものが出てきたん。だからそれを一生懸命栽培していって、今、種無しバナナが作られるようになっているの。」
質問者「へええー。」
田中先生「植物にしたら、種作らんと実ぃ大きくしても意味ないからね、実を食べてもらう時に種が飛び散ったり、種ごと飲み込んでもらってどっかで糞としてまいてもらったら、植物は動き回ることなく新しい育つ土地を得ることができるから、本当は種も無いのに実を作りたくないの。せやけど人間は種無い方が食べやすいし、そういう種を作らずに実が大きくなるっていう性質を見つけたら、大事にするの。」
質問者「へええー。」
田中先生「もう1つ紹介したらね、パイナップルって、種があると思う? 種無し果物やと思う?」
質問者「ある…んですか?」
田中先生「種ある? パイナップルに。」
質問者「……無い?」
田中先生「(笑)パイナップルは多くの人には種無しって思われてるんや。」
アナウンサー「おじさんも無いと思ってました。」
田中先生「それはね、種出来なくてもやっぱり実を大きくするっていう性質を身につけたの。でも種を作る力を無くしたわけじゃないから、自分と同じ品種の花粉がついても種は作らないっていう性質をもってるの。」
質問者「はあ~」
田中先生「せやからね、虫が他の品種が植わってるパイナップル畑の花粉を持ってきたら種でけるんや。だから、パイナップル丸々1個買ったら、周りにガサガサの皮ついてるでしょう? ポンと2つに割ってあの皮から1㎝ほどの深さのとこに、小ちゃーい、茶色い丸いもんが、大体7個から10個ぐらいは丁寧に探したらあるんや。それがパイナップルの種やの。」⇦何か見たことあるかも。
質問者「へええー。」
田中先生「今度1回パイナップル1個買ってきて、種見つけようって思ってそうしてみてくれる?」
質問者「はい。」
田中先生「でもそんなぐらいあってもパイナップル食べる時に何の支障もないし、パイナップルは一応種無し果物って思われてるの。
こうして種無し果物てね、それぞれ事情があるから、説明していったらなんぼでも続くけども、この代表的な3つで、今日は理解しといてくれるか?」
質問者「はい。」
果物それぞれの事情がある中で、①ブドウ⇨人間が手を加えて種無しにする ②バナナ⇨種を作らないものが突然できて、人間がそれを選んで栽培 ③パイナップル⇨種はあるけど人間の感覚で無いことにされてる なるほど。数日前だと塚谷先生はイチゴとスイカも種無しに出来るけど人間側の違和感が強いせいか出回らない、なんてこと話されてたような。事情はいろいろ。

アナウンサー「話し出すとキリがないという話ですから、あとどれくらいの時間かかります?」
田中先生「(笑)それぞれ種無しの果物に事情があってそうしてきてるんで、まぁ、例えば温州ミカンていうのが、もう1つの種無しの代表ですよね。あれも自分の花粉が種を作るという能力を無くして、でも実は大きくなるっていう性質持ったんで、やっぱりそうして種無しとして人間が栽培してきてるんですね。」
アナウンサー「人間が食べておいしいように、そして安定的に作っていけるようにという…」
田中先生「そうですね、食べやすいっていうのがいちばんですね。」
アナウンサー「えー、…あとどれくらいかかるでしょうか(笑)。」

Q8 「能ある鷹は爪を隠す」と言いますが、本当に
  タカは爪を隠すんですか?(小6女子)

ことわざから質問とは高学年らしい知的さ。
アナウンサー「ぉお~、そういう言葉があるよね。本物のタカは爪を隠すことができるのか、爪を隠すことがあるのかっていうことが聞きたいんだ?」
質問者「はい。」
アナウンサー「面白いこと気づいたね。できると思う?」
質問者「できないと思い出す。」
アナウンサー「目の前でニヤッと笑われた、上田先生に聞いてみましょう。」
上田先生「はい、隠すことができない。当たりです。」
アナウンサー「おお~。」
上田先生「けど当たりですって言ってしまったら、ここで質問の答えが終わってしまうから(笑)、先生もしゃべることないと困ってしまうけど(笑)。」
先生方「(笑)フフフフ」
アナウンサー「(笑)もうちょっと詳しく…。」
上田先生「タカとかワシとかは猛禽類っていうんですけども、鳥はネコの足みたいに爪を隠すことはできません。けど、ネコとかライオンとかチーターとかのネコ科動物、獲物を襲って食ってる哺乳類の仲間は爪を隠すことができます。それはどうしてか分かるかな? なぜネコは爪を隠すんだろう?」
質問者「獲物にばれないようにするため。」
上田先生「それもあるかもしれないけども、1つはネコとかチーターは、みんな地面の上を歩いたり走ったりする動物でしょう? 走ってる時に爪が前にワッと出てたら、爪が引っかかって大変だと思わない?」
質問者「思います。」
上田先生「爪が引っかかって前にコロンとこけてしもたり。だから肉食動物は爪を隠してっていうか中に入れて、引っかからないように走ることができます。タカは地面を走る?」
質問者「走りません。」
田中先生「走らないでしょ? 空飛んでるだけ。だから爪は自由なのよ。いつでも爪を出していて構わない、ということで爪は隠さないです。
タカの爪は鋭いよ。それで獲物のスズメとかをガバッと捕まえるわけ。」
質問者「はい。」
田中先生「先生も昔、タカを捕まえて調べていた時、タカに腕をつかまれてしまったことがあります。ガブッじゃなくてね、鋭い爪がお肉の中にスパッと入ってね、もう爪の跡が点々とついて血がにじむっていう…すごい鋭い爪だなと思いました。」
アナウンサー「ゥワァ…」
聞いてるだけで痛くなってくるお話。

上田先生「○○さんは小学校でことわざを勉強してるのね? “能ある鷹は爪を隠す”、すごく大事なことですね。タカじゃなくて実は僕たち人間のことを言ってるんですよね。スポーツできる子とか勉強できる子とか、いろんなことできる人いるけど、そんなんをいつもみんなの前で自慢してたらどう思う?」
質問者「良くないと思います。」
上田先生「そうね、良くないと思うし、そんなんばっかりしてたら友だちもできないよね? “何だアイツは自慢ばかりしやがって”とかね。だから、賢い人は自分のできることをあまりみんなに見せびらかしたりしないようにしよう、ということで“能ある鷹は爪を隠す”ということわざが生まれました。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○さん、タカの爪は見たことありますか?」
質問者「ありません。」
上田先生「恐いよ(笑)。」
アナウンサー「どこに行ったらタカを見られるのかな?」
上田先生「んーそうだな…福井県は動物園ある?」
質問者「ありません。」
上田先生「近いとこの動物園、京都とか大阪とかあるけど、そういうとこでタカのケージがあります。大阪とかね、ハイタカとかミサゴとかイヌワシとか。そういったとこで一度じっくり爪を見て下さい。爪の恐さを知って下さい。」
質問者「はい。」
自然界は生き残るのが強さだから、爪でも角でも生きるために備えたものを隠す理由はないんだよね。植物ではトゲあり植物が最強なんて、ちょっと前にあったな。

Q9 何で人はおじいちゃんおばあちゃんになっち
  ゃうんですか?(6才女子)

さっきの「よっこいしょ」の質問も6才だった。
篠原先生「○○さん、呼吸って分かる?」
質問者「うんー分かんない。」
いつも思うけど漢字熟語があまり使えないお子さんに説明するのハードル高いなぁ。

篠原先生「○○さん、今、息を吸ったり吐いたりしてるよね?」
質問者「うん。」
篠原先生「何で息を吸ったり吐いたりしてるかっていうと、息を吸ってる時に、これは覚えてもらわなきゃ困るけど酸素っていうものを体の中に取り込んでるのね。」
質問者「うん。」
篠原先生「これを使って体を動かすためにいろんなエネルギーとかを出したりするんですよ。だけどその時にその酸素っていうやつがちょっと乱暴者になっちゃうんですよ。」⇦活性酸素のこと?
質問者「ふーん。」
篠原先生「乱暴者が体の中であちこち行って傷つけたり痛めつけたりするってことが起きちゃうんですよ。生きるためには呼吸しなきゃしょうがないんだけど、それがまた体の中をちょっといじめちゃって、もう1回新しい細胞を作っていくのを邪魔したりするんですよ。あ、細胞って分かる?」
質問者「分かんない。」
細胞…植物とか科学の質問でもかなり使われる言葉だけど、小学校低学年でも難しいよね。藤田先生は目に見えないくらい小さいツブツブって表現してた。

篠原先生「○○さんは小さな細胞…大体60兆個ぐらいあるんだけど、その細胞でできてるんですよ。」
細胞を説明してないし60兆個とか大きい数出してくるし、押し切ろう作戦か?

アナウンサー「いっぱいいっぱい細胞っていうのがあるんだって。」
質問者「ふーん。」
篠原先生「それで出来上がってるの。髪の毛だろうと皮膚だろうとみんなそういうのでできてるのね。○○さん、爪や髪の毛が伸びたりするじゃないですか。」
質問者「はい。」
篠原先生「あとお風呂入って体洗うと垢が出るっていうか、皮膚がはがれたりするじゃないですか…分かんないかな(笑)。皮膚もいつも新しく変わったりしてるんですよ。そうやって、今ある○○さんの体はいつもいつも新しくなっていってるんですよ。新しくなる時にその傷をつけちゃうってことが起きると、なかなか前と同じものができなくなってくる。○○さんの場合はもっと大きくなるために必要な変化が起きてくるんだけども、年をとってくると、同じものを同じように作ることがだんだんできなくなってきちゃうんですね。分かるかな?」
質問者「………」⇦難しそう。
篠原先生「○○さんてほっぺたプニュプニュしてるじゃないですか。」
質問者「うん。」
篠原先生「でも、おじいちゃんおばあちゃんのほっぺたはプチュプチュってやってもそんなにプニュプニュしてないじゃないですか。」
質問者「うん。」
篠原先生「あれは皮膚の下にある真皮っていうか何ていうか…1枚下のところにあるそこがスカスカになっちゃってるんですよ。」
質問者「ふーん。」
篠原先生「そういうふうに同じものを同じに作っていってくれればそうならないんだけど、そうならないってことが、生きてくと必ず起きてしまうんで、おじいちゃんおばあちゃんになったりするってことなんです。」
質問者「はい。」
プニュプニュとかかわいく言いつつ、結局、皮膚とか変化とか真皮とか熟語使って説明してしまった。難しいねぇ。

篠原先生「○○さんがこの質問をしたのは、おじいちゃんおばあちゃんに、もっと長生きしてもらいたいとか、そういうことで聞いてるの?」
質問者「うん。」
篠原先生「そうなんだ。じゃ、年をとることに関係してると最近注目されてることがいくつかあって、1つは骨とか筋肉なんですよ。年をとると骨って、骨芽細胞っていうんですけど、新しく骨を作る細胞の量が減ってくるんですよ。骨に刺激を与える、例えばジャンプしたりその場で走ったりとかすると、骨芽細胞がちょっと増えるというか減らなくて、それが若返りに関係する物質をけっこう出してるっていうのが分かってきてるんで、おじいちゃんおばあちゃんには、体動かそうねとかウォーキングしようねとか、走ろうねとかその場ジャンプしようねということを言ってあげればいいし、筋肉もやっぱり若返りに関係する物質をけっこう出してることが分かってるんで、おじいちゃんおばあちゃんに“運動してね”って言うのはいいと思います。」
質問者「うん。」
結局一般人向けの説明になってしまった。質問者のおじいちゃんおばあちゃんに運動することが伝わればいいか。

篠原先生「で、おじいちゃんおばあちゃん、タバコ吸ってる?」
質問者「んー、片方のおじいちゃんだけ吸ってる。」
篠原先生「あ~~、それは無理くり止めさせるのもアレかもしれませんが(笑)、禁煙は大事な要素になることは知られているので、“おタバコ止めてね”って○○さんが言うともしかしたら止めてくれるかもしれないんで、そこも大事な話になるかもしれません。あとまぁ、ふつうにバランスの良い食事をとったりとか、血圧の管理とか血糖値の管理とか、健康診断を受けてねっていうことをお話しておくのが、おじいちゃんおばあちゃんの長生きにはつながりやすくなるかと思います。」
アナウンサー「○○さんはしゃべってる声がかわいいからね、おじいちゃんおばあちゃんにそうやって“体動かしてね”とか“おタバコちょっと少なくしようね”とか言うと、きっと聞いてくれるよ。」
質問者「うん。」
アナウンサー「今度おじいちゃんおばあちゃんに会った時とか、お電話した時に、篠原先生がそう言ってたよって伝えてみようか。」
質問者「はい。」
篠原先生「“長生きしてもらいたいから”って付け加えることを忘れないようにね(笑)。」
お孫さんのひと声がやっぱり大事か。

Q10 どうしてバナナは熟すと黄色になるのです 
  か? あと、熟す前はなぜ緑色なんですか?
  どうしてバナナは黄色がおいしいんですか?
  (小3男子)

田中先生「さっきの種無し果物のことは聞いててくれたかな?」
質問者「はい。」
田中先生「そしたら種がでける理由はもう説明しなくていいかな? ま、しとこうか。
動物が種を食べてくれたらまき散らしてくれるし、糞としてどっかへ持っていってくれるから、植物は新しく生育地を獲得できるよね?」
質問者「はい。」
田中先生「だからね、熟していくということは、植物は食べられたいんや。動物に。種まき散らしてほしいから。せやけど、まだ種が熟してないのに食べられてしまったらしょうがないよね?」
質問者「はい。」
田中先生「食べられたらいかんのや。だから熟す前はなるべく目立たんようにしてるの。熟して黄色になったら目立つでしょう?」
質問者「はい。」
田中先生「緑色してたら葉っぱが緑色やから目立たないんや。葉っぱの緑色で目立たないようにして、まだ未熟な果物は食べられんようにしてるの。」
質問者「分かりました。」
田中先生「ほんで今度は種が出来てきたら、果物も熟してきてるんやからね、今度は目立たないかんのや。バナナやったら黄色みを帯びてくるし、他の植物でも赤になったり…赤くなるの分かるね? リンゴかて最初は緑やけど、黄色になったり赤になったりするね?」
質問者「はい。」
田中先生「だからみんな熟してくるとね、目立ちたいんや。その時はできあがってるからなん。色のことはそいていいかな?」
質問者「はい。」
田中先生「目立っても動物が食べておいしくなかったら、そんなん、これからもう食べに来ないから、目立って黄色くなったり赤くなったりした果物は、おいしいていうことが大事やから、甘みも増してきてるの。動物は、バナナやったら黄色いのを食べて、おいしいからまた来てくれて種を飛び散らかしたり、種ごと飲み込んでどっかへまいてくれる。緑から色が変わって味もおいしくなる理由、それで分かるかな? 」
質問者「はい。あともう一つ、ニンジンも熟成しますか?」
アナウンサー「人間も熟成する(笑)ってのは? どういうことかな?」
質問者「ニンジンも色が変わる?」
アナウンサー「あ、ニンジン? ニンジンだ、びっくりした。ニンジンも熟成しますかって言ったの?」
実は私も「人間」て聞こえて、急に何を言い出すのかと混乱した。よく聞くと質問者のは「ニンジェン」て聞こえるんだけど。

田中先生「あのニンジンがあの色になってくるかっていう意味?」
質問者「はい。」
田中先生「ニンジン栽培したことある?」
質問者「ないです。」
田中先生「ニンジンは植物の根ぇやからね、初めからあんなきれいなおいしそう色して太くてってなるはずなくて、ニンジンもだんだんとあの色を帯びながら、人間が食べられるニンジンに変わっていくんや。でもニンジンは(質問の)最初に聞いてたフルーツじゃないからね、ちょっと事情が違うところはあるけれども。」
質問者「はい、ありがとうございます。」
熟す前は葉っぱの色に似せて食べられないようにしてるのかぁ。言われて初めて気づいた。

Q11 何で伝書バトは決められた場所に戻ることが
  できるんですか?(小2男子)

アナウンサー「何でこういう質問を考えつきましたか?」
質問者「新聞の見学で、昔はパソコンが無かったから、伝書バトっていうハトの力を借りて運んでいたって言ってたから、何でだろうって思いました。」
アナウンサー「不思議だよねえ、昔はそうやって運んでたって言うんだよねえ。」
上田先生「いい質問だね。伝書バトって今あまりいないよね。見たことある?」
質問者「ありません。」
上田先生「姿形は公園とかマンションのベランダにいるふつうのハトと同じです。ふつうのハトですけども、特に同じ場所に戻ってくる、そういう優れたハトに人間が改良して、伝書バトにしました。
昔はパソコン無かったって言ってたけど、そうなんですね、今やったらパソコンとかスマホとか便利なものもあるし、電話機にFAXていうのもついてるよね?」
質問者「はい。」
上田先生「最近ついてないのもあるみたいやけど、便利になって、新聞記者が原稿書いたらすぐパッと送れる。新聞記者にとってはいい時代になったと思います。
昔はそんなもの何も無かった。書いた原稿をどうやって送ろうっていう時に、伝書バトを連れて行って、ハトの脚にカプセルをつけて、書いた原稿をそこに入れてパッと放すと、伝書バトは自分が飼われている新聞社のお家へ帰る。難しい言葉で帰巣本能っていうんですけど、お家に帰りたいっていうハトの強い性質を利用して、人間が伝書バトを作ったんですね。」
アナウンサー「帰巣本能って聞いたことある?巣に帰るって書くの。」
上田先生「巣に帰る本能、分かる?」
質問者「分かります。」
上田先生「ハトも遠くに連れて行かれたら戻りたいって思ってるわけ。ハトは元々、砂漠みたいな所、断崖のところに巣を作ってて、エサを採りに遠くまで飛んでいくのね。何十㎞も飛んで行って草の実とか集めてきて、巣に帰ってヒナにあげたりっていう性質を持ってて、自分のお家はずっと何年も同じで集団で巣を作ってます。だから、必ずそこへ帰るという性質を持ってます。人間はそこに目をつけて、ハトを使った。
それからハトってよく飛ぶよね。人間が飼ってる鳥でニワトリやったらどうやろ?ニワトリに原稿つけても新聞社に帰ってくれへんよね。だから、巣に帰る性質がすごく強いとハトに人間が目をつけて、原稿を運ぶ伝書バトを作ったんです。」
質問者「分かりました。」
アナウンサー「伝書バトじゃなくてもレース鳩とか言ってね、ハトを競争させるっていうのも、帰巣本能があって元に戻ってくるっていう話を聞いたことありますね。」
上田先生「同じ性質ですね。」
ちょっと調べると1000㎞飛べると出てくるんだけと、ハトってすごい能力あるんだな。

Q12 どうして人は嬉しいことがあった時に飛び跳
  ねるんですか?(小6男子)

アナウンサー「○○君は最近嬉しいことあった?」
質問者「あった。」
アナウンサー「どんなこと?」
質問者「アイス買ってもらえた。」⇦かわいい。
先生方&アナウンサー「(笑)」
アナウンサー「アイス買ってもらえた、おいしかった?」
質問者「まあ。」
アナウンサー「“まあ”(笑)。その時に嬉しくて飛び跳ねたんだ?」
質問者「うーん、その時はあまり飛び跳ねてなかった。」
アナウンサー「(笑)そうかそうか。」
篠原先生「今、○○君も自分で言ってたけど、嬉しい時に必ず飛び跳ねるってわけじゃないよね?」
質問者「うん。」
篠原先生「そうだよね、アイス買ってもらった時は、実際には飛び跳ねなかったんだけども、ちょっと飛び跳ねたくなるような気持ちにはなるってこと?」
質問者「うん。」
篠原先生「じゃ、それはアイス買ってもらった時? 食べた時?」
質問者「買ってもらった時。」
篠原先生「じゃ、買ってもらえそうな時はどう?」
質問者「…飛び跳ねない。」
篠原先生「飛び跳ねない? おじちゃんの考えだと、お母さんが“これから買ってあげるよ”って言った時にけっこう飛び跳ねる気がする。」
質問者「ふーん。」
篠原先生「実はここ、けっこう大事な性質で、人って嬉しい・楽しい時に気持ち良くなったりするんだけど、嬉しいことが起きそうな時に、けっこう同じ神経活動…脳が嬉しい状態になるんですよ。その嬉しいという時に、脳の中に側坐核(そくざかく)っていう、快感を特に感じやすい場所があって、そこが活性化するの。例えばアイス食べておいしいってことでも活性化するし、買ってもらえそうだっていう時も活性化するんですよ。むしろ、買ってもらえそうな時の方が特に活性化するんですよ。」
質問者「へええー。」
篠原先生「何でそんなふうになってるかというと、その側坐核っていう場所は線条体っていうものの一部で、線条体っていうのは、体を動かしたり行動を起こしたりすることに関係する場所なの。
何でその仕組みが人とか動物にあるかっていうと、これから良いことが起きそうなことの方向に体を動かそうとか移動しようという仕組みなの。あっちへ行けばエサが捕れるぞっていう時に線条体が活性化して体を動かしてくれるの。だから、アイスを買ってもらえそうな時に、その側坐核とかが活性化して、体も何だか動かしたい気分になったりする。その仕組みが働くことで、ちょっと嬉しい時には体が何かウズウズするというか動かしたくなる。
これ、場合によってはニヤッと笑うというようなことになる場合もあるし、心拍数が上がるとか、目が潤んだりとか、そういう時もあるっていうことなのね。」
質問者「はい。」
篠原先生「まとめて言うと、嬉しい時には脳の中で嬉しさに関係する所が活動します。ただし、それは本当に嬉しい時だけじゃなくて、嬉しいことが起きそうだっていう予測の時にもそれが起きるの。」
質問者「怒った時にも飛び跳ねたりしたけど…」
篠原先生「怒られたってこと? 怒ったっていうのはアイスを食べた時のこと?」
質問者「何か嫌なことがあって…」
篠原先生「あ~、地団駄踏んだみたいな感じ?」
質問者「うん。」
篠原先生「それは扁桃体っていう、嫌だなってことに関係する部分の活動が高まって、これが運動野とか、別のルートで活動を高めることで起きてきます。すごく嬉しいことが起こるってことは生き物にとって良いことだから、それを繰り返そうとする確率を高めようとするのね、だから動こうとする。逆に嫌なことが起こったらそこから逃げだそうとするのも、生き残る確率を高めるから、そういう仕組みがある。だから、嫌なことがあると、変な話だけどちょっと後ろ向いて逃げたいみたいな気持ちになるっていうのも当たり前なことだし、お尻がちょっとウズウズするというのも起きやすくなるっていうことなんだよね。」
質問者「はい。」
アナウンサー「“心と体”って言ってますけど、心の動きは体の動きにもつながるってことなんですね。」
篠原先生「そうですね、心って元々体と一体化してるっていうか、体を動かすメカニズムを、脳が後から出来上がって大きくなってきたことで再解釈、改めて解釈し直して、心って呼んでる程度だと思ってる方が多分正しいんで、そういう意味で言うと体と心は密接に結び付いてるのが当たり前だということですね。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君、今度、嬉しいことがあった時に、自分の体がどう動くかっていうのを考えてみるといいかもしれない。」
篠原先生「そうですね、体と心が結び付いてるっていう意味で言うと、落ち込んでる時に上を見ると、それだけで気分が上向くっていうのも実験的には示されてるんで。あと、背筋をピッと伸ばしただけで考える力が伸びたりもするので、ちょっとヘコんだ時は、背筋を伸ばして上を向くっていうのをやって頂いたらよろしいかなと思います。」
アナウンサー「○○君、覚えとこう。」
質問者「はい。」
介護の仕事なんて中腰で下を向いてばかり。ストレスがたまりやすい職業だと言われるのは日常の姿勢も影響してるのだろうか。天文・宇宙の先生方がよく言われてる、空を見上げるのは確かに、メンタルにも良いことだと思う。

質問終わり~先生方から感想
田中先生「今日は出だしから植物に心を感じるという、すごくやさしい質問と、その後に種にかかわる大変しっかりした質問を頂いて、十分満足しました。」

上田先生「今日もいい質問いっぱいありがとうございました。鳥のくちばしのことなんて、先生も考えたことなかったし、セキセイインコの質問も面白いよね。セキセイインコが自分の仲間をどう見てるのかといういい質問だし。ことわざは、人間はやっぱり身近に鳥を見てるから、鳥のことわざもいっぱいありますね。もっといろんな鳥のことわざ、先生も考えてみます。」

篠原先生「どういう質問も、出どころが愛情に満ちているなって感じを受けました。何でよっこいしょって言うの?って質問はお父さんお母さんに対する愛情を感じるし、病気を避けるにはどうしたらっていうのも、友だちともっとちゃんと会いたいみたいな愛情を感じるし、おじいちゃんおばあちゃんの話はもっと長生きしてもらいたいってことだし、最後の飛び跳ねるというのも、友だちを見て友だちとの愛着関係みたいなことも感じるので、みんな優しいんだなと思いました。とても心が洗われました。」

夏休み子ども科学電話相談7/26 とりとめのない感想

7/26のジャンルは
 天文・宇宙 永田美絵先生
 植物 田中修先生
 動物 成島悦雄先生

永田先生「ここのところ、残念ながら星がなかなか見えなくて、私的にはすごく悲しかったんですけど、昨日はよく見えてまして、しばらく空を見上げて見入ってしまいました。ちょうど今、木星土星がこの夏休みは見頃なんです。けっこう明るい街中でも木星はすごく明るく輝いて見えますので、ぜひ見つけてみて下さいね。」

田中先生「(植物は)暑いけど動き回ることなく、そこで元気に花咲かしたり、実りもたらしたりしてるんで、不思議なこといっぱいあると思うんで、電話してきて下さい。」
ちょっと難しい専門用語を子どもに復唱させる田中先生、今日は何が出るのか楽しみです。

アナウンサー「暑くなってくると人間はグデ~っとしてしまいがちなんですけれども、動物も…どうですかね?」
成島先生「動物も住んでる場所によって違うと思うんですね。やっぱり北の方に住んでる、寒い地域に暮らしてる動物は、多分この夏は厳しいですよね。反対に東南アジアとか熱帯地方に住んでる動物は元気いっぱいになれるんじゃないかと思います。」

Q1 月は地球のかけらで出来てるって本当です
  か?(小1女子)

アナウンサー「月は地球のかけらで出来ているって誰かから聞いたの?」
質問者「お父さんに教えてもらった。」
アナウンサー「ほお~。月を見上げながら教えてくれたの?」
質問者「ううん、聞いたら教えてくれた(笑)。」
先生方&アナウンサー「(笑)」
風情は否定された。
永田先生「○○ちゃんのお父さん、ホントによーく知ってるね、これね、本当なんです。」
質問者「えっ。」
永田先生「お父さんの言う通りなんだよ。地球が生まれたのが今から46億年ぐらい前って言われてて、昔はね、お月様って何で出来たのかなっていろんな説があったんです。
例えば、地球が生まれた時にお月様も一緒に出来たんじゃないかなとか、どこかから飛んできた小天体が地球の周りを回るようになったんじゃないかなとか、いろいろ言われていたんですけど、最近ね、いちばんこれじゃないかなって言われてるのが、ジャイアント・インパクト説って呼ばれてるものなんですね。」
質問者「へええー。」
永田先生「それはね、地球が生まれた頃、小天体が地球の方に飛んできて、どうやら地球にぶつかっちゃったみたいなんです。ぶつかっちゃうと、地球の…まだね、その時には(切断音プツッ…ツー、ツー…)あ、(笑)あれぇ?」
アナウンサー「切れちゃったか。」
~電話をかけ直す間に~
永田先生「ちょうど昨日、私…アポロ11号が月面に着陸して今年で50年目なんですね。それを記念して、映画で実写をつなげた完全版っていうのをやってて、昨日見てきたばかりだったんですよ。本当にもう、こんなにたくさんの方々が、1つの、人間を月に送るということを懸けて、やられたんだなぁって改めて見て、また当時の人たちの月に行くんだっていう思いがいっぱい伝わってきて、とても感動したんですけれども、何よりもアームストロング船長が、月に行ったけれども地球に帰って来る時に、帰る場所があるというのは本当にいいことだって言ったのが、私はすごく心に響きましたね。」
アナウンサー「そんな地球に住んでいる○○ちゃんと、また電話がつながりました。」
永田先生「あ、よかったぁ(笑)」
先生方「(笑)ンフフ」
永田先生「ジャイアント・インパクト説って言って、大昔、小天体が地球にどうやらぶつかっちゃったみたいなんですよ。ぶつかった時に、地球のかけらと元々あった小天体が一緒になって、グルグル地球の周りを回って、やがてお月様が出来たというふうに考えられているんです。」
質問者「ふ~ん。」
永田先生「今の計算で言うと、どうやら1か月ぐらいでお月様が出来ちゃったっていう、ビックリするほど早い時間で出来てるみたいなんですね。
だからお父さんの言う通り、月は地球だけではなくて元々あった小天体もあるけれども、地球のかけらと、元々の小天体が一緒になって出来た、っていう星なんですね。」
質問者「うん。」
永田先生「でね、たまたま地球に小天体がぶつかったから、お月様が地球にはあるんだけれども、地球に月があったおかげで、私たちが住める星になったんだということもわかってるんですよ。」
質問者「うん。」
永田先生「もしお月様が無かったら、今よりも地球はとっても速く回っていて、どうやら生き物は誕生しなかったろうって言われているんです。」
質問者「へええー。」
永田先生「だからね、○○ちゃんが今ここにいるのも、お父さんがいるのも、いろいろな生き物が地球にいるのも、実は月があるおかげなんですよ。」
質問者「はい。」
永田先生「そうやって考えてお月様を見ると、ああ月があって良かったなって、思ったりしない?」
質問者「…」
永田先生「○○ちゃん、お月様好き?」
質問者「はい。」
永田先生「私もお月様大好きなんです。今度○○ちゃんもお月様を見上げてみてね。」
質問者「はい。」

Q2 食虫植物は筋肉も無いのにどうして速く動く
  んですか?(小3男子)

アナウンサー「ほう、植物だもんね。人間…○○君だったら筋肉があるおかげで自分で動くけど、植物はよくそんなに動けるねって話だね。」
田中先生「食虫植物にもいくつかタイプがあって、虫が滑り落ちて入っていくウツボカズラっていうようなやつあるんやけども、今○○君が言ってるのはきっと、ハエが止まったらパタッと閉める、ハエトリ草ていうやつやね。」
質問者「はい。」
田中先生「これね、パタッて閉めるからね、○○君が不思議に思ったように、昔からたくさんの人が不思議に思って、その仕組みずっと研究してきてるんや。それで全部分かってるわけじゃないけども、分かってることを順番に言うとね、○○君はあれ見たことある?」
質問者「本物見たことない。水族館でウツボカズラっていう食虫植物は見たことある。」
田中先生「あ、そうかぁ。ハエトリ草は見たことないんよね。今から夏やから園芸店とか植物園で食虫植物展とかやってるから、見る機会あるから、1回よく見て。」
質問者「わかった。」
田中先生「そしたら、2枚の葉っぱがね、閉じる時はパッと重なるように閉じんやね。その2枚の葉っぱに、トゲが、大体は1枚に3本あるんや。」
質問者「知っとる。」
田中先生「お!(笑)知っとるんや。あぁ、そこで見たからかな? そして、あれが閉じる時には、20~30秒間に2回触ったら閉じるんや。1回では閉じないんや。で、何でか言うとね、1回触ったらある物質ができるの。で、この物質は、名前ホンマは分かってんやけども、ジャスモン酸グルコシドっていう、こんな難しい物質の名前覚えても仕方ないんで、ある物質だって言っとくけども、ある物質ができるの。」
ジャスモン酸グルコシド、復唱くるかとドキドキしたけど回避。難しいから。

田中先生「で、2回触るとそれがたくさん2回分でけんやね。その量になると電流のようなものがワーッと走ってね、あれ(葉っぱ)をパッと閉じさせるっていう仕組みが分かってるの。」
質問者「うん。」
田中先生「で、何でそんな仕組み作ってるんや植物やのに…っていう疑問もあるんやと思うけども、それはね、植物は動かへんからね、ああいう仕組みを身につけなければならなかったんや、この(食虫)植物は。えっと、○○君は植物を栽培する時に、肥料が要るって知ってるかな?」
質問者「うん。…今ヒマワリとホウセンカ育てとる。」
田中先生「おお、そうや、肥料やって育ててるんや。」
質問者「…んー、うん。」⇦ちょっと曖昧。
田中先生「(笑)そやね。その中でもチッ素・リン酸・カリウムっていうのが、いちばん大切なんや。」
質問者「へええー。」
田中先生「それ三大肥料って言うんやから、せっかく電話してきたんやから、これ覚えようか。」
来た復唱タイム! 肥料三要素はよく復唱されてるので、私もこの番組で覚えさせて頂きました。

質問者「……(笑)」
田中先生「言うよぉ。」アナウンサー「(笑)フフフフ」
田中先生「三大肥料ていうのは、チッ素、リン酸、カリウム。はい、言ってみてくれる?」
質問者「…えー…ちっとん、さんりおかりうむ」
かわいすぎる。
スタジオ内「(笑)ハハハハハハ」 
アナウンサー「ちょっと違ったか。1個ずつ言ってみようか。チッ素。」⇦プロから発音指導が。
質問者「ちっとん」
アナウンサー「チッ素」
質問者「ちっと」
アナウンサー「たちつてとの“ち”、その後に小っちゃい“つ”が入って、最後にさしすせその“そ”。」
質問者「と」
アナウンサー「そ。お空の“そ”。」
質問者「そ? …ちっそ。」
アナウンサー「おお!」
田中先生「ぉお、そうや(喜)。」
アナウンサー「では田中先生、改めてお願いします。」
田中先生「(笑)はい。チッ素。」質問者「ちっそ」
田中先生「うん。リン酸。」質問者「りんさん」
田中先生「そうそう。カリウム。」質問者「かりうむ」
田中先生「そうそうそう。○○君が苦労して言ってくれたチッ素っていうのがね、最も大事なんや。」
質問者「へええー。」
田中先生「せやからね、このハエトリ草が昔住んでた所はね、このチッ素があんまり無かったんや。」
質問者「へええー。」
田中先生「それでどうしても必要やから、自分でこういう仕組みを身につけて、虫から(チッ素を)摂るっていう方法にしたんや。」
質問者「へええー。」
田中先生「せやからこの方法を身につけることによって、他の植物が育たへんようなチッ素の少ないとこで、このハエトリ草ていうのは生きていけるようになったの。」
質問者「へええー。」
田中先生「だから、植物やのにこんな仕組み身につけてっていうような見方もあるけど、ちょっと見方変えたらね、こんな仕組みを植物で身につけたからこそ、そういう土地で自分だけが生きていけるようになったっていうことなの。」
質問者「ふぅーん。」
田中先生「これは人間でも一緒でね、特技持ったらね、人と競争しなくって生きていけるっていうことあるやろ? ハエトリ草はそういう仕組みを身につけることで、他の植物と激しい競争しなくても生きていけるようになったんやって理解して下さいますか?」
質問者「はい。んー、あともうひとつ。食虫植物はどうやって虫をおびき寄せとるん?」
田中先生「食虫植物を今度見てくれるか? 例えば(質問者が)見たって言ったウツボカズラ、あのボコーッと落とし穴みたいになってるあの中からね、虫を寄せる香り放ってるんや。」
質問者「へええー。」
田中先生「だからその香りに惹きつけられて、来るんや。食虫植物によってはね、水の流れにのってやってきたエサを、パクッと獲ってしまうやつもある。それぞれ、いろんな仕組み凝らしてるから。1つだけの仕組みで全部の食虫植物を理解するっていうのは難しいけども、ウツボカズラなんていうのはきっと植物園とかで見る機会あると思うから、なかなか人間の鼻でその香りをたやすく嗅げるかどうかっていうのは難しいけども、虫のにおいを嗅ぐ力っていうのはすごいからね。」
質問者「え、じゃあ、どうやってにおい放っとるん?」⇦話を聞きながら疑問が次々わいてくるのすごい。
田中先生「植物の方が?」
質問者「うん。どうやってにおい作って…」
田中先生「植物はね、1つ1つの植物が科学者みたいなもんでね、人間の知らない、作り方が分からないような仕組みで、いろんーな香り作ってるんや。」
質問者「へええー。」
田中先生「花の香りって分かるか? 香りだけで花を見分ける人いるでしょう? 花の香りだけで花を見分けられるっていうことは、それぞれの花が他の植物と別の香りを作ってるんや。」
質問者「へええー。」
田中先生「それはね、食べるためじゃなくて、花から出してんのは花粉を運んでもらうっちゅうのは分かる?」
質問者「うん、ハチとか?」
田中先生「そうそう。あれね、やっぱり来てもらわんと花粉運んでくれへんから、それに来てくれるような香りを放つんやけどね、全部の植物が同じ香り出してたら、自分の花粉は自分の仲間のとこに運んでもらわないかんやからね、自分たちが素晴らしい香りで引き寄せるっていう競争をそれぞれの植物が、自分たちだけの香りを作って虫を寄せてるんや。」
質問者「へええー知らんかった。」
スタジオ内「ふーーん…」⇦大人もうなる。
田中先生「だから、植物ってじっとして花咲いてるだけやと思う、あるいは虫待ってるだけやと思うけども、人間がまだまだ分からへんような仕組みで、そういう香りを出す物質を作って、(虫を)寄せるって努力して、一生懸命生きてるんや。そういうふうに考えてこれから植物見ていってくれるかな?」
質問者「うん。」
アナウンサー「花によってにおいがちょっとずつ違うかもしれないから、それを今度嗅いでみて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君、今日はどうもありがとう。」
質問者「じゃーねー!」
先生方「(笑)」 アナウンサー「はい、じゃーねー、さようなら。」
質問者「ありがとうごさいましたぁ」

元気で素直な受け答えがかわいいお子さんだった。肥料の三要素覚えてくれたかな? 私は「ちっとん」のおかげでもう忘れることはなさそう。

Q3 動物は何でやきもちを焼くんですか?
  (小2男子)

アナウンサー「やきもちを焼いてる動物を見たことがあるの?」
質問者「はい、見たことあります。」
アナウンサー「何の動物?」
質問者「犬です。」
アナウンサー「犬! 犬を飼ってるの?」
質問者「はい、飼ってます。」
アナウンサー「ほう、どんなふうにやきもち焼いてたの?」
質問者「じいちゃんに抱っこされてる時、甘えている時に、すぐ近づいてきて、飛びついたりしてくるからです。」
アナウンサー「ふだんは誰に懐いているのかな?そのワンちゃん。」
質問者「僕です。」
アナウンサー「○○君がおじいちゃんと遊んでると、“僕とも遊んでよ!”って犬がやきもちを焼いてくるってこと?」
質問者「はい。」
アナウンサー「ああそういうことか。犬は何て名前なの?」
質問者「モコちゃんっていう子です。」
成島先生「モコちゃんって、今いくつなのかな?」
質問者「……」
成島先生「何才か分かる? 子犬?それとももう大人の犬ですか?」
質問者「0才です。」
成島先生「0才! じゃあまだ、やっと動く、走ったりできるようになったばかりな感じ?」
質問者「はい。」
成島先生「えーとね、犬はやきもち焼くんですよね。いつもはモコちゃんは○○君に懐いてるわけ?」
質問者「はい。」
成島先生「おじいちゃんよりも○○君の方が好きなのかな?」
質問者「はい。」
成島先生「あ~そうなんだ。モコちゃんには、モコちゃんのお父さんお母さんもいるんですか? それともモコちゃん1匹だけがお家にいるの?」
質問者「1匹だけです。」
成島先生「あ、1匹だけだね。じゃなおさらだね。多分ね、モコちゃんは○○君が大好きなんだよ。それで○○君がおじいちゃんと仲良くしてると、“○○君、私のこと忘れないで”って言ってるんだね。それで自分に興味をひこうとしてるわけ。興味をひこうとしているのがやきもちになるわけですけども、なぜやきもちを焼くかというと、モコちゃんは○○君に忘れられちゃったんじゃないかなって、心配してるんですね。」
質問者「はい。」
成島先生「犬っていうのは、昔々はオオカミから人間が作り出してきた動物でしょ? オオカミは群れでの順位がちゃんと決まってるんですね。いちばん威張っているオスがいて…5頭とか10頭とかで群れを作ってると、1頭1頭の順番がちゃんと決まっちゃってるんです。それでモコちゃんも多分、○○君がいちばんで、モコちゃんが2番目だって、今思ってるんだと思うな。それが、○○君がおじいちゃんと遊んでると、“私が今まで2番目だったのに、その順番をおじいちゃんにとられちゃった”って思っちゃうんだね。それで“私も前の2番になりたいよ”っていうふうに訴えてるんだと思います。だからと言って、○○君とおじいちゃんが遊んでる時にモコちゃんが邪魔してきたら、“あっち行きなさい”って冷たくしないで、一緒に遊ぶようにすればいいと思うけどな。」
質問者「はい。」
成島先生「けっこうしつこくじゃれてくるんですか?」
質問者「しつこくやってきます。」
成島先生「(笑)そういう時はどうするの?」
質問者「じいちゃんが(モコちゃんを)なでてくれます。」
成島先生「そうするとモコちゃんは落ち着きますか? いい子いい子してる?」
質問者「してます。」
成島先生「あぁ、じゃ大丈夫だね。モコちゃんも、○○君がモコちゃんのことを十分に好きだよって分かれば、そういう行動をやめてくれると思います。だから邪険にしないで、そういう時も一緒に遊んであげて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「先生、犬は特にやきもち焼きやすいってことがあるんですか?」
成島先生「そうですね、順位制があって、自分の順位が脅かされるんじゃないかなって思い込むようなんですね。だからって問題行動を起こすようでしたら、あなたの順番はこうですよって優しく教えていくことが大切でしょうけど、このような場合は、おじいちゃんと仲良くやってれば、そのうち、○○君が決して自分のことを忘れてるわけじゃないんだって気がつくので、大丈夫だと思います。」
アナウンサー「犬の方も年齢を重ねるとやきもち焼かなくなってくるっていうこともあるんですか? さっきの(モコちゃん)は0才…」
成島先生「やはり習性として、順位制が本能としてしみついていますので、多分年齢は関係ないと…赤ちゃんだからって訳じゃなくて、自分の順位がはっきりすれば落ち着いてくると思います。」

質問者、子犬のモコちゃん、おじいちゃんのそれぞれの「好き!」な感情がもつれ合うような、何とも和む光景が浮かぶ質問だった。

Q4 地球にはたくさん火山がありますよね? 月
  にも火山はあるのか、とても知りたくなったの
  で質問します。(小6男子)

永田先生「月にも火山はあります。あるんです。○○君、もちろんお月様を見たことあると思いますけれども、黒っぽい所と白っぽい所があるでしょう? あの黒っぽい所は、月の海と呼ばれてます。と言っても地球のように水があるというわけじゃないんですけども、あの海の部分っていうのは、昔、月に隕石が衝突して出来た穴なんですけれども、ちょうど中から溶岩が噴き出してきて、埋めた跡なんです。」
質問者「はあ~。」
永田先生「ていうことは、月にも溶岩が出てくるような所があるということで、火山活動があったみたいなんですけれども、日本の月周回衛星の“かぐや”っていう衛星が調べてくれたんところ、どうやら25億年くらい前までは火山活動があったらしいということが分かってるんですよ。今は無さそうなんですけれども。○○君は、山登りが好きなの?」
質問者「はい。」
永田先生「そうなんだ、じゃ将来月に行ったら、山登りしたいなって思ってるのかな?」
質問者「はい、将来、月旅行ができるようになるって聞いたことがあるので、できるようになったら、お母さんといっぱい登っていきたいなと思いました。」⇦お母さんと月登山の夢。ステキだ~。
永田先生「いいですねえ~。で、月のことをいろいろ調べた結果から、溶岩はどうやら地球上のものよりもわりとサラサラしてるんですって。ですから、月の山っていうのは、火山活動によって溶岩が出てきて、そんなに高い山が出来るというわけではなさそうなんですね。だから月の世界では、そんなにすごく高い山があるわけではないんですけれども、将来、月に行って山登りしてみたら面白いんじゃないかなぁって私も思いました。」
質問者「はい。」
アナウンサー「ということは、火山があるということは、地球と同じようにマグマとかそういったものがあるということなんですか?」
永田先生「はい。そうですね。」
アナウンサー「で、火山活動も…」
永田先生「昔はしていたらしいんです。」
アナウンサー「はあ~。○○君、山登りが好き?」
質問者「はい、お母さんとゴールデンウィークに、九州にある九重連山という火山に登りに行きました。」
アナウンサー「それで火山を見て、月にもあるのかなって思ったのね。」
永田先生「なるほど~。月はね、地球の大体6分の1の重力になりますので、…どうでしょう、山登りしやすいかな~?」
アナウンサー「重い荷物も軽くなるもんね。」
質問者「はい。」
永田先生「ひょっとしたら登りやすいかもしれませんね。」
サラサラの成分で重力が小さい、足の踏みごたえはどうなんだろう。

アナウンサー「じゃお母さんにも教えてあげて下さい。」
永田先生「お母さんもきっと嬉しいんじゃないかな。ぜひ将来、行けるといいですね。」
質問者「はい。」
アナウンサー「あと土曜日の朝にNHKラジオで石丸謙二郎さんっていうおじちゃんが『山カフェ』という番組をやってますから、そちらも聞いてみてね。」⇦抜かりない宣伝。
質問者「はい!」⇦ちょっと元気になった。
アナウンサー「では○○君ありがとう、さようなら。」
質問者「ありがとうごさいました。熱中症に気をつけて下さい。」
スタジオ内「(笑)ハハハハ」
永田先生「分かりました、ありがとう~!」
去りぎわに気遣いを見せてくれる6年生、大人だ。

Q5 何で土に種もまいてないのに雑草が生えてく
  るの?(小2男子)

アナウンサー「ほう。種をまいた覚えがないのに、雑草と言われる草はどんどん生えてくるよね。じゃあ何で生えてくると思う?」
質問者「…う~~ん…何か水分とか混ざってるから?」
田中先生「もちろん土に水があるから、種があったら生えてくるんやけどね、いちばん大きい○○君の疑問は、種もないのに何で急に芽が出てくるのかってことやね?」
質問者「うん。」
田中先生「不思議に思ってる通りね、雑草でも芽っていうのは、種も茎も根も無いとこから突然出てくることはないんや。」
質問者「ふう~ん。」
田中先生「だから、種か根か茎があるんやね。出てくるとこには。どうしてそんなことがあるかっていうのを、まず種で考えてみるとね、種って飛んでくるんや。タンポポって知ってるかな?」
質問者「知ってる。」
田中先生「タンポポって花咲いた後、丸ぅい、フッと吹いたらピューッと飛んでいくようなもの出来るやろ?」
質問者「うん。」
田中先生「あれ、風に乗ってビューッと飛んで行ってしまうね? あれの下にツルッとした種がついてるんや。あれがどっか行ったらポロって落ちて、今度いつか、さっき○○君が言うた水があったり、温度が適当やったりしたら、生えてくるんやね。いいかな?」
質問者「うん。」
田中先生「だから、種はまず、移動してくるってことや。風とかに乗って飛んでくるんや。全然種もまいてない土地に。で、他に移動してくる方法はね、人間の靴の下にくっついて移動してきたり、服に…野原なんか走ってたら種つくことよくあるやろ?」
質問者「うん。」
田中先生「あれもああして種って移動するんやね。だから雑草の種っていうのは、そういうふうにして移動する力を持ってるっていうのが1つね。
それから、雑草ていうのはね、種たっくさん作るんや。あのタンポポって1個の丸ぅい綿毛みたいになったやつに何個ぐらいあるか分かるかな?」
質問者「……」
田中先生「プッと吹いたらワッと飛び散るやろ? 何個ぐらいの種があると思う?」
質問者「1個?」
田中先生「1本に1個ついてるやろ? せやけどあれいっぱいあるやろ?何本も何本も。何本ぐらいあるかな?」
質問者「……」
田中先生「あれね、ちゃんと数えたら200本ぐらいあるんや。」
質問者「ふうう~ん。」
田中先生「せやから、あれ1個でけたら、200個種作ったんと一緒やね? ほんでタンポポて、あれ1個花咲いたら、続いて4個5個って咲いてくるからね、(花)1個で(種)200個やから、5個花が咲いたら、そいで1000個もでけてるんや種。」
質問者「うん。」
田中先生「で、それがプッと吹いたり風で吹き飛ばされたら、1000個の種がその辺のどっかへみんな飛んで行くんや。だから、移動するっていうことに加えて、雑草の種はすごい数が多く作られるっていうのがまた1つの理由ね。」
質問者「うん。」
田中先生「そしてね、雑草の種っていうのはいっぺんに発芽しない…発芽っていう言葉分かるかな?」
質問者「わからない。」
田中先生「そうか。種から芽が出ることを発芽っていうんやけども、いっぺんには生え出さないんや。」
質問者「ふうう~ん。」
田中先生「何でかって言うとね、同じとこでいっぺんに生えたら、乾燥なんかした時、全部枯れてしまうやろ?」
質問者「うん。」
田中先生「せやからね、同じ場所でも違う場所でもバラッバラに生えるていう性質持ってるんや。バラバラに生えるし…育ててる植物の種はそんなことないんや。そんな面倒なこと起こったら大変やから、大体まいたら芽が何日後に出るっていうふうな種を育ててるんやけどね、雑草っていう勝手に生きていくような植物は、そういう性質持ってるの。バラバラに発芽する。そこまでいいかな?」
質問者「うん。」
田中先生「だからね、種まいてへんっていうけどホントはね、種ちゃんと飛んで来てるし、ものすごい数あるし、しかも、ジーッと次に自分のチャンスが来たら発芽しようと思って待ってる種が、いろんなとこにあるっていうことやね。」
質問者「はい。」
田中先生「それから、もう1つはね、根ぇか茎が隠れてるのがあるんや。土の中にね、茎がギューッと伸びてるやつがあるの。ドクダミっていうような植物そばにあるか?」
質問者「ん?」
田中先生「ドクダミって聞いたことないか。…これも見たことないかなぁ、イタドリとか。」
質問者「なんか知ってる。」
田中先生「あ!おお、よかったあ。あんなんねぇ、何も育ててもいないとこからギューッと芽が出てくるんや。あれはね、土の中にちゃぁんと地下茎って言って…土の中に茎が隠れてるものがちゃんとあるんや。そこから芽ぇが出てくるんやね。そんな形で茎が土の中に隠れてるやつもあるから、上から見てたら、何で種も無いのにこんなとこから急にイタドリっていうような植物が出てきたんやろうって感じがするわけね。」
質問者「うん。」
田中先生「だから、種がそういうふうな形で飛んで来て出てくるっていうのと、土の中に地下茎っていうのが隠れててそこから芽が出てくるっていう、その2つぐらいは知っといて。」
アナウンサー「分かったかな○○君? お時間となりました。」
質問者「わかった」⇦音量下がって途切れ途切れだけど聞こえた!理解したみたいで安心した!
アナウンサー「ありがとね!」
質問者「ありがとうこざいま」スパッと「らじるの時間」に切り替わり。時間まぎわの質問はハラハラする。
田中修先生って、関西の柔らかい言葉で話してて、なじみのない私にはフーッと流れていく感じがするんだけど、実はとても理論立てて話してるんだなぁ。文字に起こすとすごく分かる。

Q6 サルはなぜ温泉につかるのですか?(小5男子)

アナウンサー「サルが温泉に入ってるの…テレビで見るよね? 実際に見たことある?」
質問者「ないです。」
アナウンサー「ないか。気持ち良さそうにつかってるよね? ○○君は何で温泉につかると思う?」
質問者「寒いから。」
アナウンサー「(笑)寒いから。確かに真夏に温泉つかってますよっていうニュースはあまり見ない気がしますけどね。」
成島先生「いい質問ですねえ。長野県に地獄谷っていう場所があるんですね。そこに温泉があって、サルが入る特別な温泉もあるんですよ。で、おじさんはわざわざ見に行ったことがあります。もちろん冬でした。○○君の言う通り、何で入るかというと、寒さを防ぐためだね。体を温めるために入ってるみたいです。
人間がお風呂に入る時は、寒さを防ぐってこともあるけども、それ以外に体を洗ってきれいにするっていう意味があるでしょ? でもサルはお風呂に入って体をきれいにしようという、そういう気持ちはないようですね。ただただつかって、温かくなるためみたいです。」
質問者「え、じゃ几帳面じゃないんですか?」
成島先生「(笑)ただね、自分の体が新陳代謝が良くて、人間みたいに特にお風呂に入んなくても、それなりに清潔が保たれるんだと思いますけどね。
それで夏なんかは、動物園でプールがある所に行くと分かりますが、チャポンチャポンと、サルはプールに入ってますよ。」
質問者「へえー。」
成島先生「それは温泉じゃないけども、やっぱり暑いから水遊びをするんだと思うんだ。
冬、何で温泉に入るかというと、その理由は寒さを防ぐためってことで、○○君の言う通りです。
いちばん最初はね、長野県の地獄谷でそういうサルが見つかったということなんですけども、これ、いろいろおじさんが調べてみたところ、昔々ですけど周りにリンゴ畑があって、サルが食べちゃう被害があったんだそうです。これはまずいってことでその場所、温泉の近くで餌付けをしたらしいんですね。エサ…リンゴを持ってきて、こっちで食べてリンゴ畑は荒らさないでねっていうつもりでやったらしいんですよ。そしたら、その餌付けしていた箱に入っていたリンゴが温泉に落っこっちゃったんだって。それを取ろうとして、サルが初めて温泉に入ったらしいんだ。
それまではね、温泉のお湯を引くパイプがあるでしょ? そのパイプのそばで…寒くても温泉に入らないで、そばにいて暖をとっていたんだそうです。で、中に勇気のあるニホンザルがいて、温泉の中に落っこってしまったリンゴを取ろうとして入ったら、気持ちが良かったということで、他の勇気があるサルも続いて入っていって、それが今じゃすごく有名な、温泉に入るサルとして有名になっちゃったんですね。」
質問者「はい。」
成島先生「で、それを見て動物園も、これは面白いな、すごいな、サルってそんなことするんだっていうことをみんなに知ってもらおうと思って、多くの動物園で冬になると、わざわざお猿さんの温泉ってことで、プールにお湯を引いて入れてる所がありますね。」
質問者「はい。」
成島先生「で、僕たちは、お風呂に入った後、湯冷めするじゃないですか。ニホンザルは湯冷めしないんですよね。それはなぜかというと、1つは全身が毛で覆われてるでしょ? 毛をブルブルって振ると、あっという間に水分を弾き飛ばすことができるわけね。もう1つは、僕たちは毛がないけども、汗をかく腺が体中にいっぱいありますよね? だから夏になると、ちょっと暑い所の道を歩いただけでも汗をかくじゃない? でもニホンザルは体にそういうヒトと同じような汗腺の発達がないんですね。だから、汗をかいた後に暑くなって体温を下げようとして、汗を出さないっていうことがあるので、それも湯冷めをしない原因だと考えられています。
ということで、正解は寒さ防ぎで、夏になるとふつうのプールに入ってよく遊んでます。それはやっぱり体温を、暑いことに対して冷たくして気持ち良くなろうと、そういう理由からです。温泉にも入るし、プールにも入るけれども、体は洗わない、ということです。」
質問者「分かりました。」
アナウンサー「サルは元々温泉に入る習性があったわけじゃないんですね。たまたまなんですね。」
成島先生「そうなんです。たまたまリンゴが落っこちたところを取ろうとして入ったら、“あ、これはいいや”と思ったらしいですね。」
アナウンサー「はあーー。どう思った?○○君?」
質問者「なんか不思議。」
アナウンサー「不思議だよねえ。」
成島先生「それでねぇ、最近の研究なんですけども、温泉に入っているとストレスがないらしいんですよ。ストレスがカバーされるらしくてね、ストレスが加わると、特別増える物質が体にできるんですけども、それを測ったところね、温泉に入ったサルと入ってないサルを比べると、入ってるサルの方がストレスを感じる物質が少ないんですって。てことは、温泉に入ることによってストレスを少しでも減らしてるようだっていうことも分かってきたようですよ。
だから単に寒さ防ぎじゃなくて、もう1つはストレス防ぎもあるみたいですよ。面白いね。」
質問者「はい。」
アナウンサー「面白いね。あと、カピバラが温泉に入ってるっていうのもありますよね?」
成島先生「(笑)ありますね。あれは…多分ニホンザルが温泉に入ることにヒントを得てやったもので、カピバラは南米にいる大きなネズミの仲間なんですが、現地では温泉に入っていないと思いますけど(笑)。」
カピバラ風呂は動物園の集客企画だろうなぁ。頭にミカンを乗せたまま動かないのがかわいいよね。サルならミカンは取り合いのケンカになる。エサの芋に海水で塩味つけて食べるサルも聞いたことあるけど、サルは学習能力あるんだね。

Q7 お父さんからこの前、宇宙の例えば木星とか
  土星とか、そういう星の色が変わるって聞いた
  ことあったんですけど、そういうのが分からな
  くなってしまって、それで…もっと詳しく知り
  たいなと思って、電話をして…(小3男子)

長く話すうちにうまく質問に着地できなくなった感じ。お返事は「はいっ。」て歯切れ良い。
アナウンサー「星の色が変わるのは見たことある?」
質問者「いやあ、ない、です。」
永田先生「星の色が変わるっていうことで、○○君の星っていうのは惑星のことかな?」
質問者「惑星とか」
永田先生「とか。他の星座の星も含まれる。」
質問者「はい。」
永田先生「それですと、答えは、変わります。まずね、星座の星についてのお話から先にさせてね。○○君、星は好き?」
質問者「はいっ。むしろ星っていうより宇宙が好き。」
永田先生「そうなんだ、私もだーい好きなんだけれども、○○君は星をもちろん見たことあると思うんだけれども、星っていろんな色があるよね? どんな色の星知ってる?」
質問者「青とか黄色とか赤とか。」
永田先生「そうねえ、よく見てるよね。星座の星って、よく見ると赤っぽい色してたり、青白い色してたり、いろんな色があります。この色というのは簡単に言うと、その星の表面の温度の違いなんですね。」
質問者「温度?」
永田先生「うん、温度。これはねぇ、私も小っちゃい頃、何で星の温度が分かっちゃうんだろうって不思議に思ったんだけれども、まず星座の星、恒星って言います。恒星は自分で輝いている太陽のような星なんです。自分で輝いている星。」
質問者「なるほどぉ。」
永田先生「ていうことは、○○君ちょっと想像してほしいんだけれども、例えば、バースデーケーキの上に刺してあるロウソクの炎の色と、ガスバーナーとかガスコンロ…お家で使ってるかな?…の(炎の)色を、思い出してほしいんですね。ロウソクの炎の色って何色っぽく見えたかな?」
質問者「赤。」
永田先生「そうだね、赤っぽい色してるよね。じゃあガスバーナーとかガスコンロの炎の色って何色に見える?」
質問者「赤とか青。」
永田先生「そうだよね、ちょっと青っぽいような色になるよね。これどっちが温度が高いか分かる?」
質問者「青。」
永田先生「そう、そうなんです。○○君の言う通り、青い方が温度が高いんですね。だから同じ輝いているって言っても、赤っぽい星っていうのが表面温度が比較的低い星、低いといっても3000℃くらいなんです。青白い色の方が表面温度の高い星で、10000℃以上あるんです。」
質問者「い、いちまんど! 太陽より熱そう~」
永田先生「(笑)そうなの、太陽より熱いんです。ちなみに太陽はちょっと遠くから見ると、オレンジっぽいような黄色っぽいような色、6000℃くらいの表面温度なんですね。
で、こんなふうに星っていうのは表面温度によって色が違うんです。ていうことは、実は星にも一生があるんです。」
質問者「一生?」
永田先生「うん。○○君が生まれて大きくなっていくように、星も生まれてだんだんと年をとっていく一生があるんですね。で、同じ星でも一生の間で色が変わるんです。」
質問者「えっ?」
永田先生「そうなんです。何で変わるのかなぁっていうと、働き盛りの星でどんどんと…星って難しい言葉で言うと核融合反応って言ってね、水素をヘリウムに変えながら輝いているんです。だんだん温度が高くなると、それこそ青白~い色になっていくんですよ。でもね、だんだん年をとって燃料の水素が少なくなってくると、星座の星って地球のように地面が無いんですよ。ガスの塊なんですね。そのガスが膨らんできて、赤色巨星って言うんだけどね、大きく大きく膨らんでくるんです。膨らんでくると、中の温度が下がって、赤ーっぽい色になってくるんです。だから赤色(せきしょく)っていうふうな名前がついてるんだけど、赤色巨星は赤ーい大きな星で、年をとってる星なんです。」
質問者「ふうん。」
永田先生「だから例えばね、そうだな、今頃よく見える星だと、さそり座のアンタレスっていう星とか、○○君、オリオン座の星の中にベテルギウスっていう明るい星があるんだけど聞いたことある?」
質問者「ないです。はっきり言って。」
永田先生「ないです(笑)。そっか。オリオン座って冬に見えてくるので、まだ今はよく見えないんだけども、○○君のお家からでも冬になるとよく見えるので今度探してみて。ベテルギウスっていう星はね、オレンジ色っぽいような赤っぽいような色の星で、年をとってる星なんです。」
質問者「ぇえーー?」
永田先生「いつ爆発を起こすか分からないって言われているような、そんな星なんです。だから、○○君の質問にあった通り、宇宙の星の色は変わるの?は、変わります。しかも同じ星でも一生の間で働き盛りで輝いている間と、年をとってきているっていう、年齢によっても色が変わっていくんです。」
質問者「はー…」
永田先生「もう1つ、惑星についてなんですけれども、惑星は基本的にはそんなに変わらないんだけれども、例えば、そうだな、地球から見ていて地平線近くに来た時とか、ちょっと色合いが変わって見えるかもしれません。でも、惑星っていう星は、太陽の光を反射して輝いている星なんですね。自分で輝いている星ではないので、基本的には、例えば、火星は赤っぽいような色に見えます。木星って今とってもよく見えるんだけれども、ちょっと黄色っぽいような色で見えるかなぁ。本当に明るくきれいに見えています。
だから、惑星の色と、星座を作ってる星の色は、何でその色がついてるのかなっていう理由が違うんですけれども、星座の方の星は自分で輝いていて、表面温度の違いが色に現れてますよっていうことです。」
質問者「分かりました。」
アナウンサー「色が変わるって言っても信号機みたいにパッパッパッパッと変わるわけじゃないんだね(笑)。」
永田先生「そうゆっくりね、ゆっくり変わっていって。でも星って、色を見ただけでどんな星なのかな、年齢もどのくらいなのかなって分かっちゃうからすごいんですよ。」

Q8 ヒマワリは何で実をつけないんですか?
  (小3女子)

アナウンサー「どうしてこのことを不思議に思いましたか?」
質問者「学校で理科やってる時に、ヒマワリと他の野菜を育ててて、それを比べてみたら、トマトとかは実だけど、ヒマワリは花だけだったから、何でかなぁって思いました。」
田中先生「ヒマワリは今育ててるのかな?」
質問者「えーと、今は夏休みだから、おばあちゃんと種をまいたヒマワリなら育ててます。」
田中先生「あ、で花が咲いてるの?」
質問者「うーん、今もうちょっとで咲きそうなくらい。」
田中先生「あぁそうか。ならヒマワリが花が咲いた後、真ん中にいっぱいツブツブができるのは知ってるのかな?」
質問者「はい。」
田中先生「あ、知ってるんや。で、あれは、○○さんは種やと思ってるのかな?」
質問者「えーっと、花粉みたいな雄しべと雌しべの後に種ができると思った。」
田中先生「うん、だからあのヒマワリの花が咲いた真ん中のとこにいっぱい出来てくるやつは、種っていうふうに思ってるんやね。」
質問者「はい。」
田中先生「でね、答え先に言うとね、今○○さんが種やと思ってんのは、実は、ヒマワリの実ぃなんや。」
質問者「えーー。」
田中先生「それはね、ヒマワリの花よく知ってるみたいやから、ちょっと復習するね。」
質問者「はい。」
田中先生「あの周りに黄色い花びらみたいなのあるやろ? 真ん中にふつうの植物やったら、今○○さんが言った雄しべとか雌しべがあるんやね。」
質問者「はい。」
田中先生「ところがあのヒマワリは、真ん中にいっぱいある、あれ1個1個が花なんや。」
質問者「へええー。」
田中先生「だから、雄しべ雌しべみたいなもんよーく観察したらいっぱいあるやろ?」
質問者「へえー…タンポポみたいに…」
田中先生「そうそう、花が集まってるからね。おぉ、よく知ってんねやね。そうそう、花集まってるんや。で同じなんや。せやから、あの花1個1個が、1個の種作るんやね。」
質問者「ふうーん。」
田中先生「だからあれ、種って呼んでるけども、本当は花の下に実ぃがでけて、種は実ぃの中にあるんや。だから、梅なんかでも花咲いた後実ぃが出来たって言ってるけども、実ぃの中に種があるね?」
質問者「はい。梅干し食べた時に、おっきい種が…」
田中先生「そうやね、梅の場合はね、梅の実の周り、梅干しで食べるとこに、食べるところがちゃーんと作られてるから、実ぃって言ったらよく通じるんやな。でもヒマワリの場合は、ヒマワリの実ぃには食べるとこ無いんや。あの梅の実の、梅干しで食べるような、ちゃんとした言葉で言えば果肉って言うんやけども…」
質問者「果肉知ってまぁす。」⇦小声でアピール
田中先生「うん、果肉ってね、ああいう果物でおいしい、食べるとこを呼ぶ言葉なん。…まあちょっと難しいからそれはいいわ。」⇦復唱また回避
成島先生&アナウンサー「(笑)フフフフ」
田中先生「果肉って覚えるか?」⇦やっぱりやりたげ。
質問者「果肉、そもそも…知ってました。」
田中先生「あ、知ってた? あ、ごめぇん(笑)。知ってたんや。」⇦やる気出したけど予想外の空振り!先生の「ごめぇん」がカワイイ。

田中先生「じゃもう、知ってたんやったら話分かってくれたと思うけど、ヒマワリの実ぃやって分かったら、ヒマワリの実ぃには果肉が、無いんや。」
質問者「うん。硬いとこばっかり。」
田中先生「じゃ、種どこにあんの?っていったら、あの実ぃって言ってる硬ーい皮を取ったら、中にちゃーんと種が入ってるから。」
質問者「ふぅん。確かに、ヒマワリの芽が出た時に、何か皮っぽいのが出たことあったような…」
田中先生「ああ~、そやね、あの硬い皮がはじけて中から芽が出てきたんやね。そうそう。
それからヒマワリて、梅では1個の花が咲いたら1個の実ぃが出来たって言ってるけど、ヒマワリの1個の花っていうのは実は大ーきな花で、花の集まりやからね、ものすごい数の実ぃを作ってることになるの。」
質問者「へええー。梅で言うと、1つの木みたいなことですか?」
田中先生「木ぃ?」
質問者「梅だと、1本の木だけど、ヒマワリだと1つの花…ってこと…」
田中先生「そうやね、そうやね。梅の木ぃやったらバラバラに花咲かしてるから、バラバラの実ぃを作るんやね。」
質問者「はい。」
植物のことよく観察してるなぁ。そして梅の木とヒマワリのイメージを自分なりに統一できて、考える力もすごい。ヒマワリは実をつける場所を集めた感じなのかしら。茎が太いのも木の幹みたいだな。

アナウンサー「今度おばあちゃんと育ててるヒマワリを、またジッとよく見てみて下さい。」
質問者「はい。」
田中先生「1回、夏休み時間あったら何個出来てるか数えてみて。ものすごい数出来てるから。」
質問者「はい。」
アナウンサー「数えるの大変そうだね。頑張ってね。」
田中先生「(笑)フフフフ」
質問者「はぁい。」

Q9 猫はオッドアイという目の種類があります
  が、人間や犬にはオッドアイはあるんですか?
  (小4男子)

アナウンサー「猫には?…おじさんちょっと分かんなかった。オッドアイ? それは、ごめんなさい○○君に聞くけど(笑)どういうものですか?」
質問者「えーっと、右目と左目の色が、違う目のことです。」
アナウンサー「ほうほう、猫(の目)にはそういう種類があるという…のは何で知ったの?」
質問者「図鑑を見てオッドアイという目の種類を見ました。」
成島先生「よく知ってたね、オッドアイオッドアイてさ、右と左の目の色が違うっていう目のことを言うんですよね。最初に答えを言いますけど、ヒトも犬もオッドアイの方、あるいは犬はいます。いらっしゃいます。」
質問者「へええー。」
成島先生「右の目と左の目が違うというのは、犬も猫もヒトもあります。猫の場合はね、昔はよく金目銀目の猫とかいうふうに言ってですね、片方の目が黄色でもう片方が青色のような猫で、特に白い毛をした猫に多いらしいんですけども、珍重されたんですね。猫は子供の時はみんな薄青い目の色をしているんです。」
質問者「へええー。」
成島先生「それがね、だんだんと成長するにつれて、メラニンていう色素が働いていって、黄色とか青とか橙色とか、あるいは黒色っていうふうに色が変わってくるんですね。」
質問者「へええー。」
成島先生「じゃ何でオッドアイが生まれるかというと、1つはやっぱり遺伝的に、そういうふうに色素がちゃんと発現できないようになってるっていう遺伝子を持っちゃってる場合ですね。」
質問者「へええー。」
成島先生「もう1つはね、生まれた後にいろいろな障害があって、例えば緑内障を起こしちゃうとかっていう病気でね、目の周りの虹彩って言いますけど、その色が変わる、ということがあります。
だから原因としては先天的なものと後天的なものがある、ということがあります。」
質問者「…そなんですかぁ。」
成島先生「そうなんです。それでね、青い目をしている猫の場合は、耳の機能とも関係していてね、よく聞こえない、難聴って分かるかな?」
質問者「はい。」
成島先生「難聴になる確率が高いんだそうです。」
質問者「…(めちゃ小声で)ナルホド、そなんですかぁ。」
成島先生「そうなんです。それでね、例えばヒトで有名な、右の目と左の目の色が違うヒトではね、今から2400年ぐらい前に、昔のギリシャアレキサンダー大王って方がいたんですよ。」
質問者「へええー。」
成島先生「あのね、北アフリカからアジアにかけて大きな帝国を作った人なんですけども、それで大王っていう…」
質問者「すごぉい。」
成島先生「うん、すごい。その人も、右の目と左の目(の色)が違うってことが知られています。人間の場合は虹彩異色症って言ってね、虹彩っていうのは目の色を表している所で、異色って色が異なるって書くんですけどね、虹彩異色症って呼ばれています。」
質問者「そなんですかぁ。」
「そなんですかぁ」の言い方もカワイイんだけど、このお子さん、声が猫っぽくて聞いてて和むわ。

成島先生「(笑)そうなんです。だから元々は猫で金目銀目って言われるように、右と左の目が違うので、珍しいなって思って珍重されてたんですね。でもよく、ヒトや他の動物にもあるかなって思いましたね。猫だけじゃなくてね。それはすごいなと思うな。」
アナウンサー「猫は好きなんですか?」
質問者「大好きでーす!」
アナウンサー「好きなのかぁ。猫飼ってるの?」
質問者「飼ってませーん!」
先生&アナウンサー「(笑)飼ってない? そうかそうか。じゃ今度猫を見…」
質問者「お母さんがアレルギーなのだ。」
成島先生「あー…」
アナウンサー「お母さんがアレルギーなのか。それはね、なかなか触ったりできないもんね。」
質問者「…ウン…」⇦めちゃ残念そう
アナウンサー「今度、いろんな動物を見て、比べたりとかしてみて下さい。」
質問者「はぁーい。」
大きくなって独立したら飼えるかな?

Q10 もし人が月や火星に移住するとしたら、気温
  や空気はどうやって調節するんですか?
  (小5男子)

永田先生「○○君は火星に行ってみたいなぁとか、暮らしたいなぁって思ったりするの?」
質問者「はい、思ってます。」
永田先生「あ、思ってます? じゃ将来火星で暮らせたらいいよね。○○君が言う通り、火星に行くという計画が、もう既に立ってます。まず火星に行って、とりあえずは基地のようなものを作って、そこの中に…それは宇宙船と一緒でね、空気とか水とか食糧とか、そういうのを持って行って管理するんだけども、もっともっと将来的に、火星をもっと地球に近いような住めるような星にできるんじゃないかって考えてる天文学者さんがいっぱいいます。
どうやってやるのかっていうと、これがね、すごく壮大なことになっちゃうんだけれども…今の火星って何ですぐに住めないのかというと、火星にはもちろん、地球のような空気があるわけじゃないし、あと…」
質問者「気温とかも低いんですか?」
永田先生「低い。そうなんです、よく知ってたねえ!そうなんですよ。火星って赤い色をしているので、温度が高いんじゃないかなって思われがちなんだけれども、平均マイナス50℃ぐらいで、(太陽からの距離が地球よりも)遠いので温度が低い星なんですね。で、人間が生きるために他に重要なものがあるよね、毎日、暑い日とかに特に飲まなきゃいけないもの。」
質問者「あ、水とかですか?」
永田先生「そうなんです、水も必要でしょう? そういった、人間が住むために必要な環境に火星をするというのを、テラフォーミングと言うんですね。このテラフォーミングをするためには、まず今、火星の極地方に極冠(きょっかん)と呼ばれている二酸化炭素の氷、つまりドライアイス…よくアイスクリームを買うと付けてくれる、白い塊、ドライアイスがいっぱいあるんです。そういうドライアイスを溶かして二酸化炭素の雲を作って、二酸化炭素の雲は太陽の光をうまく閉じ込めてくれるので、少ーし温度を高くしていったりとか、あと植物を植えたりとかして、どんどん地球のような環境にしていこうかという計画なんです。」
質問者「はい。」
ドライアイスはマイナス79℃らしいけど(前日に科学の藤田先生が話してた)、どうやって溶かすのか?火星も温暖化させるのはどうなんだろう。そんなエネルギーをどうやって作るのか。

永田先生「ところが、これが大変なんですよ。ちょうど今日、植物の田中先生が来てくれてるので…田中先生、植物を大地に植えたとすると、これが広がるまでにどのくらいかかるんですか?」
田中先生「…それは…」
永田先生「地球上だと。」
田中先生「地球の陸上に、植物が上陸してから、約5億年経ってるんで、」
質問者「5億年…」
田中先生「はい。」スタジオ内「……(ため息)」
永田先生「5億年ですって。○○君、地球って、もう空気があって、お水もある環境だよね? その中でも5億年かかってるの。」
質問者「5億…ああ…」
永田先生「(笑)ていうことは、火星って、今現在お水も表面にないよね? 地球のような空気があるわけじゃないよね?」
質問者「はい。」
永田先生「だから、地球上でも5億年、火星だともっとかかると思うんです。」
質問者「…じゃ、10億年ぐらいかかるかもしれないな。」
スタジオ内「(笑)フフフフ」
永田先生「だから壮大な計画になりそうなのね。基地を作ってそこに住むというのができるとは思うんだけど、全体を変えるっていうのは火星にしても月にしてもけっこうかかると思うんですよ。」
質問者「じゃ、基地の外に出れないんですか?」
永田先生「基地の外には宇宙服を着ないと出られません。」
質問者「あ、そっか。」
永田先生「そうなの。だからね、人間が火星の世界を調べようっていうことで好奇心を持って行くのは、私はとってもいいと思うんだけれども、この火星に行く理由が、地球が住めなくなっちゃうかもしれないから火星に移住しようっていうような考えで行くとすると、すごーく時間がかかるし、火星を何とかするよりも、地球を大切に守っていった方がね、どれほど簡単か。この簡単なことがなかなか人間はできないんだけれども、でもね、たくさんの星を見ていくと、本当に地球っていう星が、私たちが住める唯一の星なんですよ。」
質問者「はい。」
永田先生「空気もあるでしょ?水もあるでしょ? ○○君が生きるために必要なものがみーんな揃ってくれて、どうぞ~ってあるんです。こんな素敵な星って他にないんですよ。
でも、○○君はひょっとしたら将来は宇宙飛行士になりたいのかな?」
質問者「はい。宇宙飛行士になりたいです。」
永田先生「あ、本当! じゃあぜひね、宇宙からいろんな星を目指してもほしいし、振り返って地球も見てほしいなと思います。宇宙飛行士になった時に、○○君がそんな宇宙や地球のことを見ながら、地球ってやっぱりいい星なんだなって思ってくれたら、それをぜひ発信してほしいなって思います。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君どう思いましたか?」
質問者「火星に住むの難しいから、地球をきれいに大事にしたいと思います。」
スタジオ内「(笑)フフフフ」
永田先生「難しいけど、火星には行けると思うよ。」
アナウンサー「行ってみたいって、その気持ちは大事に……だって今小学5年生でしょう? 火星に行くのに5億年かかるってことはないと思うから…」
質問者「はい。」
アナウンサー「行けるかもしれないから。」
永田先生「そう。宇宙服を着たりしてないと、地球のようにお外で暮らすっていうことはできないけどね、宇宙服を着ていけば、お月様も行けるし、火星にも行けます。」
壮大で深いお話だった。


質問終わり~先生方の感想
永田先生「今日もいろいろな質問があって嬉しかったです。今日の皆さん、元気が良くて、私もその元気な声を聞いて、元気をもらいました。」

田中先生「今日はハエトリ草も雑草も、一生懸命生きてる姿を知ってもらって良かったし、ヒマワリも、たくさんの花の集まりやってお話したけども、周りの花びら1枚1枚が1個の花なんですね。だからたくさんの花が虫を引き寄せる役と、中で種を作る役にちゃんと分けて、そして虫引き寄せて種いっぱい作って、生き抜いていくていう、頑張った姿なんです。」

成島先生「今日は犬とニホンザルと猫の質問を頂きましたけれども、それぞれ分野は違いますが、結局お友だちがいろんなことを興味を持って疑問に感じているんだなということがよく分かりました。」

夏休み子ども科学電話相談7/25 とりとめのない感想

7/25のジャンルは
 昆虫 清水聡司先生
 科学 藤田貢崇先生
 運動 小林よしひさ先生(よしお兄さん)

アナウンサー「昨日の最後の質問、昆虫、動物
植物、いちばん強いものどうしが闘ったら何が勝つの? 昆虫ではオオスズメバチを選んで、何となく不利な感じになってましたけど。」
清水先生「(笑)そうですね。けど、帰ってからよく考えたんですけど、小菅先生はライオンからクマに突然チェンジ、多田先生は毒の植物からトゲの植物に突然チェンジ。あれ?僕だけオオスズメバチで頑張って惨敗を喫しちゃって…あ、昆虫好きの皆さんごめんなさい(笑)。」
アナウンサー「一晩考えて、いちばん強い昆虫は何?」
清水先生「結局ね、あの…やっぱり、全てがあっての昆虫なので(笑)、直接対決で倒すってのはなかなかね、それは平和な考えじゃないんかなと思います。けど!(笑) けど!クマにも勝つ、人間を困らせる昆虫はたくさんいるなーと。オオスズメバチも人に勝ちますし、蚊なんかも毎年…ではないけどまぁよく騒ぎを起こしてますよね。昆虫も強いです!」
アナウンサー「かなり悔しかったことが分かりますね。今日も先生を困らせる質問お待ちしています。」
清水先生も話すのがお上手なのに、多田先生と小菅先生のパワーが上回ってた感じでしたな。

アナウンサー「夏休みに入りました。子どもたちにこんなことしてもらいたいなってことはありますか?」
藤田先生「外で自然を観察するとか、星空を見てみるってことももちろん大事ですけど、夏休みだと映画を見るとか、もしかしたらふだんよりも、ちょっとだけ長くゲームで遊ぶ時間もあるかもしれないですよね。映画でもSF映画を見て、それって本当に起こるんだろうかとか、どうやったらこんなことができるんだろうって考えること、自分で調べることも大切かなと。そういうことが分かると映画もゲームもより楽しめたりするかなと思っています。」
一昨日のご出演の時は、映画とゲームから質問がきてたね。私もきっかけが面白いと思った。

運動のジャンルは5月以来2度目。先生も2度目の元体操のお兄さんだー。
アナウンサー「夏休みって、これまで運動できなかった子が、まとめて練習したくなるような時期だと思いますけど、子どもたちにどんなことを伝えたいですか?」
よしお兄さん「私も、(体操の)お兄さんはやめていますけども、まだまだ新しい技ができるようにと練習していますので、みんなもまだまだ、いろんなことに挑戦できると思いますので、ぜひ挑戦してほしいなと思います。」
アナウンサー「よしお兄さんも、練習しないとできないことがまだまだあって。」
よしお兄さん「ありますし、こんな技をやりたいっていう目標もありますので、そういうのがあると楽しくできると思うので、ぜひやってほしいなと。」

Q1 卵から育てていたカマキリが7回目の脱皮は成
  功したのに、その日の夕方に見るとお腹が折れ
  曲がっていました。上にいないとお腹は曲がり
  ません。なぜ曲がったのかと、直るかを教えて
  下さい。(小4女子)

アナウンサー「たくさんいる昆虫たちの中で何でカマキリを選んで飼育してるんでしょうか?」
質問者「えー?」⇦質問しに来たのに逆にインタビューされて戸惑う質問者。
アナウンサー「好きなのかな?」
質問者「好きです。」
アナウンサー「あぁ、その好きなカマキリが何でそうなってしまったのか。昆虫担当は清水先生です。お願いします。」
質問者も自ら「お願いします。」⇦もう切実。
清水先生「カマキリをせっかく育てたのに、もうちょっとやのにねぇ、お腹曲がっちゃった? エサはよく食べてる?」 
質問者「食べてます。」
清水先生「ふぅん、じゃあね、そのまま様子を見ないと仕方ないと思うんやけど、脱皮の時に落っこちたりしなかった?」
質問者「んー、多分してません。」
清水先生「してない。時々あるんやけどね…ま、結論から言うと、もう癖がついちゃってるんで、おそらくそれは曲がったままだと思うのね。」
質問者「はい。」
清水先生「平たい所にいる時はお尻がキッチリ伸びてるけど、自分でしっかりお腹を維持しなきゃ、保たなきゃいけないような時が、同じ方向に曲がっちゃうわけでしょ? 曲がる場所も一緒やよね。」
質問者「うん。」
清水先生「その場所で脱皮の時に癖がついたまま固まっちゃったと思うねんね。あとは、元気に育ってるように見えて調子の悪い時、実は少し体調が悪いような時って、お腹の一部が固定…しっかりと固まらない、曲がっちゃうようなことがあるのね。」
質問者「はい。」
清水先生「おじさんはチョウチョを飼ってるでしょ? チョウチョの成虫なんかでもすごく体調が悪い状態で羽化した時に、お腹が水がたまったようになって、ブヨッてタラ~ンとしちゃうことがあるの。しっかりしないのね。
どっちの状態かはハッキリ見てみないとおじさんも分からないんやけど、いい状態ではない…その場所で癖がついちゃってるという状態だと思う。
ま、幸いなことにね、曲がったまましっかり固まっちゃうと、今度はもうそのお腹が曲がったままになるでしょ? だから次の脱皮をどうするかってことになるけれども、一応は伸びるってことなので、そのまま飼育して様子を見てあげて下さい。」
質問者「はい。」
清水先生「ただ、上からぶら下がった時に、タラ~ンとお腹がくの字に曲がって、下に垂れちゃうんやよね。だから、脱皮のお手伝いってなかなか難しいかもしれないし…カマキリの脱皮って見たことある?」
質問者「あります。」
清水先生「すーごく細い脚までしっかり抜かなきゃいけないでしょ?」
質問者「はい、そうです。」
清水先生「ね? だからね最後の脱皮でちょっと失敗する可能性は高いかなと思いますね。もし、いいタイミングで○○ちゃんが見つけられたら、ちょっとお腹を押してあげるとかね、垂れないようにまっすぐ抜けるように、そういうので何とか手助けをしたら脱げるかもしれないけども、こればっかりはやってみないと分からないね。」
質問者「あ~」
清水先生「あとよくね、カマキリを飼っておられる人で、羽根が脱皮の時にうまくまっすぐにならないとか、脚が少し曲がっちゃうとかあるでしょ? そういう時はね、柔らかいうちに少ーし修正するの。そうすると直ることがあるんでね。けどそれは固まっちゃってて、なおかつその状態みたいなので、ちょっとそのまま飼育して様子を見てあげて下さい。」
質問者「はい。」
清水先生「そういう結果もしっかりと記録に残してもらったらいいと思います。」
アナウンサー「今7回目の脱皮で、あと少しなのにねって仰いましたけど、カマキリは何回脱皮して成虫になるんですか?」
清水先生「7~8回ぐらいなので、もう終齢幼虫まできてるのかなと思うんですけども…」
アナウンサー「もう1回あるかもしれない。」
清水先生「もう1回はもちろんあります。羽根の翅芽(しが)って言うんやけれども、7回脱皮してるんやったら翅芽もかなり大きくなってるよね?」
質問者「はい。」
アナウンサー「あぁ…あと一息。」
清水先生「うん、ねぇ、あと一息なんですよぉ。」
先生めちゃ同情。飼育の苦労が分かる者どうしだね。

アナウンサー「お腹が曲がってしまったことによって次の脱皮がうまくいかない可能性がある…」
清水先生「スラッとしたお腹を抜かなきゃいけない。カマキリは逆さまにぶら下がって、重力で下に脱け出していくので、お腹がいちばん上になるんですよ。上にピンと立てなきゃいけないお腹が曲がっちゃうので…。脱皮の時にちょっと押さえといて、まっすぐになるように何かしら…例えば紙で筒を作って軽くはめとくとかさ、ギプスみたいなものね。」
質問者「あぁ~」
清水先生「んーおじさんもそこまではやったことないんだけどね、もし成功したらすごいかなと思うので面白いのでね。」⇦試してないけど紹介はする。
アナウンサー「○○さん、次の脱皮の時は観察できそうかな?」
質問者「ああ~…」
清水先生「(笑)難しいよねぇだけど」
アナウンサー「タイミングが良ければね、気づいたらぜひ、ちょっとだけそういうことも…やってみるといい研究になるかもしれないね。」
質問者「はい、やりたいです。」
清水先生「けどね、足場を固定した段階であまり刺激すると落ちちゃうと困るんでね、その辺は慎重にやって下さい。これだけね、しっかり飼ってるんで大丈夫だと思うんですけど。」
質問者「はい。」

6回まではきれいに脱皮してた訳だからすごいなぁ。先生も質問者の飼育レベルを信頼してる様子。先生も試していないお腹ギプスは繊細な力加減が要求されそう。その前に脱皮のタイミングに気づくのが難しいのか。やってみないと分からない世界。

Q2 どうしてドライアイスは触っちゃいけないん
  ですか? 何でやけどをするんですか? 触ろ
  うとしたらママにだめって言われました。
  (小2男子)

質問者「お願いします」⇦さっきの質問者の影響?
藤田先生「ふつう、やけどって言ったら熱いものに触った時にやけどするって言いますもんね。
○○君は、人間の体って細胞というものからできてるということは聞いたことありますか?」
質問者「…あんまり」
藤田先生「人間の体って、ものすごく小さい細胞と呼ばれるものがたくさん集まってできてるんですよ。目に見えない大きさですね。その細胞には、水がたくさん入っているんですね。で、○○君の体には血液が流れてますよね?」
質問者「うん。」
清水先生「体のどこを切っても…自分で切ることはもちろんないと思いますが(笑)、ちょっとケガしてすりむいたりしても、すぐ血が出てきますよね?」
質問者「はい。」
藤田先生「この細胞というのは、血液で水分を送られていってるっていう働きもあるんですけども、ドライアイスはとっても冷たいものですよね? ○○君はマイナスって言葉は聞いたことないかな? 気温がマイナス5℃になりましたとか冬に聞いたことあるかな?」
質問者「はい、あります。」
藤田先生「あります?(安心) ドライアイスってね、マイナス79℃ぐらいもあるんです。とっても低いんですね。そうなると、水が凍っちゃうわけですよね。そしたら細胞の中に入っている水が凍って、細胞が壊れちゃうんですよ。」
質問者「へぇそうなんですか。」
藤田先生「そう。壊れちゃうと、その部分は体が何とかしなきゃいけないから、そこで取り除こうとしたりするわけですね。で、人間の症状としては痛くなったり、赤く腫れてきたりするんです。そういう症状が、熱いものを触って起こった時とよく似てるから、やけどと言うんだけども、実際は体の細胞の水が凍って細胞が壊れちゃうから、触っちゃいけないって言われてるっていうことですかね。分かったかな?」
質問者「はい。」
アナウンサー「水で作った氷よりもものすごく冷たいから、細胞が壊れちゃうレベルであると。だから触ってはいけない。」
藤田先生「そうですね。ただ、ドライアイスはものすごく冷たいけども、冷凍庫から出したばかりの氷を指にくっつけると、離れなくなりますよね? そうすると、やっぱりビックリしますよね? まずビックリするのと、あまりにも長い時間くっつけてると、しもやけみたいになりますよね。しもやけって知ってる?」
質問者「うん。」
藤田先生「冬の寒い時に足がかゆくなったりしますよね。あれって実は凍傷のだいぶ早い…いちばん軽い凍傷なので、あまりしもやけにもなっちゃいけないから、寒い時は靴下を何枚も履こうねとか言われてると思うけど、そういうことなんですね。ドライアイスじゃなくても起こることはあるけれど、特にドライアイスはとても冷たいから、直接触っちゃだめ、ということですかね。」
質問者「はい。じゃあ、煙は…何ですか?」
藤田先生「あ、ドライアイスからモクモク出る煙ですね。あれは、ドライアイスってすごーく冷たいから、空気の中の水も凍ってしまうんですよ。凍って小さい粒の氷になるので、人間には白く見えるんですね。それが、モクモクした煙の正体です。」

熱いものを触ったやけどは医学的には熱傷、その反対のやけどは凍傷。細胞を壊すという意味では同じ。子どもの頃は冬はいつも手の指にしもやけができて、関節の所で割れて痛くてツラかった。唇もガサガサに乾燥して割れて痛かったし。冬場に皮膚が適応できなかった子ども時代。

Q3 何で走ったら息が切れるか。(小1女子)

アナウンサー「○○さんは走ったらやっぱり息がハアハアしますか?」
質問者「うん。」
アナウンサー「○○さんは走るのは好きですか?」
質問者「きらぁい。」⇦即答
よしお兄さん「○○ちゃんもいっぱい走ったら息が切れますか?」
質問者「きれる。」
よしお兄さん「苦しいよね?」
質問者「うん。」
よしお兄さん「走る時に、体いっぱい全部使って走ってるよね?」
質問者「うん。」
よしお兄さん「なので、走る時には体のいろーんなところ、筋肉を使って走るんだけど、その筋肉も栄養が必要で…車が走る時にガソリンを入れたり、おもちゃを動かす時に電池があったりするよね?」
質問者「うん。」
子どもに分かる例を出すの上手いなあ。

よしお兄さん「それと同じで、体の中にある筋肉も酸素、息を吸う時に入ってくるエネルギーが必要なのね。それをいっぱい使うから筋肉が動いて、それをいっぱい使うから息が切れてくるのね。だから走ると息が切れてしまいます。」
質問者「うん。」
よしお兄さん「でもとても苦しいよね? でも少ーしずつ走ると息は切れないよね?」
質問者「うん。」
よしお兄さん「いっぱい走ると息が切れる。そうだよね。でも、オリンピックの選手とかプロのサッカー選手とかすごい人たちいるよね。そういう人たちも、いっぱい走ったり体を動かすと、息がハアハアします。なので、いっぱいトレーニングをすると息が切れなくなるんだけど、そんなすごい人たちでも、ものすごーく頑張ると、やっぱり息が切れてきちゃうのね。」
質問者「うん。」
よしお兄さん「だけど、例えばサッカーの選手はいっぱい走って、頑張ってシュートをしてゴールを入れたいなぁっていう目標があるのね。そういうのがあると、息が切れて苦しいけどシュート入れたいなって思うから、頑張って走れるんだよね。」
質問者「うん。」
よしお兄さん「なので、○○ちゃんも例えば…そうだなあ、今どれくらいの距離を走ってるのか分かるかな?」
質問者「わかんない。」
よしお兄さん「例えば50メートルとか短い距離だったり、校庭を何周とか長い距離だったりすると思うんだけど、50メートルをこのくらいの速さで走りたいなぁっていう希望とか目標ができると、息が切れて苦しくても、頑張ろうって思えるようになるかもしれないんだ。」
質問者「うん。」
よしお兄さん「なので、100メートル走のとっても速い人だったりサッカー選手みたいに目標を持つと、息が切れても走るのがもしかしたら好きになるかもしれません。なので走る目標をぜひ探してみて下さい。鬼ごっことかしっぽ取りとか、そういう遊びでも全然大丈夫だよ。」
質問者「うん。」
よしお兄さん「じゃ、その目標を見つけてみて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○さん、鬼ごっことかしますか?」
質問者「する。」
アナウンサー「鬼に捕まらないように逃げるよね?」
質問者「うん。」
アナウンサー「少しでも長く逃げられるように走っていけば、走るの速くなるかもしれないね。」
質問者「うん。」
アナウンサー「オリンピック選手も息が切れるんだって。息が切れるから嫌いになるんじゃなくて、ちょっっと頑張ってみるといいかもしれないね。」
質問者「うん。」
アナウンサー「頑張れそうですか?」
質問者「頑張れそう。」
よしお兄さん&アナウンサー「お、よかったあ。」

分かりやすい説明。走るの嫌いな子に頑張れそうって気にさせた。よしお兄さんは運動の専門家だけど、3月まで子ども相手のプロだった。さすがだ~。あ、よしお兄さんは質問者に挨拶する時に自分から「よしお兄さんです」って言うから、「小林先生」よりも「よしお兄さん」にしてます。

Q4 ヘラクレスオオカブトとギラファノコギリク
  ワガタではどっちが勝つんですかって聞きたい
  んです。(小2男子)

ガチガチの対決系質問きた!名前がまず強そう。「ギ」って痛そうな響きする。
アナウンサー「どっちが勝つのか予想はしてますか?」
質問者「はい。タブレットで見たアジアリーグで、ヘラクレスオオカブトが勝ってたので、ヘラクレスオオカブトの方が勝つと思います。」
アナウンサー「じゃ、それが本当かどうかを聞いてみたい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「子どもが大好きなバトル、やってきました。」
ゲームかと思って調べてみたら「カブトムシ相撲」という、本物どうしを闘わせるイベントがあるんだそうで。知らなかった。

清水先生「(笑)これはね、おじさんたちもよく聞かれるんやけど、正直ほんま難しいよね。(笑)○○君が見たようないろんな映像が出回ってると思います。実際にやってる人もいると思います、両方飼ってればね。
おじさん自身はさすがに闘わせたことがありません。(笑)ごめんなさい。ヘラクレスオオカブトギラファノコギリクワガタ箕面の昆虫館(清水先生の勤務先)にもいるんですけど、実際に闘わせてみたことはないのね。けど飼育してると雰囲気は分かりますし(笑)、おそらく○○君の予想で正しいと思います。」
質問者「…ぅっわあ!」⇦こういう反応好き
清水先生「うん、勝つと思う、ヘラクレスが。
ま、○○君も分かってると思うけども、元々ヘラクレスとギラファっていうのは闘うことのない、というかお互いが同じ場所に住んでるわけじゃないので、な、闘うことないよな?」
質問者「はい。」
清水先生「ヘラクレスってどこに住んでる?」
質問者「んーーー…(小声で)どこだったっけ?」
清水先生「分布範囲が広いんでね、中米とか南米ね。」
質問者「あっ!そうだった…」⇦悔しそう
清水先生「ギラファは東南アジアを中心に住んでる。だから全然違う場所で住んでるカブトムシ対クワガタムシなんでね、ふだんは闘うことはないんでね。けど、やっぱりどっちが強いかなって気になるよね?」
質問者「はい。」
清水先生「昔のカードゲームみたいなやつで、ギラファノコギリクワガタヘラクレスオオカブトも出てきてたんでね、ギラファも強そうやなあって思うんやけれども、やっぱり体の大きさが全然違うよね?」
質問者「はい。」
清水先生「ヘラクレスが突進してきたら、ギラファは耐えられないよね? 体も軽いんでね。」
質問者「そうですね。あの、タブレットの映像で見てみたら、ヘラクレスが30㎜~180㎜とかなってました。」
清水先生「(笑)ンフフフフフ、180㎜いうたら本当に最大やな(笑)。で、ギラファはどのぐらいのやつやったん?」
質問者「んー、ギラファは出てませんでした。」
清水先生「あ、そうか、110~120㎜ぐらいな感じなんかな。大きさも全然違うんでもちろん重さも違うし。で、ギラファノコギリクワガタはね、クワガタってやっぱり相手を挟む感じやんか。ある程度力はあるけれども、ふつうに…えーと、ギラファに挟まれてみたことある? (笑)ないわなフフフ。」
質問者「(笑)ない!そんなんない。」
挟まれて“みた”って自分から手を差し出すの? 先生はありそうな雰囲気。

清水先生「やっぱギラファって名前の通り、ギラファ、キリンの首のように長い大アゴを持ってるっていう意味やんか。で、長すぎてそんなにメチャメチャ力が入んないんよね。」
質問者「あー!たしかに!」
清水先生「全然ないかというと、やっぱりそれなりの挟む力はあるので、わざと挟まれない方がいいと思うけど、ヘラクレスを挟んでぶん投げるほどの力はないかなと思います。」
質問者「ぁあー!」
清水先生「片やヘラクレスの方も、頭角(とうかく)、頭胸角(とうきょうかく)の間に相手を挟んで投げ飛ばしたり、そういう闘い方するじゃない?…ギラファ挟まるんかな? たぶん挟むのは挟むか。おじさんも手を挟まれるぐらいやから、細いものも挟めるわな。挟む力と、体重でグッと押せる力があるんでね、やっぱりヘラクレスが勝つと思うね。」
質問者「うん。」
清水先生「ただ、ギラファに唯一チャンスがあると思ったら不意討ちやな(フッ)。」
スタジオ内「(笑)ハハハ」
質問者「はい…」⇦困惑
清水先生「おじさんたち、夜間は展示してる昆虫を…ヘラクレスなんて特に大食いなのね。だからあんまウロウロさせとくと寿命がちょっと短くなることがあるので、夜は狭いケースに戻しちゃうの。その時に、すごい力でヘラクレスが木にしがみついてるので、じゃあどうやって引っぺがすかというと、引っ張ると爪の力が強いんで取れない。じゃあどうするかというと、お尻をポンポンポンポン叩くの。そしたら慌てて前に前に進んで行くんで。ギラファがもし、そういう咄嗟の攻撃をしたら、ヘラクレスはササッと逃げていくかもしれない。(笑)勝ったって言えるかどうか分かんないけれども…。」
質問者「…はぁ(笑)」
ギラファのお尻ポンポンでヘラクレスが場外に逃げるのを狙うのか?盛り上がらないようなかわいいような。

アナウンサー「やっぱり角が大きいものどうし、○○君は闘わせたい気持ちがあるのかな?」
質問者「はい。まぁ、世界でいちばん大きい2つを合わせて(会わせて?)みました。」
清水先生「(笑)そうかそうか。」
アナウンサー「なるほど、自分で飼ってるカブトムシとかクワガタとかを闘わせることはあるのかな?」
質問者「んー、今は何も生き物は飼ってません。」

ヘラクレスでもギラファでも、あんまり角とか大アゴが長いと、ケンカの時に互いに絡まったり、折れちゃったりしないのかしら? 画像なんかで見かけるとあの頭の長ーいところが何かの拍子でポキッと折れそうで、ついハラハラする。

Q5 物って、例えば壁には手が通らないのに、水
  には手が通り抜けるのが不思議で、水は手が通
  り抜けるのに…手には感じることが不思議で、
  水には一粒ってあるんですか? で、その水の
  いちばん最初のもとみたいなものはあります
  か? で、その一粒はどれくらいの大きさです
  か?(小2女子)
一気に切れ目なく言われて、聞いてる方も不思議になった。

藤田先生「確かに難しい感じ…感じというか(笑)難しいですよね。でも、手をついても壁は通り抜けないけど水は通り抜ける、ていうことに気がついて…ふだんはそういうことを当たり前のように思ってるけど、どうしてかなって考えるのは、科学の第一歩ですよね。
○○さんは、水ってずーっと小さくしていくとどんなふうになると思いますか?」
質問者「んーと…、なんか…、1㎜よりもっと小さくなると思う。」
藤田先生「そうですね、1㎜よりもっともっと小さくなると思ってくれているようですけど、確かにその通りですごーく小さくなるんですね。どれぐらいかというとですね、1㎜の…えーどれぐらいかな…何分の1って言えばいいのかな…えーと…後で計算しますね(笑)。ちょっと待っててね。」⇦独り言が丸聞こえ。話しながら資料を見たりもしてるのかしら。
質問者への言葉と自分に向けた言葉が一緒くたになったような話し方、藤田先生は多いけど、脳がめいっぱい活動してる感じがして、こちらも緊張してくる。

藤田先生「大体のことを話すと、確かに水っていうのは○○さんの言う通り、粒みたいなものでできているんですね。ここは大丈夫ですか?」
質問者「はい。」
藤田先生「粒みたいなものでできているという考え方はとても正しいです。じゃ、指とか手を置いたら、水は通り抜けるのになぜ壁は通り抜けないのかというと、これは、粒と粒の関係…というか結びつき方が違うんですよ。世の中の物っていうのは、全部そういう粒でできてるんですね。そういうのを原子とか分子っていうんですけども、目に見えない粒でできてるんだな、物って分解していくと全部小さい粒になるんだな、というふうに考えてくれればいいと思いますけど、水っていうのは、その1個1個の粒の結びつき方がゆるいんですよ。」
質問者「はぁー…」
藤田先生「ちょっと力を入れるとすぐ形が変わっちゃう感じですね。でも、壁とか机とかそういう物は粒と粒の結びつきがすっごく強いんですね。しっかり結びついてるんですよ。それで手をついた時でも、机とか壁を手が通り抜けていくってことはない、ということなんですね。」
質問者「はい。」
藤田先生「物を作っている粒の結び方が違うと、手が通り抜けたり、しっかり支えてくれたりすると考えたらいいでしょうかね。」
質問者「はあい。」
藤田先生「これは物の、いわゆる根源とか言いますよね。物の基本となっているものは何だろうかっていうのをとても考えた…人類って大昔から○○さんみたいなことを考えていて、結局今の科学では、それは粒からできているんだというふうに、私たちは分かったということなんですね。」
アナウンサー「うーん、でも水が小さい粒の集まりで、手が通るって気づいているっていうことは、○○さんはすごいですよね。」
藤田先生「そうですね、予測するっていう…こうじゃないかな、ああじゃないかなっていうのをいろいろ考えるっていうのは大切なことなんですけど、ただ残念ながら、ふつうの実験ではね、粒でできてるなんてのは見えませんから、見にくいけどそういうふうに想像した、ということなんですよね。」
アナウンサー「壁を構成してる粒は固くて動かないけれども、水を構成してる粒は動きやすいから手が通るっていう解釈でいいんですか?」
藤田先生「そういう解釈ですね。もっと難しい解釈はいろいろあるんですけども、いちばん直感的に分かってくれるのはそういう感じかな。
あの、僕の説明で分かりました?」
質問者「はい。」
藤田先生「よかった。」⇦この一言の重み。

藤田先生「水の粒ってどれぐらいの大きさですかって聞かれたんですけど、…○○さん、学校で分数って習った?」
質問者「まだ習ってない。」
藤田先生「十分の一とか百分の一って言い方分かります?」
質問者「んーとなんかぁ、けっこう、お母さんとかから使われてるから、ちょっとずつわかってる…」
⇦どんな使われ方?ピザを切る時なんかに言ってるのかな?
藤田先生「ちょっとずつ分かりますか? 例えば百分の一って言ったら100個に分けたうちの1個っていう意味ですよね。」
質問者「はい。」
藤田先生「とっても大ざっぱですけど、1の後に0が10個つく数…だから…1の、なんぼだ…100億かな、ひゃくおく…100億とか分かります?」
質問者「あ、はい。」⇦すごい
藤田先生「(笑)」⇦いっぱいいっぱいですね。
アナウンサー「1の後ろに0が10個ですか?」
藤田先生「10個ですね。概算ですから正確じゃないけど」アナウンサー「100億ですね。」藤田先生「100億ですか。それが分母になってて、それ分の1。ぐらいですかね。」アナウンサー「100分の1…ミリですか?」藤田先生「100分の1ミリ…じゃない、」アナウンサー「あぁ100億分の1」藤田先生「100億分の1。」アナウンサー「100億分の1ミリメートル。」藤田先生「いや、メートルなので、えーとね…ハァ」⇦いっぱいいっぱいで疲れてきた。
アナウンサー「100億分の1メートル?」
藤田先生「100億分の1、メートルぐらい、ですね。ぐらいですよ、桁がちょっとずれてるかもしれませんけど(笑)、私も手計算なのであれですけど、そんな水の分子、とっても小さくて見えないということですね。見えないぐらいのもので、つながりがゆるやかになってるので、手が通るということですね。」

100億のあたりから先生とアナウンサーが互いに被せながら話してゴチャゴチャでした。質問者は水の根源が粒って何かを見て気づいたのか、自分で思ったのか、そこ聞いてほしかったなあ。粒々のつながりがゆるいから指の間を通り抜ける…柔らかいガーゼを想像してなるほど~と思った。けど、ガーゼは手に残らないけど、水は手に残って手が濡れる、それはどうして…? 私は電話で質問できないので自分で考えるしかない。

Q6 私はよく逆立ちをするんですが、足では簡単
  に立てるのに、なぜ手ではうまくバランスがと
  れないんですか?(小5女子)

アナウンサー「○○さんは逆立ちが得意なんですか?」
質問者「うん…まあ…得意。」
アナウンサー「壁とかにももたれずにも、逆立ちで立てたりする?」
質問者「できます。」⇦すごーい、謙遜しなくていい!
よしお兄さん「壁を使わないで倒立ができるってすごいですね。じゃあ逆立ちをした時に、○○ちゃんて、壁を使わない時は歩いちゃったりユラユラ揺れちゃったりする?」
質問者「はい、ちょっとユラユラ。」⇦すごーい!
よしお兄さん「すごいですね、ちょっとでいけるんですね。お兄さんも実は逆立ち大好きで、隙間とか暇があるといつも逆立ちをしてるんだけど、逆に、逆立ちができなかった時に、できるようになるにはどういう練習をしましたか?」
質問者「うーん、壁倒立をして、そこからゆっくり離してった。」
よしお兄さん「おーすごいですね。まず最初に多分、自分の体、体重があるよね?それを支えるために腕の力をいっぱい鍛えたでしょ?」
質問者「はい。」
よしお兄さん「ね、壁を使って逆立ちをしたり、例えば手押し車をしたりして、まず腕を鍛えたりするよね。あとは、壁で逆立ちをした時に、逆さまになった姿勢とかもしっかり研究したり整えたりしたよね?」
質問者「はい。」
よしお兄さん「うん、お兄さんも逆立ちができるようにするために腕の力を鍛えたり、逆立ちした時の姿勢をしっかり、まっすぐになるようにしたんだけども、逆立ちをした時にうまくできる姿勢というのは、実は立ってる時の姿勢と同じで、まっすぐピーンと伸ばした形だというのは知ってるよね?」
質問者「はい。」
よしお兄さん「では話が飛んじゃうけど、人間て今、2つの脚で走るけど、犬とかチーターとかの速い動物は4本脚で走ると速いよね。でもチーターが人間と同じような形で走ると、たぶん人間より遅いよね?」
質問者「はい。」
よしお兄さん「それは恐らく4本脚で走るように体が進化してきたからで、人間は2本脚で立って歩いていろいろ生活するように進化してきてるのね。
じゃ、手と足で考えると、手っていうのはお裁縫をしたりお料理をしたり文字を書いたりって細かい作業をするためにいろいろ進化をしてきて、足っていうのは体を支えたり走ったり歩いたりするように進化してきてるんだと思う。
だから逆立ちをした時に、手を足みたいに力がつくように鍛えたんだよね。」
質問者「うん。」
よしお兄さん「なので、人間の体っていうのはそういうふうにできてるので、逆立ちをした時に立てるように進化してきてないんだよね。だから逆立ちをするとグラグラしてしまうんだよね。
でも、しっかり脚のように鍛えたり、体が逆さまになった時に立ってる時と同じような姿勢をとれるようにすると、あまりグラグラしなくなってくるもので、お兄さんもすごく練習したら、本当にピタッと止まって1分間とか逆立ちできるようになったので、そうやって鍛えると、変わってくることもあるので。」
質問者「はい。」
よしお兄さん「(話を)元に戻すと、人間の体はそういうふうに生活するようにできているので、逆立ちをするとグラグラしてしまうというのが答えになるのかなと、お兄さんは思います。」
質問者「はい。」
アナウンサー「それはやはり脚の筋肉の方が強いからってことなんですね。○○さんは腕の筋肉を鍛えるために何かしてますか?」
質問者「え? 特にしてないけど私は1回転ていうの?倒立からブリッジになって起き上がるっていうのができるから、それをいつもやってるから、多分筋肉がつくんだと思う。」⇦さっきからすごい!
よしお兄さん「すごいですねえ。」
アナウンサー「よしお兄さん、より安定して逆立ちができるようになるには、腕の筋肉ってやっぱり大事ですか?」
よしお兄さん「そうですね、腕の筋肉と、やはり体全体の筋肉も必要になってくるので、逆立ちをするには逆立ちをするっていうのがいちばん良いトレーニングになるので、今○○さんが言った通り、逆立ちをしてブリッジをするなんていうのも、とても良いと思うので、ぜひ続けてみて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「うーん、やっぱり逆立ちは、逆立ちをしながら上手くなっていくってことなんですね。
あの、逆立ちって苦手な子はなかなかできないですけども、まずできるようになるためには、何から始めるのがいちばんいいんでしょうね?」
よしお兄さん「もちろん腕の力は必要なので、そこを鍛えてあげるということと、あといちばん恐いのは倒れてしまったり、逆さまになることなので、安全に注意をして補助をしてもらいながら、逆さまになる経験をいっぱいすると、その恐怖心が取り除かれるので、そこがまず第一歩になると思います。」
アナウンサー「腕の力をつけるためには何をするのがいいんでしょうね?」
よしお兄さん「いろいろあるんですけども、4本脚で歩くハイハイであったり、あとは手押し車ですね。脚を持ってもらって腕立ての姿勢で歩いてみる。自分の体を腕2本で支えるっていう運動をいっぱいしてみるといいかなと思います。」

その強いはずの脚が、年をとると腕よりも先に衰えて車椅子生活になるパターンが多いような気が、仕事柄するなぁ。病気の後遺症とか、徐々に歩かなくなるとか原因もあるだろうけど、体そのものがそれだけ重いってことだろうなぁ。

Q7 まだ見つかっていない鉱石はどれぐらいあり
  ますか? 新種の鉱石を見つけたいので教え
  て下さい。(小3男子)

アナウンサー「○○君は鉱石を探すのが好きなんですか?」
質問者「はい。」
アナウンサー「いっぱい持ってたりするのかな? 何種類くらいあるの?」
質問者「…んー…種類は分かんないけど数は100個以上あるかも」
藤田先生「ほおぉー」
アナウンサー「100個以上あるんだ、いろんな所で拾ってきてるのかな?」
質問者「買ったりしてます。」
藤田先生「鉱石が好きなんですね?」
質問者「はい。」
藤田先生「どんな鉱石が好き?」
質問者「丸っこい石が好きです。」
藤田先生「お~(笑)すごいですね。自然界…この地球上にどのぐらい鉱石があるんだろうかっていう研究した人たちがいるんですね。今の段階で、大体5000種類ぐらいは存在するだろうと言われているようです。
鉱石って、さっきの水の話ではないんですけど、鉱石をどんどん分解していくと、最終的には元素っていう括りの物に分けることができて、例えば、○○君は名前を聞いたことがあるか分からないけど、ケイ素とか、酸素とか、ナトリウムとかカルシウムとかって、聞いたことありますか?」
質問者「少しだけ聞いたことある。」
藤田先生「そういうものに分解していっちゃうんですけども、そういうものがどういうふうに結びつくのかなっていうのを研究した人たちがいて、それで結びつく可能性がある、というようなもので計算すると、大体1500種類ぐらいはまだ発見されていないんだと結論した研究成果があるようです。だから、これからもしかしたら○○君が探し出せる鉱石は1500種類ぐらいはあるかなということですかね。
ただ、探すのはけっこう大変ですよね。○○君、実際に探しに行ったことありますか?」
質問者「まだないです。」
藤田先生「いろんな鉱物…と言ったり鉱石と言ったりしますけど、いろんなキラキラしたものとか、色が変わったものとか探していくと思うんですけども、見つかっていないというのは、例えば土の中のものすごーく深い所とか、あるいは海のすごーく深い所にあるとか、そういう所から探し出さないと未発見のものは探せないかもしれないけれども、ただ、○○君が将来大きくなったら、そういうのを探す専門の人になるかもしれないですよね。そしたらたくさん探せるかもしれませんよ。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君は何で石に興味を持ったのかな?」
質問者「科学博物館で一度鉱石を見て、きれいだなって思って集めたいと思いました。」
藤田先生「あ~」
アナウンサー「丸っこいのが好きだということだけど、色はどんな色のが好き?」
質問者「んー緑とか水色とか。」
アナウンサー「緑とか水色だと先生、どんな鉱石だと考えられますかね?」
藤田先生「まぁいろんなのがありますよね(笑)。むちゃくちゃあるんですけど、ただ宝石なんかは典型的な鉱石ですよね。ちょっと曇ってた感じでも一生懸命磨いて、こまーい目のヤスリできれいに磨いたら、表面がつやが出てきてきれいな、観賞用というか置物になることもありますよね。」
質問者「やったことありまぁす。」
藤田先生「あ、ある?(笑)あるんだ、すごい。大変ですよね磨くのね。」
質問者「はい。」
藤田先生「そういうのを実験でやったりするんですよ。プレパラートを作ったりするんですね。光が通るほど薄ーくするんですよ。そういう時に磨いたりするんですけどね。」

Q8 カブトムシのメスが死んじゃってて、すっご
  く小っちゃい、まだ大人になったばかりのアリ
  がいて、あとすごく小っちゃい巣があって、そ
  の小っちゃいアリがカブトムシのメスに、死ん
  じゃってたメスの死体に近付いてたの。その後
  どうなるの?(小4女子)

見かけた光景をそのまま切り取ってきた質問。
アナウンサー「カブトムシのメスはまだ大きい状態、死んですぐみたいな感じだったの?」
質問者「うん。」
アナウンサー「見ていてこの後どうなるんだろうと。まだ何も起きてはいなかった?」⇦事件性を漂わせる表現。
質問者「うん。」
清水先生「気になるねぇ、アリがもう来てたか。(笑)フッフッ。 自然界にはね、食べる食べられる、食う食われるの関係がやっぱりあるのね。で、カブトムシが死んじゃったら、どう?そのまま腐っていくんかな?」
質問者「うーーん…そこが分かんない…」
清水先生「(笑)そっか、そやな。ごめんね。
そのアリが食べるかどうかは何とも言えないですけども、ただ、アリは食べると思います。どこからか何かしらアリがやってきて、カブトムシの体を食いちぎって、というかバラバラにして…でねアリの場合はね、カブトムシって硬い殻に覆われてるでしょ?」
質問者「うん。」
清水先生「だから、殻は残るの。中の筋肉とか、柔らかい部分、そういうのをアリは食べます。持っていきます。」
質問者「ぇえええ~」
清水先生「アリだけじゃありません。死んだ生き物がいるとね、ハエがやってきます。ハエがそこに卵とか、幼虫を産みつけるのもいるんやけれども、中でハエの幼虫、ウジが中身を食べて、カブトムシのお肉を食べて成虫になって、また飛んでいく。」
質問者「んーー…」
清水先生「他にもいるよぉ、シデムシっていう甲虫の仲間とかさ、ね、1匹のカブトムシやけどね、いろーんな虫のエサに…虫だけじゃないかな、虫のエサになります。
で、その公園で死んでたカブトムシっていうのは、完全な体の形してた? どこもまだ欠けてなかった?」
質問者「んーーと、少し欠けてた。」
清水先生「ん、パーツがちょっと欠けてたぐらいかな?お腹がなかったとか、そういうんじゃないよね?」
質問者「うん、少し穴があいてたりはした…」
清水先生「もう穴があいてたか。じゃ何かしらがね、もう入ってるんかもしれないよね。
昆虫でもいろんなものが他にも食べるんやけどさ、カブトムシの天敵でよく知られてるのがね、カラスとかタヌキ、フクロウなんかが知られてます。そういうのが…死んだものというよりかは、もう生きてるうちからついばんで、食べてきます。」
質問者「……」
清水先生「だからカブトムシにもいろんな敵がいるんです。そういうものが食べた時にはね、お腹だけえぐられて、残りの硬い部分は残していっちゃうの。」
質問者「ぇえええ~~」⇦ビックリするよねぇ。
清水先生「だからね、生きてるうちに食べられたんかなぁ。場合によったら死んですぐだったら転がったのを食べるかもしれないしさ、……だからね、いろーんなお互いに食べる食べられるをしながら、自然の生き物というのは繁栄してるわけ。」
アリ⇨食いちぎって巣に運ぶ、ハエ⇨卵を生みつけて幼虫に食べさせる、カラスetc.⇨生け捕りの上お腹をえぐる…お互いにって言いながらここまでカブトムシが食われる一方じゃないか。でもカブトムシは肉食じゃない。食物連鎖は複雑。

清水先生「で、そのカブトムシは成虫までいったからラッキーやったけれども、幼虫のうちにも敵ってたくさん知られてるのね。」
質問者「……」
清水先生「天敵って分かる?」
質問者「わからない。」
清水先生「自分たちを狙ってくる敵ね。」
質問者「敵~。」
清水先生「うん、そう、食べてくる。捕食者って言うんやけども、自分たちを狙って食べちゃう、そういう生き物。そういうのを天敵って言うんですけども、(カブトムシは)幼虫の時にはね、イノシシなんかにも狙われます。食べちゃいます。あとモグラ。カブトムシの幼虫なんか土の中に…」
質問者「フクロウに、食べられる。」
清水先生「うん、フクロウにも食べられるよ。けどね、どちらかというと土の中のものじゃなくて成虫になってから。羽化してからね。夜、樹液にカブトムシが来てるでしょ? そこを狙ってくるみたいです。」
質問者「ふーーん」
アナウンサー「○○さんは小さいアリが小さい巣に…巣が近くにあって、この後どうなるのかと(言っていました)。よく、大きな羽根とかをアリが巣に向かって持ってくことありますけど、こんな小さい巣穴に入らないじゃないかと思いますけど、それはどうなんですか?」
清水先生「ああそれはね、バラして持っていきます。そのまんまのパーツで持っていけないでしょ? 入る分は昆虫の体を切り刻んでというか、小さい昆虫だとね、そのまま持ち込んじゃったりもできるけれども、カブトムシのサイズになると、さすがに入らないんで、外側の硬いところは持って行っても仕方ないでしょ? だからね、中のおいしいところだけ切り離して運んでいきます。」
幼虫時代から狙われるカブトムシ。質問者が
見たメスは産卵までできたのか…成虫の役割を全うできたのか。

清水先生「で、その周りにいるアリね、小っちゃいかもしれないけど、決して生まれたばかりじゃなくて、そのアリはそういう大きさのアリね。それで十分成虫なんでね。」
アナウンサー「小さいけれども大人、成虫であると。生まれたばかりじゃない。」
清水先生「徐々に育つわけじゃないんでね。○○ちゃんが“あ、アリだ”と思った時点でそれはもう成虫なんでね。」
アナウンサー「○○さん、分かります? 小っちゃいから生まれたばかりじゃなくて、アリはもうそれで成虫なんですって。」
質問者「ふうう~ん。」
アナウンサー「そのアリが巣穴まで持っていくかどうかは分からないけれども、ひょっとしたら持っていくかも…」
清水先生「肉食性の強いアリと、どちらかというとお肉よりも木の甘いものとか好きな傾向のある…いずれにしてもその近くにいたアリが、恐らく食べるとは思うんですけども、持っていくと思います。食糧にすると思います。その他にもいろんな生き物に食べられるんじゃないかなと…思います。」
アナウンサー「その後どうなるのか、もし時間があったらずっと観察してると、次々そういうことが起きたかもしれない、ということです。」
清水先生「おじさんたちはよく、きれいな死骸があると標本用に持っていったりするんですけどね、そしたらね、形を整えて乾かしてる間に、いつの間にかウジが出てきたり、もう中を食べられてるんでね、ドロッと腐ったようなお汁が出てきた後にウジが出てきたりとか…」
アナウンサー「そんなこともあると。」
清水先生「ま、いろんなのに食べられます。」
食べはしないけど人間のおじさんたちもカブトムシの死骸に群がるわけね。食物連鎖のありのままをありのままに話してくれましたな。

Q9 自転車が乗れなくて、プールが泳げなくて、
  逆上がりができません。どうすればできるよう
  になりますか?(小3男子)

できない3連発かぁ、3年生だと焦るかも。
アナウンサー「運動が苦手なのかな?」
質問者「はい。」
アナウンサー「ああ。それで嫌な思いをしてますか?」
質問者「してません。」
アナウンサー「してないけど、できるようになりたいんだね。」
よしお兄さん「○○君は運動は苦手だけど、運動は好きですか? 体を動かしたり、お外で遊んだりするのは好きですか?」
質問者「……あんまり。」
よしお兄さん「あんまり好きではない。うんうん。お兄さんも実は苦手なものがあって、例えばボールを使った遊びとかスポーツが苦手なんだけど、例えば野球とかサッカーなんだけど、お兄さんも実は全部が得意なわけではなかったのね。」
質問者「はいはい。」
よしお兄さん「じゃあ○○君に質問で、鉄棒で逆上がりができないと思うけど、他の技で何かできることはありますか? 例えばぶら下がったりってできますか?」
質問者「前回りと、……あと、……掛け脚後ろ回り」
よしお兄さん「おお、すごいですね。じゃ、プールで泳げないけど、プールの中に入ったりするのはできますか?」
質問者「…少しはできます。」
よしお兄さん「うん。顔をつけることはできますか?」
質問者「はい。」
よしお兄さん「おお、すごいですね。じゃあ、自転車に乗れないけど、自転車に乗って、足で蹴って少し前に進んだりはできますか?」
質問者「はい。」
あと一歩のところまでは来てるんだ。でも最後の一歩がなかなかね…。

よしお兄さん「おお、すごいですね。お兄さんは、さっき野球とかサッカーが苦手だなって言ってたけど、野球だとキャッチボールをするのはとても楽しくて、小さい頃お友だちとキャッチボールをしてたのね。そうすると、もうちょっと速く投げてみようかなとか、ボールを高ーく上げて捕れるかなって、ちょっとチャレンジしたくなってきたのね。」
質問者「あーー。」
よしお兄さん「そうすると、ちょっと速く投げれたり、高いボールをキャッチできるようになったりしたのね。」
質問者「はいはいはい…」⇦聞き込んでる
よしお兄さん「なので、まず逆上がりができなかった○○君だけども、前回りとか脚かけ上がりができるんであれば、まず、できることでいいのでやってみて下さい。」
質問者「はい。」
よしお兄さん「プールに入って顔をつけることができるんだったら、今度はちょっともぐってみようとか、それから少し体を浮かしてみようっていうことに挑戦してみて下さい。」
質問者「はい。」
よしお兄さん「自転車にまたがって、足で蹴って前に進むことができるなら、それがどれだけ長くできるか挑戦してみて下さい。」
質問者「はい。」
よしお兄さん「それが少しずつできるようになってくると、運動があまり好きじゃないなぁと思ってたけど、少しずつ、もしかしたら好きになるかもしれません。」
質問者「はい。」
よしお兄さん「そしたらチャンスです。新しい技や新しい泳ぎ方、それから足をつけないでペダルをこいで自転車に乗るというのもどんどん挑戦できるようになってくると思います。なので、できることをたくさんして、鉄棒、プール、自転車をぜひ好きになってみて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「○○君は逆上がりとプールと自転車、今どれがいちばん上手になりたいかな?」
質問者「全部です。」
アナウンサー「じゃ、夏休みにひとつずつ練習しようか。今のよしお兄さんのお話聞いて、少しずつできることを広げてみようね。」
質問者「はい。ありがとうございました。」
全部かぁ、1つできたら自信がついて他のも連鎖してできるようになるかな? 私も体育苦手だったけど、プールで25m泳げるようになったのは(遅いけど)秘かに自信になってたなぁ。

アナウンサー「多分、保護者の方もうまく教えられないことも多いと思うんですけど…特に逆上がりって、私も子どもにつき合って一生懸命見たんですけど、どうやったらできるようになるのかって言葉でも説明しにくいですし、見て真似しろって言ってもなかなかできなかったり。どういうアドバイスがいいんでしょうねぇ。」
よしお兄さん「まず逆さまになるっていうのが、逆立ちもそうですけど、恐い要因でもあるので、他の技で逆さまになる練習をしてみたり、横向きにぶらさがるのでもいいですし。あとは物理的に足を大きく振り上げるとか、首が後ろに下がってしまうなんていう、ちょっとしたポイントもあるので、そういうところを1つ1つ重ねていくと、逆上がりができるようになるんじゃないかなと思います。」
アナウンサー「今、インターネットの動画でもいろいろ見れば、分かりやすく解説してるのもありますよね。でもこの○○君ができないって言ってる逆上がりもプールも自転車も、ちょっと恐いなと思うと練習しにくいところがあるかもしれません。恐怖心を取り除くためには何か…」
よしお兄さん「うん、そういう分野のものですよね。やはりさっき言った、好きになってみるということが大きな壁を越える要因になるのかなと思うので…」
アナウンサー「へこたれちゃいそうになった時に、よしお兄さんが自分を奮い立たせるコツとかって何かありますか?」
よしお兄さん「うーん、私の場合はやはり目標を持つ、それを達成するっていうのを何度か経験したことがあるので、それを達成すると楽しいよっていうことを知っているので、経験が原動力になっているということですかね。」
アナウンサー「できるって思って、次もやろうっていう…」
よしお兄さん「小さな目標の達成の積み重ねなんてのがすごく重要になってくると思います。」
アナウンサー「なるほど。自転車も足で蹴って前に進めれば、ペダルを漕ぐのは目の前ですよね。」
よしお兄さん「はい、もうちょっとです。」
アナウンサー「できないんだって言うんじゃなくて何とか、できるなって思いながら次の段階に進めるといいですね。」

Q10 カブトムシやクワガタムシは、いつも朝とか
  に潜ってるけど、潜る所は決めてるんです
  か?(小5男子)

アナウンサー「○○君は飼ってるんですか?」
質問者「5月に死んじゃったんですけど、2年ぐらいクワガタを飼ってて、4日ぐらい前に弟が公園でカブトムシを捕まえたから、今それを飼っています。」
アナウンサー「これまで観察してて、決まった所にもぐってるなぁみたいなのは感じたことはありますか?」
質問者「うーん、そんなにないです。」
アナウンサー「じゃ、決まってるのか決まってないのか知りたいってことですね。」
清水先生「カブトムシ飼ってるんやね。カブトムシ好き?」
質問者「カブトムシ?好きです。」
清水先生「どっちが好き?クワガタとカブト。」
質問者「うーん両方。」
清水先生「(笑)両方好き。OK、OK。
答えから言うとね、場所は決まってないです。決めてないです。だからこのカブトムシがここに入るとかっていうのは特に決まってないと思います。ただ、入りたい場所っていうのはあると思います。傾向はあると思います。
例えばね、クワガタムシなんかはどういう所によくいる?公園とかお山で昼間に探したことある?」
質問者「うーん、朝とかに1回探したことはあるんですけど…」
清水先生「よく分からなかった? もう既に表に出てた?」
質問者「はい、いませんでした。」
清水先生「そっか。例えばね、昼間に探す時のコツっていうとさ、樹液の出てる木の根ぎわってよく言うよね。その足元に腐葉土とか落ち葉が積もってたら、その根ぎわの近い辺りを軽く掘るとクワガタがもぐってたりするの。あとはね、その周りの樹皮、木の皮がめくれ上がったような隙間、そういう所によく隠れてます。」
質問者「へええー」
清水先生「あとはね、木に穴がよく空いてるでしょ?」
質問者「ああ、あ、空いてる時あります。」
清水先生「樹液の出てるようなとこにね。そういう所に行くと、前の日に逃がしちゃったクワガタに出会うってことよくあるんやんか。」⇦虫取り経験がないと分からない。よくあるの?
質問者「へええーー」
清水先生「そういう所に隠れてます。で、そいつを運良く捕まえちゃうでしょ?そしたら、また違うのが入ってたりするよ。だからそういう意味では好きな場所っていうのはあるんやね。オオクワガタなんかだと例えばね、大きな木にでかい空洞がある、そういう所にオスメスで住んでたりとかさ、昼間はその隙間に、奥深くに隠れてたりするんやけども、まぁそういう、いそうな傾向はあるのね。」
クワガタ取りのコツみたいになってる。

清水先生「あとはカブトムシなんかで言うと、土に潜ってるよね。家で飼ってるとやっぱり潜っちゃうよね。」
質問者「はい。」
清水先生「クワガタもそうやけどどっちかって言うと昼間は明るい所が嫌なのね。それは恐らく、目につく所にいると、元々夜行性だから敵に狙われやすくなるやん、ボーッとしてると。天敵対策。」
質問者「あ、やから潜るっていう…」
清水先生「うん、だから隠れたいの。って考えると、カブトムシはやっぱり土の中にもぐるし、腐葉土みたいなとこもぐっちゃうやんか、メスは卵を産んだりするんでもちろん腐葉土の中に潜ります。
最近ちょっと言われてるのは、カブトムシは土を掘って探しなさいって言うけど、実は樹液周辺の葉っぱの込み入った所、木の上にいるんじゃないかっていう話もされてます。」
質問者「ほぉぁ~」
清水先生「いずれにしても昼間は活動したくないんで、そういう目につきにくい所に隠れているっていうことだと思います。だから、“ここ!オレ絶対ここ!”ってある程度、強いやつってのは隠れやすい穴とか空洞を縄張りみたいな感じで決めてると思うんやけど…樹液が伴ってるとやっぱりメスも来やすいでしょ? ある程度は決まってるけれども、ただ、ここでなきゃいけないっていうよりかは、こういう場所が好きっていうふうにね、決めてるのかなと思います。」
質問者「はい。」
アナウンサー「天敵に狙われないために潜るっていうことは、そんなに深く潜る必要はなくて、隠れさえすればいいってことですか?」
清水先生「そうですね、別に50センチ60センチ潜るわけじゃなく、そういう場所で隠れてると思います。」

Q11 やかんの火を止めたら湯気がたくさん出てき
  たのはどうしてですか?(小4男子)

アナウンサー「沸かしてる時じゃなくて(火を)止めた瞬間に出たのが何でかを知りたい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「違ったのかな? その沸いてる時と止めた瞬間とで。」
質問者「はい。」
藤田先生「やかんって、火をつけている間は湯気は出てることは出てる、見えるけども、火を止めたら急に…モワッと出ますよね。○○君、良く見てると思うんですよね。いつも出てるような気がするけど、実は火を切った瞬間の方がよく出るんですよね。
で、私もですね、何年も前から(笑)どうしてかなってずっと考えてたんですけど、あんまり考えないようにしようと思っていたんですけど…」
スタジオ内「(笑)アハハハ」
何で笑いをこらえて話してるのかと思ったら、まさかの告白。

アナウンサー「(笑)先生が何年も前から考えていたことなんですか。」
藤田先生「(笑)ちょっと大変そうだなと思って考えないようにしてたんですけど、考えなければいけない時が来たので(笑)ちょっと考えたんですけど…」
やっぱこの番組すごいわ。専門家が避け続けてきた問題に取り組まざるを得なくなった。素朴な質問てすごいパワーあるんだねぇ。

藤田先生「水を火にかけると…○○君は水蒸気って言葉は知ってますか?」
質問者「はい知ってます。」
藤田先生「水蒸気になるんですね。水蒸気って目に見えると思います?」
質問者「見えない。」
藤田先生「見えないですよね。水蒸気は実は目に見えないんです。じゃ、やかんの湯気って何か?正体は何でしょう?」
質問者「水?」
藤田先生「水なんですよね。水なんだけれども、ものすごーく小さい水の粒がたくさん集まってるから白く見えるんですよね。」
質問者「うんうんうん。」
藤田先生「どうして水になるかというと、温度が上がっていくと水は水蒸気になるんですよね。」
質問者「そうなんだー…」
藤田先生「そうなんです、温度が上がると水蒸気になっていくんですけど、やかんでお湯を沸かすと水の温度がどんどん上がってきて、通常だと100℃を超えると水蒸気になっていきますよね。で、白く見えているのは、あそこは100℃よりも低い温度…1回水蒸気になったんだけど、また周りの空気で冷やされて水滴…小さい水の粒になって白く見えるところっていうふうになると思うんですよ。ここまでは大丈夫ですか?」
質問者「うん。」
藤田先生「火を止めたら何で白いのがいっぱい見えるかというと、私の予想ではですね、火を止めると熱を加えることができなくなりますよね? そうすると周りの空気が、一気に温度が下がっちゃうと思うんですよ。そしたら、今まで白く見えてた部分は少しだったんだけれども、もっと温度が低くなるから熱源…熱を与える元、熱源がなくなるから、一気に白く見えるかなぁ、たくさん水の粒ができてくるから、たくさん白く見えるようになるんじゃないかなと、思うんですけど。」
質問者「ふうーん、そうなんだ…」
藤田先生「と、僕は思います。」
アナウンサー「沸いてる間は加熱されているから100℃を超えてるのと少しずつ冷えているのがあるけれども、止めた瞬間、一気に加熱されなくなるから、白い湯気が増えて見える…」
藤田先生「ということだと思いますね。」
アナウンサー「はっはあ~……」
質問者「よく分かりました。」
藤田先生「よかったです!」⇦会心の一言。

藤田先生「ふだん見てると水蒸気になるんだろうなぁって、誰でも…○○君も大きくなっていろんな理科の勉強をしていくと分かるけど、湯気って白く見えるのは水蒸気じゃないというのを○○君は知っていたから、でもその時に何で(火を止めると)いっぱい白く見えるのかなってことに気づいたというのは、とてもよく見てる証拠だと思うんですね。
私も、長年の謎が解決できたような気がします。(笑)ンッフッフッフッフ…」
料理してると火を止めた時、モワッて出るあれだよねぇ、そうなんだあ。よくぞ質問してくれたなあ。

Q12 体を柔らかくするためのストレッチは何です
  か?(小1女子)

アナウンサー「それは“○○さん体硬いよ”って誰かに言われたのかな?」
質問者「ううん。」
アナウンサー「自分で何となく体硬いなって思ってるのかな?」
質問者「うん。」
よしお兄さん「どうして自分で硬いって思ったの?」
質問者「スポーツテストで脚を伸ばして背中を壁につけるテストで……(聞き取れず)」
よしお兄さん「あまりいい数字じゃなかったんだ。うーん、体を前に倒すストレッチだね。
実はお兄さんも子どもの頃からずーっと体が硬くて、いろーんなストレッチをしていっぱい頑張って体を柔らかくしてきたのね。体の柔らかさって、例えば○○ちゃんが言った体を前に倒す運動だったり、逆に後ろにヨイショって反らしたり、肩をグルグル回したり、いろんな所の柔らかさがあると思うんだけども、○○ちゃんは太もも、脚の裏側が硬いなって思うのかな?」
質問者「うん。」
よしお兄さん「お兄さんもね、脚の裏側とか肩とか、いろんな所が硬いんだけども、でも体って全部くっついてるから、いろーんな所をストレッチしてあげると、いろんな所が柔らかくなると、そのお尻の裏側とか太もものところも柔らかくなるんだなぁって、いろんなストレッチをして思ったことがあったのね。」
質問者「うん。」
よしお兄さん「なので、そこを柔らかくするためにそこばっかりストレッチするんじゃなくて、いろーんな所をストレッチしてあげてみて下さい。
今言った、体を前に倒す運動もいいですし、あとはねぇ、どういうのがいいかなぁ、脚をまっすぐ伸ばして体を倒す運動の他に、少ーし脚を開いて前に倒す運動だったり、体を後ろに反らす運動だったり、いろんなストレッチをプラスしてやってみて下さい。」
質問者「はい。」
よしお兄さん「あとは、ストレッチだけじゃなくて、いろーんなスポーツや、走ったりボールを投げたり、そういった運動もしっかりやってみて下さい。」
質問者「はい。」
アナウンサー「いつがいいかってありますか? お風呂上がりがストレッチにはいいってこともありますけど。」
よしお兄さん「そうですね、体が温まっているとストレッチってやりやすいこともあるので、それもいいですし、あとは運動の前であるとか運動が終わった後とか、準備体操とか整理体操という時にやってもいいと思います。」
アナウンサー「夏休みって、学区によってはラジオ体操を毎朝するところもありますけど、ラジオ体操を一生懸命やっても体って柔らかくなったりしますか?」
よしお兄さん「なりますね。またラジオ体操っていうのは、ゆーっくり伸ばす運動もあれば体を激しく動かしてのストレッチもあるので、いろんな種類のストレッチが入っているので、とてもいい運動だと思います。」⇦よしお兄さんのラジオ体操も見てみたい。時々変顔してくれそう(妄想)。
アナウンサー「○○さん、ラジオ体操は夏休みにしてますか?」
質問者「してません。」
アナウンサー「してないか、じゃ機会があったらぜひ、やってみて下さい。お風呂上がり、体が温かい時もいいんですって。家族で一緒にやってみて下さいね。」
質問者「はい。」

アナウンサー「子どもって体が柔らかいっていうイメージありますけど、やっぱりお子さんによっては硬いって言われちゃったりもするのかしらね。」
よしお兄さん「私はそうでしたね。(笑)」
アナウンサー「今日はよしお兄さんが、球技が苦手だとか、体が硬いという、意外な弱点も聞こえましたけれどね(笑)。」


質問終わり~。全12問、いっぱい聞けた!
よしお兄さん「質問を受けることで、自分の中でも振り返って、また考え直す機会になるので、とても勉強になりますよね。」

アナウンサー「清水先生、今日もいい質問が来ましたね。」
清水先生「そうですね(笑)、まぁあのいろいろね…」
アナウンサー「毎回終わる時のその安堵の表情がたまらないです(笑)。」
清水先生「(笑)いやぁ本当にねぇ、1つ1つ僕ら自身が悩まされるというかね、あぁすごい、そんな質問があるんやって感じなので、ぜひそういういろんな考えを持って、夏休みにいろんなテーマに取り組んでもらいたいなと思います。で、各地で科学館なんかで昆虫展なんてやってますんで、うちも夏休みにカブトムシ、クワガタムシの展示してますんで、箕面公園の昆虫館も来て下さい(笑)。ま、この機会に苦手な人は昆虫を克服、好きな人はもっともっと好きになって、ぜひぜひ、夏休みを有効に使って下さい。」

アナウンサー「藤田先生、今日も、難しいことを子どもはふつうにサラリと質問してきますね。」
藤田先生「すごいですねぇ(笑)。今日の質問で、疑問だったことが、ま、我々は研究者なので疑問を考えることが仕事ですけど、分かんなかったことが分かるっていう…感動というか、日常的な感覚が改めて実感できた気がしましたね。湯気ってこうやってたくさん出るんだっていうのを理屈で考えると、へえ~っていう(笑)感じがしましたけど。」
アナウンサー「そして専門外の皆さんが集まって、先生たちの答えを聞いて、頷いているのがすごく印象的でしたね(笑)。」
先生方「(笑)」

先生方の様子も伝えてくれるアナウンサー。よしお兄さんが前回出た時は、女性の先生と女性アナウンサーがテンション上がっててトーク番組のようになって、今回は全員男性だったせいか淡々と進んで行った感じもしたけど、他の先生の話に聞き入ったりもしてるんだね。藤田先生の「考えないようにしてきた」には大ウケのご様子だったけど。音楽流してる時なんかに「うちの子の時は逆上がりが~」「自転車教えた時に~」とか話してないかなぁ。

夏休み子ども科学電話相談7/24 とりとめのない感想

7/24のジャンルは
 昆虫 清水聡司先生
 植物 多田多恵子先生
 動物 小菅正夫先生

清水先生「(大阪から東京に来て)今年涼しいですね。大阪はムシムシしてたんで。10日ぐらい前にこの番組に出た時も、あー涼しいなぁって思いながら…そろそろセミが鳴く時期じゃないですか。その時は全然セミの声もしなくて、今朝やっとニイニイゼミの声を聞くことできました。夏休みやな~(笑)って感じで来させてもらったんですけど。」
小菅先生も前日にセミが鳴いてない!と仰ってましたな。
アナウンサー「私、鳴き声をあまり聞かなかったのに、既に死骸を見たりしたしたんです。どうしたんだろう。」
清水先生「(笑)もう死骸がありましたか。ちょっと天候不順で出るのが遅れてるってのもあると思うんですけど、温度が低いと出たセミも鳴かないんで、まぁもしかしたらそういうことかもしれないですよね。」
そういうことって…気温が低いのに耐えられなくて死んだってこと? この番組で、セミの鳴き声は繁殖のためのオスのアピールだと聞いたけど、せっかく成虫になったのに次の段階に行けなかったのか…。雨続きで土が重いとか、腐っちゃったとかで成虫になれなかったセミもいるのかなぁ。
清水先生「僕、身の周りをよく観察して下さいってよくお願いしてるんですけど、セミの脱け殻も毎年同じ場所で観察してれば、出てるか出てないか、遅いか早いかが分かるじゃないですか。そういう経験をされてる方にお子さんがおられたら、ぜひ公園に行って、出てるかなぁどうかなぁ、脱け殻があるのに鳴き声しないなぁとか、そんなのをチェックしてもらったらいいかな。出てるのに鳴いてないのか、でていないのか、ぜひ比べてみて下さい。」
大人へも観察のお願い。

多田先生「夏休み、私もワクワクしてます。」
アナウンサー「この夏休みに子供たちに期待すること、どんなことがありますか?」
多田先生「自由研究の宿題が出てると思うんですけど、ぜひ身近な植物、その辺に生えてる雑草でもいいので、毎日いつでも近くで見られる・触れる・抜いてもかまわない、そんな植物で研究してみると面白いことができるんじゃないかなと思います。」
アナウンサー「何かアドバイスありますか?」
多田先生「そうですね、私が面白くて好きなのがカラスウリなんですけど、カラスウリって巻きヒゲがあってクルクルクルって巻きつくんですね。その巻きヒゲに…自分の指でもいいかもしれないけど、私がやってみたのはペンとか鉛筆を持って巻きヒゲの横にじーっと立っているとね、早い時は10分以内、20分とかそのぐらいで巻きヒゲが巻きついて、握手できちゃう。」ヽ(゚ロ゚;)ノ
アナウンサー「エッ! 10分ぐらいでそんな現象が起きる?」
多田先生「(笑)そうなんです。気温にもよるので温度が高い方が早く巻きつくと思うんですけど、ぜひやってみて下さい。もしかしたら庭に植えてあるゴーヤなんかも同じことできるかな? 私はまだやってないので、今年はゴーヤでやってみようかなフフッ。」
いつも楽しそうに話す多田先生。植物と握手とか表現がかわいい。ペンを持ってじーっとゴーヤの横で立ってる姿を想像すると面白いなぁ。

小菅先生「円山動物園で去年の秋にゾウ4頭をミャンマーから入れたんですけど、アジアゾウって元々水に近い環境で暮らしてるので、円山動物園でも室内に大きな、深さ3メートルのプールを作ったんです。屋外にもプール作って。そしたら来た途端に、子ゾウとかお姉ちゃんゾウとかオスのゾウが入って、よくバチャバチャ遊んでたんです。お母さんゾウはあまり入らなかったですね。
それがね、7月に入ってから何と…僕見てたんです。子ゾウが入ってバチャバチャやってたら、お母さんゾウがじっと見てて、“私も行くわ”ってそこへ入ってきたんですよ。そしたらお母さんはデカいじゃないですか、バッチャンバッチャンやってたら、子ゾウが“あららら”って出て行っちゃって。そしたら何と、お姉ちゃんゾウまでそこに入ってきて、この前は3頭でワチャワチャ暴れたんですよ。まるで銭湯の中でワチャワチャ騒いでるような風景が見られましたね。やっぱり水が好きなんだなあと思いましたね。」
何とも和むお話。新しい環境にもすぐ馴染めたのかな。プールを作った甲斐がありましたな。前日の質問で話されてた「動物もあっという間に時間が過ぎると感じるような工夫」の1つかも。

Q1 ミンミンゼミは何でサナギの時期がないの
  か?(小1男子)

清水先生「図鑑で見たんか、そうか。じゃあ、逆におじさんが○○君に聞いちゃうんやけども、ミンミンゼミ以外にサナギにならない昆虫って知ってる?」
質問者「知ってない。」
清水先生「そうか、例えばバッタ。ショウリョウバッタとかトノサマバッタっているじゃない。知ってる? それはサナギになると思う?ならないと思う?」
質問者「ならないと思うけど。」
清水先生「(笑)そうやな。じゃあカマキリ。サナギになる?」
質問者「ならないと思う。」
清水先生「トンボは?」
質問者「ならない。」
清水先生「お!よく知ってるやん。じゃあ、チョウチョは?」⇦引っかけ問題か。
質問者「ならない。」
清水先生「あれ、チョウチョのサナギはなかったか?」
質問者「あー少しはあったと思う。」
清水先生「そうか少しはあったか(笑)。チョウチョはサナギになるんやな。」
チョウチョご専門の清水先生ショック。
清水先生「ミンミンゼミは昆虫の中で、どういう仲間になるかってところから考えなきゃいけないのね。で、ミンミンゼミは…カメムシって分かる?」
質問者「分かるよ。」
清水先生「カメムシに近いグループなの。じゃ、さっきの続きや。カメムシってサナギになるかならないか分かるかな?」
質問者「ならないと思う。」
清水先生「ならないよね。そうなんです、ミンミンゼミはカメムシさん達と同じように、サナギにならないんです。何でならないかっていうと、昆虫さんってもともとサナギにならないっていう方から進化してきてるの。まだサナギになるっていう能力を身につけてない、そこまで進化してないグループにミンミンゼミがいるので、サナギにならないんです。
逆に何でサナギになるものが出てきたかって考えたことある?」
質問者「んー考えたことあるよ?」
清水先生「考えたことある? じゃちょっと教えて。」
質問者「サナギになるのは、確か……(鼻息ブフー)アオスジアゲハチョウとノコギリクワガタかな?」
あれ、答えがずれたけど、よく知ってるな。
清水先生「おおーそうかそうか。そういうグループは幼虫と成虫の間にサナギっていう体を大きく変えちゃう段階をおくことで、幼虫の時にはじっとして食べてばっかり。だからね、えーと…完全変態と不完全変態っていう言い方聞いたことある?」
質問者「知らない。」
清水先生「ないか。チョウチョとかはサナギがあるので完全変態って言うの。バッタとかセミとか不完全変態っていう言い方するんやけど、それはサナギがないグループ。完全変態の幼虫はとにかく食べて食べて食べて、体に栄養を貯める段階なの。で、成虫になったらいろんな所に飛んで行って、いろんな場所で結婚して子孫を残す、そういう役割分担をしているの。その間にサナギをおくことで、その役割をよりハッキリできるように、体の作りをスカッと変えれるようにしちゃったの。
セミの場合も地中でじーっとして木の根っこから木の汁を吸って、食べるだけの役割に思えるかもしれないけど、ただその(不完全変態)グループっていうのは、役割をそこまで獲得…分けるほど進化してなかったわけ。
ちょっと難しくなってきたけど、同じグループのカメムシさんが、まだそこまで進化してないってことが、サナギがない理由かなぁと思うんやけど…」
質問者「……」
清水先生「ンフフフ、おじさんもグダグダになってきちゃったけど(笑)」
小学1年生に完全変態&不完全変態と進化を絡めて説明するのは大変だったかも。そうか、サナギは後から出てきた戦略なのか。
アナウンサー「サナギになる昆虫の方が進化してるっていうことでいいんですか?」
清水先生「グループとして後から出てきたのがサナギになるグループなので、セミはその前に出たグループなので、サナギという段階を持ってないんです。そのグループの一員だからセミにはサナギがないんです。」
質問者「そうか…」⇦かすかに聞こえたような。
清水先生「だからって不利かというと別に、セミセミなりに現在生きてるんやから、決して劣ってるとかそんな意味じゃないんやけどね。」
今現在生きられていればOK。生きてるだけで丸もうけみたいな、ちょっと深い話かも。
アナウンサー「成虫になるのに特に困ることはないんですか?」
清水先生「うん、特にないんだと思います。あ、食べ物は…完全変態の昆虫は食べ物をコロッと入れ替える能力も持ってるのね。例えばチョウチョって幼虫は葉っぱを食べるでしょ?で、成虫は花の蜜。体全体を切り換える能力を持っている。セミの場合は、幼虫も木の汁、成虫も木の汁なので、その辺は若干不利というか古い形質なんやけど。ま、なぜサナギの期間がないかっていう意味では、古い形質の不完全変態のグループに属するからって思ってくれたらいいと思います。」

グループとか一員とか、アイドルグループみたいだな。人間もある意味不完全変態なのかしら。脱皮はしないけど皮膚は垢として落ちてくし(成長で落ちるんじゃないけど)、食べ物も変わらないし体の作りも変わらないし。完全変態のチョウとかカブトムシみたいな、脚いっぱいの飛べない幼虫⇨6本脚&羽装備の成虫っていう変化はよく考えたらすごいな。

Q2 有毒植物を食べないで見分ける方法がありま
  すか?(小3女子)

かわいい声で有毒植物って言う。
質問者「ナス科を調べていて、雑草とかはプチトマトに似ているのに、毒があるから、何でかなぁと思いました。」
アナウンサー「それを食べる前に知らないと危ないじゃないかってことかしら。」
質問者「はい。」
多田先生「(質問者が)植物のお名前なんだね。いい名前だね。春に咲くきれいな花ですよね。」
質問内容の前に質問者の名前に反応。
多田先生「ナス科の植物って、毒なものが多いんだよね、ということを知ってたわけね?」
質問者「はい。」
多田先生「ある程度知ってれば、“これナス科だからもしかしたら毒かもしれない”とか予想はできるんだけど、何も知らない人が植物を見て、その植物が何であるかも何の仲間かも分からないとしたら、それは、見ただけでは(毒の有無は)分からないです。」⇦結論バッサリ。
多田先生「図鑑にこれは毒です、これは毒じゃないですとか書いてあるけど、そこに到るには、昔からいろんな人が…人間もいろんな草を食べなきゃいけなかった時代があったから、これはダメだ、これはこのぐらいまではお腹を壊さないけどこれ以上食べるとお腹を壊すとか、茹でれば大丈夫とか、茹でる時に灰をひとつまみ入れれば毒じゃなくなるようだとか、長年の経験で分かっていることと、最近は科学的な分析…科学的に調べて、こういうものを持ってるから食べると中毒になります、みたいなのが分かっているけど、そういう知識が何もなかったら、やっぱり分からないわ!」
子どもが聞く全国放送だし、命に関わることだから
、こうしたら見分けられるかもなんて安易に言えないよね。断言最高!
多田先生「でもね、1つの植物が毒だ、毒じゃないというのも、いろんな複雑なことがあるんだよ。例えば、トマトは毒じゃないって言ったよね?トマトの実はお野菜で毒じゃないよね? でもトマトの葉っぱや茎は毒なんだよ。」
質問者「へえー」
多田先生「植物は葉っぱとか茎を食べられちゃ困るわけ。身を守ってるの。ジャガイモも葉っぱや茎が毒だし、お野菜として知ってるものでも葉っぱに毒を持ってたりするの。でも、トマトは実が熟して赤くなると毒じゃなくなるよね? どうしてかっていうと、トマトのご先祖様はもっと小さい実をつけていたんだろうけど、鳥が食べて、それをウンチにポトンと出して、それで種が芽を出すっていう仕組みで種を運ばせているのね。その時に食べた鳥がコロンと逝ってしまったら困るので、熟すと“はい、もう食べて下さいね”って毒じゃなくなるわけ。赤くなっておいしくなって“さあ食べて”って言ってるわけ。
ジャガイモも葉っぱは毒だけど、お芋は地下に埋まっていて毒じゃないよね?それはジャガイモの毒が光に当たると作られるという性質があるからで、お芋は地下に埋まってて光に当たっていないので、毒の成分であるソラニンが作られないから毒じゃないんだけど、でも掘ったジャガイモをお日様の当たる所に置いといたり、畑で土をちゃんと被ってなくて外に出ちゃってると緑色になって、そこの部分を食べると中毒になっちゃうのね。
だから1つの植物でも部分によって毒だったり毒じゃなかったり、保存の条件とか生活の状況によって毒になったりすることもあります。」
質問者「へええ~~」。
多田先生「ナス科の他に、どんなものが毒が多いか知ってる?」
質問者「んー…分からない。」
多田先生「ケシ科。ケシの仲間。それからキンポウゲ科。そういう植物はわりと毒なものが多いことが知られているので、山菜とか食べるときも知らないものは絶対食べない。知ってるかなと思っても、確実にそうかどうかはちゃんと調べないと分からないので、ちょっとでも不安なものは食べない。そうやって人間は、長い間に毒なものと毒じゃないものを覚えて学んできたんだよね。」
アナウンサー「結局、見た目では毒があるか無いかは分からない。」
多田先生「そうです。見た目では分からない。」
アナウンサー「ちゃんと知識のある人に聞いて食べないと危ないよ、知らずに口に入れるのはきわめて危ないっていうことですね。」
大事なことなのでアナウンサーもそこ強調。

Q3 ゾウの耳はどうして足にあるのか?(小3男子)

アナウンサー「これはどうしてそういうふうな疑問を持ったのかな?」
質問者「本で見て、あれ変だなぁと思いました。」
アナウンサー「ゾウの耳はどこにあると思ってた?」
質問者「顔の横。」
小菅先生「本にはそう(足にあると)書いてあった?」
質問者「はい。」
小菅先生「そう、でも動物園でゾウ見たことあるでしょ? ○○君は今、頭の横っちょに耳があるって言ったじゃん。」
質問者「……」電話の周りに小さいきょうだいがいるのか、かわいい声が聞こえる。質問者が電話に集中できてないかも。
小菅先生「ゾウの耳って頭の横、目の後ろぐらいにあるよね? 時々パタパタってやったりしてるじゃん。あれが耳だよね? だけどその本には何て書いてあった?」
質問者「音を聞くのは足の裏。」
小菅先生「あ!そうかそうか、そういうことだよね。結論から言うとね、実際に聞いてるのは耳で聞いてるんだよ。だけどどうして足の裏って書いてあるかというと、ゾウさんって何㎞もずっと遠くの群れとの間で交信をしているようだと、昔から観察でわかっていたの。その時どうやってるか…人間には聞こえないわけさ。人間の耳で聞こえる音の範囲ってのがあるんだ。超音波って分かるか?」
質問者「はい。」
小菅先生「コウモリってエコロケーションっていうのをやってるんだけど、それは超音波を使ってやってるんだけど、それは人間には聞こえないんだ。音が出てても聞こえない。だけどコウモリは聞こえてる。それと同じように、周波数の高い方じゃなくて低い方、低周波っていうんだけど、この低い音も人間には聞こえていないの。ゾウさんはどうもその低い音を使って遠い所とやりとりしているっていうのが分かってきた。
じゃあ、ふつうの音はそんなに遠くまで聞こえないないじゃん。けど低周波なら聞こえるっていうのはね、低周波っていうのは地面とかに吸収されない、消えちゃわないんだって。ずーっと地面を通って聞こえてきて…音って振動でしょ? それが足の裏にきて、そこから骨を伝わって、ずーっと骨を経由して、耳のところに行って聞こえてる。ということなんだよ。だから、聞こえてるのは耳で聞こえてるんだよ。」
質問者「はい。」
小菅先生「ふつうは空気の振動が耳から直接入るでしょ? そうじゃなくて遠くから地面をずーっと伝わってきた音が、足の裏を通じて骨を通じて耳に来てる。そういう聞き方をしてるんですよという意味で(質問者の本には)書いてあったんだわ。
○○君さぁ、何年か前に津波があったって聞いたことないかな?」
質問者「知りません。」
小菅先生「そうか、おじさんはスマトラ島に行って野生のゾウを観察してたんだ。地震があって大津波が来て、ずいぶん人間の社会が被害に遭って大変だったんだ。その時の話なんだけど、ゾウは津波が襲うずっと前に山の上にどんどん上がって行ったんだって。それはなぜかというと、津波が出してる低周波、人間には聞こえない低周波を、さっき言った理由で足の裏から骨を通って耳で聞こえたんで、“あ、これは大変なことが起こる”って分かって、みんなで山へ避難した、ということなんだよ。」
スマトラ島の大津波は2004年12月26日だった。もう15年前。小3の質問者が生まれるより前だ。

小菅先生「だからこの低周波を使っていろんな情報交換するっていうのは、すごい仕組みだよね。人間の耳では残念ながらその低い方の音も高い方の音も聞こえない。~ヘルツって聞いたことないか?」
質問者「んーどっかで聞いたことある。」
小菅先生「そのヘルツで言うと、人はいちばん低くてもせいぜい20ヘルツまでなんだ。これより低い周波数だと聞こえないんだって。ところがゾウが会話してるのは10数ヘルツぐらいなんだって。だから絶対聞こえないよね?
でもさ、おじさんは円山動物園にいて、そこでゾウを飼ってるんだ。それで、音は波だからさ、何らかの方法で機械を使って、僕たちの耳に聞こえるようにするとか画面で見えるようにするとか、ができればね、円山動物園の施設の中でも4頭のゾウが交信してるのが分かればいいなぁと思ってるんだけど…
ま、可能かどうか分からないけど、おじさんはそれちょっとやってみようと思ってるんだ。
そういうことで、足に耳があるんじゃなくて、足を通った音を耳が聞いてるということなんだよ。」
アナウンサー「○○君、ゾウは低~い音、地面からの音を足の裏で感じてそこから体の中を通って耳で聞いてるってことなんだって。大丈夫かな?」
質問者「…う~ん…」
あんまり分かってないかな。足裏で音を感じるというのが今ひとつピンときてないのかも。地響きみたいな振動で足裏がムズムズするのがゾウには音として感じられるってことだろうか。大津波の時の低周波はさぞ恐かっただろうな。

Q4 虫に血はあるのか?(小3男子)

受話器がモロに鼻息を受け止めてて「ブフーー」が台風並み。
アナウンサー「何でそれを疑問に思ったんだろう?」
質問者「蚊をやっつけた時に、血を吸った蚊は血も一緒に出てきたけど、血を吸ってない蚊はそのまま黒いだけだったから。」
アナウンサー「てことは、人間の血を吸ったのしかないじゃないかと。蚊に血が無いじゃないかと思ったということですね?」
質問者「はい。(鼻息ブフーー!)」
清水先生「蚊を叩いたら血が出えへんかったんか(笑)、そうか。血が無いってのはどう?○○君、
おかしいと思えへん?」
質問者「うん。」
清水先生「ね、あると思って(この質問を)考えてみたんやね。」
質問者「はい。」
清水先生「じゃあ、蚊以外は叩いて見たことある?」
質問者「…う~ん…ない。」
清水先生「(笑)そんなひどいことせえへんか。おっちゃんだけやな。ンフフフ」⇦多田先生からも笑い声が。
清水先生「これはね、答えから言うと、虫にも血はあります。でね、何で血を吸ってない蚊は黒いだけだったか考えてみて? 何でやろう?」
質問者「……」
清水先生「蚊の大きさやと体液…血があったとしてどう? たくさんある?」
質問者「うーん、あんまりない。」
清水先生「あんまりないよな? だからね、きっと分からなかっただけで、血はあります。で、あんまりおすすめはしないけど、もし興味があるんやったら、せっかく夏休みやからね、周りでいろんな虫がいると思います。そういう機会もあるかと思うので、えーっと…申し訳ないですけれども、何か潰してみたりとかさ、観察してもらったらいいと思う。」
控えめだけど虫潰しのお勧め。前置きが長いあたりにためらいが見えますな。
清水先生「人の血を吸った蚊は赤い血が見えたんでハッキリ分かったよね? で、(血を吸ってない蚊は)黒いだけやったから血が無いと思ったんだよね?」
質問者「うん。」
清水先生「昆虫の血ってね、薄い黄色とか緑。すごく色が薄いの。」
質問者「へええ~」
清水先生「だから、血が出たように分からなかったのね。それは何でかっていうと、人の血、○○君の血はね、体の隅々まで酸素っていうのを運ぶために、ヘモグロビンっていう赤い色素を持ってる赤血球っていうのがあるんやけど、その血の中の赤血球が、○○君が生きていけるように…○○君も息してるでしょ?」
質問者「うん。(鼻息ブフーー)」⇦ちゃんと息してます
清水先生「その空気の中の酸素を体中に送り届けてくれるの。そういう役割の赤血球が入ってるので、人の血は赤くて分かりやすいのね。
昆虫はね、その酸素を気門ていってね、空気の取り込み口が体の横に開いてるの。そこから直接、体中に空気を送り込んでるの。だからその赤い赤血球が無いんです。虫さんの血はどういう役割かというと…他にも血の役割はあるんだよ、○○君もそうやけど体中に栄養を送るのもね、血の中に栄養分を溶け込ませて送ったりとか、悪いものを運んできたりとか、病気が入ってきたら攻撃したりとか、そういう役割を、蚊を含めた昆虫は持ってるの。
だから、分かりにくいけど血っていうものはあります。ただ酸素を運ぶための赤血球がありませんということです。」
質問者「うん。」
清水先生「例外的に赤血球、赤い血を持った昆虫もいます。」
質問者「ふう~ん」
清水先生「○○君の家の周りに汚~い溝とかないかな?(笑)…ま、あんま汚くなくてもいいんやけども、ユスリカっていう昆虫がいるのね。蚊みたいなんやけど血は吸わないのがいます。お水の中で腐食質…植物の腐ったようなものを食べたりしてるんで、そういう所をすくうと赤い小っちゃなミミズさんみたいなやつ、触るとクルンと丸くなるような小っちゃいのがたくさんいると思います。今度機会があったら探して下さい。赤虫とか言うんやけどね。それは酸素がすごく少ない所でも生きていけるように、体に酸素を運んでくれるためのヘモグロビンというのを持ってるの。そんなのもいますけど、ふつうは持ってないので、体液、血がすごく薄い色をしてるんで分かりにくいんです。大丈夫かな?」
質問者「はい。」
アナウンサー「他の昆虫についても観察してみて下さいね。」
潰してみるってこと?

Q5 食虫植物はウンチをするんですか?(小3男子)

多田先生「フフフ(笑)」
アナウンサー「何でその質問を思いついたのかな?」
質問者「虫は他の虫を食べるとウンチが出て、カブトムシも樹液を吸うとウンチがでるから、食虫植物もウンチが出るのかなと思ったからです。」
アナウンサー「食事だけど虫を食べるんだから、出るのか出ないのか、どっちだと思う?」
質問者「僕は出ると思います。」
多田先生「そもそもウンチとは何か。を考えた方がいいかな(笑)。ウンチとは、人間でも虫でも、食べて消化しきれなかったものと、腸内細菌の塊とが一緒くたになって、お尻から出てくるものをウンチというわけだよね?」
質問者「はい。」
多田先生「だから、何か入って消化しきれなかったものが最後に出てくるものがウンチである。ということでいいかな?」
質問者「はい。」
多田先生「とすれば、そういう意味で言えばウンチはあります!」
ウンチの定義から論理的に話し出す…さすが学者さんだ…。

多田先生「だけど、植物の場合は動物と違って、口から入ってお尻から出すという消化管というものは持っていなくて、食虫植物が食べる仕組みっていうのは、ウツボカズラなんかの場合は丸まってる袋の中に消化液が溜まっていて、落ちてきた虫をそこで溶かして……あの袋は捕虫嚢って言う葉っぱの変形なんだけど、それを葉っぱの表面から吸収する、栄養を取り込むということをしてるのね。
他にもモウセンゴケっていう種類だと先に丸い毛がいっぱい生えてて、虫を捕まえるとそこから消化液を出して、やっぱり溶かす。形は違うけど基本的に食虫植物は、葉っぱの表面から虫の体、タンパク質を溶かす消化液を出して、そこで溶けたものを葉っぱの表面から吸収するってことをしてるのね。だから消化管を通らない。そういう意味では人間や虫とは違うけど、(消化しきれなかった)残りがあるかと言えば残るわけで、それをウンチと言えばウンチであると。」
質問者「はい。」
葉っぱから虫を溶かして栄養を吸収するのか…虫に食べられる一方の葉っぱも食虫植物なら立場が逆転するのね。

多田先生「で、何が残るかってことになるんだけど、虫の体ってすごく硬い…カブトムシなんてものすごく硬いよね? ああいう硬い殻は何かっていうと、昆虫の体って外骨格といって、中に骨があるんじゃなくて外側の硬いもので包んで体を支えているんだけど、その外骨格という硬い殻はキチン質と言って、タンパク質じゃないのね。主成分がタンパク質じゃなくて、むしろ糖類。多糖類の塊。あと、それをつなぐタンパク質が入ってるんだけど、その多糖類が主成分となって硬いのができている。それは、タンパク質の分解酵素では溶かせないわけ。だから、食虫植物が虫を捕まえたとしても、体の主な部分はタンパク質で、そこは溶けるけど、外骨格の部分は溶けない。そういうものはウンチになるわけだ。だから、甲虫みたいな体の硬い虫はたくさんのウンチになるし、外側が硬い殻で包まれちゃってるから中もあまり溶けないはずだし、でも例えば芋虫なんかの柔らかい虫は硬い外骨格があまりないから、そういうものはほとんど溶けてウンチもチョボッになるはずだし。…ということになるんじゃないかと思います。」
質問者「分かりました。」
清水先生の領域っぽいところまで説明すごい。以前の質問で食虫植物は栄養が少ない土、特にタンパク質の素になる窒素が少ない土に生えるから、虫からタンパク質を摂っていると聞いたっけ。糖分は光合成で作れるから外骨格まで消化しないのかな?

アナウンサー「○○君は食虫植物が虫を食べて、その後どうなったかは見たことがないのかな?」
質問者「はい。」
多田先生「そっか、何がいいかなぁ、モウセンゴケという日本の食虫植物があって、ちょっと高い山の湿原…水が溜まってるようなジュクジュクしたような湿った所に行くとけっこう生えてるの。モウセンゴケの葉っぱってスプーンみたいな形をしてるんだけど、スプーンみたいに開いているものと、ぎゅっと手のひらを握ったみたいにすぼんでるものがある。すぼんでるものは何かっていうと虫を捕まえてるところなの。」
質問者「へっっ?」
多田先生「それで、そういうやつを見てから、後からいろんな葉っぱとかを観察してみると、開いているけど中に黒っぽい、虫の残骸が残ってるやつがけっこうあるの。それが、今言うところの食虫植物のウンチに当たるもの。溶けきらなかったもの。ぜひ観察してみて。」
質問者「はい。」
多田先生「うん、楽しいよ。」
溶かされた虫の残骸(だけじゃないけど)の観察を「楽しいよ」と勧める先生。標高の高い湿原は寒くて生き物がいない・死骸も枯れ草も分解が進まない⇨窒素が少ないってことかな?そんな所に来る貴重な虫を捕まえてることになるのかな?

アナウンサー「食虫植物が虫を捕獲した後、捕まえた所にはその虫のカス…」
多田先生「溶けてる時にはあまり分からないので、何回か虫を捕まえるのにもう1回開いて、その時に見ると虫だとかクモだとかの残骸が…(笑)半分溶けたようなのが残っているのをみかけます。」
アナウンサー「ハァ~」質問者「へええ~」
アナウンサー「それがウンチと言えばウンチだけれども、虫の残骸ということなんですって。」
質問者「はい…初めて知りました。」
アナウンサー「ウンチではないけれども、栄養を摂られてしまった虫の残骸として植物の中に残ってる…」
多田先生「そうですね、体の表面にね。」

Q6 カラカルサーバルキャットは大きな耳やジ
  ャンプ力があって狩りがしやすいと思います
  が、クロアシネコやアフリカンワイルドキャッ
  トは一見イエネコのように見えますが、ちゃん
  と狩りができますか?(小4男子)

質問者「図鑑などで見て、クロアシネコがイエネコみたいでかわいいって思ったんですけど、サバンナとかに住んでるって書いてあって、こんなイエネコみたいだけどどうやって生きているんだろうって思いました。」
小菅先生「あれ、何年前だっけなぁ、コウモリの質問してくれたよね?」
質問者「はい。」
小菅先生「ね、今は日本に戻ってきてるんだね。」
去年だったんじゃないかな…質問者がアフリカに住んでて(ラジオに出た時は一時帰国してた)小菅先生から羨ましがられていた。住んでたアフリカで見たコウモリの質問してたけど内容覚えてない。先生が羨ましがってた印象のみ。

小菅先生「クロアシネコとかアフリカンワイルドキャットは図鑑で調べてた? 実際に見てなかったんだ。」
質問者「見たことはなくて、サーバルキャットしか見たことがありません。」
小菅先生「サーバルキャット見てんだよねえ、すごいよな、おじさんサーバルキャット見たことないもん、動物園にいるから知ってるけどさ。
サーバルキャットとかカラカルって耳が…耳介が大きくて、いかにもいろんな音が聞こえるぞって感じだけど、クロアシネコとかアフリカンワイルドキャット…アフリカンワイルドキャットって、昔はリビアヤマネコって言ってたのって知ってた?」
質問者「あ、知ってます。」
小菅先生「そうだろ、リビアヤマネコってさ、イエネコの祖先って言われてるよね?」
質問者「はい」
小菅先生「多分リビアヤマネコからいろんなネコがどんどん人の生活に取り入れられてきて、イエネコとして世界に広がってるんだと思うんだけど、ネコは暮らしぶりをほとんど変えてないからね、リビアヤマネコの暮らしとイエネコの暮らしはほとんど変わってないと思うんだ。」
質問者「ふう~~ん」
小菅先生「エサをやってしまったら全然違うけど、野良ネコとか野ネコっているでしょ? 現実問題…ほら、ヤンバルクイナを何とか保護しなきゃならないっていろいろ保護に乗り出したらね、やっぱり野ネコの問題、人間生活から離れちゃって野生化したネコの問題がとても大きくあってさあ、結局ネコはすぐに元の生活に戻っちゃう。あんまり変わった暮らしをしてないから、野ネコのことを考えたら、リビアヤマネコクロアシネコもそんなに苦労せずに生きていけると思うよ。」
質問者「ふう~ん」
ヤンバルクイナのことも知ってるような反応してて、動物のこといっぱい勉強してる感じ。
小菅先生「ただ問題は、○○君も言ってるようにね、クロアシネコってさあ、カラハリ砂漠とかあの辺にいるネコだよね? 写真で見たよね? すごくかわいく見えるよね。多分ね、野生のネコの中ではものすごく小っちゃい部類なんだ。大きくないんだよ、せいぜい1㎏前後しか体重がなくてさ。だけどね、性格はメッチャクチャきかないらしいよ。」
質問者「ふうう~ん」
小菅先生「ああいう性格がきかないネコっていうのは、人間の近くに寄ってきて人間の生活に入るってことはない、と思うので、だからいわゆるイエネコとは関係なくずっと暮らしてるんだけど…
おじさんもね、実はボツワナに行ったんだよ。で、夜にジープを走らせてもらって、クロアシネコを見れないかなと思ってガイドの人に頼んで、走り回ったんだ。そしたらね、トビウサギが見えたわ。」
質問者「エッッ」
小菅先生「トビウサギ。ピョンピョンって、けっこう大きいんだ。トビウサギがいればクロアシネコもいるはずなんだよ。というのはさ、クロアシネコトビウサギが掘った穴を巣穴として使うんだよ。」
質問者「へええ~?」
小菅先生「トビウサギがいたということはクロアシネコもいるかもしれないって、目を皿のようにして探したけどね、やっぱり見えなかった。
というのはね、ネコって元々単独生活だけど、クロアシネコは広ーい行動圏、自分が生きていくためにエサとなるものを確保しなきゃならないから、本当に広ーい範囲の中に1頭しかいない。」
質問者「へええ~」
小菅先生「だからこれに当たるってのはなかなか…見ることはできないんじゃないか思うんだけど、それでも食べるものは、ふつうのネコと多分同じものだと思うんだよね。ネズミを主食にして、あと地面で巣を作る鳥もいるでしょ? サーバルキャットなんか飛んでる鳥にもバーンと行くけどさ、クロアシネコは地面で巣を作る鳥の卵とか雛とか、親も獲るかもしれないし、昆虫も食べるし。そういうふうに食べるんだけど、元々の密度が少ないから、広ーい範囲をなわばりとして持ってるので、なかなか見ることはできないけど、そうやってきちんと生きていける。習性としてはネコに非常に近いと思うよ。ただメチャクチャきかないらしい。おじさん会ったことないから分からないけど(笑)。」
質問者「フフッ」
小菅先生「ということで、生きていくには全然問題ないみたいですよ。見た目かわいいけどね。」
確かにかわいい。世界一小さいネコらしくて、トビウサギは体重4㎏ぐらいらしいから、掘っただけの穴もクロアシネコには巣として適当な大きさになるのかも。

アナウンサー「○○君、前回の質問を小菅先生が覚えていて、日本に帰って来たんだねってお話だったんだけども、外国に住んでたんですね?」
質問者「はい。」
アナウンサー「たくさんの動物を見て…どこに住んでて、何をたくさん見たんだろう?」
質問者「西アフリカのガーナに住んでいて、…ゾウ、キリン、ライオンなども見ました。」
小菅先生「(笑)爬虫類もたくさん見てるの。」
よほど先生の印象に残ってたんだね。「写真送って!」とか生放送中に言ってたの覚えてるわ。

Q7 カブトムシは死ぬとなぜ軽くなるのですか?
  (小2男子)

アナウンサー「それは飼っていて感じたことですか?」
質問者「はあ。」⇦何かあやふや。
アナウンサー「軽くなった?」
質問者「んー…えっとー…これはちょっと…お父さんが軽くなったって言ってたから不思議になって聞いたので…自分で体験したってわけでもない。」
正直に話す質問者。でも「ふーん」で終わらせなかっただけ偉い。

清水先生「お父さん、よく観察してたんやね。ていうか、カブトムシのお世話するのお父さん?」
質問者「まあ、お父さんがすることもあるけど、まあ…家族でしてる。」
清水先生「そっか。じゃあ死んじゃったカブトムシをお父さんが片づけさせられたとかじゃないよね?」
質問者「うーん…それも家族ですることはある。」
清水先生「(笑)うんそうか、みんなで協力してやってるんや。いいね。」
先生は何を探ろうとされたのか。

清水先生「カブトムシが死んじゃうと軽くなるっていうのは、今カブトムシは飼ってるの?」
質問者「うん。」
清水先生「じゃあ、まぁ…死ぬ話するのも何なんだけど、切ないんやけれども、この夏、それを心に留めておいて下さい。カブトムシの体重がどうなってるかなって、時々触って遊んでたりするんやろ?」
質問者「うん。」
清水先生「じゃ、どういうふうに変化するのかっていうのを、できたら実際に量ってみるのが面白いと思うんやけれども、手の感覚だけでもいいし、ちょっと試してみて下さい。で、実際に死ぬと軽くなります。」
質問者「えっ?」
清水先生「うん。お父さんが言ってるのは正解です。」⇦お父さんよかった。
質問者「ほおおー。」
清水先生「何でかな? ちょっと予想してみて。」
質問者「うーん、僕が思ってるのは、カブトムシが体に貯めてる食べ物が、少し無くなって軽くなるのかな?」
清水先生「お!(笑) ほぼほぼ正解やと思います。ンフフフ、おじさん、ちょっとふざけて魂抜けるからって言おうかなって思ったけど、そういう冗談はやめときます(笑)。まじめにいきます。
そう、カブトムシってね、(成虫が)生まれて土に出てきた瞬間、それの体重を量るか手で持ってみて下さい。ずっしり重いと思います。」
質問者「へええー。」
清水先生「それは体の中に、幼虫時代に貯め込んだ栄養分がしっかりと詰まってるから。水分も抜けきってないからね。で、そこからエサを食べるでしょ? エサをしっかり食べるので、体に水分も入っているしエサも入ってるんで、ある程度の重さを保っていくと思います。」
質問者「ほうほう。」
清水先生「で、徐々にやっぱり弱ってくるし、体の栄養も使っていくので軽くなってきます。死ぬ直前じゃなくても、実は管理が悪いとすごく軽くなっちゃうことがあるんです。」
質問者「エエエーーー!」
清水先生「うまくエサを食べれてないと軽くなります。毎日お世話してるとそれがよく分かるんです。その時にはやっぱり自分のお世話が悪いと思うので、しっかり食べさす努力をしないと寿命が短くなっちゃうのね。
弱る直前、死ぬ直前ていうのは、やっぱり食べる量も減ってくると思います。おしっこ、ウンチを出すのは出すけど、食べる量が減るっていうことは、○○君が言うように体の中の水分量、栄養量が相対的に減ってくるので、だんだん軽くなってきます。」
質問者「そうだったんだ。」
清水先生「だから死ぬ直前ていうのはね、(成虫として)生まれた時に比べると、かなり軽いことが多いと思います。
あとは死んじゃうと、どの段階のことをお父さんが言ってるか分からないけど、元々昆虫というのは羽根で飛びやすいように体がすごく軽くできてるよね? やっぱりすぐ乾燥しないように、そういうつくりにできてるんやけども、死んじゃうと水分の補充がないので体の水分が抜けていって、軽くなっちゃう。元々の体を作ってる材料だけの重さになっちゃうんでね。」
質問者「ふうう~ん。」
体の材料だけの重さって切ない表現。生きてる時は「体の材料+動くための材料」なんだ。深みを感じる話だな。

清水先生「はかりを使って1回調べてみて下さい。カブトムシって大体ね、オスの体重で10グラムくらいかな。で、おそらくその半分以下になってくると思うので、手に持った感じでも軽くなるかなと思います。正確な重さはおじさんも量ってみてないので何とも言えないですけど、生きてる時はそのぐらいありますので、ぜひぜひ。」
アナウンサー「○○君、今飼っているカブトムシを一生懸命お世話をして、死んじゃった時に実際に自分で持ってみようか。」
質問者「はあーい。」
清水先生「実際に昆虫の体ってこんなに軽い作りなんやよって、その時に分かるかもね。」
軽さを知って、生きてる時の重みがそこで分かるのかも。虫は死んでも教えてくれることがあるってやっぱり切なくて深いお話。

Q8 植物の花はどんな花でも蜜が出るんですか?
  (小3女子)

多田先生「そもそも、蜜というのを何のために植物はもっているのかなって思う?」
またそもそもからのお話。
質問者「…うーん…チョウチョが近くに寄ってくるため?」
多田先生「そうだね。蜜を吸う虫はチョウチョだけじゃなくて、ハチだとか、ハナアブなんかも蜜を舐めに来ます。蜜というのは虫に来てもらうために植物が作っているものなのね。
虫に花粉を運んでもらうんじゃない花、例えば風に花粉を運んでもらう花は蜜を作っていません。それから、虫に花粉を運んでもらう花でも、蜜を作る花と作らない花があるの。」
質問者「花粉を運んでもらう花でも?」
多田先生「そうなんです。虫は何をご馳走に食べてるかというと、蜜の他に花粉もご馳走にして食べるのね。ミツバチなんかほら、脚の所に袋みたいなのがあって、そこに黄色いのいっぱいくっつけて飛んでるっていう絵とか写真とか見たことない?」
質問者「あります。」
多田先生「あるでしょ? 花粉を運んでるのね。で、花粉もご馳走になるの。だけど植物からしてみると、花粉をご馳走にあげちゃうのはちょっともったいないのよ。どうしてかっていうと、蜜は炭水化物、糖分だから植物は安上がりに作れるんだけど、花粉はタンパク質をいっぱい含んでいるので、植物にとってはとても貴重なの。だって花粉ってめしべに届けたいものじゃない? それをご馳走としてあげちゃうのはもったいないわけ。」
もったいないとか安上がりとか、生活感いっぱいの表現面白い。ご馳走という表現も独特。

多田先生「虫を誘う花のいちばん最初の頃の、モクレンの仲間なんかは蜜を作ってないの。いちばん古いタイプの花は蜜を作っていない。だけど、途中でもったいないなって思…植物は思わないんだけど(笑)、もったいないから、蜜というものを作るようになったの。
で、いろんな花が蜜を作るようになったんですが、その中でも作らない花もあります。例えば、虫を誘ってる花にも、“ご馳走(蜜)があるから来てね、花粉を運んでね”っていうんじゃなくて、虫をだまして花粉を運ばせる花もあるのね。キノコに化けたりする花もあるんだよ。“私はキノコだから卵を生んでね”って誘って、虫がだまされて入って花粉を運ばされちゃうっていうマムシグサとか、ショクダイオオコンニャクなんて花もあったりする。そういう花は大体花っぽい形をしてなくて、茶色くて変な形をしてるんだけど。そういう花は元々だましてるわけだから、蜜なんて作ってないのね。」
前の質問では虫が溶かされたり、今度はだまされたり、植物も虫に食べられっぱなしじゃない面が分かって面白い~。
前日の質問に出たショクダイオオコンニャクが今日も出た。確かに全然花らしくない(まずデカすぎる)。くさいにおいで虫を誘って受粉させるって、去年見に行った時に説明を見た。だましてるのかどうかはわからないけど、蜜を作らずに虫を誘ってる。

多田先生「蜜を作らないと種を作れないわけじゃないので、身近な花にも蜜を作ってない花はけっこうあるのね。例えば、チューリップの花も蜜を作ってないの。」
質問者「チューリップ…」
多田先生「チューリップの花の真ん中をよーく見ても、キラキラ光ってる蜜が無くてなめてみても甘く感じない。蜜を作ってないの。だから、栽培してるチューリップには虫があまり来ないんだよね。あと、ベゴニアっていう、よく花壇とかプランターに植えてある花も、蜜は無い。あとはランの仲間とかも作ってないお花はけっこうあるのね。
虫を誘うのに花粉があれば、そこに一応ご馳走があるわけだから、花粉のご馳走だけで運んでもらえばいいやっていう花は蜜を作ってなかったりする。」
アナウンサー「蜜が無いお花はけっこうあるってことなんだね。」
多田先生「そうですね。でもチョウチョとかハチは蜜が無いと、特にチョウチョは蜜だけをご馳走にしてるから、チョウチョを誘おうとしたら蜜を出さないと来てもらえない。そういうお花は蜜を出してるけれども、ハチは蜜の他にも花粉をご馳走にしてるので、ハチに来てほしい花なんかで蜜を出してない、チューリップとか、そういう花もある。ということかな。」
アナウンサー「○○さんは花の蜜をなめたことあるのかしら?」
質問者「はい。」
アナウンサー「何の花の蜜をなめた?」
質問者「ツツジ。」
多田先生「あー、そうだね。ツツジの花は抜いて後ろから吸うと甘い味がするよね。」
アナウンサー「甘かった?」
質問者「甘かったです。」
多田先生「ツツジにはアゲハチョウなんかがよく来るので、たっぷり蜜を出してご馳走してるから、やっぱり甘い味するよね。」
アナウンサー「虫が来るのか来ないのか、蜜があるのか無いのか、いろんな花で観察してみて下さいね。」

安上がりとは言え蜜を作る植物は新しいタイプなんだろうか。虫を誘うタイプは古くは蜜を作ってなかったらしいし。蜜を作る能力の獲得って考えると、昆虫の不完全変態完全変態の関係みたいで面白い。

Q9 フラミンゴは結婚の時にしてほしいダンスを
  どうやって覚えるんですか?(小1女子)

アナウンサー「フラミンゴが結婚の時にダンスをするというのは、○○ちゃんは知ってるんだ?」
質問者「……(アプリで見たって大人らしき人の声が)……ネットで見た。……グルグル回ったり、羽を広げたり、お腹をふくらませたり……する。ダンスを見ることないのに、できてるから…」
小菅先生からボソッと「なに?」
アナウンサー「ふだんそんなダンスをすることがないのに、してるから、これは結婚の時のダンスだって聞いたことがある。それは何でなのかってことですね?」
質問者「はい。」
アナウンサー「小菅先生、ちょっと困った顔してますが、いかがでしょうか?」
小菅先生「フラミンゴが結婚をする時にダンスを踊る?」
質問者「……(大人が“うん”)…うん。はい。」
小菅先生「そうか…テレビで見た?」
質問者「動画で見た。」
小菅先生「それってさあ、フラミンゴたくさんいなかった? 2羽だけ?」
質問者「いっぱいいた。」
小菅先生「そうでしょ? 結婚する時のダンスってのは集団で踊るものでなくて、オスとメスと1対1で踊るのを、求愛ダンスとかって言うんだけど、フラミンゴの集団であっち行ったりこっち行ったり、羽をあげたりっていうのは、求愛ダンスとは違うとおじさんは思うんだけど…」
質問者「…グルグル回ったり羽を広げたり、お腹ふくらませたりする。」⇦またも大人が言わせてる
小菅先生「そう…。おじさんはフラミンゴがオスとメスでそういうふうにやってるのって知らないや。もしかしたらおじさんが見てないのかもしれないね。」⇦先生ちょっと混乱してるかも。
質問者「(大人が“フラミンゴでなくて他の鳥”)…フラミンゴでなくて他の鳥。」
小菅先生「うんうん、よく…タンチョウって知ってる? タンチョウヅルっているじゃない、北海道にいる大きな白と黒のツル、知らない?」
質問者「うーん、~(聞き取れず)は見たことある。」
小菅先生「あの鳥は、そういうオスとメスのダンスをする…」
質問者「なんか白と黒みたいなんで…」
小菅先生「そう、大きなツル。あの鳥はオスとメスで求愛ダンスをするんだよ。それは直接見えるよ。フワッと浮き上がったり脚を高くして歩いたり、そういうことをやってオスとメスとの間で愛を確認してるっていうかさ、そういうのは見える。
あと動物園に行って、ダチョウさんの所に行ったらね、見えることがあるかもしれない。よくやるんだよ。オスのダチョウがね、脚をたたんでしゃがみ込んで、左右の羽を振るんだよ。上下にバフバフバフって。それはね、メスに対する求愛、私を愛してっていう印なんだけど、それは動物園に行くとけっこう見えるよ。」
質問者「………」
小菅先生「○○ちゃーん」
質問者「ん?」
アナウンサー「鳥さんのダンスは他の種類でも見たことあるかな?」
質問者「うん。」
小菅先生「そうか、テレビなんかでけっこう見る?」
質問者「え、それはあまり見たことない。」
小菅先生「(笑)テレビでけっこう見れるよ。面白いのがいるんだ。カイツブリの仲間のカンムリカイツブリなんてね、2羽で胸を張るようにして水の上に立ち上がって、2羽でパタパタパタパターッてね、走り回っている様子もテレビなんかで見れたりするよ。
それも問題じゃないんだよな。ごめんごめんごめん。○○ちゃんは、それをどうやって覚えるのかっていうことだよね?」
質問者「うん。」
よかった、質問の本題に戻った。フラミンゴと1対1の求愛ダンスの辺りで質問者と今ひとつかみ合ってない空気が漂っててハラハラしたわ。

小菅先生「そこなんだよ。あれはね、練習して…ではないよな。○○ちゃんはダンスの練習してるの?」
質問者「はい。」
小菅先生「練習しなかったら上手くならないでしょ? だけど動物の場合は、特にペアになる時の動きとかは決まっていてね、こういうふうに動くって考えながらやってるんでなくて、決まっているの。本能って…難しいよな? 一生懸命学習して覚えるんじゃなくて、それは生まれつき、そういう動きをすることが決まっちゃってるんだよ。」
質問者「……はい。」
アナウンサー「先生、そうすると違うペアでも動きが同じだったりするんですか?」
小菅先生「まったく同じ。タンチョウの場合はまったく同じ。」
アナウンサー「覚えてるんじゃなくて最初から知ってるってこと…」
小菅先生「最初から組み込まれてる。有名なのは極楽鳥っていうニューギニアにいる、ダンスで有名な鳥なんだけど、それも種類によってダンスが違ってるの。そのダンスがいちばんカッコよく見えるような羽の色をしてるの。」
質問者「ずれたりしいひんのですか?」
小菅先生「もう本当、型に組み込まれたって言うかさ、みんな決まってんだわ。(質問者は)練習してこの方がカッコよく見えるかなってやるんじゃないの。○○ちゃんは(ダンスを)やりながら“その手が違うわよ”とか先生から言われちゃうじゃん。でも、(鳥は)言われる必要がない。みんな決まってるから。楽って言えば楽だよね(笑)。」
質問者「はい。」
小菅先生「○○ちゃんが一生懸命練習してるのは、練習するやり方の方がものすごく美しく見えるって、みんなが思うからだと思うよ。それは組み込まれてないので…人間ってほとんどが組み込まれてないんだ。人間はみんな勉強して、他の人の様子を見たりして、自分で学習して作っていかなきゃならない。だからそっちの方が完全に決まってるよりは楽しいよ。」
楽しいのかもしれないけど、人間は他の動物に比べてずいぶんあやふやな存在なんだろうか。

Q10 世界でいちばん強いと言われている植物と、
  虫と、動物が闘ったらどれが勝ちますか?
  (小4男子)
最後にすごいの来た。だから最後に持ってきたのか?

アナウンサー「何をもって勝ちだと○○君は思ってますか?」
質問者「例えば…何かにやられて死んじゃったりしたら負け。」
アナウンサー「死んじゃったら負け。ほうほうほう。」
多田先生「ンフフフフフ」
アナウンサー「今、スタジオで3人の先生たちが首をかしげたり苦笑いしたり、頭を抱えたりしてるんですけど、最後にすごい質問が…きましたね。聞いてみましょうね、さあ、どなた…もう腕組みして小菅先生…(笑)…こんなに困った顔する先生もなかなかないですね。どなたからいきますか?」
容赦ない実況で本領発揮するアナウンサー。

小菅先生「ところでいちばん強い昆虫って何?」
清水先生「これは○○君、○○君の想定する強い昆虫って何?」
質問者「アシナガバチとか。」
清水先生「お~ハチな!」 
多田先生「お~~」小菅先生「ハチか。」
清水先生「あ~そうやね、ハチの中でいちばん強いかなって思うのはやっぱりオオスズメバチかな。えーとじゃあ、(笑)…それを何と闘わせる?」
質問者「えーとそれと、うーんじゃあ、ライオン?」
清水先生「ライオン(笑)、お~なるほどな。これは難しいなぁ。んー」
アナウンサー「動物はライオンなんだ。百獣の王。○○君が思う植物で強いのって何でしょうか?」
質問者「あの、毒があるやつとか?」
先生方「ほおお…」「毒か…」
アナウンサー「パッと思いつく毒がある植物って分かるかな?」
質問者「んー何だろう、ドクダミってドクがついてるから毒あるのかな?」
多田先生「無い無い無い(笑)」
アナウンサー「ドクダミは毒無いんだって。」
清水先生も聞き取れないけど何か植物名言ってるな。
質問者「えっ、ドクダミって毒無いの? あ、じゃあサボテン?」
多田先生「お~~!」
大人3人(専門家)と自由にしゃべる質問者すごい。先生方も自由にしゃべってて楽しそう。

アナウンサー「多田先生、サボテンが毒があって強いんじゃないかっていう○○君の意見ですよ。」
多田先生「うん!いい。いい線だと思います。サボテンは元々アメリカ大陸の植物なんだけど、そこからオーストラリアとかハワイとか、元々生えてなかったいろんな乾燥地帯に紛れ込んじゃって、それがハワイでは牧場にサボテンがいっぱいボボボボボッと生えちゃって、オーストラリアでもサボテンだらけになったちゃったって場所もあるのね。どうしてかっていうと、やっぱり動物が食べないから。」
質問者「あ~」
多田先生「日本ではサボテンはそんなに野生化してないんだけど、代わりにトゲトゲのアメリオニアザミっていうのがすごい増えてて、私はこの質問を見た時に、少なくともみんなが知ってる日本の身近な植物で…っていう中で言えば、実はアメリオニアザミを言おうと思ってたの。」
質問者「ああ~」
アナウンサー「アメリオニアザミ、それはなぜ強いんですか?」
多田先生「トゲがすごい。茎も葉っぱもトゲだらけ。抜こうなんてしたら手がケガする、葉っぱの上に座ったらお尻がケガするみたいなやつで、外国から来た植物なんだけど、今すごく増えてるの。街にも増えてるんだけど、実は日本の各地でシカがすごい勢いで増えていて、シカが林とか草原の植物を食べ尽くしちゃった所がいっぱいあるんだけど、そういう跡地にアメリオニアザミが入っちゃうと、シカもさすがに食べないので、今すごく広がっていて。外国から来た植物だから、その葉っぱを食べる虫も日本にいないのね。だから今どんどん増えていて、この後ますます増えるだろうと予想されています。」
アナウンサー「ほうほうほう。小菅先生、ライオンが○○君は動物の中で強いんじゃないかということですけど、ライオンがオオスズメバチと闘ったらどうなります?」
小菅先生「いや、ライオンを出すまでもなく、ヒグマを出しただけで、ヒグマの勝ち。」⇦余裕の発言
アナウンサー「あ、勝ちますか。」
小菅先生「ヒグマは…だって、スズメバチが来ようが、ハチが寄ってたかってもヒグマはびくともしない。で、バリバリ蜂の巣を食べちゃう。大好きだよ蜂の巣。」多田先生&清水先生「フフフフフ」
小菅先生「あのね、ミツバチばかりでなくて…おじさん実はやったことあるんだ。スズメバチが…動物園でキイロ…」
清水先生「あ、キイロスズメバチ。強いです。」
小菅先生「けっこう強いでしょ? あれの大きな巣が見つかった時に、これヒグマにやったらどうなるかって思ってやったら、大喜びでね、その時(巣に)帰ってきたスズメバチがワンワン来たんだけど、人間はビビるけど彼は全っ然。ムシャムシャムシャムシャって全部食べちゃったよ。」
質問者「ええ~」
清水先生「そもそもね、スズメバチとかのハチが黒いものに寄ってくる、その対象の元々の想定がクマと言われてるんで、ねぇ、ちょっと(スズメバチは)弱いかもしれないですよね(笑)、そういう意味では。」
アナウンサー「刺されても大丈夫ってことなんですか?」
小菅先生「多分届かないんじゃないかと思うよ。毛がもっこりしてるし…刺してるかもしれないけど、その後でもヒグマは顔が腫れないもん。強いですよ。」
質問者「へえええ~」
小菅先生「それとアメリオニアザミだっけ。屋久島でね、本州では絶対食べない有毒植物…名前は忘れたんだけど、それが生えてて、食べ物が無くなったヤクシマジカが何と、その有毒植物を食べ始めても何でもなくなったんだよ。だから今も屋久島では、有毒の植物も食べるようになったから、僕は、他の植物がなくなってしまったら、シカが最終的にはアザミ君も食べてしまうんじゃないかと…」
質問者が推すライオンを出さない上に「アザミ君」などと上から目線の動物サイド。「闘う」が食べられるかどうかに変わってる気もするけどライオンは植物食べないからね…闘わせるの難しい。

多田先生「そうかな? 毒はね、最終的に食べるようになっちゃうんですよ。だからトリカブトってすごく毒なんですけど、今シカが増えてる所なんかはトリカブトも実は食べ始めてる場所もあって…」
小菅先生「うん、そうでしょ。」
アナウンサー「毒は食べる可能性がある。ただその手前のトゲとかをどう食べるか…」
多田先生「トゲの方が、最後になったら強いんじゃないかという気が…」
清水先生「トゲ残りますねぇ。」
小菅先生「痛いかもしれないなあ。」
アナウンサー「なるほど。そうすると?アメリオニアザミないしトゲがある植物がどうやら?」
清水先生「んー、勝つんですか?」
スタジオ内「アハハハ」
盛り上がってるなあ。

多田先生「(笑)アザミはね、ヒグマとかスズメバチと闘わない。」⇦質問の根底をひっくり返す冷静な発言。
アナウンサー「基本は闘わない。」
清水先生「(闘う想定)だとしたらですね。」
多田先生「植物を食べる虫や動物だとしたらね。」
小菅先生「ただねぇ、彼が、○○君が言ったのはね、最終的に死んでしまったら負けって言ってたでしょ?」
アナウンサー「そうですね、死んだら負け。」
清水先生「ウーーン」
小菅先生「植物ってさあ、…死なないじゃん。」
清水先生「死なないですね。」
多田先生「(笑)ハッハハハハ」⇦勝利の笑い?
小菅先生「根っこ残っても出てくるし、やった(殺った?)と思っても種で残っちゃったら出てくるし。○○君、死んだら負けなんだよな?」 
質問者「はい。」
小菅先生「だったら、植物を殺すって…できないんじゃない?」
多田先生「そうそう。動物はね、現在の時にしか生きられない。でも植物は種という形で何十年もね、何百年も時にはね…」
小菅先生「だって何千年前のハスが芽を出したでしょ?」
多田先生「そうなんですよ。フフフフフ」
小菅先生「恐ろしい、恐るべき生き物だな植物は。」
植物サイドから現在の時にしか生きられない動物(昆虫も)なんて言われたらトドメじゃない?植物すごいかも。

アナウンサー「なるほど。○○君、いろんな立場からいろんな声が聞けましたけど、それぞれに条件がいろいろあるみたいだから、そうやって想像してみるのは面白いね。」
質問者「あ~ありがとうございます。」
スタジオ内「ハハハハ」
清水先生「ちょっと昆虫は不利でしたね(笑)。」
昆虫の出番がヒグマ出てきた時点で終わってしまって、先生あまり話してなかった。

多田先生「でも、虫の種類からいえば、昆虫ってべらぼうに多いんですよね。」
清水先生「ま、昆虫をなくそうというのは、最終的に全部無くなるかというと、生き残るのがね、絶対出ますから。」
質問者「じゃあ…」
アナウンサー「結論は出ないんだけど何となく分かってくれたかしら?」
質問者「はい。」先生方「(笑)ハハハハ」
何となく分かるしかない質問者。

質問者「じゃあ、とりあえず今のところ勝つと予想されるのは植物ですか?」
スタジオ内「……」一瞬黙る
アナウンサー「まあ、そうですか?残りそうだというのは…」
多田先生すかさず「最終的に、地球の環境が苦しい状態にこの後なったとしても、基本的に光と水と、土から吸える栄養があれば植物は生きていけるわけよね。」
清水先生「基本のエサが無いと昆虫も生きていけないんでね。」
小菅先生「いやいや、動物も無かったら全然ダメだよ。」
アナウンサー「やっぱり植物強そうですよ。」
質問者「あー…」
発言の量でも植物の多田先生の勝利だと思う。

アナウンサー「どうもありがとう。面白い質問でした。」
質問者「どういたしまして。」
先生方「笑笑笑」

最後に先生方の感想を聞く時間もなく放送終了~。
最後の質問面白かったなあ。対決系の質問はたまにあるけど、ここまで種の垣根を超えたバトルは初めて聞いたかも。